JP2794304B2 - 中空糸膜モジュールの洗浄方法 - Google Patents

中空糸膜モジュールの洗浄方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、運転中の中空糸膜モジュールを所定期間ご
とに洗浄する場合に使用する洗浄方法の改良に関するも
のである。
<従来の技術> 原液を透過膜によって濾過処理する場合、経時的に原
液中の懸濁物が膜面に付着していき、透過流束の低下が
避け得ないので、所定期間ごとに付着物を除去して膜の
透過性能を回復させることが必要である。而して、従来
から、膜モジュールの濾過運転中に定期的にモジュール
の膜洗浄を行っている。この洗浄方法には種々のものが
知られているが、膜モジュールの連続運転をほとんど阻
害することなく短期間で行い得る方法の一つとして逆洗
方法が知られている。
第5図は中空糸膜束を用いたモジュールの一例を示
し、中空糸膜束12′(中空糸膜の上端は開口し、下端は
閉塞してある)をケース11′内に収納し、ケース内を仕
切板13′によって原液室A′と透過液室B′とに分け、
原液を原液供給管15′によって原液室A′内に圧入し、
この原液を中空糸膜で濾過し、透過液を中空糸膜内並び
に透過液室B′を経て透過液取出管9′より取出すもの
である。このモジュールを逆洗する場合は、バルブv1
閉としたうえで、まず、バルブv2を開にして溢流液出口
ライン18′にまでケース11′内の原液レベルを下げ、原
液室上部に空間を形成し、次いで、バルブv3を閉にした
うえで、バルブv5並びにv6を開にして逆洗気体供給管
8′から中空糸膜内に気体を圧入し、中空糸膜表面から
気体を逸出させて膜表面の付着物を剥離し、膜からの逸
出気体を原液室の上部空間に集めたうえで、排気管19′
から排気している。
<解決しようとする課題> ところで、中空糸膜モジュールとして、筒状ケース内
に中空糸膜束を60〜90%もの高占有率で収納したものが
公知である。しかし、本発明者等の実験によれば、中空
糸膜をかかる高占有率で用いた中空糸膜モジュールを、
従来の逆洗方法によって洗浄しても、透過性能のほぼ完
全な回復は困難である。
従来の逆洗方法において、膜を原液中に存在させた状
態で逆洗することを要件としている理由の一つは、中空
糸膜の内部から外部に逸出した気体を原液中に気泡の形
態で上昇させていき、この上昇気泡の上記付着物への接
触または、上昇気泡によって惹起される原液の回流によ
っても、上記付着物の剥離を促進することにある。しか
しながら、上記中空糸膜を60〜90%といった高占有率で
用いた中空糸膜モジュールにおいては、膜を原液中に存
在させた状態で逆洗しても余り効果がなく、その理由
は、上昇気泡による原液の回流が殆ど期待できないため
であると考えられる。
本発明の目的は、上記中空糸膜を高占有率で用いた中
空糸膜モジュールを有効に洗浄できる逆洗方法を開発
し、その洗浄時間の短縮化を可能にし、同上モジュール
の運転中に、その運転継続性を実質的に阻害することな
く、所定期間ごとに洗浄するのを可能にすることにあ
る。
<課題を解決するための手段> 本発明に係る中空糸膜モジュールの洗浄方法は、中空
糸膜束を筒状ケース内に収容し、ケース内を原液室と
し、中空糸膜内を透過側とする中空糸膜モジュールの濾
過運転中にそのモジュールを洗浄する方法において、未
洗浄膜に接している原液室内の被処理液を排出して該室
内を空状態にし、かかる状態のもとで、透過側より逆圧
を加えて洗浄を行うことを特徴とする方法である。
<実施例の説明> 以下、図面により本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明において使用する液体濾過システムを
示している。第1図において、1は中空糸膜モジュール
であり、原液室内における中空糸膜の占有率が75〜90%
もの高占有率のものを使用している。この中空糸膜に
は、例えば、第2図に示すように、筒状ケース11内に中
空糸膜束12を収容し、ケース両端に樹脂隔壁13・14を設
け、ケースの一端部に原液入口15を、ケースの他端部に
濃縮原液出口16をそれぞれ設け、ケースの両端に透過水
室17・17をそれぞれ設け、筒状ケース内を原液室とし、
中空糸膜内を透過側としたものを使用できる。第1図に
おいて、2は原液室に連通した加圧気体導入管である。
3は原液タンク、4はポンプである。5は原液戻し管で
ある。6は濃縮原液戻し管である。7は逆洗タンクであ
り、モジュールの透過液室17に連通している。8は逆洗
用加圧気体導入管である。9は透過液取出管である。
原液を濾過処理するには、バルブV1、V2、V5、並びに
v7を開にし、バルブV3、V6並びにV8を閉にし、ポンプ4
を駆動して、原液タンク3中の原液をモジュール1の原
液室に圧入すればよく、この場合、操作圧力は調圧弁V4
の開閉度を調節することによって設定する。而して、原
液が原液室内において中空糸膜により濾過され、中空糸
膜内の透過水が逆洗タンク7を経て透過液取出管9によ
って取出される。従って、逆洗タンク7内には取出管9
