JP2793498B2 - 壁構造 - Google Patents

壁構造

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JP2793498B2
JP2793498B2 JP6030404A JP3040494A JP2793498B2 JP 2793498 B2 JP2793498 B2 JP 2793498B2 JP 6030404 A JP6030404 A JP 6030404A JP 3040494 A JP3040494 A JP 3040494A JP 2793498 B2 JP2793498 B2 JP 2793498B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建築物の壁を構
成する壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の壁等を構築する壁構築法のうち
の一つとして、矩形状の型枠ブロックを使用してこれを
上下左右に平面状に敷き並べるようにした、いわゆる型
枠ブロック造が一般に知られている。
【0003】この種の型枠ブロック造における建築物の
壁の一般的な工法の概要を図10及び図11に示す。同
図において、付番1はコンクリート製の基本型枠ブロッ
ク(H形ブロック)で、この型枠ブロック1は、所定間
隔離間して互いに並行に配置された一対の矩形状のパネ
ル部2,3を備え、このパネル部2,3をその対向面で
板状のリブ部4で一体に連結して略H状に形成されてい
る。
【0004】前記リブ部4は、その高さがパネル部2,
3の高さhよりも低く設定されているとともに、長さ方
向の内側に互いに離間して配置されており、これによっ
て、この内部及び左右の突合わせ部に縦筋5の通る中空
部が、上部に横筋6の通る空間がそれぞれ形成されるよ
う構成されている。
【0005】そして、前記型枠ブロック1を、内部に縦
筋5及び横筋6を配筋しながら上下左右に敷き並べつ
つ、前記空間及び中空部内に現場打ちコンクリート7を
打設し前記縦筋5及び横筋6を該コンクリート7内に埋
設することによって、建築物の壁を構築するようになっ
ている。
【0006】前記型枠ブロックとしては、前述のH形ブ
ロックの他に、Z形ブロックやL形ブロック等が広く用
いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の壁構造は、そのいずれもがコンクリート製のブロッ
クによって主に構成されており、コンクリートは、一般
に断熱性能に劣るため、建物全体を断熱材に覆った断熱
構造とする場合には、断熱材を別途用意して、これを建
屋全体を包囲する如く壁の周囲に取付ける必要があっ
た。
【0008】また、コンクリート製の型枠ブロックは、
運搬や取扱い等の便を図る上で、その大きさが限定され
ているのが現状で、例えば、上記図10に示す型枠ブロ
ック(H形ブロック)の場合、その長さlは390mm
に、高さhは190mmに、幅tは150・180・2
00mmにそれぞれ設定(規格化)されているため、よ
り多くの型枠ブロックが必要となって、壁の構築にかな
りの時間がかかってしまっていた。
【0009】更に、上記従来の壁構造においては、コン
クリート製の型枠ブロックの表面が剥き出しのため、こ
の露出表面を外装板や内装板等の化粧板で覆い隠した
り、型枠ブロックの外側に空気通路を形成しようとして
も、これらの作業が一般にかなり困難であるのが現状で
あった。
【0010】本発明は上記に鑑み、軽量で断熱性能の優
れた型枠ブロックを用いて構築することができ、しかも
この型枠ブロックの露出表面を板体で容易に被覆すると
ともに、この板体と型枠ブロックとの間に空気通路を容
易に形成できるようにしたものを提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る壁構造は、互いに対峙して略平行に配
置された一対のパネル部と、このパネル部をその対向面
で連結するリブ部とを樹脂発泡体で一体に形成した型枠
ブロックを一面に敷き並べるとともに、前記型枠ブロッ
クの接合面に、前記パネル部間に跨がって延び両端の取
付け片が該パネル部の外方に突出するセパレータを介装
したことを特徴とするものである。
【0012】ここに、前記パネル部の上下両端面に、上
下に重ね合わせた時に肉厚方向に向かい合う凸部を形成
するとともに、前記セパレータにこの凸部間に位置する
段部を形成したり、前記セパレータの突出端に板体を取
り付けて、この板体と前記パネル部との間に空気通路を
形成したりすることもできる。
