JP2798835B2 - 粉体測定装置 - Google Patents

粉体測定装置

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JP2798835B2
JP2798835B2 JP3331426A JP33142691A JP2798835B2 JP 2798835 B2 JP2798835 B2 JP 2798835B2 JP 3331426 A JP3331426 A JP 3331426A JP 33142691 A JP33142691 A JP 33142691A JP 2798835 B2 JP2798835 B2 JP 2798835B2
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
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  • Pathology (AREA)
  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体の物理的特性(流
動性、噴流性)の評価の際に用いられる粉体測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉体処理プロセスの計画、設計
や粉体の品質管理等に際しては、取り扱う粉体の流動特
性や噴流特性を十分に把握しておくことが重要で、その
流動性、噴流性の評価は粉体の例えば安息角や圧縮度、
スパチュラ角等の各種物性値から行うようにしていた。
そして、粉体のこれら物性値の測定は、夫々別個の測定
装置を用いて個々に行うと、測定者による個人的誤差や
測定条件の違い等により、再現性のある一般的な測定値
を得ることが困難であった。そこで、粉体の流動特性、
噴流特性の主因子と考えられる7種の物性値、即ち安息
角、圧縮度、スパチュラ角、凝集度、崩潰角、分散度、
差角の測定をすべて一台の粉体測定装置で機械的に且つ
一定の条件下で行わせることを、既に提案している(特
公昭51−14278号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
粉体測定装置では各種の粉体物性値を一台の装置で測定
できるものの、粉体の発塵に対する対策が十分になされ
ていないため、その測定中に装置周辺に粉体が大きく飛
散して発塵する虞があり、例えば分散度等の測定時には
測定者が飛散した粉体を直接浴びる虞があり、測定作業
を煩わしいものにしていた。本発明はこのような点に鑑
み成されたもので、測定中に試料粉体が装置周辺に飛散
して発塵しないようにした粉体測定装置を提供すること
を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため本発明では、安息角、崩潰角、ゆるみ・固め見掛比
重、圧縮度、スパチュラ角、凝集度、分散度、差角等の
粉体の物性を測定する装置であって、これら物性値を測
定するための測定手段と、この測定手段からの発塵を防
ぐ手段を備えた構成としたもので、具体的に、前記手段
は、安息角、崩潰角の測定部とゆるみ・固め見掛比重の
測定部、凝集度の測定部、スパチュラ角の測定部とを密
閉する防塵用カバーを含んでいるものである。また、前
記手段は、仕切板を可動させて底面を開口せしめるよう
にした容器と、この容器から落下させる試料粉体を受け
る受皿とを有する分散度の測定部の可動した仕切板を収
容するシャッターケースと、受皿を収容する防塵ボック
スとを含んでいるものである。更に、前記手段は、防塵
用カバーで密閉される測定空間内と防塵ボックス内とに
夫々設けられた除塵口と、この除塵口から含塵空気を吸
引する吸引ブロワーと、吸引された含塵空気を濾過する
除塵フィルターと、除塵フィルターの清掃或いは交替時
期を表示する表示部と、防塵用カバーで密閉される測定
空間内の底部に飛散堆積する試料粉体を回収するダスト
ボックスを含んでいるものである。
【0005】
【作用】このような構成によると、分散度の測定部にシ
ャッターケースや防塵ボックスを設け、また安息角、崩
潰角、ゆるみ・固め見掛比重、凝集度、スパチュラ角
等、分散度以外の各測定部を防塵用カバーで密閉するよ
うにしているので、測定中の装置外への発塵が防止され
ると共に、その防塵ボックスや防塵用カバー内での測定
中の発塵や飛散した試料粉体及び測定用のテーブルやカ
ップ内からこぼれ落ちた余剰な試料粉体が除塵フィルタ
ーやダストボックスにより回収されることになる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面と共に
説明する。先ず、図1、図2、図3は本実施例における
粉体測定装置を正面並びに側面、上面から夫々見た外観
図で、1は装置本体の電源をON、OFFする電源スイ
ッチ、2は振動台3上に取り付けられ安息角、ゆるみ見
掛比重、凝集度の測定等、試料粉体を振動供給及び振動
篩操作して扱う場合に用いられる振動ユニット、4は振
動台3に設けられその振動振幅を目測するための振幅目
盛り、5は振動台3の振幅を調整する振幅調整用摘子、
6は円形の測定用テーブル7や崩潰角測定用ショッカー
8等が配される矩形バット9を載置するための座10を
有する測定ベースで、座10には矩形バット9を固定、
位置決めするための凹みが形成されている。ここでは、
振動台3はその一端側3Aが装置本体側に取り付けられ
ており(図2参照)、同様に装置本体側に取り付けられ
た電磁石11への通電、遮断を繰り返すと、振動台3側
に固着された吸着子12がクッション材13を介して吸
着、離間を繰り返して、振動されるようになっている。
14は固め見掛比重測定のために矩形バット9の円筒状
ホルダー9A内に配された測定用カップ15をその位置
で上下動させるタッピング用リフトバーで、図5及び図
6に示すような構成にて上下動せられるようになってい
る。即ち、タッピング用リフトバー14はその上端側が
測定ベース6上の案内筒16によって、またその下端側
が測定ベース6下方に配された支持枠17によって夫々
上下方向にガイドされ、その支持枠17に固定されたタ
ッピング用モータ18によってカム19を図示矢印方向
に回転させることにより、上下動(カム19による突き
上げと落下)を繰り返すようになっている。尚、20は
ホルダー9A内に突き出たタッピング用リフトバー14
上面のカバー、21はカム19が固着されたモータ軸1
8A先端を回転支持する支持部である。22はスパチュ
ラ角測定用昇降台23やスパチュラ24、そして衝撃を
与えるためのショッカー25等からなっているスパチュ
ラ角測定ユニットで、その昇降台23は装置本体の左側
に設けたハンドル26の回転操作によって上下動される
ようになっている(図1参照)。具体的に、スパチュラ
角測定用昇降台23の下面は測定ベース6上の案内筒2
7によって上下方向にガイドされる昇降軸28の上端側
にビス29により固定されており、この昇降軸28の下
端側にはカム溝30を有するカム矩形板31が固定され
ている(図7参照)。そして、ハンドル26は支持枠3
2に回転自在に支持された回転軸33の一端側に固着さ
れ、回転軸の他端側にはカム溝30に嵌入するピン34
が植設されたカム円板35が固着されている(図8参
照)。従って、スパチュラ角測定用昇降台23が下方に
位置している状態(図7の実線状態)でハンドル26を
回してカム円板35を回転させると、ピン34がカム溝
30内をスライドしながらカム矩形板31を上方に引き
上げることになるため、昇降台23は昇降軸28を介し
て上方に持ち上げられることになる。そして、カム円板
35の略180°回転位置でスパチュラ角測定用昇降台
23が上方に位置した状態(即ち、昇降台23に載置し
たスパチュラ用バット36の底面にスパチュラ24が接
した状態)となり、この状態が昇降台23の自重により
保持され、ハンドル26を逆に回すことで下方に引き下
げられるようになっている。
【0007】37は、安息角、崩潰角、スパチュラ角等
の角度測定に用いられる角度測定治具で(図7、図8参
照)、その角度測定アーム38は移動摘子39を操作す
