JP2816805B2 - 洗浄方法 - Google Patents
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Description
油、グリース、ワックス、液晶、フラックス等の汚れが
付着した電子部品、精密部品又はこれらの組立、加工に
使用される治工具類等(以下、電子部品又は精密部品類
という)の洗浄方法に関し、さらに詳細には、洗浄工程
で出る洗浄後の洗浄液の処理性及び洗浄工程での洗浄性
の維持管理に優れた洗浄方法に関する。
精密部品、治工具等の固体表面に存在する油脂、機械
油、切削油、グリース、ワックス、液晶、フラックス等
の有機物を主体とする汚れの除去には、ケロシン、ベン
ゼン、キシレン等の炭化水素系溶剤;トリクロロエチレ
ン、テトラクロロエチレン等の塩素系溶剤;トリクロロ
トリフルオロエタン等のフロン系溶剤;界面活性剤やビ
ルダーを配合した水系の洗浄剤等が使用されている。特
に、電子、電気、機械等の部品には、その高洗浄性、難
燃性という特性を生かしてフロン系溶剤又は塩素系溶剤
が使用されてきた。
を用いる洗浄剤は、安全性、毒性、環境汚染性等に大き
な問題を有している。また、炭化水素系溶剤、特にベン
ゼン、キシレン等は毒性が高く、労働安全衛生法上の有
害物に指定されている化合物であり、これを取り扱う作
業の危険性及び煩雑さを考慮すると、洗浄剤として用い
ることは好ましくない。
して危険性や毒性が低く、界面活性剤やビルダー等の洗
浄剤構成成分を適宜選択することにより、優れた洗浄力
を併せ持たせることができる。しかし、この水系洗浄剤
では、水分を除いた洗浄剤成分が、例えば70%以上に
て洗浄する場合、被洗浄剤に付着し、すすぎ工程に持ち
出される洗浄液量が大きくなり、過剰の洗浄剤の補給が
必要になるという欠点がある。また、水希釈して使用さ
れる時にも、一般に水への溶解性が良好なため、洗浄液
の洗浄性の維持、管理が容易ではなく、洗浄性確保のた
め過剰の洗浄剤の補給が必要となり、洗浄後の洗浄液の
排水処理も極めて悪いという欠点があった。そして、そ
の処理は、例えば凝集沈澱、加圧浮上、活性汚泥、活性
炭処理法等を用いて行うことができるが、いずれの処理
法も多大な費用及び設備が必要とされる。
を必要とせず、かつ洗浄液の洗浄性の維持、管理が容易
で、洗浄剤使用量においても経済的に優れた、電子部品
又は精密部品等を洗浄する方法が望まれていた。
明らは鋭意研究を行った結果、特定の洗浄剤の水希釈液
を用い、20〜100℃の温度で機械力等を付加するこ
とにより相分離しない均一状態にて保てば充分な洗浄力
を有すると共に、洗浄後の洗浄液中の油状汚れ及び洗浄
剤中の活性成分等の有機物を容易に分離除去でき、その
結果、排水処理性が著しく改善され、分離除去された後
の洗浄液は再利用することができることを見出した。即
ち、洗浄後の洗浄液中の有機物を効率良く、高濃度に分
離除去することができることより、洗浄後の洗浄液から
分離除去される単位時間当たりの全有機物排出量を検出
し、その排出量に対して、洗浄液の洗浄性を少なくとも
保持するのに必要な全有機物中の活性成分比率に相当す
る量の活性成分を洗浄液に補給して分離処理後の水相を
循環使用することにより、洗浄液中の洗浄剤濃度を一定
に維持し、洗浄液の洗浄性を維持できることを見出し本
発明を完成した。
方法において、以下の活性成分と性質を有する洗浄剤の
水希釈液を用いて20〜100℃の温度で相分離しない
状態にて洗浄する工程(以下、洗浄工程と略す)、およ
び洗浄後の洗浄液を20℃以上に保温しながら洗浄液中
の有機物を分離する工程(以下、分離工程と略す)を有
することを特徴とする電子部品又は精密部品類の洗浄方
法、 活性成分:非イオン性界面活性剤単独、または非イオ
ン性界面活性剤に加えて炭素数6〜30の直鎖又は分岐
鎖の飽和又は不飽和の炭化水素化合物、炭素数6〜40
のアルキルエステル類、及び炭素数6〜40のアルキル
ケトン類からなる群より選ばれる1種以上の化合物との
併用 性質:該洗浄剤を水で希釈又は水を蒸発させて活性成
