JP2820949B2 - 階層オブジェクト選択方法及びその装置並びに情報処理装置とcad装置 - Google Patents

階層オブジェクト選択方法及びその装置並びに情報処理装置とcad装置

Info

Publication number
JP2820949B2
JP2820949B2 JP1060789A JP6078989A JP2820949B2 JP 2820949 B2 JP2820949 B2 JP 2820949B2 JP 1060789 A JP1060789 A JP 1060789A JP 6078989 A JP6078989 A JP 6078989A JP 2820949 B2 JP2820949 B2 JP 2820949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objects
selecting
hierarchical
hierarchical structure
hierarchy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1060789A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02240771A (ja
Inventor
南  俊介
智利 石田
都 仁尾
健一 富田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP1060789A priority Critical patent/JP2820949B2/ja
Publication of JPH02240771A publication Critical patent/JPH02240771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2820949B2 publication Critical patent/JP2820949B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はCAD装置等の情報処理装置における階層オブ
ジェクト選択方法及びその装置に係り、特に、任意のオ
ブジェクトを選択でき且つどのオブジェクトを選択した
かを容易に知ることができる使い勝手の良い階層オブジ
ェクト選択方法及びその装置並びにこれら装置を備える
CAD装置と情報処理装置に関する。
〔従来の技術〕
情報処理装置において、諸種のメニューがある場合に
は、これらのメニューを階層構造にしておき、親のメニ
ューの画面の中から子のメニューを選択できるように
し、選択した子のメニュー画面を表示して更にその子の
メニュー画面を表示するようになっている。尚、メニュ
ー画面に関連するものとして、例えば特開昭56−64385
号や特開昭58−195942号等がある。
オブジェクトの階層構造は上記メニューの階層構造と
似ている。しかし、メニューの階層構造は、1つの親の
メニューに対して複数の子のメニューが用意され、1つ
の子のメニューに複数の孫のメニューが用意されるのが
通常で、オブジェクトの階層構造の様に、1つの子のオ
ブジェクトが別の親のオブジェクトに共通して属した
り、親のオブジェクトに直接孫のオブジェクトが属した
りするような複雑な階層構造は取らない。従って、メニ
ューの選択行為は単純であり、順をおって選択手順を進
めることで、目的のメニューに容易に到達することがで
きる。
しかし、複雑な階層構造を持つオブジェクト群の中か
ら必要なオブジェクトを選択するのは、単に階層構造の
順を追って行くだけでは時間がかかり、且つ今どの階層
にいるのか分からないことが多い。特に、CAD装置の様
に多量の図形データを扱う情報処理装置においては、迅
速に目的とする図形データを選択する必要があり、複雑
な階層構造を有する図形データ群の中から必要な図形デ
ータを早く選択できるようにすることが、CAD装置の使
い勝手の良さにつながる。
従来、階層化されたオブジェクトを選択する場合、現
在選択中のオブジェクトの1つだけ上位の階層に属する
オブジェクトを選択できる選択キーを設けているだけで
あった。この場合、最上位にあるオブジェクトが選択さ
れているときに、この選択キーを押すと、最下位のオブ
ジェクトが新たに選択され、この選択キーがこのまま押
し続けられると、オブジェクトの階層が下から順に最上
位まで上がり、再び最下位に戻るという経路を巡回する
ことになる。
上記従来技術は、自分がいま選択しようとするオブジ
ェクトの階層構造が分からないという問題がある。そこ
で、オブジェクトの階層構造をオブジェクト識別子のツ
