JP2001110084A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JP2001110084A
JP2001110084A JP28446599A JP28446599A JP2001110084A JP 2001110084 A JP2001110084 A JP 2001110084A JP 28446599 A JP28446599 A JP 28446599A JP 28446599 A JP28446599 A JP 28446599A JP 2001110084 A JP2001110084 A JP 2001110084A
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Masato Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録用光束の反射光が光検出器に漏れ込み、
AF制御に悪影響を与えるため、記録ピット形状に影響
を与え、再生信号品位が劣化する。 【解決手段】 光合波器106と光検出器120の間に
光カード1からの反射光のうち再生用光束は透過し、記
録用光束は反射する波長分離手段を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学的情報記録媒体
に情報を記録し、あるいは記録情報を再生する光学的情
報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的に情報の記録及び再生する
記録媒体としては、ディスク状、カード状、テープ状の
もの等各種のものが知られている。これらの情報記録媒
体に情報を記録する場合は、記録媒体の特性に応じて形
状変化や反射率変化、あるいは構造変化を起こさせるに
充分なパワーの光スポットを照射することにより行う。
また、記録情報を再生する場合は、記録媒体に記録が行
われない程度の一定パワーの光スポットで情報ピット列
を走査し、記録媒体からの反射光又は透過光を検出し、
得られた検出信号を用いて所定の信号処理を行うことに
より記録情報の再生を行う。
【0003】このような記録媒体の情報の記録、再生に
用いられる光ヘッドは、記録媒体に対しその情報領域の
情報ピットからなる情報トラック方向及び情報トラック
を横切る方向に相対的に移動可能に構成され、この両方
向への相対的移動により光スポットを所望の情報トラッ
クにアクセスしてその情報トラックへの走査を行う。光
ヘッドには、光ビームを絞り込むための絞り込み用レン
ズが設けられ、このレンズとしては対物レンズが用いら
れる。対物レンズはその光軸方向(フォーカス方向)及
び光軸に垂直方向、即ち、記録媒体の情報トラックに直
交方向(トラッキング方向)にそれぞれ独立して移動で
きるように光ヘッドに保持されている。このような対物
レンズの保持は、弾性部材を介して行われ、対物レンズ
のフォーカス、トラッキング方向の移動は磁気的相互作
用を利用してアクチュエータによって駆動するのが一般
的である。
【0004】図3は追記型光カードの模式的平面図であ
る。光カードの情報記録面には多数の情報トラック2と
トラッキングトラック4が互いに交互に配されている。
また光カードには情報トラック2へのアクセスの基準位
置となるホームポジション3が設けられている。ホーム
ポジション3は光学的情報記録再生装置に挿入された光
カードの情報の記録及び再生動作の開始位置、あるいは
光スポットの待機位置として用いられ、オートフォーカ
スの引込み位置でもある。そのため、ホームポジション
3には情報トラックと同一の光反射率を得るために、情
報トラックと同一の記録層が設けられている。但し、ト
ラッキングトラックは機能上必要ないため設けられてお
らず平坦面である。
【0005】情報トラック2はホームポジション3に近
い方から順に2−1、2−2、2−3…というように配
列されている。また、図4に示すようにこれら各情報ト
ラック2に隣接してトラッキングトラックが4−1、4
−2、4−3…というように配されている。これらのト
ラッキングトラックは情報記録再生時の光スポット走査
の際に光スポットが目的の情報トラックから逸脱しない
