JP2835948B2 - カ−ボン面発熱体の安全装置 - Google Patents

カ−ボン面発熱体の安全装置

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JP2835948B2
JP2835948B2 JP12111296A JP12111296A JP2835948B2 JP 2835948 B2 JP2835948 B2 JP 2835948B2 JP 12111296 A JP12111296 A JP 12111296A JP 12111296 A JP12111296 A JP 12111296A JP 2835948 B2 JP2835948 B2 JP 2835948B2
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carbon
surface heating
conductive film
power supply
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豊嗣 田代
信輔 磯部
芳通 中村
司 松島
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KYOTO NISHIKAWA KK
RYOSEI SAAMO KK
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KYOTO NISHIKAWA KK
RYOSEI SAAMO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカーボン面発熱体に使用
される電気的な安全装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】両側縁部に沿って電源供給
用電極帯A・Aを備えたカーボン面発熱体Bは、従来そ
の温度制御として、図6に示すようにサーモスタットC
…や、サーモヒューズD…を、上記電極帯A・Aへの電
源供給線E・Eに接続して面発熱体Bの面に対して均等
になるように配置するか、あるいは図7に示すようにサ
ーモセンサーワイヤーFを面発熱体Bの面に蛇行配置し
てコントローラにて制御するものであった。
【0003】しかして、それら従来の温度制御方法は、
いづれの場合においても、局部の過熱に対して完全なも
のでなく焦損事故に至らしめる危険を有している。又こ
の種面発熱体は一方の電極帯Aから他方への電極帯Aに
カーボン面b全面にわたって電気が流れることから、こ
のカーボン面bに亀裂アが入ったり、電極帯Aが切断イ
されたようなときには、ショートによるアーク発生が線
ヒーターに比較して大きく、またそれら亀裂端部ウ,ウ
及び電極帯の切断側部エには電流集中による過熱を生じ
て発火に至らしめる危険を有している。
【0004】そこでカ−ボン面発熱体の電気絶縁外表面
に良導電性フィルムを設けて、カ−ボン発熱面に亀裂が
入ったり、電極帯が切断された場合に、カ−ボン発熱面
からの漏洩電気を良導電性フィルムに受けて抵抗体を発
熱させ、カ−ボン面発熱体への電源供給入路電線に介在
させた温度ヒュ−ズを遮断することによりカ−ボン面発
熱体への電気の供給を停止するようにした安全装置が発
明された。
【0005】しかし、カ−ボン面発熱体は電極帯を織込
んだ布にカ−ボン塗料を塗布したカ−ボン発熱面を一体
に塩化ビニルシ−トの如き電気絶縁シ−トで貼り合わせ
た電気絶縁の構造上、屈曲、押圧の繰返しに対してカ−
ボン発熱面に亀裂などの異常が生じないのに電気絶縁部
には早期にひび割れが生じやすく、このことにより安全
装置が働き商品寿命を著しく縮める虞が出てきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは
局部過熱、発熱面の亀裂、あるいは電極帯の切断といっ
たいずれの場合にも生じる可能性のある発火に至る危険
に対して、電源を遮断することにより危険を未然に防ぐ
ようにしたカ−ボン面発熱体において、これらの機能を
損なうことなく商品寿命を延ばすことのできるカ−ボン
面発熱体の安全装置を提供しようとするものである。
【0007】
【実施例】以下本発明を図1乃至図4に示す実施例にも
とづいて説明する。図において1はカーボン面発熱体で
あって、これは例えば両側縁部に沿って電源供給用電極
帯2,2を織り込んで設けた布にカ−ボン塗料を塗布し
たカ−ボン発熱面の表裏面に塩化ビニルシートのごとき
電気絶縁シート3,3を一体に貼着して構成されてい
る。
【0008】このようにして構成されたカーボン面発熱
体1には、その電気絶縁シート3,3の片面の外面に良
導電性フィルム4が貼合されており、この良導電性フィ
ルム4はカ−ボン塗料を塩化ビニルフイルムの内面に塗
布して形成され、周縁部でカ−ボン面発熱体1に袋貼り
のように糊付けされる。
【0009】周縁部で糊付けされた良導電性フィルム4
の内側には、200ミクロン程度の厚みの柔軟で薄い補
助塩化ビニルフイルム5を設けてカ−ボン導電塗料の塗
布面が補助塩化ビニルフイルムに内包されるよう貼りあ
わせてあり、この補助塩化ビニルフイルム5のカ−ボン
面発熱体1への貼り合わせは四隅部と中央での点接着若
しくは側縁部での線接着にて行いカ−ボン面発熱体1に
対して可能なかぎりフリ−な状態にしてある。
【0010】しかして良導電性フィルム4からリード線
6が引出されており、温度ヒュ−ズ7を抱合せるように
連係した抵抗8の一端に接続され、抵抗8の他端はダイ
オード9,9を介して電源リード線10、10の各極に
接続されている。上記温度ヒュ−ズ7は上記電源リード
線10、10の上記カーボン面発熱体1の電源供給用電
極帯2、2側に設置されている。
【0011】
【作用】以上のように構成された安全装置は、万一カ−
ボン面発熱体1の局部に、こもり熱の大きい座ぶとんや
折り畳まれた毛布等がおかれて、サーモスタットやセン
サーワイヤーが働くことなく過熱され、その電気絶縁シ
ート3,3が絶縁低下状態となったときに良導電性フィ
ルム4がカ−ボン面発熱体1からの漏洩電流を受け、こ
の電流が抵抗8を発熱させて図5のごとく抱き合わせて
ある温度ヒュ−ズ7を溶断してカ−ボン面発熱体1への
電源供給を遮断して発火に至らしめることなく事故を未
然に防止することができる。
【0012】また、カ−ボン発熱面に亀裂ができたとき
や、電極帯2,2が切断されてショート状態となってア
ークを発生したときにも、良導電性フィルム4に電気が
漏洩することとなり、上記同様に抵抗8が発熱して温度
ヒュ−ズ7を溶断しカ−ボン面発熱体1への電源供給を
遮断して発火事故を未然に防止するものである。
【0013】しかしてカ−ボン面発熱体1と良導電性フ
ィルム4との間に補助塩化ビニルフイルム5を設けたこ
とにより、実際にカ−ボン面発熱体1の発熱面に亀裂が
生じたのではなく、その電気絶縁シ−ト3、3にのみひ
びが入ったようなときには漏洩電流が良導電性フィルム
4に流れることなく電源供給を遮断することがない。
【0014】従ってカ−ボン面発熱体1の発熱面自体の
電気的毀損でなく、その絶縁シ−ト3、3のひび割れ程
度では安全装置を作動することがなく、正常な機能を維
持できる。
【0015】他方補助塩化ビニルフイルム5は柔軟で2
00ミクロン程度と極めて薄いことから、これを設けた
ことによるインピ−ダンスの変化はなく、良導電性フィ
ルム4に対する安全装置としての性能を低下することは
ない。
【0016】
【効果】以上のように本発明によればカ−ボン面発熱体
が、こもり熱により局部過熱したときや、電極帯が切断
されてショート状態となったとき、あるいは、発熱面に
亀裂が生じてショート状態となったときに、その漏洩電
流によって抵抗が加熱し温度ヒュ−ズを溶断して発熱体
への電源を遮断するようにしてものであるから、過熱お
よびショート状態のアークによる焦損事故を未然に防止
することができ、安全に使用できるものである。
【0017】又良導電性フィルムとカ−ボン面発熱体の
間に薄い補助塩化ビニルフイルムをカ−ボン面発熱体の
電気絶縁シ−ト3に対して点接着若しくは線接着にて自
由度を持たせて設けたことによりカ−ボン発熱面の絶縁
シ−トのひび割れ程度では安全装置が働くことなく通常
の状態で使用できるので商品寿命を長く維持でき、本来
の目的である安全装置としての性能を低下することもな
い。
【0018】補助塩化ビニルフイルムはカ−ボン面発熱
体に全面固着することなく自由度を持って設けたことか
ら、折り曲げ、押圧の繰返しに対して亀裂が生じにくい
ためより一層商品の延命を図ることができる。
【0019】又カ−ボンを塗布した良導電性フィルムや
補助塩化ビニルフイルムは、カ−ボン面発熱体から発す
る遠赤外線を遮断することなくその性能を低下すること
がない。
【0020】尚図7のように温度感知線F等を設けた構
成のものにあっては図4のようにそのコントロ−ラ11
への信号を遮断しカ−ボン面発熱体への電源供給を遮断
させることによっても安全装置の目的を達成し得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全装置を施したカ−ボン面発熱
体の断面図。
【図2】本発明に係る安全装置を施したカ−ボン面発熱
体の斜視図。
【図3】同電気回路図。
【図4】他実施例に係る回路図。
【図5】抵抗と温度ヒュ−ズの連係状態の一例を示した
説明図。
【図6】従来面発熱体の制御方法を説明するための斜視
図。
【図7】従来面発熱体の制御方法を説明するための斜視
図。
【符号の説明】
1…カーボン面発熱体 2…電源供給用電極帯 3…電気絶縁シート 4…良導電性フィルム 5…補助塩化ビニルフイルム 7…温度ヒュ−ズ 8…抵抗 9…ダイオード。 11…コントロ−ラ F…温度感知線
フロントページの続き (72)発明者 中村 芳通 浜松市葵町276−1031菱西サ−モ株式会 社内 (72)発明者 松島 司 浜松市葵町276−1031菱西サ−モ株式会 社内 (56)参考文献 実開 平3−12387(JP,U) 実開 昭49−74313(JP,U) 登録実用新案3021203(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 3/00 365

