JP2832785B2 - 橋脚の施工方法 - Google Patents

橋脚の施工方法

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JP2832785B2
JP2832785B2 JP4324753A JP32475392A JP2832785B2 JP 2832785 B2 JP2832785 B2 JP 2832785B2 JP 4324753 A JP4324753 A JP 4324753A JP 32475392 A JP32475392 A JP 32475392A JP 2832785 B2 JP2832785 B2 JP 2832785B2
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pier
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栄 中井
安男 栗原
俊郎 跡部
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Mitsui Construction Co Ltd
JFE Engineering Corp
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Mitsui Construction Co Ltd
Nippon Kokan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、橋脚を迅速且つ安全に
施工し得る橋脚の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図14、図15は、クライミングフォー
ム工法による橋脚の施工過程を示す図である。従来、橋
脚101を迅速且つ安全に施工し得る、代表的な工法と
しては、クライミングフォーム工法がある。クライミン
グフォーム工法は、図14、図15に示すように、橋脚
101の所定高さL11分のコンクリートブロック10
1a、101bを形成し得るように形成された型枠10
2に、コンクリートを打設することより、基礎103上
に該コンクリートブロック101aを形成し、その後、
該型枠102を、形成し終えたコンクリートブロック1
01aの上方に移動して、該コンクリートブロック10
1a上に同様のコンクリートブロック101bを形成
し、その後、更に、該型枠102を、該コンクリートブ
ロック101bの上方に移動して、該コンクリートブロ
ック101b上に同様のコンクリートブロックを形成し
てゆくというようにして、筒状の橋脚101を形成して
いく工法である。従って、クライミングフォーム工法で
は、図14に示すように、まず、複数本の鋼管104、
104を基礎103上に立設する形で仮設し、各々の鋼
管104、104に、該鋼管104、104上を昇降自
在な昇降ジャッキ105、105を設け、該複数個の昇
降ジャッキ105、105に、前記型枠102、作業足
場106等を有するメインフレーム107を、該ジャッ
キ105、105により昇降自在に支持される形で設け
る。そこで、前記型枠102を橋脚101の所定高さL
11分のコンクリートブロック101bを形成し得るよ
うに設置し、該型枠102にコンクリートを打設する。
該コンクリートが前記型枠102の中で凝結し、橋脚1
01の所定高さL11分のコンクリートブロック101
bが成型されたなら、型枠102を該コンクリートブロ
ック101bから離脱し、図15に示すように型枠10
2を有するメインフレーム107を、昇降ジャッキ10
5、105により、所定高さL11だけ上方に移動す
る。そこで、該位置において、再び、橋脚101の所定
高さL11分のコンクリートブロック101cを形成し
得るように型枠102を設置し、該型枠102にコンク
リートを打設する。すると、前記コンクリートブロック
101bを上方に延長する形で次なるコンクリートブロ
ック101cが形成される。よって、この過程を繰り返
すことにより、橋脚101を形成することが出来る。ま
た、橋脚101を形成し終えたなら、まず、型枠10
2、作業足場106等を有するメインフレーム107
を、昇降ジャッキ105、105により、基礎103上
に降ろし、その後、該メインフレーム107を鋼管10
4、104から取り外して撤去し、次に、基礎103に
仮設されている鋼管104、104を基礎103上から
撤去して、橋脚101の施工を完了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】さて、このクライミン
グフォーム工法は、施工作業の省力化、工期短縮の要求
に応えて考案された施工方法であるが、昨今では、更な
る工期短縮の要求が高まっている。また、型枠内に配置
する鉄筋などの配筋作業の工数も、橋脚が大型化するに