のレベルにまで透過水が貯えられる。上記濾過によって
濃縮された原液は、濃縮液戻り管6を経て原液タンクに
回収される。
上記の濾過運転中、所定期間ごとに逆洗によって膜を
洗浄する。この逆洗にあたっては、まず、バルブV3を開
にし、原液タンク3からの原液の一部を原液戻し管5を
経て原液タンク3に戻して原液供給流量を低下させる。
ポンプ4は駆動したままとしておく。この状態でバルブ
V8を開にして、モジュールの原液室に加圧気体を注入
し、原液室の原液を濃縮液戻し管6を経て原液タンク3
に戻し、原液室を空の状態にし(空の状態になれば、バ
ルブ8を閉にする)、而るのち、バルブV7を閉にし、バ
ルブV6を開にして、逆洗タンク7内に加圧気体を導入
し、逆洗タンク7内の透過液を中空糸膜内に圧入して、
逆洗を行う。所定時間逆洗を行えば、バルブV7を開に
し、バルブV3、バルブV6を閉にして、濾過処理を再開す
る。
上記において、加圧気体を中空糸膜内に直接導入する
こともできる。また、バルブV2を閉にし、バルブV3を開
にして、ポンプ4の駆動下、原液戻し管5を含むループ
回路に原液を循環させて、モジュール原液室での原液流
量を零にし、かかる状態で原液室内の原液を自然に流下
させて、原液室を空にすることもできる。
本発明においては、中空糸膜の占有率の高い中空糸膜
モジュールを対象とし、原液室を空にした状態で逆洗を
行っており、原液室を原液で満たしたままで逆洗を行う
場合に較べて、洗浄効率が高く、膜の透過性能を初期性
能に容易に保持できる。この効果を具体的な実施例によ
り比較例との対比のもとで説明する。
実施例 中空糸膜モジュールには、内径100mm、長さ1000mmの
筒状ケース内に、外径0.4mmの中空糸膜を50000本収納し
たものを使用し、その中空糸膜の占有率は約80%であ
る。このモジュールによって、懸濁物濃度2000mg/の
発酵液を、運転圧力1kg/cm2、膜面流速0.7m/秒、温度35
℃の条件で処理した。初期純水透過水量は圧力1kg/m2
温度25℃のもとで、96m3/日であった。24時間乃至40時
間毎に、膜面流速を0.2〜0.3m/秒に低下させ、原液室内
に加圧気体を注入して原液室内の抜き出し、而るのち
に、圧力3kg/m2の加圧気体で、1分間、逆洗タンク内を
加圧して逆洗を行った。
比較例 実施例と同一のモジュールを使用し、同一の原液を同
一の条件で処理し、24時間ごとに原液室に原液を満たし
たままで、逆洗タンクを圧力3kg/m2の加圧気体で1分間
加圧して、逆洗を行った。
<発明の効果> 実施例の透過水量は第3図に示す通りであり、400時
間経過後においても、逆洗によって透過性能を初期値に
回復でき、長期にあたって安定な透過性能を確保でき
る。これに対し、比較例の透過水量は第4図に示す通り
であり、実施例よりも洗浄回数を全体として多くしてい
るにもかかわらず、透過性能が次第に低下しており、約
400時間経過後では、初期値の1/2にしか回復できていな
い。
上述した通り、本発明に係る中空糸膜モジュールの洗
浄方法によれば、中空糸膜の占有率が高い中空糸膜モジ
ュールを効率よく洗浄でき、モジュールの運転中、1〜
2日間に約1分間洗浄する程度でもモジュールの透過性
能を初期性能に回復でき、中空糸膜モジュールの透過性
能の長期安定性をよく保証できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において使用する液体処理システムを示
す説明図、第2図は本発明において用いる中空糸膜モジ
ュールの一例を示す説明図、第3図は本発明の方法によ
る透過水量特性を示す図表、第4図は従来方法による透
過水量特性を示す図表、第5図は従来の逆洗方法を示す
説明図である。 1……中空糸膜モジュール、2……気体導入管、 8……逆洗用加圧気体導入管。
フロントページの続き (72)発明者 池端 永 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (72)発明者 大谷 肇 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−17924(JP,A) 特開 昭58−183906(JP,A) 特開 昭63−252507(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 65/02 B01D 63/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空糸膜束を筒状ケース内に収容し、ケー
    ス内を原液室とし、中空糸膜内を透過側とする中空糸膜
    モジュールの濾過運転中にそのモジュールを洗浄する方
    法において、未洗浄膜に接している原液室内の被処理液
    を排出して該室内を空状態にし、かかる状態のもとで、
    透過液側から中空糸膜内を加圧して逆洗を行うことを特
    徴とする中空糸膜モジュールの洗浄方法。
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