JP2817985B2 - 記録装置および記録ヘッドの駆動方法 - Google Patents

記録装置および記録ヘッドの駆動方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は記録装置および記録ヘッドの駆動方法に関
し、詳しくはシリアルタイプの記録ヘッドによってドッ
トマトリクス方式の記録を行う記録装置および該装置に
おける記録ヘッドの駆動方法に関する。
〔背景の技術〕
この種の記録装置の一例としてインクジェット記録装
置が有り、その中でもいわゆるバブルジェット方式のイ
ンクジェット記録装置は、記録液を飛翔液滴として吐出
噴射させるための吐出口、この吐出口に連通する液路お
よび液路の一部に設けられ、液路内の記録液に飛翔液滴
を形成するための吐出エネルギーを与える吐出エネルギ
ー発生手段としての電気熱変換素子を有するインクジェ
ット記録ヘッドを備えている。この装置における記録
は、記録ヘッドがその移動に伴なって記録位置へ到達す
る毎に電気熱変換素子に駆動パルスを印加して液路内の
記録液に吐出エネルギーを供給し、これにより吐出口か
ら記録液を飛翔液滴として吐出させ、この液滴を記録紙
等の記録媒体に着弾させることによってドットを形成す
る。この記録媒体に形成されるドットは記録ヘッドの移
動に伴なってドッタマトリクスを構成し、このドットマ
トリクスによって文字,画像等の記録が行われる。
以上のような記録装置では、一般に記録ヘッドはその
移動方向(以下、主走査方向ともいう)と垂直な方向
(以下、副走査方向ともいう)に例えばn個の吐出口を
有する。この場合、記録時には最大n個の電気熱変換素
子を同時に駆動することも可能であるが、記録ヘッドに
電力を供給する電源部の負担が大きくなる等の理由で、
n個の電気熱変換素子をいくつかのブロックに分け、こ
の分割されブロック毎に順次駆動する時分割駆動を行う
のが一般的である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のように時分割駆動が記録ヘッド
の主走査方向の移動に伴なって行われる場合、記録ヘッ
ドの副走査方向に配列する吐出口によって記録されるド
ットは、本来副走査方向に1列に配列されるべきとこ
ろ、微視的に視ればそれぞれのブロックでドット列が斜
めに記録されたり、ブロック毎にずれて全体として斜め
に記録される、いわゆるドットずれを生ずる。
特にバブルジェット方式では記録ヘッドを駆動するた
めの駆動パルスのパルス幅、すなわちパルス印加時間が
10μsec以下と比較的短いため、駆動周波数を高くする
ことができこれに伴なってキャリッジ速度を大きくする
ことができる。このため、上記ドットずれは、バブルジ
ェット方式の記録ヘッドを用いた場合に特に顕著にな
る。
以上のように、シリアルタイプの記録装置で時分割駆
動を行う場合、上述されるようなドットずれは避けられ
ないものであり、この場合、特に以下に示すような問題
が生じる。
すなわち、記録装置によっては、スループットを向上
させるために両方向記録を行うことがあり、この場合、
右方向記録の時は右下がり、左方向記録の時は左下がり
というように、記録ヘッドの走査方向によってドット列
のずれ方が異なる。このため同一パターンを記録して
も、走査方向によって記録結果が異なってしまう。以上
のことは、フルカラー記録等において両方向記録によっ
てドットを重ねて記録する場合にも同様のことがいえ
る。
又、記録装置によっては、記録領域の微調整を微細な
間隔で配列する吐出口を利用して行うことがあり、例え
ば記録に用いる吐出口を記録ヘッドが有するN個の吐出
口の内の連続したM個(M<N)に限定して記録を行う
ことがある。この場合、吐出口の選び方によっては、限
定された吐出口の全体によって記録されるドット列の両
端で、ドット列がブロックの途中から始まったり、ある
いは終ったりする。このように、同一のパターンを記録
しようとしても、微視的に視れば記録されるドットのパ
ターンは選択される吐出口に応じていくつかのパターン
を有することになる。
以上示した両方向記録や吐出口を限定した記録の際に
生じる時分割駆動の二次的な弊害、すなわち上述したド
ットずれの生じ方が一定しないということは、記録結果
の品位を損うと共に、記録結果の品位の不安定を招く。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、記録ヘッドを時分割駆動
