JP2819804B2 - エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法

Info

Publication number
JP2819804B2
JP2819804B2 JP2217926A JP21792690A JP2819804B2 JP 2819804 B2 JP2819804 B2 JP 2819804B2 JP 2217926 A JP2217926 A JP 2217926A JP 21792690 A JP21792690 A JP 21792690A JP 2819804 B2 JP2819804 B2 JP 2819804B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator layer
ions
nitrogen
less
kev
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2217926A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04101393A (ja
Inventor
潔 緒方
司 林
浩哉 桐村
哲 西山
滋樹 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP2217926A priority Critical patent/JP2819804B2/ja
Publication of JPH04101393A publication Critical patent/JPH04101393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2819804B2 publication Critical patent/JP2819804B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、表示機器等に用いられるエレクトロルミ
ネッセンス素子とその製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から用いられているエレクトロルミネッセンス素
子(以下、EL素子と略す)の基本的な構造は、ガラス基
板からなる電気絶縁性基板の表面にITO(Indium−Tin−
Oxide)膜からなる透明電極が形成され、この透明電極
の上に第1絶縁体層が形成される。そして、この第1絶
縁体層の上にZnS等の発光体層と第2絶縁体層とが順次
積層され、最後に第2絶縁体層の上に高い導電性を有し
て低コスト、しかも第2絶縁体層との密着力が良いアル
ミニウム(Al)からなる背面電極が積層される。この背
面電極と透明電極との間に高周波電源が接続される。
この第1絶縁体層および第2絶縁体層を構成する材料
は、比誘電率や絶縁耐圧を高くして発光体層への電界強
度を大きくしたり、発光体層に湿気や不純物が拡散して
劣化するのを防ぎ、形成が容易で低コスト等の理由によ
り、酸化ケイ素(SiO2),窒化ケイ素(Si3N4),酸化
アルミニウム(Al2O3)等の薄膜が単層または複層で用
いられている。
このような構成のEL素子において、発光体層の発光
は、高周波電源から高周波電圧を透明電極と背面電極と
の間に印加することによりえられる。この電圧により発
光体層と第1絶縁体層および第2絶縁体層との界面など
にトラップされていたキャリアなどが発光体層の発光中
心に衝突し、この発光中心を励起する。そして、この励
起された発光中心が基底状態に遷移するときに光が放射
される。この光が電気絶縁性基板を透過して観察され
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のEL素子は、第1絶縁体層および
第2絶縁体層の耐候性が低いため、湿気等の影響で発光
体層が劣化し易くEL素子自体の寿命が短い。また、背面
電極以外のEL素子を構成する部分の各薄膜層の透過光性
が高いことと、背面電極の光の反射率が高いことから電
気絶縁性基板の表面から入射する光が、各薄膜層を透過
して背面電極で反射された後、電気絶縁基板を通過して
外部に放射されるので、この反射光が発光体層の光と相
互干渉等を起こし、発光画素と非発光画素とのコントラ
スト低下させ、比較的明るい条件の下でEL素子を使用す
る場合、発光体層の視認性が低下するという問題があ
る。
この発明の第1の目的は、第1絶縁性層および第2絶
縁体層の耐候性を高めて寿命を長くすることができるエ
レクトロルミネッセンス素子とその製造方法を提供する
ことである。
この発明の第2の目的は、明るい条件の下でもコント
ラストが低下せず、発光体層の視認性に影響を及ぼすこ
とがないエレクトロルミネッセンス素子とその製造方法
を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の請求項(1)のエレクトロルミネッセンス
素子は、電気絶縁性基板の上に、透明電極,第1絶縁体
層,発光体層,第2絶縁体層および背面電極を順次積層
してなるエレクトロルミネッセンス素子において、第1
絶縁体層が窒化アルミニウム(AlN)薄膜により形成さ
れ、第2絶縁体層が黒色の窒化アルミニウム(AlN)薄
膜により形成されることを特徴とするものである。
請求項(2)のエレクトロルミネッセンス素子の製造
方法は、電気絶縁性基板の上に、透明電極,第1絶縁体
層,発光体層,第2絶縁体層および背面電極を順次積層
するエレクトロルミネッセンス素子の製造方法におい
て、第1絶縁体層および第2絶縁体層が、アルミニウム
(Al)の真空蒸着と同時または交互に窒素(N)イオン
を照射して形成される窒化アルミニウム(AlN)薄膜で
構成されることを特徴とするものである。
請求項(3)のエレクトロルミネッセンス素子の製造
方法は、請求項(2)記載のエレクトロルミネッセンス
素子の製造方法において、第1絶縁体層および第2絶縁
体層を、窒素(N)イオンの加速エネルギをイオン一個
当たり2KeV以上、5KeV以下とし、かつ真空蒸着するアル
ミニウム(Al)粒子と窒素(N)イオンの個数比を1以
上、3以下の条件で100Å以上、5000Å以下の膜厚で形
成した後、窒素(N)イオンの加速エネルギをイオン一
個当たり10eV以上、1KeV以下とし、かつ真空蒸着するア
ルミニウム(Al)粒子と窒素(N)イオンの個数比を0.