ように制御するオートトラッキング(以下ATと略す)
のためのガイドとして用いられる。
【0006】このようなAT制御は光ヘッドにおいて光
スポットの情報トラックからのズレ(AT誤差)を検出
し、AT制御回路において対物レンズをトラッキング方
向に駆動するトラッキングアクチュエータにフィードバ
ックすることにより、対物レンズをトラッキング方向
(D方向)に移動させて光スポットが目的の情報トラッ
クから逸脱しないように制御を行う。また、情報の記録
再生時において光スポットを情報トラックに走査する際
に光ビームを光カードの記録面上に適当な大きさのスポ
ット状とする(合焦)ために、対物レンズに対してオー
トフォーカス(以下AFと略す)制御を行う。このよう
なAF制御は光ヘッドにおいて光スポットの合焦状態か
らのズレ(AF誤差)を検出し、AF制御回路において
対物レンズをフォーカス方向に移動させるフォーカスア
クチュエータにフィードバックすることにより、対物レ
ンズをフォーカス方向に移動させて光スポットが光カー
ドの記録層に合焦するように制御を行う。
【0007】ここで、図4においてS1、S2、S3、
S4は光カード1上に照射された光スポットを示してい
る。そのうちトラッキングトラック4−2、4−3に一
部がかかったS2とS3の光スポットを使用してAT制
御を行う。また、S1の光スポットを使用してAF制御
及び情報ピットの再生を行い、S4の光スポットで情報
ピットの記録を行う。なお、図中5−1〜3は情報ピッ
ト列、6−1〜3はそれぞれ情報ピット列5−1〜3の
両側に配されたトラック番号(アドレス)である。各情
報トラックにはその位置が何番目のトラックであるかを
示すトラック番号が配されている。また、情報領域であ
る情報トラック2の幅はトラッキングトラック4の幅よ
りも広く、規格上トラッキングトラック2の幅は約3μ
m、情報トラック4の幅は9μm、情報ピット幅は約3
μmである。
【0008】図5は光カードを情報記録媒体として用い
た光学的情報記録再生装置の光学系の例を示す構成図で
ある。図5において、10は再生用光源である再生用半
導体レーザ、11は記録用光源である記録用半導体レー
ザである。12と13はコリメータレンズ、14は回折
格子、15は光分割器であるハーフミラー、16は光合
波器であるダイクロイックプリズム、17は対物レン
ズ、18は球面レンズ、19はシリンドリカルレンズ、
20は光検出器である。光検出器20は図6に示すよう
に4分割受光素子20−1〜20−4と、受光素子20
−5、20−6から構成されている。
【0009】再生用半導体レーザ10から発した光束は
図5の紙面に垂直な直線偏光光束であり、コリメータレ
ンズ12で平行光束となって回折格子14に入射し、回
折格子14で複数の回折光束に分割される。分割された
回折光のうち0次回折光は情報の再生とAF制御に、2
つの±1次回折光はAT制御に用いられる。この3つの
回折光束はハーフミラー15で反射され、ダイクロイッ
クプリズム16を透過し、対物レンズ17に入射する。
対物レンズ17に入射した光束は光微小スポットに絞ら
れ、光カード1上に集束される。この集束された光が図
4に示す微小光スポットS2(+1次回折光)、S1
(0次回折光)、S3(−1次回折光)である。光スポ
ットS1は前述のように再生とAF制御に用いられ、S
2とS3はAT制御に用いられる。
【0010】光カード1上におけるスポットの位置は、
図4に示すように光スポットS2とS3は隣接する2本
のトラッキングトラック上に位置し、スポットS1はト
ラッキングトラック間の情報領域である情報トラック2
上に位置している。なお、光スポットS2とS3のトラ
ッキングトラックのかかり具体は、所望のAT制御がで
きるように回折格子14を光軸中心に回転させることで
回転微調整を行う。こうして光カード1上に光スポット
が照射され、その一部は光カード面で反射して対物レン
ズ17に入射する。この反射光はダイクロイックプリズ
ム16及びハーフミラー15を透過し、球面レンズ18
とシリンドリカルレンズ19からなるセンサレンズ系を
透過して光検出器20に入射する。
【0011】一方、記録用半導体レーザ11から発した
光束は図5の紙面に平行な直線偏光光束であり、コリメ
