JP3155236B2 - 粉粒体層傾斜角度測定方法及び装置 - Google Patents

粉粒体層傾斜角度測定方法及び装置

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JP3155236B2
JP3155236B2 JP32976597A JP32976597A JP3155236B2 JP 3155236 B2 JP3155236 B2 JP 3155236B2 JP 32976597 A JP32976597 A JP 32976597A JP 32976597 A JP32976597 A JP 32976597A JP 3155236 B2 JP3155236 B2 JP 3155236B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体層の計測装
置に関し、特に堆積状態にある粉粒体層における自由表
面の傾斜角度を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉粒体処理プロセスの計画及び
設計や粉粒体の品質管理等に際しては、取り扱う粉粒体
の流動特性や噴流特性を充分に把握しておくことが重要
であり、これらの特性の評価は、堆積状態にある粉粒体
層の安息角やスパチュラ角等の各種物性値に基づいて行
われている。
【0003】従来の安息角の測定方法を、図1を参照し
て説明する。同図において(a)は、安息角測定状態を
示す上面図であり、(b)は、同側面図である。
【0004】水平面13aを有したテーブル13上に
は、粉粒体層Pが円錐状に堆積し、粉粒体層Pの側方か
ら水平にセンサ光を射出し、該センサ光の反射によって
粉粒体層P上の点までの距離を測定するセンサ16が配
置され、センサ16は、センサ16の光軸Aと直交した
水平方向(X方向とする)と垂直方向(Z方向とする)
に図示しない移動手段によって移動可能になっている。
なお、センサ16の光軸Aの方向をY方向とする。
【0005】まずセンサ16は、第1の水平面Q1上の
1点に光を照射する位置に配置され、X方向に所定間隔
ΔX走査される毎に第1の水平面Q1上の各点の位置を
検出し、順次データが蓄えられる。次に、第1の水平面
Q1内で最もセンサ16に接近した点p1のデータが取
り出され、他のデータは破棄される。次に、センサ16
をZ方向に所定間隔ΔZ離れた第2の水平面Q2上に移
動し、上記と同様の動作によって第2の水平面Q2上の
各点の位置のデータから第2の水平面Q2内で最もセン
サ16に接近した点p2のデータが取り出される。
【0006】以下、順次同様の動作が所定回数(図1の
例では5回)繰り返され、各水平面Q1乃至Q5内で最
もセンサ16に接近した点p1乃至p5の位置のデータ
から図2に示すように、最小自乗法によって点p1乃至
p5に近似する直線の関数を計算し、該直線と水平面と
の傾斜角(安息角)αが求められる。なお図2におい
て、横軸はY方向の位置、縦軸はZ方向の位置を示して
いる。
【0007】また、テーブル13上方には、図3に示す
ように測定用ロート6が振動台5の貫通孔5aに係止さ
れて配置され、図示しない篩を振動させて測定用ロート
6上に落下してきた粉粒体を、テーブル13上の1点に
堆積させ、粉粒体層Pが形成されていた。
【0008】また、図4に従来の崩潰角を測定する際に
使用される、粉粒体層Pに衝撃を与えるショッカー20
を示す。図4において、台座22は、図1におけるテー
ブル13上に載置されており、台座22上方に立設され
たポール23と、ポール23と嵌合する貫通孔24aを
有した錘24により構成され、使用者が、手で錘24を
ポール23の上端まで持ち上げて手を離すと、錘24が
落下して台座22及びテーブル13に衝撃を与えるよう
になっている。
【0009】また、従来のスパチュラ角の測定方法を図
5を参照して説明する。同図において、(a)は、矩形
バット12上に粉粒体層P1を堆積させた状態を示し、
(b)は、(a)に示す状態から矩形バット12を下降
させ、スパチュラ26上に粉粒体層P2を形成した状態
を示す。(c)は、(b)に示すスパチュラ部分を側面
から見た図である。
【0010】スパチュラ角測定ユニット21は、上面形
状が長方形の粉粒体載置部26aを有したスパチュラ2
6が、一端をポール25に固定部材28によって固定さ
れ、スパチュラ26の下方にリフトバー15によって上
下動可能な矩形バット12が配置される。固定部材28
の上方には、ポール25と嵌合する貫通孔27aを有し
た錘27が設置され、図3と同様のショッカー29を構
成している。スパチュラ26の粉粒体載置部26a上方
には粉粒体層P2に光を射出して照射された粉粒体層P
2の自由表面上の点との距離を検出するセンサ16が配
置される。
【0011】このような構成のスパチュラ角測定ユニッ
ト21によって、スパチュラ角を測定する際には、まず
図5の(a)に示すように矩形バット12をリフトバー
15によってスパチュラ26近傍まで上昇させ、粉粒体
層P1を堆積させる。次に、(b)に示すように矩形バ
ット12をリフトバー15によって下降させ、粉体層載
置部26a上にスパチュラ角測定用の粉粒体層P2を形
成し、センサ16を測定位置に配置する。
【0012】次に、センサ16を図中Y方向に所定間隔
づつ移動させる毎に、センサ16の光が照射された粉粒
体層P2の自由表面上の点の位置を検出し、各点の位置
のデータにから近似される直線の水平面に対する傾斜角
(崩潰前のスパチュラ角)が求められる。また、測定精
度を向上させるために必要に応じて、同一位置あるいは
センサ16を図中X方向に移動させ、同様の操作が複数
回行われ、平均値が求められる場合もある。
【0013】次に、錘27を手でポールの所定位置まで
持ち上げて、手を離すことによって錘27が固定部材2
8上に落下し、粉粒体層P2に衝撃が与えられ、粉粒体
