JP2818079B2 - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

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JP2818079B2
JP2818079B2 JP4245128A JP24512892A JP2818079B2 JP 2818079 B2 JP2818079 B2 JP 2818079B2 JP 4245128 A JP4245128 A JP 4245128A JP 24512892 A JP24512892 A JP 24512892A JP 2818079 B2 JP2818079 B2 JP 2818079B2
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浩一 澤井
正悟 伊藤
真司 上林
正 松本
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エヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、G3ファクシミリ装置
やMNPモデムなどのアナログデータモデム相互間をデ
ィジタル移動通信回線などのディジタル伝送路を介して
接続してデータ通信を行なうシステムに係わり、特にア
ナログデータモデムとディジタル伝送路との間にアダプ
タ装置などと呼ばれるデータ中継伝送装置を配設し、こ
のデータ中継伝送装置により上記アナログデータモデム
とディジタル伝送路との間のデータ信号の中継処理を行
なうデータ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、端末のアナログデータモデム相互
間をディジタル回線網を介して接続してデータ伝送を行
なうシステムでは、ディジタル回線網がアナログデータ
信号と音声信号とを区別する手段を持っていないため、
アナログデータモデムには一般に音声帯域に対してトラ
ンスペアレントな64kbpsのディジタル回線を割り
当ててデータ伝送を行なっている。すなわち、アナログ
データ信号を音声信号と看做して伝送している。しか
し、アナログデータモデムのデータ伝送速度は一般に
2.4〜9.6kbps程度であり、この様な低速度の
データ信号を上記64kbpsのディジタル回線を使用
して伝送することは、伝送効率上無駄であり好ましくな
い。
【0003】そこで、従来よりアナログデータ信号の伝
送速度と等しい速度のディジタル回線を用いてアナログ
データモデムのデータ信号を伝送するデータ中継方式が
提唱されている。この方式は、例えば特願平1−206
710号に開示される。すなわち、このデータ中継方式
は、アナログデータモデムから送出されたアナログデー
タ信号を一旦復調し、この復調されたデータ信号をアナ
ログデータモデムのデータ伝送速度に等しい速度のディ
ジタル回線を用いて伝送するものである。この方式によ
れば、ディジタル回線を効率的に使用することができ
る。
【0004】図5は、通常のクラス4MNP(Micr
ocom NetworkingProtocol)通
信プロトコル、(「MNPオフィシャルハンドブッ
ク」,( 株)アスキー社に詳しい)のネゴシエーション
を示す流れ図であって、MNP(O)は発呼側MNPモ
デム、MNP(T)は着呼側MNPモデムを示してい
る。またRは着呼タイミングを示す。同図において、3
1は、V.22bisモデムの高群キャリア、32は
V.22bisモデムの低群キャリア、33はV.22
bisモデム間の物理接続ハンドシェーク(例えば、
「パソコン通信のためのプロトコルハンドブック」、日
経バイトブックス、日経社に詳しい)である。34はL
R(Link Request)信号、35はパラメー
タ無しのLA(Link Acknowlegemen
t)信号、36はパラメータ(=クレジットバッファ表
示)有りのLA信号で、受信側MNPモデムMNP
(T)の受信バッファサイズ(=クレジットバッファサ
イズ)を同時に表示する。37はネゴシエーション終了
後のMNPモデム間のデータ転送モードである。
【0005】この通信プロトコルにおいて、どちらか一
方のMNPモデムが他方のMNPモデムよりも上位機能
を持つ場合(例えば高速伝送モードを持つ場合)には、
先ず上位機能でのネゴシエーションが試行され、以後順
次低い機能レベル(MNPクラス)のネゴシエーション
が実行される。また、同一のアナログデータモデムを用
いる場合でも、情報圧縮の有/無などのMNPクラスが
異なる場合には、低いMNPクラスでプロトコルが確立
される。
【0006】しかし、V.22bisモデム以上の高速
モデムでは、ネゴシエーションの過程で動作する信号受
信タイマーが短時間でタイムアウトするように構成され
ており、このタイムアウトの時点でモデムでは切断処理
が行なわれる。このため、上記のように上位機能から順
次ネゴシエーションを行なう通信プロトコルをすべての
モデムに適用できるとは限らない。特に、通信相手を確
認するためのネゴシエーションの時間は、回線の無効保
留を避けるために通常短い時間に設定されている。この
様なプロトコルでは、ネットワークの機能を実現する発
呼側アダプタ装置が、通信開始を認識してから着呼側に
設置された同装置を起動し、その後でネゴシエーション
の内容(モデム種類、情報源圧縮の方式等)を伝えよう