ることによって測定用テーブル7或いはスパチュラ24
方向に移動され、その移動後に角度測定キー40或いは
41(図1参照)を押圧操作することによって左或いは
右方向に回転駆動されて測定用テーブル7或いはスパチ
ュラ24上に堆積した試料粉体の傾斜角を測定するよう
になっている。具体的に、角度測定治具37は図8に示
すように支持枠42、43に両端が固定された案内軸4
4、45と、この案内軸44、45の軸方向にスライド
自在に後述する支持枠を介して嵌挿された駆動部46
と、この駆動部46に一端側が固定され他端側に移動摘
子39が固着された移動軸47とからなり、この移動摘
子39によって移動軸47を装置本体から引き出した
り、押し込んだりすることで、駆動部46を案内軸4
4、45に沿って移動させることができ、その移動位置
は移動軸47の案内筒48をロックナット49で螺合締
め付けして移動軸47周面に圧接させることで保持され
るようになっている。そして、駆動部46は角度測定ア
ーム38を支持する回転軸50がカップリング51を介
してモータ軸52Aに固定された正逆回転可能なパルス
モータ52と、回転軸50に回転体53を介して互いに
90°ズレた状態で固定された2枚の半円板54、55
と、半円板54、55の回転状態により角度測定アーム
38のホームポジション(図8のような0°位置)と回
転方向、過回転を検知する3個のセンサー56、57、
58と、それらを支持する支持枠59とからなり、この
パルスモータ52は角度測定キー40や或いは41を1
回押すごとに角度測定アーム38が0.1°づつ回転す
るよう、また角度測定キー40、41を押し続けると角
度測定アーム38が連続的に回転してその回転速度が上
昇するよう、駆動パルスが供給されて回転駆動されるよ
うになっている。
【0008】60は取付ベース板61の上方に取り付け
られる容器62並びに案内筒63と、その下方に取り付
けられる防塵ボックス64等からなっている分散度測定
ユニットで(図1参照)、その容器62の底面は仕切板
65によって一気に開口されて入れられた試料粉体を落
下させるようになっていると共に(図10参照)、案内
筒63は容器62からの落下試料を防塵ボックス64内
の受座66に載置された受皿67に案内するようになっ
ており(図9参照)、防塵ボックス64は落下試料を受
ける受皿67に当たった試料が外部に飛散しないよう取
付ベース板61の下面にスライド自在に引き出し形式で
取り付けられている。ここで、68は防塵ボックス64
の引き出し用把手、69は案内筒63並びに容器62を
支える支持板、70は仕切板65をバネ71の附勢力に
抗して容器62底面の閉塞位置(図11の実線位置)に
保持するロックレバーで、このロックレバー70を回転
させてその爪部70Aによる係止を外すと仕切板65が
支持軸72を中心に回動して容器62底面を開口するこ
とになる。そして、73は図11の点線位置に回動した
仕切板65を収容してその仕切板65に付着した試料粉
体の飛散を防ぐシャッターケースである。74は安息角
やその崩潰角、ゆるみ見掛比重、固め見掛比重、凝集
度、スパチュラ角等を測定するための振動ユニット2、
矩形バット9、スパチュラ角測定用昇降台23、角度測
定アーム38等が配された測定空間を密閉する透明な防
塵用アクリルカバーで、該アクリルカバー74は図1の
ように把手75による両開き構造になっていてその閉じ
た状態がマグネットで保持されるようになっており、更
にその閉じた状態で外部から振動ユニット2への試料粉
体の追加が行えるようその天板部に補給用ロート76が
取り付けられている。そして、77は測定中にアクリル
カバー74で囲まれた測定空間内に飛散してその底部
(測定ベース6)に積もった粉体を回収、即ちかき集め
て落し込むためのダストボックスで(図5参照)、該ダ
ストボックス77は測定空間の底部に脱着自在に埋設さ
れていて回収した粉体を再利用又は廃棄できるようにな
っている。そして、78、79はアクリルカバー74で
囲まれた測定空間内と防塵ボックス64内で発生する試
料粉体の発塵を吸引除去する除塵口で、除塵口78は振
動ユニット2の配された側壁下方に、また除塵口79は
取付ベース板61上方に突出して夫々設けられており、
除塵口79は連結ホース80で吸引ブロワー等を内蔵し
た装置本体側の吸引口81に連結されている(図1参
照)。
【0009】具体的に、除塵構成は図12、図13に示
すようになっており、82は密閉容器82A内にフィル
ター部82Bを配した構造の把手82C付き除塵フィル
ター、83は除塵フィルター82を取り外し自在に収納
する収納室、84はその吸引口84Aが連結ホース85
を介して除塵フィルター82のフィルター部82B側に
連結されその排気口84Bが連結ホース86を介して装
置本体背面部の排気開口87に連結されている吸引ブロ
ワーで、除塵口78は連結ホース88を介して除塵フィ
ルター82の容器82A側に連結されている。尚、図1
4はその構成を模式的に表したものである。従って、除
塵キー89を押圧操作して吸引ブロワー84を作動させ
ると(再度押圧すると停止)、測定空間内及び防塵ボッ
クス64内の含塵空気は除塵口78、79からブロワー
84の吸引によって除塵フィルター82の容器82A内
に入り、粉体はフィルター部82B表面に付着し、濾過
された清浄空気はフィルター部82B内を通って装置本
体背面部の排気開口87より排気されることになる。そ
のため、除塵フィルター82の使用時間に比例してその
フィルター部82B表面への粉体の付着量が増すと、フ
ィルター部82Bでの吸引空気の圧力損失が増加して除
塵効果が低下することになる。そのことが測定空間内の
側壁部に配された表示メータ(この場合、除塵フィルタ
ー82での圧力損失を示すマノスターゲージ)90によ
って表示され、測定者はアクリルカバー74を通じて目
視できるようになっている。そして、この表示メータ9
0によって除塵効果の低下が認められ、除塵フィルター
82の交換或いは清掃が必要であると判断されると、こ
の除塵フィルター82を収納室83から装置本体側に引
き出して、その容器82A内よりフィルター部82Bを
取り出し交換或いは、フィルター部82Bに付着してい
る粉体の除去と容器内の粉体の除去を行う。
【0010】そして、91は各種測定項目の選択、デー
タ入力、測定条件設定、測定データ登録、出力選択等並
びにそれらの表示を行うための操作パネルで、その操作
には防塵性、視認性の良いシートキーを採用し、その表
示には液晶表示パネル(以下、「LCD」という)92
を採用している。ここで、図15に示すように測定項目
選択キー部91Aの93は安息角の測定を指示する安息
角キー、94は崩潰角の測定を指示する崩潰角キー、9
5は安息角と崩潰角から差角を計算表示指示する差角キ
ー、96はゆるみ見掛比重の測定を指示するゆるみ見掛
比重キー、97は固め見掛比重の測定を指示する固め見
掛比重キー、98はゆるみ見掛比重と固め見掛比重から
圧縮度を計算表示指示する圧縮度キー、99は凝集度の
測定を指示する凝集度キー、100はスパチュラ角の測
定を指示するスパチュラ角キー、101は分散度の測定
を指示する分散度キー、102は粉体の流動性指数、噴
流性指数の表示を指示する総合評価キーで、これら各キ
ー93〜102の押圧操作に伴って夫々LED93A〜
102Aが点灯し操作中であることを表示するようにな
っている。尚、103は次の操作にステップするとき等
に押圧操作されるSETキーである。また、数値入力キ
ー部91Bの104は0〜9並びに小数点の入力を指示
する数値キー、105は数値入力のやり直しや再操作を
指示するCLRキー、106は測定角度や測定重量、入
力数値等の登録を指示するENTキーである。そして、
振動部91Cの107は振動時間を任意に指示する振動
時間設定キー、108は振動開始を指示(再度の押圧で
停止を指示)するSTARTキーで、振動開始を指示し
た際にLED108Aが点灯してそのことを表示するよ
うになっている。タッピング部91Dの109はタッピ
ング回数を任意に指示するタッピング回数設定キー、1
10はタッピング開始を指示(再度押圧で停止を指示)
