JP2809426B2 - 岩盤内における湧水の探知方法 - Google Patents

岩盤内における湧水の探知方法

Info

Publication number
JP2809426B2
JP2809426B2 JP1116056A JP11605689A JP2809426B2 JP 2809426 B2 JP2809426 B2 JP 2809426B2 JP 1116056 A JP1116056 A JP 1116056A JP 11605689 A JP11605689 A JP 11605689A JP 2809426 B2 JP2809426 B2 JP 2809426B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiver
rock
electromagnetic wave
transmitter
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1116056A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02296184A (ja
Inventor
司 橋本
利博 奥村
知海 山田
幸司 多田
忠 樋口
徹 谷口
雅弘 中川
洋一 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toda Corp
Koden Electronics Co Ltd
Original Assignee
Toda Corp
Koden Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toda Corp, Koden Electronics Co Ltd filed Critical Toda Corp
Priority to JP1116056A priority Critical patent/JP2809426B2/ja
Publication of JPH02296184A publication Critical patent/JPH02296184A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2809426B2 publication Critical patent/JP2809426B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A90/00Technologies having an indirect contribution to adaptation to climate change
    • Y02A90/30Assessment of water resources

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は山岳トンネル等の岩盤を掘削する際にその岩
盤内の亀裂又は節理面に存在する湧水を探知する方法で
ある。
(従来の技術) 従来、トンネルを掘削するときは多少の湧水があるこ
とを予想し、これを排除するために下水を設け、勾配を
両坑門に向かって自然流下しうるように設計する。しか
しこの湧水が地下水、またはトンネルの上部の川、湖水
などが原因の場合はこの下水では排除しきれないばかり
か、非常な高圧を伴う場合もある。
このような湧水があると地質が緩み、土砂を流し、ま
たは粘土化して膨張する等掘削上最悪の状態となり掘削
することが出来ない場合もある。さらに坑内は水びたし
となり、大事故を引き起こす危険性が大きかった。
そこで従来はこのような危険を避けるため、多量の湧
水が予想される場合は、先行ボーリング等で探知しなが
ら掘削していくのが現状であった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記のような先行ボーリング等による
探知方法は多大な工期及び工費を必要とするので効率的
な掘削をすることが出来ないという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的はトンネル掘削時において、そのトン
ネル切羽前方にある亀裂部や節理面における湧水の探知
を迅速かつ効率的に行うとともに、トンネル切羽から亀
裂部又は節理面における湧水位置までの距離を正確に計
測する方法を提供することである。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を達成するための本発明の手段は、電磁波
を発信する発信器と、それを受信する受信器とを掘削中
のトンネル切羽面に設置し、該発信器と受信器とを回転
または平行移動させながら電磁波を発信させるととも
に、該電磁波が岩盤内の亀裂部及び節理面における湧水
で反射されて受信器で受信されるまでの伝播時間と、前
記発信器から発射された電磁波が切羽の表面近くを伝播
して受信器に伝播される電磁波を表面伝播波としてとら
え、該表面伝播波の伝播時間から算出されたトンネル切
羽前方における岩盤の比誘電率とにより岩盤内における
トンネル切羽から湧水位置までの距離を探知することを
特徴とする岩盤内における湧水の探知方法に存する。
(作用) 而して上記のような構成によると、発信器から発信さ
れた電磁波はトンネル切羽前方の亀裂部又は節理面にお
ける湧水で反射し、その反射波が受信器で受信されると
ともに、切羽の表面近くを伝播した電磁波が表面伝播波
として受信器に受信される。
そしてこれら電磁波が岩盤内の亀裂部又は節理面にお
ける湧水で反射されて受信器で受信されるまでの伝播時
間と、表面伝播波の伝播時間から算出されたトンネル切
羽前方における岩盤の比誘電率とによりトンネル切羽か
ら湧水までの距離を正確に探知計測することができる。
(実施例) 以下本発明の岩盤内の亀裂部又は節理面における湧水
の探知方法の一実施例を図面に基づいて説明する。
岩盤内における亀裂部または節理面等には水が存在す