リー構造として表示し、ツリー表示中の識別子を指示す
ることで、オブジェクトを選択する技術も用いられる様
になってきている。
従来のオブジェクト選択方法に関連するものとして、
日立2050シリーズ、プログラムプロダクト、オフィステ
キスト、イーブィ(2)(OFIS/TEXT−EV(2))文法
操作書pp65〜66や、プログラムプロダクト、GRDAS部品
構成管理システムHICAD/PF操作書pp20〜23がある。尚、
CADNに関連するものとして、特開昭61−80454号等があ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記第1の従来技術は、選択キーを押し過ぎてユーザ
の希望するオブジェクトの階層レベルを通り過ぎた場
合、下位のオブジェクトを選択する手段が無いため、最
高位のオブジェクトまでいってから再び最下位オブジェ
クトに戻り、ここから希望するオブジェクトまで辿るこ
とになる。また、オブジェクトに複数の上位階層オブジ
ェクトがあるネットワーク型の階層構造を持ったオブジ
ェクトでは、上位階層のオブジェクトを選択する手段が
無いという問題がある。
また、上記第2の従来技術は、オブジェクトの階層構
造に基づいてその識別子を表示したツリー表示からオブ
ジェクトを選択する方式のため、予め選択しようとする
オブジェクトの全体の階層構造の中での位置及びオブジ
ェクト識別子とオブジェクトの対応関係を知っておかな
ければならないという煩わしさがある。
本発明の第1の目的は、階層化されたオブジェクト群
からユーザの希望するオブジェクトを正確且つ迅速に選
択する選択方法及び選択装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、階層化されたオブジェクト群
からユーザの希望するオブジェクトを容易に正確且つ迅
速に選択できる情報処理装置及びCAD装置を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記第1の目的は、任意のオブジェクトを選択する選
択手段、現在選択中のオブジェクトを選択する手段、現
在選択中のオブジェクトと同じ階層に属し且つ1つ上位
あるいは1つ下位の階層に共通のオブジェクトを持つオ
ブジェクトを選択する手段、選択した任意の複数のオブ
ジェクトを共通の下位のオブジェクトとして持つ上位の
オブジェクトのうち最も下位のオブジェクトを選択する
手段のいずかの手段を備え、いずれかの手段を行使する
ことで、達成される。
上記第2の目的は、情報処理装置あるいはCAD装置内
に、第1の目的を達成する選択手段と第2の目的を達成
する表示手段とを設けることで、達成される。
〔作 用〕
最初に階層構造の任意の階層レベルのオブジェクトを
選択する手段によりオブジェクトを選択する。そして、
N階層だけ上位のオブジェクトを選択する手段により、
現在選択しているオブジェクトの上位の階層のオブジェ
クトを選択することができる。このようにして、任意の
階層レベルのオブジェクトから階層を上がっていくこと
により、階層の途中のオブジェクトを選択することがで
きる。オブジェクト選択時にM階層だけ下位のオブジェ
クトを選択する手段により、現在選択中のオブジェクト
の下位のオブジェクトを新たに選択状態にすることがで
きる。これによって、オブジェクトの階層を下がること
が可能となり、上位のオブジェクトを選択する手段と組
み合わせて階層を上下し、選択状態の区別表示(エコー
バック)を見ながら希望するオブジェクトを適切に選択
することが可能となる。また、現在選択中のオブジェク
トと下位階層のオブジェクトを共有するオブジェクトを
新たに選択する手段により、複数の上位階層のオブジェ
クトを持つことを許す階層化されたオブジェクトの選択
が可能になる。
複数の任意階層レベルのオブジェクトを選択する手段
により任意のオブジェクトを任意の個数選択することが
できる。更に、複数のオブジェクトに共通な上位の階層
のオブジェクトを選択する手段により、少ないオペレー
ションで先に選択した複数のオブジェクトから上位の階
層のオブジェクトを選択できる。
オブジェクトの階層関係をツリー図として表示し、選
択状態に連動させることにより、階層関係を上下しなが
ら選択した現在選択中のオブジェクトが、階層のどの位
置にあるかをすばやく確認でき、ユーザの意図に反した
オブジェクトを選択できることが防止できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第3図は、本発明の一実施例に係る選択手段と表示手
段とを備えた情報処理装置の一例であるCAD装置の構成
図である。
