JP2828934B2 - ガス圧縮膨張機 - Google Patents

ガス圧縮膨張機

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JP2828934B2 JP22302395A JP22302395A JP2828934B2 JP 2828934 B2 JP2828934 B2 JP 2828934B2 JP 22302395 A JP22302395 A JP 22302395A JP 22302395 A JP22302395 A JP 22302395A JP 2828934 B2 JP2828934 B2 JP 2828934B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、動力の発生に用
いるスターリングエンジンや、低温の発生に用いるスタ
ーリング機関などのガス圧縮膨張機に関し、より特定的
には、作動空間と駆動装置空間との間の気密性能の改善
を図ったガス圧縮膨張機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス圧縮膨張機の1つとして、スターリ
ングエンジンは、理論的に極めて高い熱効率が得られる
こと、石油以外にあらゆる種類の熱源を用いることがで
きること、さらに静寂で低公害であることなどの利点か
ら、従来から盛んに研究が進められている。
【0003】スターリングエンジンの逆サイクルである
スターリング冷凍機についても上記と同様の理由から、
特に近年においては、フロンなどの地球環境に有害な冷
媒が不要であるなどの理由から、大きな脚光を浴びてい
る。
【0004】ここで、図6を参照して、ディスプレーサ
タイプのスターリング冷凍機の構造について説明する。
【0005】本体ハウジング1には、膨張シリンダ2と
圧縮シリンダ3とが90°の角度差で取付けられてい
る。膨張シリンダ2に内蔵されたディスプレーサ6と、
圧縮シリンダ3に内蔵された圧縮ピストン7とは、互い
に位相がずれた状態で往復駆動が可能なように、共通の
クランク機構5に連結されている。
【0006】ディスプレーサ6には、伝達ロッド19
と、クランクシャフト15とが連結され、圧縮ピストン
7には、伝達ロッド20と、クランクシャフト16とが
連結されている。
【0007】ディスプレーサ6の内部には、たとえば焼
結金属からなる蓄冷材14が充填されており、ディスプ
レーサ6の一方の開口から流入した作動ガスは、蓄冷材
14の内部を通過し、他方の開口から流出するまでの過
程で、蓄冷材14との熱交換が行なわれる。
【0008】このディスプレーサ6は、再生熱交換機と
しての機能を兼ね備えたものであって、その熱交換性能
は、スターリング冷凍機の成績係数を大きく左右してい
る。
【0009】膨張シリンダ2内の作動空間としての膨張
空間11と、クランク機構5が収容される駆動装置空間
としてのクランク室12との間には、これらの両区間を
連通する連通空間25が設けられている。また、この連
通空間25には、クランク室12から作動空間11への
潤滑油10の浸入を阻止するためのオイルシール21
と、このオイルシール21を支持し、かつ、伝達ロッド
19の往復運動の方向を規制するためのクロスガイド1
7が設けられている。
【0010】一方、圧縮シリンダ3内の作動空間として
の圧縮空間13と、クランク室12との間には、これら
の両区間を連通する連通空間26が設けられている。
【0011】また、この連通空間26には、クランク室
12から圧縮空間13への潤滑油10の浸入を阻止する
ためのオイルシール22と、このオイルシール22を支
持し、かつ、伝達ロッド20の往復運動の方向を規制す
るためのクロスガイド18が設けられている。
【0012】また、膨張シリンダ2の基端部と圧縮シリ
ンダ3の先端部とは、連結管4によって互いに連通され
ている。
【0013】ここで、上述したように、オイルシール2
1を設けているのは、膨張空間11に伝達ロッド19を
伝わって潤滑油10が浸入した場合、ディスプレーサ6
内部に備えられた蓄冷材14に潤滑油10が付着するこ
とによって、熱交換性能が低下するのを防ぐためであ
る。
【0014】また、圧縮空間13に潤滑油10が浸入し
た場合においても、膨張シリンダ2の基端部と圧縮シリ
ンダ3の先端部とは、連結管4によって互いに連通され
ているため、圧縮空間13に浸入した潤滑油10は、こ
の連結管4を通って膨張空間11に浸入することができ
る。したがって、同様に蓄冷材14へのオイルの付着を