するSTARTキーで、タッピング開始を指示した際に
LED110Aが点灯してそのことを表示するようにな
っている。選択機能部91Eの111は後述するプリン
ターへの印字出力を指示するPRINTキー、112は
測定結果の後述する外部パーソナルコンピュータ(パソ
コン)への転送を指示するTRANSキーで、印字出力
や転送を指示した際にLED111A、112Aが点灯
してそのことを表示するようになっている。そして、図
4に示す113は装置本体の電源コネクタ、114はヒ
ューズボックス、115はLCDの濃淡調整摘子、11
6はパソコン接続用コネクター、117は天秤接続用コ
ネクター、118は天秤用電源コンセント、119はア
ース端子、120は装置本体と電気的に接続された状態
でその上面部に埋設された内蔵型のプリンター、121
は装置本体を持ち運ぶための把手、122は装置本体の
脚で、その水平位置を調整する高さ調整機能が付いてい
る(図3参照)。
【0011】次に、図16はこのような構成のブロック
回路を示し、123は装置本体に搭載され前述した各測
定部での測定に必要な制御と演算処理を行うマイコン
で、操作パネル91での各キー93〜112等に応じた
制御並びに演算を行うようになっている。例えば、LC
D92には操作手順、測定データ、流動性と噴流性指数
等の表示制御を行い、また振動用の電磁石11にはドラ
イブ回路124を通じて通電、遮断による振動開始、そ
の振動時間の制御を行うと共に、タッピング用モータ1
8や吸引ブロワー84には、ドライブ回路125、12
6を通じてその回転や吸引時間を制御できるようにもな
っている。そして、角度測定用のパルスモータ52には
ドライブ回路127を通じて角度測定キー40、41に
応じた駆動パルスを供給して回転駆動し、その駆動パル
ス数から回転される角度測定アーム38の角度を算出
(パルス数×0.1°)するようになっており、その回
転方向等はセンサー56〜58からの出力で制御するよ
うになっている。そして、マイコン123は天秤接続用
コネクター117を通じて接続された電子天秤128で
の計量結果を自動的に取り込んで粉体物性値の測定に必
要な演算を行い、そしてそれら測定結果をパソコン接続
用コネクター116を通じて接続されたパソコン129
に出力するか、また内蔵のプリンター120で印字する
制御を行うようになっている。尚、130はマイコン1
23により測定条件、測定値等を書き込み、読み出しさ
れるメモリ(RAM)で、このメモリ130には各測定
値を所定の数値である指数に置き換えるための指数換算
表やその評価データが記憶されていて、測定値に応じた
指数を読み出されるようになっており、書き込まれたデ
ータは装置本体の電源スイッチ1投入の間充電される二
次電池等によりバックアップされるようになっている。
【0012】次に、流動性、噴流性の評価のための各種
物性値の測定について安息角から説明する。先ず、電源
スイッチ1を投入するとマイコン123からの制御によ
り自動的に電子天秤128が電源ON状態に設定されて
その初期化動作(0g調整)が行われ、角度測定アーム
38がホームポジションに設定される。そして、プリン
ター120とパソコン129がオンライン状態に夫々設
定されることになる。その後、日付等のイニシャル設定
が終了するとLCD92には「Select Measurement Fun
ction」が表示されることになる。次にアクリルカバー
74を開け、図5、図17に示すように振動台3に上方
からロート131、スペースリング132、篩133、
押え筒134の順で組み込み押えバー135で押さえて
から、その両側の連結棒136のノブナット137で締
め付けて固定して振動ユニット2を構成する。そして、
測定ベース6に載置した矩形バット9のホルダー9A内
に測定用テーブル7を置くと共に引き続き崩潰角測定を
測定を行うためにショッカー8を置く。このショッカー
8は一定重量の錘り8Aと、その案内棒8Bと、一定高
さを規定する鍔8Cからなっている。そして、この状態
で安息角キー93を押すと、マイコン123からの指示
でLCD92には「Set Vibration Time」のメッセージ
が所定時間(数秒)表示され、その後標準振動時間とそ
の標準振動時間である180sec.が今回の振動時間
(New Time)の初期値として表示され、また新
たに振動時間の設定をし直す必要がなければENTキー
106を押すことの表示「Standard Time=180sec. New
Time=180sec. Ok=[ENT]」がなされたことになる。ここ
で、振動時間を粉の性質によって最適な値に設定し直す
場合は、数値キー104で新しい時間(1〜999se
c.の範囲)を入力して180sec.を書き換えた後
ENTキー106を押して登録(マイコン123を通じ
てメモリ130に書き込み)することになる。そのた
め、ここで設定された振動時間は次回の振動時間の設定
時にメモリ130から読み出されて初期値として表示さ
れることになる。そして、振動時間設定後LCD92は
「Feed Sample Then [START]VIB.」のメッセージが表示
されることになり、その表示に従って試料粉体を押さえ
筒134の上から静かに入れて篩133の金網133A
上に堆積させ、アクリルカバー74を閉めた後振動のS
TARTキー108を押すと振動台3と一体となった振
動ユニット2の振動が開始され振動タイマー動作が行わ
れることになる。この時、LCD92には設定した振動
時間のカウントダウン表示と(この場合、180se
c.から)振動中断する場合にSTARTキー108を
再度押すことの表示「Vibration Time=180sec. Stop=[S
TART]」というメッセージが表示されることになり、こ
の状態で振動調整摘子5を回転操作してその振動振幅を
0から徐々に上げて粉の性質に応じた振幅値に調整する
と、試料が金網133Aを通って測定用テーブル7の上
に堆積し始めることになる。そして、振動時間がカウン
トダウンによって0sec.に達すると、或いは振動途
中で測定用テーブル上にほぼ円錐状の斜面を持った堆積
層ができたことによってSTARTキーを押して振動を
止めると、LCD92には「VIB.Again=[Time SET] Vi
b.=[START] Ready=[SET]」というメッセージが表示さ
れ、この場合振動時間の0sec.で所定の堆積状態に
達したとしてSETキー103を押すことになる。ここ
で、振動時間が0sec.になっても測定用テーブル7
上に所定の堆積層ができていない場合は、STARTキ
ー108を押し続けてその押している間中振動させる
か、TIME・SETキー107を押して再度振動時間
の設定を行って振動タイマー動作を行わせることにな
る。ここでは、SETキー103が押されることによっ
てLCD92には「Move angle pointer to Right」と
いうメッセージが所定時間(数秒)表示されることにな
り、その表示に従って角度測定アーム38を右側(安息
角・崩潰角測定位置まで)に移動させるべく移動摘子3
9で駆動部46を右側(図5参照)に移動させる。そし
て、角度測定アーム38が所定の測定位置に到達する
と、LCD92には「Measure Angle of Repose Push A
ngle Switch」のメッセージが表示され、その表示に従
って角度測定キー41を操作することで堆積層の傾斜面
に平行になるよう角度測定アーム38が右に回転され、
その角度測定アーム38の動作中の角度がリアルタイム
で表示されることになる。即ち、角度測定キー41の操
作後LCD92には「Angle=**.*deg. Ok=[ENT]」とい
う表示(実際には、*の部分に0〜9の数値が表示)が
なされるため、堆積層の稜線(傾斜面)に角度測定アー
ム38が平行になった時点で角度測定キー41の操作を
中止してENTキー106を押すと、その時の角度が安
息角として登録されることになる。そして、LCD92
にはその登録された安息角の表示と次の操作表示として
SETキー103を押すことの表示「Angle Repose=**.