つれ大きな問題となって来ており、橋脚の構築に際した
配筋作業の省力化も工期短縮の観点から大きな課題とな
って来ている。本発明は、上記事情に鑑み、更なる工期
短縮を図り得る橋脚の施工方法を提供することを目的と
している。
【0004】本発明は、基礎(5)に複数の鋼管(6、
7、9、10)を、構築すべき橋脚の平面形状に対応し
た配置で立設し、次いで、型枠手段(15、16)を前
記型枠手段が前記複数の鋼管を包囲する形で、且つ、該
型枠手段と前記鋼管との間にコンクリート打設空間(3
1)を形成する形で設置し、前記コンクリート打設空間
(31)にコンクリート(30)を打設して前記型枠手
段に包囲された複数の鋼管を該打設されたコンクリート
を介して一体化すると共に、前記複数の鋼管の上端に延
長用の鋼管(14)を1本以上それぞれ継ぎ足してゆ
き、それら鋼管にそれぞれ継ぎ足された延長用の鋼管に
対しても型枠手段によりコンクリートを打設することに
より、複数の延長用の鋼管を該打設されたコンクリート
を介して一体化して橋脚を構築するようにして構成され
る。また、第2の発明は、基礎(5)に複数の鋼管
(6、7、9、10)を、構築すべき橋脚の平面形状に
対応した配置で立設し、次いで、前記基礎に、型枠手段
(15、16)を前記型枠手段が前記複数の鋼管を包囲
する形で、且つ、該型枠手段と前記鋼管との間にコンク
リート打設空間を形成する形で設置し、前記コンクリー
ト打設空間にコンクリートを打設して前記型枠手段に包
囲された複数の鋼管を該打設されたコンクリートを介し
て一体化する第1ステップを行い、更に、前記一体化さ
れた複数の鋼管の上端に、延長用の鋼管(14)をそれ
ぞれ継ぎ足し接続すると共に、型枠手段を該型枠手段が
前記複数の延長用の鋼管を包囲する形で、且つ、該型枠
手段と前記延長用の鋼管との間にコンクリート打設空間
を形成する形で設置し、前記コンクリート打設空間にコ
ンクリートを打設して前記型枠手段に包囲された複数の
延長用の鋼管を該打設されたコンクリートを介して一体
化する第2ステップを1回以上行うことにより橋脚を構
築するようにして構成される。 また、第3の発明は、第
1又は第2の発明において、前記鋼管は、外周にコンク
リート付着手段が形成された鋼管として構成される。
に、第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記
型枠手段は、プレキャストコンクリート製の型枠手段で
あり、前記コンクリートの打設後は、離型させることな
く、構築すべき橋脚の構造部材として使用するようにし
て構成され る。更に、第5の発明は、第4の発明におい
て、前記プレキャストコンクリート製の型枠手段は、構
築すべき橋脚の外形を形成する形で順次上方に向けて積
層配置される形で設置して構成される。更に、第6の発
明は、第4の発明において、前記プレキャストコンクリ
ート製の型枠手段には、横補強筋が配置されて構成され
る。更に、第7の発明は、第3の発明において、前記コ
ンクリート付着手段は前記鋼管の外周部に突出形成され
たリブで構成される。更に、第8の発明は、第1又は第
2の発明において、前記鋼管が立設される基礎と同一の
基礎上にクレーンを立設し、該クレーンにより前記延長
用の鋼管を前記鋼管上に継ぎ足してゆくようにして構成
される。
【0005】
【作用】上記した構成より、鋼管(6、7、9、10、
14)が橋脚(1)の構造部材として作用する。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明を適用した橋脚の施工において、基
礎上に四本のリブ付き鋼管を立設した場面を示す図であ
る。図2は、図1の基礎とリブ付き鋼管の接続状態を示
す断面図である。図3は、図1の基礎上に単筒型プレキ
ャスト管を設置している場面を示すである。図4は、図
1の基礎上にリブ付き鋼管を囲むように設置された単筒
型プレキャスト管の拡大図である。図5は、図4の基礎
に対する単筒型プレキャスト管とリブ付き鋼管の接続状
態を示す断面図である。図6は、図4の単筒型プレキャ
スト管上に、同様の単筒型プレキャスト管を積み重ねた
場面を示す図である。図7は、図6の基礎上に設置され
た単筒型プレキャスト管とその上方に接続した単筒型プ
レキャスト管の接続状態を示す断面図である。図8は、
図3の昇降クレーンが該クレーンを支持している支柱を
自ら上方に継ぎ足して、該支柱を延長しようとしている
場面を示す図である。図9は、積み重ねられた図8の単
筒型プレキャスト管により形成された二本の塔に、眼鏡
型プレキャスト管を跨設する形で積み重ねている場面を
示す図である。図10は、積み重ねられた図9の単筒型
プレキャスト管及び眼鏡型プレキャスト管の内部にコン
クリートを打設している場面を示す図である。図11
は、図10の単筒型プレキャスト管及び眼鏡型プレキャ