る場合が多く、岩盤の比誘電率と水の比誘電率とでは大
きな差があり、この相違により電磁波を反射しやすい状
況にある。
そこで本発明は、発信器から発信させた電磁波を亀裂
部又は節理面で反射させ、その反射波が受信器に受信さ
れるまでの時間と、岩盤の比誘電率の値とによりシール
ド掘削機から亀裂部又は節理面における湧水までの距離
を正確に測定しその存在を探知しようとするものであ
る。
図中Aはトンネル横抗の先端部を示す。
Bは送信アンテナを装着したケースaを先端部に保持
し、切羽面でアンテナの移動を行うための例えば油圧式
の機械である。
ケースaには発信器1と受信器2が取り付けられ、こ
れら発信器1及び受信器2を制御する制御器3に連結さ
れ、、該制御器3は、発信器1からの信号を表示する表
示器4に連結されている。
発信器1はパルス幅が例えば1nsec程度のごく狭いパ
ルス状の電力を発生するパルサ5と、このパルサ5から
出力されるパルス状の電力により、パルス状の電磁波を
発信するダイポールアンテナ6aと、ダイポールアンテナ
6aにパルス状の電力を与えるバラン5aと、ダイポールア
ンテナ6aの背面側をシールドし、電磁波がダイポールア
ンテナ6aの背面側に漏れないようにシールドするシール
ドカバー7aとによって構成されている。
受信器2は前記と同様にダイポールアンテナ6aと、バ
ラン5aと、シールドカバー7aと、高周波増幅器8と、該
高周波増幅器8の利得を制御する利得制御回路9によっ
て構成されている。また発信器1と受信器2とには信号
の授受を行い表示器4にその受信信号を送り込む制御器
3が連結されている。
発信器1のダイポールアンテナ6aの背面に取り付けた
シールドカバー7aはダイポールアンテナ6aから発信され
た電磁波が前方にだけ発信され、背面側に漏れないよう
にシールドし、空気中を伝わって受信器2に電磁波が伝
播しないようにすることを目的としてもうけられるため
材質はより高いシールド硬化が得られるフェライトが用
いられる。
また受信器2側のダイポールアンテナ6aにもシールド
カバー7aを被覆している。
このシールドカバー7aはダイポールアンテナ6aが発信
器1から発信した電磁波だけを受信するようにダイポー
ルアンテナ6aの背面側をシールドすることが目的とさ
れ、発信器1と同様にフェライト製のシールドカバー7a
が用いられる。
受信器2に設けられた高周波増幅器8は利得制御回路
9によって電磁波の発信周期と同期して利得が制御され
る。
高周波増幅器8で増幅した受信信号は制御器3を通じ
て表示器4に受けられて表示されるものである。
次に、該装置を使用して岩盤内の亀裂部あるいは節理
面における湧水nの探知方法について説明する。
まず初めに、岩盤を掘削しズリを搬出した後に発信器
1からパルス状の電磁波を所定の間隔で切羽前方へ発信
させるとともに、受信器2を作動させて上記電磁波のう
ち亀裂部又は節理面における湧水nで反射した反射波
と、切羽前方における岩盤mの表面近くを伝播した表面
伝播波とを受信できるように、高周波増幅器8に利得を
もたせるように制御する。そして上記反射波の伝播時間
と、岩盤mの表面伝播波から算出した比誘電率とにより
亀裂部あるいは節理面における湧水nまでの距離(L)
を、下記の簡易式で計測することができる。
上記tは反射波の往復、即ち発信器1から発信された
電磁波が湧水nで反射されて受信器2により受信される
までの伝播時間であり、これは反射波の波型により読み
とることができる。
またεは比誘電率であり、これは表面伝播波の伝播時
間が計測できることによって算出することができる。つ
まり表面伝播波の伝播距離は発信アンテナと受信アンテ
ナの間隔で与えられるから、この伝播距離を伝播時間に
よつて割ることにより表面伝播波の伝播速度を求めるこ
とができる。
表面伝播波の伝播速度がVd1として求められたとする
と、岩盤mの比誘電率は下記の式により求めることがで
きる。
〔但し、V0は空気中の電磁波伝達速度である〕 また前記式−1におけるcは光速である。
(発明の効果) 本発明は以上の様な構成にしたことにより下記の効果
を有する。
岩盤内の亀裂部又は節理面における湧水の探知を迅
速かつ効率的に行うとともに、亀裂部や節理面における
湧水までの距離を正確に計測することができる。
岩盤内の亀裂部や節理面における湧水の探知を迅速
かつ効率的に行うともに、亀裂部又は節理面における湧
水までの距離を正確に計測することができるので、シー
ルド掘削機による掘削を安全でかつ効率良く行うことが
できるとともに、工期の短縮及び工期の低廉を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はトンネル切羽での使用状態断面図、第2図はア
ンテナのブロック図である。 A:トンネル、1:発信器 2:受信器、3:制御器 4:表示器、m:岩盤 n:湧水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 忠 茨城県北相馬郡藤代町宮和田531―1― 507 (72)発明者 谷口 徹 東京都大田区南蒲田1―1―20 (72)発明者 中川 雅弘 埼玉県川口市芝西1―13―6 (72)発明者 太田 洋一 東京都東村山市多摩湖町1―29―12 (56)参考文献 特開 平2−28586(JP,A) 特開 平1−282490(JP,A) 特開 平2−196960(JP,A) 特開 昭60−157065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01V 3/12 G01S 13/88 E21D 9/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁波を発信する発信器と、それを受信す
    る受信器とを掘削中のトンネル切羽面に設置し、該発信
    器と受信器とを回転または平行移動させながら電磁波を
    発信させるとともに、該電磁波が岩盤内の亀裂部や節理
    面における湧水で反射されて受信器で受信されるまでの