するときの駆動するブロックの順序を限定される吐出口
に応じて変更することにより、上記ドットずれのずれ方
を一定にし、良好な記録品位を得ることのできる記録装
置および記録ヘッド駆動方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明では、配列される複数の記録素子が
複数のブロックに分割された記録ヘッドを、該配列方向
とは異なる方向に主走査しつつ記録を行う記録装置にお
いて、前記複数の記録素子に対応して順次供給される分
割駆動信号に従い、当該複数の記録素子を前記ブロック
毎に時分割駆動する駆動手段と、前記主走査の期間にお
いて使用すべき記録素子の範囲を前記複数の記録素子の
一部に限定して可変的に選択する選択手段と、この選択
手段によって可変的に選択された前記複数の記録素子の
始端または終端の属する前記ブロックに応じて、前記駆
動手段に順次供給される前記分割駆動信号の順序を変更
する変更手段とを有することを特徴とする。
また、配列されるN個の記録素子が複数のブロックに
分割された記録ヘッドを、該配列方向とは異なる方向に
主走査しつつ記録を行う記録装置において、前記N個の
記録素子に対応して順次供給される分割駆動信号に従
い、当該複数の記録素子を前記ブロック毎に時分割駆動
する駆動手段と、前記主走査の期間において使用すべき
記録素子の範囲を前記複数の記録素子のうちM個(M<
N)に限定して可変的に選択する選択手段と、この選択
手段によって可変的に選択された前記M個の記録素子の
始端または終端の属する前記ブロックに応じて、前記駆
動手段に順次供給される前記分割駆動信号の順序を変更
する変更手段とを有することを特徴とする。
さらに、配列される複数の記録素子が複数のブロック
に分割された記録ヘッドを、該配列方向とは異なる方向
に主走査しつつ記録を行う記録装置における記録ヘッド
の駆動方法であって、前記複数の記録素子に対応して順
次供給される分割駆動信号に従い、当該複数の記録素子
を前記ブロック毎に時分割駆動する記録ヘッドの駆動方
法において、前記主走査の期間において使用すべき記録
素子の範囲を前記複数の記録素子の一部に限定して可変
的に選択し、この選択によって可変的に選択された前記
複数の記録素子の始端または終端の属する前記ブロック
に応じて、前記順次供給される前記分割駆動信号の順序
を変更することを特徴とする。
〔作 用〕
以上の構成によれば、記録ヘッドの複数の記録素子を
複数のブロックに分割して該ブロック毎に時分割駆動す
る場合において、これら複数の記録素子のうち、記録に
使用すべき記録素子の範囲をその一部に限定して可変的
に選択するとき、その可変的に選択された記録素子の始
端または終端の属するブロックに応じて、上記時分割駆
動において複数の記録素子に供給される分割駆動信号の
供給順序を変更するので、供給順序を一定とした場合に
は上記使用範囲毎に異なってしまうドットパターンを、
各選択される記録素子の使用範囲間で同一のものとする
ことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例に関するインクジェット
記録装置の要部を示す模式的斜視図である。
第1図において、1は副走査方向に64個の吐出口を配
列する記録ヘッドであり、各吐出口に連通する液路には
インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生
する電気熱変換素子が配設される。2は、記録ヘッドを
搭載し、キャリッジモータ等不図示の駆動手段により案
内軸3に沿って往復移動するキャリッジである。4は、
記録媒体としての記録シート5の記録面を記録ヘッド1
の吐出口に対向する位置に保持するプラテンとして機能
し、かつ紙送りモータ等不図示の駆動手段によって回転
駆動される記録シート5を図中矢印方向に搬送するため
の搬送ローラである。
第2図は第1図に示した記録装置の制御構成を示すブ
ロック図である。
第2図において、6は記録装置における動作および処
理にかかる制御を実行するCPU、7は上記動作および処
理のプログラムや各種データを格納したROM、8は、ホ
ストからのデータを一時記憶する領域や、CPU6の作業領
域として使用されるRAM、9はCPU6,ROM7,RAM8等から構
成される制御部であり、記録装置の所定の部位に配設さ
れる基板上に構成される。10は、記録データや制御コー
ドを本例の記録装置に送信するホスト装置であり、例え
