JP2822321B2 - 遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する複合セラミックスとその製造方法 - Google Patents

遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する複合セラミックスとその製造方法

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JP2822321B2
JP2822321B2 JP8291103A JP29110396A JP2822321B2 JP 2822321 B2 JP2822321 B2 JP 2822321B2 JP 8291103 A JP8291103 A JP 8291103A JP 29110396 A JP29110396 A JP 29110396A JP 2822321 B2 JP2822321 B2 JP 2822321B2
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信秀 前田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠赤外線放射特性
を有すると共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫
性を有する複合セラミックスと、その製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遠赤外線放射特性を有すると共
に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する複
合セラミックスは全く存在せず、実用に供されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、単一成分の
セラミックスを複数種混合することにより、遠赤外線放
射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性およ
び防虫性を有する複合セラミックスを得ることを課題と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒径74μm
以下の蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア15〜
25重量%を主材とすると共に、粒径74μm以下の角
閃石20〜30重量%、シリカ15〜25重量%および
クリストバル石5〜15重量%を混合材として前記主材
に添加混入するという手段、粒径74μm以下の蛇紋石
5〜15重量%およびマグネシア20〜30重量%を主
材とすると共に、粒径74μm以下の角閃石5〜15重
量%、石英閃緑石25〜35重量%および花崗斑石20
〜30重量%を混合材として前記主材に添加混入すると
いう手段、粒径74μm以下の蛇紋石20〜30重量%
およびマグネシア20〜30重量%を主材とすると共
に、粒径74μm以下の角閃石25〜35重量%、石英
閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%を混
合材として前記主材に添加混入するという手段、粒径7
4μm以下の蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア
25〜35重量%を主材とすると共に、粒径74μm以
下の石英閃緑石5〜15重量%、花崗斑石20〜30重
量%およびクリストバル石5〜15重量%を混合材とし
て前記主材に添加混入するという手段、粒径74μm以
下の蛇紋石20〜30重量%およびマグネシア25〜3
5重量%を主材とすると共に、粒径74μm以下の角閃
石20〜30重量%、石英閃緑石5〜15重量%および
シリカ5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混
入するという手段、粒径74μm以下の蛇紋石20〜3
0重量%およびマグネシア15〜25重量%を主材とす
ると共に、粒径74μm以下の角閃石20〜30重量
%、シリカ15〜25重量%およびクリストバル石5〜
15重量%を混合材として前記主材に添加混入して、混
合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記
主材および混合材とを混合攪拌および粉砕して均一に混
合し、然る後200〜300℃の仮焼温度で焼成機によ
り焼成するという方法、粒径74μm以下の蛇紋石5〜
15重量%およびマグネシア20〜30重量%を主材と
すると共に、粒径74μm以下の角閃石5〜15重量
%、石英閃緑石25〜35重量%および花崗斑石20〜
30重量%を混合材として前記主材に添加混入して、混
合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記
主材および混合材とを混合攪拌および粉砕して均一に混