入力手段101は、マウス等のポインティグングディバ
イスとキーボード等の入力装置からなり、ユーザからの
コマンド入力およびオブジェクトの選択のための指示を
受け取る。出力手段102は、CRT等の表示部からなり、オ
ブジェクトの状態を表示するとともに、ユーザが選択中
のオブジェクトを選択されていないオブジェクトに対し
点滅表示等によって区別して表示する。また、オブジェ
クトの階層関係を表すツリー図を表示する。記憶手段10
3はオブジェクトとその階層関係及びオブジェクト選択
手段を記述したプログラムを記憶する。中央処理装置10
4は、入力手段101からオブジェクト選択の指令を受け取
り、記憶手段103に記憶されているオブジェクトの階層
関係を上下しながら処理対象のオブジェクトを決め、ま
た入力手段101からコマンドを受け取り、選択したオブ
ジェクトに対する処理を実行し、その結果を出力手段10
2に送る。
第4図は、CAD(図形処理)装置における表示の一例
と、入力手段の一例であるマウス101を示す図である。
表示部102には図形要素オブジェクト207,208,209を表示
している。マウス101は、第1のボタン203、第2のボタ
ン204、第3のボタン205の3つのボタンを備えている。
カーソル206はマウス202の画面上の現在位置を示す。図
形要素オブジェクト207,208,209は第5図に示すような
階層構造になっており、オブジェクト301は図形オブジ
ェクト207,208から成り、オブジェクト302はオブジェク
ト301と図形要素オブジェクト209からなる。第8図は、
第5図に示す階層構造を実際のオブジェクト自身を用い
て作成したツリー図である。
次に、第1図及び第2図を参照して階層オブジェクト
選択処理の手順を説明する。
先ず、ステップにおいて、所定の操作により第8図の
ツリー図を第4図の表示画面に読み出してウィンドウ表
示する(第2図)。次に、ステップ2にて、例えばカー
ソル206を○の図形(オブジェクト207)に合わせてマウ
ス101のいずれかのボタン例えば第1ボタン203を押して
オブジェクト選択入力を行う。これによりオブジェクト
207が選択された状態となる。
次にステップ3では、画面エコーを行って、どのオブ
ジェクトが選択されたかをユーザに明瞭に示す。画面エ
コーとしては、例えば、この場合オブジェクト207を点
滅表示したり表示色を他のもと変える。
次のステップ4では、ウィンドウ画面中の該当するオ
ブジェクトの画面エコーを行う。
オブジェクトの検索を行う場合、ステップ5でマウス
101のいずれかのボタンを押し入力を行う。本実施例で
は、選択中のオブジェクトに対し上位階層にあるオブジ
ェクトを検索したいときは第1ボタン203を押し、下位
階層にあるオブジェクトを検索したいときは第2ボタン
204を押し、同一階層にあり同じ子のオブジェクトを持
つオブジェクトを検索したいときは第3ボタンを押す。
ステップ6では、階層オブジェクトの検索操作が終了
したか否かを判定する。例えば、ステップ5において、
上述した操作以外の操作あるいはキーボードから別の指
令操作が行われた場合、ステップ6での判定でステップ
11に進み、ウィンドウ表示を閉じ、このオブジェクト選
択処理を終了する。
ステップ6でオブジェクト選択処理終了でないと判定
した場合には、先ずステップ7にて、ステップ5で押さ
れたボタンが第1ボタンであるか否かを判定する。この
ステップ7の判定結果が肯定(真)である場合には、ス
テップ8の上位オブジェクト検索処理を行ってオブジェ
クト207の上位オブジェクト301を選択状態にし、ステッ
プ3に戻る。これにより、ステップ3にて、その下位の
オブジェクト207と209(表示部102中の○と△の図形)
が点滅表示になる。また、ステップ4にて、ウィンドウ
画面中では、オブジェクト301の表示が点滅表示等にな
る。尚、本実施例では、ウィンドウ画面にオブジェクト
の階層構造をツリー図として表示しているので、ツリー
図の方でのみ選択されたオブジェクトの点滅表示等を行
い、表示部102に表示された図形の画面エコーは行わな
いようにしてもよい。ツリー図をウィンドウ表示しない
場合には画面エコーを行う必要がある。ここで再び第1
ボタン203を押すと、更に上位のオブジェクト302が選択
されて、オブジェクト207,208,209が点滅表示等にな
る。
オブジェクト302が選択された状態で、第2のボタン2
04を押すと、ステップ7かステップ9に進み、このステ
ップ9で第2ボタン204が押されたと判定されてステッ
プ10の下位オブジェクト選択処理に進む。これにより、
前回に選択されたオブジェクト301が選択され、対応す