防止する目的で、伝達ロッド20にオイルシール22が
設けられている。
【0015】次に、図7を参照して、上述した構造から
なるスターリング冷凍機の動作について説明する。な
お、図7は、横軸に時間T、縦軸にストロークSをとっ
ている。
【0016】スターリング冷凍機においては、ディスプ
レーサ6が、図7の曲線B、Cのごとく往復移動すると
同時に、圧縮ピストン7が、図7の曲線Dのごとく往復
移動する。これによって、膨張シリンダ2の膨張空間1
1は、図7の直線Aと曲線Bに挟まれた領域で容積変化
を行ない、圧縮シリンダ3の圧縮空間13は、図7の曲
線Cと曲線Dとに挟まれた領域で容積変化を行なう。
【0017】この結果、図7のの工程では、圧縮空間
13内の作動ガスが圧縮され、連絡管4を経て膨張シリ
ンダ2内へ流入する(等温圧縮)。この作動ガスは、図
7のの工程で、ディスプレーサ6内の蓄冷材14を通
過し、蓄冷材14と熱交換を行なって、温度低下する
(定積冷却)。
【0018】蓄冷材14を通過したガスは、図7のの
工程で、膨張シリンダ2の膨張空間11へ流入し、その
後、ディスプレーサ6の降下に伴って膨張する(等温膨
張)。
【0019】次に、図7のの工程では、ディスプレー
サ6の上昇に伴って、膨張空間11内の作動ガスが冷却
剤14を通過し、蓄冷材14と熱交換を行なって、温度
上昇した後、連絡管4を経て再び圧縮空間13へ流入す
る(定積加熱)。
【0020】この結果、膨張シリンダ2の頭部に設けら
れたコールドヘッド15が冷却されることになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構造を有するスターリング冷凍機においては、以下に
示す問題点を有している。
【0022】図6に示すように、クランク室12から膨
張空間11および圧縮空間13への潤滑油10の浸入を
阻止するために、オイルシール21,22が設けられて
いる。
【0023】しかし、このオイルシール21,22は、
伝達ロッド19,20に付着した潤滑油を掻き落とすの
みで、ミスト化(霧状化)した潤滑油10の膨張空間1
1、圧縮空間13への浸入を阻止することはできない。
【0024】この結果、ミスト化した潤滑油10が膨張
空間11および圧縮空間13に浸入し、蓄冷材14に付
着して、蓄冷材14の熱交換性能を著しく低下させるた
め、これによってスターリング冷凍機の成績係数が大き
く低下するという問題が生じている。
【0025】この問題は、上述したスターリング冷凍機
に限らず、その他のスターリング機関においても同様に
発生する。
【0026】この発明の目的は、ミスト化した潤滑油の
作動空間への浸入を確実に阻止することにより、蓄冷材
の熱交換性能を高品質に維持させることにより、信頼性
の高いスターリング機関を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に基づいたスターリング機関においては、
作動空間内に収容される作動部材と、駆動装置空間内に
収容され、作動空間内において作動部材に往復運動を与
えるための駆動装置と、作動空間と駆動装置空間とを連
通する連通空間内に収容され、駆動装置の駆動力を作動
部材に伝達するための伝達ロッドと、連通空間内に設け
られ、駆動装置に用いられる潤滑油の作動空間への浸入
を阻止するために、作動空間と駆動装置空間とを気密的
に分離するための潤滑油阻止装置とを備えている。
【0028】さらに、潤滑油阻止装置は、伝達ロッドの
軸方向に対して直交する方向に、伝達ロッドに固定され
る潤滑油吸着用部材と、潤滑油吸着用部材を収容し、伝
達ロッドの往復運動に伴う潤滑油吸着用部材の往復移動
を許容する吸着用部材移動空間を含み、作動空間と駆動
装置空間とを気密的に分離する分離部材とを有してい
る。
【0029】この構造を用いることにより、伝達ロッド
を伝わって吸着用部材移動空間に達したミスト化した潤
滑油は、吸着用部材移動空間における潤滑油吸着用部材
の往復移動により、潤滑油吸着用部材に吸着されること
になる。
【0030】その結果、ミスト化した潤滑油の作動空間
への浸入を未然に防止することができるため、作動部材
への潤滑油の付着を防止することが可能となる。
【0031】また、好ましくは、伝達ロッドは、吸着用
部材移動空間の位置に、フランジ部材を有し、潤滑油吸
着用部材は、このフランジ部材に脱着可能に設けられて
いる。
【0032】この構造を用いることにより、適宜潤滑油
吸着用部材の交換を容易に行なうことが可能となり、常
