JP2827962B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2827962B2 JP7129771A JP12977195A JP2827962B2 JP 2827962 B2 JP2827962 B2 JP 2827962B2 JP 7129771 A JP7129771 A JP 7129771A JP 12977195 A JP12977195 A JP 12977195A JP 2827962 B2 JP2827962 B2 JP 2827962B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
関し、特にゲート電極上及びソース領域とドレイン領域
上の少なくとも一部に金属膜あるいは金属シリサイド膜
を有する相補型電界効果トランジスタの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】集積回路を構成するMOSFET(MO
S電界効果トランジスタ)においては、トランジスタの
微細化が進んでいる。MOSFETの微細化において
は、ゲート電極のゲート長を短くすることと、ソース及
びドレイン領域の拡散層の接合の深さを浅くすることが
要求されるが、これらの要求は、ゲート電極とソース及
びドレイン拡散層の層抵抗をそれぞれ増大させる。
【0003】その結果、ゲート電極あるいはソース及び
ドレイン領域の寄生抵抗がデバイスのチャネル抵抗に比
例して相対的に大きくなり、ドレイン電流が減少すると
いう問題点がある。
【0004】デバイス特性劣化を防止するために、M.
Sekineらは文献(M.Sekine等、“Self-Aligned T
ungusten Strapped Source/Drain and Gate Technology
Realizing the Lowest Sheet Resistance for Sub-qua
rter Micron CMOS”、1994インタナショナル・エレ
クトロン・デバイセス・コンファレンス(Internationa
l Electron Devices Conference)、テクニカル・ダイ
ジェスト(Technical Digest)、第493〜496頁(I
EDM94-493〜496)、1994年)において、ゲート電極とし
て多結晶シリコンと金属膜の2層構造を有するMOSF
ETを提案している。
【0005】また、K.Kasaiらは文献(K.Kasai
等、“W/WNx/Poly-Si Gate Technology for Future Hig
h Speed Deep Submicron CMOS LSIs”、1994インタ
ナショナル・エレクトロン・デバイセス・コンファレン
ス(International ElectronDevices Conference)、テ
クニカル・ダイジェスト(Technical Digest)、第49
7〜500頁(IEDM94-497〜500)、1994年)において、
ゲート電極として多結晶シリコンと金属窒化膜と金属膜
の3層構造を有するMOSFETを提案している。
【0006】図6を参照して、ゲート電極が多結晶シリ
コンと金属膜の2層構造を有するCMOS(相補型MO
S)デバイスの製造方法を以下に説明する。
【0007】まず、シリコン半導体基板101上にpウ
ェル102とnウェル103、さらに素子分離領域10
4を形成する。次に、ゲート酸化膜105を熱酸化法に
より形成し、ゲート電極となる多結晶シリコン膜106
とCVD酸化膜108を堆積する。
【0008】異方性エッチングによりゲート電極を形成
した後、化学的気相堆積法(CVD)法により基板上に
シリコン酸化膜を堆積し、さらに異方性エッチングを行
ない、ゲート電極側面に酸化膜スペーサ107をを形成
する(図6(A)参照)。
【0009】次に、フッ化水素ガスを用いた気相エッチ
ング法(vapor HF selective etching)によりCVD酸
化膜108のみを除去する(図6(B)参照)。
【0010】その後、NMOS領域の多結晶シリコンゲ
ート電極120とソース・ドレイン領域121にn型不
純物を、PMOS領域の多結晶シリコンゲート電極13
0とソース及びドレイン領域131にはp型の不純物
を、イオン注入法にて導入する。
【0011】さらに、WF6を用いた選択CVD法によ