ば、マイクロコンピュータ、ワードプロセッサ、複写機
の原稿読取り部等として構成される。11は、ホストから
の各種信号を受信するデータ受信部である。
12は、制御部9から転送される記録データに基づいて
記録ヘッド1を駆動するためのヘッドドライバ(以下、
記録ヘッド駆動回路ともいう)、21は、後述される駆動
制御回路であり、制御部9からの制御信号に応じてヘッ
ドドライバ12の駆動を制御する。14は、入力ポート13を
介して制御部9に制御信号を入力するための例えばキー
ボード等の情報信号入力部である。16は、制御部9から
出力ポート15を介して転送される制御信号によって駆動
される駆動部であり、駆動部16は、キャリッジ2を駆動
するための駆動用モータや、搬送ローラ5を回転駆動す
るための紙送りモータ等からなる。
第3図は、第2図に示したヘッドドライバ12の詳細を
示すブロック図である。
第3図において、18はシリアルに転送される記録デー
タを順次格納し、ラッチ信号に応じてこれらデータを保
持すると共に記録の間出力するためのラッチ回路であ
る。19はアンドゲートであり、各吐出口の電気熱変換素
子R1〜R64の各々にに対応して設けられる。アンドゲー
ト19の一方の入力端にはラッチ回路18から出力されるぞ
れぞれ対応した記録データが入力する。アンドゲート19
の他端には、駆動信号H1〜H4のいずれかが入力する。
ここで、駆動信号H1は吐出口番号1,5,9,…,1+4(k
−1),…61に対応するアンドゲート19に入力する。以
下、同様に駆動信号H2は吐出口番号2,6,…2+4(k−
1),…,62に対応するアンドゲート19に、駆動信号H3
は吐出口番号3,7,…,3+4(k−1),…,63に対応す
るアンドゲート19に、駆動信号H4は吐出口番号4,8,…,4
+4(k−1),…,64に対応するアンドゲート19に、
それぞれ入力する。この構成において、駆動信号H1〜H4
を順次“1"とすることにより時分割駆動がなされる。20
は例えばトランジスタからなる駆動素子であり、アンド
ゲート19それぞれの出力に応じて作動し、これにより電
気熱変換素子R1〜R64に駆動パルスがそれぞれ印加され
る。
以下、64個の吐出口に関して4分割駆動する場合、す
なわち各16個の吐出口よりなるブロック毎に駆動される
場合を例にとって説明する。なお、駆動信号に対して駆
動にかかる吐出口が周期性を有したものであるならば、
本発明を適用可能である。例えば、x分割駆動でx個の
吐出口ごとに駆動する場合や、x分割駆動で、連続した
y個の吐出口を1ブロックとみなし、xブロックごとに
駆動する場合などが考えられる。
第1実施例 本例では、両方向記録を行った際の、時分割駆動によ
るドットずれのパターンが、右方向記録と左方向記録で
同一になるような記録ヘッド駆動を行う場合を説明す
る。
通常、駆動信号H1〜H4は、例えば第7図に示されるよ
うに、H1,H2,H3,H4の順で駆動される。従って右方向記
録を行った場合、第4図に示されるように、キャリッジ
2の右方向への移動に伴ってドットが右下がりで記録さ
れる。これに対し、駆動信号H1〜H4の駆動順序を変えな
いで左方向記録を行うと、第5図に示されるようにドッ
トが左下がりとなり従来例で説明したようにドットずれ
の方向が異なって記録される。これを補正するために、
左方向記録で、駆動信号の駆動順序を第8図に示される
ようにH4,H3,H2,H1の順序にしたのが第6図である。こ
の結果、第4図に示されるものと同じパターンのドット
ずれが得られる。
このように、右方向記録の時に駆動信号の駆動順序、
従って分割ブロックの駆動順序をa,b,c,dの順で行った
場合、左方向記録の場合にはd,c,b,aの順で駆動を行う
ことによって、両方向記録でもドットずれのパターンが
同じになる。
なお、本実施例は、駆動信号に対して電気熱変換素子
がどのように接続されていても同様の効果が得られる。
例えば、吐出口配列の連続するいくつかの吐出口の電気
熱変換素子を同一の駆動信号で駆動する接続の仕方でも
同様の効果が得られる。この場合、各ブロックの吐出口
により記録されるドットは斜めにならず副走査方向に配
列し、これら配列がブロック毎にずれて斜めに記録され
る。
上記第1実施例の記録方向と駆動順序の関係を示した
のが表1である。この表で、F1は記録方向を示す制御信
号であり、F1が“0"の時は右方向記録、“1"の時は、左
方向記録であることを示す。