としても、途中で信号受信タイマーがタイムアップして
しまい、端末モデムで切断処理が行なわれてしまうこと
になる。
【0007】一方、この様なタイムアップによる呼切断
を回避し、端末モデム間のプロトコルを確立させること
を可能とする方式として、次のような方式が提唱されて
いる。この方式は例えば特願平2−276408号に開
示される。すなわち、この方式は、発呼端末のモデムと
網の発呼側に設置されたアダプタ装置との間、および着
呼端末のモデムと網の着呼側に設置されたアダプタ装置
との間でそれぞれ独立して通信プロトコルを確立するた
めの制御を実行し、この通信プロトコルの確立後にアダ
プタ装置の介入を停止して端末モデム間の通信を開始す
るようにしたものである。
【0008】図6は、特願平2−276408号に示さ
れた方式の実施例を示す構成図である。同図において、
DTE1,DTE2は端末装置であり、これらの端末装
置DTE1,DTE2にはアナログデータモデムMOD
1,MOD2が付設されている。これらのアナログデー
タモデムMOD1,MOD2は、各々加入者線SL1,
SL2を介してアダプタ装置ADP1,ADP2に接続
されている。これらのアダプタ装置ADP1,ADP2
には、アナログデータモデム11,21と、プロトコル
監視部12,22とが設けられている。アナログデータ
モデム11,21では、端末側のアナログデータモデム
MOD1,MOD2から加入者線SL1,SL2を介し
て送られたアナログデータ信号の復調が行なわれ、この
復調されたデータ信号がディジタル回線DLへ送出され
る。また、アナログデータモデム11,21では、ディ
ジタル回線DLを介して通信相手のアダプタ装置ADP
2,ADP1から送られたデータ信号をアナログデータ
信号に変換するための変調処理が行なわれ、この変調さ
れたアナログデータ信号が加入者線SL1,SL2へ送
出される。
【0009】プロトコル監視部12,22では、MNP
通信プロトコルの監視が行なわれる。図7は、特願平2
−276408号に示された信号中継方式を適用する場
合のMNP通信プロトコルのネゴシエーションを示す流
れ図である。
【0010】同図において、いま仮にアナログデータモ
デムMOD1からアナログデータモデムMOD2へデー
タ信号を伝送するものとする。MOD1が発呼要求を送
出すると、この発呼要求はアダプタ装置ADP1へ通知
され、さらにこのADP1から着呼側のアダプタ装置A
DP2へ網内信号40により通知される。なお、図中
R,R′はその着呼タイミングを示すものである。そう
すると、発呼側のADP1とMOD1との間、および着
呼側のADP2とMOD2との間では、それぞれ独立し
てMNP通信プロトコルが実行される。
【0011】すなわち、先ず発呼側のADP1とMOD
1との間では、発呼要求を受けたADP1からMOD1
へV.22bisモデムの高群キャリア42が送られた
のち、MOD1からADP1へV.22bisモデムの
低群キャリア43が返送される。そして、ADP1とM
OD1との間で、V.22bisモデムの物理接続ハン
ドシェーク44が行なわれる。この物理接続ハンドシェ
ーク44が終了すると、MOD1とADP1との間でL
R信号45の送受が行なわれる。続いてMOD1からA
DP1へはパラメータを含まないLA信号46が送ら
れ、これに対しADP1からMOD1へはパラメータを
含むLA信号が送られる。このLA信号47は、MOD
1,MOD2がデータ転送モード49に移行するまで繰
り返し送出される。
【0012】一方、着呼側のADP2とMOD2との間
では、着呼を受けたMOD2からADP2へV.22b
isモデムの高群キャリア42が送られたのち、ADP
2からMOD2へV.22bisモデムの低群キャリア
43が返送される。そして、ADP2とMOD2との間
で、V.22bisモデムの物理接続ハンドシェーク4
4が行なわれる。この物理接続ハンドシェーク44が終
了すると、先に述べた発呼側のADP1,MOD1間と
同様に、MOD2とADP2との間でLR信号45の送
受が行なわれたのち、MOD2からADP2へパラメー
タを含まないLA信号46が送られ、続いてADP2か
らMOD2へパラメータを含むLA信号47が繰り返し
送られる。
【0013】このように発呼側および着呼側とも、モデ
ムMODとアダプタ装置ADPとの間ではそれぞれ独立
してMNP通信プロトコルが実行される。このため、た
とえ中間に伝送速度が遅い回線が介在しても、その影響
を受けずにタイムアウトまでの期間にプロトコルを確立
することが可能となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上のよう
な従来のシステムには、次のような改善すべき種々課題
があった。すなわち、上記システムでは、上記したよう
に発呼側のMOD1とADP1との間、および着呼側の
MOD2とADP2との間でそれぞれ独立してプロトコ
ルの確立が行なわれる。このため、プロトコルが確立し
てデータ転送モード49に移行するタイミングは、発呼
側と着呼側との間で一致しないことがある。このような
場合には、一方のモデムおよびアダプタ装置からユーザ
データの送出が開始されても、他方のモデムがデータ転
送モードに移行していないために、上記ユーザデータが
失われることになる。MNPモデムでは、データが失わ
れると、この失われたデータが相手MNPモデムに届く
