JP2796196B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JP2796196B2
JP2796196B2 JP3046630A JP4663091A JP2796196B2 JP 2796196 B2 JP2796196 B2 JP 2796196B2 JP 3046630 A JP3046630 A JP 3046630A JP 4663091 A JP4663091 A JP 4663091A JP 2796196 B2 JP2796196 B2 JP 2796196B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクあるいは光
カードなど、光媒体もしくは光磁気媒体上に記憶される
情報の記録・再生あるいは消去を行う光ヘッド装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】高密度・大容量の記憶媒体として、ピッ
ト状パターンを有する光ディスクを用いる光メモリ技術
は、ディジタルオーディオディスク、ビデオディスク、
文書ファイルディスク、さらにはデータファイルと用途
を拡張しつつ、実用化されてきている。微小に絞られた
光ビームを介して光ディスクへの情報の記録再生が高い
信頼性のもとに首尾よく遂行されるメカニズムは、ひと
えにその光学系に因っている。その光学系の主要部であ
る光ヘッド装置の基本的な機能は、回折限界の微小スポ
ットを形成する集光性、前記光学系の焦点制御とトラッ
キング制御、及びピット信号の検出に大別される。これ
らは、目的、用途に応じて、各種の光学系ならびに光電
変換検出方式の組合せによって現わされており、特に近
年、光ピックアップヘッド装置を小型化、薄型化するた
めに、ホログラムを用いた光ピックアップヘッド装置が
開示されている。
【0003】第1の従来例として、図21に、’倉田、
三宅、酒井、久保、石川:「イオンビームエッチングに
よるホログラム素子の高効率化」、1990年度精密工
学会秋季大会学術講演会講演論文集P.1039〜10
40’において示された光ヘッドの構成図を示す。
【0004】図21において、2は半導体レーザ等の放
射光源である。この光源から出射した光ビーム3(レー
ザ光)はホログラム101を透過して対物レンズ4に入
射し、情報媒体5上に集光される。情報媒体5で反射し
た光ビ−ムはもとの光路を逆にたどってホログラム10
1に入射する。このホログラムから生じる往路の+1次
回折光6は光検出器7に入射する。光検出器7の出力を
演算することによって、サーボ信号及び、情報信号を得
ることができる。
【0005】ここで、放射光源2から情報媒体5へ至る
往路においてホログラム101を透過する光量(0次回
折光量)と復路においてホログラムにより回折する+1
次回折光量の積で表される光の利用効率を最大にするた
め、ホログラム101はブレーズ化されている。また図
21に示す往路の−1次回折光8のように往路にホログ
ラム101から発生する回折光は−1次回折光8の回折
角を大きくすることにより、対物レンズ4に入射しない
ように設計されている。また、光ヘッド装置の小型化を
図るため、放射光源2と光検出器7は近接して置かれて
いる。このように、回折角を大きくし、かつ、放射光源
2と光検出器7を近接して配置するため、必然的にホロ
グラム101は放射光源2に近接して配置することにな
る。
【0006】次に第2の従来例として特開 昭64−6
2838号公報において示された光ヘッドの構成図を図
22に示す。同図の通り、ホログラムは対物レンズと一
体化されているのが特徴である。対物レンズ4がホログ
ラム101に対して独立に可動な構成であれば、図23
に示すように対物レンズ4がトラック追従などによって
動いた時にホログラム101上での光ビーム31も動
く。このため光検出器7上での復路の+1次回折光の像
も動いてサーボ信号に悪影響が出る。これに対して図2
2に示す従来例ではホログラム101と対物レンズ4
は、保持手段13によって一定の相対位置を保持して一
体に設けられているので、トラッキング制御のために駆
動装置100に対して対物レンズ4が移動しても情報媒
体5から反射した光ビ−ムは、ホログラム101上でほ
とんど移動しない。従って、対物レンズ4の移動にもか
かわらず、光検出器7から得られる信号は劣化しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例では、図
21を見ても明らかなように回折角を大きくし、かつ、
放射光源2と光検出器7を近接して配置するため、必然
的にホログラム101は放射光源2に近接して配置する
ことになる。従って、ホログラム101上における対物
レンズ4の開口の投影、すなわち有効径Rも非常に小さ
くなる。このため光ヘッドの組立てにおいて、ホログラ
ム101と放射光源2との相対位置の許容誤差が小さく
なり、組立てコストの上昇を招くという課題がある。
【0008】また、第2の従来例の光学系構成によれ
ば、ホログラム101がブレーズ化されていないため光
の利用効率が低く、サーボ信号や情報信号のS/N比が
低いという課題がある。また、放射光源2から情報媒体
5へ至る光路(往路)においても、ホログラム101か
ら回折光が発生するため、この回折光も情報媒体5で反
射して対物レンズ4によって光検出器7上に集光され
る。情報媒体5から反射して対物レンズ4によって集光
され、ホログラム101によって回折して光検出器7に
至る光路(以後、復路と呼ぶ)で発生する+1次回折光
を信号検出に用いるとすると、往路に発生する−1次回
折光が、光検出器7上で復路の+1次回折光と同じ位置
に入射する。この様子を図24に示す。往路の−1次回
折光8で、復路の0次回折光81となったビームと往路
の0次回折光61がホログラム101に入射して回折し
た復路の+1次回折光6は、情報媒体5上の異なる位置
で反射しているので当然異なる情報を持っていることに
なる。したがって、レンズとホログラムを一体化した構
成の光学系は、往路の−1次光8によってサ−ボ信号や
情報信号にノイズが混入してS/Nが低下するという課
題を有する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するため、放射光源と、ホログラムと、前記放射光源
から出射する光ビームを前記ホログラムで透過または反
射して前記ホログラムの0次回折光を情報媒体上へ微小
スポットに収束する対物レンズと、前記情報媒体で反
射、回折した光ビームを前記ホログラムで受けて回折し
た+1次回折光を受けて光電流を出力する複数の光検出
部からなる光検出器を具備した光ヘッド装置において、
前記ホログラムの一周期分の断面形状は4段の階段状に
ブレーズ化されており、前記階段の1段目と2段目との
間の段差をd12、2段目と3段目との間の段差をd23
3段目と4段目との間の段差をd34として、前記段差d
12、d23、d34から定まる光の位相変調量をそれぞれφ
12、φ23、φ34としたときに、−1次回折光の回折効率
を抑圧するため前記φ12と前記φ34とを何れも略π/2
ラジアン程度に略等しくし、少なくとも+1次回折光の
回折効率と0次回折光の回折効率の積で与えられる光の
利用効率を高めるため前記φ12と前記φ23との和を0.