合し、然る後200〜300℃の仮焼温度で焼成機によ
り焼成するという方法、粒径74μm以下の蛇紋石20
〜30重量%およびマグネシア20〜30重量%を主材
とすると共に、粒径74μm以下の角閃石25〜35重
量%、石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15
重量%を混合材として前記主材に添加混入して、混合機
および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記主材
および混合材とを混合攪拌および粉砕して均一に混合
し、然る後200〜300℃の仮焼温度で焼成機により
焼成するという方法、粒径74μm以下の蛇紋石20〜
30重量%およびマグネシア25〜35重量%を主材と
すると共に、粒径74μm以下の石英閃緑石5〜15重
量%、花崗斑石20〜30重量%およびクリストバル石
5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入し
て、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入し
て、前記主材および混合材とを混合攪拌および粉砕して
均一に混合し、然る後200〜300℃の仮焼温度で焼
成機により焼成するという方法、粒径74μm以下の蛇
紋石20〜30重量%およびマグネシア25〜35重量
%を主材とすると共に、粒径74μm以下の角閃石20
〜30重量%、石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ
5〜15重量%を混合材として前記主材に添加混入し
て、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入し
て、前記主材および混合材とを混合攪拌および粉砕して
均一に混合し、然る後200〜300℃の仮焼温度で焼
成機により焼成するという方法、といういずれかの手
段、方法を採用することにより、上記課題を解決した。
【0005】
【発明の実施の形態】単一成分のセラミックスのうち、
マグネシアは95%の遠赤外線放射率を有すると共に、
大腸菌やブドウ状球菌に対して100%に近い抗菌率を
有するが、アンモニアや硫化水素に対する脱臭率は余り
高くなく、蛇紋石は94%の遠赤外線放射率を有すると
共に、ブドウ状球菌に対して100%に近い抗菌率を有
するが、大腸菌に対しては65%と中程度の抗菌率しか
なく、また硫化水素に対して100%の脱臭率を有する
が、アンモニアに対しては50%と中程度の脱臭率しか
有しておらず、更にシリカは、97%の遠赤外線放射率
を有すると共に、硫化水素に対して100%、アンモニ
アに対して94%の脱臭率を有するが、大腸菌およびブ
ドウ状球菌に対する抗菌率は余りないことが知られてい
る。しかしながら、単一成分のセラミックスにつき、防
カビ性を示す防カビ抵抗およびノミやダニ等の衛生害虫
に対する防虫性を示す忌避率を測定したものは存在して
いない。
【0006】本発明者は前記観点から、単一成分のセラ
ミックスにつき、遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防
カビ抵抗および忌避率につき個々に測定し、前記各測定
項目のうちいずれかの項目において優れたセラミックス
と、他のセラミックスを混合して複合セラミックスとす
れば、各セラミックスの相乗効果により、遠赤外線放射
特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を兼ね備
えた複合セラミックスが得られるのではないかと考え、
本発明をなした。
【0007】本発明複合セラミックスの素材となる単一
成分のセラミックスにつき、遠赤外線放射率、抗菌率、
脱臭率、水素イオン濃度、防カビ抵抗および忌避率につ
いてそれぞれ測定したところ、表1に示す測定値を得
た。なお、前記防カビ抵抗はJIS Z 2911によ
る測定法により測定した。
【0008】
【表1】
【0009】表1の測定結果から、各セラミックスとも
遠赤外線放射率が93〜97%の範囲内で極めて高く、
また忌避率も85〜97%でいずれも高く、更に防カビ
抵抗は2〜3で中程度から高率の範囲内であり、水素イ
オン濃度も8.〜9.8でいずれもアルカリ域に属す
ることが判った。そして、角閃石はブドウ状球菌に対し
て82%の抗菌率を有するが、大腸菌に対しては50%
と中程度の抗菌率しかなく、またアンモニアと硫化水素
に対してそれぞれ50%と65%の中程度の脱臭率しか
なく、蛇紋石はブドウ状球菌に対しては98%の抗菌率
を有するが、大腸菌に対しては65%と中程度の抗菌率
しかなく、硫化水素に対しては100%の脱臭率を有す
るが、アンモニアに対しては50%の中程度の脱臭率し
かないことが判った。
【0010】また、石英閃緑石は大腸菌およびブドウ状
球菌に対して75%と67%の中程度の抗菌率を有し、
アンモニアと硫化水素に対してそれぞれ65%と67%
の中程度の脱臭率を有し、花崗斑石は大腸菌およびブド
