JP2835192B2 - 温室の環境制御装置 - Google Patents

温室の環境制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、温室の環境制御装置
に関する。
【0003】
【従来の技術】温室の環境制御装置の一般的な構成は図
7に示すようなものである。つまり、1は温室であり、
換気窓2、換気扇3、暖房機4、炭酸ガス施用機5、保
温カーテン6を備えており、また、環境測定手段として
温度センサ7、湿度センサ8および炭酸ガス濃度センサ
9、さらには、風向風速計10、日射計11、外気温湿
度計12を備えている。そして、環境制御装置としてコ
ントローラ13を備えていて、このコントローラ13
に、各種センサ群からセンサ信号14を入力し、あらか
じめ利用者が入力した設定値に温室内の環境が推移する
ように、各種制御機器に対して制御信号15を出力し、
温室内の環境を制御するようにしている。
【0004】ところで、一般に温室では、換気窓2が閉
じている場合、密閉構造のために、室内気温が速く低下
する夕方や、速く上昇する早朝において、植物体の表面
に温室内の水蒸気が凝結して結露が発生し、この結露の
水分が病害の発生源となって植物体に害をもたらすこと
がしばしば起こっている。
【0005】このような植物体の表面への結露現象を防
止するためには、換気しながら積極的に暖房する方策が
有効であり、その運転方法が先に特開昭62−1103
4号公報に開示されている。
【0006】この従来の方法では、一日のうちで外気の
温度低下により温室内で結露が発生しやすい特定の時間
帯において、暖房開始温度を換気開始温度より高く設定
し、室内温度が一定値以上になった場合に、上記の時間
帯では換気と暖房とを同時に開始することを特徴として
いる。
【0007】図8は、この従来の方法による暖房開始温
度Tsと換気開始温度Tvとのプログラム設定の一例を
示しているが、横軸に1日24時間をとり、暖房開始温
度Tsおよび換気開始温度Tvを縦軸に示してある。そ
して、特にこのプログラム設定グラフから分かるよう
に、午後4時から午後6時までの期間t1〜t2のみに
おいて、暖房開始温度を換気開始温度よりも高く設定
し、この期間で換気しながら暖房する換気暖房を可能と
していた。ただし、実際の換気暖房は、温室内の相対湿
度が85%以上でなければ実施されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の温室の環境制御装置では、暖房開始温度を換
気開始温度より高く設定するだけであって、換気方法に
特別なアルゴリズムを付加することなしに換気暖房を行
うようにしているために、利用者が事前に設定値を変更
しておく必要があり、急激な湿度の上昇や予期せぬ上昇
には自動的に対処することができない問題点があった。
【0009】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みなされたもので、設定値を事前に変更しておかなくと
も、湿度が高くなった場合には自動的に暖房を開始し、
結露を確実に防止することができる温室の環境制御装置
を提供することを目的とする。
【0010】[発明の構成]
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の温室の環境制
御装置は、温室内の気温、湿度を計測する温度センサお
よび湿度センサと、前記温度センサおよび湿度センサの
計測する温湿度値から露点を算出する露点演算手段と、
1日の各時間帯ごとの暖房開始温度を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段から該当する現在の暖房開始温度を読
み出してきて、前記露点演算手段の算出した露点温度と
比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果より、暖
房開始温度が露点温度よりも所定値以上高くない場合に
前記暖房開始温度として前記露点温度よりも所定値以上
高い温度に置き換える暖房開始温度調整手段と、前記暖
房開始温度調整手段が指示する暖房開始温度を前記温度
センサの計測する室内温度と比較し、室内温度が前記暖
房開始温度まで低下した時に室内暖房を開始する暖房制
御手段とを備えたものである。
【0012】そして、この発明ではさらに換気窓を開閉