31πラジアン以上0.69πラジアン以下にし、前記
位相変調量φ 12 、φ 23 及びφ 34 の条件を同時に満足する
前記段差d 12 、d 23 及びd 34 を形成したホログラムを具
備する光ヘッド装置を構成する。
【0010】また、放射光源と、ホログラムと、前記放
射光源から出射する光ビームを前記ホログラムで透過ま
たは反射して前記ホログラムの0次回折光を情報媒体上
へ微小スポットに収束する対物レンズと、前記情報媒体
で反射、回折した光ビームを前記ホログラムで受けて回
折した+1次回折光を受けて光電流を出力する複数の光
検出部からなる光検出器を具備した光ヘッド装置におい
て、前記ホログラムの一周期分の断面形状は4段の階段
状にブレーズ化されており、前記階段の1段目と2段目
との間の段差をd12、2段目と3段目との間の段差をd
23、3段目と4段目との間の段差をd34として、前記段
差d12、d23、d34から定まる光の位相変調量をそれぞ
れφ12、φ23、φ34としたときに、前記φ12と前記φ34
を略等しく、前記φ 12 と前記φ 34 とを何れも0.2π
ラジアン以上0.45πラジアン以下にすることによ
り、+1次回折光の回折効率に対する−1次回折光の回
折効率の割合と、0次回折光の回折効率に対する+2次
回折光の回折効率の割合との和を抑圧し、前記φ 12 と前
記φ 23 との和を0.31πラジアン以上0.69πラジ
アン以下にすることにより、少なくとも+1次回折光の
回折効率と0次回折光の回折効率との積で与えられる光
の利用効率を高めた光ヘッド装置、という構成にする。
【0011】
【0012】
【作用】上記手段を用いることにより、 (1)ホログラムをブレーズ化することにより、往路の
0次回折光と復路の+1次回折光の回折効率が大きくな
るので光の利用効率が向上し、サーボ信号や情報信号の
S/N比が向上する。 (2)ブレーズ化ホログラムの断面形状の最適設計によ
って放射光源から情報媒体上へ至る往路の光路において
発生する回折光のうち往路の0次光以外の回折光が光検
出部に入射する光量を抑圧することにより、回折角を大
きくすることによって不要な回折光が光検出器に入射し
ないようにしなくても、情報信号やフォーカスサーボ信
号の劣化を抑えることができる。従って、このブレーズ
化ホログラムを用いて光ヘッド装置を構成すれば、光検
出器と放射光源を近接して配置することと、ブレーズ化
ホログラム1の有効径R1を大きくすることを同時に実
現できるので組み立て時における位置の許容誤差を緩和
することができる。 (3)ブレ−ズ化ホログラムを対物レンズと一体化した
構成を用いることによりトラッキング追従による対物レ
ンズの移動にかかわらず、ホログラムから生ずる往路の
回折光は光検出器上で動かない。従って、トラッキング
追従と並行して、安定なフォーカスエラー信号を得るこ
とができる。また、ホログラムがブレ−ズ化されている
ため、往路の−1次回折光などの不要な回折光の回折効
率は復路の+1次や往路の0次の回折光の回折効率に比
べて小さく、したがって往路の−1次回折光などの不要
な回折光によるサ−ボ信号や情報信号の劣化も著しく小
さくなる。したがって非常に安定なサーボと情報の読み
取りを実現できる。 (4)フォーカスサーボ信号の検出方式としてSSD法
を用いることにより組み立て許容誤差のさらに大きな光
ヘッド装置を構成できる。また、ホログラムパターンを
分割して、2種の領域から曲率の異なる球面波を復路の
+1次回折光として発生させる構成とすることによりホ
ログラムのブレーズ化とSSD法を同時に実現すること
が容易にできる。従って、光ヘッド装置の組立許容誤差
を著しく緩和できると同時に、S/N比の非常によい信
号の得られる光ヘッド装置を構成できる。 (5)反射型ブレーズ化ホログラムを用いて光ヘッド装
置を構成することによって光軸の折りまげミラーの役割
も兼ねることができるので、薄型の光ヘッド装置を少数
の部品で構成できる。その上、放射光源、光検出器、反
射型ブレーズ化ホログラム、及び対物レンズなどのすべ
ての光学部品を筐体によって一体化して、一体駆動する
と対物レンズがトラック追従によって移動しても放射光
源に対する相対位置が変化せず、軸外収差が発生しない
という効果がある。さらにまた、軸外収差が発生しない
ことから対物レンズを小型化、薄型化できて、より一層
小型で薄型の光ヘッド装置を構成できる。
【0013】
【実施例】以下図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明第1の実施例による構成図である。同