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側縁部に沿って電源供給用電極帯を備
    え、表裏面を絶縁シートによって電気絶縁されたカ−ボ
    ン面発熱体と、この面発熱体の上記絶縁シートの片面の
    略全面に点若しくは線状接着にて貼着した柔軟で薄い補
    助塩化ビニルフィルムと、塩化ビニルフィルムの内面に
    カ−ボン導電塗料を塗布して前記補助塩化ビニルフイル
    ムの表面にカ−ボン導電塗料の塗布面が補助塩化ビニル
    フイルムで内包されるよう貼りあわされた良導電性フィ
    ルムと、上記カ−ボン面発熱体への電源供給入路に設け
    た温度ヒュ−ズと、上記良導電性フィルムに接続し電源
    供給入路の各極にダイオードを介して接続した抵抗体と
    からなり、発熱温度の異常上昇により絶縁シ−トの絶縁
    劣化及び良導電性フィルムを貫通して針刺しを生じたと
    きにカ−ボン面発熱体への電気が良導電性フィルムへ漏
    洩して抵抗体に漏洩電流が流れて抵抗体が発熱すること
    により温度ヒュ−ズを溶断してカ−ボン面発熱体への電
    気の供給を遮断するようにしたカ−ボン面発熱体の安全
    装置。
JP12111296A 1996-04-18 1996-04-18 カ−ボン面発熱体の安全装置 Expired - Lifetime JP2835948B2 (ja)

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