して室内空気の換気を行う換気制御手段を備えることに
より、暖房開始温度を露点温度よりも所定値以上高い温
度に置き換えて暖房を開始した時に、換気制御手段が換
気窓を開くようにすることができる。
【0013】また、この発明ではさらに、室内空気の発
散を防ぐための保温カーテンを開閉するための保温カー
テン制御手段を備えることにより、暖房開始温度を露点
温度よりも所定値以上高い温度に置き換えて暖房を開始
した時に、保温カーテン制御手段が保温カーテンを開く
ようにすることもできる。
【0014】
【作用】この発明の温室の環境制御装置では、温度セン
サ、湿度センサそれぞれによって温室内の気温、湿度を
計測し、露点演算手段により現在の湿度値から露点を算
出し、比較手段によって、あらかじめ記憶手段に記憶さ
れている1日の各時間帯における暖房開始温度を前記露
点温度と比較し、比較手段の比較結果より、暖房開始温
度が露点温度よりも所定値以上高くない場合に、暖房開
始温度調整手段によって、暖房開始温度として露点温度
よりも所定値以上高い温度に置き換えるように暖房開始
温度を調整する。
【0015】そして、暖房制御手段によって、前記暖房
開始温度調整手段が指示する暖房開始温度を前記温度セ
ンサの計測する室内温度と比較し、室内温度が前記暖房
開始温度まで低下した時に室内暖房を開始するように
し、急激な湿度の上昇に対しても結露させないようにす
る。
【0016】また、暖房開始と共に、換気制御手段によ
り換気窓の開閉を行うようにすることにより、あるいは
これと共に保温カーテン制御手段により保温カーテンの
開閉を行うようにすることにより、結露防止をいっそう
確実なものとすることができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。
【0018】この実施例の温室の環境制御装置の全体の
構成は、従来例で述べた一般的な構成と同様であり、温
室1には、換気窓2が天井部や側壁部に自動開閉できる
ように設けられており、換気扇3により強制換気ができ
るようになっている。また、室内暖房のために暖房機4
が備えられ、植物の生育のために必要な炭酸ガスを供給
する炭酸ガス施用機5も備えられている。そして、保温
のための保温カーテン6が天井部に設けられ、室内環境
の監視のためのセンサ群として、温度センサ7、湿度
ンサ8、および炭酸ガス濃度センサ9が設けられてい
る。また、外部環境の監視のために、風向風力計10、
日射計11、温湿度計12が室外に備えられている。
【0019】そして、温室1内の環境制御のために、コ
ントローラ13が備えられ、各種センサ群からのセンサ
信号14を取り込み、演算処理して温室環境を植物の種
類、その生長段階、季節、天候、その他の要素に対応し
た適切なものとするために必要な各種機器の制御量を求
め、制御信号を換気窓2、換気扇3、暖房機4、炭酸ガ
ス施用機5、保温カーテン6に対して出力し、環境制御
するようにしている。
【0020】そして、このコントローラ13の詳しい内
部構成が図1に示してある。
【0021】コントローラ13は小型電子計算機で構成
されるものであり、入力制御部16を備えていて、温室
1内の温度センサ7、湿度センサ8、炭酸ガス濃度セン
サ9それぞれからのセンサ信号14a、温室1外の風向
風力計10、日射計11、温湿度計12それぞれからの
センサ信号14b、さらには換気扇3のオンオフ状態信
号、暖房機4のオンオフ状態信号、炭酸ガス施用機5の
オンオフ状態信号、換気窓2や保温カーテン6の開閉状
態信号などの制御機器の状態信号14cなどの入力信号
の入力制御を行うようになっている。
【0022】コントローラ13はさらに、1日の各時間
帯での暖房開始温度テーブルや湿度値と露点温度との関
係を示すテーブル、状態図を表現するテーブルなどのデ
ータテーブル、入力データを記憶し、また、制御演算プ
ログラムを記憶する記憶部17、現在時点での湿度入力
値から記憶部17に記憶されているデータテーブルを参
照して露点温度Tfを求める露点演算部18、記憶部1
7の記憶している暖房開始温度テーブルから求めた現在
時間帯での暖房開始温度Tsと露点演算部18が求めた
露点温度Tfとを比較する比較部19この比較部19
の比較結果から、現在時間帯での暖房開始温度Tsが露
点温度Tfに所定の温度αを加えた温度Tf+αよりも
低い場合に暖房開始温度Tsを強制的に露点温度Tf+