ウ状球菌に対しては65%と70%の中程度の抗菌率を
有し、アンモニアと硫化水素に対して60%と70%の
中程度の脱臭率を有する。更に、シリカは大腸菌に対し
ては15%、ブドウ状球菌に対して35%の抗菌率しか
ないが、硫化水素に対しては100%、アンモニアに対
して94%の高い脱臭率を有し、また更にマグネシアは
大腸菌およびブドウ状球菌に対していずれにも99.9
%と98%で、ほぼ100%に近い抗菌率を有するが、
アンモニアや硫化水素に対する脱臭率は25%と45%
で低く、クリストバル石は大腸菌およびブドウ状球菌に
対する抗菌率は45%と35%で低いが、アンモニアと
硫化水素に対する脱臭率はいずれも95%で高いことが
判った。
【0011】上記の測定結果より、遠赤外線放射率、抗
菌率および脱臭率において優れている蛇紋石およびマグ
ネシアをそれぞれ主材として採用し、これら2つの主材
にそれぞれ他の3種類のセラミックスを混合材として添
加混入することにより、遠赤外線放射特性を有すると共
に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する複
合セラミックスを得た。
【0012】以下本発明製造方法について更に詳細に説
明する。前記本発明複合セラミックスの主材および混合
材となる各単一成分のセラミックスの粒径は74μm以
下の微粉末を使用する必要があり、そしてこれら各セラ
ミックスを混合すると、各セラミックスの比重、水分、
湿度等の物理的特性が夫々異なると共に、主材および混
合材となる前記各セラミックスは粒径が74μm以下の
微粉末であるため、凝集化が安易に作用して、前記各セ
ラミックスを均一に混合することは極めて容易ではな
い。
【0013】そこで本発明者は、前記主材および混合材
となる各セラミックスを所定混合率により混合機に投入
して混合攪拌した後、その混合物を粉砕機に投入して粉
砕し、そして更に、前記粉砕したものを再び混合機に投
入して混合攪拌し、その後また粉砕機に投入して粉砕す
るという工程を順次約30分間繰返すという手段を採用
することにより、主材および混合材となる各セラミック
スを均一に混合した複合セラミックスを製造することが
できた。
【0014】そして、前記均一に混合された複合セラミ
ックスの化学特性の安定化を図るため、該複合セラミッ
クスを200〜500℃の仮焼温度で焼成機により焼成
して、本発明複合セラミックスとするのである。
【0015】すなわち、主材となる蛇紋石20〜30重
量%、マグネシア15〜25重量%に対して、混合材と
して角閃石20〜30重量%、シリカ15〜25重量%
およびクリストバル石5〜15重量%をそれぞれ添加混
入して得られた複合セラミックス、あるいは主材となる
蛇紋石5〜15重量%、マグネシア20〜30重量%に
対して、混合材として角閃石5〜15重量%、石英閃緑
石25〜35重量%および花崗斑石20〜30重量%を
それぞれ添加混入して得られた複合セラミックス、また
は主材となる蛇紋石20〜30重量%、マグネシア20
〜30重量%に対して、混合材として角閃石25〜35
重量%、石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜1
5重量%をそれぞれ添加混入して得られた複合セラミッ
クス、更に主材となる蛇紋石20〜30重量%、マグネ
シア25〜35重量%に対して、混合材として石英閃緑
石5〜15重量%、花崗斑石20〜30重量%およびク
リストバル石5〜15重量%をそれぞれ添加混入して得
られた複合セラミックス、また更に主材となる蛇紋石2
0〜30重量%、マグネシア25〜35重量%に対し
て、混合材として角閃石20〜30重量%、石英閃緑石
5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%をそれぞれ
添加混入して得られた複合セラミックスの遠赤外線放射
率、抗菌率、脱臭率、防カビ性を示す防カビ抵抗および
ノミやダニ等の衛生害虫に対する防虫性を示す忌避率を
それぞれ測定したところ、それぞれよい測定結果が得ら
れた。
【0016】そして、表2に示す最も好ましい各セラミ
ックスの混合比率で混合した複合セラミックスにつき、
前記測定項目の測定をしたところ、表3に示すような測
定値が得られた。表2の最も好ましい各混合比率で得ら
れた複合セラミックスを、それぞれ複合セラミックスA
〜Eとして、表3にもこれを適用した。
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】前記表3の測定結果から、複合セラミック
スA〜Eのいずれも、遠赤外線放射率は92.5〜9
5.5%と極めて高く、そして抗菌率が96〜98%、
脱臭率も93〜97%と極めて高く、また防カビ抵抗は
いずれも3で最高値を示し、更にノミやダニ等の衛生害
虫に対する防虫性を示す忌避率も93〜96%と非常に
高いことが判った。
【0020】前記表1記載の水素イオン濃度を有する各
セラミックスを複合化した本発明複合セラミックスの水
