JP2799899B2 - 地中坑道の分岐部の構造と構築方法 - Google Patents

地中坑道の分岐部の構造と構築方法

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JP2799899B2 JP2115771A JP11577190A JP2799899B2 JP 2799899 B2 JP2799899 B2 JP 2799899B2 JP 2115771 A JP2115771 A JP 2115771A JP 11577190 A JP11577190 A JP 11577190A JP 2799899 B2 JP2799899 B2 JP 2799899B2
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、高さの異なる複数本の地中の水平坑道の分
岐部に関し、垂直の竪坑を介して行う分岐部の構造とそ
の構築方法に関するものである。
〈従来の技術〉 都市において共同溝、上下水道などを構築する場合に
シールド工法、推進工法が多く採用されている。
これらの工法は地上に影響を与えることなく地中に管
路を構築することができる点で有利だからである。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 しかし上記の工法でも次のような問題があり、使用の
範囲が制限されていた。
〈イ〉交差点の地下などが管路の分岐部になる場合が多
い。
ところが交差点では多数の既設の地下構造物が集中し
ている場合が多く、しかも地上を開放して作業を行うこ
とはきわめて難しい。
〈ロ〉そのために周囲の地盤を凍結させて補強して切り
広げる凍結工法も利用されているが、高価で不経済なも
のである。
〈本発明の目的〉 本発明は上記のような問題を改善するためになされた
もので、次のような地中坑道岐部の構造と構築方法を提
供することを目的とする。
〈イ〉交差点のような地下構造物が集中している場所で
も、地上に影響を与えることなく作業することのできる
構造と方法 〈ロ〉凍結工法のような特殊工法に比較して経済的に施
工することのできる構造と方法 〈問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明は、地中に構築した1本の水平坑道
と、高さの異なる水平坑道とを地中で接続する構造であ
って、1本の水平坑道の底面から、下向きに構築した竪
坑と、この竪坑の下部を介して接続した他のトンネルよ
り構成した、地中坑道分岐部の構造である。
さらに本発明は、地中に構築した水平坑道の周囲の地
盤を改良した後、水平坑道の竪坑構築予定部分の内部を
補強し、その部分の床部材を解体し、解体後に露出した
地盤において周囲を防護しながら竪坑を掘削し、竪坑内
部をコンクリートで補強して行う、地中坑道分岐部の構
築方法である。
〈本発明の説明〉 以下本発明を施工順序にしたがって詳細に説明する。
〈イ〉水平坑道の構築(第1図) シールド工法、推進工法によって、地中に水平坑道1
を構築する。
この坑道1の構築部材はヒューム管、コンクリートセ
グメントなどの管体を利用できるが、本工法の施工を容
易にするには、少なくとも竪坑予定範囲のみは鋼管を利
用するた効率的であり、以下その場合について説明す
る。
〈ロ〉地盤改良(第2図) 竪坑施工の予定地点において、周囲の地盤を改良す
る。
そのためには水平坑道1内にボーリング装置2を設置
し、壁面を通して地中を削孔し、水平坑道1の内部から
周囲に向けて薬液を注入する。
〈ハ〉鋼管の補強(第3図) 水平坑道1の底部の解体に備えて、周囲を補強する。
補強の方法としてはたとえば外側に向けて直径の小さ
いパイプを打ち込んでパイプルーフ3を設けて水平坑道
1上部の固定と掘削時の竪坑上部の補強を行う。
さらに掘削時の開口部補強のために、H鋼で構成した
円弧状のリング4で水平坑道の上半部を下から保持す
る。
さらに水平坑道1の水平最大径部分に水平桁5を張り
渡して開口部周囲の補強を行う。
〈ニ〉竪坑掘削(第4図) 上部を補強して安全な状況のもとで、竪坑6の掘削を
行う。
掘削の進行に応じて周囲の壁面をライナープレート7
などの土留材によって仮に保持する。
ライナープレート7と壁面土砂との間の空間には裏込
め材8の注入を行う。
竪坑6の水平断面形状は、円形、矩形など現場で要求
される形状のものを構築することができる。
〈ホ〉コンクリート工(第5図) 竪坑6の掘削が完了したら壁面および底面には鉄筋、
鉄骨を組み立てた後、コンクリート9を打設する。
さらに上部の補強材を撤去し、水平坑道1部分にも内
側からコンクリート9を打設して一体の構造物として完
成させる。
〈ヘ〉分岐構造としての使用方法(第6図) こうして構築した地中竪坑6を側面に向けて、将来高
さの異なる位置で新たなトンネル10が構築される。
この新たなトンネル10の先端が、上記の方法で構築し
た竪坑6の壁面に当たって開口することによって、分岐
が完了する。
〈本発明の効果〉 本発明の方法は上記したような工程によって高さの異
なる複数本のトンネルの分岐を完成させるものであるか
ら、次のような効果を達成することができる。
〈イ〉水平トンネルから直接分岐を行わず、いったん地
中に竪坑をもうけ、この竪坑を介して分岐を行う方法で
ある。
したがってトンネル内の狭い同一平面において直接分
岐を行う方法に比較して、分岐工事の作業が使用中の本
管に与える影響がないから、その作業がきわめて容易で
ある。
〈ロ〉分岐路が完了すると次には使用中の管体群の分岐
作業が必要になるし、分岐部分には各種の装置が付属す
るからきわめて複雑な構造になる。
その場合に本発明の分岐構造では、上下方向に広い空
間が形成されているから、多数のあらたな装置を追加す
ることができる。
そうした分岐装置のその後の操作、点検作業もまた容
易である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図:本発明の作業順序の説明図

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に構築した1本の水平坑道と、高さの
    異なる他の水平坑道とを地中で接続する構造であって、 1本の水平坑道の底面から、下向きに構築した竪坑と、 この竪坑の下部を介して接続した他のトンネルより構成
    した、 地中坑道分岐部の構造
  2. 【請求項2】地中に構築した水平坑道の周囲の地盤を改
    良した後、 水平坑道の竪坑構築予定部分の内部を補強し、 その部分の床部材を解体し、 解体後に露出した地盤において周囲を防護しながら竪坑
    を掘削し、 竪坑内部をコンクリートで補強して行う、 地中坑道分岐部の構築方法
JP2115771A 1990-05-07 1990-05-07 地中坑道の分岐部の構造と構築方法 Expired - Lifetime JP2799899B2 (ja)

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