αに調整する暖房開始温度調整部20を備えている。
【0023】また、暖房機4の運転制御を行う暖房制御
部21、換気窓2を開閉し、換気扇3の駆動制御を行う
換気制御部22、保温カーテン6の開閉制御を行う保温
カーテン制御部23を備え、さらには、ディスプレイ2
4、入力用キーボード25を備えている。
【0024】なお、このコントローラ13は小形電子計
算機として、さらに多くの構成要素を備えているのであ
るが、図1では、この発明の実施例に関連する部分のみ
について示している。
【0025】次に、上記の構成の温室の環境制御装置の
動作について説明する。
【0026】コントローラ13に各種センサ、制御機器
から入力信号14a〜14cが入力されると、これらは
入力制御部16によって周期的に入力制御され、記憶部
17に記憶される。そして、露点演算部18は、周期的
に記憶部17にあらかじめ記憶されているデータテーブ
ルを参照して、現在湿度値から露点温度Tfを求め、こ
れを比較部19に与える。
【0027】比較部19では、周期的に現在時間帯の暖
房開始温度Tsを記憶部17の暖房開始温度データテー
ブルを参照して求め、露点演算部18からの露点温度T
fと比較し、暖房開始温度Tsが露点温度Tfに所定の
温度αを加えた温度Tf+αよりも高いかどうか判定す
る。
【0028】暖房開始温度調整部20では、比較部19
での比較結果から、記憶部17の記憶している現在時間
帯での暖房開始温度Tsが露点温度Tf+αよりも低い
と判定された場合には、露点温度Tf+αを新たに暖房
開始温度Tsとし、それ以外場合には通常の現在時間帯
の暖房開始温度をそのまま暖房開始温度Tsとする暖房
開始温度調整を行う。
【0029】そして、暖房制御部21では、暖房開始温
度調整部20が求めた暖房開始温度Tsを、現在の室内
温度Trと比較し、現在の室内温度が暖房開始温度Ts
よりも低くなっている場合には、暖房機4の運転を開始
するための制御信号を出力制御部26を介して暖房機4
に出力し、植物に結露しないように温室1内の暖房を開
始する。
【0030】そして、この際、結露防止をいっそう確実
なものとするために必要があれば、換気窓2が閉まって
おり、換気扇3が停止しているならば、換気制御部22
が換気窓2を開き、さらに換気窓2の開放のみでは室温
が十分に低下しない場合には換気扇3を駆動する換気制
御信号を出力制御部26を介して換気窓2および換気扇
3に出力し、換気暖房を行うことができる。
【0031】また、換気をいっそう効果的に行うため
に、保温カーテン6を開く必要があれば、保温カーテン
6を開く制御信号を保温カーテン制御部23から出力制
御部26を介して保温カーテン6に出力することもでき
る。
【0032】次に、この結露防止のための暖房を行うた
めのアルゴリズムについて、図2以下に示すのフローチ
ャートを参照して説明する。
【0033】図2のフローチャートに示すように、現在
時間帯での暖房開始温度Tsが露点温度Tf+αより低
い場合には(ステップS1)、暖房開始温度Tsとして
露点温度Tf+αを設定し(ステップS2)、換気暖房
フラグをオンする(ステップS3)。
【0034】次に、現在の室内温度Trと前記暖房開始
温度Tsとを比較し(ステップS4)、室内温度Trの
方が暖房開始温度Tsよりも低くなっていれば、暖房機
4の運転を開始する(ステップS5)。
【0035】次に、換気窓、保温カーテンの換気暖房時
における運転開始条件を決定するアルゴリズムは図3の
フローチャートに示すようなものとなる。すなわち、換
気暖房フラグがオンとなっているかどうかをまず判定し
(ステップS11)、次に、暖房機4が運転状態にある
かどうか判定し(ステップS12)、続いて、換気窓2
が全閉状態にあるかどうか判定し(ステップS13)、
さらに、保温カーテン6が全閉状態にあるかどうか判定
し(ステップS14)、これらの条件がすべて成り立つ
場合に換気暖房開始フラグをオンとする(ステップS1
5)。
【0036】次に、換気暖房時の換気窓2の開閉制御ア
ルゴリズムを図4のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0037】まず、換気暖房開始フラグがオンとなって
いるかどうか判定する(ステップS21)。そして、換
気暖房開始フラグがオンであれば、換気窓2を換気暖房