1以上、2以下の条件で形成するものである。
請求項(4)のエレクトロルミネッセンス素子の製造
方法は、請求項(2)記載のエレクトロルミネッセンス
素子の製造方法において、第1絶縁体層を、窒素(N)
イオンの加速エネルギをイオン一個当たり2KeV以上、5K
eV以下とし、かつ真空蒸着するアルミニウム(Al)粒子
と窒素(N)イオンの個数比を1以上、3以下の条件で
100Å以上、5000Å以下の膜厚で形成した後、窒素
(N)イオンの加速エネルギをイオン一個当たり10eV以
上、1KeV以下とし、かつ真空蒸着するアルミニウム(A
l)粒子と窒素(N)イオンの個数比を0.1以上、2以下
の条件で形成し、 第2絶縁体層を、窒素(N)イオンの加速エネルギを
イオン一個当たり2KeV以上、5KeV以下とし、かつ真空蒸
着するアルミニウム(Al)粒子と窒素(N)イオンの個
数比を1以上、3以下の条件で100Å以上、5000Å以下
の膜厚で形成した後、窒素(N)イオンの加速エネルギ
をイオン一個当たり10eV以上、20KeV以下とし、かつ真
空蒸着するアルミニウム(Al)粒子と窒素(N)イオン
の個数比を1以上、3以下の条件で形成するものであ
る。
この発明のEL素子の一例を第1図に、その第1絶縁体
層および第2絶縁体層の窒化アルミニウム(AlN)薄膜
を形成する装置の一例を第2図に基づいて説明する。
真空装置内(図示せず)において、ホルダ10にガラス
基板からなる電気絶縁性基板1が固定される。この電気
絶縁性基板1の表面には、あらかじめマグネトロンスパ
ッタ法やイオンプレーティング法によりITO膜からなる
透明電極2が形成されている。そして、電気絶縁性基板
1の斜め下方には電子ビーム(EB),レーザ線または高
周波等により高温度に加熱することのできる蒸発源8が
設けられている。この蒸発源8の中には蒸発物質となる
アルミニウム(Al)8′が入れられている。また、電気
絶縁性基板1に正対する方向にはマウフマン型やプラズ
マを閉じ込めるためのカスプ磁場を用いたバスケット型
等のイオン源11が設けられている。
このイオン源11は、電気絶縁性基板1に形成した透明
電極2の表面に窒素ガス(N2)をイオン化したイオン1
1′にして照射する装置である。さらに、真空装置内に
は、膜厚計9とイオン電流測定器12とが配置されてい
る。
この膜厚計9は、透明電極2の表面に蒸着積層される
アルミニウム(Al)8′の膜厚ならびにアルミニウム
(Al)原子の粒子数を測定するためのものであり、例え
ば水晶振動子を使用した水晶振動式膜厚計等である。ま
た、イオン電流測定器12は、透明電極2の表面に照射さ
れるイオン11′の窒素イオンの個数を計測するためのも
のであり、例えばファラデーカップのような2次電子抑
制電極を持つカップ型構造のイオンビーム電流測定器等
である。
上記のような構成において、蒸発源8からアルミニウ
ム(Al)8′を電気絶縁性基板1に形成した透明電極2
の表面に蒸着すると同時または交互にイオン源11から窒
素ガス(N2)のイオン11′を照射して窒化アルミニウム
(AlN)の薄膜(以下、AlN薄膜と略す)を形成する。
このとき、イオン源11から照射されるイオン11′の加
速エネルギの値と、形成されるAlN薄膜の中のアルミニ
ウム(Al)粒子と窒素のイオン11′の個数比(以下、Al
/N輸送比と略す)とを、膜厚計9とイオン電流測定器12
とで測定制御しながら適宜調整してAlN薄膜を形成す
る。
この加速エネルギとAl/N輸送比との具体的な値は、Al
N薄膜の形成の開始時において、イオン源11から照射さ
れるイオン11′の加速エネルギをイオン一個当たり2eV
以上、5KeV以下とし、Al/N輸送比を1以上、3以下とし
て薄膜の膜厚を100Å以上、5000Å以下に形成した後、
イオン11′の加速エネルギをイオン一個当たり10eV以
上、1KeV以下とし、Al/N輸送比を0.1以上、2以下とし
て所定膜圧の第1絶縁体層3を形成することが好まし
い。これは、AlN薄膜の形成の開始時にイオン11′の加
速エネルギを2KeV以上にすると透明電極2と、形成され
るAlN薄膜との界面に、両者の構成原子の混合層を形成
し易くなり透明電極2とAlN薄膜との密着性を高めるた
めであり、加速エネルギを5KeV以下とするのは形成され
るAlN薄膜の内部に欠陥や損傷が発生するのを抑えるた
めである。そして、Al/N輸送比を1以上、3以下にする
のは、形成されるAlN薄膜の透光性を良くするためであ
る。また、形成されるAlN薄膜の膜厚が、100Åより薄い