まで繰り返し再送が行なわれる。このためデータ転送効
率は低下する。
【0015】また、発呼側および着呼側の各アダプタ装
置ADP1,ADP2がデータ転送モード49に移行し
た場合において、モデムMOD1,MOD2において送
受信されるのアナログデータ信号のクロック速度と、網
内回線のクロック速度とがずれていると、モデムから送
信されるアナログデータ信号を網内回線に乗せ換える
際、あるいは網内回線により伝送されたディジタルデー
タ信号を加入者線に乗せ換える際に、ビットスリップ現
象が発生してデータが消失することになり、この結果い
わゆるトランスペアレントなデータ信号の伝送が阻害さ
れる。
【0016】さらに、移動通信用の無線伝送路が網内回
線に含まれている場合には、フェージングなどの影響に
より受信データの瞬断が発生することがある。このよう
な場合、瞬断によって無効となったデータがそのままア
ダプタ装置ADP1,ADP2を介してモデムMOD
1,MOD2へ転送される。そうすると、モデムMOD
1,MOD2において回線不良が発生したと判断され、
その結果回線が切断されることがあった。
【0017】本発明の第1の目的は、アナログデータモ
デムの伝送速度とディジタル伝送路の伝送速度との間に
ずれがあっても、ビットスリップ現象が発生しないよう
にし、これによりアナログデータ信号をデータ消失を生
じることなく確実に伝送することができるデータ伝送シ
ステムを提供することである。
【0018】本発明の第2の目的は、ディジタル伝送路
において瞬断などの障害が発生しても、アナログデータ
モデムで回線切断が行なわれないようにすることができ
るデータ伝送システムを提供することである。
【0019】本発明の第3の目的は、通信プロトコルが
確立しデータ転送が可能となるタイミングが発呼側と着
呼側との間で異なっても、無駄なデータ伝送が行なわれ
ないようにし、これによりデータ伝送効率を高めること
ができるデータ伝送システムを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明は、アナログデータ信号を送受する複数
のアナログデータモデムと、ディジタルデータ信号を伝
送するディジタル伝送路との間にそれぞれデータ中継伝
送装置を配設し、これらのデータ中継伝送装置より上記
各アナログデータモデムとディジタル伝送路との間のデ
ータ信号の中継処理を行なうデータ伝送システムにおい
て、データ信号を送信する側のデータ中継伝送装置で、
アナログデータモデムから送出されたアナログデータ信
号をディジタルデータ信号に復調し、この復調されたデ
ィジタルデータ信号と上記ディジタル伝送路との伝送速
度差を検出し、この検出された伝送速度差に基づいてこ
の伝送速度差を調整するための情報を生成して、この情
報を上記ディジタルデータ信号に付加してディジタル伝
送路へ送信するようにし、かつデータ信号を受信する側
のデータ中継伝送装置では、上記ディジタル伝送路を経
て到来したディジタルデータ信号をこのディジタルデー
タ信号に含まれる伝送速度差を調整するための情報に基
づいて受信再生し、この受信再生されたディジタルデー
タ信号をアナログデータ信号に変調したのち、上記ディ
ジタル伝送路の伝送速度に基づいて設定された速度に従
ってアナログデータモデムへ送出するようにしたもので
ある。
【0021】また上記第2の目的を達成するために本発
明は、データ信号を受信する側のデータ中継伝送装置に
おいて、ディジタル伝送路を経て到来したディジタルデ
ータ信号の伝送誤りを誤り検出手段により検出し、この
誤り検出手段により誤り訂正不可能な伝送誤りが検出さ
れた場合には、当該受信データ信号に代わって所定のフ
ィル信号をアナログデータモデムへ送信するようにした
ものである。
【0022】さらに上記第3の目的を達成するために本
発明は、送信側および受信側の各データ中継伝送装置に
おいて、それぞれアナログデータモデムとの間で所定の
通信プロトコルを確立するための制御を実行して、この
通信プロトコルの確立後に通信相手側のデータ中継伝送
装置へディジタル伝送路を介して通信プロトコルが確立
した旨の信号を送信し、かつ上記通信相手側のデータ中
継伝送装置から上記通信プロトコルが確立した旨の信号
が通知されるまでの期間には、アナログデータモデムに
対してアナログデータ信号の送出を抑制するようにした
ものである。
【0023】
【作用】この結果、本発明のデータ伝送システムによれ
ば、アナログデータモデムで送受信されるアナログデー
タ信号は、送信側および受信側の各データ中継伝送装置
で見掛上速度変換されてディジタル伝送路にて伝送され
る。このため、アナログデータ信号とディジタル伝送路
との間に伝送速度差があっても、この伝送速度差により
ビットスリップは生じずにデータ信号は伝送される。こ
のため、アナログデータ信号をデータ消失を生じること
なく確実に伝送することが可能となる。
【0024】また本発明のデータ伝送システムによれ
ば、データ信号を受信する側のデータ中継伝送装置にお
いて、ディジタル伝送路を経て到来したディジタルデー
タ信号の伝送誤りが検出され、誤り訂正不可能な伝送誤
りが検出された場合には、当該受信データ信号に代わっ
て所定のフィル信号がアナログデータモデムへ送信され
る。このため、ディジタル伝送路において例えばフェー
ジングなどの影響により瞬断などが発生しても、アナロ
グデータモデムには無効データが送られることがなく、
