JP2815929B2 - 空気入りタイヤ用中子組立体 - Google Patents
空気入りタイヤ用中子組立体Info
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- pneumatic tire
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- B60C17/04—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor utilising additional non-inflatable supports which become load-supporting in emergency
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- B60C17/04—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor utilising additional non-inflatable supports which become load-supporting in emergency
- B60C17/045—Rotatable supports relative to the rim
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- B60C17/00—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パンクなどにより、空気入りタイヤの内圧
が低下した場合に、一定距離の安全走行を可能にする空
気入りタイヤ用中子組立体に関する。
が低下した場合に、一定距離の安全走行を可能にする空
気入りタイヤ用中子組立体に関する。
従来、中子組立体をリムに取り付けた例は過去多数あ
る。しかし、それらは殆どが中子組立体をリムにボルト
等で固定しているため、ランフラツト（低内圧走行）
時、タイヤと中子組立体との間の周長差のためにタイヤ
と中子組立体との間に擦れを生じ、タイヤが破損を生じ
やすいという欠点がある。
る。しかし、それらは殆どが中子組立体をリムにボルト
等で固定しているため、ランフラツト（低内圧走行）
時、タイヤと中子組立体との間の周長差のためにタイヤ
と中子組立体との間に擦れを生じ、タイヤが破損を生じ
やすいという欠点がある。
これを改善する空気入りタイヤ用中子組立体として、
特公昭55−3163号公報が開示されている。この空気入り
タイヤ用中子組立体は、少なくとも一部が弾性材料によ
り構成された２個以上の弧状体の各端部を重ね合わせて
連結することにより環状に組み立てられるとともに、空
気入りタイヤを装着したリムのウエル部外周面に嵌合さ
れたものである。そして、この中子組立体は、空気入り
タイヤが内圧低下により潰れた場合に、外周面が空気入
りタイヤのクラウン部の内周面と接触するようになって
おり、空気入りタイヤから与えられた力によりリムのウ
エル部外周面上を滑って回転し、空気入りタイヤのクラ
ウン部との間の擦れを防止するようにしている。
特公昭55−3163号公報が開示されている。この空気入り
タイヤ用中子組立体は、少なくとも一部が弾性材料によ
り構成された２個以上の弧状体の各端部を重ね合わせて
連結することにより環状に組み立てられるとともに、空
気入りタイヤを装着したリムのウエル部外周面に嵌合さ
れたものである。そして、この中子組立体は、空気入り
タイヤが内圧低下により潰れた場合に、外周面が空気入
りタイヤのクラウン部の内周面と接触するようになって
おり、空気入りタイヤから与えられた力によりリムのウ
エル部外周面上を滑って回転し、空気入りタイヤのクラ
ウン部との間の擦れを防止するようにしている。
しかしながら、この空気入りタイヤ用中子組立体にお
いては、中子組立体を装着したタイヤの使用条件のうち
で、実用上有りえる範囲の高い荷重域または高い速度域
において、ランフラツト（低内圧走行）時、中子組立体
のリムウエル部との接触面が摩擦によって摩耗を起して
走行不能になると言う欠点がある。
いては、中子組立体を装着したタイヤの使用条件のうち
で、実用上有りえる範囲の高い荷重域または高い速度域
において、ランフラツト（低内圧走行）時、中子組立体
のリムウエル部との接触面が摩擦によって摩耗を起して