層P2が崩潰する。この状態で、再度、上記と同様に粉
粒体層P2の自由表面に近似される直線の水平面に対す
る傾斜角(崩潰後のスパチュラ角)が求められ、スパチ
ュラ角(崩潰前のスパチュラ角と崩潰後のスパチュラ角
との平均値)が求められる。
【0014】また、従来の装置における操作部91を図
6に示す。操作部91は、図示しない制御部に電気的に
接続され、使用者は、ファンクションキー部91Aで測
定項目の選択などを行い、表示部92を確認しながら測
定条件などをファンクションキー部91Aと数値キー部
91Bで選択、入力した後測定が開始されるようになっ
ている。また、必要に応じて、データ印刷、タッピング
モータ駆動、粉粒体の堆積などを制御スイッチ部91C
で行うようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
の装置において、まず、図1に示す安息角の測定時にお
いて、測定精度を向上させるためにZ方向への移動量Δ
Zを小さくして、センサ16を走査させる水平面数を増
加させると、各水平面でX方向に走査して各点の位置の
データを取得するため、取得するデータ量が増大し、位
置検出時のセンサ16の移動や、検出したデータの制御
部(図示せず)への転送などに多くの時間を要してい
た。
【0016】また、検出される各点のデータを保管する
際に、最も測定範囲の広い最下の水平面Q1(図1参
照)の各点のデータを保管できるように、大きなデータ
領域を必要としていた。
【0017】また、粉粒体をテーブル13上の1点に落
下させて粉粒体層Pを形成する際に、図7の(a)に示
すように、振動台5の貫通孔5aによって係止された測
定用ロート6の係止部6aは、ロート6の顎部分であ
り、貫通孔5aに対して円錐状部の径が小さいために、
測定用ロート6の中心位置がずれて設置される場合があ
り、(b)に示すように、粉粒体層Pが、等高線をSと
する頂点の偏った円錐状に形成され、頂点の位置によっ
て点paからなる最大傾斜と点pbからなる最小傾斜と
の間の種々の傾斜角度が求められ、測定値のばらつきの
要因となっていた。
【0018】また、崩潰角及び崩潰後のスパチュラ角の
測定時において、図3または、図4に示すような構造の
ショッカー20、29を使用すると、使用者が手で錘2
4を操作するため、ポール23、25と錘24、27の
貫通孔24a,27aとの隙間によって、錘24、27
が傾く場合がある。また、静止状態で手を離したつもり
でも無意識に錘24、27を下方に押しやる場合があ
る。従って、錘24、27と台座22または固定部材2
8とが衝突する状態が一定とならず、安定した衝撃を得
ることが困難で、測定結果のばらつきの要因となってい
た。
【0019】また、図4に示すスパチュラ角の測定時に
おいて、矩形バット12の下降および錘27の落下は、
手動で操作されており、使用者が装置に占有されてい
た。
【0020】また、図6に示す操作部は、対話式である
が、キャラクタ(文字)ベースのユーザインターフェー
スのため、使用者は、測定条件などの項目を読解して、
選択、入力する必要があり、操作時間が長くかかってい
た。特に初心者にとっては、表示部92に表示される用
語の意味や設定したい項目の位置などをマニュアルで確
認しながら操作を進めるため、測定に多くの時間を費や
していた。
【0021】本発明は、粉粒体層の安息角、崩潰角、ス
パチュラ角などの測定時において、測定時間の短縮およ
び測定の省力化が図られた測定装置を提供することを目
的とする。
【0022】また本発明は、粉粒体層の安息角、崩潰
角、スパチュラ角などの測定において、測定値のばらつ
きを低減し、繰り返し精度の高い測定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、水平面を有するテーブルと、前記テーブ
ルの水平面上に円錐状に堆積した粉粒体層に向けてセン
サ光を射出し該センサ光が照射された点からの反射光に
より前記粉粒体層との距離を検出するセンサとを有し、
前記センサ光が前記粉粒体層上の任意の位置を垂直以外
の第1の方向から照射する測定開始位置に前記センサを
配置させ、前記任意の位置と前記粉粒体層の頂点との間
の少なくとも1つの、前記第1の方向と前記第1の方向
と直交する水平な第2の方向とに平行な面内において前
記センサと前記粉粒体層との距離を測定しながら前記セ
ンサ光を前記第2の方向に移動させて前記距離が極小と
なる前記粉粒体層上の極小点を検出し、前記センサ光を
選択された1つの極小点を含む前記第1の方向に平行な
垂直面内を前記第1の方向と直交する方向に移動させて
複数の前記粉粒体層上の測定点を検出し、前記測定点の
各位置から近似される直線と水平面との角度を求める。
【0024】この構成によると、テーブル上に堆積した
円錐状の粉粒体層に向けてセンサ光が射出され、照射さ
れた粉粒体層表面の点の位置が、センサからの距離情報
と、センサの移動手段からの位置情報とから検出される
検出手段によって、測定開始位置と粉粒体層の頂点との
間のセンサ光に平行で、センサ光を含む垂直面に直交す
る1つ以上の面において、各面内で最もセンサとの距離
の小さい各極小点が検出され、各極小点から選択された
1点を含む垂直面内において、粉粒体層の下方から上方
に渡り複数の測定点が検出され、各測定点の位置のデー
タから粉粒体層の傾斜角が求められる。
【0025】また、本発明は、前記テーブルの略中心と
なる軸と交差し、前記粉粒体層より上方の線上に前記セ
ンサ光を位置させるとともに、その状態で前記センサ光
を下方に移動させることによって、前記粉粒体層を照射
する位置を検出し、その時の前記センサの位置を前記測
定開始位置としている。
【0026】この構成によると、前記テーブルの略中心
から前記粉粒体層に対して上方に配置されたセンサ光が
射出しながら降下し、前記粉粒体層の表面上に光線が照
射された時点でセンサの移動を停止し、測定が開始され