第2実施例 本例は、64個の吐出口の内連続した60個を用いて記録
を行う場合を例にとり、吐出口の選び方に応じてブロッ
クの駆動順序を定めることによって、常に一定のドット
ずれパターンを得る例を示す。
吐出口を限定して用いない場合、吐出口番号1の吐出
口にはドット1の記録データが与えられ、以下の吐出口
についても順次同様であるとすると、駆動信号H1をアク
ティブにすることによってドット1,5,9…が記録され
る。従って、駆動信号をH1,H2,H3,H4の順で駆動すると
吐出口の番号1から60を選んだ時は、右方向記録の場
合、第9図のAで示されるパターンでドットの1から4,
5から8,…が右下がりに記録される。
一方、例えば番号2の吐出口から番号61の吐出口を選
択した場合は、番号2の吐出口にドット1の記録データ
が与えられ、駆動信号H2をアクティブにすることによっ
てドット1が記録される。従って、背景技術に係る例で
説明したように駆動信号の駆動順序を変えず、H1,H2,H
3,H4の順で駆動すると、第9図のBで示されるパターン
でドットの1から3,4から7,8から11…が右下がりに記録
される。この第9図に示される記録パターンBから明ら
かなように記録ドットの両端ではブロックの途中で記録
ドット列が切れる。この記録ドット列の切れ方は、第9
図に示されるように使用される吐出口の範囲によって異
なるため、使用吐出口範囲によって記録ドットパターン
が異なってしまう。
これに対し、第12図に示されるように駆動順序をH2,H
3,H4,H1の順に変更すると、第10図の記録パターンCに
示すように、第9図の記録範囲Aのと同じパターンで、
ドットの1から4,5から8…が右下がりで記録される。
番号3の吐出口から番号62の吐出口までを選択した場
合は、番号3の吐出口1,7,11にドット1,5,9…の記録デ
ータが与えられ、駆動信号H3をアクティブにすることに
よってドット1,5,9…が記録される。従って、この場合
には駆動信号をH3,H4,H1,H2の順で駆動すると、第11図
のドットパターンDに示されるように、ドットの1から
4,5から8,…が右下がりに記録される。
以上のように、使用吐出口の選択によって、通常、1
番目の吐出口にセットされるドット1の記録データが2
番目の吐出口,3番目の吐出口,…にシフトした場合、そ
れに伴って駆動信号の駆動順序もシフトさせれば、常に
同一のドットずれパターンで記録を行うことができる。
以上述べた、吐出口のシフトと駆動順序の関係を表2
に示す。この表において、S1,S2は吐出口のシフト量を
示す制御信号を示し、第1ドットにかかる吐出口に対応
する駆動信号がH1からH1〜H4のいずれの信号にシフトし
かたを表わしている。シフト先がH1の時、すなわちシフ
トしないときはシフト量0(S1=S2=“0"),H2の場合
は、シフト量1(S1=“1",S2=“0"),H3の時はシフト
量2(S1=“0",S2=“1",H4の時は、シフト量3(S1=
S2=“1")である。
上記シフト量信号、すなわち駆動順序選択信号S1,S2
に応じて駆動信号H1〜H4の駆動順序が定められる。
第3実施例 本例は、上記第1実施例と、上記第2実施例とを組み
合わせた場合を示す。ここでは、第1,第2実施例は、互
いに独立の処理として考えることができるため、これら
処理をまとめると表3のようになる。
第13図〜第18図は、表1〜表3に示した選択信号と駆
動順序の関係を実現するための構成を示す回路ブロック
図である。
第13図は第2図に示した駆動制御回路21の一部として
構成される駆動パルス発生回路130を示し、この回路は
制御ブロック9から駆動開始信号lが入力されると、カ
ウンタ値をロードするための信号aと、4発の駆動パル
スbと、駆動パルスbが1発出力されるごとにカウンタ
値をアップまたはダウンさせるための信号が出力され
る。
第14図は、本発明の第1の実施例に関する駆動順序制
御回路の回路ブロック図である。この順序制御回路も駆
動制御回路21に構成される。上述の駆動パルス発生回路
130からの信号aが入力されるとバイナリーカウンタ140
の初期値が設定される。すなわち、右方向記録の場合、
制御信号F1が“0"であるためカウンタの初期値は“00"
であり、カウンタはUPが選択される。従って信号bに応
じてカウンタ出力QA,QBは“00",“01",“10",“11"と順
次増加する。これら信号はデコーダ141によってデコー