り、ゲート電極とソース/ドレイン領域上に、タングス
テン膜200を選択的に堆積することにより(図6
(C)参照)、CMOS上のシリサイド膜を完成する。
【0012】また、図7及び図8は、ゲート電極が多結
晶シリコン(120又は130)と金属窒化膜201と
金属膜200の3層構造を有するCMOSデバイスの従
来の製造方法を工程順に説明する図である。
【0013】まず、シリコン半導体基板101上にpウ
ェル102とnウェル103、さらに素子分離領域10
4を形成する。
【0014】次に、ゲート酸化膜105を熱酸化法によ
り形成し、ゲート電極となる多結晶シリコン膜(12
0、130)を堆積する(図7(A)参照)。
【0015】さらに、2回のリソグラフィ工程により、
NMOS側の多結晶シリコン120にはn型不純物を、
PMOS側の多結晶シリコン130にはp型不純物をイ
オン注入により導入し、その後、多結晶シリコン膜上に
窒化タングステン膜201とタングステン膜200をス
パッタ法により堆積し、異方性エッチングによりゲート
電極を形成する。
【0016】その後、化学的気相堆積法(CVD)によ
り基板上にシリコン酸化膜を堆積し、さらに異方性エッ
チングを行い、ゲート電極側面に酸化膜スペーサ107
を形成する(図7(B)参照)。
【0017】次に、NMOS領域のソース及びドレイン
領域にはn型の不純物を、PMOS領域のソース及びド
レイン領域にはp型の不純物を、イオン注入法にて導入
する。さらに、ソース・ドレイン領域の抵抗を下げる為
に、基板上にチタン膜300を堆積した後、熱処理を行
いソース・ドレイン領域上に自己整合的に金属シリサイ
ド膜301を形成する(図8(C)参照)。
【0018】絶縁膜上の未反応金属膜は、ウェットエッ
チングにより選択的に除去することで、CMOS上のシ
リサイド膜を完成する(図8(D)参照)。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示したゲート電極が多結晶シリコンと金属膜の2層構造
を有する相補型半導体装置においては、2層構造形成後
の高温プロセスにより金属膜とシリコン膜がシリサイド
化反応を生じ、ゲート絶縁膜が破壊されるか、あるいは
拡散層の接合が破壊されるという問題点がある。
【0020】また、図7及び図8に示したゲート電極が
多結晶シリコンと金属窒化膜と金属膜の3層構造を有す
るCMOS型半導体装置においては、シリサイド化反応
は生じないが、多結晶シリコン膜への不純物投入のため
に、余分に2回のリソグラフィ工程が必要となり、工程
数の大幅な増加を招くという問題点が依然残されたまま
である。
【0021】従って、本発明は、上記問題点を解消し、
微細化に伴うデバイスの特性劣化を回避する(ゲート電
極の低抵抗化、耐熱性向上等)と共に、工程数の増大を
抑止し、相補型電界効果(CMOS)トランジスタ構造
を容易に実現しうる新規な製造方法を提供することを目
的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、(a)シリコン基板の表面の素子分離領域と素
子形成領域にそれぞれ対応する所定の領域にフィールド
絶縁膜とゲート絶縁膜とをそれぞれ形成し、該ゲート絶
縁膜の所定の領域上に第1の多結晶シリコン膜と金属窒
化膜と第2の多結晶シリコン膜のこの順に積層してなる
ゲート電極を形成する工程と、(b)全面に絶縁膜を形成
し、異方性エッチングにより前記シリコン基板の表面の
所定の領域および前記ゲート電極の上面が露出するまで
前記絶縁膜のエッチバックを行ない、前記ゲート電極の
側面に前記絶縁膜からなるスペーサを形成する工程と、
(c)前記ゲート電極の前記第2の多結晶シリコンのみを
塩素ガスを用いた気相エッチング法により選択的にエッ
チングする工程と、(d)前記ゲート電極の前記第1の多
結晶シリコン膜と前記シリコン基板の表面の前記素子域
に所定の導電型の不純物を選択的に形成する工程と、
(e)金属膜を堆積して熱処理を行ない、少なくとも前記
工程(d)にて形成された拡散層の表面に前記金属膜の珪
化物からなる金属シリサイド膜を形成する工程と、(f)
前記絶縁膜上の未反応の前記金属膜を少なくとも選択的
にエッチング除去し、前記拡散層の表面のみに前記金属
シリサイド膜を残置する工程と、(g)少なくとも前記ゲ
ート電極の表面に金属膜を選択的に堆積する工程と、を