る。
【0027】また、本発明は、水平面を有するテーブル
と、前記テーブルの水平面上に円錐状に堆積する粉粒体
層の側方に配置され、前記粉粒体層に向けて略水平な第
1の方向にセンサ光を射出し該センサ光が照射された点
からの反射光により前記粉粒体層との距離を検出するセ
ンサと、前記センサを前記第1の方向と直交して水平な
第2の方向と前記センサ光と同一の垂直面内で前記第1
の方向と直交する第3の方向とに移動させる移動手段
と、前記センサによって取得されたデータを演算処理す
るとともに前記移動手段を制御する制御手段とを備え、
前記センサ光が前記粉粒体層上の1点を照射する測定開
始位置に前記センサが配置された後、略水平な面内を前
記センサが前記第2の方向に所定間隔で移動する毎に、
センサ光が照射された前記粉粒体層上の点の位置を検出
し、該面内で前記センサと前記粉粒体層との距離が極小
となる極小点を検出する第1の工程と、前記センサが前
記第3の方向へ所定間隔で所定回数移動する毎に、前記
第1の工程を繰り返す第2の工程と、前記第2の工程に
よって取得された、前記センサと前記粉粒体層との距離
が極小となる各略水平な面内での極小点の中から選択さ
れた1点の前記第2の方向の位置に前記センサを配置
し、前記センサが前記第3の方向へ所定間隔で複数回移
動する毎に、センサ光が照射された前記粉粒体層上の点
の位置を検出する第3の工程と、前記第3の工程で検出
された複数の測定点の位置のデータから近似される直線
を求め、前記直線の水平面に対する傾斜角度を演算する
第4の工程とが行われるようになっている。
【0028】この構成によると、テーブル上に堆積した
円錐状の粉粒体層の側方から略水平にセンサの光線が射
出され、照射された粉粒体層表面の点の位置が、センサ
からの距離情報と、センサの移動手段からの位置情報と
から検出される検出手段によって、測定開始位置および
測定開始位置と所定間隔垂直方向に離れた数個の点を含
む各略水平な面内で、最もセンサとの距離の小さい各極
小点が検出され、各極小点から選択された1点を含む垂
直面内において、粉粒体層の下方から上方に渡り所定間
隔で各測定点が検出され、各測定点の位置のデータから
粉粒体層の傾斜角が求められる。
【0029】このとき測定開始位置及び各極小点から選
択される1点は、できるだけ上方の点としており、デー
タ量の削減と測定精度の確保が図られている。
【0030】また、本発明は、前記第2の方向の位置
を、前記テーブルの中心に対して所定の位置に、前記第
3の方向の位置を、前記粉粒体層に対して所望量上方に
配置された前記センサがセンサ光を射出しながら降下さ
れ、前記センサ光が前記粉粒体層上に照射されるときの
前記センサの位置を前記測定開始位置としている。
【0031】この構成によると、前記テーブルの略中心
あるいは前記テーブルの略中心からセンサ光と直交する
水平な方向に所定寸法離れ、前記粉粒体層に対して所望
量上方に配置されたセンサ光が射出されながら降下し、
前記粉粒体層の表面上にセンサ光が照射された時点でセ
ンサの移動を停止し、測定が開始される。
【0032】また、本発明は、前記テーブルに連結され
る台座と、前記台座の上方に前記台座と一体的に設置さ
れた電磁石と、前記台座と前記電磁石との間を垂直方向
に移動可能で、少なくとも一部が磁性材料からなる錘と
を有し、前記電磁石に通電される際に、前記錘が前記電
磁石に引き付けられ、前記電磁石への電流が遮断される
際に、前記錘が前記台座上に落下して、前記テーブルに
衝撃を与えるショッカーを備えている。
【0033】この構成によると、電磁石に通電される際
には、錘が電磁石に引き付けられ、電磁石への電流が遮
断される際には、錘が台座上に落下し、台座と連結され
たテーブル上の粉粒体層に衝撃が与えられた後、崩潰角
の測定が行われる。
【0034】また、本発明は、粉粒体を前記テーブル上
の略中心に落下させて粉粒体層を形成させるロートと、
前記ロートの最大径より小さい貫通孔を有し、前記貫通
孔により前記ロートを係止する台板と、前記ロートの最
大径部分と嵌合する穿孔を有し、前記台板上に位置決め
されるリング部材とを備え、前記ロートは、前記リング
部材の前記穿孔によって前記台板上に位置決めされてい
る。
【0035】この構成によると、粉粒体をテーブル上に
堆積させる際に、ロートは、台板上に係止され、リング
部材によって台板との相対位置を精度良く位置決めされ
た後、ロートに供給された粉粒体は、1点に集合され、
粉粒体をテーブルの略中心に落下させ堆積させる。
【0036】また、本発明は、上面形状が長方形の粉粒
体載置部分を有するスパチュラと、前記スパチュラ下方
に位置し、粉粒体を堆積させるバットと、前記バットを
上下方向に移動させる第1の移動手段と、前記スパチュ
ラの長辺方向に直交する第1の方向にセンサ光を射出
し、前記スパチュラの前記粉粒体載置部分上に堆積する
粉粒体層上の該センサ光が照射された点からの反射光に
よって前記粉粒体層との距離を検出するセンサと、前記
センサを前記スパチュラの長辺方向と、前記長辺方向と
前記第1の方向とに直交する第2の方向とに移動させる
第2の移動手段と、前記スパチュラに連結される台座
と、前記台座の上方に前記台座と一体的に設置された電
磁石と、前記台座と前記電磁石との間を垂直方向に移動
可能で、少なくとも一部が磁性材料からなる錘とを有
し、前記電磁石に通電される際に、前記錘が前記電磁石
に引き付けられ、前記電磁石への電流が遮断される際
に、前記錘が前記台座上に落下して、前記スパチュラに
衝撃を与えるショッカーと、前記第1,第2の移動手段
と前記ショッカーとの制御と、前記センサによって取得
されたデータの演算処理とを行う制御手段と、を備え、
前記スパチュラ近傍に配置され、粉粒体層を堆積された
前記バットを下降させる第1の工程と、前記センサを所
定の位置に移動させる毎に、前記センサ光が照射された
前記粉粒体層上の点の位置を検出する第2の工程と、前
