JP2821114B1 - 高ゲレン不織布の製造装置 - Google Patents

高ゲレン不織布の製造装置

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JP2821114B1 JP13308797A JP13308797A JP2821114B1 JP 2821114 B1 JP2821114 B1 JP 2821114B1 JP 13308797 A JP13308797 A JP 13308797A JP 13308797 A JP13308797 A JP 13308797A JP 2821114 B1 JP2821114 B1 JP 2821114B1
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Abstract

【要約】 【課題】 一回の操作にて高ゲレンで繊維がよく絡んだ
引っ張り強度の高い高ゲレン不織布が簡単な装置で得ら
れるようにすることを目的とする。 【解決手段】 ドッファ7に近接配置されそれより低周
速で逆向きに回転駆動され、ドッファ7の歯7aとは逆
向きでピッチの大きい歯21aを持ち、ドッファ7上の
ウエブ11を周速差により搬送方向に圧縮して増厚しな
がら受け取り搬送するレシーブローラ21と、互いに圧
接されレシーブローラ21と逆回転する側がレシーブロ
ーラ21に近接されるとともに軸方向の筋22aを持
ち、レシーブローラ21が搬送している搬送方向に圧縮
され増厚された高ゲレンウエブ11aを受け取り、これ
を挟持して加圧し繊維を絡ませながら高ゲレン不織布2
4として送り出すセトルローラ対22、23とにより、
上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梳綿機を利用して
高ゲレンの不織布を製造するようにした高ゲレン不織布
の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】梳綿機は綿塊をテーカインローラによる
解舒作用で解きほぐし、次のシリンダーとトップとの間
の櫛梳作用により繊維の平行度、均一性を高めた後、そ
れをドッファにより薄いウエブにして取り出し、これを
カレンダーローラにて所定の太さのスライバとして紡出
するものである。
【0003】第1の従来例では、梳綿機を用いて高ゲレ
ンの不織布を製造するのに、ドッファから送り出される
薄いウエブを重ね合わせるようにしている。これによ
り、ウエブを重ね合わせる枚数によって、どのようにも
高いゲレンの不織布を製造することができる。
【0004】しかし、梳綿機により得たウエブは繊維の
平行度が高いために、これを必要ゲレンまで重ねて得た
不織布は、繊維の長さ方向の引っ張り強度は高いが、こ
れと直角な方向の引っ張り強度は低く、用途によっては
問題になっている。また、繊維の平行度のよいウエブを
重ね合わせたときの互いの繊維の絡みも弱いので、重ね
合わせ部を境に剥離しやすい。また、高ゲレンの不織布
を得るのに多数枚のウエブを重ね合わせる必要があるの
で手間が掛かり、自動機で行うにも装置が大がかりなも
のになる。
【0005】一方、特開昭54−38930号公報に開
示された第2の従来例は、ドッファから送り出されるウ
エブをドッファよりも周速が低いレシーブローラにより
増厚しながら受け取って高ゲレン化し、これを必要枚数
重ねるようにして、第1の従来例における問題を解消し
ている。
【0006】また、特公平3−57213号公報に開示
された第3の従来例は、ドッファに対し、並列的に互い
にクリアランスを持って順次配列され、かつ、前記ドッ
ファと逆回転してウエブを受け取り所定角度巻き付けて
順次送り出す第1、第2の剥離ローラと、前記送り出さ
れたウエブを挟んで導き出す上下一対のプレッシャーロ
ーラと、第1、第2の剥離ローラ間を移動するウエブを
所定角度巻き付け回転するガイドローラとを備え、変速
機構により第1の剥離ローラに対して第2の剥離ローラ
の周速比を大きくしてドラフトを掛けることができると
ともに、周速比を小さくすると、ウエブを第1、第2の
剥離ローラ間で蓄積しながら高ゲレン化してプレッシャ
ーローラ間に排出できるようにし、これにより第1の従
来例の問題を解消できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第2の従来例
では、レシーブローラによりウエブが増厚されるにして
も、ウエブの外周側が開放されたままで、増厚されるウ
エブの繊維どうしは余り絡まり合わない。このため、ウ
エブは高ゲレン化されるにしても、引っ張り強度が弱