に安定した性能を有する潤滑油吸着用部材によるミスト
化した潤滑油の吸着が可能となる。
【0033】また、さらに好ましくは、潤滑油吸着用部
材は、ミスト化した潤滑油を吸着するための多孔質体
と、多孔質体を伝達ロッドの軸方向に沿って両側から挟
込み、多孔質体を固定するための1対のフレームとを有
している。
【0034】このように、潤滑油吸着部材として、多孔
質体を用いることにより、ミスト化した潤滑油との接触
面積が大きくなるため、効率よくミスト化した潤滑油の
吸着が可能となる。
【0035】また、多孔質体を1対のフレームを用いて
固定する構造を用いることにより、1対のフレームは再
利用が可能となり、多孔質体のみ交換すればよく、資源
の有効利用を図ることが可能となる。
【0036】また、さらに好ましくは、上記スターリン
グ機関は、膨張空間と圧縮空間とがそれぞれ独立のシリ
ンダ内に形成され、膨張空間内を往復移動する蓄冷材を
内蔵するディスプレーサと、圧縮空間内を往復移動する
圧縮ピストンとを備えるスターリング機関であって、上
記作動空間は上記膨張空間または上記圧縮空間であり、
上記作動部材は上記ディスプレーサまたは圧縮ピストン
である。
【0037】これにより、ディスプレーサに設けられた
蓄冷材へのミスト化した潤滑油の付着を防止することが
できるため、ディスプレーサによる熱交換性能を安定さ
せることができる。そのため、スターリング冷凍機の成
績係数が安定し、信頼性の高いスターリング冷凍機を提
供することが可能となる。
【0038】また、さらに好ましくは、上記スターリン
グ機関は、膨張空間と圧縮空間とがそれぞれ独立のシリ
ンダ内に形成され、膨張空間内を往復移動する膨張ピス
トンと、圧縮空間内を往復移動する圧縮ピストンとを備
え、膨張空間と圧縮空間とは蓄冷材を介した流路によっ
て連通されたスターリング機関であって、上記作動空間
は上記膨張空間または上記圧縮空間であり、上記作動部
材は上記膨張ピストンまたは圧縮ピストンである。
【0039】この構造においても、蓄冷材へのミスト化
した潤滑油の付着を防止することができるため、蓄冷材
による熱交換性能を安定させることができる。そのた
め、スターリング冷凍機の成績係数が安定し、信頼性の
高いスターリング冷凍機を提供することが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図6に示すスター
リング冷凍機に適用した場合の実施の形態について、図
を参照して説明する。
【0041】なお、スターリング冷凍機の動作について
は従来と同一であるため、ここでの説明は省略する。
【0042】まず、図1を参照して、作動空間としての
膨張空間11と、駆動装置空間としてのクランク室12
とを連通する連通空間25に、膨張空間11とクランク
室12とを気密的に分離する機能と、伝達ロッド19の
往復運動の方向を規制する機能とを兼ね備えたクロスガ
イド17が設けられている。
【0043】このクロスガイド17には、潤滑油10の
膨張空間1への浸入を阻止するために、伝達ロッド19
を伝わる潤滑油10を掻き落とすためのロッドシール2
1が2個所に設けられ、このロッドシール21に挟まれ
るように、潤滑油阻止装置23が設けられている。この
潤滑油阻止装置23は、ロッドシール21では除去する
ことができないミスト化した潤滑油10の膨張空間11
への浸入を阻止するために設けられている。
【0044】また、同様にして、作動空間としての圧縮
空間13とクランク室12とを連通する連通空間26
に、圧縮空間13とクランク室12とを気密的に分離す
る機能と、伝達ロッド20の往復運動の方向を規制する
機能とを兼ね備えたクロスガイド18が設けられてい
る。
【0045】このクロスガイド18には、上述したクロ
スガイド17と同様に、潤滑油10の圧縮空間13への
浸入を阻止するために、伝達ロッド20に伝わる潤滑油
10を掻き落とすためのロッドシール22が2個所に設
けられ、このロッドシール22に挟まれるように潤滑油
阻止装置24が設けられている。この潤滑油阻止装置2
4は、上述した潤滑油阻止装置23と同様に、ロッドシ
ール22では除去できないミスト化した潤滑油10の圧
縮空間13への浸入を阻止するために設けられたもので
ある。
【0046】次に、図2を参照して、潤滑油阻止装置2
3および潤滑油阻止装置24の構造について詳細に説明
する。なお、潤滑油阻止装置23と潤滑油阻止装置24
との構造は同一であるため、ここでは潤滑油阻止装置2
3の構造についてのみ説明する。