含むことを特徴とする半導体装置の製造方法を提供す
る。
【0023】また、本発明は、前記工程(d)に引続き、
且つ前記工程(e)の前に、全面にイオン注入を行ない、
少なくとも前記拡散層の表面をアモルファス化する工程
を有することを特徴とする。
【0024】本発明においては、好ましくは、前記工程
(c)において前記シリコン基板を所定温度に加熱して前
記第2の多結晶シリコンのみを選択的にエッチングする
ことを特徴とする。
【0025】本発明においては、好ましくは、前記拡散
層の表面に形成された前記金属シリサイド膜をアニール
処理することを特徴とする。
【0026】本発明においては、好ましくは、前記工程
(g)において、水素還元反応を用いた化学気相成長法に
より前記金属膜を選択的に形成することを特徴とする。
【0027】また。本発明は、(a)NMOS領域、PM
OS領域、及び素子分離領域を形成したシリコン基板の
ゲート酸化膜上に、第1の多結晶シリコン膜、金属窒化
膜、第2の多結晶シリコン膜を順次積層してなるゲート
電極を形成し、(b)前記ゲート電極の側面に絶縁膜から
なるスペーサ(側壁部)を形成し、(c)前記基板を塩素
ガス雰囲気中で所定温度に加熱し前記第2の多結晶シ
リコン膜を選択的にエッチング除去し、(d)NMOS領
域のゲート電極の第1の多結晶シリコン膜とソース及び
ドレイン領域にn型不純物を、PMOS領域のゲート電
極の第1の多結晶シリコン膜とソース及びドレイン領域
にはp型不純物をそれぞれ導入し、(e)基板を覆うよう
に金属膜を堆積し、ソース及びドレイン領域上に自己整
合的に金属シリサイド膜を形成した後、未反応の該金属
膜を選択的に除去し、(f)ソース及びドレイン領域の前
記金属シリサイド膜をアニール処理し、(g)前記ゲート
電極の金属窒化膜上に水素還元反応を用いた選択成長法
により金属膜を堆積して、CMOSデバイス構造を形成
することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供す
る。
【0028】
【作用】本発明の作用・原理を以下に説明する。
【0029】本発明は、ゲート電極の抵抗を下げ、かつ
耐熱性を保持するために、ゲート電極構造として多結晶
シリコン膜上に金属窒化膜と金属膜から成る3層構造を
有する半導体装置の製造方法を提供するものである。
【0030】すなわち、本発明の製造方法では、2つの
全く新規なプロセス技術として、多結晶シリコンのみを
塩素ガスを用いた気相エッチング法により選択的にエッ
チングする技術と、金属窒化膜上に金属膜を選択的に堆
積する技術とが用いられる。
【0031】新規技術の1つである多結晶シリコンの選
択エッチングは、シリコンエッチングの結晶面依存性の
実験結果に基づく知見により完成されたものである。
【0032】真空チャンバー中において、多結晶シリコ
ンと単結晶シリコン(100)面上に塩素ガスを供給し
て、シリコンをエッチングする。この場合、基板温度を
600℃〜800℃に設定すると、図5に示すように、
多結晶シリコン(poly-Si)上と(100)面単結晶シ
リコン上とで、シリコンエッチング量が異なる。なお、
図5の横軸は基板温度(℃)を、縦軸はエッチングレー
ト(オングストローム/)分を示している。
【0033】より詳細には、基板温度が700℃以下で
は、単結晶シリコンは全くエッチングされないが、多結
晶シリコン(poly-Si)上ではエッチングが進行する。
【0034】従って、上記エッチング条件を用いること
により、多結晶シリコン上のみを選択的にエッチングす
ることができる。
【0035】一方、本発明における他の新規技術である
金属窒化膜上への金属膜の選択堆積は、水素還元反応を
用いた選択成長反応を用いる。
【0036】水素還元反応を利用することにより、下地
がシリコン基板でなく、金属窒化膜の場合でも、選択成
長が可能となる。
【0037】上記の新規技術を用いることにより、下層
の多結晶シリコン膜への不純物導入時には、ゲート構造
は金属窒化膜と多結晶シリコン膜の2層構造とすること
が可能とされ、余分なリソグラフィ工程を不要とし、ソ
ース及びドレイン領域への不純物導入と同時に行なうこ
とができる。
【0038】さらに、本発明においては、下層多結晶シ
リコン膜への不純物導入時にゲート構造を金属窒化膜と
多結晶シリコン膜の2層構造とし、最終のゲート構造を