く、不織布としてまだ満足なものは得られない。
【0008】また、第3の従来例では、繊維の蓄積は第
1、第2の剥離ローラとガイドローラとの間の狭く短い
三角空間の間で行われるので、前記ウエブにドラフトを
掛けるには適しているが、ウエブを蓄積して高ゲレン化
するには限度がある。しかもウエブの蓄積によって繊維
は搬送方向の圧縮を受けるにしても、繊維は歯を持った
3つのローラの間の狭い空間で自由な動きができず長さ
方向に縮むにしても互いに絡み合う確率が小さい。この
ため、ウエブの高ゲレン化度が低い上、引っ張り強度は
弱い。しかも、ローラ類を多数配置するので構造が複雑
で設備コストの高いものとなる。
【0009】本発明の目的は、一回の操作にて高ゲレン
で繊維がよく絡んだ引っ張り強度の高い不織布が簡単な
装置で得られる高ゲレン不織布の製造装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の高ゲレン不織布の製造装置は、ド
ッファに近接配置されて、ドッファよりも低い周速でド
ッファと逆向きに回転駆動され、かつ、ドッファの歯と
は逆向きでドッファの歯よりもピッチの大きい歯を持
ち、ドッファが搬送しているウエブを受け取り搬送する
レシーブローラと、互いに圧接され、レシーブローラと
逆回転する側がレシーブローラに近接されるとともに軸
方向の筋を持ち、レシーブローラが搬送しているウエブ
を受け取り、これを挟持して加圧し繊維を絡ませながら
送り出すセトルローラ対と、を備えたことを特徴とする
ものである。
【0011】このような構成では、ドッファまで送り出
されてくる繊維が搬送方向に向いて揃う平行度のよい薄
いウエブを、ドッファに近接配置されたレシーブローラ
が、ドッファよりも低い周速でドッファと逆向きに回転
駆動され、かつ、ドッファの歯とは逆向きでドッファの
歯よりもピッチの大きい歯により、ドッファが搬送して
いるウエブを周速差により、外周側が開放した状態で搬
送方向に圧縮して他からの拘束なく増厚させながら歯の
ピッチが大きいことによる歯間のふところの広さによ
り、効率よく多量の繊維を受け取って無理なく高ゲレン
化するとともに、ウエブの前記搬送方向の圧縮により繊
維に長さ方向の座屈を与えて前記無拘束な低密度状態で
自由に乱して各種の方向に他の繊維とよく絡ませ合わせ
ることができ、このレシーブローラにより高ゲレン化さ
れた繊維が自由に絡み合っている低密度なウエブは、セ
トルローラ対の一方によってそれが筋を持っていること
による引っ掛かりも手伝って剥ぎ取られた後セトルロー
ラ対によって挟持搬送されながら加圧され筋部による掴
持を伴い圧縮されて高密度化するので、この圧縮による
繊維の低密度状態から高密度状態への変化とともに、繊
維どうしの絡み合いが自由度のない強固なものとなるの
で、どの方向の引っ張りにも強い高ゲレン不織布を製造
することができ、重ね合わせてさらに高いゲレンの不織
布を得るにも枚数がすくなくてよく手間が掛からず作業
が容易で、これを自動機で行うにも簡単な装置でよい利
点がある。
【0012】請求項2の発明のように、セトルローラ対
の双方が軸方向の筋を持っていると、レシーブローラか
らの繊維が絡み合った高ゲレンのウエブを挟持搬送する
ときの、繊維をさらに絡ませ合わせる作用がより一層促
進されるので、高ゲレン不織布の引っ張り強度がさらに
向上する。
【0013】なお、セトルローラ対の筋は、溝であるの
が好適であり、軸に対して傾斜する方向に設けられても
よい。また、正格子状や斜め格子状にクロスするように
筋を設けることもできる。
【0014】請求項3の発明のように、レシーブローラ
の歯の歯先角度が、ドッファの歯の歯先角度よりも小さ
く設定されていると、歯の間に形成される繊維の受け入
れふところが大きくなるので、レシーブローラがドッフ
ァからのウエブを受け取って高ゲレン化するのに繊維を
ため込みやすく、高ゲレン化率を上げられ好適である。
【0015】請求項4の発明のように、レシーブローラ
の歯が、ドッファの歯よりも高く設定されていても、歯
の間に形成される繊維の受け入れふところが大きくなる
ので、レシーブローラがドッファからのウエブを受け取
って高ゲレン化するのに繊維をため込みやすく、高ゲレ
ン化率を上げられ好適である。
【0016】請求項5の発明のように、レシーブローラ
の歯の間に、隣接する歯の背面と前面とがほぼ平行か歯
元部側がやや狭くなる関係を持ち、前記背面と前面との
歯元部間を結ぶ直線またはこれに近い凹形状の底部を有
するふところ部を形成していると、請求項1から4の発
明のいずれと組み合わせても、歯間のふところがさらに