*deg. Next=[SET]」というメッセージが表示されること
になり、次にSETキー103を押すとLCD92には
「No.=* Ave.=**.*deg. I=**.*」が表示されることにな
る。ここで、No.は測定回数、Ave.は安息角の平
均値、Iは指数値を表している。この時、オンライン状
態にあるプリンター120によりこのLCD92に表示
された測定結果の印字出力が開始され、終了後角度測定
アーム38は自動的にホームポジション(0deg.位
置)へ戻り、安息角キー93のLED93Aが消えて、
安息角測定が終了することになる。
【0013】次に、崩潰角の測定について述べる(図1
8参照)。前述した安息角の測定終了後、その試料粉体
の堆積した測定用テーブル7はそのままにした状態で、
崩潰角キー94を押すと、マイコン123からの指示で
LCD92には「Set Angle of Repose Pass=[ENT] Set
=[CLR]」のメッセージが表示される。この場合、安息角
の測定が終了していてその試料粉体の堆積した測定用テ
ーブル7がそのまま残っているのでPassを指示する
ENTキー106を押すと、LCD92には「Move ang
le pointer to Right」というメッセージが所定時間
(数秒)表示されることになる。尚、安息角を測定した
粉体の堆積層が測定用テーブル7上に残っていない場合
にはSETを指示するCLRキー105を押してLCD
92の表示を「Set Vibration time.」とし、以後LC
D92に「Move angle pointer to Right」が表示され
るまで、安息角の測定時と同様の操作を行う。そして、
表示に従って角度測定アーム38を安息角・崩潰角測定
位置まで装置本体の左側にある移動摘子39で移動させ
ると、LCD92には「Measure after Weight Fall 3
Times. Ready=[SET]」が表示されることになる。ここ
で、錘り8Aを案内棒8Bにそって一定の高さL1に持
ちあげて落下させ、矩形バット9に衝撃を与えると、安
息角を形成していた堆積層は崩れて、より傾斜角の小さ
い斜面を持つ堆積層となる(図18参照)。これを、3
回繰り返した後SETキー103を押すと、LCD92
には「Measure Angle of Fall Push Angle Switch」が
表示されることになる。従って、安息角の測定時と同様
に角度測定キー41を操作すると、角度測定アーム38
が回転されてその動作中の角度がリアルタイムで表示さ
れることになり、堆積層の稜線に角度測定アーム38が
平行になった時点でENTキー106を押すと、LCD
92には登録された崩潰角の表示と次にSETキー10
3を押すことの表示「Angle Fall=**.*deg Next=[SE
T]」がなされることになる。従って、次にSETキー1
03を押すと、LCD92には測定回数No.、崩潰角
の平均値Ave.及びその換算指数値Iの表示「No.=*
Ave.=**.*deg. I=**.**」がなされることになる。そし
て、オンライン状態にあるプリンター120にてその測
定結果の印字出力が行われ、終了後角度測定アーム38
は自動的にホームポジションに戻り、崩潰角キー94の
LED94Aが消えて、崩潰角の測定が終了することに
なる。
【0014】次に、安息角と崩潰角の差である差角の算
出について説明する。前述した安息角、崩潰角の測定終
了後差角キー95を押すと、既に登録されている安息角
と崩潰角との差がマイコン123にて計算され、LCD
92にはその計算結果である差角Dif.とその換算指
数値Iの表示、「Angle of Difference Dif.=**.*deg.
I=**.*」がなされることになる。そして、オンライン状
態にあるプリンターにて計算結果の印字出力が行われ、
終了後差角キー95のLED95Aが消えて、差角の算
出が終了することになる。尚、差角キー95を押した時
に、安息角が測定されていないとLCD92には「Inpu
t Angle of Repose=**.*deg. Ok=[ENT]」というメッセ
ージが表示されることになり、ここで数値キー104に
て安息角を入力し、ENTキー106を押してその登録
を行う。そして、このENTキー106を押した時に、
崩潰角も測定されていないと、LCD92には「Input
Angle of Fall=**.*deg. Ok=[ENT]」というメッセージ
が表示されることになり、同様に数値キー104にて崩
潰角を入力し、ENTキー106を押して登録すると、
その差角がマイコンにて計算されることになる。
【0015】次に、ゆるみ見掛比重の測定について説明
する(図6参照)。先ず、アクリルカバー74を開け、
試料が飛散しないように固定シュート138を側壁のピ
ン139に引っ掛けて取り付けた後、振動台3に上方か
ら振動シュート140、スペースリング132、篩13
3、押え筒134の順で組み込み押えバー135で押さ
えてから、安息角の場合と同様その両側の連結棒136
のノブナット137で締め付け固定して振動ユニット2
を構成する。そして、測定ベース6に載置した矩形バッ
ト9のホルダー9A内に測定用テーブル7に替えて測定
用カップ15を置く。そして、この状態でゆるめ見掛比
重キー96を押すと、マイコン123からの指示でLC
D92には「Balance Re-Zero Just Moment!」が表示さ
れ、マイコン123による電子天秤128の0g調整が
行われる。そして、0g調整が終了するとLCD92に
は一定容積の測定用カップ15の風袋重量の測定待ち状
態であるとの「Weigh Tare of Cup Ready=[SET]」が表
示されることになる。そのため、その表示に従って、空
の測定用カップ15を電子天秤128に乗せてSETキ
ー103を押すと、LCD92には風袋重量測定中であ
ることの「W=***.**g Now Weighing」が表示される。そ
して、しばらくして電子天秤128が安定するとLCD
92には測定用カップ15の風袋重量と、その風袋重量
を登録するか或いは再度計量し直すかのキー操作表示
「W=***.**g Ok=[ENT] Retry=[CLR]」がなされることに
なり、この場合ENTキー106を押して風袋重量を登
録する。そのため、カップの風袋測定後LCD92には
「Set Vibration time.」のメッセージが所定時間(数
秒)表示され、その後ゆるみ見掛比重の標準振動時間と
その標準振動時間である30sec.が今回の振動時間
の初期値として表示され、また新たに振動時間の設定を
し直す必要がなければENTキー106を押すことの表
示「Standard Time=30sec. New Time=30sec. Ok=[EN
T]」がなされることになる。ここで、振動時間を設定し
直す場合は、数値キー104で新しい時間を入力して3
0sec.を書き換えた後ENTキー106を押して登
録すれば良く、この振動時間は次回の初期値として表示
されることになる。そして、振動時間設定後LCD92
には「Feed Sample Then [START]VIB.」のメッセージが
表示されることになり、その表示に従って試料粉体を押
さえ筒134の上から静かに入れて篩133の金網13
3A上に堆積させ、アクリルカバー74を閉めた後振動
のSTARTキー108を押すと振動台3と一体となっ
た振動ユニット2の振動が開始され、振動タイマー動作
が行われることになる。この時、LCD92には設定し
た振動時間のカウントダウン表示と(この場合、30s
ec.から)振動中断する場合にSTARTキー108
を再度押すことの表示「Vibration Time=30sec. Stop=
[START]がなされることになり、この状態で振動調整摘
子5を回転操作してその振動振幅を0から徐々に上げて
粉の性質に応じた振幅値に調整すると、試料が金網13
3Aを通って測定用カップ15内に堆積し始めることに
なる。そして、振動時間がカウントダウンによって0s
ec.に達すると、或いは振動途中でSTARTキー1
08を押して振動を止めると、LCD92には「VIB.Ag