図において1はブレーズ化ホログラムであり、2は半導
体レーザ等の放射光源である。本発明の特徴はブレーズ
化ホログラム1を対物レンズ4に近づけて設置するとこ
ろである。以下、その動作について説明する。この光源
から出射した光ビーム3(レーザ光)はブレーズ化ホロ
グラム1を透過して対物レンズ4に入射し、情報媒体5
上に集光される。情報媒体5で反射した光ビ−ムはもと
の光路を逆にたどってブレーズ化ホログラム1に入射す
る。このブレーズ化ホログラム1から生じる復路の+1
次回折光6は光検出器7に入射する。光検出器7の出力
を演算することによって、サーボ信号及び、情報信号を
得ることができる。
【0014】従来例では図21に示すようにブレーズ化
ホログラムは往路の−1次回折光が対物レンズ4に入射
しないようにするため放射光源2に近づけて設置してい
る。これに対して、本発明では、不要な次数の回折効率
を抑圧するようにブレーズ化ホログラム1がブレ−ズ化
されている。このため、ブレーズ化ホログラム1が対物
レンズ4近くに配置され、かつ、光検出器7と放射光源
2が近接して配置されているにもかかわらず、サーボ信
号や情報信号に対してノイズとなる不要な光の光検出器
7に入射する光量が、著しく小さくなることが特徴であ
る。ここで、ブレーズ化によって+1次回折光の回折効
率に比べて、−1次回折光の回折効率が小さくなるとい
う効果が得られることは、藤田、西原、小山:”電子ビ
ーム描画作製マイクロフレネルレンズのブレーズ化。”
電子通信学会技術研究報告、Vol.82,No.4
7,PAGE.49−55 (OQE82−25) 1
982 などにも示されている。この文献には、フレネ
ルレンズの集光特性を向上させるためにブレーズ化を利
用しているが、本発明ではホログラムから発生する往路
の−1次回折光の光量を抑圧するためにブレーズ化を利
用する。
【0015】図2にブレーズ化ホログラム102を鋸歯
状の断面形状を持つレリーフ型の透過型ホログラムとし
て実現した例を示す。図2において、レリーフの山と谷
の高さの差をd、ホログラム102を構成する透明基板
の屈折率をn、ホログラム102の周囲の屈折率を
0、放射光源2の波長をλとして、位相変調量φは、 φ=2π・d(n−n0)/λ …式1 である。
【0016】図3に、位相変調量φを横軸に回折効率を
縦軸に示した関係をグラフにして示す。上記文献に示し
たように+1次回折光の回折効率を最大にするという目
的に対しては、φ=2πにすればよい。これに対して、
本発明では、図1において往路の0次回折光61が、情
報媒体5上で反射してブレーズ化ホログラム1で回折し
た復路の+1次回折光6を信号検出に用いるため、往路
の0次回折光61の回折効率(透過率)は大きくなけれ
ばならない。またさらに、光検出に不要な往路の−1次
回折光の回折効率は+1次回折光の回折効率に比べて小
さくなければならない。そこで、例えば図2のように鋸
歯状のブレーズ化を行うときは、図3から明らかなよう
にφをπ〜2πの間に設定することによって、往路の−
1次回折光の光量を抑圧することができる。
【0017】このようなブレーズ化ホログラム102を
用いて光ヘッド装置を構成することにより、やはり、ブ
レーズ化ホログラム1が対物レンズ4近くに配置され、
かつ、光検出器7と放射光源2が近接して配置されてい
るにもかかわらず、サーボ信号や情報信号に対してノイ
ズとなる不要な光の光検出器7に入射する光量が、著し
く小さくなる、という効果がある。
【0018】図4と図5に、ブレ−ズ化ホログラムの作
製法の例をしめす。図4では、硝子などの透明基板9上
にフォトレジスト10でホログラムパタ−ンを形成し、
斜め方向からイオンビ−ム11をあてて(リアクティブ
・イオン・ビームエッチング)、エッチングする
(a)。こうして、(b)のような、レリ−フ型のブレ
−ズ化ホログラム102を作製することができる。ま
た、図5(a),(b),(c)のように数回のエッチ
ングをくり返すことによって、階段状の断面形状を得る
ことができる。200,201はエッチング部である。
図5のような方法でブレ−ズ化の効果を十分に得られる
ことは、既に報告されている。(例えば、J.Logue and
M.L.chisholm:"Genaral approaches to mask design fo
r binary optics," Proceedings of SPIE Vol.1052,pp.