    伝播時間と、前記発信器から発射された電磁波が切羽の
    表面近くを伝播して受信器に伝播される電磁波を表面伝
    播波としてとらえ、該表面伝播波の伝播時間から算出さ
    れたトンネル切羽前方における岩盤の比誘電率とにより
    岩盤内におけるトンネル切羽から湧水位置までの距離を
    探知することを特徴とする岩盤内における湧水の探知方
    法。
JP1116056A 1989-05-11 1989-05-11 岩盤内における湧水の探知方法 Expired - Lifetime JP2809426B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1116056A JP2809426B2 (ja) 1989-05-11 1989-05-11 岩盤内における湧水の探知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1116056A JP2809426B2 (ja) 1989-05-11 1989-05-11 岩盤内における湧水の探知方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02296184A JPH02296184A (ja) 1990-12-06
JP2809426B2 true JP2809426B2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=14677612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1116056A Expired - Lifetime JP2809426B2 (ja) 1989-05-11 1989-05-11 岩盤内における湧水の探知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2809426B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5271946B2 (ja) * 2010-03-24 2013-08-21 大成建設株式会社 トンネル切羽前方探査装置
JP5501818B2 (ja) * 2010-03-24 2014-05-28 大成建設株式会社 トンネル切羽前方探査装置
JP6992597B2 (ja) * 2018-02-28 2022-01-13 富士通株式会社 流水位置検出装置、流水位置検出方法および流水位置検出プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02296184A (ja) 1990-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108798690B (zh) 实现地质探测的组合式tbm及地质探测掘进方法
CN109613616B (zh) 一种浅层岩溶隧道地质综合立体探测方法
JPH0157237B2 (ja)
WO2012159546A1 (zh) 利用核磁共振差分超前预测坑道突水的装置及方法
CN103255785A (zh) 采用单管纵波法进行基桩质量检测和地质探测的技术
Karlovsek et al. Investigation of voids and cavities in bored tunnels using GPR
Hudson et al. P-wave velocity measurements in a machine-bored, chalk tunnel
Venkateswarlu et al. Geotechnical applications of ground penetrating radar (GPR)
CN111273340A (zh) 一种随采隧道地质超前预报方法
JP2809426B2 (ja) 岩盤内における湧水の探知方法
US3205941A (en) Techniques useful in determining fractures or density discontinuities in formations
JP3400746B2 (ja) トンネル切羽前方探査方法
New et al. The transmission of compressional waves in jointed rock
CN111077565A (zh) 地质探测装置
US3412321A (en) Oil-water contact location with frequency modulated electromagnetic energy
JPH0228586A (ja) シールド掘進機における前方及び側方監視方法
Siggins et al. Laboratory simulation of high-frequency GPR responses of damaged tunnel liners
JP3272261B2 (ja) 削孔時の孔曲がり測定方法
CN217538677U (zh) 改进的孔中低频波速仪
JP2857781B2 (ja) 路面切断用カッター装置
Apel et al. Using ground penetrating radar (GPR) in analyzing structural composition of mine roof
Thill Acoustic cross-borehole apparatus for determining in situ elastic properties and structural integrity of rock masses
CN211426814U (zh) 一种随采隧道地质超前预报***
JP3317662B2 (ja) シールド工法における掘削土量測定システムおよび方法並びにこれらを用いた掘削制御システムおよび方法
CN118209632A (zh) 管片壁后探测方法和***、控制器和计算机可读存储介质