と前述の透明電極2とAlN薄膜との混合層の形成状態が
不十分になり密着性に劣り、5000Åより厚いと透光性に
悪影響を与えるので好ましくない。さらにその後、イオ
ン11′の加速エネルギを10eV以上、1KeV以下とするの
は、加速エネルギが1KeVを超えると、形成されるAlN薄
膜の耐候性が劣り、10eVに満たないとイオン11′が引き
出せないからである。また、Al/N輸送比を0.1以上、2
以下とするのは、形成されるAlN薄膜が緻密性に優れ耐
候性が良く、透光性に優れたAlN薄膜を形成するためで
ある。
つぎに、前述の方法により得られた第1絶縁体層3の
上に、所定濃度のマンガン(Mn)を添加した硫化亜鉛
(ZnS)等の材料を用いて真空蒸着で発光体層4を形成
する。この発光体層4の形成は、第1絶縁体層3を形成
した装置(第2図)のイオン源11を使用せず、蒸発源8
のみを使用して形成してもよく、別の真空蒸着装置を用
いてもよい。
そしてつぎに、第1絶縁体層3を形成した装置と同じ
装置(第2図)を用いて、発光体層4の上にAlN薄膜か
らなる第2絶縁体層5を形成する。この第2絶縁体層5
の形成方法は、第1絶縁体層2と同様の条件でアルミニ
ウム(Al)8′の真空蒸着と窒素ガス(N2)のイオン1
1′の照射とを行いAlN薄膜の形成を開始し、第1絶縁体
層3と同じく発光体層4との密着性が良く、透光性に悪
影響を与えない膜厚(100Å以上、5000Å以下)のAlN薄
膜を形成する。つぎに、形成されるAlN薄膜が緻密性に
優れ耐候性が良く、透光性が良い第2絶縁体層5を形成
する場合には、第1絶縁体層3の形成条件と同じように
イオン11′の加速エネルギとAl/N輸送比の条件を変更し
て所定膜厚のAlN薄膜を形成する。一方、形成される第
2絶縁体層5を緻密性に優れ耐候性が良い黒色のAlN薄
膜を形成する場合には、イオン11′の加速エネルギをイ
オン一個当たり10KeV以上、20KeV以下とし、Al/N輸送比
を1以上、3以下として所定膜厚のAlN薄膜を形成す
る。
そして最後に、上記の条件で形成した透明または黒色
の第2絶縁体層5の上に、真空蒸着法等の方法でアルミ
ニウム(Al)からなる背面電極6を形成する。
〔実施例〕
実施例1 第2図に示して説明した装置において、表面にIn2O3
−SnO2膜の透明電極2を形成したガラス基板からなる電
気絶縁基板1を固定する。そして、アルミニウム(Al)
8′を蒸発物質として蒸発源8の内部に配置して真空装
置の内部を1×10-5Torr以下の高真空に保持し、蒸発源
8を電子ビーム(EB)で加熱してアルミニウム(Al)
8′を透明電極2の表面に蒸着させると同時に、イオン
源11に窒素ガス(N2)を導入して窒素のイオン11′を透
明電極2の表面に照射して透明な第1絶絶縁体層3を形
成した。
このとき、イオン11′の照射エネルギをイオン一個当
たり2KeVとし、形成されるAlN薄膜のAl/N輸送比が1に
なるように、アルミニウム(Al)8′の蒸発量とイオン
11′の照射量および照射エネルギを、膜厚計9とイオン
電流測定器12とで測定しながら制御して膜厚が1000Åの
AlNを薄膜を形成した後、イオン11′の照射エネルギを
イオン一個当たり1KeV、Al/N輸送比を1にし、最終的に
膜厚が4000Åの透明な第1絶縁体層3を形成した。
つぎに、この第1絶縁体層3の上に所定濃度のマンガ
ン(Mn)を添加した硫化亜鉛(ZnS)を用いて真空蒸着
で発光体層4を形成した後、第1の絶縁体層3の形成と
同様に、アルミニウム(Al)8′を発光体層4の表面に
蒸着させると同時に、窒素のイオン11′を発光体層4の
表面に照射して透明な第2絶縁体層5を形成した。
このとき、イオン11′の照射エネルギをイオン一個当
たり2KeVとし、形成されるAlN薄膜のAl/N輸送比が1に
なるように、アルミニウム(Al)8′の蒸発量とイオン
11′の照射量および照射エネルギを、測定制御しながら
膜厚が1000ÅのAlN薄膜を形成した後、イオン11′の照
射エネルギをイオン一個当たり3KeV、Al/N輸送比を1に
変更し、最終的に膜厚が5000Åの透明な第2絶縁体層5
を形成した。
最後に、透明な第2絶縁体層5の上にアルミニウム
(Al)を真空蒸着して背面電極6を形成してEL素子を製
造した。
このようにして、EL素子の第1絶縁体層3および第2
絶縁体層5をAlN薄膜で緻密に構成することにより、不
純物の水素等が混入すことがなく、耐候性や透光性が向
上する。また、このAlN薄膜は、発光体層4と同じ六方
晶系の結晶構造であるので、各界面の混合層での相性が