走行不能になると言う欠点がある。
本発明は上記事実を考慮し、中子組立体の内周面とリ
ムウエル部との接触面の摩擦熱を低減でき、比較的長距
離の走行を可能にできる空気入りタイヤ用中子組立体を
得ることが目的である。
ムウエル部との接触面の摩擦熱を低減でき、比較的長距
離の走行を可能にできる空気入りタイヤ用中子組立体を
得ることが目的である。
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも一部
が弾性材料により構成された２個以上の弧状体の各端部
を重ね合わせて連結することにより環状に組立られると
ともに空気入りタイヤを装着したリムのウエル部外周面
に嵌合され空気入りタイヤが内圧低下により潰れた場合
に外周面が空気入りタイヤのクラウン部内周面と接触し
内周面がウエル部外周面上を滑って回転する空気入りタ
イヤ用中子組立体であって、内周面に形成された溝と、
内周面とリムのウエル部外周面との間に充填された潤滑
剤と、有することを特徴としている。
が弾性材料により構成された２個以上の弧状体の各端部
を重ね合わせて連結することにより環状に組立られると
ともに空気入りタイヤを装着したリムのウエル部外周面
に嵌合され空気入りタイヤが内圧低下により潰れた場合
に外周面が空気入りタイヤのクラウン部内周面と接触し
内周面がウエル部外周面上を滑って回転する空気入りタ
イヤ用中子組立体であって、内周面に形成された溝と、
内周面とリムのウエル部外周面との間に充填された潤滑
剤と、有することを特徴としている。
本発明においては、中子組立体は通常走行時は内周面
とリムのウエル部の外周面との摩擦によってリムと一体
となって回転している。パンク等により空気入りタイヤ
の内圧が低下すると、空気入りタイヤは接地側において
潰れ、クラウン部内周面が中子組立体の外周面に接触す
るようになる。この時、中子組立体は空気入りタイヤの
クラウン部を内側から支持してその潰れを防止し、内圧
低下状態における空気入りタイヤの走行（ランフラツ
ト）を可能にするとともに、空気入りタイヤから与えら
れた力によりリムのウエル部外周面上を滑って回転し、
空気入りタイヤのクラウン部内周面と中子組立体の外周
面との間の擦れを防止する。
とリムのウエル部の外周面との摩擦によってリムと一体
となって回転している。パンク等により空気入りタイヤ
の内圧が低下すると、空気入りタイヤは接地側において
潰れ、クラウン部内周面が中子組立体の外周面に接触す
るようになる。この時、中子組立体は空気入りタイヤの
クラウン部を内側から支持してその潰れを防止し、内圧
低下状態における空気入りタイヤの走行（ランフラツ
ト）を可能にするとともに、空気入りタイヤから与えら
れた力によりリムのウエル部外周面上を滑って回転し、
空気入りタイヤのクラウン部内周面と中子組立体の外周
面との間の擦れを防止する。
また、この時中子組立体のリムウエル部との接触面に
は多大な摩擦が発生する。このため、本発明の中子組立
体は内周面に溝を設け、かつ潤滑剤を中子組立体の内周
面とリムのリムウエル部の外周面との間に充填し、中子
組立体とリムウエル部との摩擦抵抗を少なくすることに
よって、内圧低下後に高荷重下で高速走行しても、中子
組立体のリムウエル部との接触面が摩擦によって破損す
ることなく、比較的長距離の走行ができる。
は多大な摩擦が発生する。このため、本発明の中子組立
体は内周面に溝を設け、かつ潤滑剤を中子組立体の内周
面とリムのリムウエル部の外周面との間に充填し、中子
組立体とリムウエル部との摩擦抵抗を少なくすることに
よって、内圧低下後に高荷重下で高速走行しても、中子
組立体のリムウエル部との接触面が摩擦によって破損す
ることなく、比較的長距離の走行ができる。
また、溝は周方向に連続であり、幅方向に閉じていて
ランフラツト時に潤滑剤がタイヤ内部にこぼれるのを防
ぐことが好ましい。また潤滑剤は混和ちょう度が295以
下のグーリスが好ましい。また、潤滑剤の効果の持続性
を考えるとスピンドル油やシリコンオイルは好ましくな
い。
ランフラツト時に潤滑剤がタイヤ内部にこぼれるのを防
ぐことが好ましい。また潤滑剤は混和ちょう度が295以
下のグーリスが好ましい。また、潤滑剤の効果の持続性
を考えるとスピンドル油やシリコンオイルは好ましくな
い。
また、最近の空気入りタイヤでは、パンクの確率は低
く、そのため中子組立体が使用される頻度も余り高くな
いと言える。そこで、通常内圧での走行時に潤滑剤がタ