大きくなり、ウエブの高ゲレン化により有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の代表的な一実施の形
態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】本実施の形態で用いる梳綿機は、図1に示
すように、左右のサイドフレーム1の間に、ディッシュ
プレート2、フィードローラ3、テーカーインローラ
4、コントロールローラ5、シリンダー6、およびドッ
ファ7を設け、シリンダー6の上にトップカード8を設
けたほぼ通常の構造を有したものとしてある。しかし、
ドッファ7から繊維の平行度のよいウエブ11が送り出
されてくるものであれば、どのような構造の梳綿機を用
いてもよいのは勿論である。ディッシュプレート2上か
らフィードローラ3によって送りこまれるラップ綿12
からウエブ11を作り出す梳綿機の作用は周知のことで
あるので、説明は省略する。
【0019】このような梳綿機を用いた本実施の形態
は、ドッファ7のシリンダー6との対向部と反対の側に
レシーブローラ21を近接して配置し、このレシーブロ
ーラ21のドッファ7との対向部と反対の側にセトルロ
ーラ対22、23を配置して、その一方のセトルローラ
22をレシーブローラ21に近接するようにしてある。
【0020】レシーブローラ21は、ドッファ7よりも
例えば、1:0.03から0.06程度に低い周速でド
ッファ7と逆向きに回転駆動され、かつ、ドッファ7の
図3に示すような通常サイズの歯7aとは逆向きでドッ
ファ7の歯7aよりもピッチの大きい図4に示すような
歯21aを持ち、ドッファ7が搬送しているウエブ11
を前記周速差により搬送方向に圧縮して図1、図2に示
すように増厚しながら受け取り搬送するようにしてあ
る。
【0021】歯7a、21aはメタリックワイヤに形成
したものであるが、図3に示す歯7aは25.4mm中
に6枚設けられ、図4に示す歯21aは25.4mm中
に4.5枚設けられ、歯21aの方が歯7aよりも大き
なピッチになっている。歯の高さは双方差はない。
【0022】セトルローラ対22、23は、互いに圧接
され、レシーブローラ21と逆回転する側のセトルロー
ラ22がレシーブローラ21に近接されるとともに軸方
向の筋22aを持ち、レシーブローラ21が搬送してい
る搬送方向に圧縮され増厚されたウエブ11を受け取
り、これを挟持して加圧し繊維を絡ませながら高ゲレン
不織布24として送り出すようにしてある。セトルロー
ラ対22、23から送り出される高ゲレン不織布24は
ガイドプレート25等の適宜なガイドにより、あるいは
ベルトコンベア等の適宜な搬送手段により、所定の位置
へ案内し、あるいは搬送するようにしてある。
【0023】これにより、ドッファ7まで送り出されて
くる繊維が搬送方向に向いて揃う平行度のよい薄いウエ
ブ11を、ドッファ7に近接配置されたレシーブローラ
21が、ドッファ7よりも低い周速でドッファ7と逆向
きに回転駆動され、かつ、ドッファ7の歯とは逆向きで
ドッファ7の歯よりもピッチの大きい歯21aにより、
ドッファ7が搬送しているウエブ11を前記周速差によ
り、外周側が開放した状態で図2に示すように搬送方向
に圧縮して他からの拘束なく増厚させながら歯21aの
ピッチが大きいことによる歯21a間のふところ21b
の広さにより、効率よく多量の繊維を受け取って無理な
く高ゲレン化するとともに、ウエブ11の前記搬送方向
の圧縮により繊維に長さ方向の座屈を与えて前記無拘束
な低密度状態で自由に乱して各種の方向に他の繊維とよ
く絡ませ合わせることができる。
【0024】このレシーブローラ21により高ゲレン化
され繊維が自由に絡み合っている低密度なウエブ11a
は、セトルローラ対22、23の一方によってそれが筋
22aを持っていることによる引っ掛かりも手伝って剥
ぎ取られた後セトルローラ対22、23によって挟持搬
送されながら加圧され筋22a部による掴持を伴い圧縮
されて高密度化するので、この圧縮による繊維の低密度
状態から高密度状態への変化とともに、繊維どうしの絡
み合いが自由度のない強固なものとなるので、どの方向
の引っ張りにも強い高ゲレン不織布を製造することがで
き、重ね合わせてさらに高いゲレンの不織布を得るにも
枚数がすくなくてよく手間が掛からず作業が容易で、こ
れを自動機で行うにも簡単な装置でよい利点がある。
【0025】なお、高ゲレン不織布24のかさは前記セ
トルローラ対22、23による加圧で、高ゲレンウエブ
11aのかさに比し30分の1程度にもなる。しかし、
このかさは用途に合うように設定するのが好適である。