分の含有割合を10重量%にした水溶液を20〜100
℃の温度で30分間静置した際に、含有している活性成
分の30重量%以上が水相から分離するという性質 (2)洗浄剤中の無機塩類が0.1%以下であることを
特徴とする(1)記載の洗浄方法、 (3)洗浄後の洗浄液から有機物を分離除去した残りの
水相を、洗浄剤の希釈用に再利用する事を特徴とする
(1)又は(2)記載の洗浄方法、 (4)洗浄後の洗浄液から分離除去される全有機物排出
量を検出し、洗浄液の洗浄性を少なくとも保持するのに
必要な該全有機物中の活性成分比率に相当する量の活性
成分を洗浄液に補給して分離処理後の水相を循環使用す
ることを特徴とする(3)の洗浄方法、 (5)油脂、機械油、切削油、グリース、ワックス、液
晶、フラックスの付着した電子部品又は精密部品類を洗
浄することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記
載の洗浄方法、に関する。
剤は、次のような活性成分と性質を有する。 (1)活性成分:非イオン性界面活性剤、並びに炭素数
6〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素
化合物、炭素数6〜40のアルキルエステル類、及び炭
素数6〜40のアルキルケトン類からなる群より選ばれ
る1種以上の化合物 (2)性質:該洗浄剤を水で希釈又は水を蒸発させて活
性成分の含有割合を10重量%にした水溶液を20〜1
00℃の温度で30分間静置した際に、含有している活
性成分の30重量%以上が水相から分離するという性質
ような活性成分と性質を有しているものであれば特に限
定されものではない。即ち、活性成分としては非イオン
性界面活性剤を必須の成分とし、非イオン性界面活性剤
単独でもよいし、または非イオン性界面活性剤に加えて
炭素数6〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭
化水素化合物、炭素数6〜40のアルキルエステル類、
及び炭素数6〜40のアルキルケトン類からなる群より
選ばれる1種以上の化合物との併用であってもよい。
ン性界面活性剤、並びに油性の汚れに対する洗浄性を改
良するために使用される炭化水素化合物、難水溶性のア
ルキルエステル類及びアルキルケトン類等の化合物を、
洗浄剤組成物中の有機成分の50重量%以上含有する洗
浄剤が挙げられる。これらのうち、特に洗浄性を上げる
ため、これらの成分を洗浄剤組成物中の有機成分の70
重量%以上含有するものがより好ましい。なお、ここで
曇点とは、イオン交換水で20倍に希釈した洗浄剤組成
物10〜30mlを試験管にとり、1℃/分の昇温速度
で温度を上げていったとき、液がにごり出す温度をい
い、この温度以上の温度に保持すると、水溶液中の非イ
オン性界面活性剤は水相から徐々に分離する。
ルキルエーテル型、アルキルアリルエーテル型、アルキ
ルチオエーテル型等のエーテル型;アルキルエステル
型、ソルビタンアルキルエステル型等のエステル型;ポ
リオキシアルキレンアルキルアミン等のアミンとの縮合
型;ポリオキシアルキレンアルキルアマイド等のアミド
との縮合型;ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレ
ンをランダム又はブロック縮合させたプルロニック又は
テトロニック型;ポリエチレンイミン系等の界面活性剤
が挙げられる。これらのうち、特に炭素数4〜22の炭
化水素基を有するものが好ましく、このような非イオン
性界面活性剤を含有する洗浄剤組成物は、油性汚れに対
する親和性が増大して洗浄力が向上するとともに、これ
が混入した洗浄後の洗浄液は明瞭な曇点を示しやすく、
排水処理性が特に良好である。
浄工程の温度で液状である炭素数6〜30の直鎖又は分
岐鎖の飽和又は不飽和結合を有するパラフィン類、オレ
フィン類、あるいは芳香族、脂環族を含む炭化水素化合
物が挙げられる。さらに、アルキルエステル類として
は、例えば洗浄工程の温度で液状である炭素数6〜40
のモノエステル、ジエステル、トリエステルが挙げら