記ショッカーによって前記スパチュラに衝撃を与える第
3の工程と、前記第2の工程で取得された複数の位置の
データによって、前記粉粒体層のスパチュラ角を求める
第4の工程とが、前記制御手段によって自動的に制御さ
れ、所定の順序および所定の回数で行われるようになっ
ている。
【0037】この構成によると、粉粒体層を堆積された
矩形バットを下降させてスパチュラ上に粉粒体層を堆積
させ、スパチュラ上の粉粒体層に衝撃が与えられる前後
において、射出された光線が照射された粉粒体層の表面
上の点との距離を測定するセンサが、粉粒体層の長手方
向と垂直な面内を、所定間隔で所定回数移動する毎に各
測定点の位置を検出し、各測定点の位置のデータから粉
粒体層崩潰前後のスパチュラ角が求められる。
【0038】衝撃を与えるショッカーは、電磁石に通電
される際には、錘が電磁石に引き付けられ、電磁石への
電流が遮断される際には、錘が台座上に落下するように
なっており、バットの下降から崩潰後のスパチュラ角の
測定までが制御手段によって自動的に行われる。
【0039】また、本発明は、前記制御手段として、パ
ネルに対話形式の画像を表示し、ユーザ操作に応答して
処理を進めかつ表示画像を変えていくパネル型コンピュ
ータが用いられている。
【0040】この構成によると、パネルには注意事項や
説明事項などが図などを用いてわかり易く表示され、使
用者によって、パネルを見ながら視覚的に判断して測定
項目や測定条件などの設定が行われた後測定が開始さ
れ、測定が終了すると安息角や崩潰角などの結果が表示
される。
【0041】
【発明の実施の形態】図8に本発明にかかる粉粒体層傾
斜角度測定装置を示す。図8に示す装置は、粉粒体層の
安息角、崩潰角、スパチュラ角、差角(安息角と崩潰角
との差)以外に圧縮度、凝縮度、分散角、ゆるみ見掛け
比重、固め見掛け比重、均一度などの測定が可能になっ
ており、装置1の左下には電源をON/OFFするため
の電源スイッチ2が配置され、右側には測定部40が設
けられ、測定部40の前面には透明な合成樹脂製の扉3
が取り付けられている。
【0042】測定部40の下部には、昇降モータ30に
連結されたカム31によって昇降可能な矩形バット12
が設置され、矩形バット12上には、安息角などを測定
するための粉粒体層を堆積させるテーブル13を保持す
るガイド部材14、ショッカー41が設置される。ガイ
ド部材14は、ゆるみ、固め見掛比重測定時には、テー
ブル13の代わりに、図示しない測定用カップが保持す
るようになっており、スパチュラ角測定時には、テーブ
ル13、ガイド部材14,ショッカー41が取り外さ
れ、スパチュラ角測定ユニット21が取り付けられるよ
うになっている。
【0043】スパチュラ角測定ユニット21は、スパチ
ュラ26が、固定部材28によってポール25に固定さ
れ、スパチュラ26の上部にショッカー51が固定され
る。ショッカー51は、ショッカー41と同様の構成に
なっており、夫々を兼用させることも可能である。
【0044】測定部40の上部には振動ユニット4が配
置され、装置1後方から前方に伸びた振動台5が設置さ
れ、振動台5は、振動用電磁石(図示せず)の通電、遮
断に伴って振動台5の下面に取り付けられた吸着子(図
示せず)が、該振動用電磁石と吸着、解除を繰り返すこ
とによって振動を与えられる。振動台5には貫通孔5a
が設けられ、測定用ロート6が貫通孔5aで係止され、
測定用ロート6と篩7とはスペースリング33によって
振動台5上に位置決めされている。
【0045】篩7の上方にはフルイオサエ8が備えら
れ、振動台5上に立設されたポール36の上方に形成さ
れたねじ部(図示せず)をナット35によって締め付け
ることにより、測定用ロート6、スペースリング33、
篩7、フルイオサエ8が振動台5とフルイオサエバー3
4とに挟持されている。フルイオサエ8の上方には、装
置1の外部から粉粒体を供給可能な供給用ロート37が
設置され、供給用ロート37に供給された粉粒体は、振
動台5を振動させることで篩7上でほぐされて所定の大
きさの粒状となって通過し、測定用ロート6によって一
点に集められてテーブル13上に堆積されるようになっ
ている。
【0046】なお、前記振動用電磁石と電気的に接続さ
れ、振動台5の振幅を調節する振幅調整用摘子10が装
置1右下に設けられている。
【0047】測定部40の左方には、上方にパネルコン
ピュータ19が設置され、下方には移動ブロック17に
センサ16が取り付けられており、アクチュエータ18
によって垂直方向と、紙面に垂直な水平方向とにセンサ
16が移動可能となっている。
【0048】センサ16は、図9に示すように、発光素
子16aと光位置検出素子16bとを組み合わせてなる
もので、発光素子16aには発光ダイオードや半導体レ
ーザが用いられる。発光素子16aの光は集光レンズ1
6cで集光されて射出口16dから水平方向に光線とし
て射出され、被測定物W上にスポット状に照射され、被
測定物Wから拡散反射した光線の一部は受光口16eを
介してセンサ16内に入光し、受光レンズ16fを通し
て光位置検出素子16b上にスポットを結ぶ。
【0049】光位置検出素子16b上のスポットの位置
から、センサ16は被測定物W上の光照射点までの距離
を測定することができ、アクチュエータ18(図8参
照)によるセンサ16の位置情報と、該距離の情報か
ら、被測定物W上の光照射点の位置を検出することがで
きる。
【0050】また、センサ16は、測定可能な距離の範
囲が決められており、粉粒体層Pを照射しない場合に他
の部材を照射して異常な測定を行わないように、センサ
16の測定可能範囲外に他の部材が配置されている。
【0051】このような構成の装置1による安息角の測
定方法について説明する。図8において、供給用ロート
37から供給された粉粒体は、振動台5の振動により篩
7で所望の大きさの粒状となって通過し、測定用ロート