これにより回線切断は行なわれない。
【0025】さらに本発明のデータ伝送システムによれ
ば、発呼側のデータ中継伝送装置とアナログデータモデ
ムとの間、および着呼側のデータ中継伝送装置とアナロ
グデータモデムとの間で、それぞれ通信プロトコルが確
立されても、通信相手側のデータ中継伝送装置から上記
通信プロトコルが確立した旨の信号が通知されるまでの
過渡期間には、データ中継伝送装置からアナログデータ
モデムに対してアナログデータ信号の送出を抑制するた
めの信号が送出される。このため、通信プロトコルが確
立しデータ転送が可能となるタイミングが発呼側と着呼
側との間で異なっても、無駄なデータ伝送が行なわれな
いようになり、これによりデータ伝送効率は高められ
る。
【0026】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に係わるデータ伝
送システムの構成を示す回路ブロック図である。なお、
同図において前記図6と同一部分には同一符号を付して
説明を行なう。
【0027】本実施例のシステムは、相対向する2台の
端末装置DTE1,DTE2を、移動通信用の無線伝送
路を含むディジタル回線網DLを介して接続するもので
ある。端末装置DTE1,DTE2は例えばG3ファク
シミリ装置からなり、これらの端末装置DTE1,DT
E2にはMNPモデムからなるアナログデータモデムM
OD10,MOD20が付設されている。一方、上記デ
ィジタル回線網DL側にはアダプタ装置ADP10,A
DP20が設けられており、これらのアダプタ装置AD
P10,ADP20にはそれぞれ加入者線SL1,SL
2を介して上記アナログデータモデムMOD10,MO
D20が接続されている。
【0028】上記アダプタ装置ADP10,ADP20
は、アナログデータモデム11,21と、プロトコル監
視部13,23と、スタッフ同期制御部14,24と、
フレーム同期制御部15,25とを備えている。アナロ
グデータモデム11,21はMNPモデムからなり、端
末装置側のアナログデータモデムMOD10,MOD2
0から加入者線SL1,SL2を介して到来した送信ア
ナログデータ信号をディジタルデータ信号に復調すると
ともに、ディジタル回線網DLから到来した受信ディジ
タルデータ信号をアナログデータ信号に変調して加入者
線SL1,SL2へ送出する機能を有している。プロト
コル監視部13,23は、所定の通信プロトコルに従っ
て、端末装置側のアナログデータモデムMOD10,M
OD20相互間をディジタル回線網DLを介して接続す
るための制御を行なう。
【0029】スタッフ同期制御部14,24は、アナロ
グデータモデム11,21により復調された送信ディジ
タルデータ信号の伝送速度とディジタル回線網DLの伝
送速度との差からビットスリップ情報を生成する。ま
た、それとともにフレーム同期制御部15で抽出された
ビットスリップ情報に基づいて、アナログデータモデム
11,21に対し加入者線SL1,SL2へ送出するア
ナログデータ信号のクロック速度を指示する。
【0030】フレーム同期制御部25は、上記スタッフ
同期制御部14,24から転送された送信ディジタルデ
ータ信号にビットスリップ情報およびフレーム同期信号
を付加してデータフレームを構成し、このデータフレー
ムをディジタル回線網DLへ送出する。またフレーム同
期制御部25は、ディジタル回線網DLを介して到来し
たデータフレームをフレーム同期をとって受信し、この
受信されたデータフレームを分解してビットスリップ情
報を抽出する。そして、このビットスリップ情報により
指示されたビット数分の受信ディジタルデータ信号を上
記スタッフ同期制御部14に転送する。
【0031】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を説明する。いま仮に、端末装置DTE1が端末装
置DTE2に対しデータ信号を伝送するために、発呼し
たとする。そうすると、端末装置DTE1側のMNPモ
デムMOD10からアダプタ装置ADP10に対し発呼
要求が送られ、さらにこのアダプタ装置ADP10から
相手側のMNPモデムMOD20に対しディジタル回線
網DLを介して着呼信号が送られる。図2のR,R′は
それぞれ上記発呼側のアダプタ装置ADP10および着
呼側のMNPモデムMOD20における着呼タイミング
を、また41は網内信号をそれぞれ示している。
【0032】上記発呼要求および着呼信号が送られる
と、発呼側のアダプタ装置ADP10とMNPモデムM
OD10との間、および着呼側のアダプタ装置ADP2
0とMNPモデムMOD20との間においては、それぞ
れ独立してMNP通信プロトコルを確立するための制御
が実行される。図2にそのネゴシエーションを示す。
【0033】すなわち、発呼側のADP10とMOD1
0との間では、発呼要求を受けたADP10からMOD
10へV.22bisモデムの高群キャリア42が送ら
れたのち、MOD10からADP10へV.22bis
モデムの低群キャリア43が返送される。そして、AD
P10とMOD10との間で、V.22bisモデムの
物理接続ハンドシェーク44が行なわれる。この物理接
続ハンドシェーク44が終了すると、MOD10とAD
P10との間でLR信号45の送受が行なわれる。続い
てMOD10からADP10へはパラメータを含まない
LA信号46が送られ、これに対しADP10からMO