れ、特に炭素数6〜18の高級脂肪酸と炭素数1〜18
の高級アルコールのエステル;炭素数6〜18の高級脂
肪酸と炭素数2〜8のジオール又はトリオールとのエス
テル;炭素数1〜18の高級アルコールと炭素数2〜8
のジカルボン酸又はトリカルボン酸とのエステルが好ま
しい。アルキルケトン類としては、炭素数6〜40のジ
アルキルケトンが好ましい。
か、必要に応じて陰イオン性等の界面活性剤、アルカノ
ールアミン等のアミン類、ビルダー、キレート剤、防錆
剤、消泡剤等を含有するものを使用することもできる。
において、水相から分離する活性成分が30重量%未満
では、洗浄後の洗浄液からの活性成分の分離が充分でな
く、その結果、油汚れ等の有機系汚れ成分も水相中に溶
解、乳化、分散されやすく、排水処理性が充分に改善さ
れない。また、分離処理後の水相を洗浄液の希釈液とし
て再利用しても油汚れ等の有機物含有量が多く、洗浄液
の再汚染等を引き起こし、洗浄性能の維持が著しく低下
する。このようなことから排水処理性をより有効に改善
し、かつ洗浄後の洗浄液の再利用を可能にするために
は、含有している活性成分の70重量%以上が分離する
洗浄剤を用いるのが好ましい。ここで、水相から分離す
る活性成分の量は、CODもしくはTOC(全有機炭
素)によって測定する。
子部品又は精密部品類においては、部材に対する安全性
及び電気的信頼性等の観点から洗浄剤中に含まれるカセ
イソーダ、オルソケイ酸ソーダ、炭酸ソーダあるいはリ
ン酸ソーダ等の無機塩類を1%以下、好ましくは0.1
%以下とするのが望ましい。
ものではないが、前記のような活性成分と性質を備えた
洗浄剤組成物を用いて、20〜100℃の温度、好まし
くは20〜70℃の温度範囲で洗浄液が相分離しない状
態に保持するために、例えば攪拌羽根又はポンプ等によ
り循環攪拌させて浸漬法、超音波洗浄法、揺動法、スプ
レー法等を単独又は組み合わせて行うことができる。
浄後の洗浄液を、20〜100℃、好ましくは20〜7
0℃に加熱又は冷却して、20℃以上に保温しながら洗
浄液中の有機物を分離除去する。ここでいう有機物とは
分離されてくる洗浄剤中の活性成分および各種の有機系
の汚れ成分を含めたものをいう。洗浄液を100℃以上
に加熱するには加圧等の設備が必要となるため、実用上
有益でなく、また、20℃未満にするには夏場等におい
て冷却設備等を設置しなければならず、実用上有効では
ない。特に、用いる非イオン性界面活性剤の曇点以上の
温度に加温すると、より有効に分離が行われるので好ま
しい。すなわち、曇点以上の温度になると、非イオン性
界面活性剤は水溶性を失い、この結果、洗浄液中に可溶
化又は乳化していた油性汚れを水中で保持することがで
きず、油性汚れはその比重の大小により水に浮いたり沈
んだりして分離する。また、非イオン性界面活性剤自身
も水溶性を失って水中から分離する。
面活性剤、炭化水素化合物等の活性成分と油性の汚れ成
分等からなるが、このような有機物の除去は、洗浄後の
洗浄液の受槽又は分離のための専用槽内で、20℃以
上、好ましくは20〜70℃に保ちながら、スキミング
法、分離膜を利用する方法、遠心分離法、電気的分離法
等を単独又は二つ以上を併用して行うことができる。
とにより、洗浄後の洗浄液は清浄化されるので、洗浄液
から有機物を分離除去した残りの水相を、洗浄剤の希釈
用として再利用することができる。再利用にあたって
は、必要により洗浄液中の水溶性イオンや界面活性剤等
の有機物の除去のため、イオン交換処理や活性炭による
吸着処理を行ってもよい。
物の分離を効率よく高濃度にて行うことができるため、
洗浄後の洗浄液全てを一括してバッチ方式で分離処理し
て再利用することができる。あるいは、洗浄後の洗浄液
の一部を分離処理し、洗浄液から分離除去される全有機
物排出量を検出し、洗浄液の洗浄性を少なくとも保持す
るのに必要な該全有機物中の活性成分比率に相当する量
の活性成分を洗浄液に補給して分離処理後の水相を循環
使用することにより、洗浄液の洗浄性を連続して維持す
ることもできる。ここで、全有機物排出量とは、分離さ