6からテーブル13上の一点に落下して円錐状の粉粒体
層P(図1(b)参照)を形成する。
【0052】センサ16は、紙面と垂直な方向(以下、
X方向という)をテーブル13の略中心に、図中上下方
向(以下、Z方向という)を粉粒体層Pの上方に、パネ
ルコンピュータ19の操作によって配置される。尚、セ
ンサ16の光軸方向を以下、Y方向という。
【0053】以下、センサの動作を図10を参照して説
明する。図10において(a)は、粉粒体層Pを上面か
ら見た図であり、(b)は、側面から見た図である。
(a)において、二点鎖線は等高線を示す。また、粉粒
体層Pの頂点q0のX方向の位置とテーブル13の中心
とは、粉粒体層Pを形成する際のばらつきにより一致し
ていない場合を考慮して測定が行われるようになってお
り、一致している場合も同様の動作で測定が可能になっ
ている。
【0054】センサ16からのセンサ光A1は、粉粒体
層Pを照射していない位置から下降して最初に粉粒体層
Pを照射した点p10で停止する(測定開始位置)。次
にX方向に所定間隔ΔXづつセンサ16を移動させ、粉
粒体層Pを照射する各点p11乃至p13の位置を検出
し、最もセンサ16と接近した点(図10ではp12)
の位置情報が保管される。
【0055】次に所定間隔ΔZ上方にセンサ16を移動
させた後、上記と同様に各点p20乃至p24の位置を
検出し、最もセンサ16と接近した点p22の位置情報
が保管される。
【0056】次に上記と同様に、所定間隔ΔZ上方にセ
ンサ16を移動させた後、各点p30乃至p32の位置
を検出し、最もセンサ16と接近した点p31の位置情
報が保管される。
【0057】次に上記と同様に所定間隔ΔZ上方にセン
サ16を移動させた後、上記と同様にX方向に所定間隔
ΔXづつセンサ16を移動させて粉粒体層Pを照射する
各点を検出するが、図10においては粉粒体層Pの上方
にセンサ光が射出されるため、被測定物がないことを判
断し、次の動作に移る。センサ16の上方への移動は、
このように、粉粒体層Pを照射しなくなるまで行っても
良いし、予め移動回数を指定しても良い。
【0058】次に、所定間隔ΔZづつ離れた各水平面内
で最もセンサ16と接近した点(p12,p22,p3
1)の中から1点(p31)を抽出し、その点のX方向
の位置および所定のZ方向の位置へセンサ16が移動さ
れる。
【0059】前記1点を抽出する方法は、図10のよう
に粉粒体層Pの円錐形の頂点が偏っている場合があり得
るため、できるだけ上方の点の方が頂点とのX方向の誤
差が少ないため、最上点が抽出されるが、最上点のデー
タが異常な値であった場合などには、上方から2番目の
点などとしても良いし、図11に示すように粉粒体層P
の縦断面の稜線が曲線であり、傾斜角の定義範囲Fが決
められている場合などは、定義範囲Fに近い点(図11
ではp42)などとしても良い。これらの抽出方法は、
予め装置に内蔵あるいは、使用者の入力により設定され
ている。
【0060】次に、所定間隔ΔZ1づつセンサ16を移
動させ、同一垂直面内で粉粒体層Pを照射する各点pa
乃至pdの位置を検出し、各点の位置のデータを元に近
似直線の関数を計算し、近似直線と水平面との角度(安
息角)が求められる。また必要に応じて点pa乃至pd
の位置検出を数回行い得られた安息角の値を平均して測
定精度を向上させることができる。
【0061】このように、測定開始位置p10が粉粒体
層Pの上方に検出されるため、センサ16がX方向に所
定間隔ΔX移動する毎に検出される各点は、粉粒体層P
の上部のみに限られるので、測定点の数が少なく測定時
間の短縮が図られるとともにデータ保管領域を削減する
ことが可能である。
【0062】近似直線の関数は、先に述べた図2と同様
に最小自乗法によって1次関数を計算しても良いし、図
12の(a)に示すように、各点pa乃至pdから最小
自乗法によって近似される曲線nの関数を計算し、曲線
nと定義範囲上限UDおよび下限LDとの交点qa、q
bを通る直線m1や、曲線nと定義範囲上限UDおよび
下限LDとで囲まれる面積S0が最小となる直線m2
((b)参照)等としても良いし、他の方法によって計
算しても良い。また、定義範囲は測定範囲の最下点から
最上点とすることもできるし、粉粒体層の最下点から最
上点とすることもできる。
【0063】また、図12の(c)に示すように測定さ
れたデータの有効範囲(LZからUZ及びLYからU
Y)を設定できるようにしておくことで、有効範囲外の
測定点peのデータを除外して近似直線m3を求めるこ
とができるので、異常なデータや所望の範囲外のデータ
を含まずにより正確に計算することが可能である。ま
た、有効範囲を予め設定しておき、機械的にセンサ16
が有効範囲外に移動しないようにしたり、有効範囲外の
データを保管しないようにしたりすることも可能であ
る。なお図12において、横軸はY方向の位置を示し、
縦軸はZ方向の位置を示している。
【0064】前述の図10において、求められた安息角
は、粉粒体層Pの頂点q0から点q2に渡る急斜面の傾
斜角と粉粒体層Pの頂点q0から点q1に渡る緩斜面の
傾斜角との間の値を取り、また、粉粒体層Pを形成する
毎に異なった値を取り得るため、正確に測定する必要が
ある場合は、複数回粉粒体層Pを形成して安息角を測定
し、平均する必要がある。
【0065】ちなみに、従来の方法によると点p12,
p22,p31および点pn,pmの位置のデータを元
に近似直線が求められ、急斜面の傾斜角と緩斜面の傾斜
角との間の値を取っている。
【0066】また、センサ16は、最初に配置された位
置から下降して測定開始位置p10を検出するが、点p
10からX方向の正の方向と負の方向とのどちらに移動
すればよいのか装置が判断できないため、一旦いづれか
の方向に移動し、粉粒体層Pが検知されなければ逆方向
に移動することになり、無駄な動作が行われる場合があ
る。
【0067】これを防ぐためには、図13に示すよう