D10へはパラメータを含むLA信号が返送される。こ
のLA信号47は繰り返し送出される。
【0034】一方、着呼側のADP20とMOD20と
の間では、着呼を受けたMOD20からADP20へ
V.22bisモデムの高群キャリア42が送られたの
ち、ADP20からMOD20へV.22bisモデム
の低群キャリア43が返送される。そして、ADP20
とMOD20との間で、V.22bisモデムの物理接
続ハンドシェーク44が行なわれる。この物理接続ハン
ドシェーク44が終了すると、先に述べた発呼側のAD
P10,MOD10間と同様に、MOD20とADP2
との間でLR信号45の送受が行なわれたのち、MOD
20からADP20へパラメータを含まないLA信号4
6が送られ、続いてADP20からMOD20へパラメ
ータを含むLA信号47が繰り返し送られる。
【0035】さて、そうして発呼側のアダプタ装置AD
P10とMNPモデムMOD10との間、および着呼側
のアダプタ装置ADP20とMNPモデムMOD20と
の間で、それぞれMNP通信プロトコルが確立し、その
旨の信号がディジタル回線網DLの網内信号48を介し
て相手側のアダプタ装置ADP20,ADP10へ通知
されたとする。そうすると、上記網内信号48により通
信プロトコル確立の通知を受けたアダプタ装置ADP2
0,ADP10は、LA信号47の送信を停止するので
はなく、代わって通信プロトコルが確立した旨の情報を
含むLA信号50をMNPモデムMOD20,MOD1
0へ転送する。そして、アダプタ装置ADP20,AD
P10は、モデムMOD20,MOD10間で通信プロ
トコルを確立するためのフェーズへの介入を終了し、以
後データの転送中継処理を開始する。一方モデムMOD
20,MOD10は、アダプタ装置ADP20,ADP
10から上記LA信号50を受けると、それまで待機し
ていたデータの送信を開始する。
【0036】すなわち、アダプタ装置ADP20,AD
P10は、モデムMOD20,MOD10との間で通信
プロトコルが確立されるまでの期間は勿論のこと、自己
側の通信プロトコルが確立された後の過渡期間において
も、通信相手側のアダプタ装置ADP10,ADP20
から網内信号48により通信プロトコルが確立されたこ
とを表わす通知が到来するまで、モデムMOD20,M
OD10に対しデータの送信開始を抑制するための信号
を送信するようにしている。
【0037】一方、そうしてモデムMOD10,MOD
20がデータ転送モード49に移行して、データ信号の
転送を開始すると、アダプタ装置ADP10,ADP2
0は次のようにデータの中継転送処理を行なう。なお、
図3にデータ送信側のアダプタ装置ADP10による処
理手順および処理内容を、また図4にデータ受信側のア
ダプタ装置ADP20による処理手順および処理内容を
それぞれ示す。
【0038】先ずデータ送信側のアダプタ装置ADP1
0は、モデムMOD10からアナログデータ信号が到来
すると、この送信アナログデータ信号を図3のステップ
3aに示すようにアナログデータモデム11で受信して
ディジタルデータ信号に復調し、この復調ディジタルデ
ータ信号をスタッフ同期制御部14に転送する。スタッ
フ同期制御部14では、上記アナログデータモデム11
から転送された復調ディジタルデータ信号のクロック速
度とディジタル伝送網DLの伝送速度との差が検出さ
れ、この伝送速度差からステップ3bによりビットスリ
ップ判定が行なわれる。いま例えば、モデムMOD10
から到来したデータ信号のクロック速度のほうが、ディ
ジタル回線網DLの伝送速度よりも1フレーム当たり1
ビットだけ速かったとする。そうすると、この場合には
上記ステップ3bからステップ3cに移行され、ここで
ビットスリップ情報=“Full”が生成されて、上記
復調ディジタルデータ信号とともにフレーム同期制御部
15に転送される。
【0039】このフレーム同期制御部15では、ステッ
プ3fによりデータフレームが生成される。このデータ
フレームは、通常のビット長を有するディジタルデータ
信号を挿入するためのデータフィールドと、ビットスリ
ップ分のデータを挿入するためのフィールド(1ビット
分)と、フレーム同期信号を挿入するためのフィールド
と、ビットスリップ情報を挿入するためのフィールドと
を時分割多重したものからなり、その長さは固定されて
いる。フレーム同期制御部15は、上記スタッフ同期制
御部14から転送されたビットスリップ分を含む復調デ
ィジタルデータ信号およびビットスリップ情報を、それ
ぞれ上記データフレームの対応するフィールドに挿入
し、さらにフレーム同期信号を挿入してデータフレーム
を構成する。そして、ステップ3gによりこのデータフ
レームをディジタル回線網DLへ送出する。
【0040】一方、上記ステップ3bによるビットスリ
ップ判定において、モデムMOD10から到来したデー
タ信号のクロック速度と、ディジタル回線網DLの伝送
速度とが等しいと判定されたとする。この場合スタッフ
同期制御部14では、ステップ3dにおいてビットスリ
ップ情報=“Normal”が生成され、このビットス
リップ情報が復調ディジタルデータ信号とともにフレー
ム同期制御部15に転送される。フレーム同期制御部1
5では、上記復調ディジタルデータ信号およびビットス
リップ情報が、フレーム同期信号とともにフレームデー
タ中の対応するフィールドに挿入され、このフレームデ