【0013】
【作用】上記のように構成した本発明によれば、一対の
パネル部とリブ部とを樹脂発泡体によって一体に形成す
ることにより、軽量化を図るとともに型枠ブロック自体
に高い断熱性能を持たせ、この型枠ブロックを一面に敷
き並べることによって、断熱材を別途用意することな
く、断熱性に優れた壁を構築することができる。しか
も、型枠ブロックの接合部に両端の取付け片を外方に突
出させて介装したセパレータの該取付け片を板材や角材
等の取付け具として利用することができ、例えばこの取
付け片に板材をパネル部と所定間隔離間させて一面に取
り付けることによって、この板材とパネル部との間に空
気通路を形成することができる。
【0014】
【実施例】図1乃至図6は、前記従来例と同様に、建築
物の壁を構築するようにした本発明の実施例を示すもの
で、同図において、付番10は、樹脂発泡体からなる矩
形状の型枠ブロックで、この型枠ブロック10は、上下
左右方向に順次平面状に敷き並べて建築物の壁を構築す
るためのものである。
【0015】ここに、前記型枠ブロック10を構成する
樹脂発泡体は、例えば発泡ポリスチレン、発泡ポリウレ
タン、発泡ポリ塩化ビニルまたは発泡ポリオレフィン等
のように、合成樹脂を発泡させて形成したものであり、
この発泡倍率は、例えば、5〜100倍、好ましくは、
20〜80倍、更に好ましくは、30〜70倍程度であ
る。
【0016】このように、型枠ブロック10を樹脂発泡
体で構成することにより、この軽量化を図るとともに、
型枠ブロック10自体に高い断熱性能と吸音効果を持た
せ、更に腐蝕の防止とコストダウンを図ることができ
る。
【0017】前記型枠ブロック10には、互いに対峙し
て略平行で、上方に向かってその間隔がやや広くなるよ
うに配置された一対の矩形状パネル部11,12が備え
られ、このパネル部11,12は、その対向面で複数の
リブ部13を介して一体に連結されている。
【0018】前記リブ部13は、所定のピッチp1 で配
置されて、互いに隣接するリブ部13間に上下方向に連
通する中空部14が形成されているとともに、最外方に
位置する両リブ部13は、パネル部11,12の端面か
ら前記ピッチp1 の半分の距離a(=p1 /2)だけ内
方に配置され、これによって2個の型枠ブロック10を
左右方向に突き合わせて配列した時に、互いに隣接する
型枠ブロック10間にも中空部が形成されるようになっ
ている。
【0019】更に、前記リブ部13は、その高さH2
パネル部11,12の高さH1 よりも低く(H2
1 )設定されているとともに、該パネル部11,12
の高さ方向中央に配置され、これによって、型枠ブロッ
ク10のリブ部13の上方及び下方に横方向に連通する
空間15ができるよう構成されている。
【0020】前記中空部14は、信号分配のためのEP
S(電気配管配線スペース)、空調ダクトのためのDS
(ダクトスペース)及び給排水管路のためのPS(配管
スペース)等として利用するとともに、図2及び図4に
示すように、この内部に上下方向に延びる縦筋16を挿
通させるためのものである。
【0021】また、前記空間15は、前記中空部14を
互いに連通させるとともに、この内部に横方向に延びる
横筋17を挿通させるためのものであるが、本実施例の
ように、リブ部13の上下両端面に所定のピッチで複数
の凹溝13aを設け、この凹溝13a内を横筋17が挿
通するようにすることもできる。
【0022】即ち、型枠ブロック10を上下左右方向に
順次平面状に積み上げて建築物の壁を構築する時、これ
を補強するための縦筋16が前記上下方向に連通する中
空部14内に、横筋17が前記左右方向に連通する凹溝
13a内にそれぞれ位置し、この中空部14及び空間1
5内に現場打ちコンクリート18を打設して該コンクリ
ート18内に前記縦筋16及び横筋17を埋設するよう
になっている。
【0023】ここに、前述のように、樹脂発泡体によっ
て型枠ブロック10を構成することにより、この軽量化
を図ることができるため、この型枠ブロック10は、例
えばその長さLが約900mm、その高さH1が約28
0mm、その上端における幅T1 が約190mm、下端
における幅T2 が約200mmにそれぞれ設定されてい
る。
【0024】そして、この型枠ブロック10を上下方向
に積み重ねた時、図1に示すように、下方に位置する1
個の形枠ブロック10の上面に、上方に位置する1の型
枠ブロック10の2/3と他の形枠ブロック10の1/
3がそれぞれ乗るようになっており、この時、前記中空
部14が上下方向に直線状に連通するようにするため、