イヤ内部にこぼれたり劣化したりするのを防止するため
に、シート状もしくは袋状のもので潤滑剤を密閉するの
が好ましい。
く、そのため中子組立体が使用される頻度も余り高くな
いと言える。そこで、通常内圧での走行時に潤滑剤がタ
イヤ内部にこぼれたり劣化したりするのを防止するため
に、シート状もしくは袋状のもので潤滑剤を密閉するの
が好ましい。
本発明の第１実施例を第１図〜第４図に従って説明す
る。
る。
本実施例の中子組立体は、周知の如く少なくとも一部
が弾性材料により構成された２個以上の弧状体の部材に
より構成されており、各部材の各端部をそれぞれ重ね合
わせて連結することにより環状に組立られている。
が弾性材料により構成された２個以上の弧状体の部材に
より構成されており、各部材の各端部をそれぞれ重ね合
わせて連結することにより環状に組立られている。
第１図に示される如く、中子組立体10の周方向から見
た断面形状はＩ字状とされており、内周面10Aは、空気
入りタイヤ12のビード部12Aが固着されたリム14のウエ
ル部14Aの外周面に回転可能に嵌合されている。中子組
立体10の外周面10Bは空気入りタイヤ12のクラウン部18
の内周面18Aのタイヤ幅方向中央部に対応している。
た断面形状はＩ字状とされており、内周面10Aは、空気
入りタイヤ12のビード部12Aが固着されたリム14のウエ
ル部14Aの外周面に回転可能に嵌合されている。中子組
立体10の外周面10Bは空気入りタイヤ12のクラウン部18
の内周面18Aのタイヤ幅方向中央部に対応している。
第３図及び第４図に示される如く、中子組立体10の内
周面10Aには、周方向に沿って周方向から見た断面形状
がＵ字状とされた周方向溝20、22が平行に形成されてい
る。この周方向溝20、22の深さ及び幅は、それぞれ2mm
とされており、周方向溝20、22内には潤滑剤としてのシ
リコンオイル24が充填されている。
周面10Aには、周方向に沿って周方向から見た断面形状
がＵ字状とされた周方向溝20、22が平行に形成されてい
る。この周方向溝20、22の深さ及び幅は、それぞれ2mm
とされており、周方向溝20、22内には潤滑剤としてのシ
リコンオイル24が充填されている。
次に本実施例の作用に付いて説明する。
本実施例においては、通常走行時中子組立体10は、内
周面10Aとリム14のウエル部14Aの外周面との摩擦によっ
てリム14と一体となって回転している。パンク等により
空気入りタイヤ12の内圧が低下すると、第２図に示され
る如く、空気入りタイヤ12は接地側（第２図の上側）に
おいて潰れ、クラウン部18の内周面18Aが中子組立体10
の外周面10Bに接触する。
周面10Aとリム14のウエル部14Aの外周面との摩擦によっ
てリム14と一体となって回転している。パンク等により
空気入りタイヤ12の内圧が低下すると、第２図に示され
る如く、空気入りタイヤ12は接地側（第２図の上側）に
おいて潰れ、クラウン部18の内周面18Aが中子組立体10
の外周面10Bに接触する。
この時、中子組立体10は空気入りタイヤ12のクラウン
部18を内側から支持してその潰れを阻止し、内圧低下状
態における空気入りタイヤ12のランフラツトを可能にす
るとともに、空気入りタイヤ12から与えられた力により
リム14のウエル部14Aの外周面上を滑って回転し、空気
入りタイヤ12のクラウン部18の内周面18Aと、中子組立
体10の外周面10Bとの間の擦れを防止する。
部18を内側から支持してその潰れを阻止し、内圧低下状
態における空気入りタイヤ12のランフラツトを可能にす
るとともに、空気入りタイヤ12から与えられた力により
リム14のウエル部14Aの外周面上を滑って回転し、空気
入りタイヤ12のクラウン部18の内周面18Aと、中子組立
体10の外周面10Bとの間の擦れを防止する。
また、中子組立体10の内周面10Aの周方向溝20、22に
充填されたシリコンオイル24によって、中子組立体10の
内周面10Aとリム14のウエル部14Aの外周面との間の摩擦
抵抗が少なくなる。このため、内圧低下後に高荷重下で
高速走行しても中子組立体10のリム14のウエル部14Aと
の接触面が摩擦熱によって破損することなく比較的長距
離の走行ができる。
充填されたシリコンオイル24によって、中子組立体10の
内周面10Aとリム14のウエル部14Aの外周面との間の摩擦
抵抗が少なくなる。このため、内圧低下後に高荷重下で
