JPH1046713A - コンクリート壁用または基礎用型枠 - Google Patents

コンクリート壁用または基礎用型枠

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JPH1046713A
JPH1046713A JP20239996A JP20239996A JPH1046713A JP H1046713 A JPH1046713 A JP H1046713A JP 20239996 A JP20239996 A JP 20239996A JP 20239996 A JP20239996 A JP 20239996A JP H1046713 A JPH1046713 A JP H1046713A
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concrete
foundation
concrete form
concave
formwork
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Application number
JP20239996A
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English (en)
Inventor
Toshiro Fujiwara
原 俊 郎 藤
Tamotsu Kawai
合 保 河
Yukio Fukazawa
沢 幸 雄 深
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOHOKU SHIZAI KOGYO KK
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
TOHOKU SHIZAI KOGYO KK
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で断熱性能の優れた型枠で壁や基礎を構
築していくことができ、しかも熟練した作業者がいなく
ても簡単に作業を行なっていくことができ、木材の使用
削減にも寄与することのできるコンクリート壁用または
基礎用型枠を提供すること。 【解決手段】 コンクリート壁または基礎の打設幅を規
定する一組のコンクリート型枠部材12、12のうち、
少なくとも一方のコンクリート型枠部材12を型内発泡
成形により発泡合成樹脂から形成し、この型枠部材12
の内面に、鉄筋棒13等の横部材の一端を嵌着する複数
の凸部14を所定間隔おきに一体成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建築物の壁
あるいは基礎を構築するのに使用して最適なコンクリー
ト壁用または基礎用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建築物の壁等を構築する壁構築
法のうちの一つとして、矩形状の型枠ブロックを使用し
てこれを上下左右に平面状に敷き並べるようにした、い
わゆる型枠ブロック造が一般に知られている。
【0003】この種の型枠ブロック造における建築物の
壁の従来の一般的な工法の概要を図8及び図9に示す。
同図において、付番1はコンクリート製の基本型枠ブロ
ックで、この型枠ブロック1は、所定間隔離間して互い
に並行に配置された一対の矩形状のパネル部2,3を備
え、このパネル部2,3をその対向面で板状のリブ部4
で一体に連結して略H状に形成されている。
【0004】前記リブ部4は、その高さがパネル部2,
3の高さhよりも低く設定されているとともに、長さ方
向の内側に互いに離間して配置されており、これによっ
て、この内部及び左右の突合わせ部に縦筋5の通る中空
部が、上部に横筋6の通る空間がそれぞれ形成されるよ
う構成されている。
【0005】そして、前記型枠ブロック1を、内部に縦
筋5及び横筋6を配筋しながら上下左右に敷き並べつ
つ、前記空間及び中空部内に現場打ちコンクリート7を
打設し前記縦筋5及び横筋6を該コンクリート7内に埋
設することによって、建築物の壁を構築するようになっ
ている。
【0006】また、建築物の基礎を構築する場合には、
コンパネなどで基礎用型枠が組まれて内部にコンクリー
トが打設されるが、基礎部分に断熱性を持たせる場合に
は、基礎用型枠のコンクリートに接する側の内面に断熱
材を取り付けし、この断熱材により、断熱性を付与する
ようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
壁構造では、そのいずれもがコンクリート製のブロック
によって主に構成されており、コンクリートは、一般に
断熱性能に劣るため、建物全体を断熱材に覆った断熱構