前記リブ部13は、合計3個設けられている。
【0025】前記型枠ブロック10のパネル部11,1
2の上下両端面には、型枠パネル10自体で相互に位置
決めを行いつつ積み重ねるようにするため、以下の構成
が備えられている。
【0026】即ち、パネル部11,12の各上端面に
は、その長さ方向に沿って所定のピッチp2 で第1の凸
部30と第2の凸部31とがその肉厚方向に2列に亘っ
て互い違いに、かつパネル部11,12の第1の凸部3
0同士及び第2の凸部31同士が互いに対峙する位置に
形成されている。
【0027】この各凸部30,31の長さbは全て等し
く、共に前記ピッチp2 の半分(b=p2 /2)に設定
されているとともに、外側に位置する第1の凸部30の
幅W1 の方が内側に位置する第2の凸部31の幅W2
り狭く(W1 <W2 )設定されている。更にこの凸部3
0,31の互いに向かい合う側の立上り面30a,31
a及び長さ方向両側の立上り面30b,31bは、高さ
に方向に沿って徐々に外方に拡がるテーパ面となるよう
に、即ち前記凸部30,31の長さbは上方に向かって
徐々に長くなり、且つこの幅W1 ,W2 も上方に向かっ
て徐々に厚くなるようになっている。
【0028】一方、前記パネル部11,12の各下端面
には、その長さ方向に沿って、前記上端面と同じ所定の
ピッチp2 で、且つ同じ長さbの第1の凸部32と第2
の凸部33とがその肉厚方向に2列に亘って互い違いに
形成されている。
【0029】この外側に位置する第1の凸部32は前記
第2の凸部31と、内側に位置する第2の凸部33は前
記第1の凸部30とそれぞれ同じ形状に形成されてお
り、この凸部32,33の互いに向かい合う側の立上り
面32a,33a及び長さ方向両側の立上り面32b,
33bは、高さ方向に沿って徐々に外方に拡がるテーパ
面となるように、即ち凸部32,33の長さは下方に向
かって徐々に長くなり、且つその幅も下方に向かって徐
々に厚くなるようになっている。
【0030】また、各パネル部11,12の上下両端面
において、外側に位置する第1の凸部30,32同士及
び内側に位置する第2の凸部31,33同士は、互いに
その長さb(=p2 /2)分だけ位相をずらした状態に
配置されている。
【0031】これにより、型枠ブロック10を上下方向
に積み上げた時、下方に位置する型枠ブロック10の外
側の第1の凸部30は、上方に位置する型枠ブロック1
0の外側の第1の凸部32の間に入り込むとともに、こ
の下方に位置する型枠ブロック10の凸部30の立上り
面30aが上方に位置する型枠ブロック10の第2の凸
部33の立上り面33aと対面する。
【0032】一方、下方に位置する型枠ブロック10の
内側の第2の凸部31は、上方に位置する型枠ブロック
10の内側の第2の凸部33の間に入り込むとともに、
この下方に位置する凸部31の立上り面31aが上方に
位置する型枠ブロック10の第1の凸部32の立上り面
32aと対面するよう構成されている。
【0033】この時、型枠ブロック10は、図5に示す
ように、その下端における幅T2 の方が上端における幅
1 より大きく(T2 >T1 )、かつ上下に重ね合わせ
た時に下方に位置する型枠ブロック10の第1の凸部3
0の立上り面30aと上方に位置する型枠ブロック10
の第2の凸部33の立上り面33aとが、下方に位置す
る型枠ブロック10の第2の凸部31の立上り面31a
と上方に位置する型枠ブロック10の第2の凸部32の
立上り面32aとが互いに係合するよう構成されてい
る。
【0034】これにより、各凸部30,31,32,3
3は、その3つの立上り面30a,30b,30b、3
1a,31b,31b、32a,32b,32b、33
a,33b,33bで互いに係合して、相互の位置決め
が行われ、しかも、これらの立上り面30a,30b、
31a,31b、32a,32b、33a,33bを外
方に向かって徐々に拡がるテーパ面とすることにより、
この係合を確実なものとして、両者の連結を行うことが
できるようになっている。
【0035】そして、前述のように、下方に位置する1
個の形枠ブロック10の上端面に上方に位置する1の型
枠ブロック10の2/3と他の形枠ブロック10の1/
3がそれぞれ乗るようするため、前記各凸部30,3
1,32,33は、所定のピッチp2 で3の倍数の合計
6個相当分設けられている。
【0036】このようにして上下に積み重ねると、型枠
ブロック10の1/3または2/3が側方に突き出た形
となるため、パネル部11,12の表面の該パネル部1
1,12を長さ方向に3等分した位置には、切込み線3
