JP2810623B2 - 鋼管クランプ装置 - Google Patents

鋼管クランプ装置

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JP2810623B2
JP2810623B2 JP6569994A JP6569994A JP2810623B2 JP 2810623 B2 JP2810623 B2 JP 2810623B2 JP 6569994 A JP6569994 A JP 6569994A JP 6569994 A JP6569994 A JP 6569994A JP 2810623 B2 JP2810623 B2 JP 2810623B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼管クランプ装置に関す
る。鋼管クランプ装置は、鋸刃で鋼管を切断する鋼管切
断機に用いられるクランプ機構であり、被切断管の管壁
に複数個(たとえば4個)のクランプセグメントを押し
付けてクランプし、かつ鋼管をパスライン中心に保持す
る機能を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼管クランプ装置の一例として、
実公昭62−46499号公報記載のものがある。この
従来例を図9の機構図に基づき説明すると、4個のクラ
ンプセグメント101が4本のクランプヘッド102に
取付けられており、4本のクランプヘッド102はそれ
ぞれ対応して設けたクランプシリンダ103によって被
切断管Pの管壁に対し接近離間するように駆動される。
4本のクランプシリンダ103は、いずれも同時に同じ
シリンダストロークで作動し、被切断管Pの管壁を4個
のクランプセグメント101を挾んで鋼管Pをクランプ
するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被切断管P
のサイズは様々であり、外径の大きいサイズも小さいサ
イズもある。大きいサイズから小さいサイズに変ったと
きは、クランプシリンダ103のストロークが不足する
場合もあった。このようなとき前記従来の鋼管クランプ
装置では、クランプヘッド102に厚みを増したクラン
プセグメント101を付け替えて、シリンダストローク
の不足をカバーするようにしていた。しかるに上記の場
合、クランプセグメント101の交換に多くの時間(約
30分間)がかかり、この間製造ラインを中止しなけれ
ばならないので稼働率が低下し、またセグメントコスト
が高くついたり、広いセグメント置場が必要となり工場
スペースを有効に活用しえない等の問題があった。さら
に、サイズ換えした被切断管Pを再クランプするとき、
上下左右のクランプシリンダ103を同時に作動しても
位置合せ機能はないので、クランプすることはできて
も、必ずしも被切断管Pをパスラインに合致した位置に
合わせる自動センタリングはできなかった。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑み、被切断管の
サイズが変った場合もクランプセグメント交換の必要が
ない鋼管クランプ装置を提供することを目的とする。ま
た本発明は、被切断管のサイズが変っても再クランプ時
にセンタリングが自動的に行われる鋼管クランプ装置を
提供することを目的とする。さらに、本発明はクランプ
時の横引きを防止、正確にパスラインに一致させてク
ランプできる鋼管クランプ装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明の鋼管クランプ
装置は、クランプシリンダによってクランプセグメント
を進退させてクランプ・アンクランプするクランプユニ
ットが、切断されるべき角形鋼管の四辺の管壁に対向し
て上下左右に4基配置されたクランプ装置であって、前
記4基のクランプユニットのうち、上下いずれか一方の
縦クランプユニットおよび左右いずれか一方の側方クラ
ンプユニットから基準側クランプユニットが構成され、
かつ上下いずれか他方の縦クランプユニットおよび左右
いずれか他方の側方クランプユニットから対向側クラン
プユニットが構成されており、前記基準側クランプユニ
ットは、クランプシリンダと該クランプシリンダを被切
