JP2819698B2 - ボールペン用水性顔料インキ - Google Patents

ボールペン用水性顔料インキ

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ボールペン用水性顔料インキに関し、更に
詳細には顔料の沈降を生じず、経時安定性に優れたボー
ルペン用水性顔料インキに関するものである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 本願出願人は、先に、顔料と樹脂と溶剤と水とから少
なくともなり、粘度が50〜2000センチポイズのボールペ
ン用水性顔料インキについて出願を行なっている(例え
ば、特開昭63−6073号公報)。
上記、粘度を50〜2000センチポイズとなしたボールペ
ン用水性顔料インキは、線割れやボテがない筆跡が得ら
れ、しかも小径のインキ収納管に直接充填可能であると
いう非常に良好な性質を有するものである。
しかしながら、顔料を色材とした水性ボールペンイン
キの粘度を50〜2000センチポイズとなすため樹脂で増粘
した場合、わずかながら顔料分散に悪影響を及ぼし、顔
料の凝集・沈降を生じ、これによって筆記時の筆跡の変
色が生じることがあった。
本発明は、水性顔料インキを樹脂で増粘しても顔料の
凝集・沈降を生ぜず、筆記時の筆跡の変色のないボール
ペン用水性顔料インキを得ることを課題としたものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は、陰イオン性及び/又は非イオン性のグァー
ガムと、キナクリドン系顔料と、水と、分散剤とから少
なくともともなり、粘度が50〜2000センチポイズである
ことを特徴とするボールペン用水性顔料インキを要旨と
するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
粘度調整剤である陰イオン性及び/又は非イオン性の
グァーガムは、マメ科の植物グァ(Guar)の種子の胚乳
区分を精製して粉末化したもので、陰イオン性グァーガ
ムとしてカルボキシメチル・ヒドロキシプロピル化グァ
ーガム、リン酸エステル化グァーガム等や、非イオン性
グァーガムとしてヒドロキシプロピルグァーガム等があ
る。
色材であるキナクリドン系顔料は赤色のC.I.Pigment
Red 112と紫色のC.I.Pigment Violet 19が知られてお
り、これらは1種もしくは2種を混合して使用すること
ができる。
水は主溶剤として使用するものである。
分散剤としては、スチレン、メチルスチレン等の疎水
性単量体と、マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸な
どの親水性単量体との共重合体のアミン、アンモニウ
ム、ナトリウム等の塩といった中高分子分散剤、若しく
はポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテル、デカグリセリン脂肪酸エ
ステル等の非イオン系界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルリン酸等のアニオン系界面
活性剤等を用いることができ、1種もしくは2種以上混
合して使用することができる。
上記必須成分以外にも、必要に応じてエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、グリセリン、トリエタノール
アミン等の水溶性有機溶剤やベンゾトリアゾール等の防
錆剤、3,4−イソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸
などの防腐・防カビ剤や、尿素、エチレン尿素などの保
湿剤といったものを加えることができる。
本発明のボールペン用水性顔料インキは、上記成分を
配合し、ボールミル、サンドミル、ロールミル等の分散
機により混合摩砕し、必要に応じて遠心分離やフィルタ
ーにより粗大粒子を除去することにより得ることができ
る。
[作用] 陰イオン性及び/又は非イオン性のグァーガムとキナ
クリドン系顔料の組合せが何故、顔料の凝集・沈降を生
じないのかについては、以下のように推察される。
均一に分散された顔料分散水溶液は、顔料表面の静電
気による反発力が顔料間の凝集力より大きいため、安定
した分散性を保つことができると考えられている。
ところが、上記顔料分散水溶液中に水溶性高分子を加
えると、水溶性高分子が顔料の表面を覆い、顔料の凝集
・沈降が生じる。
しかしながら、陰イオン性及び/又は非イオン性のグ
ァーガムの溶液は溶解と、ゲルとの中間の状態を示し、
3次元網目構造状となり、キナクリドン系顔料は、この
3次元網目構造状の中に安定して補足され易いために、
陰イオン性及び/又は非イオン性のグァーガムをキナク
リドン系顔料の分散水溶液中に添加しても、顔料は凝集
・沈降しないと推察される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を説明するが、実施例中、
「部」とあるのは「重量部」を示す。
実施例1 キナクリドンレッド 10.0部 (C.I.Pigment Red 122) SMA Resin 1440 10.0部 (スチレン−マレイン酸共重合体、不揮発分 27%、米
国、ARCO Chemical社製) 水 54.3部 エチレングリコール 25.0部 ジャガー CMHP 0.6部 (陰イオン性グァーガム、スイス国、Meyhall Chemical
社製) プロクセル XLII 0.1部 (10% 3,4−イソチアゾリン−3−オン ICIジャパン
(株)製) 上記成分中、ジャガーCMHPと水20部を除いた成分を混
合しボールミルで48時間の分散処理を行なった後、これ
にジャガーCMHPを水20部に溶解させたものを加え、更に
12時間の分散処理を行なった。
次に遠心分離を行ない、粒大粒子を除去して、粘度36
0センチポイズの赤色のボールペン用水性顔料インキを
得た。
実施例2 キナクリドンバイオレット 8.0部 (C.I.Pigment Violet 19) ニッコール PBC 34 2.0部 (ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエ
ーテル 非イオン系界面活性剤、日光ケミカルズ(株)
製) 水 64.5部 エチレングリコール 15.0部 グリセリン 10.0部 ジャガーHP−11 0.5部 (非イオン性グァーガム スイス国、Meyhall Chemical
社製) 上記成分を実施例1と同様にして、粘度300センチポ
イズの紫色のボールペン用水性顔料インキを得た。
比較例1 実施例1においてキナクリドンレッドをウォッチング
レッド(アゾ系赤色顔料、C.I.Pigment Red 48)に代え
た他は実施例1と同様になして粘度350センチポイズの
赤色のボールペン用水性顔料インキを得た。
比較例2 実施例2においてキナクリドンバイオレットをジオキ
サジンバイオレット(紫色顔料)に代えた他は実施例2
と同様になして粘度310センチポイズの赤色のボールペ
ン用水性顔料インキを得た。
(発明の効果) 以上、実施例1、2、比較例1、2で得られたボール
ペン用水性顔料インキをインキ収容管を有するボールペ
ン(ぺんてる(株)製)のインキ収容管に充填し組立
て、ペン先を下向きにして、50℃雰囲気中に1ヵ月間放
置した後、試験前後の筆跡の色調の変化を目視で調べ
た。
結果を表−1に示す。
以上、詳細に説明したように、本発明のボールペン用
水性顔料インキは、顔料の沈殿がなく、経時安定性に優
れたものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰イオン性及び/又は非イオン性のグァー
    ガムと、キナクリドン系顔料と、水と、分散剤とから少
    なくともなり、粘度が50〜2000センチポイズであること
    を特徴とするボールペン用水性顔料インキ。
JP31322989A 1989-11-30 1989-11-30 ボールペン用水性顔料インキ Expired - Lifetime JP2819698B2 (ja)

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