ain=[Time SET] Vib.=[START] Ready=[SET]」というメ
ッセージが表示され、この場合振動時間の0sec.で
所定の堆積状態に達したとしてSETキー103を押す
ことになる。ここで、振動時間が0sec.になっても
測定用テーブル7上に所定の堆積層ができていない場合
は、STARTキー108を押し続けてその押している
間中振動させるか、TIME・SETキー107を押し
て再度振動時間の設定を行って振動タイマー動作を行わ
せることになる。ここでは、SETキー103が押され
ることによってLCD92には「Balance Re-Zero Just
Moment」が表示され、マイコン123からの指示で電
子天秤128の0g調整が行われることになる。この0
g調整後、LCD92には「Weigh Cup. Ready=[SET]」
が表示されることになる。従って、アクリルカバー74
を開けて測定用カップ15上に堆積した余分な粉をその
開口で擦り切った後、電子天秤128に乗せてSETキ
ー103を押すと、LCD92には重量測定中であるこ
との「W=***.**g Now Weighing」のメッセージが表示さ
れる。そして、しばらくして電子天秤128が安定する
とLCD92には粉体充填済みの測定用カップ15の重
量と、その重量を登録するか或いは再度計量し直すかの
キー操作表示「W=***.**g Ok=[ENT] Retry=[CLR]」がな
されることになり、この場合ENTキー106を押して
重量を登録する。そして、重量登録後マイコン123で
は先の測定用カップ15の風袋重量との差を容積で割っ
たゆるみ見掛比重A.Dens.が求められ、LCD9
2には今回のゆるみ見掛比重A.Densと測定回数N
o.、ゆるみ見掛比重の平均値Ave.の表示「A.Den
s.=**.***g/cc No.=* Ave.=**.***g/cc」がなされるこ
とになる。そして、オンライン状態にあるプリンターに
てその測定結果の印字出力が行われ、終了後ゆるみ見掛
比重キー96のLED96Aが消えて、ゆるみ見掛比重
の測定が終了することになる。
【0016】次に、固め見掛比重の測定について説明す
る。先ず、アクリルカバー74を開け、ゆるみ見掛比重
の測定で用いた振動ユニット2をそのままにして固定シ
ュート138を取り外した後、測定用カップ15に継ぎ
筒141を継ぎ足して測定ベース台6に載置した矩形バ
ット9のホルダー9Aに入れる(図19参照)。そし
て、この状態で固め見掛比重キー97を押すと、マイコ
ン123からの指示でLCD92には測定用カップ15
の風袋重量の測定待ち状態であるとの「Weigh Tare of
Cup Pass=[ENT] Meas.=[CLR]」がなされることになり、
この場合既にゆるみ見掛比重測定を終えているので、E
NTキー106を押して風袋重量測定をPassする。
尚、風袋重量測定を必要とする場合はCLRキー105
を押して見掛比重測定時で述べたように電子天秤128
の0g調整から行う。そして、このENTキーの押圧操
作後(或いは、CLRキー105を押したカップの風袋
測定後)、LCD92には「Set tapping counts」のメ
ッセージが所定時間(数秒)表示され、その後固め見掛
比重の標準タッピング回数、180countsとその
180countsが今回のタッピング回数の初期値と
して、また新たにタッピング回数の設定をし直す必要が
なければENTキー106を押すことの表示「Standard
Counts=180 New Counts=180c. Ok=[ENT]」がなされる
ことになる。ここで、振動時間を設定し直す場合は、数
値キー104で新しい時間を入力して180count
sを書き換えた後ENTキー106を押して登録を指示
することになり、ここで設定された振動時間は次回の初
期値として表示されることになる。そして、タッピング
回数設定後LCD92には「Feed Smple Then [START]T
AP.」のメッセージが表示されることになり、その表示
に従って試料粉体を継ぎ筒141の上部まで充分に且つ
静かに入れてアクリルカバー74を閉めた後タッピング
のSTARTキー110を押すとタッピングが開始(即
ち、タッピング用リフトバー14による測定用カップ1
5の突き上げ落下が開始)されることになる。この時、
LCD92には設定した振動時間のタッピング回数のカ
ウントダウン表示と(この場合、180countsか
ら)タッピング動作を途中で中断する場合にSTART
キー110を再度押すことの表示「Tapping Counts=***
c. Stop=[START]」がなされることになり、このタッピ
ング状態で粉面位置がカップ上部まで下がる場合は振動
のSTARTキー108を押し続けて振動ユニット2を
振動させることで試料粉体の追加を行い、振動ユニット
2への粉体の追加は補給用ロート76で行う。そして、
タッピング回数がカウントダウンによって0count
に達すると、或いはタッピング途中でSTARTキー1
10を押して中止すると、LCD92には「TAP.Again=
[Count.SET] Tap.=[START] Ready=[SET]」というメッセ
ージが表示され、この場合タッピング回数が0coun
tで十分タッピングが行われたとしてSETキー103
を押すことになる。ここで、再度タッピングを行う場合
には、タッピングのSTARTキー110を押し続けて
その押している間中タッピングさせるか、COUNT・
SETキー109を押して再度タッピング回数の設定を
行ってタッピング動作を行わせることになる。そして、
タッピング動作が終りSETキー103が押されること
によってLCD92には「Balance Re-Zero Just Momen
t」が表示され、マイコン123からの指示で電子天秤
128の0g調整が行われることになる。この0g調整
後、LCD92には「Weigh Cup Ready=[SET]」が表示
されることになる。従って、アクリルカバー74を開け
て継ぎ筒141を外し、測定用カップ15上に堆積した
余分な粉をその開口で擦り切った後、電子天秤128に
乗せてSETキー103を押すと、LCD92には重量
測定中であることの「W=***.**g Now Weighing」のメッ
セージが表示される。そして、しばらくして電子天秤1
28が安定するとLCD92には粉体充填済みの測定用
カップ15の重量と、その重量を登録するか或いは再度
計量し直すかのキー操作表示「W=***.**g Ok=[ENT] Ret
ry=[CLR]」がなされることになり、この場合ENTキー
106を押して重量を登録する。そして、重量登録後マ
イコン123では先の測定用カップ15の風袋重量との
差を容積で割った固め見掛比重P.Dens.が求めら
れ、LCD92には今回の固め見掛比重P.Densと
測定回数No.、固め見掛比重の平均値Ave.の表示
「P.Dens.=**.***g/cc No.=* Ave.=**.***g/cc」がなさ
れることになる。そして、オンライン状態にあるプリン
ター120にてその測定結果の印字出力が行われ、終了
後固め見掛比重キー97のLED97Aが消えて、固め
見掛比重の測定が終了することになる。
【0017】次に、ゆるみ見掛比重と固め見掛比重から
の圧縮度の算出について説明する。ここで、圧縮度Cは
ゆるみ見掛比重をA、固め見掛比重をPとすると次式 C=100(P-A)/P ……(1) で表されることになる。従って、前述したゆるみ見掛比
重、固め見掛比重の測定終了後圧縮度キー98を押す
と、マイコン123は既に登録されているゆるみ見掛比
重と固め見掛比重を(1)に代入して圧縮度の計算を行
い、LCD92にはその計算結果である圧縮度Com
p.とその換算指数値Iの表示、「Compressibility Co
mp.=**.*% I=**.*」がなされることになる。そして、オ
ンライン状態にあるプリンター120にて計算結果の印
字出力が行われ、終了後圧縮度キー98のLED98A
が消えて、圧縮度の算出が終了することになる。尚、圧
縮度キー98を押した時に、ゆるみ見掛比重が測定され
ていないとLCD92には「Input Aerated Bulk Dens.