る画面エコーが行われる。ここで更に第2ボタン204が
押されると、最初に選択されたオブジェクト207が選択
される。
第3ボタン205を押すと、ステップ7からステップ
9、ステップ12と進み、ステップ12で第3ボタン205が
押されたと判定されて同じ子を持つオブジェクト検索処
理13に進む。第5図に示すオブジェクト階層構造では、
これに該当するものはないが、例えば第7図に示す階層
構造を有するオブジェクトにおいては、オブジェクト40
7を有する親のオブジェクトは501と502があるので、現
在オブジェクト501を選択中にステップ13に進むと、オ
ブジェクト502が選択されることになる。
マウスの第1,第2,第3ボタン以外の指令が発っせられ
た場合には、ステップ12からステップ14のエラー処理に
入り、ステップ5に戻ってマウスからの入力を待つ。
マウスの第2のボタン204を押して階層を下るとき、
上述した様に上位階層に上がって行くときに選択したオ
ブジェクトを記憶しておき、下位階層に下るとき、階層
を上がっていくときは逆の順序でオブジェクトを選択し
てもよいが、他の方法でもよい。例えば、第2ボタン20
4を押したときにカーソル206が一番近い位置にある下位
オブジェクトが選択されるようにする方法が考えられ
る。
第6図及び第7図は、複数の上位階層のオブジェクト
を持つことが許されるオブジェクト群における階層オブ
ジェクト選択処理を説明する図である。
第6図は、CAD装置の表示部102と入力手段の一例とし
てのマウス101を示している。表示部102には、図形要素
オブジェクト407〜415が表示されている。
図形要素オブジェクト407〜415は第7図に示すような
階層構造になっており、オブジェクト502は図形要素オ
ブジェクト407,409,411から成り、二つの丸407,409と中
心線411を画面横方向に位置決めするときに用いる。オ
ブジェクト505はオブジェクト502,503から成り、四つの
丸と中心線をまとめて「移動」、「コピー」や「表示色
の変更」などの操作を行うために用いる。オブジェクト
506はオブジェクト505と図形要素オブジェクト415から
成り、丸407,408,409,410と中心線411,412,413,414、及
び外枠415をまとめて「移動」、「コピー」や「表示色
の変更」などの処理を行うために用いる。オブジェクト
501は図形要素オブジェクト407,408,413から成り、二つ
の丸407,408と中心線413を画面縦方向に位置決めすると
きに用いる。このような時、図形要素オブジェクト407
はオブジェクト501と502の二つの上位の階層のオブジェ
クトを持っていることになる。
次に、第6図を用いて、階層オブジェクトの選択方法
のもう一つの実施例を説明する。カーソル206を図形要
素オブジェクト407に合わせて、第1のボタン203を押
す。このときオブジェクト407が選択された状態にな
り、ユーザに対して選択されたことが判るように例えば
点滅表示になる。ここで、更に第1のボタン203を押す
と図形要素オブジェクト407の上位階層のオブジェクト
の一つであるオブジェクト502が選択された状態とな
り、その下位のオブジェクトである図形要素オブジェク
ト407,409,411が点滅表示になる。図形要素オブジェク
ト407のもう一つの上位階層のオブジェクト501を選択す
るには、オブジェクト502が選択された状態で第3のボ
タン205を押す。第3のボタン205が押されると、先程選
択した下位の階層のオブジェクト407の、もう一つの上
位の階層のオブジェクト501が選択される。上位のオブ
ジェクトが三つ以上存在するときには第3のボタン405
が押される度に順番に選択していく。
オブジェクト502が選択されている状態で、更に第1
のボタン203を押すとオブジェクト502の上位のオブジェ
クト505が選択された状態となり、その下位の図形要素
オブジェクト407〜412が点滅表示となる。オブジェクト
505が選択された状態で、第2のボタン204を押すと前回
に選択したオブジェクト502が選択された状態になる。
ここで第3のボタンを押すと階層を上がる途中で選択状
態になった図形要素オブジェクト407のもう一つの上位
オブジェクトであるオブジェクト501が選択状態とな
る。更に第2のボタンを押すと最初に選択したオブジェ
クト407が選択された状態になる。
第3のボタン205を押して共通の下位オブジェクトを
持つ別のオブジェクトを選択する際に、その選択順序
は、メモリを検索して見つかった順にオブジェクトを選
択状態にする方法の他に、作成した順番又は逆順にオブ
ジェクトを選択状態にする方法や、カーソルに最も近い