スト管を側方(図10中矢印V方向)から見た断面図で
ある。図12は、図10のリブ付き鋼管の上方に、更に
同様のリブ付き鋼管を接続し、該リブ付き鋼管を延長し
ている場面を示す図である。図13は、積み重ねられた
図10の単筒型プレキャスト管及び眼鏡型プレキャスト
管の上方に更に同様の単筒型プレキャスト管及び眼鏡型
プレキャスト管を積み重ねている場面を示す図である。
橋脚1の設置場所2には、図1に示すように、基礎3の
盤状部分であるフーチング5が、設置場所2の地盤4中
に打設された複数本の支持杭5aに支持される形で形成
されており、フーチング5には、図2に示すように、外
周に螺旋上に突出形成されたリブ6bを有するリブ付き
鋼管6が、その下部6aを所定の長さL1だけ埋入させ
る形で立設されている。また、フーチング5には、図1
に示すようにリブ付き鋼管6から水平方向に所定の間隔
L2を有する位置に、リブ付き鋼管6同様のリブ付き鋼
管7が、図2に示すように、その下部7aを所定の長さ
L1だけ埋入させる形で、図1に示すようにリブ付き鋼
管6に平行に立設されており、また、フーチング5に
は、図1に示すように棒状の縦鉄筋5bが、複数本、リ
ブ付き鋼管6とリブ付き鋼管7を共に取り囲む楕円形を
形作るように、各々、図2に示すようにその下部5b1
を所定の長さL3だけ埋入させる形で立設されている。
各々の縦鉄筋5bは、その上部5b2を、該縦鉄筋5b
により形作られた楕円形の中心に向けて斜め上方に屈曲
させており、フーチング5において、縦鉄筋5bにより
形作られる楕円の外周には、複数個の突起5dが形成さ
れている。また、フーチング5には、図1及び図2に示
すようにリブ付き鋼管6、7、縦鉄筋5b、及び突起5
dと同様のリブ付き鋼管9、10、縦鉄筋5c、及び突
起5eが、互いにリブ付き鋼管6、7、縦鉄筋5b、及
び突起5dと同様の位置関係を有する形でリブ付き鋼管
6、7、縦鉄筋5b、及び突起5dに対して並設されて
いる。また、フーチング5には、図1に示すように、リ
ブ付き鋼管6、7、9、10の近傍に、クレーン支柱1
2が立設されており、クレーン支柱12には、該支柱1
2を昇降し得る昇降クレーン13が設置されている。ま
た、フーチング5の周囲においてクレーン支柱12の近
傍には、クレーン支柱12の延長用支柱12aが複数
本、準備されており、フーチング5の周囲には、多量の
コンクリートを製造し得るコンクリートプラント17が
設営されている。また、フーチング5の周囲には、リブ
付き鋼管6、7、9、10同様の延長用リブ付き鋼管1
4が複数本と、鉄筋コンクリートにより形成された筒状
の単筒型プレキャスト管15が複数個と、鉄筋コンクリ
ートにより形成された双眼鏡形の眼鏡型プレキャスト管
16が複数個、準備されており、単筒型プレキャスト管
15の内周面15aは、図5に示すように、凹凸を有し
ている。また、単筒型プレキャスト管15の貫通孔15
hの中心線CLを上下方向に向けて設置したとすると、
単筒型プレキャスト管15の内周面15aの上端部15
a1は、単筒型プレキャスト管15の貫通孔15hの中
心線CLに対して上方に向けて末広がりにテーパーして
おり、また、内周面15aの下端部15a2は、単筒型
プレキャスト管15の貫通孔15hの中心線CLに対し
て下方に向けて末広がりにテーパーしている。単筒型プ
レキャスト管15の内部には、貫通孔15hの中心線C
L周りに複数本の横鉄筋15bが、貫通孔15hの中心
線CLに平行な方向に複数本の縦鉄筋15cが、埋設さ
れる形で構設されており、また、縦鉄筋15cの上端部
15c1は、単筒型プレキャスト管15の内周面上端部
15a1から斜め上方に、単筒型プレキャスト管15の
貫通孔15hの中心線CLに向かう方向に、単筒型プレ
キャスト管15の下端部15a2のテーパーと同一の角
度で突出している。また、単筒型プレキャスト管15の
上端面15dは、図4に示すように精度良く貫通孔15
hの中心線CLに対して垂直な平面に形成されており、
該上端面15dには、複数個の突起15eが、突出形成
されている。単筒型プレキャスト管15の下端面15f
は、図5に示すように精度良く貫通孔15hの中心線C
Lに対して垂直な平面に形成されており、該下端面15
fには、上端面15dの突起15eの鉛直下方に凹部1
5gが、該突起15eに嵌着し得る形状に削設形成され
ている。また、眼鏡型プレキャスト管16は、図9に示
すように、単筒型プレキャスト管15同様の単筒部16
aを二個、各々の貫通孔16a1の中心線CL1を平行
にして、接続ブロック16bを介して並列に接続した形
に形成されている。
【0007】単筒型プレキャスト管15、眼鏡型プレキ
ャスト管16等は以上のような構成を有するので、ま
ず、図1に示すようにフーチング5上において、リブ付
き鋼管6とリブ付き鋼管7を共に取り囲む楕円形を形作