=*.***g/cc Ok=[ENT]」というメッセージが表示される
ことになり、ここで数値キー104にてゆるみ見掛比重
を入力し、ENTキー106を押してその登録を行う。
そして、このENTキー106を押した時に、固め見掛
比重も測定されていないと、LCD92には「Input Pa
cked Bulk Dens.=*.***g/cc Ok=[ENT]」というメッセー
ジが表示されることになり、数値キー104にて固め見
掛比重を入力し、ENTキー106を押して登録する
と、同様にマイコン123にて圧縮度の計算が行われる
ことになる。
【0018】次に、凝集度の測定について説明する。先
ず、凝集度キー99を押すと、LCD92には「Balanc
e Re-Zero Just Moment」が表示され、マイコン123
にて電子天秤128の0g調整が行われる。そして、0
g調整が終了すると、LCD92には凝集度測定に使用
する試料粉体2gの秤量を指示する「Prepare 2.0g Sam
ple Ok=[ENT]」というメッセージが表示されることにな
る。そのため、その表示に従って電子天秤128で2g
の試料粉体を計量した後ENTキー106を押すと、マ
イコン123は既に登録されているゆるみ見掛比重を
A、固め見掛比重をPとして(A+P)/2で算出され
る平均見掛比重より、凝集度測定に使用する上段、中
段、下段の3種類の篩142、143、144を選択し
て(図20参照)、LCD92に順次表示することにな
る。尚、ENTキー106を押した時にゆるみ、固め見
掛比重が測定されていないと、LCD92には「Input
Aerated Bulk Dens.=*.***g/cc Ok=[ENT]」というメッ
セージが表示されるため、先ず数値キー104にてゆる
み見掛比重を入力してENTキー106を押すと、次に
「Input Packed Bulk Dens.=*.***g/cc Ok=[ENT]」とい
うメッセージが表示されることになり、数値キー104
にて固め見掛比重を入力してENTキー106を押すと
マイコン123にて篩142、143、144の選択が
行われることになる。従って、LCD92には先ず「Ba
lance Re-Zero Just Moment」が表示され、マイコン1
23は電子天秤128の0g調整を行う。そして、0g
調整が終了するとLCD92には***μmの篩を上段
に用いるとの「Weigh Tare of Top Screen=***μm. Rea
dy=[SET]」が表示され、上段の篩142の風袋重量の測
定待ち状態になる。従って、上段の篩142を電子天秤
128に乗せ、SETキー103を押すと、LCD92
には風袋重量測定中であることの「W=***.**g Now Tare
Weighing」が表示される。そして、しばらくして電子
天秤128が安定するとLCD92には上段の篩142
の風袋重量と、その風袋重量を登録するか或いは再度計
量し直すかのキー操作表示「W=***.**g Ok=[ENT] Retry
=[CLR]」がなされることになり、この場合ENTキー1
06を押して風袋重量を登録する。次に、LCD92に
は***μmの篩を中段に用いるとの「Weigh Tare of
Center Screen=***μm. Ready=[SET]」が表示される。
従って、上段の篩142の場合と同様に中段の篩143
を電子天秤128に乗せ、SETキー103を押すと、
LCD92には風袋重量測定中であることの表示が、そ
して次にその測定結果を登録するか否かのキー操作表示
がなされることになり、この場合ENTキー106を押
して登録する。更に、LCD92には最後に***μm
の篩を下段に用いるとの「Weigh Tare of Bottom Scree
n=***μm. Ready=[SET]」が表示される。従って、下段
の篩144を電子天秤128に乗せて上段、中段の篩1
42、143の場合と同様に操作を行うと、LCD92
には測定結果が表示され、ENTキー106を押して登
録する。そして、各篩142、143、144の風袋重
量測定後LCD92には振動台3の振動振幅を1mmに
調整するよう指示する「Adjust 1mm amplitude Start=
[START]」というメッセージが表示されることになる。
そこで、アクリルカバー74を開け、振動台3に上方か
ら振動シュート140、スペースリング132、下段、
中段、上段篩144、143、142、押えバー135
で押さえてから、その両側の連結棒136のノブナット
137で締め付け固定して振動ユニット2を構成する
(図20参照)。そして、アクリルカバー74を閉め、
表示に従って振動のSTARTキー108を押して振動
させ、その振幅が1mmになるよう振幅調整用摘子5で
調整する。この時LCD92には「Adjust 1mm amplitu
de Stop=[START]」が表示されており、振幅調整が終了
すると振幅調整用摘子5の調整位置をそのままにして、
振動のSTARTキー108を再度押して振動を停止さ
せる。すると、LCDには次の操作に進むか或いは再度
調整し直すかのキー操作表示「Adjust 1mm amplitude R
eady=[SET] Again=[START]」がなされることになり、こ
の場合SETキー103を押して次の操作に進む。その
ため、振幅調整後LCD92には「Vibration Time=***
sec. Feed Sample Then [START]」が表示されることに
なり、表示に従って2gの試料粉体を上段の篩142の
金網上に静かに乗せ、アクリルカバー74を閉めた後振
動のSTARTキー108を押すと振動ユニット2の振
動が開始されることになる。この時、LCD92には設
定した振動時間のカウントダウン表示と振動中断する場
合に、(例えば、ノブナットの緩み等で)STARTキ
ー108を再度押すことの表示「Vibration Time=***se
c. Stop=[START]」がなされることになる。ここで、振
動時間Tは粉体の動的見掛比重をWとすると次式 T=20+{(1.6-W)/0.016} ……(2) からマイコン123により算出され、その動的見掛比重
Wはゆるみ見掛比重をA、固め見掛比重をP、圧縮度を
Cとすると次式 W=(P-A)C/100+A ……(3) から算出されることになる。なお、動的見掛比重Wが
1.6を超える時は、振動時間Tは上記(2)式にかか
わらず20秒とプログラムされている。そして、振動が
終了すると、LCD92には「Vibration End Ok=[ENT]
Retry=[SET]」が表示され、この場合カウントダウンに
よる振動時間の0secで振動操作が終了したとしてS
ETキー103を押すことになる。ここで、START
キー108によって振動を終了した場合には、SETキ
ー103を押して再度振動操作を行わせることになる。
そして、ENTキーが押されることによってLCD92
には「Balance Re-Zero Just Moment」が表示され、マ
イコン123は再び電子天秤128の0g調整を行う。
この0g調整後LCD92には「Weigh Top Screen(***
μm). Ready=[SET]」が表示され、アクリルカバー74
を開けて上段の篩142を電子天秤128に乗せてSE
Tキー103を押すと、LCD92には重量測定中であ
ることの「W=***.**g Now Weighing」のメッセージが表
示される。そして、しばらくして電子天秤128が安定
するとLCD92には上段の篩142の重量と、その重
量を登録するか或いは再度計量し直すかのキー操作表示
「W=***.**g Ok=[ENT] Retry=[CLR]」がなされることに
なり、この場合ENTキー106を押して重量を登録す
る。次に、LCD92には「Weigh Center Screen(***
μm) Ready=[SET]」が表示されることになり、その表示
に従って中段の篩143を電子天秤128に乗せて上段
の篩142の場合と同様の操作を行うと、LCD92に
その測定結果が表示され、ENTキー106を押して登
録する。すると、LCD92には「Weigh Bottom Scree
n(***μm) Ready=[SET]」が表示されることになり、そ
の表示に従って下段の篩144を電子天秤128に乗せ
て上段の篩142の場合と同様の操作を行うと、LCD
92には測定結果が表示され、ENTキー106を押し
て登録する。そして、各篩142、143、144の重
量測定後、マイコン123では前に測定した各篩14
2、143、144の風袋重量の差から上段、中段、下
段の篩142、143、144上に残留した粉体量T、
C、Bを算出し、この各粉体量を次式 {(上段の篩に残った粉体重量)/2}×100 ……(4) {(中段の篩に残った粉体重量)/2}×100×(3/5) ……(5) {(下段の篩に残った粉体重量)/2}×100×(1/5) ……(6) に代入して得られる3つの計算値の合計値が凝集度Co