ータがディジタル回線網DLへ送出される。なお、この
ときフレームデータ中のビットスリップ分のデータを挿
入するためのフィールドは、空きフィールドとして送信
される。
【0041】また、上記ステップ3bによるビットスリ
ップ判定において、モデムMOD10から到来したデー
タ信号のクロック速度が、ディジタル回線網DLの伝送
速度よりも遅いと判定されたとする。この場合スタッフ
同期制御部14では、ステップ3eにおいてビットスリ
ップ情報=“Empty”が生成され、このビットスリ
ップ情報が復調ディジタルデータ信号とともにフレーム
同期制御部15に転送される。フレーム同期制御部15
では、上記復調ディジタルデータ信号およびビットスリ
ップ情報が、フレーム同期信号とともにフレームデータ
中の対応するフィールドに挿入され、このフレームデー
タがディジタル回線網DLへ送出される。
【0042】これに対し、受信側のアダプタ装置ADP
20では、ディジタル回線網DLからフレームデータが
到来すると、このフレームデータが図4のステップ4a
に示すごとくフレーム同期制御部25で受信される。そ
して、このフレーム同期制御部25において、先ずフレ
ーム同期が確立されているか否かが判定される(ステッ
プ4b)。この判定によりフレーム同期が確立されてい
ると判定されると、フレーム同期制御部25では、次に
ステップ4cにおいて上記受信されたフレームデータの
分解が行なわれる。そして、この分解により抽出された
ビットスリップ情報に応じて、このビットスリップ情報
により指示されたビット数のディジタルデータ信号がス
タッフ同期制御部24へ転送される。また、このとき上
記ビットスリップ情報もスタッフ同期制御部24へ転送
される。
【0043】スタッフ同期制御部24では、上記フレー
ム同期制御部25から転送されたビットスリップ情報に
従って、ディジタル回線網DLの伝送速度と、アダプタ
装置ADP20とアナログデータモデムMOD20との
間のデータ伝送速度との関係が判定される。そして、い
ま仮にディジタル回線網DLの伝送速度の方が、アダプ
タ装置ADP20とアナログデータモデムMOD20と
の間の伝送速度よりも速かったとすると、ステップ4f
においてモデム変調クロックが規定速度+αに設定さ
れ、このクロック速度がアナログデータモデム21に指
示される。このため、アナログデータモデム21では、
上記スタッフ同期制御部24から転送されたディジタル
データ信号を変調したアナログディジタル信号が、既定
の速度よりも若干速められた上記クロックに従って、ア
ナログデータモデムMOD20へ向けて加入者線SL2
に送信される(ステップ4i)。
【0044】これに対し、ステップ4eによるビットス
リップ判定の結果、ディジタル回線網DLの伝送速度
と、アダプタ装置ADP20とアナログデータモデムM
OD20との間の伝送速度とが等しいと判定されると、
スタッフ同期制御部24ではステップ4gにおいてモデ
ム変調クロック=規定速度に設定され、このクロック速
度がアナログデータモデム21に指示される。このた
め、アナログデータモデム21では、上記スタッフ同期
制御部24から転送されたディジタルデータ信号を変調
したアナログディジタル信号が、既定速度のクロックに
従って、アナログデータモデムMOD20へ向けて加入
者線SL2に送信される。
【0045】また、ステップ4eによるビットスリップ
判定の結果、ディジタル回線網DLの伝送速度が、アダ
プタ装置ADP20とアナログデータモデムMOD20
との間の伝送速度よりも遅いと判定されると、スタッフ
同期制御部24ではステップ4hにおいてモデム変調ク
ロック=規定速度−αに設定され、このクロック速度が
アナログデータモデム21に指示される。このため、ア
ナログデータモデム21では、上記スタッフ同期制御部
24から転送されたディジタルデータ信号を変調したア
ナログディジタル信号が、既定速度よりも若干遅く設定
されたクロックに従って、アナログデータモデムMOD
20へ向けて加入者線SL2に送信される。
【0046】一方、いま仮にディジタル回線網DL内の
無線伝送路において、フェージングなどの影響により伝
送データの瞬断が発生したとする。そうすると、フレー
ム同期制御部25では、ステップ4bにおいてフレーム
同期外れが判定され、ステップ4dに移行される。そし
て、このステップ4dにおいて、上記受信フレームデー
タは棄却され、代わりにタイムフィル信号がスタッフ同
期制御部24に転送される。このタイムフィル信号は、
MNPモデムMOD20においてはFlag信号に相当
する。したがって、このタイムフィル信号を受信したM
NPモデムMOD20では、伝送路瞬断による切断処理
は行なわれない。
【0047】このように本実施例であれば、次のような
効果が奏せられる。すなわち、先ずモデム間通信プロト
コルの確立フェーズにおいては、発呼側のアダプタ装置
ADP10とモデムMOD10との間、および着呼側の
アダプタ装置ADP20とモデムMOD20との間でそ
れぞれ通信プロトコルを確立するための処理が行なわれ
ている期間は勿論のこと、一方の側の通信プロトコルが
確立されても他方の側の通信プロトコルが確立されてい
ない過渡期間においても、相手側のアダプタ装置ADP
10,ADP20から網内信号48により通信プロトコ
ルが確立されたことを表わす通知が到来するまでは、モ
デムMOD20,MOD10によるアナログデータ信号