目標開度に開き(ステップS22)、目標開度に到達す
れば、換気窓2の開閉を禁止し、温室1内の空気の換気
ができるようにする(ステップS23)。
【0038】次に、保温カーテン6が換気暖房目標開度
に開いているかどうか判定し(ステップS24)、開い
ていなければ後述する保温カーテン6の開閉アルゴリズ
ムに従って保温カーテン6が目標開度まで開くのを待ち
(ステップS24)、その後、一定時間換気窓2および
保温カーテン6の開閉を禁止する(ステップS25)。
【0039】こうして換気窓2および保温カーテン6を
開きながら暖房し、室内温度が暖房開始温度Tsよりも
低下するようになると、結露が発生する恐れがあるので
換気窓2を閉じ、その開閉を禁止する(ステップS26
〜ステップS29)。また、温室1内の保温のために保
温カーテン6も閉じるのを待ち(ステップS30)、そ
の後、一定時間、換気窓2と保温カーテン6の開閉を禁
止し、室内温度の上昇を待つ(ステップS31)。
【0040】その後、通常の開閉ルーチンに移行し、こ
の処理を終了する(ステップS32)。
【0041】次に、換気暖房時における保温カーテン6
の開閉制御のアルゴリズムについて、図5のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0042】まず、換気暖房開始フラグがオンしている
かどうか判定し(ステップS41)、フラグがオンであ
れば、保温カーテン6を目標開度まで開き、目標開度に
到達後、保温カーテン6の開閉を禁止して全開状態に維
持する(ステップS42,S43)。
【0043】次に、換気窓2が全開状態になるのを待ち
(ステップS44)、換気窓2が図4に示すアルゴリズ
ムに従って全開状態になると、一定時間、換気窓2およ
び保温カーテン6の開閉を禁止し、換気暖房を継続する
(ステップS45)。
【0044】その後、一定時間が経過すれば通常の開閉
ルーチンに移行し、保温カーテン6の閉時間が到来すれ
ば保温カーテン6の閉操作を開始し、全閉状態にする
(ステップS46〜S49)。
【0045】この後、換気窓2が全閉状態になるのを待
ち(ステップS50)、一定時間、換気窓2と保温カー
テン6との開閉操作を禁止し(ステップS51)、一定
時間が経過すれば通常の開閉ルーチンに移行する(ステ
ップS52)。
【0046】以上のアルゴリズムに従って、結露を防止
するために、露点Tfよりも設定温度α分高い温度まで
室内温度が低下してくれば暖房を開始し、同時に必要に
応じて換気暖房も行い、確実に結露を防止するのであ
る。
【0047】図6には上記のアルゴリズムのタイミング
チャートを示しており、曲線Aが換気窓2の開度推移を
示し、曲線Bが保温カーテン6の開度推移示してい
る。
【0048】まず、時点τ0で換気暖房による換気窓2
と保温カーテン6の開操作が開始され、時点τ1で換気
窓2の開度が換気暖房時の設定開度に到達すると、保温
カーテン6が換気暖房時設定開度に到達する時点τ2ま
で換気窓2に開閉禁止指令が出力され、換気窓2の開度
はτ1〜τ2の期間、換気暖房開度に保持される。
【0049】時点τ2で換気窓2および保温カーテン6
が共に目標開度に到達すると、次の期間τ2〜τ3の
間、換気窓2および保温カーテン6の開閉禁止指令が与
えられて両者がさらに一定時間の間、設定開度のまま維
持される。
【0050】次に、時点τ3で開閉禁止が解除される
と、換気窓2および保温カーテン6の開度が減少し、時
点τ4で換気窓2が全閉となり、保温カーテン6が全閉
となる時点τ5まで換気窓2の開閉が禁止される。そし
て、保温カーテン6が全閉となっ時点τ5以降は、時
点τ6まで換気窓2および保温カーテン6の開閉が共に
禁止され、全閉状態に保持される。
【0051】その後は、通常状態に戻り、換気暖房フラ
グがオンとなれば、上記のτ0からの換気暖房制御動作
が繰り返されることになる。
【0052】なお、この発明は、上記の実施例に限定さ
れることはなく、上記の実施例では、換気暖房を必ず行
う実施例について説明したが、湿度がさほど高くない場
合には必ずしも換気暖房を行う必要がなく、単に現在時
間帯の暖房開始温度Tsが露点温度Tf+α以下になっ
た場合にはその暖房監視温度Tsを新たにTf+αに置
き換える調整を行い、室内温度がこの暖房開始温度Ts
以下になれば暖房機4を運転して暖房を開始するように
するだけでもよい。