he.であるとして、LCD92には「t=*.**g C=*.**
g B=*.**g Cohe.=**.*% I=**.*」の表示がなされること
になる。ここで、Iは指数値である。そして、オンライ
ン状態にあるプリンター120にてその測定結果の印字
出力が行われ、終了後凝集度キー99のLED99Aが
消えて凝集度の測定が終了することになる。
【0019】次に、スパチュラ角の測定について説明す
る(図5、図7、図21参照)。先ず、スパチュラ角測
定用昇降台23にスパチュラ用バット36を置き、装置
本体左側にある昇降用ハンドル26を回して、昇降台2
3をスパチュラ用バット36の底がスパチュラ24に接
するまで持ち上げ(図7の点線位置)、スパチュラ24
の付近に試料粉体を山状に堆積させた後、昇降用ハンド
ル26をゆっくりと逆に回して昇降台23を静かに下方
に下げる。この状態で、スパチュラ角キー100を押す
と、LCD92には「Move angle pointer to Left」の
メッセージが表示され、その表示に従って角度測定アー
ム38を左側のスパチュラ角測定位置まで移動させるべ
く移動摘子39で移動させる。そして、角度測定アーム
38が所定の測定位置に到達すると、LCD92には
「Measure Angle of Spatura. Push Angle Switch」の
メッセージが表示され、その表示に従って角度測定キー
40を操作することでスパチュラ24上に堆積した堆積
層の傾斜面に平行になるよう角度測定アーム38が左に
回転され(図21参照)、その角度測定アーム38の動
作中の角度がリアルタイムで表示されることになる。即
ち、角度測定キー40の操作後LCD92には「Angle=
**.*deg. Ok=[ENT]」という表示がなされるため、堆積
層の稜線に角度測定アーム38が平行になった時点で角
度測定キー40の操作を中止してENTキー106を押
すと、その時の角度がスパチュラ角として登録されるこ
とになる。そして、ENTキー106を押すことでLC
D92には「Measure Angle after shocking. Ready=[S
ET]」が表示されることになる。ここで、錘り25Aを
案内棒25Bに沿って鍔25Cで規定された一定の高さ
L2に持ち上げて落下させ、スパチュラ24に1回だけ
衝撃を与えると、スパチュラ24上の堆積層は崩れて、
より傾斜角の小さい斜面を持つ堆積層となる。この操作
の後、SETキー103を押すとLCD92には「Meas
ure Angle of Spatura. Push Angle Switch」が表示さ
れることになる。従って、同様に角度測定キー40を操
作すると、ホームポジションに戻っていた角度測定アー
ム38が回転されてその動作中の角度がリアルタイムで
表示されることになり、堆積層の稜線に角度測定アーム
38が平行になった時点でENTキー106を押すと、
LCD92には登録された崩潰後のスパチュラ角と次に
SETキー103を押すことの表示「Angle Spatura=*
*.*deg. Next=[SET]」がなされることになる。従って、
SETキー103を押すとLCD92には衝撃を与える
前のスパチュラ角A1と、衝撃後のスパチュラ角A2の
表示「A1=**.*deg. A2=**.*deg. Next=[SET]」がなさ
れ、再度SETキー103を押すとLCD92には測定
回数No.とスパチュラ角の平均値Ave.及びその指
数値Iの表示「No.=* Ave.=**.*deg. I=**.*」がなされ
ることになる。そして、オンライン状態にあるプリンタ
ー120にてその測定結果の印字出力が行われ、終了後
角度測定アーム38は自動的にホームポジションに戻
り、スパチュラ角キー100のLED100Aが消え
て、スパチュラ角の測定が終了することになる。
【0020】次に、分散度の測定について説明する(図
9乃至図11参照)。先ず、分散度キー101を押す
と、LCD92には「Balance Re-Zero Just Moment」
が表示され、マイコン123にて電子天秤128の0g
調整が行われる。そして、0g調整が終了すると、LC
D92には「Prepare 10.0g Sample Ok=[ENT]」という
メッセージが表示されることになる。その表示に従って
電子天秤128で10gの試料粉体を計量した後ENT
キー106を押すと、LCD92には再び「Balance Re
-Zero Just Moment」が表示され、試料計量の際に行っ
た風袋引き用の調整を元に戻すための0g調整が行われ
る。そして、0g調整後LCD92には「Weigh Tare o
f watch Glass. Ready=[SET]」が表示されることにな
り、受皿67を電子天秤128に乗せてSETキー10
3を押すと、LCD92には風袋重量測定中であるとの
「W=***.**g Now Tare Weighing」のメッセージが表示
される。そして、しばらくして電子天秤128が安定す
るとLCD92には受皿67の風袋重量と、その風袋重
量を登録するか或いは再度計量し直すかのキー操作表示
「W=***.**g Ok=[ENT] Retry=[CLR]」がなされることに
なり、この場合ENTキー106を押して登録する。次
に、LCD92には「Weigh Watch Glass after Test.
Ready=[SET]」のメッセージが表示されることになり、
その表示に従って受皿67を防塵ボックス64内の受座
66に載置し(受皿を置いた分散度用バットをボックス
内に入れるようにしても良い)、10gの試料粉体を容
器62に入れた後、仕切板65を回動させて試料粉体を
受皿67上に落下させる。そして、粉体が乗った受皿6
7を取り出して電子天秤128に乗せた後SETキー1
03を押すと、LCD92には重量測定中であることの
「W=***.**g Now Weighing」のメッセージが表示され
る。そして、しばらくして電子天秤128が安定すると
LCD92には粉体込みの受皿67の重量と、その重量
を登録するか或いは再度計量し直すかのキー操作表示
「W=***.**g Ok=[ENT] Retry=[CLR]」がなされることに
なり、この場合ENTキー106を押してその重量を登
録する。そして、重量の測定後マイコン123では受皿
67に残った試料粉体と元の10gの試料粉体との重量
比率を算出して分散度とし、LCD92にはその分散度
Disp.とその指数値Iの表示「Dispersibility Dis
p.=**.*% I=**.*」がなされることになる。そして、オ
ンライン状態にあるプリンター120にてその測定結果
の印字出力が行われ、終了後分散度キー101のLED
101Aが消えて、分散度の測定が終了することにな
る。
【0021】次に、流動性、噴流性指数の表示について
説明する。先ず、流動性の評価に必要な安息角、圧縮
度、スパチュラ角、凝集度(又は均一度)の測定がなさ
れ、更に噴流性の評価に必要な崩潰角、差角、分散度の
測定がなされている場合について述べる。ここで、均一
度とは粒度分布の測定から得られる値で、60%篩下の
粒径を10%篩下の粒径で割った値を均一度としてい
る。従って、総合評価キー102を押圧すると、LCD
92にはメモリ130から読み出された安息角、圧縮
度、スパチュラ角、凝集度の指数の合計値が流動性指数
Flow Indexとして表示「Flow Index=***.* N
ext=[SET]」されることになる。そして、次にSETキ
ー103を押すとLCD92には流動性の程度(例え
ば、その指数値が大きい程良好と)「Degree : *******
** Next=[SET]」が表示され、流動性の数的評価が行わ
れることになる。そして、この状態でSETキー103
を押すとLCD92にはこの流動性指数と崩潰角、差
角、分散度の指数の合計値が噴流性指数Flood I
ndexとして表示「Flood Index=***.* Next=[SET]」
されることになる。そして、次にSETキー103を押
すとLCD92には噴流性の程度(例えば、その指数値
が大きい程噴流性が高い)「Degree : ********* Next=
[SET]」が表示され、噴流性の数的評価が行われること
になる。そして、この状態でSETキー103を押すと
プリンター120での印字出力を行うか否かの表示「Pr
int out=[ENT] End=[CLR]」がなされ、表示に従って、
ENTキー106を押すと印字出力が開始され、またC
LRキー105を押すと表示終了して、総合評価キー1
02のLED102Aが消えることになる。そして、E
NTキー106の押圧に伴うプリンター120での印字