の送信は制限される。
【0048】このため、発呼側と着呼側との間で通信プ
ロトコルが確立されるタイミングがずれたとしても、発
呼側および着呼側においてともに通信プロトコルが確立
されるまでは、発呼側のモデムからアナログデータ信号
が送信されることはない。したがって、例えば着呼側で
まだ通信プロトコルが確立されていない期間に、通信プ
ロトコルが確立された発呼側のモデムからアナログデー
タ信号の送信が開始され、このデータ信号が無効データ
となって再送の対象になるといった不具合は生じない。
このため、データ伝送効率は高められる。
【0049】一方、モデムMOD1,MOD20がデー
タ転送モードに移行した状態では、送信側のアダプタ装
置ADP10において、モデムMOD10から到来した
アナログデータ信号がディジタルデータ信号に復調され
て、このディジタルデータ信号とディジタル回線網DL
の伝送速度との差からビットスリップ情報が生成され、
このビットスリップ情報がビットスリップビットを含む
上記ディジタルデータ信号とともにフレームデータとし
てディジタル回線網DLへ送信される。そして、受信側
のアダプタ装置ADP20においては、上記ディジタル
回線網DLを介して送信側より送られたフレームデータ
からビットスリップ情報が抽出されて、この情報により
指示される受信ディジタルデータ信号がアナログデータ
信号に変調されてモデムMOD20へ送信されるととも
に、そのクロック速度が上記ビットスリップ情報に応じ
てディジタル回線網DLの伝送速度と等しくなるように
可変設定される。
【0050】このため、端末装置側のモデムMOD1
0,MOD20の伝送速度とディジタル回線網DLの伝
送速度との間にずれがある場合でも、この伝送速度差に
よるビットスリップを生じることなく、全データを確実
に伝送することができる。すなわち、いわゆるトランス
ペアレントなデータ伝送が可能となる。
【0051】また、受信側のアダプタ装置ADP20に
おいては、データ伝送中にフレーム同期外れが発生する
と、このとき受信されたデータ信号は棄却され、代わり
にタイムフィル信号がモデムMOD2へ送信される。し
たがって、例えばディジタル回線網DL内の無線伝送路
において、フェージングなどの影響により伝送データの
瞬断が発生しても、モデムMOD20において切断処理
が行なわれる心配はない。
【0052】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えばデータ中継伝送装置の設置位置や、
その送信データ復調手段、送信同期制御手段、受信同期
制御手段および受信データ変調手段の構成とその制御手
順および制御内容などについても、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施できる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、データ信
号を送信する側のデータ中継伝送装置で、アナログデー
タモデムから送出されたアナログデータ信号をディジタ
ルデータ信号に復調し、この復調されたディジタルデー
タ信号と上記ディジタル伝送路との伝送速度差を検出
し、この検出された伝送速度差に基づいてこの伝送速度
差を調整するための情報を生成して、この情報を上記デ
ィジタルデータ信号に付加してディジタル伝送路へ送信
するようにし、かつデータ信号を受信する側のデータ中
継伝送装置では、上記ディジタル伝送路を経て到来した
ディジタルデータ信号をこのディジタルデータ信号に含
まれる伝送速度差を調整するための情報に基づいて受信
再生し、この受信再生されたディジタルデータ信号をア
ナログデータ信号に変調したのち、上記ディジタル伝送
路の伝送速度に基づいて設定された速度に従ってアナロ
グデータモデムへ送出するようにしたものである。
【0054】したがって本発明によれば、アナログデー
タモデムの伝送速度とディジタル伝送路の伝送速度との
間にずれがあっても、ビットスリップ現象が発生しない
ようにすることができ、これによりアナログデータ信号
をデータ消失を生じることなく確実に伝送することがで
きるデータ伝送システムを提供することができる。
【0055】また本発明は、データ信号を受信する側の
データ中継伝送装置において、ディジタル伝送路を経て
到来したディジタルデータ信号の伝送誤りを誤り検出手
段により検出し、この誤り検出手段により誤り訂正不可
能な伝送誤りが検出された場合には、当該受信データ信
号に代わって所定のフィル信号をアナログデータモデム
へ送信するようにしている。
【0056】このため本発明によれば、ディジタル伝送
路において瞬断などの障害が発生しても、アナログデー
タモデムで回線切断が行なわれないようにすることがで
きるデータ伝送システムを提供することができる。
【0057】さらに本発明は、送信側および受信側の各
データ中継伝送装置において、それぞれアナログデータ
モデムとの間で所定の通信プロトコルを確立するための
制御を実行して、この通信プロトコルの確立後に通信相
手側のデータ中継伝送装置へディジタル伝送路を介して
通信プロトコルが確立した旨の信号を送信し、かつ上記
通信相手側のデータ中継伝送装置から上記通信プロトコ
ルが確立した旨の信号が通知されるまでの期間には、ア
ナログデータモデムに対してアナログデータ信号の送出
を抑制するようにしてる。
【0058】このため本発明によれば、通信プロトコル