ドされ、駆動信号が順次H1,H2,H13,H4の順で出力され
る。左方向記録の場合は、制御信号F1が“1"であるた
め、初期値は“11"であり、カウンタはDownが選択され
る。従って、駆動信号は、H4,H3,H2,H1の順で出力され
る。
第15図および第16図は、本発明の第2実施例に関する
駆動順序制御回路の二例を示す回路ブロック図である。
第15図に示される回路では、制御信号S1,S2が“0"の
場合、カウンタ150に初期値“00"がロードされデコーダ
151からは駆動信号がH1,H2,H3,H4の順に出力される。S1
=“1",S2=“0"の場合、カウンタ150に初期値“01"が
ロードされ、駆動信号はH2,H3,H1,H2の順に出力され
る。以下、同様にしてS1=“0",S2=“1"の場合、H3,H
4,H1,H2の順で、S1=“1",S2=“1"の場合、H4,H1,H2,H
3の順に出力される。
第16図に示される回路では、カウンタ160に設定され
る初期値およびUP/Downの方向は一定であり、従って、
デコーダ161は、常に、Y1,Y2,Y3,Y4の順に信号を出力す
る。しかし、セレクタ162〜165の各々に入力する制御信
号S1,S2に応じて各セレクタから出力される信号が(入
力端A,B,C,Dの中から)設定され、これにより信号Y1〜Y
4に応じて第15図に示される場合と同様に駆動信号が順
次出力される。
第17図および第18図は、本発明の第3実施例に関する
駆動順序制御回路の二例を示す回路ブロック図である。
第17図に示される回路では、制御信号S1,S2によって
セレクタ172〜175の各々で出力される信号の設定がなさ
れ、制御信号F1によってカウンタ170の初期値の設定お
よびアップカウントまたはダウンカウントの選択がなさ
れる。
第18図に示される回路では、制御信号F1およびS1によ
って、信号S1,S2,▲▼,▲▼の中からセレクタ
182,183が出力する信号が設定され、これによりカウン
タ180の初期値が設定される。また、制御信号F1によっ
て、カウンタのアップカウントまたはダウンカウントが
設定される。
本発明は、インクジェット方式を用いてカラー記録を
行う場合に特に有効である。このことは、色毎に設けら
れたヘッドの複数の吐出口のうちの一部を用いてカラー
記録を行う場合に、ヘッド毎に用いる吐出口を限るとす
ると、インクの色毎にドットずれのパターンが異なって
しまう可能性が生じるが、本発明によればそのような問
題を解決できるからである。
なお、上記各実施例では、いわゆるバブルジェット方
式の記録ヘッドを用いた記録装置について説明したが、
本発明が適用されるのはこれら装置には限られず、バブ
ルジェット方式以外のインクジェット記録装置、または
熱転写方式、感熱方式等のサーマル方式の記録装置に対
しても本発明を適用することは可能である。
(その他) なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中で
もバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば
記録の高密度化,高精細化が達成できるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一で対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので
有効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に
優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第44
63359号明細書,同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上
昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載
されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行う
ことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構
成(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記
憶ヘッドの形態がどのようなものであっても、記録を確
実に効率よく行いうるからである。