【0053】また、露点温度Tfに加算する設定温度α
は特に限定されるものではなく、センサの感度や制御系
統の特性に応じて随意に調整することができるが、例え
ば1〜2℃程度にすることができる。
【0054】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、温室の
1日の時間帯により変化する暖房開始温度の現在時間帯
での暖房開始温度が現在の湿度値から求められる露点温
度よりも所定の温度以上高くない場合には、(露点温度
Tf+所定の設定温度α)を新たに暖房開始温度とし、
室内温度がこの温度以下になれば暖房運転を開始するよ
うにしているため、外気温度の急激な低下に影響されて
結露しやすい夕方の時間帯であっても、暖房開始を早め
ることができて結露の発生を確実に防止することがで
き、植物の順調な生育を促進することができる。
【0055】また、換気暖房を可能としているために、
結露の発生がいっそう確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のコントローラのブロック
図。
【図2】上記実施例の暖房運転の制御アルゴリズムを示
すフローチャート。
【図3】上記実施例の換気暖房の必要の有無を判定する
アルゴリズムを示すフローチャート。
【図4】上記実施例の換気暖房時の換気窓の開閉制御ア
ルゴリズムを示すフローチャート。
【図5】上記実施例の換気暖房時の保温カーテンの開閉
制御アルゴリズムを示すフローチャート。
【図6】上記実施例の換気暖房の動作を説明するための
タイミングチャート。
【図7】一般的な温室の環境制御装置の全体的な構成を
示すブロック図。
【図8】従来例の暖房制御特性を示すタイミングチャー
ト。
【符号の説明】
1…温室 2…換気窓 3…換気扇 4…暖房機 5…炭酸ガス施用機 6…保温カーテン 7…温度センサ 8…湿度センサ 9…炭酸ガス濃度センサ 10…風向風力計 11…日射計 12…温湿度計 13…コントローラ 14…センサ入力
信号 15…制御信号 16…入力制御部 17…記憶部 18…露点演算部 19…比較部 20…暖房開始温
度調整部 21…暖房制御部 22…換気制御部 23…保温カーテン制御部 26…出力制御部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温室内の気温、湿度を計測する温度セン
    サおよび湿度センサと、前記温度センサおよび湿度セン
    サの計測する温湿度値から露点を算出する露点演算手段
    と、1日の各時間帯ごとの暖房開始温度を記憶する記憶
    手段と、前記記憶手段から該当する現在の暖房開始温度
    を読み出してきて、前記露点演算手段の算出した露点温
    度と比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果よ
    り、暖房開始温度が露点温度よりも所定値以上高くない
    場合に前記暖房開始温度として前記露点温度よりも所定
    値以上高い温度に置き換える暖房開始温度調整手段と、
    前記暖房開始温度調整手段が指示する暖房開始温度を前
    記温度センサの計測する室内温度と比較し、室内温度が
    前記暖房開始温度まで低下した時に室内暖房を開始する
    暖房制御手段とを備えて成る温室の環境制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の温室の環境制御装置におい
    て、さらに、換気窓を開閉して室内空気の換気を行う換
    気制御手段を備え、前記暖房開始温度を露点温度よりも
    所定値以上高い温度に置き換えて暖房を開始した時に、
    前記換気制御手段が換気窓を開くことを特徴とする温室
    の環境制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の温室の環境制御装置におい
    て、さらに、室内空気の発散を防ぐための保温カーテン
    を開閉する保温カーテン制御手段を備え、前記暖房開始
    温度を露点温度よりも所定値以上高い温度に置き換えて
    暖房を開始した時に、前記保温カーテン制御手段保温
    カーテンを開くことを特徴とする温室の環境制御装置。
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