JP2794836B2 - 情報記録および/または再生装置 - Google Patents

情報記録および/または再生装置

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JP2794836B2 JP1265946A JP26594689A JP2794836B2 JP 2794836 B2 JP2794836 B2 JP 2794836B2 JP 1265946 A JP1265946 A JP 1265946A JP 26594689 A JP26594689 A JP 26594689A JP 2794836 B2 JP2794836 B2 JP 2794836B2
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【発明の詳細な説明】 本発明を以下の順序で説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする課題 E 課題を解決するための手段 F 作 用 G 実施例 G−1 実施例の構成(第1図,第2図) G−2 情報記録動作(第1図,第3図) G−3 情報再生動作(第1図,第4図) G−4 実施例における光検出部及び信号処理回路部
の具体構成(第5図) H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、情報の書込み及び読取りが可能とされた記
録媒体に、光ビームを入射させて情報の記録もしくは情
報の再生を行う情報記録および/または再生装置に関す
る。
B 発明の概要 本発明の第1の態様は、情報の書込み及び読取りが可
能とされた、光磁気ディスク等の記録媒体に、光ビーム
を入射させて情報の記録を行う情報記録装置において、
記録媒体にそれに対する情報の記録に関与する第1の光
ビームと情報の記録に関与しない第2の光ビームとを、
第2の光ビームの入射位置を第1の光ビームの入射位置
に先行させて入射させ、記録媒体からの第2の光ビーム
を検出して得られる検出出力に基づいて記録媒体におけ
る欠陥部分を検出するとともに、記録媒体における第1
の光ビームの入射位置をあらわす第1のアドレスと、記
録媒体における第2の光ビームの入射位置をあらわす第
2のアドレスとを検出し、欠陥部分が検出されていると
き検出されるアドレス範囲をあらわす第2のアドレスを
記憶して、第1のアドレスが少なくとも記憶された第2
のアドレスがあらわすアドレス範囲にあるときには、記
録情報の書込みがなされるとともに書き込まれた記録情
報が記録手段に供給されるべき読み出されるメモリ手段
から、記録情報を記録媒体における第1の光ビームの入
射位置に記録されるものとなす記録手段への、記録情報
の供給を禁止するようになすことにより、記録媒体に対
する情報の記録にあたって、記録媒体における欠陥部分
についての対処を即時に行うことができるようにしたも
のである。
また、本発明の第2の態様は、情報の読取りが可能と
された、光磁気ディスク等の記録媒体に、光ビームを入
射させて情報の再生を行う情報再生装置において、記録
媒体からの光ビームについての検出出力に基づいて得ら
れる記録媒体からの読取信号の書込みがなされるととも
に、書き込まれた読取信号が再生信号形成部に供給され
るべく読み出されるメモリ手段、及び、記録媒体におけ
る欠陥部分を検出する欠陥検出手段を設けるとともに、
記録媒体における光ビームの入射位置をあらわすアドレ
スを検出し、記録媒体における欠陥部分の位置に対応す
るアドレス範囲をあらわすアドレスを記憶して、検出さ
れるアドレスが少なくとも記憶されたアドレスがあらわ
すアドレス範囲にあるとき、メモリ手段に対する読取信
号の書込みを禁止するようになすことにより、記録媒体
からの情報の再生にあたって、記録媒体における欠陥部
分についての対処を即時に行うことができるようにした
ものである。
C 従来の技術 情報記録媒体としてのディスクにおいて、完成された
ディスクとして形成された後に、光ビームを用いて情報
の書込み及び読取りを行うことができる、所謂、書込可
能光ディスクが提案されている。このような書込可能光
ディスクのうち、情報の書込みを反復して行えるものと
して、通常、光磁気ディスクと称されるものがある。斯
かる光磁気ディスクは、基盤の面上に記録層を形成する
垂直磁化膜が設けられ、さらに、その垂直磁化膜が保護
膜によって覆われた構造を有し、全体が円板状に形成さ
れたものとなされる。そして、それに設けられた記録ト
ラック形成部における垂直磁化膜に情報の書込みが行わ
れて情報記録がなされ、また、記録トラック形成部にお
ける垂直磁化膜に書き込まれた情報の読取りが行われて
情報再生がなされる。
このような光磁気ディスクに対する情報の書込みがな
されるに際しては、光磁気ディスクが中央部を回転中心
として所定の回転速度で回動するものとされ、それに形
成される記録トラック形成部における垂直磁化膜の所定
の外部磁界が作用せしめられたもとでレーザ光ビームが
入射せしめられ、例えば、レーザ光ビームが略一定の強
度を有するものとされたもとで外部磁界が記録情報に応
じて変化さしめられる磁界変調記録方式が採られること
により、記録トラック形成部における垂直磁化膜に所定
のパターンをもって磁化方向反転領域が形成されて情報
の書込みが行われる。一方、光磁気ディスクに書き込ま
れた情報の読取りがなされるに際しては、記憶トラック
形成部における垂直磁化膜に、情報の書込み時における
より小パワーとされたレーザ光ビームが入射せしめら
れ、記録トラック形成部における垂直磁化膜からの反射
レーザ光ビームが光検出部によって検出されて、光検出
部から光磁気ディスクに書き込まれた情報に応じた読取
信号が得られるようにされる。そして、光磁気ディスク
に対する情報の書込みがなされる場合多び光磁気ディス
クに書き込まれた情報の読取りがなされる場合のいずれ
においても、レーザ光ビームを、光磁気ディスクの記録
トラック形成部における記録トラックに適正な集束状態
をもって正確に入射する状態を維持するものとなすため
の、フォーカス制御及びトラッキング制御が行われるこ
とが要求される。
光磁気ディスクに対する情報の記録あるいは光磁気デ
ィスクからの情報の再生を行うべき使用されるディスク
記録再生装置において、上述の如くにして、光磁気ディ
スクに対する情報の書込みが行なわれるにあたり、光磁
気ディスクに欠陥部分があるとその欠陥部分においては
情報の適正な書込みがなされないことになり、また、上
述の如くにして、光磁気ディスクからの情報の読取りが
行われるにあたり、光磁気ディスクに欠陥部分があると
その欠陥部分からは適正な情報の読取りがなされないこ
とになる。
それゆえ、光磁気ディスクに対する情報の書込みが行
われる際には、光磁気ディスクに書き込まれた情報の読
取りが行われ、その結果、光磁気ディスクの欠陥のため
適正な読取信号が得られない部分については、光磁気デ
ィスク上に予め設定された予備記録部に、再度書込みが
なされるようにされること、また、光磁気ディスクに対
する情報の読取りが行われる際には、光磁気ディスクに
おける欠陥部分についての読取りが行なわれて適正な読
取信号が得られない状態となると、光磁気ディスク上に
予め設定された予備記録部における、その欠陥部分に対
応する部分、即ち、その欠陥部分に記録されるべきであ
った情報が記録された部分からの情報の読取りが行われ
るようにされることが提案されている。
D 発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述の如くに、光磁気ディスクに対す
る情報の書込みあるいは光磁気ディスクからの情報の読
取りが行われるに際して、光磁気ディスクにおける欠陥
部分に対する処置が上述の如くにとられるのでは、欠陥
部分ついての対処の即時性に欠けることになり、特に、
書き込まれる情報あるいは読み取られる情報が比較的長
い時間に互って連続する場合に不都合がきたされること
になる。また、光磁気ディスクに対する情報の書込みあ
るいは光磁気ディスクからの情報の読取りのいずれが行
われる際にも、欠陥部分において光磁気ディスクに入射
するレーザ光ビームのトラッキング状態が乱されること
になる虞があり、さらに、光磁気ディスクからの情報の
読取りが行われるに際して、読取信号中に欠陥部分から
の読取出力が不所望なノイズ成分として含まれることに
なる虞がある。