造とする場合には、断熱材を別途用意して、これを建屋
全体を包囲する如く壁の周囲に取付ける必要があった。
【0008】また、コンクリート製の型枠ブロックは、
運搬や取扱い等の便を図る上で、その大きさが限定され
ているのが現状で、例えば、上記図8に示す型枠ブロッ
ク(H形ブロック)の場合、その長さlは390mm
に、高さhは190mmに、幅tは150・180・2
00mmにそれぞれ設定(規格化)されているため、よ
り多くの型枠ブロックが必要となって、壁の構築にかな
りの時間がかかってしまうといった問題点があった。ま
た、熟練した作業者の手も必要であった。
【0009】一方、断熱基礎を構築する場合は、コンパ
ネなどの木材資源を多量に使用しなければならず、加え
て、このコンパネ等に断熱材を別途、取り付けなければ
ならない。しかしながら、このような作業は熟練した作
業者の手が必要であるとともに、作業が煩雑であるとい
う問題があった。
【0010】本発明は上記に鑑み、軽量で断熱性能の優
れた型枠で壁や基礎を構築していくことができ、しかも
熟練した作業者がいなくても簡単に作業を行なっていく
ことができ、ひいては、木材の使用削減にも寄与するこ
とのできるコンクリート壁用または基礎用型枠を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、建築物の壁あ
るいは基礎等のコンクリート型枠を構成する少なくとも
一方の型枠部材を発泡合成樹脂により形成することよ
り、コンクリートの壁あるいは基礎の型枠自体に断熱構
造を具備させている。また、他方の型枠部材は発泡合成
樹脂に限らず、コンパネなどで形成しても良い。さら
に、コンクリートの打設幅を一定に規定するための横部
材をより簡単に取り付けるために、発泡合成樹脂からな
る型枠部材の内面に、横部材係止用の凸部を予め一体成
形している。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明では、建築物の外側に位置
する型枠部材を発泡合成樹脂により形成し、外断熱構造
を完成させつつ、この型枠部材の内面に同じく発泡合成
樹脂からなる凸部を一体に具備させ、この凸部に横部材
としてのセパレータを係止するための係止部を設けてい
る。さらに、この型枠部材の上面あるいは下面、さらに
は両側端面に互いに略相補的形状の凹凸嵌合部を設けれ
ば、型枠部材を上下方向あるいは左右方向に幾列も延ば
していくことができる。また、これに対峙する他方の型
枠部材は、コンパネ等の他の材料から形成しても良い
が、同じく発泡合成樹脂によって形成すれば、外断熱に
加えて内断熱が完成する。
【0013】さらに、他の型枠部材との嵌合面となる型
枠部材の上下面に凹凸嵌合部を2列に亘って形成すれ
ば、安定した姿勢で上下あるいは左右に延ばしていくこ
とができる。
【0014】また、型枠部材を略矩形のパネル状に形成
すれば、壁または基礎用に兼用して用いることができ
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1ないし図3は本発明の一実施例に
よる建築物の壁面を構築するためのコンクリート型枠1
1を示したものである。
【0016】このコンクリート型枠11は、互いに対向
して配置される矩形状の断熱パネル部12,12から構
成されている。これらの断熱パネル部12、12は、同
一形状のものであり、同じ型により型内発泡で成型した
ものが使用されている。
【0017】ここに、これら断熱パネル部12、12を
構成する樹脂発泡体は、例えば発泡ポリスチレン、発泡
ポリウレタン、発泡ポリ塩化ビニルまたは発泡ポリオレ
フィン等のように、合成樹脂を発泡させて形成したもの
であり、この発泡倍率は、例えば5〜100倍、好まし
くは、20〜80倍、更に好ましくは、30〜70倍程
度である。
【0018】このように、断熱パネル部12を発泡合成
樹脂で形成することにより、この軽量化を図るととも
に、コンクリート型枠11自体に高い断熱性能と吸音効
果を持たせ、更に腐蝕の防止とコストダウンを図ること
ができる。
【0019】前記断熱パネル部12の内面側すなわち打
設コンクリートの外表面を形成する側の内面には、凸部
14が所定間隔おきに一体成形されている。これによ
り、凸部14間に上下方向に連通する中空部15が形成
されている。
【0020】前記凸部14は、所定のピッチp1 で配置
されているとともに、最外方に位置する両凸部14は、
断熱パネル部12の端面から前記ピッチp1 の半分の距
離a(p1 /2)だけ内方に配置され、これによって2
個の断熱パネル部12を左右方向に突き合わせて配列し
た時、図2に示すように、隣接する断熱パネル部12間
にも所定のピッチp1 で中空部15が構成されるように
なっている。