【0026】高ゲレン不織布24を重ね合わせてさらに
高いゲレンの不織布を得るにも枚数がすくなくてよく手
間が掛からず作業が容易で、これを自動機で行うにも簡
単な装置でよい利点がある。
【0027】本実施の形態ではさらに、レシーブローラ
21の歯21aの歯先角度が、ドッファ7の歯7aの歯
先角度よりも小さく設定されている。これにより、歯2
1aの間に形成される繊維を受け入れるふところ21b
が、歯21aの配列方向にさらに大きくなるので、レシ
ーブローラ21がドッファ7からのウエブ11を受け取
って高ゲレンウエブ11aとするのに繊維をため込みや
すく、高ゲレン化率を上げられる。特に、歯21aの歯
元間の形状を歯7aの場合よりも広いえぐり部として、
ふところ21bがさらに大きくなるようにしてあり、高
ゲレン化に貢献する。そのためのえぐり形状は種々に設
定できる。歯7a、21aの側面の一方が図3、図4に
示すように傾斜した形状として、繊維中に侵入しやすく
かつ抜けやすくしてあるが、これに限られることはな
く、例えば、両側面を傾斜させることができるし、厚み
によっては傾斜がなくてもよい。
【0028】また、レシーブローラ21の歯21aが、
ドッファ7の歯7aよりも高く設定しても、歯21aの
間に形成される繊維の受け入れふところ21bが歯21
aの高さ方向に大きくなるので、レシーブローラ21が
ドッファ7からのウエブ11を受け取って高ゲレン化す
るのに繊維をため込みやすく、高ゲレン化率を上げられ
る。
【0029】特に、本実施の形態のようにレシーブロー
ラ21の歯21aの間に、隣接する歯21a、21aの
背面21cと前面21dとがほぼ平行か図4に示すよう
に歯元部側がやや狭くなる関係を持ち、前記背面21c
と前面21dとの歯元部間を結ぶ直線またはこれに近い
凹形状の底部21eを有するふところ部21bを形成し
ていると、歯21a間のふところ21bがさらに大きく
なり、ウエブ11の高ゲレン化により有効である。
【0030】セトルローラ対22、23の双方が軸方向
の筋を持っていてもよく、そのような構成では、レシー
ブローラ21からの繊維が絡み合った高ゲレンウエブ1
1aを挟持搬送するときの、繊維をさらに絡ませ合わせ
る作用がより一層促進されるので、高ゲレン不織布24
の引っ張り強度がさらに向上する。
【0031】なお、セトルローラ対22、23の筋は、
溝であるのが好適であり、軸に対して傾斜する方向に設
けられてもよい。また、正格子状や斜め格子状にクロス
するように筋を設けることもできる。
【0032】また、本実施の形態では図2に示すよう
に、レシーブローラ21およびセトルローラ対22、2
3は、左右のサイドフレーム1の上にボルト31により
取り付けたブラケット32で支持して設けてある。ブラ
ケット32はレシーブローラ21を直接軸受して支持
し、セトルローラ対22、23はブラケット32上にボ
ルト33によりレシーブローラ21と離接する方向に位
置調節できるように支持された補助ブラケット34に支
持し、レシーブローラ21とセトルローラ22とのゲー
ジを調節できるようにしている。
【0033】補助ブラケット34はセトルローラ22を
直接軸受して支持しているが、セトルローラ23は軸3
5を中心に回動するレバー36に軸受して支持し、ばね
37の付勢によってセトルローラ23をセトルローラ2
2の側に押圧し、高ゲレンウエブ11aを所定のかさに
まで加圧できるようにしている。ばね37による付勢力
はボルト38によって調節できるようにしてある。ま
た、セトルローラ23のセトルローラ22に対する最近
接位置をストッパボルト39によって調節できるように
してあり、通常、4/1000inから10/1000
in程度に設定される。これによって、空運転時にセト
ルローラ対22、23どうしが圧接して損傷するような
ことを防止することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ドッファまで
送り出されてくる繊維が搬送方向に向いて揃う平行度の
よい薄いウエブを、ドッファに近接配置されたレシーブ
ローラが、ドッファよりも低い周速でドッファと逆向き
に回転駆動され、かつ、ドッファの歯とは逆向きでドッ
ファの歯よりもピッチの大きい歯により、ドッファが搬
送しているウエブを周速差により、搬送方向に圧縮して
増厚しながら歯のピッチが大きいことにより効率よく確
実に受け取って高ゲレン化するとともに、ウエブの前記
搬送方向の圧縮により繊維に長さ方向の座屈を与えて乱
し各種方向に他の繊維と絡ませ合うことができ、このレ
シーブローラにより高ゲレン化した繊維が絡んだウエブ