さらに、上例のようなシリアルタイプのものでも、装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的に設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用
いた場合にも本発明は有効である。
また、本発明に記録装置の構成として設けられる、記
録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付
加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素
子或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録と
は別の吐出を行なう予備吐出モードを行うことも安定し
た記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数につい
ても、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けら
れたものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるものであってもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等の組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであってもよい。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本願発明によれば、
記録ヘッドの複数の記録素子を複数のブロックに分割し
て該ブロック毎に時分割駆動する場合において、これら
複数の記録素子のうち、記録に使用すべき記録素子の範
囲をその一部に限定して可変的に選択するとき、その可
変的に選択された記録素子の始端または終端の属するブ
ロックに応じて、上記時分割駆動において複数の記録素
子に供給される分割駆動信号の供給順序を変更するの
で、供給順序を一定とした場合には上記使用範囲毎に異
なってしまうドットパターンを、各選択される記録素子
の使用範囲間で同一のものとすることができる。
この結果、時分割駆動によって限定された記録素子の
範囲で記録を行なった場合にも、記録品位を良好なもの
とし、かつ記録品位を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に関するインクジェット記録
装置の模式的斜視図、 第2図は、第1図に示した装置の制御構成を示すブロッ
ク図、 第3図は、第2図に示した記録ヘッド駆動回路を示す回
路ブロック図、 第4図は、本発明の第1実施例にかかる右方向記録時の
ドットずれの状態を示す概念図、 第5図は、背景技術にかかる左方向記録時のドットずれ
の態様の一例を示す概念図、 第6図は、本発明の第1実施例にかかる左方向記録時の
ドットずれの態様を示す概念図、 第7図は、背景技術にかかる駆動信号のタイミングチャ
ートの一例、 第8図は、本発明の第1実施例にかかる駆動信号のタイ
ミングチャート、 第9図は、本発明の第2実施例にかかり使用吐出口とド
ットずれの関係を示す概念図、 第10図および第11図は、それぞれ本発明の第2実施例に
かかるドットずれの態様に示す概念図、 第12図は、本発明の第2実施例にかかる駆動信号の一例
を示すタイミングチャート、 第13図は、本発明の実施例にかかる駆動パルス発生回路
の動作態様を示す概念図、 第14図は、本発明の第1実施例にかかる駆動順序制御回
路を示す回路ブロック図、 第15図および第16図は、それぞれ本発明の第2実施例に
かかる駆動順序制御回路を示す回路ブロック図、 第17図および第18図は、それぞれ本発明の第3実施例に
かかる駆動順序制御回路を示す回路ブロック図である。 1……記録ヘッド、 2……キャリッジ、 6……CPU、 7……ROM、 8……RAM、 12……ヘッドドライバ(記録ヘッド駆動回路)、 21……駆動制御回路、 130……駆動パルス発生回路、 140,150,160,170,180……カウンタ、 141,151,161,17,181……デコーダ、 162,163,164,165,172,173,174,175,182,183……セレク