高速走行しても中子組立体10のリム14のウエル部14Aと
の接触面が摩擦熱によって破損することなく比較的長距
離の走行ができる。
また、周方向溝20、22溝は、幅方向に閉じていてラン
フラツト時にシリコンオイル24がタイヤ内部にこぼれる
のを防止している。
フラツト時にシリコンオイル24がタイヤ内部にこぼれる
のを防止している。
なお、第１実施例のシリコンオイル24に代えて、周方
向溝20、22溝に潤滑剤としてグリース（混和ちょう度26
5〜295）を充填した中子組立体を第２実施例とする。
向溝20、22溝に潤滑剤としてグリース（混和ちょう度26
5〜295）を充填した中子組立体を第２実施例とする。
次に、本発明の第３実施例に付いて第５図に従って説
明する。
明する。
なお、第１実施例と同一部材に付いては、同一符号を
付して説明を省略する。
付して説明を省略する。
第５図に示される如く、中子組立体10の内周面10Aに
形成され、周方向から見た断面形状がＵ字状の周方向溝
26、27の深さ及び幅は、それぞれ5mmとされており、こ
れらの周方向溝26、27にはグリース（混和ちょう度265
〜295）36が充填されている。
形成され、周方向から見た断面形状がＵ字状の周方向溝
26、27の深さ及び幅は、それぞれ5mmとされており、こ
れらの周方向溝26、27にはグリース（混和ちょう度265
〜295）36が充填されている。
次に、本発明の第４実施例に付いて第６図に従って説
明する。
明する。
なお、第１実施例と同一部材に付いては、同一符号を
付して説明を省略する。
付して説明を省略する。
第６図に示される如く、中子組立体10の内周面10Aに
形成され、周方向から見た断面形状がＵ字状の周方向溝
28、29の深さ及び幅は、それぞれ5mmとされている。ま
たこれらの周方向溝28、29の間には、周方向に対して所
定角度傾斜し周方向から見た断面形状がＵ字状とされ、
深さ及び幅がそれぞれ5mmの横溝30が形成されており、
横溝30によって周方向溝28と同方向溝29とが互いに連結
されている。また、これらの周方向溝28、29及び横溝30
にはグリース36が充填されている。
形成され、周方向から見た断面形状がＵ字状の周方向溝
28、29の深さ及び幅は、それぞれ5mmとされている。ま
たこれらの周方向溝28、29の間には、周方向に対して所
定角度傾斜し周方向から見た断面形状がＵ字状とされ、
深さ及び幅がそれぞれ5mmの横溝30が形成されており、
横溝30によって周方向溝28と同方向溝29とが互いに連結
されている。また、これらの周方向溝28、29及び横溝30
にはグリース36が充填されている。
次に、本発明の第５実施例及び第６実施例に付いて第
７図に従って説明する。
７図に従って説明する。
なお、第１実施例と同一部材に付いては、同一符号を
付して説明を省略する。
付して説明を省略する。
第７図に示される如く、中子組立体10の内周面10Aに
形成され、周方向から見た断面形状がＵ字状の周方向溝
32、33の深さ及び幅は、それぞれ5mmとされている。ま
たこれらの周方向溝32、33からは幅方向内側へ向けて、
周方向に対して所定角度傾斜し周方向から見た断面形状
がＵ字状とされ、深さ及び幅がそれぞれ5mmとされた横
溝34、35が形成されており、これらの周方向溝32、33及
び横溝34、35にはそれぞれグリース36が充填されてい
る。
形成され、周方向から見た断面形状がＵ字状の周方向溝
32、33の深さ及び幅は、それぞれ5mmとされている。ま
たこれらの周方向溝32、33からは幅方向内側へ向けて、
周方向に対して所定角度傾斜し周方向から見た断面形状
がＵ字状とされ、深さ及び幅がそれぞれ5mmとされた横
溝34、35が形成されており、これらの周方向溝32、33及
び横溝34、35にはそれぞれグリース36が充填されてい
る。
次に、本発明の第７実施例に付いて第８図及び第９図
に従って説明する。
に従って説明する。
なお、第１実施例と同一部材に付いては、同一符号を
付して説明を省略する。
付して説明を省略する。
第８図に示される如く、中子組立体10の内周面10Aに
は、周方向に沿ってシート40が固着されている。第９図
に示される如く、シート40の幅方向両端部40A、40Bは、
それぞれ中子組立体10の内周面10Aの幅方向両端部に接
着されており、周方向溝28、29及び横溝30に充填された
グリース36を密閉している。
は、周方向に沿ってシート40が固着されている。第９図