に、センサ16をX方向に、テーブル13の中心から決
められた方向に所定寸法X0離れた位置に配置してセン
サ16の下降を開始することによって、測定開始位置
(点p10)を検知した後、X方向の決められた方向に
移動して測定が行われるので、測定時間の短縮を図るこ
とが可能である。
【0068】また、本実施形態においては、測定開始位
置(点p10)を自動的に検知しているが、手動によっ
て、粉粒体層P上の1点に照射する位置にセンサ16を
配置し、この位置を測定開始位置としても良い。
【0069】なお、本実施形態において、センサ16の
センサ光は、水平方向に射出されているが、必ずしも水
平方向でなくても良く、アクチュエータ18によってセ
ンサ16の光軸と直交する水平方向と、垂直面内におけ
るセンサ16の光軸と直交する方向とにセンサ16が移
動すれば、センサ光が照射された粉粒体層P上の点の位
置を検出可能で、センサ16の光軸が垂直方向以外の方
向であれば、本実施形態と同様に前記極小点および前記
測定点を検出することができる。
【0070】次に、粉粒体を堆積させる振動ユニット4
(図8参照)において、測定用ロート6部分の断面図を
図14に示す。振動台5の貫通孔5aによって係止され
る測定用ロート6は、最大外形部分6bが、スペースリ
ング33の穿孔33aと嵌合している。スペースリング
33は貫通孔33bによって振動台5に立設されたポー
ル36と嵌合して水平方向に位置決めされており、篩7
bなどとともに上方から図示しない篩押さえバー34と
ナット35(図8参照)により締め付けられ、固定され
ている。
【0071】この構成によると、測定用ロート6は、ス
ペースリング33によって、垂直方向と水平方向との振
動台上の位置を精度良く位置決めされ、先に説明した図
7に示すような傾斜を防止するようになっている。これ
によって、粉粒体層Pの底面の中心と、粉粒体層Pの頂
点を底面に投影した位置との距離が小さく、偏りの少な
い円錐形を形成することができ、測定の繰り返し精度を
向上させている。
【0072】次に、崩潰角の測定時における粉粒体層P
に衝撃を与えるショッカー41について図15を参照し
て説明する。ショッカー41は、上カバー42に固定さ
れた電磁石45を有し、電磁石45に形成された貫通孔
45aには上下に可動する可動軸44が嵌入され、可動
軸44の下端には錘46が固着されている。また、上カ
バー42の上方に形成された孔42aには、圧縮ばね4
7が挿入され、圧縮ばね47は、可動軸44が嵌入され
る押圧部材48を下方に押圧するようになっており、可
動軸44及び錘46の可動範囲Dは、電磁石45下面
と、ゴムなどの緩衝材49が敷かれ、上カバー42に固
着された下カバー43とによって決められている。
【0073】このような構成のショッカー41は、矩形
バット12上に設置され(図8参照)、電磁石45に電
流が流されると、錘46を上方に引き付け、電流が遮断
されると緩衝材49上に落下することによって矩形バッ
ト12と連結したテーブル13に衝撃を与えて、粉粒体
層Pを崩潰させるようになっており、従来のように手で
錘を持ち上げた後、手を離して衝撃を与える方法と比較
して、電気的に動作を制御するので、装置1の外部から
操作可能で作業性に優れており、また、安定した衝撃を
与えることが可能となる。
【0074】なお、圧縮ばね47は、電磁石45への電
流が遮断された際に、可動軸44及び錘46が、電磁石
45に暫くの間吸着するのを解除するために設けられて
おり、緩衝材49は、落下した錘がバウンドして粉粒体
層Pに不規則な衝撃を与えることを防止している。
【0075】次に、スパチュラ角の測定時の動作につい
て、先に説明した図8及び図5を参照して説明する。図
8において、矩形バット12上のガイド部材14、テー
ブル13、及びショッカー41は取り外され、スパチュ
ラ角測定ユニット21が設置される。次に、矩形バット
12は、昇降モータ30が回転し、カム31によってス
パチュラ26の近傍まで上昇して停止し、振動ユニット
4から粉粒体を矩形バット12上に堆積され粉粒体層P
1が形成される(図5の(a)参照)。
【0076】次に、昇降モータ30が回転し、カム31
によって矩形バット12が下降し、スパチュラ26上に
粉粒体層P2を形成する(図5の(b),(c)参
照)。センサ16は、従来例とは異なり、図5の(c)
における左方に配置され、Y方向にセンサ光を射出して
おり、センサ16が、上方から下降し、粉粒体層P2に
照射して、Z方向に所定間隔で所定回数移動する毎に各
点の位置が検出され、各測定点の位置のデータから近似
直線が計算され、該近似直線と水平面との傾斜角(崩潰
前のスパチュラ角)が求められる。
【0077】この際に測定精度を向上させるため、セン
サ16をX方向に移動させて複数回傾斜角を測定し、平
均しても良い。また、近似直線は、前述の安息角測定時
と同様の方法で計算される。
【0078】次に、図15に示したショッカー41と同
一構造のショッカー51により、スパチュラ26に衝撃
を与えて粉粒体層P2を崩潰させた後、上記と同様に崩
潰後のスパチュラ角を測定し、スパチュラ角(崩潰前と
崩潰後の平均値)を求めることができる。
【0079】本発明における装置のスパチュラ角の測定
においては、矩形バット12の昇降用モータ30及びシ
ョッカー51の駆動を電気的に制御できるので、矩形バ
ット12の下降からスパチュラ角の測定終了までを全自
動で行うことができ、測定時における省力化を図ること
ができる。
【0080】また、本発明においては、使用者が操作す
る操作部と、設定内容や作業内容を表示する表示部と、
ショッカー41やアクチュエータ18などの駆動を制御
し、測定データの演算処理などを行う制御部とが一体と
なったパネルコンピュータ19を使用しているので、装
置1を大型化することなく、図16乃至図19に示すよ
うな、視覚的なユーザインターフェースを持った大画面