よく、発光効率が向上する。さらに、AlN薄膜は、自己
回復モードを有する材料なので、絶縁破壊が生じても破
壊伝播モードを有する例えばPbTiO3薄膜のように、画素
全体に破壊が伝播して非発光部が認められるという現象
を生じない。
実施例2 実施例1と同様に電気絶縁基板1に形成した透明電極
2の表面に、アルミニウム(Al)8′を蒸着させると同
時に、窒素のイオン11′の照射エネルギを2KeV、Al/N輸
送比を1として膜厚が1000ÅのAlN薄膜を形成し、イオ
ン11′の照射エネルギを0.5KeV、Al/N輸送比を1にし、
最終的に膜厚が4000Åの透明な第1絶縁体層3に形成し
た後、この第1絶縁体層3の上に真空蒸着で発光体層4
を形成した。
つぎに、アルミニウム(Al)を発光体層4の面に蒸着
させると同時に、窒素のイオン11′を発光体層4の表面
に照射して黒色の第2絶縁体層5を形成した。
このとき、イオン11′の照射エネルギを2KeV、Al/N輸
送比を1として膜厚が1000ÅのAlN薄膜を形成した後、
イオン11′の照射エネルギを10KeV、Al/N輸送比を1に
変更し、最終的に膜厚が5000Åの黒色の第2絶縁体層5
を形成した。
最後に、この第2絶縁体層5の上にアルミニウム(A
l)を真空蒸着して背面電極6を形成してEL素子を製造
した。
このようにして、EL素子の第1絶縁体層3および第2
絶縁体層5に、不純物の水素等が混入することなく、Al
N薄膜で緻密に構成するので、耐候性が向上し、各界面
の混合層での相性がよく、発光効率が向上する。また、
AlN薄膜は、自己回復モードを有する材料なので、絶縁
破壊が生じても画素全体に破壊が伝播して非発光部が認
められるという現象を生じない。
さらに、第2絶縁体層5を黒色のAlN薄膜とすること
により、背面電極6による反射光の影響をなくして円偏
光フィルタを配置したときと同様に、発光画素自体の輝
度を低下させずにコントラストを向上することができ
る。
〔発明の効果〕
この発明の請求項(1)のエレクトロルミネッセンス
素子は、第1絶縁体層および第2絶縁体層を不純物を含
有せず、緻密な窒化アルミニウム(AlN)薄膜で形成す
るので、耐候性を良くして寿命を長くすることができ
る。また、透明電極および発光体層との密着性を良くし
て発光効率を高める。さらに第2絶縁体層を黒色の窒化
アルミニウム(AlN)薄膜で形成するので、背面電極に
よる反射光の影響をなくし、コントラストを低下させる
ことがない。
請求項(2)のエレクトロルミネッセンス素子の製造
方法は、第1絶縁体層および第2絶縁体層を、アルミニ
ウム(Al)の真空蒸着と同時または交互に窒素(N)イ
オンを照射し、窒化アルミニウム(AlN)薄膜で構成す
るので、第1絶縁体層および第2絶縁体層が不純物を含
有せず、緻密にすることができる。
請求項(3)のエレクトロルミネッセンス素子の製造
方法は、第1絶縁体層および第2絶縁体層を、窒素
(N)のイオンの加速エネルギをイオン一個当たり2KeV
以上、5KeV以下とし、Al/N輸送比を1以上、3以下で10
0Å以上、5000Å以下形成した後、加速エネルギを10eV
以上、1KeV以下、Al/N輸送比を0.1以上、2以下に変更
して形成するので、透明性のよい透明の窒化アルミニウ
ム(AlN)薄膜からなる第1絶縁体層および第2絶縁体
層とすることができる。
請求項(4)のエレクトロルミネッセンス素子の製造
方法は、第2絶縁体層を、窒素(N)のイオンの加速エ
ネルギをイオン一個当たり2KeV以上、5KeV以下とし、Al
/N輸送比を1以上、3以下で100Å以上、5000Å以下形
成した後、加速エネルギを10KeV以上、20KeV以下、Al/N
輸送比を1以上、3以下に変更して形成するので、黒色
の窒化アルミニウム(AlN)薄膜からなる第2絶縁体層
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のエレクトロルミネッセン
ス素子の縦断面図、第2図はその製造装置の一例を説明
する概略図である。 1……電気絶縁基板、2……透明電極、3……第1絶縁
体操、4……発光体層、5……第2絶縁体層、6……背
面電極、7……高周波電源、8′……アルミニウム(A