るように複数個立設された縦鉄筋5dの外周、即ち図2
に示す複数個の突起5dを含む外周にコンクリート用接
着剤20を塗布し、又、単筒型プレキャスト管15の上
端面15dにも、予め、コンクリート用接着剤20を塗
布しておき、その後、図1に示すように、昇降クレーン
13により、フーチング5の周囲に準備された単筒型プ
レキャスト管15を持ち上げ、リブ付き鋼管6、7の上
方からリブ付き鋼管6、7を図4に示すようにプレキャ
スト管15の貫通孔15hに通して、鋼管6、7と単筒
型プレキャスト管15との間にコンクリート打設空間3
1を形成する形でフーチング5上に設置する。この際、
単筒型プレキャスト管15は、図5に示すように、その
内周面下端部15a2に縦鉄筋上部5b2を沿わせる形
で、且つ、その下端面15fに穿設形成された複数個の
凹部15gを、フーチング5に設けられた複数個の突起
5bに嵌着させる形で設置される。よって、単筒型プレ
キャスト管15は、所定の設置位置にその貫通孔15h
の中心線CLを鉛直方向に向けて正確に設置することが
出来、従って、単筒型プレキャスト管15の上端面15
dを水平に設けることが出来る。また、コンクリート用
接着剤20により、フーチング5に対して強力に接着す
ることが出来る。また、図3に示すようにフーチング5
上において、リブ付き鋼管6、7に対して並設されてい
るリブ付き鋼管9とリブ付き鋼管10を共に取り囲む楕
円形を形作るように複数個立設された縦鉄筋5cの外
周、即ち複数個の突起5eを含む外周に前記同様図2に
示すようにコンクリート用接着剤20を塗布し、又、図
3及び図4に示す単筒型プレキャスト管15の上端面1
5dにも、予め、コンクリート用接着剤20を塗布して
おき、その後、昇降クレーン13により、フーチング5
の周囲に準備された単筒型プレキャスト管15を持ち上
げ、リブ付き鋼管9、10の上方からリブ付き鋼管9、
10を図4に示すようにプレキャスト管15の貫通孔1
5hに通して、鋼管9、10と単筒型プレキャスト管1
5との間にコンクリート打設空間31を形成する形でフ
ーチング5上に設置する。この際、単筒型プレキャスト
管15は、前述同様図5に示すように、その内周面下端
部15a2に縦鉄筋上部5c2を沿わせる形で、且つ、
その下端面15fに穿設形成された複数個の凹部15g
を、フーチング5上の突起5eに嵌着させる形で設置さ
れる。よって、単筒型プレキャスト管15は、所定の設
置位置にその貫通孔15hの中心線CLを鉛直方向に向
けて正確に設置することが出来、従って、単筒型プレキ
ャスト管15の上端面15dを水平に設けることが出来
る。また、コンクリート用接着剤20により、フーチン
グ5に対して強力に接着することが出来る。
【0008】次に、図3に示す昇降クレーン13によ
り、フーチング5上に設置された単筒型プレキャスト管
15、15の上端面15d、15d(予めコンクリート
用接着剤20が塗布されている)に、更に同様の単筒型
プレキャスト管15、15を、図6に示すように、その
貫通孔15h、15hを下段の単筒型プレキャスト管1
5の貫通孔15h、15hに連通させる形で、即ち、図
7に示すように鋼管6、7若しくは9、10との間にコ
ンクリート打設空間31を形成する形で積み重ねてい
く。この際、積み上げられる単筒型プレキャスト管15
は、その内周面下端部15a2を、下段の単筒型プレキ
ャスト管15の縦鉄筋上端部15c1に沿わせる形で、
且つ、その下端面15fに穿設形成された複数個の凹部
15gを、下段のプレキャスト管15の複数個の突起5
bに嵌着させる形で設置される。よって、上段の単筒型
プレキャスト管15の下端面15fと下段の単筒型プレ
キャスト管15の上端面15dを正確に一致させて設置
することが出来、従って、単筒型プレキャスト管15の
貫通孔15hの中心線CLを正確に鉛直方向に向けて設
けることが出来る。また、下段のプレキャスト管15の
上端面15dには前述したように予めコンクリート用接
着剤20が塗布されており、該コンクリート用接着剤2
0により、上段の単筒型プレキャスト管15と下段の単
筒型プレキャスト管15は、強力に接着される。従っ
て、積み重ねられた単筒型プレキャスト管15の傾斜、
崩落を招くこと無く単筒型プレキャスト管15を積み上
げることが出来る。また、後述するようにコンクリート
打設空間31にコンクリート30を打設する際には、単
筒型プレキャスト管15と単筒型プレキャスト管15の
継目(接着した上端面15dと下端面15f)から打設
されたコンクリート30が洩れることがないので、単筒
型プレキャスト管15を型枠として用いることが出来
る。
【0009】また、図8に示すように、単筒型プレキャ
スト管15の上端面15dには、更に、同様の単筒型プ
レキャスト管15が前記同様に積み上げられ、接続され
る。そこで、積み上げられた単筒型プレキャスト管15