ータレンズ13で平行光束とされ、ダイクロイックプリ
ズム16で反射され、更に対物レンズ17で光カード1
上に光スポットとして照射される。この照射された光ス
ポットによって情報の記録を行う。記録光の一部は光カ
ード1で反射され、対物レンズ17を透過してダイクロ
イックプリズム16で反射される。ここで、半導体レー
ザ10及び11の波長と、ハーフミラー15及びダイク
ロイックミラー16の波長特性について説明する。再生
用半導体レーザ10の波長は、例えば、790nm、記
録用半導体レーザの波長は830nmである。
【0012】図7はハーフミラー15の波長特性を示
す。ハーフミラー15は790nmから830nmの間
では、P偏光成分及びS偏光成分ともに約50%透過
し、約50%反射する。図8はダイクロイックプリズム
16の波長特性を示す。ダイクロイックプリズム16は
830nmのP偏光成分はほぼ反射し、S偏光成分はほ
ぼ透過する。また、ダイクロイックプリズム16には7
90nmのP偏光成分及びS偏光成分は透過する特性の
膜が蒸着してある。故に、波長830nmの記録用半導
体レーザ11から発した光は光カード1で反射され、再
び半導体レーザ11に戻る系である。また、790nm
の再生用半導体レーザ10から発した光は光カード1で
反射され、光検出器20に向かう系である。
【0013】図6は信号処理回路を示す回路図である。
図6において、20は図5の光検出器であり、前述のよ
うに4分割受光素子20−1〜4と受光素子20−5、
20−6からなっている。各受光素子の受光面上の光ス
ポットS1、S2、S3は光カードからの反射光を示し
ている。AT制御用光スポットS2、S3はそれぞれ受
光素子20−5、20−6で受光され、AF制御及び再
生用光スポットは4分割受光素子20−1〜4で受光さ
れる。受光素子20−5と20−6の出力信号は減算回
路122に出力され、減算回路122でその差分を検出
することでAT制御信号が生成される。また、4分割受
光素子20−2と20−4の出力信号は加算回路111
で、受光素子20−1と20−3の出力信号は加算回路
112でそれぞれ加算される。加算回路111と112
の出力信号は減算回路121で差が検出され、AF制御
信号として出力される。また、加算回路111と112
の出力は加算回路113で加算され、4分割受光素子の
総和信号が情報再生信号RFとして出力される。
【0014】AT制御信号は図示しないAT制御回路に
出力され、AT制御回路でAT制御信号に基づいてAT
アクチュエータ(図示せず)を駆動し、対物レンズ17
をトラッキング方向に変位させることによりAT制御を
行う。また、AF制御回路(図示せず)ではAF制御信
号に基づいてAFアクチュエータ(図示せず)を駆動
し、対物レンズ17をフォーカス方向に変位させること
によりAF制御を行う。情報の再生はAT/AF制御を
行いながら再生用光ビームを光カードのトラックに走査
し、再生回路(図示せず)において情報再生信号RFを
用いて2値化、復調等の所定の信号処理を行うことによ
り記録情報の再生を行う。また、情報を記録する場合
は、記録データを所定の変調方式で変調し、得られた記
録信号に応じて記録用半導体レーザ11を駆動する。そ
してAT/AF制御を行いながら記録信号に応じて強度
変調された記録用光ビームを目的のトラックに走査する
ことにより情報の記録を行う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
2光源で構成した光ヘッドにおいて重要なことは、再生
用光スポットと記録用光スポットが光カードの媒体面に
焦点を結ぶようにし、且つ、再生用光スポットと記録用
光スポットを情報トラックのほぼ中央に位置させること
にある。従来においては図4に示すように光カードの媒
体面上で再生用光スポットと記録スポットを一致させて
いる。また、情報の記録は記録用半導体レーザ11から
の光をダイクロイックプリズム16で反射し、光カード
1に照射することで行っている。この時、記録光の一部
は光カード1で反射され、対物レンズ17を透過し、更
にダイクロイックプリズム16で反射され、記録用半導
体レーザ11側に戻る。
【0016】しかしながら、図8に示すダイクロイック
プリズム16の膜特性でも明らかなように、ダイクロイ
ックプリズム16に入射する光は100%記録用半導体
レーザ11側に反射されるわけではなく、数%の光はダ
イクロイックプリズム16を透過し、更に図7のハーフ
ミラー15の膜特性よりハーフミラー15を透過して光
検出器20の再生及びAF制御を行う4分割受光素子に
入射する。AF制御は4分割受光素子において2組の対
角方向の受光素子の和信号の差信号を用いて行う。この
時、図9に示すように4分割受光素子上に記録光スポッ
トS4が再生光スポットS1に略一致する状態で入射す
ると、4分割受光素子の受光量は再生時よりも記録時の
ほうが大きくなる。
【0017】例えば、光カード1面での再生用光スポッ
トのパワーを0.1mW、記録パワーを10mW、光カ
ード1の反射率を20%、ダイクロイックプリズム16
の記録波長の透過率を3%、再生波長の透過率を97
%、ハーフミラー15の記録・再生両波長の透過率を5
0%とすると、光検出器に到達する記録光量Pw、同再
生光量をPrは、 Pw=10mW×0.2×0.03×0.5=0.03
mW Pr=0.1mW×0.2×0.97×0.5=0.0
1mW となる。即ち、再生光量の約3倍の記録光が光検出器に
入射する。この場合、AF制御において再生パワーと記
録パワーとで電気的にゲイン切換えを行い、記録光の変
調成分を除去することが考えられる。図10はゲイン切
換え回路131から134を有する信号処理回路を示し
ている。各ゲイン切換回路はゲイン切換信号に応じて受
光素子の出力信号を増幅するゲインを切り換え、一定レ
ベルの信号に補正する。ゲイン切換信号は記録信号を用
いればよい。しかし、このようなゲイン切換え回路を追
加することは、電気回路の複雑化やコストアップを招く
ことになる。
【0018】また、再生用光スポットと記録用光スポッ
トのそれぞれの中心を安定して一致させることは至難の
わざであり、図11(a)に示すように再生用光スポッ
トS1と記録用光スポットS4のずれは必ず発生する。
再生用光スポットS1に対しては4分割受光素子の位置
調整が行われており、その状態で記録用光スポットS4
の中心が4分割線の交点からずれて入射すると、4分割
受光素子のそれぞれの受光量のバランスがくずれてしま
う。AF制御では4分割受光素子の2組の対角和信号の
差信号がゼロになるように制御するため、記録用光スポ
ットの影響で対物レンズによる各スポットの合焦ポイン
トは媒体面からずれ、媒体面での各スポットはデフォー
カス状態になる。即ち、AF方向にオフセットが発生す
る。図11(b)はこのように各スポットがデフォーカ
ス状態になった場合の光検出器面における光スポットを
示している。よって、このデフォーカス状態が発生する
と記録時に記録ピットの形状に影響を与え、再生時に再
生信号の品位の劣化を招くという問題があった。
【0019】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、記録
用光束の光検出器への漏れ込みを防ぎ、情報の記録や再
生を安定して行うことが可能な光学的情報記録再生装置
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような目的
は、互いに波長の異なる再生用光源及び記録用光源と、
前記再生用光源から発した再生用光束の一部を記録媒体
側に反射するハーフミラーと、前記ハーフミラーから反
射された再生用光束を透過し、前記記録用光源から発し
た記録用光束を反射し、再生用光束と記録用光束を合波
して記録媒体に照射する光合波器と、前記ハーフミラー
の記録媒体側とは反対側に設けられ、前記記録媒体によ
る反射光を検出する光検出器とを備え、前記記録用光源
からの記録用光束を記録媒体に照射することにより情報
の記録を行い、前記再生用光源からの再生用光束を記録
媒体に照射し、前記光検出器で検出された信号に基づい
て記録情報を再生する光学的情報記録再生装置におい
て、前記光合波器と光検出器の間に前記記録媒体からの
反射光のうち再生用光束は透過し、記録用光束は反射す
る波長分離手段を設けたことを特徴とする光学的情報記
録再生装置によって達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施形態の構成を示す図である。なお、図1では光学