l)、11′……イオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 哲 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機株式会社内 (72)発明者 酒井 滋樹 京都府京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−176093(JP,A) 特開 平1−246790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H05B 33/22 H05B 33/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁性基板の上に、透明電極,第1絶
    縁体層,発光体層,第2絶縁体層および背面電極を順次
    積層してなるエレクトロルミネッセンス素子において、
    前記第1絶縁体層が窒化アルミニウム(AlN)薄膜によ
    り形成され、前記第2絶縁体層が黒色の窒化アルミニウ
    ム(AlN)薄膜により形成されていることを特徴とする
    エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 【請求項2】電気絶縁性基板の上に、透明電極,第1絶
    縁体層,発光体層,第2絶縁体層および背面電極を順次
    積層するエレクトロルミネッセンス素子の製造方法にお
    いて、前記第1絶縁体層および第2絶縁体層が、アルミ
    ニウム(Al)の真空蒸着と同時または交互に窒素(N)
    イオンを照射して形成される窒化アルミニウム(AlN)
    薄膜で構成されることを特徴とするエレクトロルミネッ
    センス素子の製造方法。
  3. 【請求項3】第1絶縁体層および第2絶縁体層を、窒素
    (N)イオンの加速エネルギをイオン一個当たり2KeV以
    上、5KeV以下とし、かつ真空蒸着するアルミニウム(A
    l)粒子と窒素(N)イオンの個数比を1以上、3以下
    の条件で100Å以上、5000Å以下の膜厚で形成した後、
    窒素(N)イオンの加速エネルギをイオン一個当たり10
    eV以上、1KeV以下とし、かつ真空蒸着するアルミニウム
    (Al)粒子と窒素(N)イオンの個数比を0.1以上、2
    以下の条件で形成する請求項(2)記載のエレクトロル
    ミネッセンス素子の製造方法。
  4. 【請求項4】第1絶縁体層を、窒素(N)イオンの加速
    エネルギをイオン一個当たり2KeV以上、5KeV以下とし、
    かつ真空蒸着するアルミニウム(Al)粒子と窒素(N)
    イオンの個数比を1以上、3以下の条件で100Å以上、5
    000Å以下の膜厚で形成した後、窒素(N)イオンの加
    速エネルギをイオン一個当たり10eV以上、1KeV以下と
    し、かつ真空蒸着するアルミニウム(Al)粒子と窒素
    (N)イオンの個数比を0.1以上、2以下の条件で形成
    し、 第2絶縁体層を、窒素(N)イオンの加速エネルギをイ
    オン一個当たり2KeV以上、5KeV以下とし、かつ真空蒸着
    するアルミニウム(Al)粒子と窒素(N)イオンの個数
    比を1以上、3以下の条件で100Å以上、5000Å以下の
    膜厚で形成した後、窒素(N)イオンの加速エネルギを
    イオン一個当たり10KeV以上、20KeV以下とし、かつ真空
    蒸着するアルミニウム(Al)粒子と窒素(N)イオンの
    個数比を1以上、3以下の条件で形成する請求項(2)
    記載のエレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
JP2217926A 1990-08-17 1990-08-17 エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法 Expired - Fee Related JP2819804B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2217926A JP2819804B2 (ja) 1990-08-17 1990-08-17 エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2217926A JP2819804B2 (ja) 1990-08-17 1990-08-17 エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04101393A JPH04101393A (ja) 1992-04-02
JP2819804B2 true JP2819804B2 (ja) 1998-11-05

Family