の高さ位置が昇降クレーン13により更に単筒型プレキ
ャスト管15を積み上げられないほど高くなると、昇降
クレーン13は、フーチング5の周囲に用意されていた
延長用支柱12aを該クレーン13により持ち上げ、自
ら、クレーン支柱12の上端に接続する。そして、該延
長用支柱12aを伝って昇降クレーン13は自ら昇り、
単筒型プレキャスト管15を更に積み上げられるように
延長用支柱12aの上端まで移動する。さて、図9に示
すように、フーチング5上の並設された二か所の設置位
置に単筒型プレキャスト管15がそれぞれ積み上げら
れ、リブ付き鋼管6、7を内包する塔21と、リブ付き
鋼管9、10を内包する塔22が所定の高さまで形成さ
れると、昇降クレーン13は、前述したようにフーチン
グ5の周囲に用意されていた眼鏡型プレキャスト管16
を持ち上げ、その単筒型プレキャスト管15同様の一方
の単筒部16aを塔21の上端の単筒型プレキャスト管
15の上端面15dに、他方の単筒部16aを、塔22
の上端の単筒型プレキャスト管15、15の上端面15
dに、塔21、22の上端の単筒型プレキャスト管1
5、15の貫通孔15h、15hと、単筒部16a、1
6aの貫通孔16a1、16a1を連通させる形で、即
ち、図11に示すように鋼管6、7若しくは9、10と
の間にコンクリート打設空間31を形成する形で前述し
たように接続する。すると、眼鏡型プレキャスト管16
は、前記単筒型プレキャスト管15、15の上端面15
d、15dに予め塗布されているコンクリート用接着剤
20により強固に接着される。これにより、図10に示
すように、二本の塔21、22を、所定の高さ位置で連
結することが出来るので、該塔21、22は、構造上堅
固となる。
【0010】塔21、22に眼鏡型プレキャスト管16
を設けたなら、次に、図10に示すように、コンクリー
トプラント17に設けられているコンクリート圧送管1
7aのコンクリート吐出口17a1を、昇降クレーン1
3により引き上げ、該コンクリート吐出口17a1を塔
21の上方から塔21の内部、即ち、図11に示すコン
クリート打設空間31に挿入し、塔21の底部、即ちフ
ーチング5上に降ろす。そこで、コンクリートプラント
17で生成されたコンクリート30をコンクリート圧送
管17aに圧送し、コンクリート吐出口17a1から塔
21の内部にコンクリート30を打ち込む。この際、コ
ンクリート30は、コンクリート30の打設面30aが
上昇するに従って、図10に示す昇降クレーン13によ
りコンクリート吐出口17a1をコンクリート30中に
没入させた状態で引き上げつつ打設される。よって、コ
ンクリート30は、上方から落流せずに打設されるた
め、気泡を含まない高密な状態で打設することが出来
る。これにより、打ち込まれたコンクリート30は、凝
結成型された際には、空隙の無い堅固なコンクリート3
0を形作る。
【0011】また、単筒型プレキャスト管15の内周面
15aには、図11に示すように打設されたコンクリー
ト30の接着面積を増やすために複数の凹凸が形成され
ており、眼鏡型プレキャスト管16にも、打設されたコ
ンクリート30の接着面積を増やすためにその二つの単
筒部16a、16aの内周面16a1、16a1に同様
の凹凸が形成されており、又、リブ付き鋼管6にも、打
設されたコンクリート30の接着面積を増やすためにそ
の外周面に複数のリブ(凹凸)が形成されている。よっ
て、打設されたコンクリート30により、単筒型プレキ
ャスト管15及び眼鏡型プレキャスト管16及びリブ付
き鋼管6、7と打設されたコンクリート30による強固
な一体構造が形成される。また、この際、眼鏡型プレキ
ャスト管16の縦鉄筋16c及び単筒型プレキャスト管
15の縦鉄筋15cは、その下段の単筒型プレキャスト
管15、若しくはフーチング5に立設された縦鉄筋5、
15の上端部5c1、15c1と、上下方向に所定の長
さだけ重なった形でコンクリート30を介して接合され
た形となるので、縦鉄筋16c、15c、5cは一本の
縦鉄筋同様に働く。即ち、例えば、塔21の上方に風等
により水平方向の成分を有する外力が加わり、塔21に
曲げモーメントが与えられる場合には、屈曲方向の反対
側に設けられた縦鉄筋16c、15c、5cが連帯して
引張応力を生じ、その曲げモーメントによる塔21の変
形を抑えるように働く。また、このような曲げモーメン
トに際しては、リブ付き鋼管6、7も、その屈曲方向の
反対側の側面により引張応力を生じ、その曲げモーメン
トによる塔21の変形を抑えるように働くと共に、単筒
型プレキャスト管15、眼鏡型プレキャスト管16、及
び打設されたコンクリート30において、屈曲方向の側
のコンクリート30により、圧縮応力を生じるので、曲
げモーメントによる塔21の変形を効果的に抑えること
が出来る。また、塔21の眼鏡型プレキャスト管16の