素イオン濃度は、前記のように200℃〜500℃の仮
焼温度で焼成されているので、表3に示すようにpH
8.3〜8.7で非常に安定したアルカリ性状を呈し、
水素イオン濃度の経時変化がない。更に、これら複合セ
ラミックスは仮焼によって結晶化されて、電界エネルギ
ー(陽イオン)を発生する機能を有する複合セラミック
スになる。前記複合セラミックスがアルカリ性状を呈す
るのは、その焼成加工中に不純物がガス化されるので、
単一成分のセラミックスよりもアルカリ性に移行するか
らである。
【0021】更に、前記表3から本発明製造方法によっ
て得られた複合セラミックスは、陽イオンを有する複合
セラミックスであり、アルカリ域の水素イオンになり、
1年以上という長時間に亘って経時変化がなく安定して
おり、その結果本発明製造方法によって得られた複合セ
ラミックスは、遠赤外線放射特性を有する外に、抗菌
性、脱臭性、防カビ性および防虫性を兼ね備えているこ
とが判った。
【0022】すなわち、複合セラミックスの抗菌メカニ
ズムは、大腸菌、ブドウ状球菌等の一般生菌の表層
(壁)は陰イオンであって、そのため中性域(pH7.
0〜7.5)でしか生息が不可能であるが、本発明複合
セラミックスの最大の特性として遠赤外線放射によって
陽イオンを発生するので、陰イオンである菌体の表層
(壁)が、前記複合セラミックスの陽イオンによって破
壊されると同時に、菌体蛋白質が変性して、呼吸困難と
なって死滅するのである。
【0023】また、アンモニアおよび硫化水素等に対す
る複合セラミックスの脱臭メカニズムは、物理的吸着ま
たは化学的吸着等の一般的作用ではなく、遠赤外線放射
に基づく分解作用のため飽和状態にならないので、抗菌
力と同様に、脱臭力を半恒久的に有すると共に、毒性を
も有していない。
【0024】更に、本発明複合セラミックスは、遠赤外
線放射によって発生する陽イオンによってカビの発生ま
たは増殖を阻止し、防カビの機能を果たす。また、ノミ
やダニ等の衛生害虫も、前記一般生菌と同様、前記複合
セラミックスの陽イオンによってその発生が阻止される
と共に、衛生害虫が寄り付かず防虫性を有する。
【0025】次に、前記本発明製造方法によって製造さ
れた複合セラミックスを種々の用途に使用した例を以下
に記す。先ず、本発明製造方法によって得られた前記表
2に示す複合セラミックスAを150g、350lの風
呂水に成人4人が入浴して、1時間経過後に装入し、そ
の後1時間経過後および6時間経過後に細菌の発生状況
を測定した結果を表4に示す。表4には、比較のため、
複合セラミックスを使用する前の浴槽において測定した
結果を併せて示す。
【0026】
【表4】
【0027】表4より、4人入浴した後1時間経過する
と、一般細菌数が入浴前の200個から34,000個
に増えたが、その時点で複合セラミックスAを装入して
1時間経過すると、30個以下に減少し、更に6時間経
過すると5個以下に減少した。また、4人入浴した後1
時間経過すると、黄色ブドウ状球菌数が入浴前の0個か
ら300個に増えたが、その時点で複合セラミックスA
を装入して1時間経過すると、10個以下に減少し、更
に6時間経過すると5個以下に減少した。なお、大腸菌
群はいずれも検出されなかった。
【0028】前記表4の測定結果より、本発明製造方法
によって得られた複合セラミックスAは風呂水に使用し
た場合、一般細菌および黄色ブドウ状球菌に対して、極
めて高い抗菌性を有することが判った。これにより本発
明製造方法により得られた複合セラミックスは、抗菌性
を有することが立証できた。
【0029】更に、前記本発明製造方法によって得られ
た前記表2に示す複合セラミックスBを、ビル内の共同
便所の床面上に静置し、共同便所における脱臭性、防カ
ビ性および防虫性につき測定した結果を表5に示す。表
5には比較のため、複合セラミックスを使用する前の共
同便所において測定した結果を併せて示す。なお、複合
セラミックスの使用量は10g/M2 である。
【0030】
【表5】
【0031】更にまた、前記本発明製造方法によって得
られた前記表2に示す複合セラミックスCを、家庭便所
の床面上に静置し、家庭便所における脱臭性、防カビ性
および防虫性につき測定した結果を表6に示す。表6に
は比較のため、複合セラミックスを使用する前の家庭便
所において測定した結果を併せて示す。なお、複合セラ
ミックスの使用量は10g/M2 である。
【0032】
【表6】
【0033】前記表5,表6の測定結果より、共同便所
および家庭便所のいずれにおいても、本発明製造方法に
よって得られた複合セラミックスは、アンモニアや硫化
水素の臭気の発生源に対して脱臭性を有し、ノミやダニ
等の衛生害虫に対する防虫性を示す忌避効果もあり、防
カビ性もあることが判った。これにより本発明製造方法
によって得られた複合セラミックスは、脱臭性、防カビ
性および防虫性を有することが立証できた。
【0034】また更に、前記本発明製造方法によって得
られた前記表2に示す複合セラミックスD5重量%を、
50重量%のアクリル系接着剤と45重量%の乳濁液と