金属膜と金属窒化膜と多結晶シリコン膜とするために、
初期のゲート電極構造として上層多結晶シリコン膜と金
属窒化膜と下層多層シリコン膜の3層構造を用いる。初
期のゲート電極構造を形成後、ゲート側壁を形成してか
ら、上層多結晶シリコンのみを塩素ガスを用いた気相エ
ッチング法により選択的にエッチングする。
【0039】このエッチングにより、ゲート電極には下
層多結晶シリコン膜と金属窒化膜のみが残る。次に、ゲ
ート電極とソース及びドレイン領域にイオン注入により
不純物導入後、金属窒化膜上に選択CVD法により金属
膜を堆積することにより、最終のゲート構造を形成でき
る。
【0040】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して以下に説明
する。
【0041】
【実施例1】図1及び図2は、本発明の第1の実施例に
係る製造方法を工程順に説明するための図である。
【0042】図1(A)を参照して、pウェル102、
nウェル103と素子分離領域104を形成したシリコ
ン半導体基板101上に、ゲート酸化膜105を熱酸化
法により形成し、ノンドープ多結晶シリコン膜(下層多
結晶シリコン膜)106を100nm、タングステン窒
化膜201を20nm、ノンドープ多結晶シリコン膜
(上層多結晶シリコン膜)109を100nm堆積し、
異方性エッチングによりゲート電極を形成した後、CV
D法により基板上にシリコン酸化膜を堆積し、さらに異
方性エッチングを行い、ゲート電極側面に酸化膜スペー
サ107を形成する。
【0043】次に、基板を真空チャンバーに入れ、1×
10-9Torrまで排気し、塩素ガスをチャンバー内に1sc
cmの条件で注入する。さらに、基板を750℃まで加熱
する。すると、ゲート電極表面の上層多結晶シリコン膜
109のみがエッチングされ(図5参照)、基板シリコ
ン上ではシリコン膜はエッチングされない(図1(B)
参照)。
【0044】また、上層多結晶シリコン膜109のエッ
チングは、タングステン窒化膜201上にて停止する。
【0045】その後、NMOS領域のゲート電極401
(の下層多結晶シリコン膜106)と、ソース・ドレイ
ン領域402にはヒ素(As)を、PMOS領域のゲー
ト電極501とソース・ドレイン領域502には二フッ
化ボロン(BF2)をイオン注入法にて導入する。この
状態を図1(B)は示している。
【0046】さらに、図1(C)に示すように、基板上
にスパッタ法により、チタン膜300を35nm堆積し
た後、略650℃で10秒間のランプ・アニール法によ
り、ソース・ドレイン領域上に自己整合的にチタンシリ
サイド膜301を形成する。
【0047】絶縁膜上の未反応金属膜は、過酸化水素水
系のウェットエッチングにより選択的に除去する。
【0048】その後、850℃で10秒間のランプ・ア
ニール法により、ソース・ドレイン領域のチタンシリサ
イド膜301を低抵抗化する。
【0049】さらに、図2(D)に示すように、水素還
元モードによるWF6ガスを用いた化学的気相成長法
(CVD)により、ゲート電極のタングステン窒化膜上
にのみタングステン膜200を80nm堆積し、CMO
Sデバイス構造を形成する。
【0050】本実施例においては、ゲート電極の下層多
結晶シリコン膜への不純物を導入する際、ゲート構造は
金属窒化膜と多結晶シリコン膜の2層構造とされてお
り、余分なリソグラフィを不要とし、多結晶シリコン膜
への不純物導入をソース及びドレイン領域への不純物導
入と同時に行なうことができるため製造工程の増大を回
避し、且つ微細化の進んだディープサブミクロンCMO
Sデバイスの製造に好適に適用される。
【0051】
【実施例2】図3及び図4は、本発明の第2の実施例に
係る製造方法を工程順に示す図である。
【0052】図3(A)を参照して、pウェル102、
nウェル103と素子分離領域104を形成したシリコ
ン半導体基板101上に、ゲート酸化膜105を熱酸化
法により形成し、ノンドープ多結晶シリコン膜(下層多
結晶シリコン膜)106を80nm、窒化タングステン
膜201を15nm、ノンドープ多結晶シリコン膜(上
層多結晶シリコン膜)109を100nm堆積し、異方
性エッチングによりゲート電極を形成する。
【0053】その後、CVD法により基板上にシリコン
酸化膜を堆積し、さらに異方性エッチングを行い、ゲー
ト電極側面に酸化膜スペーサ107を形成する。