的情報記録再生装置の光学系(光ヘッド)のみ示してい
る。また、記録媒体としては図3の光カード1を用いる
ものとする。図1において、100は再生用半導体レー
ザ、101は記録用半導体レーザである。再生用半導体
レーザ100の波長は790nm、記録用半導体レーザ
101の波長は830nmである。また、102と10
3はコリメータレンズ、104は回折格子、105はハ
ーフミラー、106は光合波器であるダイクロイックミ
ラー、107は対物レンズ、108は球面レンズ、10
9はシリンドリカルレンズ、120は光検出器である。
光検出器120は図6に示すように4分割受光素子20
−1〜20−4及び受光素子20−5、20−6から構
成されている。
【0022】ここで、光合波器106の光検出器20側
の面P及びハーフミラー105の光カード1側の面Qに
は、それぞれ再生光束は透過し、記録光束は反射する波
長分離膜であるダイクロイックミラー膜が形成されてい
る。各波長分離膜の膜特性は図8に示すものと同じで、
再生光束の波長は97%透過し、記録光束の波長は3%
透過(残り97%を反射)する特性を有している。ま
た、ハーフミラー105の特性は図7に示すものと同じ
で、記録・再生両光束の波長では50%透過する特性を
有している。
【0023】再生用半導体レーザ100から発した光束
はコリメータレンズ102で平行化された後、回折格子
104で3つの光束(0次回折光、±1次回折光)に分
割される。分割された光束はハーフミラー105、ダイ
クロイックミラー106を経由して対物レンズ107に
入射し、対物レンズ107により絞られ、図4に示すよ
うに光カード1上に光スポットS1、S2、S3として
照射される。光スポットS1は再生、AF制御、光スポ
ットS2、S3はAT制御に用いられる。記録用半導体
レーザ101から発した光束はコリメータレンズ103
で平行化された後、ダイクロイックミラー106で反射
され、対物レンズ107に入射する。そして、対物レン
ズ107で絞られ、図4に示すように光カード1上に光
スポットS4として照射される。光スポットS4は情報
の記録に用いられる。
【0024】光カード1から反射した光束は、対物レン
ズ107、ダイクロイックミラー106、球面レンズ1
08、シリンドリカルレンズ109を通って光検出器1
20で検出される。この場合、ハーフミラー105、ダ
イクロイックミラー106には、記録用光束は反射し、
再生用光束は透過する波長分離膜が形成されているの
で、光検出器120に入射する記録用光束の量を著しく
低減することができる。光検出器120の各受光素子の
出力は図6の信号処理回路で処理され、AT制御信号、
AF制御信号が生成される。記録再生時にはAT、AF
制御信号をもとにAT制御とAF制御を行う。
【0025】情報を記録する場合は、図示しない機構に
より光ヘッドと光カード1を相対的にトラック方向に移
動させて記録用半導体レーザ101を記録信号に応じて
駆動し、強度変調された記録用光スポットS4を情報ト
ラック上に走査することにより情報の記録を行う。ま
た、情報を再生する場合は、同様に光ヘッドと光カード
1を相対的にトラック方向に移動させて再生用半導体レ
ーザ100からの再生用光スポットS1を情報トラック
上に走査する。この時、光カード1からの反射光が光検
出器120で検出され、受光素子20−1〜20−4の
出力を図6の信号処理回路で処理することにより情報再
生信号RFが得られ、更に、情報再生信号RFを用いて
所定の信号処理を行うことにより記録情報の再生を行
う。
【0026】次に、本実施形態の光検出器120に入射
する再生用光束と記録用光束の光量について説明する。
光カード面における再生パワーを0.1mW、記録パワ
ーを10mW、光カード1の反射率を20%、ハーフミ
ラー105の記録再生光束の透過率を50%、ダイクロ
イックミラー106の記録用光束の透過率を3%、再生
用光束の透過率を97%とする。これは、従来の図5の
場合の条件と全く同じとしている。また、ハーフミラー
105、ダイクロイックミラー106に形成された波長
分離膜の記録用光束の透過率を3%、再生用光束の透過