上端までコンクリート30を打設し終えたなら、塔22
にも同様にコンクリート30を打設する。この塔21、
22内部へのコンクリート打設により、塔21、22
は、橋脚1として十分な強度を得ることが出来るので、
当然、その上方に更に延長用リブ付き鋼管14を継ぎ足
し、単筒型プレキャスト管15及び眼鏡型プレキャスト
管16を積み重ねても、該リブ付き鋼管14、単筒型プ
レキャスト管15及び眼鏡型プレキャスト管16を十二
分に支持し得る強度を得ることが出来る。
【0012】そこで、図12に示すように昇降クレーン
13により、フーチング5の周囲に準備されたリブ付き
鋼管6、7、9、10同様の延長用リブ付き鋼管14、
14、14、14を持ち上げ、リブ付き鋼管6、7、
9、10のそれぞれの上端に、溶接等の接続手段により
順次継ぎ足す。そして、図13に示すように前記同様に
眼鏡型プレキャスト管16の単筒部16a、16aに単
筒型プレキャスト管15、15を積み上げてゆく。単筒
型プレキャスト管15、15が、眼鏡型プレキャスト管
16の上端から所定の高さまで積み上がったなら、再び
眼鏡型プレキャスト管16を積み上げて、塔21と塔2
2を接続すると共に、塔21と塔22のコンクリート打
設空間31にコンクリート30を打設する。これによ
り、更に延長用リブ付き鋼管14を継ぎ足し得るよう
に、且つ、単筒型プレキャスト管15及び眼鏡型プレキ
ャスト管16を積み重ね得るようにすることが出来る。
よって、この手順を繰り返すことにより、橋脚1を構築
することが出来る。即ち、上記構築方法では、単筒型プ
レキャスト管15及び眼鏡型プレキャスト管16自体を
型枠として用いることにより、クライミングフォーム工
法のように、型枠102、作業足場106を有するメイ
ンフレーム107及びメインフレーム107を昇降させ
る為に用いる鋼管104等を使用しないで橋脚1を構築
することが出来る。従って、橋脚1の構築作業は、鋼管
104の仮設や鋼管104へのメインフレーム107の
取付を省いて始めることが出来る。また、該プレキャス
ト管15、16にコンクリート30を打設し終えたなら
ば、該コンクリート30が凝固した後の型枠102の離
型、メインフレーム107自体の撤去、鋼管104の撤
去を必要としないので、前記コンクリート30の凝固を
待つことなく、作業完了とすることが出来る。従って、
従来より更に橋脚1の施工期間を短縮することが出来
る。
【0013】尚、上記実施例においては、単筒型プレキ
ャスト管15及び眼鏡型プレキャスト管16を鉄筋コン
クリート製としたが、必ずしも鉄筋コンクリート製であ
る必要はなく、型枠の役割を果たし得るならば、如何な
る材料によって形成されていてもよい。また、上記実施
例においては、コンクリート打設空間31へのコンクリ
ート打設を、複数個の単筒型プレキャスト管15及び眼
鏡型プレキャスト管16を積み重ねた後に行っていた
が、必ずしも複数個の単筒型プレキャスト管15及び眼
鏡型プレキャスト管16を積み重ねた後にコンクリート
30を打設する必要は無く、コンクリート打設空間31
が形成されているのであれば如何なる時期に打設しても
よく、従って、単筒型プレキャスト管15、若しくは眼
鏡型プレキャスト管16を一つ積む毎に、コンクリート
打設をしてもよいことは勿論である。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フーチング5などの基礎に複数の鋼管6、7、9、10
を、構築すべき橋脚1の平面形状に対応した配置で立設
し、次いで、単筒型プレキャスト管15、眼鏡型プレキ
ャスト管16などの型枠手段を前記型枠手段が前記複数
の鋼管を包囲する形で、且つ、該型枠手段と前記鋼管と
の間にコンクリート打設空間31を形成する形で設置
し、前記コンクリート打設空間31にコンクリート30
を打設して前記型枠手段に包囲された複数の鋼管を該打
設されたコンクリートを介して一体化すると共に、前記
複数の鋼管の上端に延長用の鋼管14を1本以上それぞ
れ継ぎ足してゆき、それら鋼管にそれぞれ継ぎ足された
延長用の鋼管に対しても型枠手段によりコンクリートを
打設することにより、複数の延長用の鋼管を該打設され
たコンクリートを介して一体化して橋脚を構築するよう
にして構成したので、鋼管が橋脚の構造部材として作用
することから、従来の煩雑な配筋作業を大幅に簡略化す
ることが出来、工期短縮に寄与しうる。このことは、橋
脚が大型化するつれて大きな利点となる。しかも、本発
明は、基礎に立設される鋼管に対して延長用の鋼管を適
宜継ぎ足して橋脚を構築するので、構築高さの高い橋脚
にも容易に対応することが出来るばかりか、大型車両の
進入が不可能な交通の不便な施工現場で橋脚を構築する
場合においても、普通車両でも運搬可能な適宜な長さに
形成された鋼管を継ぎ足すことにより施工が可能とな
り、山間、急峻地などにおいても容易に施工が可能とな