【0047】まず、伝達ロッド19に設けられたフラン
ジ部19aに、ねじ24eを用いて、潤滑油阻止装置2
3が脱着可能に固定されている。
【0048】この潤滑油阻止装置23は、ミスト化した
潤滑油10を吸着するための、多孔質材料からなる潤滑
油吸着用部材23dと、この潤滑油吸着用部材23dを
伝達ロッド19の軸方向に沿って両側から挟込む第1固
定フレーム23aと第2固定フレーム23bとを有して
いる。この第1固定フレーム23aと第2固定フレーム
23bとは、ねじ24eにより固定される。
【0049】クロスガイド17には、この潤滑油阻止装
置23の伝達ロッド19の往復運動に伴う移動を許容す
るための、吸着用部材移動空間17aが設けられてい
る。また、第2固定フレーム23bの側面には、吸着用
部材移動空間17aのクロスガイド17との接触面に、
樹脂コーティング材23cが形成されている。
【0050】ここで、本実施の形態においては、吸着用
部材移動空間17aの形状は円筒形状に形成されてい
る。したがって、第1固定フレーム23a、潤滑油吸着
用部材23dおよび第2固定フレーム23bは、図3な
いし図5に示す構造を有している。
【0051】まず、図3を参照して、上部固定フレーム
23aの平面形状は、中央に、伝達ロッド19を挿入す
るためのロッド穴123Eが形成され、このロッド穴1
23Eを取囲むように、潤滑油吸着用部材23dが露出
する窓部123Bが、90°ピッチで略扇形の形状に開
口されている。また、第1固定フレーム23aの周囲に
はフレーム123Aが形成され、リブ123Cを用いて
全体の形状を形づくっている。また、フレーム123A
の所定の位置には、第2固定フレーム23bおよび伝達
ロッド19に設けられたフランジ部19aに固定するた
めのねじ穴123Dが形成されている。
【0052】次に、潤滑油吸着用部材23dの構造は、
図4に示すように、第1固定フレーム23aに設けられ
た窓部123Bの扇形状に対応する形状を有している。
この潤滑油吸着用部材23dの具体的な材質としては、
セルロースなどの液体吸着性が良好なものが好ましい。
【0053】次に、第2固定フレーム23bの形状は、
図5に示すように、ほぼ図3に示す第1固定フレーム2
3aと同様の構成を有しており、ロッド穴223E、フ
レーム223A、窓部223B、リブ223Cおよびね
じ穴223Dが形成されている。
【0054】なお、吸着用部材移動空間17aの形状
は、上述した円筒形状に限らずさまざまな形状が適用さ
れ、また、第1固定フレーム23a,潤滑油吸着用部材
23dおよび第2固定フレーム23bの形状も、適宜所
定の形状に選択される。
【0055】上述した構造よりなる潤滑油阻止装置にお
いて、伝達ロッド19を伝わって吸着用部材移動空間1
7aに達したミスト化した潤滑油10は、この吸着用部
材移動空間17a内において、潤滑油吸着用部材23d
の伝達ロッド19の往復運動に伴った往復運動により、
潤滑油吸着部材23dに吸着されることになる。
【0056】その結果、ミスト化した潤滑油の膨張空間
11への浸入を阻止することが可能となる。
【0057】その結果、ディスプレーサ6に設けられた
蓄冷材14への潤滑油10の付着を防止することができ
るため、ディスプレーサによる熱交換性能を安定させる
ことができる。そのため、スターリング冷凍機の成績係
数が安定し、信頼性の高いスターリング冷凍機を提供す
ることが可能となる。
【0058】また、潤滑油阻止装置23は、伝達ロッド
19に対して、フランジ部19aを用いて脱着可能な構
造を有しているため、適宜潤滑油阻止装置23を新しい
ものに交換することが可能である。その結果、常に安定
した性能で、潤滑油吸着部材23dによるミスト化した
潤滑油10の吸着が可能となる。
【0059】なお、図2においては、膨張空間11に用
いた場合について説明したが、圧縮空間13に用いた場
合であっても、圧縮空間13と膨張空間11とは、連絡
管4により連通しているために、圧縮空間13へのミス
ト化した潤滑油10の浸入を潤滑油阻止装置18を用い
ることによって、同様の作用効果を得ることができる。
【0060】なお、上記実施の形態の説明は、すべての
点で例示であって、制限的なものではないと考えられる
べきである。したがって、上述したように蓄冷材を内蔵
するディスプレーサを用いる構造に限られずたとえば膨
張空間と圧縮空間とが蓄冷器を介在した流路によって連
通された構造を有するスターリング冷凍機であっても同
様の作用効果を得ることができる。さらに、同一のシリ