に示される如く、シート40の幅方向両端部40A、40Bは、
それぞれ中子組立体10の内周面10Aの幅方向両端部に接
着されており、周方向溝28、29及び横溝30に充填された
グリース36を密閉している。
このため、通常内圧での走行時にグリース36が空気入
りタイヤ内部にこぼれたり劣化したりするのを防止する
ことができる。またランフラツト時には、このシート40
が破れグリース36によって中子組立体10の内周面10Aと
リム14のウエル部14Aの外周面との間の摩擦抵抗を少な
くできる。
りタイヤ内部にこぼれたり劣化したりするのを防止する
ことができる。またランフラツト時には、このシート40
が破れグリース36によって中子組立体10の内周面10Aと
リム14のウエル部14Aの外周面との間の摩擦抵抗を少な
くできる。
次に、本発明の第８実施例に付いて第10図及び第11図
に従って説明する。
に従って説明する。
なお、第１実施例と同一部材に付いては、同一符号を
付して説明を省略する。
付して説明を省略する。
第10図に示される如く、中子組立体10の内周面10Aの
幅方向両端部には、中子組立体10の周方向に沿って配置
された袋42の幅方向両端部42A、42Bがそれぞれ固着され
ている。第11図に示される如く、袋42は外周部43と内周
部44とによって構成されており、それぞれの幅方向両端
部が互い固着されている。これらの外周部43と内周部44
との間には、グリース36が密閉されている。
幅方向両端部には、中子組立体10の周方向に沿って配置
された袋42の幅方向両端部42A、42Bがそれぞれ固着され
ている。第11図に示される如く、袋42は外周部43と内周
部44とによって構成されており、それぞれの幅方向両端
部が互い固着されている。これらの外周部43と内周部44
との間には、グリース36が密閉されている。
このため、通常内圧での走行時にグリース36が空気入
りタイヤ内部にこぼれたり劣化したりするのを防止する
ことができる。またランフラツト時には、この袋42が破
れグリース36によって中子組立体10の内周面10Aとリム1
4のウエル部14Aの外周面との間の摩擦抵抗を少なくでき
る。
りタイヤ内部にこぼれたり劣化したりするのを防止する
ことができる。またランフラツト時には、この袋42が破
れグリース36によって中子組立体10の内周面10Aとリム1
4のウエル部14Aの外周面との間の摩擦抵抗を少なくでき
る。
（実験例１） 空気入りタイヤ（サイズは195/70R14であり、リムの
サイズは5.5J）に、比較例１、比較例２及び第１実施例
〜第５実施例の中子組立体を装着し、一週間程放置した
後、車両に取り付けて試験した。車両装着位置は前輪左
側とした。中子組立体をタイヤに組み通常内圧（2.0kg/
cm2）で速度60〜100km/hで50km程度の慣らし走行を行っ
た後、内圧を0kg/cm2にして正規荷重の0.8倍の荷重を作
用させながら速度60km/hで一般路を走行させ、タイヤも
しくは中子組立体が故障するまでの距離を測定した。そ
の結果を第１表に示す。
サイズは5.5J）に、比較例１、比較例２及び第１実施例
〜第５実施例の中子組立体を装着し、一週間程放置した
後、車両に取り付けて試験した。車両装着位置は前輪左
側とした。中子組立体をタイヤに組み通常内圧（2.0kg/
cm2）で速度60〜100km/hで50km程度の慣らし走行を行っ
た後、内圧を0kg/cm2にして正規荷重の0.8倍の荷重を作
用させながら速度60km/hで一般路を走行させ、タイヤも
しくは中子組立体が故障するまでの距離を測定した。そ
の結果を第１表に示す。
この結果、本発明を適用した第１実施例〜第５実施例
では故障までの距離、すなわちランフラツト距離が比較
例１及び比較例２より向上している。また、潤滑剤は混
和ちょう度が295以下のグーリスが好ましいく、潤滑剤
の効果の持続性を考えるとスピンドル油やシリコンオイ
ルは好ましくない。
では故障までの距離、すなわちランフラツト距離が比較
例１及び比較例２より向上している。また、潤滑剤は混
和ちょう度が295以下のグーリスが好ましいく、潤滑剤
の効果の持続性を考えるとスピンドル油やシリコンオイ
ルは好ましくない。
（実験例２） 空気入りタイヤ（サイズは195/70R14であり、リムの
サイズは5.5J）に、第６実施例〜第８実施例の中子組立
体を装着し、中子組立体をリムに組み通常内圧（2.0kg/