斯かる点に鑑み、本発明は、情報の書込み及び読取り
が可能とされた光磁気ディスク等の記録媒体に、光ビー
ムを入射させて情報の書込みあるいは情報の読取りを行
うにあたり、記録媒体が欠陥部分を有するものであると
きその欠陥部分についての対処を即時に行うことができ
るとともに、欠陥部分において光磁気ディスクに入射す
る光ビームのトラッキング状態が乱されることを回避で
き、さらに、記録媒体からの情報の読取りに際して、読
取信号中に欠陥部分からの読取出力が不所望なノイズ成
分として含まれることを防止できるようにされた情報記
録および/または再生装置を提供することを目的とす
る。
E 課題を解決するための手段 上述の目的を達成すべく、本発明に係る情報記録装置
は、情報の書込み及び読取りが可能とされた記録媒体が
装着される記録媒体支持部と、記録媒体支持部に装着さ
れた記録媒体に、それに対する情報の記録に関与する第
1の光ビームを入射させるとともに、情報の記録に関与
しない第2の光ビームを記録媒体における第1の光ビー
ムの入射位置に先行する位置に入射させる光学系と、記
録情報が供給されるとき、その記録情報を記録媒体にお
ける第1の光ビームの入射位置に記録されるものとなす
記録手段と、記録情報の書込みがなされるとともに、書
き込まれた記録情報が記録手段に供給されるべく読み出
されるメモリ手段と、記録媒体からの第2の光ビームを
検出して得られる検出出力に基づいて、記録媒体におけ
る欠陥部分を検出する欠陥検出手段と、記録媒体からの
第1の光ビームを検出して得られる検出出力に基づい
て、記録媒体における第1の光ビームの入射位置のアド
レスを検出する第1のアドレス検出部と、記録媒体から
の第2の光ビームを検出して得られる検出出力に基づい
て、記録媒体における第2の光ビームの入射位置のアド
レスを検出する第2のアドレス検出部とを備え、さら
に、それに加えて、欠陥検出手段により欠陥部分が検出
されるとき第2のアドレス検出部により検出されるアド
レス範囲をあらわすアドレスを記憶し、第1のアドレス
検出部により検出されるアドレスが少なくとも記憶され
たアドレスがあらわすアドレス範囲にあるとき、メモリ
手段から記録手段への記録情報の供給を禁止する記録情
報供給制御手段とが設けられて、構成される。
また、本発明に係る情報再生装置は、情報の読取りが
可能とされる記録媒体が装着される記録媒体支持部と、
記録媒体支持部に装着された記録媒体に、それからの情
報の読取りを行うための光ビームを入射される光学系
と、記録媒体からの光ビームを検出して得られる検出出
力に基づいて、記録媒体からの読取信号を得る情報読取
部と、読取信号の書込みがなされるとともに、書き込ま
れた読取信号が再生信号形成部に供給されるべく読み出
されるメモリ手段と、記録媒体からの光ビームを検出し
て得られる検出出力に基づいて、記憶媒体における光ビ
ームの入射位置のアドレスを検出するアドレス検出部と
を備え、さらに、それに加えて、記録媒体における欠陥
部分の位置に対応するアドレス範囲をあらわすアドレス
を記憶し、アドレス検出部により検出されるアドレス
が、少なくとも記憶されたアドレスがあらわすアドレス
範囲にあるとき、メモリ手段に対する読取信号の書込み
を禁止する読取信号制御手段とが設けられて、構成され
る。
F 作 用 このように構成される本発明に係る情報記録装置にお
いては、記録媒体に、情報の書込みがなされる第1の光
ビームの入射位置より先行する位置に入射せしめられる
第2の光ビームに基づいて、記録媒体における欠陥部分
が検出されることになり、また、第2の光ビームに基づ
く欠陥部分の検出がなされた後、第1の光ビームが記録
媒体における検出された欠陥部分に入射するときには、
メモリ手段から記録手段への記録情報の供給がなされ
ず、従って、欠陥部分に対して情報の書込み動作がとら
れることが回避される。即ち、記録媒体に対する情報の
書込みにあたって、記録媒体における欠陥部分について
の対処が即時に行われることになるのであり、比較的長
い時間に亙って連続するものとされた記録情報の書込み
に際して、記録媒体における記録部分があらわれる場合
にも、別段の支障なく書込みが適正に継続されることに
なる。さらに、例えば、第1の光ビームが欠陥部分に入
射している間にトラッキング状態が乱されることがない
ようになす処置がとられ、また、情報の書込みがなされ
なかった欠陥部分の位置をあらわす情報が、例えば、記
録媒体に設けられた予備記録部分に書き込まれる。
一方、本発明に係る情報再生装置においては、記録媒
体に入射せしめられた光ビームが検出されて得られる読
取信号が、一旦メモリ手段に書き込まれた後、そのメモ
リ手段から読み出されて再生信号形成部に供給されるも
のとなされたもとで、光ビームが記録媒体における欠陥
検出手段により検出された欠陥部分に入射する状態とな
るときには、メモリ手段に対する読取信号の書込が禁止
され、従って、記録媒体における欠陥部分についての読
取りがなされて得られる不適正な読取信号が、メモリ手
段を経て再生信号形成部に供給されることが回避され
る。即ち、記録媒体からの情報の読取りにあたって、記
録媒体における欠陥部分についての対処が即時に、しか
も、適切かつ確実に行われることになるこであり、再生
信号形成部に供給される読取信号中に、記録媒体におけ
る欠陥部分に起因する不所望なノイズ成分が混入するこ
とが防止される。さらに、例えば、光ビームが欠陥部分
に入射している間にトラッキング状態が乱されることが
ないようになす処置がとれらる。
G 実施例 G−1 実施例の構成(第1図,第2図) 第1図は、本発明に係る情報記録および再生装置の一
例を概略的に示す。
この例においては、光磁気ディスク10がその中央部を
係合させて装着される、円形台状のディスク装着部11が
備えられている。ディスク装着部11は、その中心軸を回
転軸を回転軸として回動自在とされており、モータ15に
よって所定の回転速度で回転せしめられる。これらディ
スク装着部11及びモータ15は、ディスク装着部11に装着
された光磁気ディスク10を所定の回転速度をもって回転
駆動するディスク駆動部を形成しているのである。光磁
気ディスク10は、例えば、その記録トラック形成領域10
aを形成する垂直磁化膜に、その中央部を取り囲む多数
の環状の記録トラックが形成されたものとされる(以
下、環状の記録トラックの各1周を1本の記録トラック
と呼ぶ)。
斯かるディスク駆動部により保持された光磁気ディス
ク10の上方には、光磁気ディスク10の記録トラック形成
領域10aに、光磁気ディスク10に記録されるべき記録情
報に応じて変化する磁界を作用させた磁界発生部を形成
する電磁石12が、光磁気ディスク10の半径方向に移動可
能とされて配されている。電磁石12のコイルには、電磁
石駆動部13から、駆動電流Idが供給される。
電磁石駆動部13に対しては、入力端子41から供給され
る記録情報信号Srが、アナグロ・ディジタル変換部(A/
D変換部)42においてディジタル化されたエンコーダ43
に供給されることにより、エンコーダ43から得られる記
録情報データDrが、一旦バッファメモリ44に書き込まれ
た後、所定の単位ブロック毎にバッファメモリ44から読
み出されて供給される状態と、後述される記録データDA
Dが供給される状態とがとられ、電磁石駆動部13は、バ
ッファメモリ44からの記録情報データDrもしくは記録デ
ータDADを受けて、記録情報データDrもしくは記録デー
タDADに応じて変化する駆動電流Idを形成し、それを電
磁石12のコイルに供給するのであり、それにより、電磁
石12は記録情報データDrもしくは記録データDADに応じ
て変化する磁界を発生して、光磁気ディスク10の記録ト
ラック形成領域10aに作用されることになる。
そして、ディスク装着部11に装着された光磁気ディス
ク10に対して、対物レンズ16を含むものとされた光学系
構成部17が配されている。光学系構成部17は、電磁石12
と共にスレッド送り駆動部14によって駆動されて、電磁
石12の光磁気ディスク10の半径方向における移動に伴っ
て、光磁気ディスク10の半径方向に移動せしめられるも
のとされており、この光学系構成部17に含まれた対物レ
ンズ16は、電磁石12に対して、ディスク装着部11に装着
された光磁気ディスク10を挾んで対向する位置関係を維
持するものとされる。対物レンズ16は、それに付随せし
められたフォーカス制御手段及びトラッキング制御手段