率を97%とすると、再生用光束の光検出器120への
到達光量Pr、記録用光束の到達光量Pwは、 Pw=10mW×0.2×0.03×0.03×0.05×0.03 =2.7×10-5mW Pr=0.1mW×0.2×0.97×0.97×0.5×0.97 =9.13×10-3mW となる。よって、再生用光束の到達光量Prに対する記
録用光束の到達光量Pwの割合は、 Pw/Pr=0.003 となり、光検出器120に到達する記録光束は、再生光
束の約0.3%である。この量は、記録時のAF制御動
作に全く問題ない量である。
【0027】なお、以上の実施形態では記録光束を反射
するための波長分離膜をダイクロイックミラー106と
ハーフミラー105に形成しているが、それに限らず、
例えば、ハーフミラー105の光検出器120側の面
(図1の面Qと対向した面)あるいは球面レンズ108
やシリンドリカルレンズ109の表面に設けてもよい。
その場合でも同様の効果が得られる。また、波長分離膜
はハーフミラー105、ダイクロイックミラー106の
いずれか一方の面に設けてもよい。
【0028】図2は本発明の第2の実施形態の構成を示
す図である。第1の実施形態では、面P及び面Qに波長
分離膜を形成したが、各面は光カード面と対向するた
め、面P及び面Qで反射した記録用光束は、光合波器1
06内のダイクロイックミラー膜で97%反射するが、
3%は光カード側に入射する。また、光合波器106で
反射した光は、光合波器の内面反射で多くの迷光を発生
させる。第1の実施形態の構成ではこれらの迷光の影響
はないが、記録媒体の記録感度あるいは記録速度の向上
による記録パワーの増加により迷光の影響度は異なるこ
とから必要の無い迷光は除去するのが望ましい。また、
第1の実施形態におけるハーフミラー105及びダイク
ロイックミラー106は、2つの三角プリズムを貼り合
わせたもので、一つの三角プリズムは3面研磨されてお
り、コストが高いのが実情である。第2の実施形態はこ
れらの問題点を解決するものである。
【0029】第2の実施形態では図2に示すように図1
のハーフミラー105の代わりに板状のハーフミラー2
05、ダイクロイックミラー106の代わりに板状のハ
ーフミラー206を用いている。ハーフミラー205は
再生用半導体レーザ100からの再生用光束を反射し、
ダイクロイックミラー206は再生用光束を透過し、記
録用半導体レーザ101からの記録用光束を反射して2
つの光束を合波するもので、機能は図1のものと同じで
ある。第1の実施形態との違いは、ハーフミラー、ダイ
クロイックミラーをそれぞれ板状にした点である。ハー
フミラー205のハーフミラー面と反対側の面及びダイ
クロイックミラー206のダイクロイック面と反対側の
面には、それぞれ再生用光束は透過し、記録用光束は反
射する波長分離膜が形成されている。その他の構成は図
1と同じである。
【0030】このように本実施形態では、板状のハーフ
ミラー205とダイクロイックミラー206を用いてい
るので、第1の実施形態の効果に加えて迷光の問題を解
決でき、コストを低減することができる。また、波長分
離膜はハーフミラー205とダイクロイックミラー20
6のうちいずれか一方に設けてもよい。なお、第1、第
2の実施形態では、再生用半導体レーザの波長を790
nm、記録用半導体レーザの波長を830nmとしてい
るが、これに限ることはない。例えば、再生波長を79
0nm、記録波長を650nmとしてもよい。但し、再
生波長、記録波長に応じてダイクロイックミラー等の特
性を変える必要がある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
合波器と光検出器の間に記録用光束は反射し、再生用光
束は透過する波長分離手段を設けたので、光検出器に漏
れ込む記録用光束を著しく低減でき、記録時において記
録用光束の影響を受けることなく、安定してAF制御を
行うことができ、情報を正確に記録できると共に、再生
時において高品位の再生信号を得ることができる。ま
た、波長分離手段を設けるだけで、ゲイン切換回路等の
複雑な回路を必要とすることなく、簡単に記録、再生動
作を安定化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施形態の構成を示す図であ