【0054】次に、基板を真空チャンバーに入れ、1×
10-9Torrまで排気し、次に塩素ガスをチャンバー内に
1sccmの条件で注入する。さらに、基板を750℃まで
加熱する。すると、ゲート電極表面の上層多結晶シリコ
ン膜109のみがエッチングされ、基板シリコン上では
シリコン膜はエッチングされない(図3(B)参照)。
【0055】また、上層多結晶シリコン膜109のエッ
チングはタングステン窒化膜201上にて停止する。
【0056】その後、NMOS領域のゲート電極401
と、ソース・ドレイン領域402にはヒ素を、PMOS
領域のゲート電極501とソース・ドレイン領域502
には二フッ化ボロンをイオン注入法にて導入する。この
状態を図3(B)は示している。
【0057】次に、加速電圧が30keV、ドーズ量が3
×1014cm-2の条件でヒ素を用いたイオン注入法によ
り、ソース・ドレイン領域402、502表面をアモル
ファス化する(図3(C)参照)。
【0058】さらに、図4(D)に示すように、基板上
にスパッタ法により、チタン膜300を25nm堆積し
た後、690℃で10秒間のランプ・アニール法によ
り、ソース・ドレイン領域上に自己整合的にチタンシリ
サイド膜301を形成する。なお、ソース・ドレイン領
域402、502表面をアモルファス化したことにより
金属チタンシリサイド膜301の形成が容易化される。
【0059】絶縁膜上の未反応金属膜は、過酸化水素水
系のウェットエッチングにより選択的に除去する。
【0060】その後、さらに890℃で10秒間のラン
プ・アニール法により、ソース・ドレイン領域のチタン
シリサイド膜301を低抵抗化する。
【0061】さらに、図4(E)に示すように、水素還
元モードによるWF6ガスを用いた化学的気相成長法に
より、ゲート電極のタングステン窒化膜201上にのみ
タングステン膜200を60nm堆積し、CMOSデバ
イス構造を形成する。
【0062】以上、本発明を上記実施例に即して説明し
たが、本発明は上記態様に限定されず、本発明の原理に
準ずる各種態様を含むことは勿論である。特に上記実施
例において例示した膜厚等のパラメータは本発明を限定
するものではない。また、本発明において、ソース・ド
レイン拡散層上に形成される金属シリサイド膜はチタン
シリサイド膜にのみ限定されず、W等他の高融点金属の
シリサイドを適用することもできる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲート電極として金属膜と多結晶シリコン膜の2層構造
を用いる場合、下層多結晶シリコン膜への不純物導入時
には、ゲート構造は金属窒化膜と多結晶シリコン膜の2
層構造とすることが可能とされ、余分なリソグラフィを
不要とし、ソース及びドレイン領域への不純物導入と同
時に行なうことができるため、本発明は製造工程の増大
を回避している。
【0064】さらに、本発明によれば、最終のゲート構
造として上から金属膜と金属窒化膜と多結晶シリコン膜
とし、ソース・ドレイン領域には金属シリサイド膜を形
成することにより、耐熱性を大幅に改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を工程順に説明するため
の図である。
【図2】本発明の第1の実施例を工程順に説明するため
の図である。
【図3】本発明の第2の実施例を工程順に説明するため
の図である。
【図4】本発明の第2の実施例を工程順に説明するため
の図である。
【図5】ゲート電極上とソース・ドレイン領域の拡散層
上に金属膜を同時に形成するMOSFETの模式的断面
図である。
【図6】ゲート電極を金属膜と金属窒化膜と多結晶シリ
コン膜により形成するMOSFETの製造方法を工程順
に説明する図である。
【図7】ゲート電極を金属膜と金属窒化膜と多結晶シリ
コン膜により形成するMOSFETの製造方法を工程順
に説明する図である。
【図8】ポリシリコン膜上と(100)単結晶シリコン
基板上とのシリコンエッチングの基板温度依存性を示す
図である。
【符号の説明】
101 シリコン半導体基板 102 pウェル 103 nウェル 104 素子分離領域 105 ゲート酸化膜 106 ノンドープポリシリコン膜 107 酸化膜スペーサ 108 CVD酸化膜 109 上層ノンドープポリシリコン膜 200 ゲート電極用金属膜 201 金属窒化膜 300 拡散層用金属 301 金属シリサイド膜 401 NMOSのゲート電極 402 NMOSのソース・ドレイン領域 501 PMOSのゲート電極 502 PMOSのソース・ドレイン領域