は、セトルローラ対の一方によってそれが筋を持ってい
ることによる引っ掛かりも手伝って剥ぎ取られた後セト
ルローラ対によって挟持搬送されながら加圧され筋部に
よる掴持を伴い圧縮されるので、繊維どうしの前記絡み
合いがさらに促進され、どの方向にも引っ張りに強い高
ゲレン不織布を製造することができ、重ね合わせてさら
に高いゲレンの不織布を得るにも枚数がすくなくてよく
手間が掛からず作業が容易で、これを自動機で行うにも
簡単な装置でよい利点がある。
【0035】請求項2の発明によれば、レシーブローラ
からの繊維が絡み合った高ゲレンのウエブを挟持搬送す
るときの、繊維をさらに絡ませ合わせる作用がより一層
促進されるので、高ゲレン不織布の引っ張り強度がさら
に向上する。
【0036】なお、セトルローラ対の筋は、溝であるの
が好適であり、軸に対して傾斜する方向に設けられても
よい。また、正格子状や斜め格子状にクロスするように
筋を設けることもできる。
【0037】請求項3、4の発明によれば、歯の間に形
成される繊維の受け入れふところが大きくなるので、レ
シーブローラがドッファからのウエブを受け取って高ゲ
レン化するのに繊維をため込みやすく、高ゲレン化率を
上げられ好適である。
【0038】請求項5の発明によれば、請求項1から4
の発明のいずれと組み合わせても、歯間のふところがさ
らに大きくなり、ウエブの高ゲレン化により有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な1つの実施形態の高ゲレン不
織布製造装置を示す側面図である。
【図2】図1の装置の主要部の側面図である。
【図3】図1の装置のドッファの歯を示す側面図および
断面図である。
【図4】図1の装置のレシーブローラの歯を示す側面図
および断面図である。
【図5】図1の装置による高ゲレン不織布の製造状態を
示す平面図である。
【符号の説明】
7 ドッファ 11 ウエブ 11a 高ゲレンウエブ 21 レシーブローラ 21a 歯 21b ふところ 21c 背面 21d 前面 21e 底部 22、23 セトルローラ対 22a 筋 37 ばね

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドッファに近接配置されて、ドッファよ
    りも低い周速でドッファと逆向きに回転駆動され、か
    つ、ドッファの歯とは逆向きでドッファの歯よりもピッ
    チの大きい歯を持ち、ドッファが搬送しているウエブを
    受け取り搬送するレシーブローラと、 互いに圧接され、レシーブローラと逆回転する側がレシ
    ーブローラに近接されるとともに軸方向の筋を持ち、レ
    シーブローラが搬送しているウエブを受け取り、これを
    挟持して加圧し繊維を絡ませながら送り出すセトルロー
    ラ対と、 を備えたことを特徴とする高ゲレン不織布の製造装置。
  2. 【請求項2】 セトルローラ対の双方が軸方向の筋を持
    っている請求項1に記載の高ゲレン不織布の製造装置。
  3. 【請求項3】 レシーブローラの歯の歯先角度は、ドッ
    ファの歯の歯先角度よりも小さく設定されている請求項
    1、2のいずれか一項に記載の高ゲレン不織布の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 レシーブローラの歯は、ドッファの歯よ
    りも高く設定されている請求項1から3のいずれか一項
    に記載の高ゲレン不織布の製造装置。
  5. 【請求項5】 レシーブローラの歯の間に、隣接する歯
    の背面と前面とがほぼ平行か歯元部側がやや狭くなる関
    係を持ち、前記背面と前面との歯元部間を結ぶ直線また
    はこれに近い凹形状の底部を有するふところ部を形成し
    ている請求項1から4のいずれか一項に記載の高ゲレン
    不織布の製造装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH711166A1 (de) * 2015-06-05 2016-12-15 Graf + Cie Ag Ganzstahlgarnitur.

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CH711166A1 (de) * 2015-06-05 2016-12-15 Graf + Cie Ag Ganzstahlgarnitur.

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