【0021】さらに、この凸部14は、高さ方向の略中
央に形成されているので、これによって、凸部14の上
方および下方に横方向に連通する空間16が構成されて
いる。
【0022】前記中空部15は、信号配分のためのEP
S(電気配管線スペース)、空調ダクトのためのDS
(ダクトスペース)および給排水管路のためのPS(配
管スペース)等として利用するとともに、図3に示すよ
うに、この内部に上下方向に延びる縦筋19を挿通させ
るためのものである。
【0023】また、前記空間16は、前記中空部15を
互いに連通させるとともに、この内部に横方向に延びる
横筋20を挿通させるためのものである。すなわち、コ
ンクリート型枠11を上下左右方向に順次平面状に積み
上げて建築物の壁を構築する時、これを補強するための
縦筋19が前記上下方向に連通する中空部15内に、横
筋20が横方向に連通する空間16内にそれぞれ位置
し、この中空部15、16内に充填材としての現場打ち
コンクリート21を打設して該コンクリート21内に前
記縦筋19および横筋20を埋設するようになってい
る。
【0024】前記凸部14には、幅筋13を係止するた
めの係止部として、縦方向に切込み溝17が形成される
とともに、この切込み溝17に連通して縦孔18が形成
されている。凸部14の縦孔18には、セパレータある
いは幅筋等の横部材の一端が係止される。本実施例で
は、横部材として所定長さに切断されセパレータとして
の機能を有する鉄筋棒13が挿通され、コンクリート壁
の幅方向の補強がなされるとともに、一対の断熱パネル
部12間が所定の間隔に設定される。
【0025】このような凸部14内に係止される鉄筋棒
13の形状は、他方の型枠部材への固定手段に応じて、
図1に示したように両端部が屈曲したコ字状、あるいは
一端部が屈曲したL字状、さらには両端部とも屈曲して
いないI字状などの中から選択される。
【0026】ここに、前述のように、発泡合成樹脂によ
ってコンクリート型枠11を構成することにより、この
軽量化を図ることができるため、この型枠11は、例え
ばその長さLが約900mm、その高さH1 が約300
mmにそれぞれ設定されている。また、断熱パネル部1
2、12間に鉄筋棒13を差し込んだ状態での幅T1
適宜設定されるが、実施例では約240mmである。
【0027】そして、前記断熱パネル部12の外表面
は、壁材塗布面22となされている。すなわち、壁材塗
布面22は、ここにセメントモルタル24等の外装材を
塗布して壁材を構成するためのものであり、そのほぼ全
域に亘って多数の下地溝25が並列的に形成されてい
る。
【0028】下地溝25は、上方に向かって徐々に肉厚
内方に傾斜するテーパ面26の周囲を、肉厚方向に立ち
上がる周壁溝27で下方に開口する平面略コ字状に囲繞
して構成されている。
【0029】そして、コンクリート型枠11を敷き並べ
た後、図3に示したように、この壁材塗布面22に、例
えばセメントモルタル24等を塗布して外壁を構築する
のであるが、このときセメントモルタル24の一部が、
前記下地溝25内に入り込んで下方に流れでないように
保持される。
【0030】なお、上記下地溝25は、実施例に限定さ
れず、この逆の形状、すなわち下方に向かって除々に肉
厚内方に傾斜するテーパ面であっても良い。このような
形状にすれば、セメントモルタル24の剥離が生じるこ
とが少なく、長期間使用した場合に好適である。
【0031】上記コンクリート型枠11は型内発泡成型
によって成形されているが、下地溝25の形状に沿った
外形を有する焼き鏝等を使用した後加工、さらには切削
加工等によって形成することができる。
【0032】更に、この実施例においては、下地溝25
を並列的に、すなわち縦横方向に等間隔で配置している
が、千鳥状に配置したり、ランダムに配置しても良いこ
とは勿論である。
【0033】この実施例では、コンクリート型枠11を
該型枠11自体で相互に位置決めを行いつつ積み重ねら
れるようにするため、前記断熱パネル部12の上下両端
面には、以下のような凹凸嵌合部が備えられている。
【0034】すなわち、断熱パネル部12の上端面に
は、その長さ方向に沿って2列に凹凸嵌合部が形成され
ている。このうち、内側の凹凸嵌合部は、2つの突起2
8a,28aからなる凸部28と、この外側に隣接する
凹部29とからなるもので、2つの突起28a,28a
間には、平坦面28bが形成されている。この平坦面2
8bには、後述する平板状のセパレータ30が差し渡さ
れるが、この平坦面28bは、セパレータ30の厚さに
見合った深さだけ低く形成されている。
【0035】また、外側の凹凸嵌合部は、略同じ長さの
凸部31と凹部32とが交互に形成されているが、両端
の凸部31は中央よりの2つの凸部31に比べて約1/