ID=16711892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2217926A Expired - Fee Related JP2819804B2 (ja) 1990-08-17 1990-08-17 エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2819804B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101690400B (zh) * 2007-04-30 2011-11-30 伊菲雷知识产权公司 用于厚膜介质电致发光显示器的层状厚膜介质结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04101393A (ja) 1992-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0781076B1 (en) Transparent conductive laminate and electroluminescence element
JPH09115671A (ja) 誘電体薄膜および誘電体薄膜を用いた薄膜el素子
KR20020053975A (ko) 형광체 및 그 제조방법
JP2819804B2 (ja) エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法
US20020125495A1 (en) Thin film alternating current electroluminescent displays
KR20030064028A (ko) 전계 발광 소자 및 그 제조 방법
JP2004071398A (ja) 無機電界発光素子およびその製造方法
JPS6141112B2 (ja)
JP2000173775A (ja) 紫外発光エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP2985096B2 (ja) Zn▲下2▼SiO▲下4▼:Mn薄膜を発光層として用いる交流駆動薄膜エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
JP2620550B2 (ja) El薄膜の形成方法
Lee et al. Effect of an interlayer on the emission characteristics of a white‐light‐emitting electroluminescent device with a Pr and Ce doubly doped ZnS phosphor layer
JPH01263188A (ja) タングステン酸カルシウム発光薄膜およびその製造方法
JPH04192289A (ja) エレクトロルミネセンス素子の製造方法
JP3349221B2 (ja) エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JPH0778685A (ja) エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
JPH0679513B2 (ja) 薄膜エレクトロルミネセンス素子の製造方法
JPH0294289A (ja) 薄膜型エレクトロルミネツセンス素子の製造法
JPS6329396B2 (ja)
JPH03236195A (ja) 2重絶縁薄膜エレクトロルミネセンス装置
KR950013666B1 (ko) 박막 el 표시소자 및 그 제조방법
Kim et al. Codoping of magnetron-sputter deposited ZnS: TbOF with Ag, Cu, and Ce for electroluminescent phosphors
JPH01130495A (ja) 薄膜エレクトロルミネセンス素子
JP3446542B2 (ja) 薄膜el素子
JPH04341796A (ja) 薄膜エレクトロルミネセンス素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070828

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080828

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees