JP2795563B2 - 工具重量による工具の傾き補正手段を備えた数値制御装置 - Google Patents

工具重量による工具の傾き補正手段を備えた数値制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値制御(以下、NC
という)工作機械を制御するNC装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のNC装置の一例を示すブロ
ック図である。加工プログラム読出部6は加工プログラ
ムメモリ5から加工プログラムPGを1ブロックずつ読
出し、ブロックデータBDを通常シーケンス制御部7に
送出する。通常シーケンス制御部7は送出されて来たブ
ロックデータBDを解析し、数値制御部4に位置決め指
令及び切削送り指令SSを送出する。数値制御部4は送
出されて来た位置決め指令及び切削送り指令SSに従っ
てNC工作機械を制御する。図6の(a)は通常のボー
リング加工の加工プログラムの例、図7の(a)は通常
のドリリング加工の加工プログラムの例であり、固定サ
イクル指令を使用して加工プログラムを簡素化してい
る。なお、加工プログラム中の各指令は、T1、T2、
T3が工具選択指令、MO6が工具交換指令、S100
0が主軸回転指令、G56が工具長補正入指令、H1、
H2が工具補正番号、G76がボーリング固定サイクル
指令、X50が加工開始位置X軸座標値、Y50が加工
開始位置Y軸座標値、R3が加工開始位置Z軸座標値、
Q1が加工後の逃がし量、Z−30が穴底位置Z軸座標
値、G81がドリリング固定サイクル指令、X100が
加工開始位置X軸座標値、Y100が加工開始位置Y軸
座標値、Z−50が穴底位置Z軸座標値、F100が切
削送り速度、M52がZ軸プラス極限復帰である。通常
シーケンス制御部7はボーリング加工の場合は固定サイ
クルを次のようなシーケンスで実行する。 1)加工開始位置に位置決めを行なう指令を数値制御部
4に送出する。 2)Z軸指令通りの位置へ切削送りを行なう指令を数値
制御部4に送出する。 3)主軸停止後、刃先を逃がす位置に位置決めを行なう
指令を数値制御部4に送出する。 4)復帰位置に位置決めを行なう指令を数値制御部4に
送出する。 なお、ドリル加工の場合は3)は無い。
【0003】ところで、NC工作機械の一つである横型
マシニングセンタにおいては、図3に示すように主軸の
工具取付部24に取付けられた回転工具23の中心線2
2が回転工具23の重量によりNC工作機械の座標のZ
軸に平行な線21に対して傾く場合がある。そして、そ
の傾きにより回転工具23の刃先は重力方向にdmm変
位するので、加工開始位置はその目標位置に対して誤差
を生ずることになる。このような刃先の変位を従来のN
C装置にて補正する場合、図6の(b)に示すように加
工プログラムのY軸指令に刃先の変位量を加算してい
た。
【0004】また、回転工具が傾斜したままZ軸方向に
加工を行なえば、回転工具と加工物間に歪力が生じて加
工形状に誤差が生ずることになる。このような加工にお
いては、図4に示す手順で加工を行なえばその誤差を補
正することができる。即ち、加工開始位置へ刃先を位置
決めするとき、予め測定した工具重量による刃先の変位
量を補正した加工開始位置に位置決めし(同図
(a))、工具重量を加工物が支えるに充分な位置、例
えば加工開始位置からpmmまでZ軸方向に加工した後
(同図(b))、補正した量を打消す位置に軸移動を行
ない(同図(c))、さらにその加工の目標位置に向け
て加工を進める(同図(d))。従来のNC装置にあっ
ては、上記補正方法を実行するためにドリリング固定サ
イクル指令は使用できないので以下のように位置を指令
する。即ち、図5に示すようにPs(Xs,Ys,Z
s)が目標の加工開始位置であるとすると、まず図7の
(b)に示すように加工プログラムのN51にPa(X
s,Ys+d,Zs)を指令し、次にN52にPb(X
s,Ys+d,Zs−p)を指令し、次にN53にPc
(Xs,Ys,Zs−p)を指令し、最後にN54に加
工の目標位置Pd(Xs,Ys,Zd)を指令してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のNC装
置では、工具重量により工具に傾きがある場合は、加工
図面等により作成した加工プログラムの位置の指令を変
更しなければならず、また通常の固定サイクルを使用す
ることができないので上述した4つの位置を指令しなけ
ればならず、加工プログラムの作成に手間が掛かるとい
う問題があった。本発明は上述した事情から成されたも
のであり、本発明の目的は加工プログラムの位置の指令
を変更、追加する必要が無く、固定サイクルが使用可能
な工具重量による工具の傾き補正手段を備えたNC装置
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、工具重量によ
る工具の傾き補正手段を備えたNC装置に関するもので
あり、本発明の上記目的は、NC工作機械の主軸に取付
けられた工具の中心線が前記工具の重量により前記数値
制御工作機械の座標に対して傾くことによる前記工具の
刃先の変位量を各工具毎に記憶する記憶手段と、現在取
付けられている工具に該当する変位量を前記記憶手段か
ら読出し、位置の指令に加算することにより前記工具の
傾きを補正してシーケンス制御する制御手段とを具備す
ることによって達成される。
【0007】
【作用】本発明にあっては、工具重量による工具の刃先
の変位量を予め各工具毎に記憶しておき、加工開始前に
変位量を自動的に補正するようにしているので、オペレ
ータのプログラミング作業を軽減することができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の工具重量による工具の傾き補
正手段を備えたNC装置の一例を図8に対応させて示す
ブロック図であり、同一構成箇所は同符号を付して説明
を省略する。変位量設定手段1は工具No.毎にその工
具重量による刃先の変位量DDを図2に示すように変位
量メモリ2に記憶させる。変位量補正付シーケンス制御
部3は加工プログラム読出部6から変位量補正指令SD
が送出されて来たら、主軸工具の工具No.に対応する
刃先の変位量DD′を変位量メモリ2から読出し、Y軸
指令に対して刃先の変位量DD′を加算した位置に位置
決めを行なう指令SPを数値制御部4に送出する。図6
の(c)は本発明の補正制御を実行するボーリング加工
の加工プログラムの例である。変位量補正指令として特
殊なコード(CMPON)が補正したいブロックより前
に指令されており、次の工具交換指令で変位量補正がキ
ャンセルされるようになっている。
【0009】図7の(c)は本発明の補正制御を実行す
るドリリング加工の加工プログラムの例である。通常の
ドリリング固定サイクル指令に対し、加工開始位置から
補正解除位置までの距離の指定(P指令)が追加されて
いる。加工プログラム読出部6が読出したブロックに加
工開始位置から補正解除位置までの距離の指定(P指
令)がある固定サイクルのGコードがあれば、変位量補
正付シーケンス制御部3は次のような制御を行なう。 1)主軸工具の工具No.に対応する刃先の変位量を変
位量メモリ2から読出す。 2)加工開始位置のY軸指令に対して刃先の変位量を加
算した位置に位置決めを行なう指令を数値制御部4に送
出する。 3)Z軸のマイナス方向にP指令の分切削送りを行なう
指令を数値制御部4に送出する。 4)Y軸に掛けられた補正を解除すべくY軸のマイナス
方向へY軸指令通りの位置へ切削送りを行なう指令を数
値制御部4に送出する。 5)Z軸指令通りの位置へ切削送りを行なう指令を数値
制御部4に送出する。 6)復帰位置に位置決めを行なう指令を数値制御部4に
送出する。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明の工具重量による工
具の傾き補正手段を備えたNC装置によれば、加工図面
等から作成した加工プログラムの位置の指令を変更、追
加することなしに工具重量による刃先の変位量を補正
し、またその補正を実行する加工プログラムを簡素化す
ことができるので、プログラミングの作業時間を大幅に
短縮させることができ、加工に迅速に取掛ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工具重量による工具の傾き補正手段を
備えたNC装置の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明装置の主要部のメモリ内容の一例を示す
図である。
【図3】工具重量による工具の傾きの一例を示す図であ
る。
【図4】NC装置による工具の傾きの補正方法を説明す
るための図である。
【図5】従来装置による工具の傾きの補正方法を実行す
るために指令する位置の一例を示す図である。
【図6】(a)は通常のボーリング加工の加工プログラ
ムの例であり、(b)は従来装置による工具の傾きの補
正方法を実行するボーリング加工の加工プログラムの例
であり、(c)は本発明装置による工具の傾きの補正方
法を実行するボーリング加工の加工プログラムの例であ
る。
【図7】(a)は通常のドリリング加工の加工プログラ
ムの例であり、(b)は従来装置による工具の傾きの補
正方法を実行するドリリング加工の加工プログラムの例
であり、(c)は本発明装置による工具の傾きの補正方
法を実行するドリリング加工の加工プログラムの例であ
る。
【図8】従来のNC装置の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 変位量設定手段 2 変位量メモリ 3 変位量補正付シーケンス制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−21384(JP,A) 特開 昭63−272447(JP,A) 特開 昭50−45187(JP,A) 特開 昭57−69315(JP,A) 特開 昭60−67044(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G05B 19/404

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数値制御工作機械の主軸に取付けられた
    工具の中心線が前記工具の重量により前記数値制御工作
    機械の座標に対して傾くことによる前記工具の刃先の変
    位量を各工具毎に記憶する記憶手段と、現在取付けられ
    ている工具に該当する変位量を前記記憶手段から読出
    し、位置の指令に加算することにより前記工具の傾きを
    補正してシーケンス制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とする工具重量による工具の傾き補正手段を備えた
    数値制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記変位量を加工開始
    位置において補正し、前記加工開始位置から指定した距
    離だけ加工したら前記補正を解除するようになっている
    請求項1に記載の工具重量による工具の傾き補正手段を
    備えた数値制御装置。
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