の操作,表示部を搭載可能となり、初心者にも簡単に操
作可能としている。
【0081】なお、図16は、各部材のセッティング方
法の説明画面、図17は、条件設定画面、図18は、測
定中の警告画面、図19は測定結果表示画面をそれぞれ
示している。
【0082】
【発明の効果】請求項1、3の発明によると、測定開始
位置を粉粒体層上部に配置することで、測定される点を
少なく安息角を求めることが可能であるので、測定時間
を短縮するとともにデータ領域を削減することができ
る。
【0083】請求項2、4の発明によると、センサを自
動的に測定開始位置に配置することができ、操作の簡略
化を図ることが可能となる。
【0084】請求項5の発明によると、一定の条件で粉
粒体層に衝撃を与えることができるため、崩潰角測定の
繰り返し精度を向上させることが可能となる。
【0085】請求項6の発明によると、測定用ロートが
設置される位置が一定となるため、テーブル上に堆積さ
れる粉粒体層の形状が安定し、測定の繰り返し精度を向
上させることが可能となる。
【0086】請求項7の発明によると、スパチュラ角の
測定が自動化されるので、測定時における省力化を図る
ことができるとともに、一定の条件でスパチュラ上の粉
粒体層に衝撃を与えることが可能となるため、崩潰後の
スパチュラ角測定の繰り返し精度を向上させることが可
能となる。
【0087】請求項8の発明によると、視覚的なインタ
ーフェースを有した操作部分を省スペースで実現できる
ため、初心者が使用する際においても容易に操作が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の安息角の測定方法を説明する図であ
る。
【図2】 従来の安息角の測定結果を説明する図であ
る。
【図3】 従来の装置における測定用ロート部分を示
す平面図である。
【図4】 従来の装置におけるショッカーを示す平面
図である。
【図5】 従来のスパチュラ角の測定方法を示す平面
図である。
【図6】 従来の装置における操作部を示す平面図で
ある。
【図7】 従来の装置における測定用ロート部分の不
具合を説明する図である。
【図8】 本発明の粉粒体層傾斜角度測定装置を示す
平面図である。
【図9】 本発明に使用されるセンサの構造を説明す
る図である。
【図10】 本発明の安息角の測定方法を説明する図
である。
【図11】 本発明の安息角の測定方法を説明する図
である。
【図12】 本発明における測定データから近似直線
を求める方法を説明する図である。
【図13】 本発明の安息角の測定方法を説明する図
である。
【図14】 本発明の装置における振動ユニット部分
を示す平面図である。
【図15】 本発明の装置におけるショッカーを示す
平面図である。
【図16】 本発明の装置における表示画面を示す図
である。
【図17】 本発明の装置における表示画面を示す図
である。
【図18】 本発明の装置における表示画面を示す図
である。
【図19】 本発明の装置における表示画面を示す図
である。
【符号の説明】
1 装置 4 振動ユニット 5 振動台 6 測定用ロート 7 篩 12 矩形バット 13 テーブル 16 センサ 19 パネルコンピュータ 21 スパチュラ角測定ユニット 26 スパチュラ 33 スペースリング 41,51 ショッカー P、P1、P2 粉粒体層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−229901(JP,A) 特開 平5−107171(JP,A) 特開 平5−249021(JP,A) 笹辺修司,“新型パウダテスタPT− R型”,粉体と工業,粉体と工業社,平 成10年2月1日,第30巻,第2号,p p.56−57(97粉体工業展・大阪製品技 術説明会誌上展、平成9年11月14日) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 11/00 - 13/04 G01B 11/00 - 11/30 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面を有するテーブルと、前記テーブ
    ルの水平面上に円錐状に堆積した粉粒体層に向けてセン
    サ光を射出し該センサ光が照射された点からの反射光に
    より前記粉粒体層との距離を検出するセンサとを有し、
    前記センサ光が前記粉粒体層上の任意の位置を垂直以外
    の第1の方向から照射する測定開始位置に前記センサを
    配置させ、前記任意の位置と前記粉粒体層の頂点との間
    の少なくとも1つの、前記第1の方向と前記第1の方向
    と直交する水平な第2の方向とに平行な面内において前
    記センサと前記粉粒体層との距離を測定しながら前記セ
    ンサ光を前記第2の方向に移動させて前記距離が極小と
    なる前記粉粒体層上の極小点を検出し、前記センサ光を
    選択された1つの極小点を含む前記第1の方向に平行な
    垂直面内を前記第1の方向と直交する方向に移動させて
    複数の前記粉粒体層上の測定点を検出し、前記測定点の
    各位置から近似される直線と水平面との角度を求めるこ
    とを特徴とする粉粒体層傾斜角度測定方法。
  2. 【請求項2】 前記テーブルの略中心となる軸と交差
    し、前記粉粒体層より上方の線上に前記センサ光を位置
    させるとともに、その状態で前記センサ光を下方に移動
    させることによって、前記粉粒体層を照射する位置を検
    出し、その時の前記センサの位置を前記測定開始位置と
    することを特徴とする請求項1に記載の粉粒体層傾斜角
    度測定方法。
  3. 【請求項3】 水平面を有するテーブルと、前記テーブ
    ルの水平面上に円錐状に堆積する粉粒体層の側方に配置
    され、前記粉粒体層に向けて略水平な第1の方向にセン