の混合溶液中に添加混合攪拌して、該混合溶液を織物に
塗布したところ、前記アクリル系接着剤は架橋して熱
水、溶剤に強いポリマーになると共に、通常剥離強度が
30〜50Kg以上で、300回洗濯しても剥離しない
繊維構造物が得られた。前記繊維構造物の特性について
測定した結果を表7に示す。
【0035】
【表7】
【0036】前記表7の測定結果より、繊維構造物に使
用した場合、本発明製造方法によって得られた複合セラ
ミックスは、遠赤外線放射率が高く遠赤外線放射特性を
有し、また大腸菌やブドウ状球菌に対する抗菌性を有す
ると共に、アンモニアおよび硫化水素に対する臭気の発
生源に対して脱臭性を有し、ノミやダニ等の衛生害虫に
対する防虫性を示す忌避効果もあり、更に防カビ性もあ
ることが判った。これにより本発明製造方法によって得
られた複合セラミックスは、遠赤外線放射特性を有する
と共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有す
ることが立証できた。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述のようであるから、本発明
によって得られた複合セラミックスは、アルカリ性状を
呈し、且つ水素イオン濃度の経時変化がなく、遠赤外線
放射特性を有すると共に、陽イオンを発生して一般生菌
を死滅させて抗菌性を有すると共に、硫化水素およびア
ンモニアを分解して脱臭性をも有する。また、本発明製
造方法によって得られた複合セラミックスは、防カビ性
を有すると共に、ノミやダニ等の衛生害虫に対する防虫
性を示す忌避効果も有する。更に、遠赤外線放射特性を
有すると共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性
を有する本発明複合セラミックスの用途は極めて広く、
風呂水に対する抗菌、脱臭作用、便所に対する脱臭、防
カビ、防虫作用を図ることができ、また繊維に使用する
ことにより、抗菌、脱臭、防カビ、防虫作用を図ること
ができると共に、遠赤外線放射特性を有するため、下着
や肌着として利用することにより、皮膚表面温度を昇温
させると共に、血流を促進させるという効果がある。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径74μm以下の蛇紋石20〜30重
    量%およびマグネシア15〜25重量%を主材とすると
    共に、粒径74μm以下の角閃石20〜30重量%、シ
    リカ15〜25重量%およびクリストバル石5〜15重
    量%を混合材として前記主材に添加混入したことを特徴
    とする遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭
    性、防カビ性および防虫性を有する複合セラミックス。
  2. 【請求項2】 粒径74μm以下の蛇紋石5〜15重量
    %およびマグネシア20〜30重量%を主材とすると共
    に、粒径74μm以下の角閃石5〜15重量%、石英閃
    緑石25〜35重量%および花崗斑石20〜30重量%
    を混合材として前記主材に添加混入したことを特徴とす
    る遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性、
    防カビ性および防虫性を有する複合セラミックス。
  3. 【請求項3】 粒径74μm以下の蛇紋石20〜30重
    量%およびマグネシア20〜30重量%を主材とすると
    共に、粒径74μm以下の角閃石25〜35重量%、石
    英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%を
    混合材として前記主材に添加混入したことを特徴とする
    遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性、防
    カビ性および防虫性を有する複合セラミックス。
  4. 【請求項4】 粒径74μm以下の蛇紋石20〜30重
    量%およびマグネシア25〜35重量%を主材とすると
    共に、粒径74μm以下の石英閃緑石5〜15重量%、
    花崗斑石20〜30重量%およびクリストバル石5〜1
    5重量%を混合材として前記主材に添加混入したことを
    特徴とする遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、
    脱臭性、防カビ性および防虫性を有する複合セラミック
    ス。
  5. 【請求項5】 粒径74μm以下の蛇紋石20〜30重
    量%およびマグネシア25〜35重量%を主材とすると
    共に、粒径74μm以下の角閃石20〜30重量%、石
    英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%を
    混合材として前記主材に添加混入したことを特徴とする
    遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性、防
    カビ性および防虫性を有する複合セラミックス。
  6. 【請求項6】 粒径74μm以下の蛇紋石20〜30重
    量%およびマグネシア15〜25重量%を主材とすると
    共に、粒径74μm以下の角閃石20〜30重量%、シ
    リカ15〜25重量%およびクリストバル石5〜15重
    量%を混合材として前記主材に添加混入して、混合機お
    よび粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記主材お
    よび混合材とを混合攪拌および粉砕して均一に混合し、
    然る後200〜300℃の仮焼温度で焼成機により焼成
    することを特徴とする遠赤外線放射特性を有すると共
    に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する複
    合セラミックスの製造方法。
  7. 【請求項7】 粒径74μm以下の蛇紋石5〜15重量
    %およびマグネシア20〜30重量%を主材とすると共
    に、粒径74μm以下の角閃石5〜15重量%、石英閃
    緑石25〜35重量%および花崗斑石20〜30重量%
    を混合材として前記主材に添加混入して、混合機および
    粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記主材および
    混合材とを混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る
    後200〜300℃の仮焼温度で焼成機により焼成する
    ことを特徴とする遠赤外線放射特性を有すると共に、抗
    菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する複合セラ
    ミックスの製造方法。
  8. 【請求項8】 粒径74μm以下の蛇紋石20〜30重
    量%およびマグネシア20〜30重量%を主材とすると
    共に、粒径74μm以下の角閃石25〜35重量%、石
    英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%を
    混合材として前記主材に添加混入して、混合機および粉
    砕機に順次複数回に亘って投入して、前記主材および混
    合材とを混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る後
    200〜300℃の仮焼温度で焼成機により焼成するこ
    とを特徴とする遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌
    性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する複合セラミ
    ックスの製造方法。
  9. 【請求項9】 粒径74μm以下の蛇紋石20〜30重
    量%およびマグネシア25〜35重量%を主材とすると
    共に、粒径74μm以下の石英閃緑石5〜15重量%、
    花崗斑石20〜30重量%およびクリストバル石5〜1
    5重量%を混合材として前記主材に添加混入して、混合
    機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記主
    材および混合材とを混合攪拌および粉砕して均一に混合
    し、然る後200〜300℃の仮焼温度で焼成機により
    焼成することを特徴とする遠赤外線放射特性を有すると
    共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する
    複合セラミックスの製造方法。
  10. 【請求項10】 粒径74μm以下の蛇紋石20〜30
    重量%およびマグネシア25〜35重量%を主材とする
    と共に、粒径74μm以下の角閃石20〜30重量%、
    石英閃緑石5〜15重量%およびシリカ5〜15重量%
    を混合材として前記主材に添加混入して、混合機および
    粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記主材および
    混合材とを混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る
    後200〜300℃の仮焼温度で焼成機により焼成する
    ことを特徴とする遠赤外線放射特性を有すると共に、抗
    菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有する複合セラ
    ミックスの製造方法。
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