れてくる洗浄剤中の活性成分および各種の有機系の汚れ
成分を含めた全ての有機物の排出量をいう。この排出量
の測定は、重量又は容積測定により行うことができる。
また、洗浄液の洗浄性を少なくとも保持するのに必要な
全有機物中の活性成分比率とは、汚れ成分および活性成
分の重量又は容積に対する、洗浄性を維持するのに必要
最小限の活性成分の重量又は容積の比率を意味する。
み合わせて使用しても良く、又通常行われているその他
の洗浄方式と組み合わせて使用してもよい。また、すす
ぎ洗い(リンス)工程を必要に応じ併設しても良く、特
開平4−12480号公報、特開平5−96255号公
報に記載のリンス方法等がその例として挙げられる。
立加工工程に使用される治工具類等の洗浄時に特に優れ
た効果を有するが、ここで精密部品とは、例えば電子部
品、電機部品、精密機械部品、樹脂加工部品、光学部品
等をいう。電子部品とは、例えば電算機及びその周辺機
器、家電機器、通信機器、OA機器、その他電子応用機
器等に用いられるプリント配線基板;ICリードフレー
ム、抵抗器、コンデンサー、リレー等接点部材に用いら
れるフープ材;OA機器、時計、電算機器、玩具、家電
機器等に用いられる液晶表示器;映像・音声記録/再生
部品、その関連部品等に用いられる磁気記録部品;シリ
コンやセラミックスのウェハ等の半導体材料;水晶振動
子等の電歪用部品;CD、PD、複写機器、光記録機器
等に用いられる光電変換部品などをいう。電機部品と
は、例えばブラシ、ロータ、ステータ、ハウジング等の
電動機部品;販売機や各種機器に用いられる発券用部
品;販売機、キャッシュディスペンサ等に用いられる貨
幣検査用部品などをいう。精密機器部品とは、例えば精
密駆動機器、ビデオレコーダー等に用いられるベアリン
グ;超硬チップ等の加工用部品などをいう。樹脂加工部
品とは、例えばカメラ、自動車等に用いられる精密樹脂
加工部品などをいう。さらに、光学部品とは、例えばカ
メラ、眼鏡、光学機器等に用いられるレンズなどをい
い、その他の部品として、例えばメガネフレーム、時計
ケース、時計ベルト等が挙げられる。また、組立加工工
程に使用される治工具類とは、上述の各種部品例で示し
たような精密部品を製造、成形、加工、組立、仕上げ等
の各種工程において取り扱う治具、工具の他、これらの
精密部品を取り扱う各種機器、その部品等をいう。
ラックスの残存したプリント配線基板、ガラス基板に付
着した液晶あるいはロジンを含有する固着在等のワック
スの洗浄時に好適な性能を発揮するが、本発明の対象と
なる精密部品類及び治工具類は、これらの例に限定され
るものではなく、組立加工工程において各種の加工油や
フラックス等の後工程の妨害物質、又は製品の特性を低
下させる各種の油性汚染物質が付着している一定形状の
固体表面を有する精密部品類及び治工具類であれば、本
発明の洗浄方法を適用することができる。これらの汚染
物質が、例えば油脂、機械油、切削油、グリース、液
晶、ロジン系フラックス等の、主として有機油分の汚れ
である場合、本発明の洗浄方法の特徴が特に発揮され
る。さらに、これらに金属粉、無機物粉等が混入した汚
れであっても有効である。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。
ン交換水で活性成分含有量が10重量%になるよう希釈
し、その洗浄剤水溶液を20〜100℃の温度で30分
間静置した。その結果、洗浄剤組成物No.1〜4はい
ずれも、含有している活性成分の30重量%以上が水相
から分離することが確認された(それぞれ、85、7
3、70、80%)。一方、洗浄剤組成物5、6では0
%、10%。なお、活性成分の水相から分離量の測定
は、CODにより行った。
水希釈液を用い、ロジン系のフラックスで処理したプリ
ント基板(10cm×15cm)〔テスト材1〕、ナフ
テン系鉱油(40℃、350cSt)を塗布(1g/m
2 )した鋼製テストピース(10cm×15cm)〔テ
スト材2〕及び液晶を塗布(5g/m2 )したガラス基
板(10cm×10cm)〔テスト材3〕を洗浄した。