19-24(”ジェイ・ロ−グ アンド エム・エル・シシ
ョルム”ジェネラル アプローチズ ツゥー マスク
デザインフォー バイナリー オプティクス” プロシ
−ディングス オブ エス・ピー・アイ・イー ボリュ
ーム 1052 ページ19−24))さらに、図5に
示したように2回のエッチングによって階段上の断面形
状を作成すると、図3に示した鋸歯状の断面形状よりも
回折効率の制御の自由度を高くすることができる。すな
わち、一回目のエッチング深さと二回目のエッチング深
さを独立に制御して不要な回折光の回折効率を低く、同
時に、往復の光の利用効率を高くすることができる。
【0019】以下に図5に示した作製方法を用いてブレ
ーズ化ホログラムを作製する場合の、回折効率の設計例
を示す。またその設計に基づいて作製したホログラムを
用いて光ヘッド装置を構成することとその効果を説明す
る。
【0020】図6において(a)に示す1回目のエッチン
グ量をd1、(b)に示す2回目のエッチング量をd2とす
る。d1は1段目と2段目との差d12と2段目と3段目
との差d23の和となる。レリーフ型ホログラム102に
光ビームを入射させたときこの光ビームが受ける位相変
調量φ1とφ2はそれぞれ式1と同様に、 φ1=2π・d1(n−n0)/λ …式2 φ2=2π・d2(n−n0)/λ …式3 で与えられる。このとき、d12及びd23によって光ビー
ムが受ける位相変調量をそれぞれφ12及びφ23とする
と、φ1はφ12とφ23との和に等しい。
【0021】回折効率は位相変調量のフーリエ変換によ
って次式のように与えられる。 η-1=2/π2 ・(1−SIN(φ2 ))・(1−COS(φ1 ))…式4 η0 =1/4・(1+COS(φ2 ))・(1+COS(φ1 )) …式5 η+1=2/π2 ・(1+SIN(φ2 ))・(1−COS(φ1 ))…式6 η+2=1/π2 ・(1−COS(φ2 ))・(1+COS(φ1 ))…式7 (η-1〜η+2はそれぞれ−1次から+2次までの回折効
率)ここでまず、往路に発生する回折光がサーボ信号へ
及ぼす影響を考える。フォーカスサーボ信号の検出方式
として多くの場合に用いられる方法に、非点収差法があ
る。これはディスク上での光スポットの形が図7のよう
に変化することを利用する方式である。図7において
(b)がジャストフォーカスを、(a)と(c)がデフ
ォーカス状態をあらわす。フオーカスサーボ信号FEは
4分割光検出器からの出力をS1〜S4として、 FE=(S1+S4)−(S2+S3)…式8 という演算によって与えられる。
【0022】ホログラムを用いて、光ヘッド装置を構成
するときに、例えば非点収差法を採用すると、往路に発
生する−1次回折光も非点収差を持つ。従ってディスク
上で反射して光検出器に入射し、デフォーカスに対して
やはり図7のように光検出器上での回折光の形が変化す
る。但し、往路の−1次回折光は+1次回折光の共役波
であるのでデフォーカスに対する光検出器上での形の変
化の方向は+1次回折光の逆になる。例えば、復路の+
1次回折光が光検出器上で図7の(a)の形になるとき
には往路の−1次回折光は光検出器上で図7の(c)の
形になる。そしてまた復路の+1次回折光が光検出器上
で図7の(c)の形になるときには往路の−1次回折光
は光検出器上で図7の(a)の形になる。
【0023】このため往路の−1次回折光は図8の
(b)に示すような偽のサーボ信号を発生する。上述の
ように往路の−1次回折光のデフォーカスに対する光検
出器上での形の方向は+1次回折光の逆であるため、こ
の偽のフォーカスサーボ信号は、図8の(a)に示す本
来のフォーカスサーボ信号と逆相の動きをし、本来のフ
ォーカスサーボ信号を打ち消す働きをする。
【0024】従って往路の−1次回折光が光検出器に入
射する光量の、復路に発生する+1次回折光に対する割
合E1 を小さくしなければならない。ここで、 E1 =(η-1・η0 )/(η0 ・η+1)=η-1/η+1 …式9 である。
【0025】従って、式4の式と式6の式より E1 =(1−COSφ2 )/(1+COSφ2 ) …式10 となる。
【0026】よって、図6に示した方法によってホログ
ラム102を作成するときに、φ2 がπ/2程度になる
ように設計すれば、E1 が小さくなり、回折角を大きく
することなしにフォーカスサーボ信号の劣化を抑えるこ
とができる。このホログラム102を図1のブレーズ化
ホログラム1として用いて、光ヘッド装置を構成すれば
放射光源2と光検出器7を近接して配置してもなお、図
1のブレーズ化ホログラム1を対物レンズ4の近くに配
置でき、図1のブレーズ化ホログラム1の有効径R1を
大きくできるので光ヘッド装置の組み立て時におけるブ
レーズ化ホログラム1の位置の許容誤差を緩和すること
ができる。
【0027】次に情報信号に対する往路の回折光の影響
を考える。例えば、往路にホログラムから発生する−1
次回折光は図24に示したように、情報媒体5で反射し
てホログラムに入射し、その(復路の)0次回折光が光
検出器に入射する。同様に、図9に示すように往路のN
次回折光62が情報媒体5で反射して、ホログラム10
3に入射したときに発生する復路の(N+1)次回折光
も光検出器に入射する。これらの光検出器に入射する光
のうち、最も光の強度の強いものは、往路の0次回折光
61がホログラム103に入射して発生する復路の+1
次回折光(これをL1とする)である。その次に強い光
は、往路、または復路のどちらかに0次、または+1次
の回折を含む光である。すなわち、往路の−1次回折光
がホログラムに入射して発生する復路の0次回折光(こ
れをL2とする)と、往路の+1次回折光がホログラム
に入射して発生する復路の+2次回折光(これをL3と
する)である。従ってこの2つの光の光量が、L1の光
量に対して十分に小さくなるように設計すれば、不要な
回折光が情報信号に与える影響すなわち、ノイズを小さ
く抑えることができる。
【0028】また光量の面だけでなく、情報媒体5上で