を含む光ビーム制御手段16aにより、その光軸に沿って
光磁気ディスク10に対して接近及び離隔すべく位置調整
されるとともに、その光軸に直交する方向である光磁気
ディスク10の半径方向における位置調整がなされる、 光学系構成部17内には、レーザ素子18が配されてお
り、このレーザ素子18は、レーザ制御部19により駆動制
御されて、所定の波長を有するレーザ光ビームを発生す
るものとされている。そして、レーザ制御部19は、端子
19aに供給される制御信号Scに基づいて、レーザ素子18
に、適正なパワーのもとに略一定とされる強度を有する
レーザ光ビームが得られるようになす駆動信号Ssを供給
する。
また、光学系構成部17内においては、レーザ素子18か
ら発せられた略一定とされる強度を有するレーザ光ビー
ムLが、コリメータレンズ20において平行光束化されて
グレーティング21に入射し、グレーティング21による回
折作用を受けて、0次光ビームL0,0次光ビームL0を挾む
一対の1次回折光ビームL1a及びL1b、及び、0次光ビー
ムL0と一対の1次回折光ビームL1a及びL1bとを挾む一対
の2次回折光ビームL2a及びL2bの5本のレーザ光ビーム
(第1図においては、簡略化のため、これら5本のレー
ザ光ビームが1本の実線で示されている)に分割され
る。斯かるレーザ素子18から発せられるレーザ光ビーム
Lの0次光ビームL0,1次回折光ビームL1a及びL1b、及
び、2次回折光ビームL2a及びL2bへの分割は、0次光ビ
ームL0の強度が1次回折光ビームL1a及びL1bと2次回折
光ビームL2a及びaL2bとの夫々の強度に比して充分に大
となるようにしてなされ、例えば、0次光ビームL0と1
次回折光ビームL1a及びL1bの夫々と2次回折光ビームL2
a及びL2bの夫々との間の強度比が、例えば、50:9.7:6.6
となるようにされる。
そして、グレーティング21からの0次光ビームL0,1次
回折光ビームL1a及びL1b、及び、2次回折ビームL2a及
びL2bは、ビームスプリッタ22における境界面部22B及び
22Aの夫々において反射され、さらに、ミラー24におい
て反射されて、対物レンズ16に入射する。
対物レンズ16に入射した0次光ビームL0,1次回折光ビ
ームL1a及びL1b、及び、2次回折光ビームL2a及びL2b
は、夫々、対物レンズ16により集束状態とされて、光磁
気ディスク10の記録トラック形成領域10aに入射せしめ
られる。その際、0次光ビームL0,1次回折光ビームL1a
及びL1b、及び、2次回折光ビームL2a及びL2bの5本の
レーザ光ビームは、その配列方向が、光磁気ディスク10
の記録トラック形成領域10aに形成された記録トラック
の夫々に対して所定の角度をもって交又するようにさ
れ、0次光ビームL0及び2次回折光ビームL2a及びL2b
が、0次光ビームL0を中央にして、隣接する3本の記録
トラック上に夫々到着し、かつ、1次回折光ビームL1a
及びL1bが、0次光ビームL0及び2次回折光ビームL2a及
びL2bが到達する3本の記録トラックのうちの隣合う2
本の間を含む位置に、即ち、斯かる3本の記録トラック
のうちの0次光ビームL0が到達する中央の記録トラック
の両側縁部に、夫々到達するものとされる。それによ
り、例えば、第2図に示される如く、矢印Rによりあら
わされる方向に回動する光磁気ディスク10の記録トラッ
ク形成領域10aに形成された記録トラックTnに0次光ビ
ームL0が到達して、記録トラックTn上に0次光ビームL0
によるビームスポットQ0が形成されるもとで、2次回折
光ビームL2aが記録トラックTnに隣接する進み側の記録
トラックTn+1に到達して、記録トラックTn+1上に2次回
折光ビームL2aによるビームスポットQ2aが形成されると
ともに、2次回折光ビームL2bが記録トラックTnに隣接
する遅れ側の記録トラックTn-1に到達して、記録トラッ
クTn-1上に2次回折光ビームL2bによるビームスポットQ
2bが形成され、さらに、1次回折光麦酒L1aが記録トラ
ックTnとそれに隣接する進み側の記録トラックTn+1との
間を含む位置に到達して、記録トラックTn及びTn+1の両
者の上に1次回折光ビームL1aによるビームスポットQ1a
が形成されるとともに、1次回折光ビームL1bが記録ト
ラックTnとそれに隣接する遅れ側の記録トラックTn-1
の間を含む位置に到達して、記録トラックTn及びTn-1
両者の上に1次回折光ビームL1bによるビームスポットQ
1bが形成される。
上述の如くに光磁気ディスク10の記録トラック形成領
域10aに入射した0次光ビームL0,1次回折光ビームL1a及
びL1b、及び、2次回折光ビームL2a及びL2bは、夫々、
記録トラック形成領域10aにおいて反射されて反射0次
光ビームL0′,反射1次回折光ビームL1a′及びL1b′、
及び、反射2次回折光ビームL2a′及びL2b′とされ、対
物レンズ16を通じて光学系構成部17に戻るものとされ
る。光学系構成部17に戻った反射0次光ビームL0′,反
射1次回折光ビームL1a′及びL1b′、及び、反射2次回
折光ビームL2a′及びL2b′の夫々は、ミラー24において
反射された後、ビームスプリッタ22に入射して、ビーム
スプリッタ22の境界面部22Aを通過し、さらに、位相補
償板25及び1/2波長板26を透過して、3ビーム検光子27
に導かれる。3ビーム検光子27は、例えば、特開昭63−
127436号公報にも記載されている如く、1本の入射光ビ
ームに対して、その直交偏光成分であるS偏光成分及び
P偏光成分の夫々から成る2本の光ビーム、及び、S偏
光成分及びP偏光成分が合成されて成る1本の光ビーム
の3本の出射光ビームが得られるようにされたものであ
る。そして、3ビーム検光子27に入射せしめられた反射
0次光ビームL0′,反射1次回折光ビームL1a′及びL1
b′、及び、反射2次回折光ビームL2a′及びL2b′の夫
々は、3ビーム検光子27によて、その直交偏光成分であ
るS偏光成分及びP偏光成分の夫々から成る2本の光ビ
ームとS偏光成分及びP偏光成分が合成されて成る1本
の光ビームとの3本の光ビームに分割され、集光レンズ
28を通じた後、S偏光成分及びP偏光成分の夫々から成
る2本の光ビームが直接に光検出部30に導かれるととも
に、S偏光成分及びP偏光成分が合成されて成る1本の
光ビームがシリンドリカルレンズ29を通じて光検出部30
に導かれるものとされる。
光検出部30は、反射0次光ビームL0′及び反射2次回
折光ビームL2a′の各々に対しては、それから得られた
S偏光成分から成る光ビーム,P偏光成分から成る光ビー
ム、及び、S偏光成分及びP偏光成分が合成されてなる
光ビームの夫々の変化に応じた検出出力信号を個別に発
生し、また、反射1次回折光ビームL1a′及びL1b′の各
々に対しては、それから得られたS偏光成分及びP偏光
成分が合成されて成る光ビームの変化に応じた検出出力
信号を発生し、さらに、反射2次回折光ビームL2b′に
対しては、それから得られたS偏光成分から成る光ビー
ム及びP偏光成分から成る光ビームの夫々の変化に応じ
た検出出力信号を個別に発生して、各検出出力信号を光
学系構成部217に接続された信号処理回路部31に供給す
る。
そして、信号処理回路部31においては、光検出部30か
らの、反射0次光ビームL0′から得られたS偏光成分か
ら成る光ビーム及びP偏光成分から成る光ビームの夫々
についての検出出力信号,反射2次回折光ビームL2a′
から得られたS偏光成分から成る光ビーム及びP偏光成
分から成る光ビームの夫々についての検出出力信号、及
び、反射2次回折光ビームL2b′から得られたS偏光成
分から成る光ビーム及びP偏光成分から成る光ビームの
夫々についての検出出力信号に基づいて、反射0次光ビ
ームL0′,反射2次回折光ビームL2a′及び反射2次回
折光ビームL2b′の夫々が光磁気ディスク10の記録トラ
ック形成領域10aに形成された記録トラックにおいて受
けた偏光面の回転が検知され、検知された反射0次光ビ
ームL0′における偏光面の回転に応じた変化を有するも
のとなる読取情報信号RF,検知された反射2次回折光ビ
ームL2a′における偏光面の回転に応じた変化を有する
ものとなる読取情報信号ARF、及び、検知された反射2
次回折光ビームL2b′における偏光面の回転に応じた変
化を有するものとなる読取情報信号RRFが形成され、そ
れらが信号処理回路部31から選択的に再生系のバッファ
メモリ37に送出される。
バッファメモリ37においては、読取情報信号RF,ARFも
しくはRRFが一旦書き込まれた後、所定の単位ブロック
毎に読み出されて、デコーダ38に供給され、デコーダ38
から読取情報信号RF,ARFもしくはRRFに基づく再生ディ
ジタル情報Dxが得られる。そして、再生ディジタル情報
Dxは、再生情報信号形成部39に供給され、再生情報信号
形成部39から再生情報信号Sxが再生出力端子40に送出さ
れる。
また、信号処理回路部31において、光検出部30から
の、シリンドリカルレンズ29を通じたものとされた、反
射0次光ビームL0′から得られるS偏光成分及びP偏光
成分が合成されて成る光ビームについての検出出力信号
に基づいて、0次光ビームL0の光磁気ディスク10の記録
トラック形成領域10aに形成された記録トラック上での
集束状態に応じたフォーカス・エラー信号Sfが形成され
るとともに、光検出部30からの、反射0次光ビームL0′
から得られたS偏光成分及びP偏光成分が合成されて成
る光ビームについての検出出力信号、及び、反射1次回
折光ビームL1a′及びL1b′のうちの一方から得られたS
偏光成分及びP偏光成分が合成されて成る光ビームにつ
いての検出出力信号に基づいて、0次光ビームL0の光磁
気ディスク10の記録トラック形成領域10aにおける記録
トラックに対する追従状態に応じたトラッキング・エラ
ー信号Stが形成される。そして、フォーカス・エラー信
号Sfがフォーカス駆動部32に供給されるとともに、トラ
ッキング・エラー信号Stがトラッキング駆動部33に供給
される。
フォーカス駆動部32は、フォーカス・エラー信号Sfに
基づいてフォーカス駆動信号SDfを形成し、それを光ビ
ーム制御手段16aから導出された端子23aを通じて光ビー
ム制御手段16aにおけるフォーカス制御手段に供給す
る。また、トラッキング駆動部33は、トラッキング・エ
ラー信号Stに基づいてトラッキング駆動信号SDtを形成
し、それをスイッチ35に供給するとともにトラッキング
・ホールド部34に供給し、トラッキング・ホールド部34
は、必要に応じてトラッキング駆動信号SDtをホールド
し、それをトラッキングホールド信号SHtとして、スイ
ッチ35に供給する。スイッチ35は、トラッキング駆動信
号SDtとトラッキングホールド信号SHtとを選択的に取り
出し、光ビーム制御手段16aから導出された端子23bを通
じて光ビーム制御手段16aにおけるトラッキング制御手
段に供給する。
さらに、信号処理回路部31においては、読取情報信号
ARf、及び、光検出部30からの、シリンドリカルレンズ2
9を通じたものとされた、反射2次回折光ビームL2a′か
ら得られたS偏光成分及びP偏光成分が合成されて成る
光ビームについての検出出力信号に基づいて、光磁気デ
ィスク10の記録トラック形成領域10aにおける欠陥部分
に応じて得られる欠陥検出信号SDFが形成される。即
ち、光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10aにお
ける、0次光ビームL0より先行する位置に入射するもの
とされた2次回折光ビームL2aによって、光磁気ディス
ク10の記録トラック形成領域10aにおける欠陥部分の検
出がなされるものである。また、それに加えて、光検出
部30からの、シリンドリカルレンズ29を通じたものとさ
れた、反射0次光ビームL0′から得られたS偏光成分及
びP偏光成分が合成されて成る光ビームについての検出
出力信号に基づいて、光磁気ディスク10の記録トラック
形成領域10aにおける0次光ビームL0の入射位置をあら
わす0次光ビームアドレス情報DA0が形成され、さら
に、光検出部30からの、シリンドリカルレンズ29を通じ
たものとされた、反射2次回折光ビームL2a′から得ら
れたS偏光成分及びP偏光成分が合成されて成る光ビー
ムについての検出出力信号に基づいて、光磁気ディスク
10の記録トラック形成領域10aにおける2次回折光ビー
ムL2aの入射位置をあらわす2次回折ビームアドレス情
報DA2が形成される。そして、欠陥検出信号SDF,0次光ビ
ームアドレス情報DA0及び2次回折光ビームアドレス情
報DA2は、制御ユニット36に供給される。記録情報供給
制御手段及び読取信号制御手段を形成する制御ユニット
36には、読取情報信号RFも供給される。
G−2 情報記録動作(第1図,第3図) 斯かるもとで、入力端子41から記録情報信号Srが供給
されて、光磁気ディスク10に対する情報記録がなされる
場合には、光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10
a内における0次光ビームL0,1次回折光ビームL1a及びL1
b、及び、2次回折光ビームL2a及びL2bが入射する部分
に、電磁石12による記録情報データDrに応じて変化する
磁界が作用せしめられるとともに、レーザ制御部19が、
制御信号Scに基づいて、レーザ素子18に、0次ビームL0
が比較的大なる強度を有するものとされることになるレ
ーザ光ビームLを発生させる駆動信号Ssを供給する状態
とされる。それにより、光磁気ディスク10の記録トラッ
ク形成領域10aに入射する0次光ビームL0,1次回折光ビ
ームL1a及びL1b、及び、2次回折光ビームL2a及びL2bの
うち、0次光ビームL0のみが、光磁気ディスク10の記録
トラック形成領域10aを形成する垂直磁化膜に、電磁石1
2により作用される磁界に基づく磁化方向反転領域を形
成し得るものとされ、従って、0次光ビームL0により、
0次光ビームL0が到達する光磁気ディスク10の記録トラ
ック形成領域10aに形成される各記録トラックに、記録
情報データDrに基づく情報記録がなされる。
このようにして0次光ビームL0による情報記録が行わ
れる際において、1次回折光ビームL1a及びL1bの夫々
は、例えば、0次光ビームL0の強度の9.7/50とされた比
較的小なる強度を有するものとされ、また、2次回折光
ビームL2a及びL2bの夫々も、例えば、0次光ビームL0の
強度の6.6/50とされた比較的小なる強度を有するものと
されるので、1次回折光ビームL1a及びL1b、及び、2次
回折光ビームL2a及びL2bは、いずれも、光磁気ディスク
10の記録トラック形成領域10aを形成する垂直磁化膜
に、電磁石12により作用される磁界に基づく磁化方向反
転領域を形成することができないものとされるが、光磁
気ディスク10の記録トラック形成領域10aにおいて、0
次光ビームL0が到達する記録トラックに隣接する進み側
の記録トラック及び遅れ側の記録トラックに夫々到達す
る2次回折光ビームL2a及びL2bは、各記録トラックにお
いて反射されるに際し、そこに記録された情報に対応す
る磁化方向反転パターンに応じた偏光面の回転を生じた
ものとされる。即ち、2次回折ビームL2a及びL2bによ
る、光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10aにお
ける記録トラックについての読取りが行われるのであ
る。また、光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10
aにおける、0次光ビームL0が到達する記録トラックと
それに隣接する進み側の記録トラックとの間を含む位
置、及び0次光ビームL0が到達する記録トラックとそれ
に隣接する遅れ側の記録トラックとの間を含む位置、に
夫々到達する1次回折光ビームL1a及びL1bは、各到達位
置において反射されるに際し、0次光ビームL0が到達す
る記録トラックからの変位に応じた強度変化を生じたも
のとされる。
そして、光磁気ディスク10に対して記録情報データDr
に基づく新たな情報の記録が継続的に行われる記録態様
がとられるときには、信号処理回路31から、光磁気ディ
スク10の記録トラック形成領域10aにおいて、0次光ビ
ームL0が到達する記録トラックに隣接する遅れ側の記録
トラックに到達する2次回折光ビームL2bが反射されて
得られる、反射2次回折光ビームL2b′におけれ偏光面
の回転に応じた変化を有するものとなる読取情報信号RR
Fが、バッファメモリ37に供給される状態とされる。斯
かるもとで得られる読取情報信号RRFは、0次光ビームL
0によって光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10a
における記録トラックに記録された記録情報データDrに
基づく情報が、2次回折光ビームL2bによって略記録ト
ラック1本分の遅れをもって読み取られて得られるもの
であり、従って、読取情報信号RRFに基づいて再生出力
端子40に得られる再生情報信号Sxにより、0次光ビーム
L0によって光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10
aにおける記録トラックに対してなされた情報の記録に
ついてのモニターリングが行われる。
なお、斯かるもとでは、トラッキング駆動部33からの
トラッキング駆動信号SDtがスイッチ35を介して端子23b
に供給される状態とされる。
そして、斯かる情報記録が行われているとき、2次回
折光ビームL2aにより光磁気ディスク10の記録トラック
形成領域10aにおける欠陥部分が検出され、信号処理回
路部31から、反射2次回折光ビームL2a′についての検
出検出信号に基づいて、光磁気ディスク10の記録トラッ
ク形成領域10aにおける欠陥部分に応じたものとされる
欠陥検出信号SDFが得られると、欠陥検出信号SDFを受け
た記録情報供給制御手段を形成する状態におかれた制御
ユニット36が、は、その後0次光ビームL0が光磁気ディ
スク10の記録トラック形成領域10aにおいて検出された
欠陥部分に入射する状態となったとき、その欠陥部分に
対して記録情報データDrに基づく情報記録が行われない
ようになすともに、欠陥部分の位置をあらわす情報が、
光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10aに予め設
けられた予備記録部に書き込まれるようになす記録制御
を行う。
このような制御ユニット36による記録制御は、例え
ば、第3図に示されるフローチャートに従って行われる
ものとされ、以下に、制御ユニット36において行われる
斯かる記録制御について、第3図のフローチャートにお
ける各ステップを参照して述べる。
先ず、信号処理回路部31から欠陥検出信号SDFの送出
が開始されたか否かが判断され(ステップP1)、欠陥検
出信号SDFの送出が開始された場合には、そのとき光磁
気ディスク10の記録トラック形成領域10aにおける2次
回折光ビームL2aの入射位置をあらわす2次回折光ビー
ムアドレス情報DA2が示すアドレス、即ち、光磁気ディ
スク10の記録トラック形成領域10aにおける欠陥部分の
始端部に対応するアドレスADsが、制御ユニット36に内
蔵されたメモリに記憶される(ステップP2)。続いて、
信号処理回路部31からの欠陥検出信号SDFの送出が終了
したか否かが判断され(ステップP3)、欠陥検出信号SD
Fの送出が終了した場合には、そのとき2次回折光ビー
ムアドレス情報DA2が示すアドレス、即ち、光磁気ディ
スク10の記録トラック形成領域10aにおける欠陥部分の
終端部に対応するアドレスADeが、制御ユニット36に内
蔵されたメモリ記憶される。即ち、制御ユニット36に内
蔵されたメモリには、実質的に光磁気ディスク10の記録
トラック形成領域10aにおける欠陥部分に対応するアド
レス範囲をあらわすアドレス(ADs及びADe)が記憶され
ることになる(ステップP4)。
なお、ステップP1の判断の結果、欠陥検出信号SDFの
送出が開始されていない場合、及び、ステップP3での判
断の結果、欠陥検出信号SDFの送出が終了していない場
合には、記録情報データDrに基づく情報記録が終了した
か否かが判断される(ステップ11)。
ステップP4においてアドレスADeが記憶された後に
は、光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10aにお
ける0次光ビームL0の入射位置をあらわす0次光ビーム
アドレス情報DA0が示すアドレスADrが、ステップPにお
いて記憶されたアドレスADsより所定の値αだけ小なる
アドレスADs−αとなったか否かが判断される(ステッ
プP5)。その結果、アドレスADrがアドレスADs−αとな
ったときには、制御ユニット36からトラッキング・ホー
ルド部34に制御信号Chが供給されて、トラッキング・ホ
ールド部34がそのときトラッキング駆動部33から得られ
るトラッキング駆動信号SDtをトラッキングホールド信
号SHtとして送出する状態とされるともに、制御ユニッ
ト36からスイッチ35に制御信号Csが供給されて、スイッ
チ35が、トラッキング・ホールド部34からのトラッキン
グホールド信号SHtを取り出す状態とされる(ステップP
6)。また、それとともに、制御ユニット36から記録系
のバッファメモリ44に制御信号CW1が供給されて、バッ
ファメモリ44から電磁石駆動部13への記録情報データDr
の読出しが停止せしめられる(ステップP7)。それによ
り、光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10aにお
ける0次光ビームL0のトラッキング状態が、トラッキン
グホールド信号SHtによって、トラッキングホールド信
号SHtが端子23bに供給される直前の状態にホールドされ
るとともに、電磁石駆動部13から電磁石12に駆動電流Id
が供給されず、情報記録が行われない状態とされる。
このようなステップP6及びステップP7における処理が
なされる期間に、光磁気ディスク10の記録トラック形成
領域10aにおける0次光ビームL0の入射位置がアドレス
値αだけ進むことになるようにアドレス値αが選定され
ており、従って、光磁気ディスク10の記録飲ラック形成
領域10aにおける0次光ビームL0のトラッキング状態が
トラッキングホールド信号SHtによってホールドされる
とともに、電磁石駆動部13から電磁石12に駆動電流Idが
供給されず、情報記録が行われないことになる状態が開
始されるとき、光磁気ディスク10の記録トラック形成領
域10aにおける0次光ビームL0の入射位置は、光磁気デ
ィスク10の記録トラック形成領域10aにおける欠陥部分
の始端部に対応するアドレスADsにあることになる。
次に、0次光ビームアドレス情報DA0が示すアドレスA
Drが、ステップP4において記憶されたアドレスADeより
所定の値α′だけ小なるアドレスADe−α′となったか
否かが判断される(ステップP8)。その結果、アドレス
ADrがアドレスADe−α′となったときには、制御ユニッ
ト36からトラッキング・ホールド部34への制御信号Chの
供給が停止されて、トラッキング・ホールド部34がトラ
ッキングホールド信号SHtの送出を行わない状態とされ
るとともに、制御ユニット36からスイッチ35への制御信
号Csの供給も停止されて、スイッチ35が、トラッキング
駆動部33からのトラッキング駆動信号SDtを取り出す状
態とされる(ステップP9)。また、それとともに、制御
ユニット36からバッファメモリ44に制御信号CW1に代え
て制御信号CW2が供給され、バッファメモリ44から電磁
石駆動部13への記録情報データDrの読出しが再会され
る。(ステップP10)。されにより、光磁気ディスク10
の記録トラック形成領域10aにおける0次光ビームL0の
トラッキング状態が、トラッキング駆動信号SDtによっ
て制御されるとともに、電磁石駆動部13からの電磁石12
に記録情報データDrに応じた駆動電流Idが供給されて、
記録情報データDrに基づく情報記録が行われる状態とさ
れる。
このようなステップP9及びステップP10における処理
がなされる期間より若干短い期間に、光磁気ディスク10
の記録トラック形成領域10aにおける0次光ビームL0の
入射Iがアドレス値α′だけ進むことになるようにアド
レス値α′が選定されており、従って、光磁気ディスク
10の記録トラック形成領域10aにおける0次光ビームL0
のトラッキング状態がトラッキング駆動号SDtによって
制御されるとともに、電磁石駆動部13から電磁石12に駆
動電流Idが供給されて、情報記録が行われることになる
状態が開始されるとき、光磁気ディスク10の記録トラッ
ク形成領域10aにおける0次光ビームL0の入射位置は、
光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10aにおける
欠陥部分の終端部に対応するアドレスADeを越えた所に
あることになる。従って、0次光ビームL0の入射位置ア
ドレスが、少なくとも制御ユニット36に内蔵されたメモ
リに記憶されたアドレス(ADs及びADe)があらわすアド