オブジェクトを選択状態にする方法等がある。
次に、別の階層オブジェクト選択処理手順について、
第6図及び第7図を参照して説明する。
第6図において、第1のボタン203によって末端のオ
ブジェクトを複数個選択する。また第1のボタン203に
よって複数の末端のオブジェクトを選択した後、第2の
ボタン204を押すことによって、選択した複数のオブジ
ェクトに共通な上位階層のオブジェクトの内、最下位の
オブジェクトが選択状態になる。例えば、カーソル206
を図形要素オブジェクト407と図形要素オブジェクト410
にあわせ、それぞれ、第1のボタンを押して選択状態に
する。その後、第2のボタンを押すと、第7図に示した
階層構造を辿り、図形要素オブジェクト407と図形要素
オブジェクト410の共通の上位オブジェクトを検索す
る。この場合は、オブジェクト505および506である。オ
ブジェクト505はオブジェクト506より下位の階層なの
で、オブジェクト505が選択される。
第1の実施例、第2の実施例と、この第3の実施例は
ユーザのコマンドによって切り替えることにより、同時
に実現できる。階層のレベルが浅いときには、第1及び
第2の実施例の方法で階層を上下する方法により、階層
のレベルが深いときには第3の実施例の方法で上位階層
のオブジェクトを選択するというように、オブジェクト
の階層構造の状態によって選択方式を切り替える。
また、マウスのボタンの代わりに、ファンクションの
ようなキーボード等の特定キーや画面上またはタブレッ
トのメニューを用いることにより、スタイラスペンのよ
うなボタンが一つしかないポインティングディバイスに
対しても実施できる。
第8図及び第9図はオブジェクトの階層関係を表すツ
リー図の表示例である。共に第4図の例をツリー図とし
て表示した。これらの図は、オブジェクト選択中、随時
呼び出して、選択中のオブジェクトの階層ツリー中の位
置を確認するために用いる。
第8図は、前述したようにオブジェクトの階層関係を
オブジェクト自身を表示することによって表したツリー
図である。この場合は、オブジェクトに対して識別子を
つける必要がない。この第8図では、第4図の図形要素
オブジェクトの形状を元にし、第5図の階層関係を表し
ている。第8図の602〜606は、実際のオブジェクトを縮
小して表示したものである。例えば、第4図において図
形要素オブジェクト207と208が選択状態になるとそれぞ
れのオブジェクトが点滅状態になるとともに、第8図
(実際には第2図のウィンドウ画面)のツリー図中の60
4と606が点滅表示となり、二つの図形要素オブジェクト
が選択中であることが判る。また、第5図においてオブ
ジェクト301を選択したときは、図形要素オブジェクト2
07,208が点滅状態になると共に、第8図のツリー図の60
3が点滅状態となる。第4図のみでは、オブジェクト301
が選択されているのか、オブジェクト207,208二つのオ
ブジェクトが選択されているのか区別できないが、第8
図のツリー図を用いると区別できる。
第9図は、オブジェクト自身を表示する代わりにオブ
ジェクトにそれぞれ予め付けた識別子により階層構造を
ツリー図として表示したものである。この例では、識別
子としてオブジェクトの番号を使用したが、他の識別子
を使用してもよいことはいうまでもない。例えばCAD装
置でこの表示を用いる場合には、部品番号や部品名等を
識別子として使用すると分かり易い。尚、第9図の様に
識別子を使用して階層構造を表示すると、その分野の専
門家には分かり易いが、一般に人には分かりにくくな
る。これに対し、第8図の様に実際のオブジェクトを縮
小させたもので階層構造を表示すると、一般の人でも分
かり易い。
尚、1ウィンドウ画面にオブジェクトの階層構造を全
て表示できない場合には、現在選択中のオブジェクトが
在る箇所を中心に階層構造の一部を表示し、選択を進め
るに従ってウィンドウ画面中のツリー図をスクロールさ
せることで対処する。
オブジェクトの階層構造をツリー図として表示する
と、階層構造が一目瞭然となる。しかし、専門家等の様
にそのオブジェクトの階層構造をある程度知っている者
にとって、一々階層構造がツリー図として表示される
と、却って煩わしくなる。この様な場合には、情報処理
装置の操作者の選択により、例えば第10図に示す様に、
表示画面の所定箇所、第10図の例では画面の最下部に現
在選択中のオブジェクト識別子のみを表示するようにす
る。勿論、過去に選択したオブジェクトの識別子を同時
に表示してもよいし、また、選択の履歴順に過去のオブ
ジェクトの識別子をスクロール表示するようにしてもよ
い。
以下、第10図の例について詳しく説明する。第10図に