る。また、第2の発明は、フーチング5などの基礎に複
数の鋼管6、7、9、10を、構築すべき橋脚の平面形
状に対応した配置で立設し、次いで、前記基礎に、単筒
型プレキャスト管15、眼鏡型プレキャスト管16など
の型枠手段を前記型枠手段が前記複数の鋼管を包囲する
形で、且つ、該型枠手段と前記鋼管との間にコンクリー
ト打設空間を形成する形で設置し、前記コンクリート打
設空間にコンクリートを打設して前記型枠手段に包囲さ
れた複数の鋼管を該打設されたコンクリートを介して一
体化する第1ステップを行い、更に、前記一体化された
複数の鋼管の上端に、延長用の鋼管14をそれぞれ継ぎ
足し接続すると共に、型枠手段を該型枠手段が前記複数
の延長用の鋼管を包囲する形で、且つ、該型枠手段と前
記延長用の鋼管との間にコンクリート打設空間を形成す
る形で設置し、前記コンクリート打設空間にコンクリー
トを打設して前記型枠手段に包囲された複数の延長用の
鋼管を該打設されたコンクリートを介して一体化する第
2ステップを1回以上行うことにより橋脚を構築するよ
うにして構成したので、第1の発明と同様の効果を達成
することが出来る。 また、第3の発明は、第1又は第2
の発明において、前記鋼管は、外周にコンクリート付着
手段が形成された鋼管として構成したので、付着手段に
より、打設されたコンクリートと鋼管の構造的な一体化
が促進され、強固な橋脚の構築が可能となる。 更に、第
4の発明は、第1又は第2の発明において、前記型枠手
段は、プレキャストコンクリート製の型枠手段であり、
前記コンクリートの打設後は、離型させることなく、構
築すべき橋脚の構造部材として使用するようにして構成
したので、コンクリートの打設後に型枠手段を脱型する
必要がなくなり、移動型枠などを使用して構築する場合
に比して工期を大幅に短縮することが出来る。更に、第
5の発明は、第4の発明において、前記プレキャストコ
ンクリート製の型枠手段は、構築すべき橋脚の外形を形
成する形で順次上方に向けて積層配置される形で設置し
て構成したので、型枠手段がそのまま橋脚の外形を構成
する ことから、橋脚の外壁の仕上作業などを省略するこ
とが出来、工期のより一層の短縮化が可能となる。更
に、第6の発明は、第4の発明において、前記プレキャ
ストコンクリート製の型枠手段には、横補強筋が配置さ
れて構成したので、当該横補強筋により橋脚外周部の強
度が大幅に向上し、内部の複数の鋼管とその外周囲に打
設されるコンクリートの一体性を高めることが出来、橋
脚の強度の向上に寄与することが出来る。更に、第7の
発明は、第3の発明において、前記コンクリート付着手
段は前記鋼管の外周部に突出形成されたリブで構成した
ので、既製品としてのリブ付き鋼管を使用して橋脚を構
築することが出来、橋脚の構築コストの低減及び構築資
材の調達を短期間で容易に行うことが出来、工期の短縮
が可能となる。更に、第8の発明は、第1又は第2の発
明において、前記鋼管が立設される基礎と同一の基礎上
にクレーンを立設し、該クレーンにより前記延長用の鋼
管を前記鋼管上に継ぎ足してゆくようにして構成したの
で、クレーンを設置するための基礎わざわざ別に設ける
必要が無く、施工スペースの制約される山間、急峻地な
どにおいても容易に施工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した橋脚の施工におい
て、基礎上に四本のリブ付き鋼管を立設した場面を示す
図である。
【図2】図2は、図1の基礎とリブ付き鋼管の接続状態
を示す断面図である。
【図3】図3は、図1の基礎上に単筒型プレキャスト管
を設置している場面を示すである。
【図4】図4は、図1の基礎上にリブ付き鋼管を囲むよ
うに設置された単筒型プレキャスト管の拡大図である。
【図5】図5は、図4の基礎に対する単筒型プレキャス
ト管とリブ付き鋼管の接続状態を示す断面図である。
【図6】図6は、図4の単筒型プレキャスト管上に、同
様の単筒型プレキャスト管を積み重ねた場面を示す図で
ある。
【図7】図7は、図6の基礎上に設置された単筒型プレ
キャスト管とその上方に接続した単筒型プレキャスト管
の接続状態を示す断面図である。
【図8】図8は、図3の昇降クレーンが該クレーンを支
持している支柱を自ら上方に継ぎ足して、該支柱を延長
しようとしている場面を示す図である。
【図9】図9は、積み重ねられた図8の単筒型プレキャ
スト管により形成された二本の塔に、眼鏡型プレキャス
ト管を跨設する形で積み重ねている場面を示す図であ
る。
【図10】図10は、積み重ねられた図9の単筒型プレ
キャスト管及び眼鏡型プレキャスト管の内部にコンクリ
ートを打設している場面を示す図である。
【図11】図11は、図10の単筒型プレキャスト管及
び眼鏡型プレキャスト管を側方(図10中矢印V方向)
から見た断面図である。