断管の管壁に対し接近離間可能に移動させる移動手段と
からなり、前記対向側クランプユニットは、クランプシ
リンダを有しており、前記基準側クランプユニットの各
クランプシリンダには、対向側クランプユニットの各ク
ランプシリンダの押圧力を受けても後退しないようにす
る後退阻止手段が設けられていることを特徴とする。第
2発明は、前記第1発明に加えて前記対向側クランプユ
ニットのうち側方クランプユニットが、縦クランプユニ
ットよりも先にクランプする先行クランプ手段を備えて
いることを特徴とする。
【0006】
【作用】第1発明において、被切断管のサイズが大から
小に変ったときは、基準側クランプユニットは移動手段
によってクランプシリンダを被切断管に接近させればク
ランプシリンダのシリンダストロークを補えるので、ク
ランプセグメントを交換することなく、クランプするこ
とができる。また、被切断管のサイズが小から大に変っ
たときは移動手段を上記と逆に移動させ被切断管との距
離を大きくすればよい。そして、対向側クランプユニッ
トはクランプストロークが長いので、被切断管のサイズ
が大でも小でも、そのまま対応できる。このため第1発
明では、クランプセグメントの交換を要しないので、ラ
イン休止時間が極く短時間となり稼働率が向上する。ま
た、新サイズの被切断管をクランプするときは、基準側
クランプユニットをそのクランプシリンダのシリンダス
トロークだけ被切断管の管壁から離間した位置に移動手
段で位置させ、対向側クランプシリンダを前記基準側ク
ランプシリンダのシリンダストロークより大きく離して
おき、全クランプシリンダを同時に伸長させる。この場
合、基準側クランプシリンダがストロークエンドまで伸
びて、そのクランプセグメントが被切断管の管壁に当り
停止する。この位置が被切断管をパスラインに一致させ
た基準位置となる。つぎに対向側のクランプシリンダが
被切断管の管壁に当って停止し、被切断管を四方からク
ランプする。このとき対向側クランプシリンダの押圧が
基準側クランプシリンダに作用しても、後退阻止手段に
より基準側シリンダは後退しないので、被切断管はパス
ラインに一致した状態で保持される。したがって、第1
発明によれば、クランプ時のセンタリングを自動的に行
うことができる。
【0007】第2発明によれば、上記のクランプ時、対
向側側方クランプユニットは先行クランプ手段によっ
て、対向側縦クランプシリンダよりも先にクランプでき
るので、被切断管の左右方向を先にクランプし、後で上
下方向をクランプすることができる。このため鋼管に発
生しやすい横曲りがあった場合、先に上下方向をクラン
プして後から左右方向をクランプすると無理な横引きが
発生するが、先に横方向をクランプするため、強引な横
引きを防止できる。このため正確にセンタリングでき
る。
【0008】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。本発明の鋼管クランプ装置を説明する前に、それ
が適用される鋼管切断機を図7に基づき説明しておく。
図7において1は入側ガイドローラスタンド、2は鋸
刃、3は出側ドラグアウトスタンドであり、入側ガイド
ローラスタンド1は上下一対のローラ1a,1bで切断
されるべき鋼管Pを挾んでおり、出側ドラグアウトスタ
ンド3は上下一対のローラ3a,3bで鋼管Pを挾んで
いる。Aは鋸刃2と入側ガイドローラスタンド1との間
に配置されたメインクランプ、Bは鋸刃2と出側ドラグ
アウトスタンド3との間に配置されたサブクランプであ
る。本発明のクランプ装置は前記メインクランプAとし
て用いられるものである。
【0009】図1は第1発明と第2発明を共に適用した
実施例のクランプ装置の正面図、図2は図1のII−I
I線断面図、図3は図1のIII−III線断面図であ
る。図1において、4は五角形の固定フレームであり、
被切断管Pを通す開口部を形作る中枠5と、4ヵ所の取
付台6,7,8,9を備えている。また、10は上クラ
ンプユニット、20は右クランプユニットで、これらに
より基準側クランプユニットを構成している。また、3
0は下クランプユニット、40は左クランプユニット
で、これらにより対向側クランプユニットを構成してい
る。なお、上クランプユニット10と下クランプユニッ
ト30は特許請求の範囲にいう縦クランプユニットに相