示す例では、現在第5図の中のオブジェクト301が選択
中であることを示すため、現在選択中のオブジェクトの
オブジェクト識別子「obj301」を表示している。ここ
で、現在選択中のオブジェクトの上位の階層のオブジェ
クトを選択する手段により、新たに第5図中のオブジェ
クト302が選択されると、そのオブジェクト識別子であ
る「obj302」が表示される。さらに、現在選択中のオブ
ジェクトの下位の階層のオブジェクトを選択する手段に
より、オブジェクト301およびオブジェクト207を選択状
態にするとそれぞれ「obj301」「obj207」が表示され
る。このように、選択中のオブジェクトの識別子を順次
表示することにより、オブジェクトそのものを点滅表示
するといった表示形式の変更を行うことなく、簡便な方
法によって、オペレータに現在選択中のオブジェクトを
識別する手段を提供できる。勿論本発明は、いずれか一
方の手段のみを提供する方法のみに限定されるものでは
ない。識別子の表示と点滅表示とを共に行うようにして
もよいことはいうまでもない。
本実施例によれば、オブジェクト選択時に階層を上昇
するボタンと降下するボタンを設けたことにより、階層
を上下しオブジェクトの選択状態のエコーを見ながらオ
ブジェクトの選択ができるため、ユーザは希望するオブ
ジェクトを対話的に正確に選択できるという効果があ
る。また、複数の上位オブジェクトを順番に選択するボ
タンを設けたことにより、複数の上位オブジェクトを持
つことを許すように階層化されたオブジェクトの選択が
対話的に簡単に行えるようになるという効果がある。
また、複数のオブジェクトを選択し、その共通の上位
階層のオブジェクトを選択する手段を設けることによ
り、上位階層のオブジェクトを少ないオペレーションで
選択できる効果がある。
更に、オブジェクトの階層関係を表すツリー図を表示
し、オブジェクトの選択状態をエコーすることによっ
て、複数の下位階層のオブジェクトを選択しているの
か、それらのオブジェクトが集まって構成した上位階層
のオブジェクトを選択しているのかの区別がつくため、
ユーザの希望するオブジェクトが選択できているかを確
認することができ、正確なオブジェクトの選択が可能と
なるという効果がある。
階層オブジェクトを選択する手段において、現在選択
中のオブジェクトの識別子を表示するだけ手段を設ける
ことにより、オブジェクトの表示形式を変えることな
く、文字列を表示するだけで、オペレータに選択状態を
知らせることができる。オブジェクトが複雑な図形のよ
うな場合、オブジェクトを構成する図形要素すべての表
示形式を変更するのに比べ、文字列を出力するだけなの
で、対話処理時の応答を早くすることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、複雑な階層構造を構成するオブジェ
クト群であっても、自由に階層を上下しあるいは同一階
層を移動できるので、希望するオブジェクトに迅速且つ
対話的に到達でき、操作が正確且つ容易になるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るオブジェクト選択手順
を示すフローチャート、第2図はオブジェクト階層構造
を示すツリー図をウィンドウ表示した画面の説明図、第
3図は情報処理装置の構成図、第4図はオブジェクトの
選択方法を説明する図、第5図は第6図に示すオブジェ
クトの階層構造の一例を示す図、第6図は別のオブジェ
クトの選択方法の説明図、第7図は第6図に示すオブジ
ェクトの階層構造を示す図、第8図はオブジェクトの階
層構造をツリー図として表示した図、第9図はオブジェ
クトの階層構造を識別子を用いツリー図として表示した
図、第10図は選択中のオブジェクト識別子のみを画面に
表示した図である。 101……マウス(入力手段)、102……画面(出力手
段)、103……記憶装置、104……中央処理装置、203,20
4,205……ボタン、206……マウスカーソル、207,208,20
9,301,302,407〜415,501〜506……オブジェクト、702〜
706……オブジェクト識別子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 健一 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−248128(JP,A) 特開 昭63−253409(JP,A) 特開 昭61−196319(JP,A) 特開 昭63−66625(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 11/00 - 11/80 G06F 17/00 G06F 3/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】階層構造を成す複数のオブジェクトを格納