【図12】図12は、図10のリブ付き鋼管の上方に、
更に同様のリブ付き鋼管を接続し、該リブ付き鋼管を延
長している場面を示す図である。
【図13】図13は、積み重ねられた図10の単筒型プ
レキャスト管及び眼鏡型プレキャスト管の上方に更に同
様の単筒型プレキャスト管及び眼鏡型プレキャスト管を
積み重ねている場面を示す図である。
【図14】図14は、クライミングフォーム工法による
橋脚の施工過程を示す図である。
【図15】図15は、クライミングフォーム工法による
橋脚の施工過程を示す図である。
【符号の説明】
5……基礎(フーチング) 6……鋼管(リブ付き鋼管) 7……鋼管(リブ付き鋼管) 9……鋼管(リブ付き鋼管) 10……鋼管(リブ付き鋼管) 14……鋼管(延長用リブ付き鋼管) 15……型枠手段(単筒型プレキャスト管) 16……型枠手段(眼鏡型プレキャスト管) 30……コンクリート 31……コンクリート打設空間
フロントページの続き (72)発明者 跡部 俊郎 東京都千代田区岩本町3丁目10番1号 三井建設株式会社内 審査官 峰 祐治 (56)参考文献 特開 平6−264412(JP,A) 特開 平2−70862(JP,A) 実開 平2−106007(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01D 19/02 E04H 12/12

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎に複数の鋼管を、構築すべき橋脚の平
    面形状に対応した配置で立設し、 次いで、型枠手段を前記型枠手段が前記複数の鋼管を包
    囲する形で、且つ、該型枠手段と前記鋼管との間にコン
    クリート打設空間を形成する形で設置し、 前記コンクリート打設空間にコンクリートを打設して前
    記型枠手段に包囲された複数の鋼管を該打設されたコン
    クリートを介して一体化すると共に、前記複数の鋼管の
    上端に延長用の鋼管を1本以上それぞれ継ぎ足してゆ
    き、それら鋼管にそれぞれ継ぎ足された延長用の鋼管に
    対しても型枠手段によりコンクリートを打設することに
    より、複数の延長用の鋼管を該打設されたコンクリート
    を介して一体化して橋脚を構築するようにして構成した
    橋脚の施工方法。
  2. 【請求項2】基礎に複数の鋼管を、構築すべき橋脚の平
    面形状に対応した配置で立設し、 次いで、前記基礎に、型枠手段を前記型枠手段が前記複
    数の鋼管を包囲する形で、且つ、該型枠手段と前記鋼管
    との間にコンクリート打設空間を形成する形で設置し、
    前記コンクリート打設空間にコンクリートを打設して前
    記型枠手段に包囲された複数の鋼管を該打設されたコン
    クリートを介して一体化する第1ステップを行い、 更に、前記一体化された複数の鋼管の上端に、延長用の
    鋼管をそれぞれ継ぎ足し接続すると共に、型枠手段を該
    型枠手段が前記複数の延長用の鋼管を包囲する形で、且
    つ、該型枠手段と前記延長用の鋼管との間にコンクリー
    ト打設空間を形成する形で設置し、前記コンクリート打
    設空間にコンクリートを打設して前記型枠手段に包囲さ
    れた複数の延長用の鋼管を該打設されたコンクリートを
    介して一体化する第2ステップを1回以上行うことによ
    り橋脚を構築するようにして構成した橋脚の施工方法。
  3. 【請求項3】前記鋼管は、外周にコンクリート付着手段
    が形成された鋼管である請求項1又は2記載の橋脚の施
    工方法。
  4. 【請求項4】前記型枠手段は、プレキャストコンクリー
    ト製の型枠手段であり、前記コンクリートの打設後は、
    離型させることなく、構築すべき橋脚の構造部材として
    使用するようにした請求項1又は2記載の橋脚の施工方
    法。
  5. 【請求項5】前記プレキャストコンクリート製の型枠手
    段は、構築すべき橋脚の外形を形成する形で順次上方に
    向けて積層配置される形で設置される請求項4記載の橋
    脚の施工方法。
  6. 【請求項6】前記プレキャストコンクリート製の型枠手
    段には、横補強筋が配置されている請求項4記載の橋脚
    の施工方法。
  7. 【請求項7】前記コンクリート付着手段は前記鋼管の外
    周部に突出形成されたリブである請求項3記載の橋脚の
    施工方法。
  8. 【請求項8】前記鋼管が立設される基礎と同一の基礎上
    にクレーンを立設し、該クレーンにより前記延長用の鋼
    管を前記鋼管上に継ぎ足してゆくようにして構成した請
    求項1又は2記載の橋脚の施工方法。
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