当し、右クランプユニット20と左クランプユニット4
0は、側方クランプユニットに相当する。
【0010】前記基準側クランプユニット10,20に
は移動手段であるウォームジャッキ50,60が取付け
られており、対向側の左クランプユニット40にも移動
手段であるウォームジャッキ70が取付けられている。
対向側の下クランプユニット30のみは移動手段を備え
ていない。
【0011】図2に基づき上クランプユニット10を説
明すると、11はクランプシリンダで、このクランプシ
リンダ11には連結板12を介して2本のガイドロッド
13が連結されており、ガイドロッド13の先端にはセ
グメントベース14が取付けられている。このセグメン
トベース14にはクランプセグメント15(図1参照)
が取付けられる。また、前記ガイドロッド13は固定フ
レーム4に固定された円筒形のガイド16で軸方向摺動
を案内されている。
【0012】前記固定フレーム4の取付台6にはウォー
ムジャッキ50の本体が取付けられており、その出力軸
51は前記クランプシリンダ11に連結されている。ま
たこのウォームジャッキ50は図1に示すモータ52で
出力軸51が軸方向に進退するように駆動され、出力軸
51の進退位置はウォームジャッキ50のウォームに連
結されたエンコーダ53からの出力信号により知ること
ができるようになっている。
【0013】前記下クランプユニット30は、クランプ
シリンダ31と、連結板32と、ガイドロッド33と、
セグメントベース34からなり、このセグメントベース
34にはクランプセグメント35(図1参照)が取付け
られるようになっている。またガイドロッド33は固定
フレーム4に固定された円筒形のガイド36で軸方向摺
動を案内されている。この下クランプユニット30はク
ランプシリンダ31が固定フレーム4の取付台8に固定
されている。ウォームジャッキは取付けられていない。
【0014】図3に基づき前記右クランプユニット20
を説明すると、21はクランプシリンダで、このクラン
プシリンダ21には連結板22を介して2本のガイドロ
ッド23が連結されており、ガイドロッド23の先端に
はセグメントベース24が取付けられている。このセグ
メントベース24にはクランプセグメント25(図1参
照)が取付けられる。また、前記ガイドロッド23は固
定フレーム4に固定された円筒形のガイド26で軸方向
摺動を案内されている。
【0015】前記固定フレーム4の取付台7にはウォー
ムジャッキ60の本体が取付けられており、その出力軸
61は前記クランプシリンダ21に連結されている。ま
たこのウォームジャッキ60は図1に示すモータ62で
出力軸61が軸方向に進退するように駆動され、出力軸
51の進退位置はウォームジャッキ60のウォームに連
結されたエンコーダ63からの出力信号により知ること
ができるようになっている。
【0016】前記左クランプユニット40は、クランプ
シリンダ41と、連結板42と、ガイドロッド43と、
セグメントベース44とからなり、このセグメントベー
ス44にはクランプセグメント45(図1参照)が取付
けられるようになっている。またガイドロッド43は固
定フレーム4に固定された円筒形のガイドロッド46で
軸方向摺動を案内されている。
【0017】前記固定フレーム4の取付台9にはウォー
ムジャッキ70の本体が取付けられており、その出力軸
71は前記クランプシリンダ41に連結されている。ま
たこのウォームジャッキ70は図1に示すモータ72で
出力軸71が軸方向に進退するように駆動され、出力軸
71の進退位置はウォームジャッキ70のウォームに連
結されたエンコーダ73からの出力信号により知ること
ができるようになっている。
【0018】図4に示すように、前記クランプシリンダ
11,21,31,41のシリンダストロークおよびボ
ア径はつぎのように設定されている。基準側クランプシ
リンダ11,21のシリンダストロークL1,L2は後
述するクランプシリンダ31,41のそれより短く、例
えば15mmに設定され、対向側クランプシリンダ41
のシリンダストロークL4は前記基準側クランプシリン
ダ11,21より長く、例えば20mm以上、さらに対
向側クランプシリンダ31のシリンダストロークL3は
最も長く、例えば120mm以上に設定されている。な