る。
【図3】光カードの平面図である。
【図4】光カード上の光スポットを示す図である。
【図5】従来の光カード記録再生装置の光学系を示す図
である。
【図6】従来の光カード記録再生装置の信号処理回路を
示す図である。
【図7】図5のハーフミラー15の波長特性を示す図で
ある。
【図8】図5のダイクロイックミラー16の波長特性を
示す図である。
【図9】4分割光検出器上の再生用光スポットと記録用
光スポットの位置関係を示す図である。
【図10】ゲイン切換回路を有する信号処理回路を示す
図である。
【図11】4分割光検出器上に再生用光スポットと記録
用光スポットがずれて入射した状態及び媒体面で各光ス
ポットがデフォーカス状態になった様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 光カード 100 再生用半導体レーザ 101 記録用半導体レーザ 102,103 コリメータレンズ 104 回折格子 105,205 ハーフミラー 106,206 ダイクロイックミラー 107 対物レンズ 108 球面レンズ 109 シリンドリカルレンズ 120 光検出器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに波長の異なる再生用光源及び記録
    用光源と、前記再生用光源から発した再生用光束の一部
    を記録媒体側に反射するハーフミラーと、前記ハーフミ
    ラーから反射された再生用光束を透過し、前記記録用光
    源から発した記録用光束を反射し、再生用光束と記録用
    光束を合波して記録媒体に照射する光合波器と、前記ハ
    ーフミラーの記録媒体側とは反対側に設けられ、前記記
    録媒体による反射光を検出する光検出器とを備え、前記
    記録用光源からの記録用光束を記録媒体に照射すること
    により情報の記録を行い、前記再生用光源からの再生用
    光束を記録媒体に照射し、前記光検出器で検出された信
    号に基づいて記録情報を再生する光学的情報記録再生装
    置において、前記光合波器と光検出器の間に前記記録媒
    体からの反射光のうち再生用光束は透過し、記録用光束
    は反射する波長分離手段を設けたことを特徴とする光学
    的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記ハーフミラーは、板状ガラスから成
    り、その一面にハーフミラー面が形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光合波器は、板状ガラスから成り、
    その一面にダイクロイックミラー面が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ハーフミラーは、一面がハーフミラ
    ー面である板状のガラスから成り、前記光合波器は一面
    がダイクロイック面である板状ガラスから成り、前記ハ
    ーフミラー面の反対側の面と、前記ダイクロイック面の
    反対側の面のうち少なくとも1つの面に記録用光束は反
    射し、再生用光束は透過する波長分離手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録
    再生装置。
  5. 【請求項5】 前記波長分離手段は、前記ハーフミラー
    と前記光合波器のうち少なくとも一方に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生
    装置。
  6. 【請求項6】 前記波長分離手段は、ダイクロイックミ
    ラー膜であることを特徴とする請求項1、4、5のいず
    れかに記載の光学的情報記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008530596A (ja) * 2005-02-09 2008-08-07 ウェイヴィーン・インコーポレイテッド 多数の光源のエテンデュー効率のよい合波

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