    した記憶装置を備える情報処理装置において、現在選択
    中のオブジェクトと同じ階層に属し且つ1つ上位あるい
    は1つ下位の階層に共通のオブジェクトを持つオブジェ
    クト選択することを特徴とする階層オブジェクト選択方
    法。
  2. 【請求項2】階層構造を成す複数のオブジェクトを格納
    した記憶装置を備える情報処理装置において、選択した
    任意の複数のオブジェクトを共通の下位のオブジェクト
    として持つ上位のオブジェクトのうち最も下位のオブジ
    ェクトを選択することを特徴とする階層オブジェクト選
    択方法。
  3. 【請求項3】階層構造を成す複数のオブジェクトを格納
    した記憶装置を備える情報処理装置において、現在選択
    中のオブジェクトと同じ階層に属し且つ1つ上位あるい
    は1つ下位の階層に共通のオブジェクトを持つオブジェ
    クトを選択する選択手段を備えることを特徴とする階層
    オブジェクト選択装置。
  4. 【請求項4】階層構造を成す複数のオブジェクトを格納
    した記憶装置を備える情報処理装置において、選択した
    任意の複数のオブジェクトを共通の下位のオブジェクト
    として持つ上位のオブジェクトのうち最も下位のオブジ
    ェクトを選択する選択手段を備えることを特徴とする階
    層オブジェクト選択装置。
  5. 【請求項5】階層構造を成す複数のオブジェクトを格納
    した記憶装置を備える情報処理装置であって、請求項3
    または請求項4記載の階層オブジェクト選択装置と、現
    在選択中のオブジェクトの識別子を画面中の所定箇所に
    表示する手段とを備えることを特徴とする情報処理装
    置。
  6. 【請求項6】図形要素データを組み合わせ階層的に構成
    した図形データ複数を格納した記憶装置を備え、選択さ
    れた図形データを表示画面に表示するCAD装置であっ
    て、表示されている図形データの階層構造をツリー形状
    にウィンドウ表示する第1表示手段と、選択中の図形デ
    ータから任意の階層だけ上位あるいは下位の図形データ
    を選択する選択手段と、該選択手段で選択された図形デ
    ータを示す前記ツリー形状中の表示を他の表示と区別し
    て表示する第2表示手段とを備え、該第2表示手段は、
    ツリー形状中の表示を区別して表示する他、選択手段で
    選択された図形データの表示画面での表示も他の図形デ
    ータの表示から区別して表示するものであることを特徴
    とするCAD装置。
JP1060789A 1989-03-15 1989-03-15 階層オブジェクト選択方法及びその装置並びに情報処理装置とcad装置 Expired - Lifetime JP2820949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1060789A JP2820949B2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 階層オブジェクト選択方法及びその装置並びに情報処理装置とcad装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1060789A JP2820949B2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 階層オブジェクト選択方法及びその装置並びに情報処理装置とcad装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02240771A JPH02240771A (ja) 1990-09-25
JP2820949B2 true JP2820949B2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=13152420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1060789A Expired - Lifetime JP2820949B2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 階層オブジェクト選択方法及びその装置並びに情報処理装置とcad装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2820949B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08297573A (ja) * 1995-04-27 1996-11-12 Fujitsu Ltd オブジェクトデータ処理装置