が確立しデータ転送が可能となるタイミングが発呼側と
着呼側との間で異なっても、無駄なデータ伝送が行なわ
れないようにし、これによりデータ伝送効率を高めるこ
とができるデータ伝送システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるデータ伝送システム
の構成を示す回路ブロック図。
【図2】図1に示したシステムにおける通信プロトコル
のネゴシエーションを示す図。
【図3】図1に示したシステムのデータ送信側アダプタ
装置の制御手順および制御内容を示すフローチャート。
【図4】図1に示したシステムのデータ受信側アダプタ
装置の制御手順および制御内容を示すフローチャート。
【図5】通常のクラス4MNP通信プロトコルのネゴシ
エーションを示す図。
【図6】従来のデータ通信システムの構成の一例を示す
回路ブロック図。
【図7】従来の通信プロトコルのネゴシエーションを示
す図。
【符号の説明】
SL1,SL2…加入者線 DL…ディジタル回線網 DTE1,DTE2…端末装置 MOD1,MOD2,MOD10,MOD20…アナロ
グデータモデム ADP1,ADP2,ADP10,ADP20…アダプ
タ装置 11,21…アダプタ装置内のアナログデータモデム 13,23…プロトコル監視部 14,24…スタッフ同期制御部 15,25…フレーム同期制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 正 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エ ヌ・ティ・ティ移動通信網株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−152746(JP,A) 特開 平3−71756(JP,A) 特開 平3−71745(JP,A) 特開 昭62−47255(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 29/00 - 29/10 H04L 13/00 H04L 7/00 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログデータ信号を送受する複数のア
    ナログデータモデムと、ディジタルデータ信号を伝送す
    るディジタル伝送路との間にそれぞれデータ中継伝送装
    置を配設し、これらのデータ中継伝送装置より上記各ア
    ナログデータモデムとディジタル伝送路との間のデータ
    信号の中継処理を行なうデータ伝送システムにおいて、 データ信号を送信する側のデータ中継伝送装置に、 前記アナログデータモデムから送出されたアナログデー
    タ信号をディジタルデータ信号に復調するための送信デ
    ータ復調手段と、 この送信データ復調手段により復調されたディジタルデ
    ータ信号と前記ディジタル伝送路との伝送速度差を検出
    し、この検出された伝送速度差に基づいてこの伝送速度
    差を調整するための情報を生成して、この情報を前記デ
    ィジタルデータ信号とともに前記ディジタル伝送路へ送
    信するための送信同期制御手段とを備え、 データ信号を受信する側のデータ中継伝送装置に、 前記ディジタル伝送路を経て到来したディジタルデータ
    信号をこのディジタルデータ信号に含まれる伝送速度差
    を調整するための情報に基づいて受信し再生するととも
    に、前記ディジタル伝送路の伝送速度に基づいてアナロ
    グデータモデムへ送信するデータ信号の速度を可変設定
    するための受信同期制御手段と、 この受信同期制御手段により受信再生されたディジタル
    データ信号をアナログデータ信号に変調し、このアナロ
    グデータ信号を前記受信同期制御手段により設定された
    速度に従ってアナログデータモデムへ送出するための受
    信データ変調手段とを備えたことを特徴とするデータ伝
    送システム。
  2. 【請求項2】データ信号を受信する側のデータ中継伝送
    装置に、ディジタル伝送路を経て到来したディジタルデ
    ータ信号の伝送誤りを検出するための誤り検出手段と、
    この誤り検出手段により誤り訂正不可能な伝送誤りが検
    出された場合には、当該受信データ信号に代わって所定
    のフィル信号をアナログデータモデムへ送信する手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送
    システム。
  3. 【請求項3】 送信側および受信側の各データ中継伝送
    装置は、それぞれアナログデータモデムとの間で所定の
    通信プロトコルを確立するための制御を実行して、この
    通信プロトコルの確立後に通信相手側のデータ中継伝送
    装置へディジタル伝送路を介して通信プロトコルが確立
    した旨の信号を送信し、かつ前記通信相手側のデータ中
    継伝送装置から前記通信プロトコルが確立した旨の信号
    が通知されるまでの期間には、アナログデータモデムに
    対してアナログデータ信号の送出を抑制するための信号
    を送出する手段を有することを特徴とする請求項1に記
    載のデータ伝送システム。
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