cm2）での走行を１年（25000km程度）した後、内圧を0k
g/cm2にして正規荷重の0.8倍の荷重を作用させながら速
度60km/hで一般路を走行させ、空気入りタイヤもしくは
中子組立体が故障するまでの距離を測定した。この結果
を第２表に示す。
サイズは5.5J）に、第６実施例〜第８実施例の中子組立
体を装着し、中子組立体をリムに組み通常内圧（2.0kg/
cm2）での走行を１年（25000km程度）した後、内圧を0k
g/cm2にして正規荷重の0.8倍の荷重を作用させながら速
度60km/hで一般路を走行させ、空気入りタイヤもしくは
中子組立体が故障するまでの距離を測定した。この結果
を第２表に示す。
この結果、グリースを密閉しなかった第６実施例よ
り、グリースを密閉した第７実施例及び第８実施例は故
障までの距離、すなわちランフラツト距離が格段に向上
している。
り、グリースを密閉した第７実施例及び第８実施例は故
障までの距離、すなわちランフラツト距離が格段に向上
している。
なお、中子組立体10の内周面10Aに形成される溝の周
方向に沿った形状は、第12図（Ａ）〜（Ｄ）に示される
ような形状でもよく、また溝の周方向から見た断面形状
は第13図（Ａ）〜（Ｅ）に示されるような形状でもよ
い。
方向に沿った形状は、第12図（Ａ）〜（Ｄ）に示される
ような形状でもよく、また溝の周方向から見た断面形状
は第13図（Ａ）〜（Ｅ）に示されるような形状でもよ
い。
本発明は上記の構成としたので、中子組立体の内周面
とリムのウエル部との接触面の摩擦熱を低減でき、比較
的長距離の走行を可能にできるという優れた効果を有す
る。
とリムのウエル部との接触面の摩擦熱を低減でき、比較
的長距離の走行を可能にできるという優れた効果を有す
る。
第１図は本発明の第１実施例の空気入りタイヤ用中子組
立体が装着された空気入りタイヤを示すタイヤ軸方向に
沿って切断した断面図、第２図は本発明の第１実施例の
空気入りタイヤ用中子組立体が装着された空気入りタイ
ヤのランフラツト状態を示すタイヤ軸方向に沿って切断
した断面図、第３図は本発明の第１実施例の空気入りタ
イヤ用中子組立体の一部を示すタイヤ軸方向から見た側
面図、第４図は本発明の第１実施例の空気入りタイヤ用
中子組立体の一部を示す半径方向から見た平面図、第５
図は本発明の第３実施例の空気入りタイヤ用中子組立体
の一部を示す半径方向から見た平面図、第６図は本発明
の第４実施例の空気入りタイヤ用中子組立体の一部を示
す半径方向から見た平面図、第７図は本発明の第５実施
例及び第６実施例の空気入りタイヤ用中子組立体の一部
を示す半径方向から見た平面図、第８図は本発明の第７
実施例の空気入りタイヤ用中子組立体の一部を示すタイ
ヤ軸方向から見た側面図、第９図は第８図IX−IX線断面
図、第10図は本発明の第８実施例の空気入りタイヤ用中
子組立体の一部を示すタイヤ軸方向から見た側面図、第
11図は第10図XI−XI線断面図、第12図（Ａ）〜第12図
（Ｄ）は本発明の他の実施例の空気入りタイヤ用中子組
立体の一部を示す半径方向から見た平面図、第13図
（Ａ）〜第13図（Ｅ）は本発明の他の実施例の空気入り
タイヤ用中子組立体の溝を示す周方向から見た断面図で
ある。 10……中子組立体、 12……空気入りタイヤ、 14……リム、 14A……ウエル部、 20、22、26、27、28、29、32、33……周方向溝、 24……シリコンオイル、 30、34、35……横溝、 36……グリース。
立体が装着された空気入りタイヤを示すタイヤ軸方向に
沿って切断した断面図、第２図は本発明の第１実施例の
空気入りタイヤ用中子組立体が装着された空気入りタイ
ヤのランフラツト状態を示すタイヤ軸方向に沿って切断
した断面図、第３図は本発明の第１実施例の空気入りタ
イヤ用中子組立体の一部を示すタイヤ軸方向から見た側
面図、第４図は本発明の第１実施例の空気入りタイヤ用
中子組立体の一部を示す半径方向から見た平面図、第５
図は本発明の第３実施例の空気入りタイヤ用中子組立体
の一部を示す半径方向から見た平面図、第６図は本発明
の第４実施例の空気入りタイヤ用中子組立体の一部を示
す半径方向から見た平面図、第７図は本発明の第５実施
例及び第６実施例の空気入りタイヤ用中子組立体の一部
を示す半径方向から見た平面図、第８図は本発明の第７
実施例の空気入りタイヤ用中子組立体の一部を示すタイ
ヤ軸方向から見た側面図、第９図は第８図IX−IX線断面