お、前記ウォームジャッキ50,60,70と各クラン
プシリンダ11,21,41のシリンダストロークL
1,L2,L4を合わせたクランプストローク、および
前記クランプシリンダ31のシリンダストロークL3
は、サイズの最も小さい被切断管からサイズの最も大き
い被切断管までをクランプ・アンクランプできる長さで
なければならない。
【0019】また基準側クランプシリンダ11,21の
ボア径d1,d2は対向側クランプシリンダ31,41
のボア径d3,d4より大きくすることにより後退阻止
手段が構成されている。すなわち基準側クランプシリン
ダ11,21のボア径d1,d2を大きくすることによ
り受圧面積を大きくしシリンダ出力を大きくしたことに
よって、クランプ時に対向側のクランプシリンダ31,
41に押されても後退することはない。
【0020】なお後退阻止手段は上記の例に限ることな
く、基準側クランプシリンダ11,21の後退を阻止す
ることさえできれば、どのような手段を採用してもよ
い。したがって、例えば図5に示すような、逆止弁1
7,27を用いたものであってもよい。すなわち、図5
において、逆止弁17,27をクランプシリンダ11,
21の伸長側油室への油圧供給回路18,28に圧油の
排出を阻止する方向に介装し、かつそのパイロット管路
17a,27aを縮少側油室への油圧供給回路19,2
9から導いている。かかる構成によると、油圧制御弁
(図示せず)を操作してクランプシリンダ11,21を
縮少させるときは、油圧供給回路19,29から分岐し
たパイロット管路17a,27aからのパイロット圧に
より逆止弁17,27が開くので、クランプシリンダ1
1,21を縮少させることができるが、対向側クランプ
シリンダ31,41の押圧力によっては、逆止弁17,
27によって圧油の排出が阻止されるので基準側クラン
プシリンダ11,21は収縮することがない。よって、
後退を阻止することができる。
【0021】つぎに、上記実施例によるクランプ作用を
図1に基づき説明する。被切断管Pのサイズが大きい場
合、クランプユニット10,20,40はクランプシリ
ンダ11,21,41を収縮させると同時にウォームジ
ャッキ50,60,70の出力軸51,61,71を引
き込み、また長ストロークのクランプシリンダ30を収
縮させる。これにより、クランプセグメント15,35
間および25,45間の距離が広がるので、大形サイズ
の被切断管Pを収容しクランプすることができる。被切
断管Pのサイズが小さいときは、ウォームジャッキ5
0,60,70の出力軸51,61,71を伸長させる
と、クランプシリンダ11,21,41が被切断管Pに
接近する。また下クランプユニット30のクランプシリ
ンダ31はシリンダストロークが長いので、クランプセ
グメント15,35間および25,45間の距離が短く
なり、クランプセグメントを変えることなく、小サイズ
被切断管Pをクランプすることができる。
【0022】つぎに、サイズ替え後のセンタリング動作
を説明する。まず各クランプシリンダ11,21,3
1,41を全ストローク収縮させておき、つぎに基準側
クランプユニット10,20のクランプセグメント1
5,25を、被切断管Pの管壁より前記クランプシリン
ダ11,21のシリンダストロークに相当する距離(た
とえば、15mm)だけ離れた位置に、ウォームジャッ
キ50,60を駆動して位置させる。ついで、対向側の
左クランプユニット40のクランプセグメント45が被
切断管Pの管壁より、前記クランプシリンダ11,21
の離間距離より少し長い距離(たとえば、20mm)だ
け離れた位置にウォームジャッキ70を駆動して位置さ
せる。このとき下クランプユニット30のクランプシリ
ンダ31はシリンダストロークが最も長いのでクランプ
セグメント35は前記左クランプシリンダ41の離間距
離よりも遠く離間している。この状態で、全クランプシ
リンダ11,21,31,41を同時に伸長させる。こ
の場合、まず基準側クランプシリンダ11,21が離間
距離が最も短いので、ストロークエンドまで伸長したと
ころで、そのクランプセグメント15,25が管壁に接
触し、停止する。この位置がセンタリング基準位置とな
る。つぎに左クランプシリンダ41の離間距離が次に短