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)シリコン基板の表面の素子分離領域と
    素子形成領域にそれぞれ対応する所定の領域にフィール
    ド絶縁膜とゲート絶縁膜とをそれぞれ形成し、該ゲート
    絶縁膜の所定の領域上に第1の多結晶シリコン膜と金属
    窒化膜と第2の多結晶シリコン膜のこの順に積層してな
    るゲート電極を形成する工程と、 (b)全面に絶縁膜を形成し、異方性エッチングにより前
    記シリコン基板の表面の所定の領域および前記ゲート電
    極の上面が露出するまで前記絶縁膜のエッチバックを行
    ない、前記ゲート電極の側面に前記絶縁膜からなるスペ
    ーサを形成する工程と、 (c)前記ゲート電極の前記第2の多結晶シリコンのみを
    塩素ガスを用いた気相エッチング法により選択的にエッ
    チングする工程と、 (d)前記ゲート電極の前記第1の多結晶シリコン膜と前
    記シリコン基板の表面の前記素子域に所定の導電型の不
    純物を選択的に形成する工程と、 (e)金属膜を堆積して熱処理を行ない、少なくとも前記
    工程(d)にて形成された拡散層の表面に前記金属膜の珪
    化物からなる金属シリサイド膜を形成する工程と、 (f)前記絶縁膜上の未反応の前記金属膜を少なくとも選
    択的にエッチング除去し、前記拡散層の表面のみに前記
    金属シリサイド膜を残置する工程と、 (g)少なくとも前記ゲート電極の表面に金属膜を選択的
    に堆積する工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記工程(d)に引続き、且つ前記工程(e)の
    前に、全面にイオン注入を行ない、少なくとも前記拡散
    層の表面をアモルファス化する工程を有することを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記工程(c)において前記シリコン基板を
    所定温度に加熱して前記第2の多結晶シリコンのみを選
    択的にエッチングすることを特徴とする請求項1又は2
    記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記拡散層の表面に形成された前記金属シ
    リサイド膜をアニール処理することを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記工程(g)において、水素還元反応を用
    いた化学気相成長法により前記金属膜を選択的に形成す
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 (a)NMOS領域、PMOS領域、及び素子分離領域を
    形成したシリコン基板のゲート酸化膜上に、第1の多結
    晶シリコン膜、金属窒化膜、第2の多結晶シリコン膜を
    順次積層してなるゲート電極を形成し、 (b)前記ゲート電極の側面に絶縁膜からなるスペーサ
    (側壁部)を形成し、 (c)前記基板を塩素ガス雰囲気中で所定温度に加熱し
    前記第2の多結晶シリコン膜を選択的にエッチング除去
    し、 (d)NMOS領域のゲート電極の第1の多結晶シリコン
    膜とソース及びドレイン領域にn型不純物を、PMOS
    領域のゲート電極の第1の多結晶シリコン膜とソース及
    びドレイン領域にはp型不純物をそれぞれ導入し、 (e)基板を覆うように金属膜を堆積し、ソース及びドレ
    イン領域上に自己整合的に金属シリサイド膜を形成した
    後、未反応の該金属膜を選択的に除去し、 (f)ソース及びドレイン領域の前記金属シリサイド膜を
    アニール処理し、 (g)前記ゲート電極の金属窒化膜上に水素還元反応を用
    いた選択成長法により金属膜を堆積して、CMOSデバ
    イス構造を形成することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
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