タ、 F1,S1,S2……制御信号、 H1,H2,H3,H4……駆動信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B41J 2/355 B41J 3/21 L 2/44 2/45 2/455 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/30 B41J 2/045 B41J 2/055 B41J 2/355 B41J 2/13 B41J 2/45 B41J 2/445 B41J 2/51

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列される複数の記録素子が複数のブロッ
    クに分割された記録ヘッドを、該配列方向とは異なる方
    向に主走査しつつ記録を行う記録装置において、 前記複数の記録素子に対応して順次供給される分割駆動
    信号に従い、当該複数の記録素子を前記ブロック毎に時
    分割駆動する駆動手段と、 前記主走査の期間において使用すべき記録素子の範囲を
    前記複数の記録素子の一部に限定して可変的に選択する
    選択手段と、 この選択手段によって可変的に選択された前記複数の記
    録素子の始端または終端の属する前記ブロックに応じ
    て、前記駆動手段に順次供給される前記分割駆動信号の
    順序を変更する変更手段と を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】前記変更手段は、さらに前記記録ヘッドの
    前記主走査の方向に応じて前記駆動手段に順序供給され
    る前記分割駆動信号の順序を変更することを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】前記記録装置は、前記記録ヘッドを記録に
    用いる記録色毎に複数有し、前記変更手段は、前記複数
    の記録ヘッドそれぞれの前記複数の記録素子の始端また
    は終端の属する前記ブロックに応じて前記分割駆動信号
    の順序を変更することにより、前記複数の記録ヘッドそ
    れぞれの複数の記録素子によって記録可能なそれぞれの
    ドットパターンを同一にすることを特徴とする請求項1
    または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録素子は、インク滴を吐出するため
    の吐出口、該吐出口に連通する液路および該液路中のイ
    ンクに気泡を生じさせるための熱エネルギー発生素子を
    有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載の記録装置。
  5. 【請求項5】配列されるN個の記録素子が複数のブロッ
    クに分割された記録ヘッドを、該配列方向とは異なる方
    向に主走査しつつ記録を行う記録装置において、 前記N個の記録素子に対応して順次供給される分割駆動
    信号に従い、当該複数の記録素子を前記ブロック毎に時
    分割駆動する駆動手段と、 前記主走査の期間において使用すべき記録素子の範囲を
    前記複数の記録素子のうちM個(M<N)に限定して可
    変的に選択する選択手段と、 この選択手段によって可変的に選択された前記M個の記
    録素子の始端または終端の属する前記ブロックに応じ
    て、前記駆動手段に順次供給される前記分割駆動信号の
    順序を変更する変更手段と を有することを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】配列される複数の記録素子が複数のブロッ
    クに分割された記録ヘッドを、該配列方向とは異なる方
    向に主走査しつつ記録を行う記録装置における記録ヘッ
    ドの駆動方法であって、前記複数の記録素子に対応して
    順次供給される分割駆動信号に従い、当該複数の記録素
    子を前記ブロック毎に時分割駆動する記録ヘッドの駆動
    方法において、 前記主走査の期間において使用すべき記録素子の範囲を
    前記複数の記録素子の一部に限定して可変的に選択し、 この選択によって可変的に選択された前記複数の記録素
    子の始端または終端の属する前記ブロックに応じて、前
    記順次供給される前記分割駆動信号の順序を変更する ことを特徴とする記録ヘッドの駆動方法。
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