JP3459153B2 (ja) * 1995-11-24 2003-10-20 大日本スクリーン製造株式会社 画像処理装置
JP4733414B2 (ja) * 2005-03-28 2011-07-27 富士通株式会社 Cadシステムにおけるモデル選択プログラム
JP4997946B2 (ja) * 2006-12-05 2012-08-15 富士通株式会社 Cad装置およびcadプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02240771A (ja) 1990-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5390296A (en) Method and apparatus for calculation with display data
US5555357A (en) Computer system and method for generating and manipulating charts and diagrams
US11474665B2 (en) Multiple menus for use with a graphical user interface
US5295242A (en) Apparatus and method for viewing relationships in a factory management system
US5689665A (en) Apparatus and method for displaying windows
US5544285A (en) Graphical user interface control for replicating data fields in forms
US5546529A (en) Method and apparatus for visualization of database search results
CN100517182C (zh) 图形用户界面的菜单显示
US4661810A (en) Method for interactive rotation of displayed graphic objects
JPH06332648A (ja) 動的階層選択メニュー
US5805171A (en) Technical schematic display system utilizing preassigned component detail levels
JPH05210722A (ja) グラフィックス・ディスプレイ・ツール
JPH06203136A (ja) データ収集のディスプレイの選択的操作方法及びデータ処理システム
US5513310A (en) Method for selecting a constructed element of a drawing to generate similar elements
US5642475A (en) Apparatus and method for editing graphics or group graphics displayed on a screen and correlated to each other
JP2618145B2 (ja) 図形アイコンを用いた図形作成方法及び作成装置
EP0613145A2 (en) Card file graphical user interface with visual representation of video data
EP0558223B1 (en) Window management system in a computer workstation
JP2820949B2 (ja) 階層オブジェクト選択方法及びその装置並びに情報処理装置とcad装置
JPH0991299A (ja) 階層的に関連した情報の生成方法及びコンピュータ制御ディスプレイシステム
JPH03167625A (ja) メニュー表示方式
JPH06342358A (ja) メニュー表示方法
JPS63118820A (ja) メニユ−表示装置
JPH0383121A (ja) メニュー表示方式
JP3015230B2 (ja) 表示領域指定装置