のスポットの大きさを考えても高次の回折光ほど収差や
デフォーカスの量が大きいので、あまり情報媒体5上の
ピットの情報を反映した光量変化がなく、光検出器7に
入射してもノイズを発生しない。従って、往路の−1次
回折光と往路の+1次回折光が光検出器上に入射する光
量、すなわち、L2とL3の光量を小さくすればよい。
そこでこれらの不要な光(L2とL3)の光量の、L1
の光量に対する比をE2 とすると、 E2 =(η-1・η0 +η+1・η+2)/(η0 ・η+1) =η-1/η+1+η+2/η0 …式11 となる。式4から式7に示した式から求まる回折効率を
式11に示した式に代入すると、 E2 =(1−SIN(φ2 ))/(1+SIN(φ2 ))+ 4/π2 ・(1−COS(φ2 )/(1+COS(φ2 ))…式12 となる。この式12より、不要な回折光の割合E2 はφ
2 にのみ依存し、φ1 には依存しないことがわかる。そ
こで、不要な回折光の割合E2 とφ2 の関係を表すグラ
フを図10に示す。このグラフよりわかるようにφ2
0.2π〜0.45πのときにE2 が0.03以下にな
る。またこのとき、E1 はE2 の第一項と等しいのでE
2 が小さいときにはE1 も小さくてフォーカスサーボ信
号の劣化は少ない。
【0029】よって、図6に示した方法によってホログ
ラム102を作成するときに、φ2 が0.2π〜0.4
5πになるように設計すれば、E2 が小さくなり、回折
角を大きくすることなしに情報信号やフォーカスサーボ
信号の劣化を抑えることができる。このホログラム10
2を図1のブレーズ化ホログラム1として用いて、光ヘ
ッド装置を構成すれば放射光源2と光検出器7を近接し
て配置してもなお、図1のブレーズ化ホログラム1を対
物レンズ4の近くに配置でき、従って、図1のブレーズ
化ホログラム1の有効径R1を大きくできるので光ヘッ
ド装置の組み立て時におけるブレーズ化ホログラム1の
位置の許容誤差を緩和することができる。
【0030】次に光の利用効率の向上について述べる。
サーボ信号や情報信号を得るためには、往路の0次回折
光がディスクに反射したのちにホログラムに入射して発
生する+1次回折光を光検出器で受光し、光検出器から
の出力を電気回路において演算する。従って、信号のS
/N比を向上させるためには、往路の0次回折光と復路
の+1次回折光の積で与えられる光の利用効率ηを大き
くする必要がある。光の利用効率ηは、式5と式6に示
した式より、 η=1/2π2 ・SIN2 (φ1 )・(1+SIN(φ2 ))
・(1+COS(φ2 ))…式13 となる。式13より明らかなように、φ1 =π/2の時
に、往復の光の利用効率ηは、最大(0.14)にな
る。図11にφ1 と回折効率の関係を示す。ここでφ2
はE2が最小になる値で一定(φ2 =0.32π)であ
る。このグラフからわかるようにφ1 が0.31π〜
0.69πのときに光の利用効率ηが0.1以上にな
る。よって、図6に示した方法によってレリーフ型ブレ
ーズ化ホログラム102を作製するときに、φ1 が0.
31π〜0.69πになるように設計すれば、光の利用
効率ηを0.1以上にすることができる。このレリーフ
型ブレーズ化ホログラム102を図1のブレーズ化ホロ
グラム1として用いて、光ヘッド装置を構成すれば往路
の0次回折光と復路の+1次回折光の積で与えられる光
の利用効率ηを大きくすることができるのでサーボ信号
や、情報信号のS/N比を向上させることができる。
【0031】本発明の第2の実施例を図12に示す。本
実施例ではホログラム102と対物レンズ4は、例えば
保持手段13によって一定の相対位置を保持して設けら
れている。そのため、トラッキング制御のために対物レ
ンズ4が移動してもホログラム102が一体になって動
き、情報媒体5から反射した光ビームはホログラム10
2上でほとんど移動しない。従って、対物レンズ4の移
動にもかかわらず、光検出器7から得られる信号は劣化
しない。しかも、ホログラムがブレーズ化されているの
で光の利用効率ηも大きくサーボ信号や情報信号のS/
N比が高いという特徴がある。なお、図6に示した方法
によってホログラム102を作製し、φ2がπ/2程度
になるように設計すれば、不要な回折光の割合E 1 が小
さくなり、回折角を大きくすることなしにフォーカスサ
ーボ信号の劣化を著しく抑えることができる。このホロ
グラム102を図12のブレーズ化ホログラム102と
して用いて、光ヘッド装置を構成すれば放射光源2と光
検出器7を近接して配置してもなお、図12のブレーズ
化ホログラム102を対物レンズ4の近くに配置でき、
従って、図12のブレーズ化ホログラム102の有効径
R1を大きくできるので光ヘッド装置の組み立て時にお
けるブレーズ化ホログラム102の位置の許容誤差を緩
和することができる。ここで、図22に示したように、
対物レンズ4と透過型のブレーズ化ホログラム101と
をのみ保持手段3によって一体化し、放射光源2と独立
に動く構成にすることにより、フォーカス制御やトラッ
キング制御のために対物レンズを駆動する祭の可動体を
薄型化と軽量化とができ、正確で高速のサーボ追従を実
現できる。さらにまた図6に示した方法によってホログ
ラム102を作成するときに、φ2が0.2π〜0.4
5πになるように設計すれば、不要な回折光の割合E2
が小さくなるので、回折角を大きくすることなしに情報
信号やフォーカスサーボ信号の劣化を抑えることができ
る。このホログラム102を図12のブレーズ化ホログ
ラム102として用いて、光ヘッド装置を構成すれば図
12のブレーズ化ホログラム102の有効径R1を大き
くできるので光ヘッド装置の組み立て時におけるブレー
ズ化ホログラム102の位置の許容誤差を緩和すること
ができる。
【0032】さらに本発明の第3の実施例を図13に示
す。図13において2は放射光源、4は対物レンズ、5
は情報媒体である。本実施例ではフォーカスサーボ信号
の検出方式として、スポットサイズディテクション法
(SSD法)を用いる。SSD法は特開 平2−185
722号公報にも開示されているように光ヘッド装置の
組み立て許容誤差を著しく緩和できる上に波長変動に対
しても安定にサーボ信号を得ることのできる検出方法で
ある。
【0033】SSD法を実現するためには、ホログラム
の復路の+1次回折光が曲率の異なる2種類の球面波と
なるように設計する。それぞれの球面波は光検出器面の
前側eと後ろ側fに焦点を持つように設計し、図14に
示すように復路の+1回折光141と142を6分割光
検出器71によってで受光する。ここで(b)がジャス
トフォーカス状態であり、(a)、(c)がデフォーカ
ス状態を表す。従って、フォーカスエラー信号FEは、 FE=(S10+S30−S20)−(S40+S60−S50)…式14 という演算によって得られる。
【0034】SSD法を用いるときもさらにホログラム
104をブレーズ化して光の利用効率を向上させること
によってS/N比を向上させることができる。特に図
4、図5、および図6に示したような方法を用いてSS
D法用のブレーズ化ホログラムを実現する例を図15に
示す。図15においてA領域151は光検出器の前側に
焦点を持つ球面波141(図13)を発生させ、B領域
152は光検出器の後ろ側に焦点を持つ球面波142
(図13)を発生させる。図15のようなホログラムパ
ターンから回折する波面のファーフィールドパターンは
ホログラムパターンが分割されていることを反映してや
はり図16に示すように一部分が欠けるが、フォーカス
サーボ信号には影響はない。図16において、(b)が
ジャストフォーカス状態であり、(a)、(c)がデフ
ォーカス状態を表す。従って、フォーカスエラー信号F
Eは、やはり式14に示した演算によって得られる。こ
のように領域分割をすることにより、分割されたそれぞ
れの領域をブレーズ化して前述したように不要な回折光
の割合E1 やE2 を小さく抑制すれば、さらに安定な情
報信号とS/N比の高い情報信号を得ることができ、か
つ、ホログラムの有効開口を大きくできるので組み立て
許容誤差の大きな光ヘッドを構成できる。さらにまたこ
うしてブレーズ化したホログラムと対物レンズを一体化
することにより、トラッキング追従による対物レンズの
移動に関わらず、ホログラムから生ずる回折光は光検出
器上で動かない。従って、トラッキング追従と並行し
て、安定なフォーカスエラー信号を得ることができる光
ヘッド装置を構成できる。
【0035】なお、情報媒体5の上で反射した光は、情
報媒体5上のトラック溝によって回折されることによる
回折パターンを持つ。このため、情報媒体5の上の集光
スポットとトラック溝の相対位置変化によりホログラム
上での光量分布に変化が起こる。例えば図15のX方向
を情報媒体のトラック溝と並行な方向として、+Y方向
が明るくなって、−Y方向が暗くなったり、この逆の光
量変化が起こったりする。
【0036】そこで図15の領域分割はここで示したよ
うに数個〜数十個程度にすることが望ましい。なぜなら
ば、このようにホログラムの領域を多分割することによ
って+Y方向と−Y方向の比対称性を少なくし、情報媒
体5の上の集光スポットとトラック溝の相対位置変化に
よるホログラム上での光量分布変化の影響でフォーカス
サーボ信号にオフセットが発生することを防ぐことがで
きるからである。従って、ホログラムの領域を多分割す
れば、安定なフォーカスサーボ特性が得られる。
【0037】また、情報媒体5の上の集光スポットとト
ラック溝の相対位置変化によるホログラム上での光量分
布変化をトラッキングエラー信号TEとして取り出すた
めに、第5の実施例として図15に示すようにさらに別
の回折領域153や154をホログラム上に設けてもよ
い。この回折領域153や154からのトラッキングエ
ラー信号検出用回折光163をトラッキングエラー信号
検出用光検出器72(図18)によって受光し式15に
示す演算によってトラッキングエラー信号TEを得るこ
とができる。
【0038】TE=S70−S80…式15 以上は透過型ホログラムを用いた実施例につい述べたが
反射ブレーズ化型ホログラムを利用しても同様に光ヘッ
ドを構成できる。これを第6の実施例として図19に示
す。図19は反射型のブレーズ化ホログラムを用いた光
ヘッド装置である。同図のように、反射型ブレーズ化ホ
ログラム105を用いて光ヘッド装置を構成することに
よってもやはり上述の透過型ホログラムを用いたときと
同様の効果を得ることができる。さらに反射型ブレーズ
化ホログラム105は光軸の折りまげミラーの役割も兼
ねることができるので、図19のような薄型の光ヘッド
装置を少数の部品で構成できるという効果がある。その
上、第7の実施例として図20に示すように放射光源
2、光検出器7、反射型ブレーズ化ホログラム105、
及び対物レンズ4などのすべての光学部品をアルミ筐体
などの筐体14によって一体化して、この筐体14をア
クチュエーター等の駆動手段110によって一体駆動す
ると対物レンズ4がトラック追従によって移動しても放
射光源2に対する相対位置が変化せず、軸外収差が発生
しないという効果がある。さらにまた、軸外収差が発生
しないことから対物レンズ4を小型化、薄型化できて、
より一層小型で薄型の光ヘッド装置を構成できるという
効果がある。
【0039】
【発明の効果】以上に述べたことから明らかなように、
本発明では以下のような効果が得られる。 (1)ホログラムをブレーズ化することにより、往路の
0次回折光と復路の+1次回折光の回折効率が大きくな
るので光の利用効率が向上し、サーボ信号や情報信号の
S/N比が向上する。 (2)ブレーズ化ホログラムの断面形状の最適設計によ
って放射光源から情報媒体上へ至る往路の光路において
発生する回折光のうち往路の0次光以外の回折光が光検
出部に入射する光量を抑圧することにより、回折角を大
きくすることによって不要な回折光が光検出器に入射し
ないようにしなくても情報信号やフォーカスサーボ信号