洗浄は50℃にて、攪拌羽根にて相分離しないよう攪拌
しながら、3分間の超音波洗浄を行った。洗浄後の各被
洗浄板(テスト材1〜3)の各々を40℃のイオン交換
水に浸漬し、1分間超音波をあてながらすすぎ洗い(リ
ンス)した。リンス後の被洗浄板(テスト材1〜3)の
外観はいずれも良好であった。
り、50℃に保温、上記洗浄と同条件で相分離しないよ
う攪拌しながら、2L/Mにて静置分離槽(断面積36
6cm2 )に送り下層液を再度ビーカーに戻し30分間
循環処理後の洗浄液をサンプリングしてそのCOD(化
学的酸素要求量)を測定し(A値)、前記処理前の洗浄
液のCOD(B値)と比較し、有機物の分離率((B値
−A値)÷B値)×100を算出した。次いで、30分
間循環処理後の水相を用い、各洗浄剤組成物を10倍希
釈し、上記同条件にて、洗浄とすすぎ洗いをし、その際
の汚れ物質の除去性を評価した。結果を表1に示す。汚
れ物質の除去性の評価基準は次の通りである。
の残着がなく、非常に良好。 ○;汚れ物質の残着がほとんどなく、良好。 △;汚れ物質の残着がわずかにあり、やや悪い。
性を有する撹拌条件のもとでも、洗浄剤組成物1〜4で
は、有機物の分離率が高く、また分離して得られた洗浄
液はCODが低いことから、有機物が少ない事が認めら
れた。なお、分離率50%以上のもの(洗浄剤組成物1
〜4)はその水相を洗浄剤希釈用として再利用しても良
好な洗浄性を示し、特に分離率80%以上のもの(洗浄
剤組成物No.1、2および4)は優れていた。
機物を効率よく高濃度に分離除去することができ、後の
排水処理工程が簡素化できるため、特に油脂、機械油、
切削油、グリース、ワックス、液晶、フラックス等の汚
れが付着した電子部品又は精密部品類を工業的に有利に
洗浄することができる。さらに、本発明により分離処理
した水相は、再び洗浄剤の希釈用に使用することがで
き、洗浄剤の希釈に使用する水の量を大幅に低減できる
と共に、分離除去された全有機物排出量に対して一定割
合の活性成分を補給することにより、洗浄液の洗浄性を
維持でき、洗浄剤使用量も低減することができ、経済的
にも優れている。
Claims (5)
- 【請求項1】 電子部品又は精密部品類を洗浄剤で洗浄
する洗浄方法において、以下の活性成分と性質を有する
洗浄剤の水希釈液を用いて20〜100℃の温度で相分
離しない状態にて洗浄する工程、および洗浄後の洗浄液
を20℃以上に保温しながら洗浄液中の有機物を分離す
る工程を有することを特徴とする電子部品又は精密部品
類の洗浄方法。 活性成分:非イオン性界面活性剤単独、または非イオ
ン性界面活性剤に加えて炭素数6〜30の直鎖又は分岐
鎖の飽和又は不飽和の炭化水素化合物、炭素数6〜40
のアルキルエステル類、及び炭素数6〜40のアルキル
ケトン類からなる群より選ばれる1種以上の化合物との
併用 性質:該洗浄剤を水で希釈又は水を蒸発させて活性成
分の含有割合を10重量%にした水溶液を20〜100
℃の温度で30分間静置した際に、含有している活性成
分の30重量%以上が水相から分離するという性質 - 【請求項2】 洗浄剤中の無機塩類が0.1%以下であ
ることを特徴とする請求項1記載の洗浄方法。 - 【請求項3】 洗浄後の洗浄液から有機物を分離除去し
た残りの水相を、洗浄剤の希釈用に再利用する事を特徴
とする請求項1又は2記載の洗浄方法。 - 【請求項4】 洗浄後の洗浄液から分離除去される全有
機物排出量を検出し、洗浄液の洗浄性を少なくとも保持
するのに必要な該全有機物中の活性成分比率に相当する
量の活性成分を洗浄液に補給して分離処理後の水相を循
環使用することを特徴とする請求項3記載の洗浄方法。 - 【請求項5】 油脂、機械油、切削油、グリース、ワッ
クス、液晶、フラックスの付着した電子部品又は精密部
品類を洗浄することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載の洗浄方法。
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