レス範囲にあるとき、情報記録が行われないことにな
る。
なお、ステップP5での判断の結果、アドレスADrがア
ドレスADs−αとなっていない場合、及び、ステップP8
での判断の結果、アドレスADrがアドレスADe−α′とな
っていない場合には、記録情報データDrに基づく情報記
録が終了したか否かが判断される(ステップP11)。
ステップ10において記録情報データDrに基づく情報記
録が再開された後には、記録情報データDrに基づく情報
記録が終了したか否かが判断される(ステップP11)。
そして、ステップP11における判断の結果、記録情報デ
ータDrに基づく情報記録が終了していなければ、ステッ
プP1に戻って、それ以降の各ステップを繰り返し、ま
た、記録情報データDrに基づく情報記録が終了した場合
には、ステップP2において記憶されたアドレスADs及び
ステップP4において記憶されたアドレスADeがあるか否
かが判断される(ステップP12)。その結果、記憶され
たアドレスADs及びADeがある場合には、制御ユニット36
から、スレッド送り駆動部14に制御信号Cdが供給される
とともに、トラッキング駆動部33に制御信号Ctが供給さ
れて、光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10aに
おける0次光ビームL0の入射位置が、光磁気ディスク10
の記録トラック形成領域10aに予め設定された予備記録
部に移行せしめられるとともに、制御ユニット36から、
アドレスADs及びADeをあらわす記録データDADが電磁石
駆動部13に供給され、光磁気ディスク10の予備記録部
に、アドレスADs及びADeが、光磁気ディスク10の記録ト
ラック形成領域10aにおける欠陥部分の位置をあらわす
情報として書き込まれて(ステップP13)、制御が終了
する。一方、記憶されたアドレスADs及びADeがない場合
には、そこで制御が終了する。
G−3 情報再生動作(第1図,第4図) 光磁気ディスク10からの情報の再生がなされる場合に
は、レーザ制御部19が、制御信号Scに基づいて、レーザ
素子18に、0次光ビームL0が比較的小なる強度を有する
ものとされることになるレーザ光ビームLを発生させる
駆動信号Ssを供給する状態とされるとともに、信号処理
回路部31から、光磁気ディスク10の記録トラック形成領
域10aにおいて0次光ビームL0が反射されて得られる、
反射0次光ビームL0′における偏光面の回転に応じた変
化を有するものとなる読取情報信号RFがバッファメモリ
37に送出される状態とされる。それにより、0次光ビー
ムL0,1次回折光ビームL1a及びL1b、及び、2次回折光ビ
ームL2a及びL2bのいすれもが、光磁気ディスク10の記録
トラック形成領域10aを形成する垂直磁化膜に、電磁石1
2により作用される磁界に基づく磁化方向反転領域を形
成することができないものとされ、そのうちの0次光ビ
ームL0が、到達した記録トラックにおいて反射されるに
際し、そこに記録された情報に対応する磁化方向反転パ
ターンに応じた偏光面の回転を生じたものとされる。即
ち、0次光ビームL0による、光磁気ディスク10の記録ト
ラック形成領域10aにおける記録トラックに記録された
情報の読取りが行われるのであり、読取情報信号RFに基
づいて再生出力端子40に再生情報信号Sxが得られる。
斯かる場合には、光磁気ディスク10の記録トラック形
成領域10aにおける、0次光ビームL0が到達する記録ト
ラックとそれに隣接する進み側の記録トラックとの間を
含む位置、及び、0次光ビームL0が到達する記録トラッ
クとそれに隣接する遅れ側の記録トラックとの間を含む
位置、に夫々到達する1次回折ビームL1a及びL1bは、各
到達位置において反射されるに際し、0次光ビームL0が
到達する記録トラックからの変位に応じた強度変化を生
じたものとされ、また、トラッキング駆動部33からのト
ラッキング駆動信号SDtがスイッチ35を介して端子23bに
供給される状態とされる。
そして、このような情報再生が行われるにあたり、光
磁気ディスク10の予備記録部に、光磁気ディスク10の記
録トラック形成領域10aにおける欠陥部分の位置をあら
わす情報としてアドレスADs及びADeが書き込まれている
場合には、読取信号制御手段を形成する状態におかれた
制御ユニット36が、は、そのアドレスADs及びADeを記憶
し、0次光ビームL0が光磁気ディスク10の記録トラック
形成領域10aにおける欠陥部分に入射する状態となった
とき、その欠陥部分に対する読取りがなされて得られる
読取出力が、再生情報信号Sxの形成に供されるべき読取
信号中に混入しないようになす再生制御を行う。
このような制御ユニット36による再生制御は、例え
ば、第4図に示されるフローチャートに従って行われる
ものとされ、以下に、制御ユニット36において行われる
斯かれ再生制御について、第4図のフローチャートにお
ける各ステップを参照して述べる。
先ず、制御ユニット36から、スレッド送り駆動部14に
制御信号Cdが供給されるとともに、トラッキング駆動部
33に制御信号Ctが供給されて、光磁気ディスク10の記録
トラック形成領域10aにおける0次光ビームL0の入射位
置が、光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10aに
予め設定された予備記録部に移行せしれられて、予備記
録部に対する読取りが行われ(ステップ21)、そのとき
信号処理回路部31から得られる読取情報信号RFにより、
予備記録部に、光磁気ディスク10の記録トラック形成領
域10aにおける欠陥部分の位置をあらわす情報としてア
ドレスADs及びADeが書き込まれているか否かが判断され
る(ステップP22)。その結果、ドレスADs及びADeが書
き込まれていない場合には、制御ユニット36による上述
の再生制御は終了し、通常の情報読取動作が開始され
る。一方、ステップP22における判断の結果、予備記録
部に、アドレスADs及びADeが書き込まれている場合に
は、書き込まれているアドレスADs及びADeの全てが、制
御ユニット36に内蔵されたメモリに記憶され、その後通
常の情報読取動作が開始される状態とされる。即ち、制
御ユニット36に内蔵されたメモリには、実質的に光磁気
ディスク10の記録トラック形成領域10aにおける欠陥部
分に対応するアドレス範囲をあらわすアドレス(ADs及
びADe)の全てが記憶されることになる(ステップP2
3)。
通常の情報読取動作が開始された後、0次光ビームア
ドレス情報DA0が示すアドレスADrが、ステップP23にお
いて記憶されたアドレスADsより所定の値βだけ小なる
アドレスADs−βとなったか否かが判断される(ステッ
プP24)。アドレスADrがアドレスADs−βとなっていな
いときには、アドレスADs−βとなるまでステップP24の
判断が繰り返され、アドレスADrがアドレスADs−βとな
ったときには、制御ユニット36からトラッキング・ホー
ルド部34に制御信号Chが供給されて、トラッキング・ホ
ールド部34がそのときトラッキング駆動部33から得られ
るトラッキング駆動信号SDtをトラッキングホールド信
号SHtとして送出する状態とされるともに、制御ユニッ
ト36からスイッチ35に制御信号Csが供給されて、スイッ
チ35が、トラッキング・ホールド部34からのトラッキン
グホールド信号SHtを取り出す状態とされる(ステップP
25)。また、それとともに、制御ユニット36から再生系
のバッファメモリ37に制御信号Cr1が供給されて、バッ
ファメモリ37への読取情報信号RFの書込まが停止せしめ
られる(ステップP26)。それにより、光磁気ディスク1
0の記録トラック形成領域10aにおける0次光ビームL0の
トラッキング状態が、トラッキングホールド信号SHtに
よって、トラッキングホールド信号SHtが端子23bに供給
される直前の状態にホールドされるとともに、読取情報
信号RFのバッファメモリ37への書込みが行われない状態
とされる。
このようなステップP25及びステップP26における処理
がなされる期間に、光磁気ディスク10の記録トラック形
成領域10aにおける0次光ビームL0の入射位置がアドレ
ス値βだけ進むことになるようにアドレス値βが選定さ
れており、従って、光磁気ディスク10の記録トラック形
成領域10aにおける0次光ビームL0のトラッキング状態
がトラッキングホールド信号SHtによってホールドされ
るとともに、読取情報信号RFのバッファメモリ37への書
込みが行われない状態が開始されるとき、光磁気ディス
ク10の記録トラック形成領域10aにおける0次光ビームL
0の入射位置は、光磁気ディスク10の記録トラック形成
領域10aにおける欠陥部分の始端部に対応するアドレスA
Dsにあることになる。
次に、0次光ビームアドレス情報DA0が示すアドレスA
Drが、ステップP23において記憶されたアドレスADeより
所定の値β′だけ小なるアドレスADe−β′となったか
否かが判断される(ステップP27)。その結果、アドレ
スADrがアドレスADe−β′となっていないときには、ア
ドレスAD−β′となるまでステップP27の判断が繰り返
され、アドレスADrがアドレスADe−β′となったときに
は、制御ユニット36からトラッキング・ホールド部34へ
の制御信号Chの供給が停止されて、トラッキング・ホー
ルド部34がトラッキングホールド信号SHtの送出を行わ
ない状態とされるとともに、制御ユニット36からスイッ
チ35への制御信号Csの供給も停止されて、スイッチ35
が、トラッキング駆動部33からのトラッキング駆動信号
SDtを取り出す状態とされる(ステップP28)。また、そ
れとともに、制御ユニット36からバッファメモリ37に制
御信号CR1に代えて制御信号CR2が供給され、読取情報信
号RFのバッファメモリ37への書込みが再開される(ステ
ップP29)。それにより、光磁気ディスク10の記録トラ
ック形成領域10aにおける0次光ビームL0のトラッキン
グ状態が、トラッキング駆動信号SDtによって制御され
るとともに、読取情報信号RFがバッファメモリ37に書き
込まれる状態とされる。
このようなステップP28及びステップP29における処理
がなされる期間より若干短い期間に、光磁気ディスク10
の記録トラック形成領域10aにおける0次光ビームL0の
入射位置がアドレス値β′だけ進むことになるようにア
ドレス値β′が選定されており、従って、光磁気ディス
ク10の記録トラック形成領域10aにおける0次光ビームL
0のトラッキング状態がトラッキング駆動信号SDtによっ
て制御されるとともに、読取情報信号RFがバッファメモ
リ37に書き込まれる状態が開始されるとき、光磁気ディ
スク10の記録トラック形成領域10aにおける0次光ビー
ムL0の入射位置は、光磁気ディスク10の記録トラック形
成領域10aにおける欠陥部分の終端部に対応するアドレ
スADeを越えた所にあることになる。従って、0次光ビ
ームL0の入射位置のアドレスが、少なくとも制御ユニッ
ト36に内蔵されたメモリに記憶されたアドレス(ADs及
びADe)があらわすアドレス範囲にあるとき、読取情報
信号RFのバッファメモリ37への書込みが行われないこと
になる。
その後、ステップP23において記憶されたアドレスADs
及びADeであって、上述のものとは別のものが残存して
いるか否かが判断され(ステップP30)、別のアドレスA
Ds及びADeがある場合には、ステップP24以降の各ステッ
プが繰り返される。また、ステップP30での判断の結
果、別のアドレスADs及びADeがない場合には、制御が終
了する。
G−4 実施例における光検出部及び信号処理回路部の
具体構成(第5図) 第5図は、第1図示される例における光検出部30と信
号処理回路部31との具体構成例を示す。
この具体構成例においては、光検出部30が、反射0次
光ビームL0′から得られたs偏光成分から成る光ビーム
L0s′を受けてその検出を行う感光素子81,反射2次回折
光ビームL2a′から得られたs偏光成分から成る光ビー
ムL2as′を受けてその検出を行う感光素子82,反射2次
回折光ビームL2b′から得れらたS偏光成分から成る光
ビームL2bs′を受けてその検出を行う感光素子83,反射
0次光ビームL0′から得られたP偏光成分から成る光ビ
ームL0p′を受けてその検出を行う感光素子84,反射2次
回折光ビームL2a′から得られたP偏光成分から成る光
ビームL2ap′を受けてその検出を行う感光素子85,反射
2次回折光ビームL2b′から得られたP偏光成分から成
る光ビームL2bp′を受けてその検出を行う感光素子86,
反射0次光ビームL0′から得られたs偏光成分及びP偏
光成分が合成されて成る光ビームL0spを受けてその検出
を行う4個の感光素子87A,87B,87C及び87D,反射1次回
折光ビームL1a′から得られたs偏光成分及びP偏光成
分が合成されて成る光ビームL1aspを受けてその検出を
行う一対の感光素子88A及び88B,反射1次回折光ビームL
1b′から得られたS偏光成分及びP偏光成分が合成され
て成る光ビームL1bspを受けてその検出を行う一対の感
光素子89A及び89B、及び、反射2次回折光ビームL2a′
から得られたS偏光成分及びP偏光成分が合成されて成
る光ビームL2aspを受けてその検出を行う一対の感光素
子90A及び90Bを含むものとされる。
そして、感光素子81から得られる検出出力信号と感光
素子84から得られる検出出力信号とが信号処理回路部31
における減算部91に供給されて、両検出出力信号の差が
とられ、減算部91から0次光ビームL0による読取情報信
号RFが得られる。また、感光素子82から得られる検出出
力信号と感光素子85から得られる検出出力信号とが信号
処理回路部31における減算部92に供給されて、両検出出
力信号の差がとられ、減算部92から2次回折光ビームL2
aによる読取情報信号ARFが得られる。さらに、感光素子
83から得られる検出出力信号と感光素子86から得られる
検出出力信号とが信号処理回路部31における減算部93に
供給されて、両検出主力信号の差がとられ、減算部93か
ら2次回折光ビームL2bによる読取情報信号RRFが得られ
る。
読取情報信号RF,ARF及びRRFは、スイッチ95に供給さ
れ、スイッチ95により、端子95aに供給される選択制御
信号Szに応じて、選択的に取り出される。斯かる読取情
報信号RF,ARF及びRRFの選択取出しは、光磁気ディスク1
0に対して記録情報データDrに基づく新たな情報の記録
が継続的に行われる記録態様がとられるときには、読取
情報信号RRFが取り出され、光磁気ディスク10からの情
報の再生がなされる場合には、読取情報信号RFが取り出
されるようになされて行われる。
また、感光素子87A〜87Dから得られる検出出力信号W
a,Wb,Wc及びWd,感光素子88A及び88Bから得られる検出出
力信号We及びWf,感光素子89A及び89Bから得られる検出
出力信号Wg及びWh、及び、感光素子90A及び90Bから得ら
れる検出出力信号Wi及びWjが、信号処理回路部31に供給
される。
それに基づいて、信号処理回路部31においては、検出
出力信号Waと検出出力信号Wcとが加算部96に供給され
て、和の出力信号Wa+Wcが得られるとともに、検出出力
信号Wbと検出出力信号Wdとが加算部97に供給されて、和
の出力信号Wb+Wdが得られる。そして、減算部98におい
て、和の出力信号Wa+Wcと和の出力信号Wb+Wdとの差が
とられ、差の出力信号(Wa+Wc)−(Wb+Wd)がフォー
カス・エラー信号Sfとして得られる。即ち、この場合、
反射0次光ビームL0′に基づいて、所謂、非点収差法に
よるフォーカス、エラー信号Sfの形成がなされることに
なる。
また、検出出力信号Waと検出出力信号Wbとが加算部99
に供給されて、和の出力信号Wa+Wbが得られるととも
に、検出出力信号Wcと検出出力信号Wdとが加算部100に
供給されて、和の出力信号Wc+Wdが得られる。そして、
減算部101において、和の出力信号Wa+Wbと和の出力信
号Wc+Wdとの差がとられ、差の出力信号(Wa+Wb)−
(Wc+Wd)が得られる。さらに、検出出力信号Wgと検出
出力信号Whとが減算部102に供給されて、差の出力信号W
g−Whが得られる。そして、減算部103において、差の出
力信号(Wa+Wb)−(Wc+Wd)と差の出力信号Wg−Whと
の差がとられ、差の出力信号〔(Wa+Wb)−(Wc+W
d)〕−(Wg−Wh)がトラッキング・エラー信号Stとし
て得られる。即ち、この場合、反射0次光ビームL0′と
反射1次回折光ビームL1b′とに基づいて、所謂、ディ
ファレンシャル・プッシュ・プル法によるトラッキング
・エラー信号Stの形成がなされることになる。
そして、減算部101から得られる差の出力信号(Wa+W
b)−(Wc+Wd)がアドレス検出部104に供給され、アド
レス検出部104から、光磁気ディスク10の記録トラック
形成領域10aにおける0次光ビームL0の入射位置をあら
わす0次光ビームアドレス情報DA0が得られる。
一方、検出出力信号Wiと検出出力信号Wjとが加算部10
5に供給されて、和の出力信号Wi+Wjが得られるととも
に、検出出力信号Wiと検出出力信号Wjとが減算部に供給
されて、差の出力信号Wi−Wjが得られる。そして、減算
部106から得られる差の出力信号Wi−Wjがアドレス検出
部107に供給され、アドレス検出部107から、光磁気ディ
スク10の記録トラック形成領域10aにおける2次回折光
ビームL2aの入射位置をあらわす2次回折光ビームアド
レス情報DA2が得られる。さらに、減算部92から得られ
る読取情報信号ARFに加えて、加算部105から得られる和
の出力信号Wi+Wjと減算部106から得られる差の出力信
号Wi−Wjとが欠陥検出部108に供給され、欠陥検出部108
から、光磁気ディスク10の記録トラック形成領域10aに
おける欠陥部分に応じたものとされる欠陥検出信号SDF
が得られる。
H 発明の効果 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る情報記録
装置によれば、情報の書込み及び読取りが可能とされ
た、光磁気ディスク等の記録媒体に、光ビームを入射さ
せて情報の記録を行うにあたり、記録媒体における情報
の書込みがなされる位置に先立つ位置において記録媒体
の欠陥部分の検出がなされ、欠陥部分が検出されると、
その検出された欠陥部分に対して情報の書込み動作が行
われないようにされるので、記録媒体に対する情報の書
込みにあたって、記録媒体における欠陥部分についての
対処が即時に、しかも適切かつ確実に行われることにな
り、従って、比較的長い時間に亙って連続するものとさ
れた記録情報の書込みに際して、記録媒体における欠陥
部分があらわされる場合にも、別段の支障なく書込みを
適正に継続されることができることになる。さらに、例
えば、情報の書込みに関与する光ビームが欠陥部分に入
射している間にトラッキング状態が乱されることがない
ようにする処置がとられるようになすこと、及び、情報
の書込みがなされなかった欠陥部分の位置をあらわす情
報が、例えば、記録媒体に設けられた予備記録部に書き
込まれるようになすこともできる。
また、本発明に係る情報再生装置においては、情報の
読取りが可能とされた、光磁気ディスク等の記録媒体
に、光ビームを入射させて情報の再生を行うにあたり、
欠陥検出手段により検出された記録媒体における欠陥部
分についての読取りがなされて得られる不適切な読取信
号が、メモリ手段を経て再生信号形成部に供給されるこ
とが回避されるので、記録媒体からの情報の読取りにあ
たって、記録媒体における欠陥部分についての対処が即
時に、しかも、適切かつ確実に行われることになり、再
生信号形成部に供給される読取信号中に、記録媒体にお
ける欠陥部分に起因する不所望なノイズ成分が混入する
ことを防止することができる。さらに、例えば、光ビー
ムが欠陥部分に入射している間にトラッキング状態が乱
されることがないようにする処置がとらえるようになす
こともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る情報記録および再生装置の一例を
示す概略構成図、第2図は第1図に示される例により光
磁気ディスクに入射される光ビームの説明に供される
図、第3図は第1図に示される例における情報記録動作
に係る制御の説明に供されるフローチャート、第4図は
第1図に示される例における情報再生動作に係る制御の
説明に供されるフローチャート、第5図は第1図に示さ
れる例に用いられる光検出部及び信号処理回路部の具体
構成例を示すブロック図である。 図中、10は光磁気ディスク、11はディスク装着部、12は
電磁石、16は対物レンズ、17は光学系構成部、18はレー
ザ素子、21はグレーティング、22はビームスプリッタ、
30は光検出部、31は信号処理回路部、36は制御ユニッ
ト、37及び44はバッファメモリ、38はデコーダ、43はエ
ンコーダ、104及び107はアドレス検出部、108は欠陥検
出部である。
フロントページの続き (72)発明者 菱田 一幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−70927(JP,A) 特開 昭63−152040(JP,A) 特開 昭62−51035(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報の書込み及び読取りが可能とされた記
    録媒体が装着される記録媒体支持部と、 該記録媒体支持部に装着された記録媒体に、該記録媒体
    に対する情報の記録に関与する第1の光ビームを入射さ
    せるとともに、上記記録媒体に対する情報の記録に関与
    しない第2の光ビームを上記記録媒体における上記第1
    の光ビームの入射位置を先行する位置に入射される光学
    系と、 記録情報が供給されるとき、該記録情報を上記記録媒体
    における上記第1の光ビームの入射位置に記録されるも
    のとなす記録手段と、 記録情報の書込みがなされるとともに、書き込まれた記
    録情報が上記記録手段に供給されるべく読み出されるメ
    モリ手段と、 上記記録媒体からの上記第2の光ビームを検出して得ら
    れる検出出力に基づいて、上記記録媒体における欠陥部
    分を検出する欠陥検出手段と、 上記記録媒体からの上記第1の光ビームを検出して得ら
    れる検出出力に基づいて、上記記録媒体における上記第
    1の光ビームの入射位置のアドレスを検出する第1のア
    ドレス検出部と、 上記記録媒体からの上記第2の光ビームを検出して得ら
    れる検出出力に基づいて、上記記録媒体における上記第
    2の光ビームを入射位置のアドレスを検出する第2のア
    ドレス検出部と、 上記欠陥検出手段により上記欠陥部分が検出されるとき
    上記第2のアドレス検出部により検出されるアドレス範
    囲をあらわすアドレスを記憶し、上記第1のアドレス検
    出部により検出されるアドレスが、少なくとも記憶され
    た上記アドレスがあらわすアドレス範囲にあるとき、上
    記メモリ手段から上記記録手段への記録情報の供給を禁
    止する記録情報供給制御手段と、 を備えて構成される情報記録装置。
  2. 【請求項2】情報の読取りが可能とされた記録媒体が装
    着される記録媒体支持部と、 該記録媒体支持部に装着された上記記録媒体に、該記録
    媒体らの情報の読取りを行うための光ビームを入射させ
    る光学系と、 上記記録媒体からの上記光ビームを検出して得られる検
    出出力に基づいて、上記記録媒体からの読取信号を得る
    情報読取部と、 上記読取信号の書込みがなされるとともに、書き込まれ
    た読取信号が再生信号形成部に供給されるべく読み出さ
    せるメモリ手段と、 上記記録媒体からの上記光ビームを検出して得られる検
    出出力に基づいて、上記記録媒体における上記光ビーム
    の入射位置のアドレスを検出するアドレス検出部と、 上記記録媒体における欠陥部分に対応するアドレス範囲
    をあらわすアドレスを記憶し、上記アドレス検出部によ
    り検出されるアドレスが、少なくとも記憶された上記ア
    ドレスがあらわすアドレス範囲にあるとき、上記メモリ
    手段に対する読取信号の書込みを禁止する読取信号制御
    手段と、 を備えて構成される情報再生装置。
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JPS6251035A (ja) * 1985-08-30 1987-03-05 Canon Inc 光学式情報記録再生装置
JP2589072B2 (ja) * 1986-09-11 1997-03-12 三洋電機株式会社 デイスク再生装置
JPH0695398B2 (ja) * 1986-12-16 1994-11-24 日本電気株式会社 光デイスク欠陥位置記録装置

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