ンダ内においてディスプレーサと圧縮ピストンにより膨
張空間と圧縮空間とが仕切られる構造を有するスターリ
ング冷凍機であっても同様の作用効果を得ることができ
る。本発明の説明は上記した説明ではなく、特許請求の
範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味およ
び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0061】また、本発明は、図6に示すスターリング
冷凍機に限らず、あらゆる種類のガス圧縮膨張機に実施
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるスターリング冷凍
機の断面図である。
【図2】本発明の潤滑油阻止装置の要部を拡大した断面
図である。
【図3】本発明の潤滑油阻止装置に用いられる第1固定
フレームの平面図である。
【図4】本発明の潤滑油阻止装置に用いられる潤滑油吸
着部材の平面図である。
【図5】本発明の潤滑油阻止装置に用いられる第2固定
フレームの平面図である。
【図6】従来のスターリング冷凍機の断面図である。
【図7】スターリング冷凍サイクルの工程を説明する図
である。
【符号の説明】
17a 吸着用部材移動空間 19a フランジ部 23,24 潤滑油阻止装置 23a 第1固定フレーム 23b 第2固定フレーム 23d 潤滑油吸着用部材 25,26 連通空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 9/14 520 F25B 9/14 510

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動空間内に収容される作動部材と、 駆動装置空間内に収容され、前記作動空間内において前
    記作動部材に往復運動を与えるための駆動装置と、 前記作動空間と前記駆動装置空間とを連通する連通空間
    内に収容され、前記駆動装置の駆動力を前記作動部材に
    伝達するための伝達ロッドと、 前記連通空間内に設けられ、前記駆動装置に用いられる
    潤滑油の前記作動空間への浸入を阻止するために、前記
    作動空間と前記駆動装置空間とを気密的に分離するため
    の潤滑油阻止装置と、を備え、 前記潤滑油阻止装置は、 前記伝達ロッドの軸方向に対して直交する方向に、前記
    伝達ロッドに固定される潤滑油吸着用部材と、 前記潤滑油吸着用部材を収容し、前記伝達ロッドの往復
    運動に伴う前記潤滑油吸着用部材の往復移動を許容する
    吸着用部材移動空間を含み、前記作動空間と前記駆動装
    置空間とを気密的に分離する分離部材と、を有する、ガ
    ス圧縮膨張機。
  2. 【請求項2】 前記伝達ロッドは、前記吸着用部材移動
    空間の位置に、フランジ部材を有し、前記潤滑油吸着用
    部材は、前記フランジ部材に脱着可能に設けられた、請
    求項1に記載のガス圧縮膨張機。
  3. 【請求項3】 前記オイル吸着用部材は、 前記潤滑油を吸着するための多孔質体と、 前記多孔質体を前記伝達ロッドの軸方向に沿って両側か
    ら挟込み、前記多孔質体を固定するための1対のフレー
    ムと、を有する、請求項1に記載のガス圧縮膨張機。
  4. 【請求項4】 前記ガス圧縮膨張機は、膨張空間と圧縮
    空間とがそれぞれ独立のシリンダ内に形成され、前記膨
    張空間内を往復移動する蓄冷材を内蔵するディスプレー
    サと、前記圧縮空間内を往復移動する圧縮ピストンとを
    備えるスターリング機関であって、 前記作動空間は前記膨張空間または前記圧縮空間であ
    り、前記作動部材は前記ディスプレーサまたは圧縮ピス
    トンである、請求項1に記載のガス圧縮膨張機。
  5. 【請求項5】 前記ガス圧縮膨張機は、膨張空間と圧縮
    空間とがそれぞれ独立のシリンダ内に形成され、前記膨
    張空間内を往復移動する膨張ピストンと、前記圧縮空間
    内を往復移動する圧縮ピストンとを備え、前記膨張空間
    と前記圧縮空間とは、蓄冷器を介在した流路によって連
    通されたスターリング機関であって、 前記作動空間は前記膨張空間または前記圧縮空間であ
    り、前記作動部材は前記膨張ピストンまたは前記圧縮ピ
    ストンである、請求項1に記載のガス圧縮膨張機。
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