出力が終了すると、LCD92には「End of Data Prin
t out Again=[ENT] End=[CLR]」が表示され,ENTキ
ー106を押すと再印字が、CLRキー105を押すと
表示終了することになる。尚、これら測定結果はオンラ
イン状態にあるパソコン129に随時転送されており、
パソコン129側でデータ管理されることになる。ここ
で、流動性の評価に必要な各測定がなされていない場合
には、総合評価キー102を押した際にLCD92には
「Input Value for Flow. Index. Ready=[SET]」が表示
されることになる。従って、SETキー103を押し
て、ゆるみ見掛比重と固め見掛比重から得られる圧縮
度、安息角、スパチュラ角、凝集度(又は均一度)を順
次LCD92の表示に従って数値キー104で入力しE
NTキー106で登録すると、LCD92には同様に流
動性指数、流動性の程度が表示されることになる。そし
て、この状態からSETキー103を押した際に噴流性
の評価に必要な各測定がなされていない場合には、LC
D92に「Input Value for Flood. Index. Ready=[SE
T]」表示されることになる。従ってSETキー103を
押して、崩潰角、分散度を順次LCD92の表示に従っ
て、数値キー104で入力しENTキー106で登録す
ると、LCD92には同様に噴流性指数、噴流性の程度
が表示されることになる。そして、角度測定や重量測定
時など間違って不適切なところでENTキー106によ
るデータ登録を行った場合には、その時のデータが測定
値としてメモリ130に書き込まれてしまうといった不
都合を生じる。そのため、データ消去を行う必要があ
り、その消去操作は先ず各キー93〜102のLED9
3A〜102Aが消えた測定終了状態で、CLRキー1
05を押すと、その押している間だけ、LCD92には
「Select Measurement Data Clear Function」のメッセ
ージが表示されることになる。そして、この押した状態
でデータ消去を希望する測定項目選択部91Aの何れか
のキー、例えば安息角キー93を押すと、LCD92に
は「Angle repose Data Clear Yes=[CLR] No=[ENT]」が
表示され、この表示に従ってこの場合消去するCLRキ
ー105を押すと、先に安息角キー93を押圧操作した
際のデータが消去されることになる。ここで、安息角キ
ー93を押さずにCLRキー105を押すのを止める
と、電源スイッチ1の投入後に日付等のイニシャル設定
が終了した際の表示「Select Measurement Function」
がなされることになる。尚、測定終了状態でCLRキー
105を押している間に総合評価キー102を押すと電
源入後のイニシャル設定状態でメモリ130内の全ての
データ(指数換算表や評価データは除く)を消去するこ
とができる。
【0022】以上、本実施例ではスパチュラ角測定用昇
降台23や角度測定アーム38を上下方向や左右方向に
移動させるのに、ハンドル26や移動摘子39を用いて
手動で行わせるようにしているが、モータと位置検知セ
ンサーとを組み合わせてマイコン123からの制御で自
動的に行わせるようにしても良い。また、本実施例では
1つの角度測定アーム38を粉体の堆積層の稜線に平行
に沿わせてその傾斜角を測定するようにしているが、例
えば図22、23に示すように複数の発光ダイオード1
45とホトトランジスタ146が夫々配された2つの角
度測定アーム38A、38Bの間に堆積層を位置させて
平行に沿わせる、即ちホトトランジスタ146の出力の
有無にて平行に沿わせるようにしても良く、このように
すると角度測定アーム38が触れて堆積層が崩れたりす
る虞がない。更に、本実施例では除塵機能の低下を防止
する表示メータ90としてマノスターゲージを用いてい
るが、除塵フィルター82での圧力損失をマイコン12
3で読み取ってディジタル表示させるようにしても良
い。そのほか、測定を開始すると自動的に吸引ブロワー
84が作動し、測定終了と共に吸引ブロワー84の電源
が切れるように制御することもできる。
【0023】
【発明の効果】上述した如く本発明の粉体測定装置に依
れば、分散度の測定部にシャッターケースや防塵ボック
スを設け、また安息角、崩潰角、ゆるみ・固め見掛比
重、凝集度、スパチュラ角等、分散度以外の各測定部を
防塵用カバーで密閉するようにしているので、試料粉体
の装置周辺への飛散を防止することができる。更に、そ
の防塵ボックスや防塵用カバー内での測定中の発塵や飛
散した試料粉体及び測定用のテーブルやカップ内からこ
ぼれ落ちた余剰な試料粉体を除塵フィルターやダストボ
ックスにより回収し除去するようにしているので、測定
終了後の測定部周辺の清掃を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による粉体測定装置を正面から見た外
観図。
【図2】 その側面から見た外観図。
【図3】 その上面から見た外観図。
【図4】 その背面から見た外観図。
【図5】 その正面から見た内部構成の一部を示す図。
【図6】 その側面から見た内部構成の一部を示す図。
【図7】 その昇降台と角度測定治具の構成を示す図。
【図8】 その背面から見た構成を示す図。
【図9】 その分散度測定ユニットを示す図。
【図10】 その容器の構成を示す図。
【図11】 その上面から見た構成を示す図。
【図12】 その除塵構成を示す図。
【図13】 その背面から見た構成を示す図。
【図14】 その模式図。
【図15】 その操作パネルを示す図。
【図16】 そのブロック回路構成例を示す図。
【図17】 その安息角の測定を説明するための図。
【図18】 その崩潰角の測定を説明するための図。
【図19】 その固め見掛比重の測定を説明するための
図。
【図20】 その凝集度の測定を説明するための図。
【図21】 そのスパチュラ角の測定を説明するための
図。
【図22】 他の実施例を示す概略斜視図。
【図23】 その概略側面図。
【符号の説明】
2 振動ユニット 22 スパチュラ角測定ユニット 37 角度測定治具 38 角度測定アーム 60 分散度測定ユニット 64 防塵ボックス 73 シャッターケース 74 アクリルカバー 77 ダストボックス 78、79 除塵口 82 除塵フィルター 90 表示メータ 120 プリンター 123 マイコン 128 電子天秤 129 パソコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 11/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】安息角、崩潰角、ゆるみ・固め見掛比重、
    圧縮度、スパチュラ角、凝集度、分散度、差角等の粉体
    の物性を測定する装置であって、これら物性値を測定
    するための測定手段と、この測定手段からの発塵を防ぐ
    発塵防止手段とを備えており、前記測定手段は、安息
    角、崩潰角の測定部とゆるみ・固め見掛比重の測定部、
    凝集度の測定部、スパチュラ角の測定部とを含み、前記
    発塵防止手段は、この各測定部を密閉する防塵用カバー
    を含んでいることを特徴とする粉体測定装置。
  2. 【請求項2】更に、前記測定手段による測定に必要な制
    御と演算処理を行う制御手段を備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の粉体測定装置。
  3. 【請求項3】前記測定手段は、仕切板を可動させて底面
    を開口せしめるようにした容器と、この容器から落下さ
    せる試料粉体を受ける受皿とを有する分散度の測定部を
    含み、前記手段はその可動した仕切板を収容するシャッ
    ターケースと、受皿を収容する防塵ボックスとを含んで
    いることを特徴とする請求項1に記載の粉体測定装置。
  4. 【請求項4】前記手段は、防塵用カバーで密閉される測
    定空間内と防塵ボックス内とに夫々設けられた除塵口
    と、この除塵口から含塵空気を吸引する吸引ブロワー
    と、吸引された含塵空気を濾過する除塵フィルターとを
    含んでいることを特徴とする請求項1又は3に記載の粉
    体測定装置。
  5. 【請求項5】前記手段は、除塵フィルターの清掃或いは
    交替時期を表示する表示部を含んでいることを特徴とす
    る請求項4に記載の粉体測定装置。
  6. 【請求項6】前記手段は、防塵用カバーで密閉される測
    定空間内の底部に飛散堆積する試料粉体を回収するダス
    トボックスを含んでいることを特徴とする請求項に記
    載の粉体測定装置。
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