JP2813961B2 - 縫い着け型衣服用装飾品 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、服飾用縫い着け型飾り
ボタン、その他飾り品等縫い着け型衣服用装飾品に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、縫い着け型飾りボタンは、図３お
よび４に示すように、縫い着け孔３がボタン本体１の中
心線４と平行する向きであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】抑々、この種の縫い着
け型飾りボタン等縫い着け型衣服用装飾品は、これを洋
服に縫い止めた大概の場合には、縫い止め用糸６および
縫い着け孔３が目立たない方が好まれ且つ強度も充分に
確保されているべきである。ところで、図３および４に
おいて示す縫い着け孔３をたとえば図５および６に示す
ように外側にずらして明けた場合には、縫い止め用糸６
の露呈する部分５の長さが短くなって目立たなくなる
が、縫い止め用糸６により囲まれた部分８の断面積が少
なくなって欠損を起し易くなってしまう。

【０００４】本発明は、縫い止め用糸および縫い着け孔
を目立たなくする工夫と欠損を起しにくくする工夫の両
方を施した新規の縫い着け型飾りボタンを提供すること
を目的とする。

【０００５】

【課題を解決しょうとする手段】上記目的を達成するた
めに本発明に係る縫い着け型飾りボタンは、縫い着け型
衣服用装飾品本体１の外周縁面の複数個所に一方端が同
本体１の中心線４から遠く他方端が近くなる向きに傾斜
した縫い着け孔２を貫設し、この縫い着け孔２の一方端
開口１０の下縁から衣服９の上面までの距離が１〜４ｍ
ｍで、同孔２の傾斜角度が３０〜６０度であるものであ
る。

【０００６】

【作用】図１および２において示すようにボタン本体１
を縫い止め用糸６を以て洋服９に縫い着けたときには、
縫い止め用糸６の露呈部分５の長さが短くなり且つ縫い
着け孔２の一方端開口１０の下縁が洋服９に近く（４ｍ
ｍ以下）なる。

【０００７】

【発明の効果】本発明に係る縫い着け型飾りボタンによ
れば、縫い止め用糸６の露呈部分５の長さを短くするこ
とができ且つ縫い着け孔２の一方端開口１０を洋服９に
近くすることができるものであって、糸６も孔２も従来
例のものよりも顕著に目立たなくすることと、強度を確
保することとの両方ができるものである。

【０００８】

【実施例】図に示す本発明の実施例は、表面にイミテー
ションパール塗膜１１を施した縫い着け型飾りボタン本
体１の外周縁面の四方個所（図には二方のみを示す）に
一方端が同本体１の中心線から遠く他方端が近くなる向
きに傾斜した縫い着け孔２を設けたものであり、また、
図２に示す第２実施例は、板状のボタン本体の場合を示
すものである。

【０００９】尚、縫い着け孔２の一方端開口１０の下縁
から洋服９の上面までの距離は１〜４ｍｍが可能であ
り、４ｍｍ以上であると顕著に目立って好ましくなく、
１ｍｍ以下であると欠損を起し易くなる。当該距離はボ
タン本体１の材質によって決定し、また縫い着け孔２の
傾斜角度は４５位が最適であるが、３０〜６０度でもよ
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す拡大断面図である。

【図２】同じく第２実施例を示す拡大断面図である。

【図３】第１従来例を示す拡大断面図である。

【図４】第２従来例を示す拡大断面図である。

【図５】第１従来例において縫い着け孔をずらした状態
を示す拡大断面図である。

【図６】第２従来例において縫い着け孔をずらした状態
を示す拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ２、３ 縫い着け孔 ４ 中心線 ５ 露呈部分 ６ 縫い止め用糸 ８ 囲まれた部分 ９ 洋服 １０ 上端開口 １１ 塗膜

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 縫い着け型衣服用装飾品本体１の外周縁
   面の複数個所に一方端が同本体１の中心線４から遠く他
   方端が近くなる向きに傾斜した縫い着け孔２を貫設し、
   この縫い着け孔２の一方端開口１０の下縁から衣服９の
   上面までの距離が１〜４ｍｍで、同孔２の傾斜角度が３
   ０〜６０度であることを特徴とする縫い着け型衣服用装
   飾品。