の劣化を抑えることができる。従って、このブレーズ化
ホログラムを用いて光ヘッド装置を構成すれば、光検出
器と放射光源を近接して配置することと、ブレーズ化ホ
ログラム1の有効径R1を大きくすることを同時に実現
できるので組み立て時における位置の許容誤差を緩和す
ることができる。 (3)ブレ−ズ化ホログラムを対物レンズと一体化した
構成を用いることによりトラッキング追従による対物レ
ンズの移動にかかわらず、ホログラムから生ずる往路の
回折光は光検出器上で動かない。従って、トラッキング
追従と並行して、安定なフォーカスエラー信号を得るこ
とができる。また、ホログラムがブレ−ズ化されている
ため、往路の−1次回折光などの不要な回折光の回折効
率は復路の+1次や往路の0次の回折光の回折効率に比
べて小さく、したがって往路の−1次回折光などの不要
な回折光によるサ−ボ信号や情報信号の劣化も著しく小
さくなる。したがって非常に安定なサーボと情報の読み
取りを実現できる。 (4)フォーカスサーボ信号の検出方式としてSSD法
を用いることにより組み立て許容誤差のさらに大きな光
ヘッド装置を構成できる。また、ホログラムパターンを
分割して、2種の領域から曲率の異なる球面波を復路の
+1次回折光として発生させる構成とすることによりホ
ログラムのブレーズ化とSSD法を同時に実現すること
が容易にできる。従って、光ヘッド装置の組立許容誤差
を著しく緩和できると同時に、S/N比の非常によい信
号の得られる光ヘッド装置を構成できる。 (5)反射型ブレーズ化ホログラムを用いて光ヘッド装
置を構成することによって光軸の折りまげミラーの役割
も兼ねることができるので、薄型の光ヘッド装置を少数
の部品で構成できる。その上、放射光源、光検出器、反
射型ブレーズ化ホログラム、及び対物レンズなどのすべ
ての光学部品を筐体によって一体化して、一体駆動する
と対物レンズがトラック追従によって移動しても放射光
源に対する相対位置が変化せず、軸外収差が発生しない
という効果がある。さらにまた、軸外収差が発生しない
ことから対物レンズを小型化、薄型化できて、より一層
小型で薄型の光ヘッド装置を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光ヘッド装置の概略断
面図である。
【図2】本発明の第1の実施例のブレーズ化ホログラム
の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例のブレーズ化ホログラム
の位相変調量φと回折効率の関係を表す特性図である。
【図4】本発明の第1の実施例のブレ−ズ化ホログラム
の製造概略断面図である。
【図5】本発明の実施例のブレ−ズ化ホログラムの製造
概略断面図である。
【図6】本発明の実施例のブレ−ズ化ホログラムの製造
概略断面図である。
【図7】本発明の実施例における光検出器上での回折光
の様子を表す平面図である。
【図8】往路の回折光がフォーカスサーボ信号に与える
影響を説明するための特性図である。
【図9】往路の回折光が光検出器に入射する様子を説明
するための概略断面図である。
【図10】本発明のブレ−ズ化ホログラムの位相変調量
と不要な回折光の関係を表す特性図である。
【図11】本発明のブレ−ズ化ホログラムの位相変調量
と光の利用効率光の関係を表す特性図である。
【図12】本発明の第2の実施例の光ヘッド装置の概略
断面図である。
【図13】本発明の第3の実施例の光ヘッド装置の概略
斜視図である。
【図14】本発明の第3の実施例における光検出器上で
の回折光の様子を表す平面図である。
【図15】本発明の第4の実施例におけるホログラムパ
ターンを表す平面である。
【図16】本発明の第4の実施例における光検出器上で
の回折光の様子を表す平面図である。
【図17】本発明の第5の実施例におけるホログラムパ
ターンを表す平面である。
【図18】本発明の第5の実施例の光ヘッド装置の要部
の概略斜視図である。
【図19】本発明の第6の実施例の光ヘッド装置の概略
断面図である。
【図20】本発明の第7の実施例の光ヘッド装置の概略
断面図である。
【図21】従来の光ヘッド装置の概略断面図である。
【図22】従来の他の光ヘッド装置の概略断面図であ
る。
【図23】従来の光ヘッドの課題の説明図である。
【図24】従来の他の光ヘッドの課題の説明図である。
【符号の説明】 1 ブレ−ズ化ホログラム 2 放射光源 3 光ビーム 4 対物レンズ 5 情報媒体 6 復路の+1次回折光 7 光検出器 8 往路の−1次回折光 9 透明基板 10 フォトレジスト 11 イオンビ−ム 13 保持手段 14 筐体 31 ホログラム上での光ビーム 61 往路の0次回折光 62 往路のN次回折光 63 復路のN+1次回折光 71 6分割光検出器 72 トラッキングエラー信号検出用光検出器 102 ブレ−ズ化ホログラム 103 ホログラム 104 ホログラム 105 反射型ブレーズ化ホログラム 110 駆動手段 141 球面波(+1次回折光) 142 球面波(+1次回折光) 151 ホログラムの分割領域(フォーカスエラー信号
検出用回折光発生領域) 152 ホログラムの分割領域(フォーカスエラー信号
検出用回折光発生領域) 153 ホログラムの分割領域(トラッキングエラー信
号検出用回折光発生領域) 154 ホログラムの分割領域(トラッキングエラー信
号検出用回折光発生領域) 162 フォーカスエラーエラー信号検出用回折光 163 トラッキングエラー信号検出用回折光 200 エッチング部 201 エッチング部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 堀 義和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 西野 清治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−145545(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射光源と、ホログラムと、前記放射光