いので、その伸長動作によりクランプセグメント45が
管壁に到達し、左右クランプユニット20,40によっ
て被切断管Pを横方向にクランプする。最後に最も離間
していたクランプセグメント35がクランプシリンダ3
1の伸長動作により管壁に到達し、上下クランプユニッ
ト10,30によって被切断管Pを縦方向にクランプす
る。このクランプ完了時、基準側クランプシリンダ1
1,21は前記した後退阻止手段により後退しないの
で、被切断管Pの中心はパスラインからずれることはな
い。よって、自動的にセンタリングが行える。
【0023】なお、上記のように左右のクランプを上下
のクランプより先にするのは、つぎの理由による。図7
に示すように、鋸刃2で切断される際の鋼管Pは前後を
ローラ1a,3aで支えられており、上下方向の移動量
は微少であるが、左右方向には成形時のアンバランス等
が原因で図8に示すように鋼管Pがパスライン0からズ
レることがある。このような場合に先に上下方向からク
ランプして後から左右方向のクランプをすると、鋼管P
を上下方向のクランプ力に抵抗して横移動させることに
なるので、正確なセンタリングが行えない。そこでまず
先に横方向のクランプをし、クランプ動作に抵抗のない
状態で正確に鋼管を横方向にセンタリングした上で、上
下方向のクランプを行うようにしている。このため本実
施例では、正確にセンタリングを行える。前記対向側ク
ランプユニット40のウォームジャッキ70は、このよ
うな横方向のクランプを先に行うための位置調整用とし
て設けられているのである。
【0024】つぎに本発明の他の実施例を説明する。前
記実施例では先行クランプ手段を左クランプシリンダ4
1のシリンダストロークを下クランプシリンダ31のシ
リンダストロークより短くすることで実現したが、かか
る構成に限ることなく、左クランプシリンダ41の管壁
への到達が下クランプシリンダ31より先行する手段で
あれば、とくに制限なくどのような手段でも採用しう
る。たとえばそのような一例としてクランプシリンダ4
1,31の伸長速度を制御する方法がある。図6はその
一例を示しており、左クランプシリンダ41は前記実施
例の下クランプシリンダ31と同じシリンダストローク
の長尺シリンダを用い、ウォームジャッキ70で構成さ
れる移動手段は備えない。そして、下クランプシリンダ
31の伸長側油室への油圧供給回路38には流量制御弁
80が介装されている。この流量制御弁80は供給を阻
止し排出を許容する逆止弁と可変絞り弁から構成され、
伸長側油室への圧油供給量を制限しうるものである。こ
の場合、クランプシリンダ31の圧油給排回路38,3
9とクランプシリンダ41の圧油給排回路48,49を
同一方向制御弁で伸縮動作を制御しても左クランプシリ
ンダ41が先にクランプし、後から下クランプシリンダ
31がクランプすることとなる。なお、別個の方向制御
弁を用い、時間的にずらせて制御し、左クランプシリン
ダ41を下クランプシリンダ31より先にクランプする
ようにしてもよい。
【0025】さらに、前記実施例では上クランプユニッ
ト10と右クランプユニット20を基準側としたが、そ
のままの構成で上下反対に配置してもよく、また左右反
対に配置してもよい。また移動手段として前記実施例で
はウォームジャッキを用いたが、これに限ることなくク
ランプユニットをクランプ・アンクランプ方向に位置調
整することさえできれば、どのような手段を用いてもよ
く、たとえばシムやウエッジを用いて調整してもよく、
さらにジャッキを用いる場合も、種々のジャッキを用い
ることができる。
【0026】
【発明の効果】第1発明によれば、被切断管のサイズが
変った場合もセグメント交換の必要がなく、被切断管の
サイズが変っても再クランプ時にセンタリングが自動的
に行われる。また、第2発明によれば、クランプ時の横
引きを防止し、正確なセンタリングを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明と第2発明を共に適用した実施例のク
ランプ装置の正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のクランプシリンダ11,21の後退阻止
手段の一例の説明図である。
【図5】図1のクランプシリンダ11,21の後退阻止