4が設けられ、この切込み線34に沿って切断すること
により、端部が揃うようになっている。
【0037】前記型枠ブロック10は、例えは型内形成
や後加工、更には、切削加工等によって形成することが
できる。更に、前記パネル部11,12の各上端面に
は、図2に詳細に示すように、例えば金属製のセパレー
タ40を挿入するための該セパレータ40の厚さに見合
った深さの凹部35がその厚さ方向に沿って形成されて
いる。
【0038】このセパレータ40は、パネル部11,1
2間に跨がってこの内部に現場打コンクリート18を打
設した際にこの間隔を一定に保持するとともに、板材や
角材等の取付け具としての役割を果たすもので、矩形平
板状の板体を屈曲して形成されている。
【0039】即ち、前記セパレータ40には、互いに対
峙する凸部30間の長さを有する連結板部41の両端に
段部42を介して一段立上った平坦部43が形成されて
いるとともに、この平坦部43の先端に上方に立ち上が
った取付け片44が一体に連接されている。
【0040】これにより、前述のように、型枠ブロック
10を上下方向に重ね合わせると、その上下方向の接合
部に段差d(図5参照)が生じるが、この型枠ブロック
10内に現場打コンクリート18を打設すると、この力
を受けて型枠ブロック10は外方に拡がるように変形す
る。すると、上方に位置する型枠ブロック10は、その
下端面に設けた第2の凸部33の立上り面33aが前記
セパレータ40の段部42に当接し、一方、下方に位置
する型枠ブロック10の第2の凸部31の立上り面31
aと上方に位置する型枠ブロック10の第1の凸部32
の立上り面32aとが互いに圧接し、これらの相互作用
によって、型枠ブロック10が面一に揃う。
【0041】更に、型枠ブロック10内に現場打コンク
リート18を打設すると、このコンクリート18の内圧
によって、型枠ブロック10の一部に突出部が生じて、
ここでの平坦度が担保されないおそれがあるが、この内
圧によってもセパレータ40の長さは変形しないため、
このセパレータ40の取付け片44のなす平面は、常に
一定となるようになっている。
【0042】そして、前記段部42と取付け片44との
間隔は、前記パネル部11,12の肉厚よりも大きく、
前記取付け片44がパネル部11,12の外方に露出す
る長さに設定されている。
【0043】前記セパレータ40には、縦筋16を上下
方向に挿通させるための複数の切欠溝45が形成されて
いる。前記セパレータ40の取付け片44は、前述のよ
うに、パネル部11,12の外方に突出するように構成
されており、この取付け片44を介して外装板50及び
内装板51等の板材の取付けが行えるようになってい
る。つまり、例えば、この取付け片44に雌ねじを刻設
し、この雌ねじに螺合するビス等を介して、外装板50
や内装板51の取付け、これによって、型枠ブロック1
0が外部に剥き出しにならないようになっている。
【0044】この時、前記外装板50及び内装板51を
一面に取付けることにより、この外装板50とパネル部
11との間、及び内装板51とパネル部12との間に、
空気が流通する空気通路52,53が形成されている。
【0045】なお、図1及び図2に仮想線(2点鎖線)
で示すように、取付け片44に胴縁60を固定し、この
胴縁60に釘61を打ち付けることによって、外装板5
0及び内装板51を取付けるようにすることもできる。
【0046】また、この実施例では、型枠ブロック10
の両外側面に外装板50と内装板51とを取り付けて、
室内側と室外側の双方に空気通路52,53を形成した
例を示しているが、これらのうちの一方のみを設けるこ
ともできる。
【0047】更に、前記セパレータ40には、縦筋16
を挿通させるための切欠溝45が設けられているが、型
枠ブロック10のリブ部13の上方(または下方)に位
置する場合には、縦筋16を挿通させる必要がないの
で、図6に示すように、内部に切欠溝44を有さないセ
パレータ40aを使用しても良い。
【0048】また、図7に示すように、連結板部41の
端面に垂直に立ち上がる立上り片46を一体に連接し、
この立上り片46の上部に前記切欠溝45と直交する方
向に延びる第2の切欠溝47を設けてセパレータ40b
を構成し、この第2の切欠溝内を横筋17を挿通させる
ことにより、縦筋16と横筋17とをこのセパレータ4
0bを介して結束させるようにすることもできる。
【0049】この実施例によれば、内部に縦筋16及び
横筋17を配筋し、かつ上下の接合面にセパレータ40
を介装しつつ型枠ブロック10を上下左右に積み重ね、
この中空部14及び空間15内にコンクリート18を打
