JP2794810B2 - ボールペン用水性顔料インキ - Google Patents

ボールペン用水性顔料インキ

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ボールペン用水性顔料インキに関し、更に
詳細には、筆跡のかすれがなく、摩耗音発生がないボー
ルペン用水性顔料インキに関する。
[従来の技術] 従来、ボールペンのボール受座として、真鍮、ステン
レスなどの金属、又は、合成樹脂など種々材質のものが
知られている。これを水溶性インキを収容するボールペ
ンに使用する場合、腐食発生し難いという点で、ステン
レス製が好ましい。
ところで、上記ボールペン用水性インキには、カビが
発生することを防ぐため、防カビ剤が添加されている。
この例としては、「化学構造式 で表示されるナトリウムオマジンを、組成成分中の一成
分として含有する水溶性染料の水溶液からなることを特
徴とする水性インキ組成物」(特開昭57−192473号公
報)或いは「化学構造式 で表示される亜鉛オマジンを、組成成分中の一成分とし
て含有する水溶性染料の水溶液からなることを特徴とす
る水性インキ組成物」(特開昭57−195171号公報)など
が挙げられる。
しかし、耐光性、耐水性といった問題より、着色剤と
して顔料が使用されるに至り、水溶性染料インキに添加
している防カビ剤を水性顔料インキにも添加せんとする
試みがなされた。
[解決しようとする課題] ところが、顔料を使用するに当り、無機顔料を使用し
た場合、一般に無機顔料が有機顔料より固いため、ボー
ルとボール受座との間の摩耗が大きく、ボールががたつ
き、その結果筆跡にかすれが生じ円滑な筆記ができなく
なったり、筆記する際ボールとボール受座の間の摩耗音
が発生し、書味が滑らかでないという問題があった。こ
れは、ステンレス製ボール受座と無機顔料と防カビ剤を
併用することにより生ずるものと推察する。即ち、従来
使用されていた防カビ剤中のイオンがステンレスの成分
であるクロムに使用し、ステンレスが脆くなり、これに
無機顔料が研磨作用を促進し、ボール受座摩耗が発生し
易くなると推察する。
[課題を解決するための手段] 本発明は、無機顔料と、水と、下記構造式(I)で示
される物質を少なくとも含有してなるボールペン用水性
顔料インキを要旨とするものである。
以下、本発明の各成分を詳述する。
無機顔料は着色剤として使用するもので、具体例を挙
げると、群青、紺青、コバルトブルー、セルリアンブル
ー、呉須、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロ
ムビリジアン、エメラルドグリーン、コバルトグリー
ン、硫化亜鉛、珪酸亜鉛、酸化チタン、亜鉛華、カーボ
ンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、ボ
ーンブラック、鉄黒、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロ
ー、黄色酸化鉄、黄土、鉛酸カルシウム、クロムバーミ
リオン、赤口黄鉛、酸化鉄、アンバー、べんがら、鉛
丹、銀朱、アンチモン朱、カドミウムレッド、コバルト
紫、マンガン紫などがあり、使用量はインキ全量に対し
て2〜30重量%が好ましい。
水は主溶剤として使用するものである。
下記構造式(I)で示される物質は、防カビ剤として
使用するもので、使用量はインキ全量に対して0.05〜1.
0重量%が好ましい。0.05重量%より少なくなると効果
が低下し、1.0重量%より多くなると分散安定性が低く
なる傾向にある。
必要に応じて分散剤を添加可能である。
分散剤としては一般に用いられている樹脂や界面活性
剤等顔料の分散剤として使用されているものが使用可能
であり、具体例としては、スチレン−アクリル酸の共重
合体の塩、スチレン−マレイン酸の共重合体の塩等の高
分子や、ポリオキシエチレンアルキルエステル、アルキ
ルアリルスルホン酸塩等の界面活性剤が挙げられ、その
使用量はインキ全量に対して0〜20重量%が好ましい。
尚、上記各成分以外に必要に応じて、グリセリン、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、低分子量ポリエ
チレングリコール、尿素、エチレン尿素、チオ尿素又は
これらの誘導体、アミン類、アルコール類、エーテル
類、エステル類等の公知の溶剤、又は、補色剤の染料等
の種々添加剤を適宜選択して使用可能である。
[作 用] 本発明のボールペン用水性顔料インキが、何故無機顔
料、ステンレス製ボール受座と併用して、筆跡のかすれ
がなく、ボールとボール受座の間の摩耗音が発生しない
かについて定かではないが、以下のように推察される。
本発明に使用する下記構造式(I)で示される物質はイ
オンが含まれないものであるため、チップ摩耗が発生し
難くなる。
[実施例] 以下、実施例、比較例に基づき、本発明を更に詳述す
る。尚、実施例、比較例中単に「部」とあるのは「重量
部」を示す。
実施例1 上記各成分を配合し、ボールミルにて5時間分散し、
水性赤色顔料インキを得た。
比較例1 実施例1から を除き、 その量だけ、ナトリウムオマジン を加えた以外は、実施例1と同様にして水性赤色顔料イ
ンキを得た。
実施例2 実施例1の を0.5部に増し、その量だけ水を減らした以外は、実施
例1と同様にして水性赤色顔料インキを得た。
比較例2 実施例2から を除き、その量だけ、亜鉛オマジン を加えた以外は、実施例2と同様にして水性赤色顔料イ
ンキを得た。
実施例3 実施例1の を1.5部に増し、その量だけ水を減らした以外は、実施
例1と同様にして水性赤色顔料インキを得た。
比較例3 実施例3から を除き、その量だけ を加えた以外は、実施例3と同様にして水性赤色顔料イ
ンキを得た。
実施例4 上記各成分を配合し、サンドミルにて4時間分散し、
水性黒色顔料インキを得た。
比較例4 実施例4から を除き、その量だけ、ナトリウムオマジン を加えた以外は、実施例4と同様にして水性黒色顔料イ
ンキを得た。
実施例5 上記各成分を配合し、サンドミルにて7時間分散し、
水性青色顔料インキを得た。
比較例5 実施例5から を除き、その量だけ、亜鉛オマジン を加えた以外は、実施例5と同様にして水性青色顔料イ
ンキを得た。
[効 果] 実施例1〜5、比較例1〜5により得られた水性顔料
インキを市販の金属チップボールペン(テクニカボー
ル、ぺんてる(株)製)に1.5g充填し、カスレ距離、不
快音、ボール沈みについて試験をし、その結果を下表に
示す。
以上のように、本発明のボールペン用水性顔料インキ
は、筆跡のかすれがなく、摩耗音発生がない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機顔料と、水と、下記構造式(I)で示
    される物質を少なくとも含有してなるボールペン用水性
    顔料インキ。
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