手段の他の例の説明図である。
【図6】クランプシリンダ41の先行クランプ手段の他
の例を示す油圧回路図である。
【図7】本発明のクランプ装置が用いられる鋼管切断機
の説明図である。
【図8】切断時の鋼管Pの横曲り状態の説明図である。
【図9】従来の鋼管クランプ装置の説明図である。
【符号の説明】
10 上クランプユニット 20 右クランプ
ユニット 30 下クランプユニット 40 左クランプ
ユニット 11 クランプシリンダ 21 クランプシ
リンダ 31 クランプシリンダ 41 クランプシ
リンダ 15 クランプセグメント 25 クランプセ
グメント 35 クランプセグメント 45 クランプセ
グメント 50 ウォームジャッキ 60 ウォームジ
ャッキ 70 ウォームジャッキ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23D 47/04 B23D 45/12 B23D 51/04 B23D 55/04 B23Q 3/06 303

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランプシリンダによってクランプセグメ
    ントを進退させてクランプ・アンクランプするクランプ
    ユニットが、切断されるべき角形鋼管の四辺の管壁に対
    向して上下左右に4基配置されたクランプ装置であっ
    て、 前記4基のクランプユニットのうち、上下いずれか一方
    の縦クランプユニットおよび左右いずれか一方の側方ク
    ランプユニットから基準側クランプユニットが構成さ
    れ、かつ上下いずれか他方の縦クランプユニットおよび
    左右いずれか他方の側方クランプユニットから対向側ク
    ランプユニットが構成されており、 前記基準側クランプユニットは、クランプシリンダと該
    クランプシリンダを被切断管の管壁に対し接近離間可能
    に移動させる移動手段とからなり 前記対向側クランプユニットは、クランプシリンダを有
    しており、 前記基準側クランプユニットの各クランプシリンダに
    は、対向側クランプユニットの各クランプシリンダの押
    圧力を受けても後退しないようにする後退阻止手段が設
    けられていることを特徴とする鋼管クランプ装置。
  2. 【請求項2】前記対向側クランプユニットのうち側方ク
    ランプユニットが、縦クランプユニットよりも先にクラ
    ンプする先行クランプ手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の鋼管クランプ装置。
  3. 【請求項3】前記先行クランプ手段が、対向側側方クラ
    ンプユニットのクランプシリンダのシリンダストローク
    が基準側クランプユニットのクランプシリンダより長
    く、かつ対向側縦クランプユニットのクランプシリンダ
    より短いものである請求項2記載の鋼管クランプ装置。
  4. 【請求項4】前記先行クランプ手段が、対向側側方クラ
    ンプシリンダの伸長速度を対向側縦クランプシリンダの
    伸長速度よりも早くする油圧制御回路より構成されてい
    る請求項2記載の鋼管クランプ装置。
  5. 【請求項5】前記移動手段が、ウォームジャッキであっ
    て、該ウォームジャッキの本体が固定フレームに取付け
    られ、その出力軸が前記クランプシリンダに連結されて
    いることを特徴とする請求項1記載の鋼管クランプ装
    置。
  6. 【請求項6】前記後退阻止手段が、対向側クランプユニ
    ットのクランプシリンダのボア径よりも基準側クランプ
    ユニットのクランプシリンダのボア径を大きく設定した
    ものである請求項1記載の鋼管クランプ装置。
  7. 【請求項7】前記後退阻止手段が、基準側クランプユニ
    ットのクランプシリンダの伸長側油室への油圧供給回路
    に圧油の排出を阻止する方向に介装され、縮少側油室へ
    の油圧供給回路からのパイロット圧によって開放する逆
    止弁により構成されたものである請求項1記載の鋼管ク
    ランプ装置。
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