    サ光を射出し該センサ光が照射された点からの反射光に
    より前記粉粒体層との距離を検出するセンサと、前記セ
    ンサを前記第1の方向と直交して水平な第2の方向と前
    記センサ光と同一の垂直面内で前記第1の方向と直交す
    る第3の方向とに移動させる移動手段と、前記センサに
    よって取得されたデータを演算処理するとともに前記移
    動手段を制御する制御手段とを備え、前記センサ光が前
    記粉粒体層上の1点を照射する測定開始位置に前記セン
    サが配置された後、 略水平な面内を前記センサが前記第2の方向に所定間隔
    で移動する毎に、センサ光が照射された前記粉粒体層上
    の点の位置を検出し、該面内で前記センサと前記粉粒体
    層との距離が極小となる極小点を検出する第1の工程
    と、前記センサが前記第3の方向へ所定間隔で所定回数
    移動する毎に、前記第1の工程を繰り返す第2の工程
    と、前記第2の工程によって取得された、前記センサと
    前記粉粒体層との距離が極小となる各略水平な面内での
    極小点の中から選択された1点の前記第2の方向の位置
    に前記センサを配置し、前記センサが前記第3の方向へ
    所定間隔で複数回移動する毎に、センサ光が照射された
    前記粉粒体層上の点の位置を検出する第3の工程と、前
    記第3の工程で検出された複数の測定点の位置のデータ
    から近似される直線を求め、前記直線の水平面に対する
    傾斜角度を演算する第4の工程とが行われることを特徴
    とする粉粒体層傾斜角度測定装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の方向の位置を、前記テーブル
    の中心に対して所定の位置に、前記第3の方向の位置
    を、前記粉粒体層に対して所望量上方に配置された前記
    センサがセンサ光を射出しながら降下され、前記センサ
    光が前記粉粒体層上に照射されるときの前記センサの位
    置を前記測定開始位置とすることを特徴とする請求項3
    に記載の粉粒体層傾斜角度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記テーブルに連結される台座と、前記
    台座の上方に配置された電磁石と、前記台座と前記電磁
    石との間を垂直方向に移動可能で、少なくとも一部が磁
    性材料からなる錘とを有し、前記電磁石に通電される際
    に、前記錘が前記電磁石に引き付けられ、前記電磁石へ
    の電流が遮断される際に、前記錘が前記台座上に落下し
    て、前記テーブルに衝撃を与えるショッカーを備えたこ
    とを特徴とする請求項3乃至請求項4のいづれかに記載
    の粉粒体層傾斜角度測定装置。
  6. 【請求項6】 粉粒体を前記テーブル上の略中心に落下
    させて粉粒体層を形成させるロートと、前記ロートの最
    大径より小さい貫通孔を有し、前記貫通孔により前記ロ
    ートを係止する台板と、前記ロートの最大径部分と嵌合
    する穿孔を有し、前記台板上に位置決めされるリング部
    材とを備え、前記ロートは、前記リング部材の前記穿孔
    によって前記台板上に位置決めされることを特徴とする
    請求項3乃至請求項5のいづれかに記載の粉粒体層傾斜
    角度測定装置。
  7. 【請求項7】 上面形状が長方形の粉粒体載置部分を有
    するスパチュラと、 前記スパチュラ下方に位置し、粉粒体を堆積させるバッ
    トと、 前記バットを上下方向に移動させる第1の移動手段と、 前記スパチュラの長辺方向に直交する第1の方向にセン
    サ光を射出し、前記スパチュラの前記粉粒体載置部分上
    に堆積する粉粒体層上の該センサ光が照射された点から
    の反射光によって前記粉粒体層との距離を検出するセン
    サと、 前記センサを前記スパチュラの長辺方向と、前記長辺方
    向と前記第1の方向とに直交する第2の方向とに移動さ
    せる第2の移動手段と、 前記スパチュラに連結される台座と、前記台座の上方に
    前記台座と一体的に設置された電磁石と、前記台座と前
    記電磁石との間を垂直方向に移動可能で、少なくとも一
    部が磁性材料からなる錘とを有し、前記電磁石に通電さ
    れる際に、前記錘が前記電磁石に引き付けられ、前記電
    磁石への電流が遮断される際に、前記錘が前記台座上に
    落下して、前記スパチュラに衝撃を与えるショッカー
    と、 前記第1,第2の移動手段と前記ショッカーとの制御
    と、前記センサによって取得されたデータの演算処理と
    を行う制御手段と、 を備え、前記スパチュラ近傍に配置され、粉粒体層を堆
    積された前記バットを下降させる第1の工程と、前記セ
    ンサを所定の位置に移動させる毎に、前記センサ光が照
    射された前記粉粒体層上の点の位置を検出する第2の工
    程と、前記ショッカーによって前記スパチュラに衝撃を
    与える第3の工程と、前記第2の工程で取得された複数
    の位置のデータによって、前記粉粒体層のスパチュラ角
    を求める第4の工程とが、前記制御手段によって自動的
    に制御され、所定の順序および所定の回数で行われるこ
    とを特徴とする粉粒体層傾斜角度測定装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段として、パネルに対話形式
    の画像を表示し、ユーザ操作に応答して処理を進めかつ
    表示画像を変えていくパネル型コンピュータが用いられ
    ることを特徴とする請求項3乃至請求項7のいづれかに
    記載の粉粒体層傾斜角度測定装置。
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