設し、しかる後、前記セパレータ40の取付け片44を
介して、またはこの取付け片44に固定した胴縁60等
を介して、外装板50及び内装板51を取付けることに
よって、室内側と室外側に通気通路52,53を備えた
壁を構築することができる。
【0050】これによって、通常の型枠ブロックとほぼ
同じ要領で、しかも樹脂発泡体からなる型枠ブロック1
0は、軽量でそれ自体が高い断熱性能を有しているた
め、かなり大型の型枠ブロックを使用して、断熱構造の
壁を迅速かつ容易に構築することができる。
【0051】そして、セパレータ40の取付け片44を
介して、外装板50や内装板51を取付けることによっ
て、樹脂発泡体からなる型枠ブロック10が外部に剥き
出しになるのを防止するとともに、室内側及び室外側に
空気通路52,53を備えた壁を形成することができ
る。
【0052】図8及び図9は、内部に配筋を行う必要が
ない場合における壁の構築例を示すもので、この例は、
セパレータ40cとして、所定の長さを有する連結板部
41の両端に段部42を介して一段立上った平坦部43
を形成するとともに、この平坦部43に下方に延びる取
付け片44aを一体に連接したものを使用したものであ
る。
【0053】
【発明の効果】本発明は上記のような構成であるので、
断熱材を別途用意することなく、軽量で断熱性能の優
れ、かつ安価に製造できる樹脂発泡体からなる型枠ブロ
ックを用いて、断熱性能に優れた壁を容易かつ迅速に構
築することができる。しかも、型枠ブロックの接合面に
介装したセパレータの型枠ブロックの外方に突出した取
付け片を取付け具として使用して、この型枠ブロックの
露出面を板体等で容易に被覆するとともに、必要に応じ
て、この型枠ブロックを被覆する板体等と型枠ブロック
との間に空気通路を容易に形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を一部を省略して示す斜視
図。
【図2】同じく、縦断面図。
【図3】型枠ブロックを示す斜視図。
【図4】型枠ブロックの上部を拡大して示す斜視図。
【図5】図1における上下方向の接合部の拡大断面図。
【図6】セパレータの変形例を示す斜視図。
【図7】セパレータの他の変形例を示す斜視図。
【図8】セパレータの更に他の変形例を示す斜視図。
【図9】図8に示すセパレータを使用して壁を構築した
状態を示す図2相当図。
【図10】従来の型枠ブロックを示す斜視図。
【図11】図10の示す型枠ブロックを使用して壁を構
築する状態を示す斜視図。
【符号の説明】
10 型枠ブロック 11,12 パネル部 13 リブ部 18 現場打コンクリート 30,31,32,33 凸部 40,40a,40b,40c セパレータ 42 段部 44,44a 取付け片 50 外装板 51 内装板 52,53 空気通路 60 胴縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/86 611K E04C 1/04 P 1/10 D 1/40 P (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/86 E04B 2/02 E04C 1/41 E04G 17/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対峙して略平行に配置された一対の
    パネル部と、このパネル部をその対向面で連結するリブ
    部とを樹脂発泡体で一体に形成した型枠ブロックを一面
    に敷き並べるとともに、前記型枠ブロックの接合面に、
    前記パネル部間に跨がって延び両端の取付け片が該パネ
    ル部の外方に突出するセパレータを介装したことを特徴
    とする壁構造。
  2. 【請求項2】前記パネル部の上下両端面に、上下に重ね
    合わせた時に肉厚方向に向かい合う凸部を形成するとと
    もに、前記セパレータにこの凸部間に位置する段部を形
    成したことを特徴とする請求項1記載の壁構造。
  3. 【請求項3】前記セパレータの突出端に板体を取り付け
    て、この板体と前記パネル部との間に空気通路を形成し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の壁構造。
JP6030404A 1994-02-28 1994-02-28 壁構造 Expired - Fee Related JP2793498B2 (ja)

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