図、第10図は本発明の第８実施例の空気入りタイヤ用中
子組立体の一部を示すタイヤ軸方向から見た側面図、第
11図は第10図XI−XI線断面図、第12図（Ａ）〜第12図
（Ｄ）は本発明の他の実施例の空気入りタイヤ用中子組
立体の一部を示す半径方向から見た平面図、第13図
（Ａ）〜第13図（Ｅ）は本発明の他の実施例の空気入り
タイヤ用中子組立体の溝を示す周方向から見た断面図で
ある。 10……中子組立体、 12……空気入りタイヤ、 14……リム、 14A……ウエル部、 20、22、26、27、28、29、32、33……周方向溝、 24……シリコンオイル、 30、34、35……横溝、 36……グリース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B60C 17/10 B60C 17/04
Claims (1)
- 【請求項１】少なくとも一部が弾性材料により構成され
た２個以上の弧状体の各端部を重ね合わせて連結するこ
とにより環状に組立られるとともに空気入りタイヤを装
着したリムのウエル部外周面に嵌合され空気入りタイヤ
が内圧低下により潰れた場合に外周面が空気入りタイヤ
のクラウン部内周面と接触し内周面がウエル部外周面上
を滑って回転する空気入りタイヤ用中子組立体であっ
て、内周面に形成された溝と、内周面とリムのウエル部
外周面との間に充填された潤滑剤と、有することを特徴
とする空気入りタイヤ用中子組立体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1261079A JP2815929B2 (ja) | 1989-10-05 | 1989-10-05 | 空気入りタイヤ用中子組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1261079A JP2815929B2 (ja) | 1989-10-05 | 1989-10-05 | 空気入りタイヤ用中子組立体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03121913A JPH03121913A (ja) | 1991-05-23 |
| JP2815929B2 true JP2815929B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=17356790
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1261079A Expired - Fee Related JP2815929B2 (ja) | 1989-10-05 | 1989-10-05 | 空気入りタイヤ用中子組立体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2815929B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0481308A (ja) * | 1990-07-23 | 1992-03-16 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ用中子組立体 |
| CN100475569C (zh) * | 2002-05-28 | 2009-04-08 | 都美工业株式会社 | 缺气行驶芯体 |
| JP4547473B2 (ja) | 2004-03-01 | 2010-09-22 | 株式会社ブリヂストン | タイヤリム組立体のパンク時タイヤの監視修復システム |
| JP5395526B2 (ja) * | 2009-06-12 | 2014-01-22 | 住友ゴム工業株式会社 | ランフラットタイヤ組立体及びそれに用いられるサポートリング |
| CN105034711B (zh) * | 2015-08-20 | 2017-02-22 | 资义勇 | 真空胎爆胎防护圈 |
-
1989
- 1989-10-05 JP JP1261079A patent/JP2815929B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03121913A (ja) | 1991-05-23 |
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