    源から出射する光ビームを前記ホログラムで透過または
    反射して前記ホログラムの0次回折光を情報媒体上へ微
    小スポットに収束する対物レンズと、前記情報媒体で反
    射、回折した光ビームを前記ホログラムで受けて回折し
    た+1次回折光を受けて光電流を出力する複数の光検出
    部からなる光検出器を具備した光ヘッド装置において、
    前記ホログラムの一周期分の断面形状は4段の階段状に
    ブレーズ化されており、前記階段の1段目と2段目との
    間の段差をd12、2段目と3段目との間の段差をd23
    3段目と4段目との間の段差をd34として、前記段差d
    12、d23、d34から定まる光の位相変調量をそれぞれφ
    12、φ23、φ34としたときに、−1次回折光の回折効率
    を抑圧するため前記φ12と前記φ34とを何れも略π/2
    ラジアン程度に略等しくし、少なくとも+1次回折光の
    回折効率と0次回折光の回折効率の積で与えられる光の
    利用効率を高めるため前記φ12と前記φ23との和を0.
    31πラジアン以上0.69πラジアン以下にし、前記
    位相変調量φ 12 、φ 23 及びφ 34 の条件を同時に満足する
    前記段差d 12 、d 23 及びd 34 を形成したホログラムを具
    備することを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 放射光源と、ホログラムと、前記放射光
    源から出射する光ビームを前記ホログラムで透過または
    反射して前記ホログラムの0次回折光を情報媒体上へ微
    小スポットに収束する対物レンズと、前記情報媒体で反
    射、回折した光ビームを前記ホログラムで受けて回折し
    た+1次回折光を受けて光電流を出力する複数の光検出
    部からなる光検出器を具備した光ヘッド装置において、
    前記ホログラムの一周期分の断面形状は4段の階段状に
    ブレーズ化されており、前記階段の1段目と2段目との
    間の段差をd12、2段目と3段目との間の段差をd23
    3段目と4段目との間の段差をd34として、前記段差d
    12、d23、d34から定まる光の位相変調量をそれぞれφ
    12、φ23、φ34としたときに、前記φ12と前記φ34とを
    略等しく、前記φ12と前記φ34とを何れも0.2πラジ
    アン以上0.45πラジアン以下にすることにより、+
    1次回折光の回折効率に対する−1次回折光の回折効率
    の割合と、0次回折光の回折効率に対する+2次回折光
    の回折効率の割合との和を抑圧し、前記φ12と前記φ23
    との和を0.31πラジアン以上0.69πラジアン以
    下にすることにより、少なくとも+1次回折光の回折効
    率と0次回折光の回折効率との積で与えられる光の利用
    効率を高めたことを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 対物レンズとブレーズ化ホログラムとを
    一体化し、前記対物レンズと前記ブレーズ化ホログラム
    とが一体となった部分が、放射光源と独立に可動である
    ことを特徴とする請求項1または2何れかに記載の光ヘ
    ッド装置。
  4. 【請求項4】 放射光源、光検出器、ブレーズ化ホログ
    ラム及び対物レンズを同一筐体内部に備え、前記ブレー
    ズ化ホログラムは反射型ホログラムであり、前記放射光
    源から出射した光ビームを反射し、前記光ビームの中心
    軸を前記対物レンズの光軸と同じ方向に折曲げ、前記光
    ビームを前記対物レンズによって情報媒体上に収束さ
    せ、前記情報媒体で反射した前記光ビームを受け、前記
    反射型ブレーズ化ホログラムが+1次回折光を発生し、
    前記+1次回折光を前記光検出器で受光することを特徴
    とする請求項1または2何れかに記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 ホログラムの面が複数の分割領域に領域
    分割され、前記複数の分割領域の内一部の領域から発生
    する+1次回折光が光検出器面の前側に焦点または焦線
    の何れかを有し、前記複数の分割領域の内前記一部の領
    域以外の他の一部の領域から発生する+1次回折光は前
    記光検出器面の後ろ側に焦点または前記焦線と同方向に
    延びる焦線の何れかを有することを特徴とする請求項1
    〜4何れかに記載の光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 ホログラムの面を第1のホログラム領域
    と第2のホログラム領域とを少なくとも含む複数の分割
    領域に領域分割し、光検出器面上に第1の光検出領域と
    第2の光検出領域とを設け、前記第1のホログラム領域
    から回折した回折光を前記第1の光検出領域によって受
    光して得られる第1の出力と、前記第2のホログラム領
    域から回折した回折光を第2の光検出領域によって受光
    して得られる第2の出力とを演算する演算回路を具備
    し、前記第1の出力と前記第2の出力とを前記演算回路
    により演算した結果をトラッキングエラー信号とするこ
    とを特徴とする請求項1〜5何れかに記載の光ヘッド装
    置。
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JPS62145545A (ja) * 1985-12-18 1987-06-29 Sharp Corp ピツクアツプ装置

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