2程度の長さに形成されている。
【0036】一方、断熱パネル部12の下端面には、そ
の長さ方向に沿って2列に凹凸嵌合部が形成されてお
り、内側には、前記凸部28が嵌合される凹部33が、
外側には、前記凸部31が嵌合される凹部34がそれぞ
れ所定間隔おきに形成されている。すなわち、この断熱
パネル部12では、上端面に2列に亘って形成された凹
凸嵌合部に対し相補的形状の凹凸嵌合部がその下端面に
形成されている。これにより、図4に示したように、断
熱パネル部12を上下方向に緊密に重ね合わせることが
できるようになっている。
【0037】また、断熱パネル部12の左右側端面に
は、嵌合用凹凸溝41と嵌合用凹凸溝42が形成され、
これらの嵌合用凹凸溝41、42は互いに相補的形状に
形成されているので、2つの断熱パネル部12、12を
左右方向にも緊密に並べていくことができる。
【0038】上記セパレータ30は、合成樹脂あるいは
金属などから構成されるもので、平坦部30aの両端に
コ字状片30b,30bが具備されている。また、この
セパレータ30は、対向配置される一対のパネル部1
2,12間に跨がってこの内部にコンクリート21を打
設した際にこの間隔を一定に保持するためのものであ
り、矩形平板状の板体を屈曲して形成されている。な
お、このセパレータ30は、前述のセパレータ兼用の鉄
筋棒13を使用することで、場合によっては省くことも
できる。
【0039】この実施例によれば、断熱パネル部12、
12を上下左右方向に積み重ねつつ、鉄筋棒13を始め
として内部に縦筋19および横筋20を配筋し、この中
空部15および空間16内にコンクリート21を打設
し、しかる後、室内側および室外側の壁材塗布面22に
セメントモルタル24等の壁材を塗布し、さらに外装板
あるいは内装板を取り付けることによって建築物の壁を
構築することができる。
【0040】これによって、通常の型枠ブロックと略同
じ要領で、しかも発泡合成樹脂からなるコンクリート型
枠11は、軽量でそれ自体が高い断熱性能を有している
ため、かなり大型の壁用型枠を使用して、断熱構造の壁
を迅速かつ容易に構築することができる。さらに、セメ
ントモルタル24等の壁材で壁の外部への露出面を容易
に被覆し、必要に応じて外装材や内装材を取り付けるこ
とによって、外壁および内壁を形成することができる。
【0041】なお、上記実施例では、コンクリート型枠
を2つの発泡合成樹脂からなる断熱パネル部12、12
で構成しているが、建築物の外側に配置される側のみを
発泡合成樹脂からなる断熱パネル部12で構成すれば、
図5に示したように、建築物の内側に配置される他方側
の型枠部材は、コンパネ34などの木質材料で構成して
も良い。このようなコンクリート型枠40を使用する場
合、内壁の凸部14内に係止する横部材として、一端が
屈曲されたL字状のねじ棒を使用することもできる。
【0042】図5に示したように、L字状の横部材を使
用する場合は、その一端部のみを凸部14内に係止さ
せ、他方の端部はコンクリート21内に埋設させること
もできる。なお、図5において、符合36、37は縦バ
タおよび横バタを示したものである。
【0043】また、上記実施例では、断熱パネル部12
を壁用のコンクリート型枠部材11を構成する部材とし
て使用したが、例えば建築物の基礎を構築するための型
枠部材として使用することもできる。
【0044】また、図6に示したように、フーチング付
き基礎にも本発明を適応することができる。この場合に
は、断熱パネル部40のフーチング部41および布基礎
部42の内面側に、それぞれ凸部43、44を形成する
ことが好ましい。そして、一対の凸部43間、あるいは
凸部44間に、横部材としてのコ字状の鉄筋棒45,4
6等を幅筋およびセパレータ兼用として装着することが
できる。
【0045】なお、断熱パネル部40の上端面に、その
上に配置される型枠部材47の下端面に形成された凹凸
嵌合部と略相補的な形状の凹凸嵌合部を形成すれば、壁
用の型枠となる上方の型枠部材47を位置決めしながら
多段に積み上げていくことができる。
【0046】さらに、図7に示したように、フーチング
用型枠部分50と布基礎用型枠部分51とを別体に形成
し、さらにその上に壁用の型枠部材52を重ね合わせて
いくことも可能である。すなわち、フーチング用型枠部
分50、布基礎用型枠部分51および壁用型枠部材52
に、凸部14をそれぞれ設けて、この凸部14に横部材
としての鉄筋棒55、56、57をそれぞれ装着するこ
ともできる。
【0047】この場合、布基礎用型枠部分51と壁用型
枠部分52は、同じ型を使用して成型することができ
る。この場合にも、各上端面の形状と各下端面の形状と
を略相補的形状に形成するとともに、左右各端面の形状
を略相補的形状に形成すれば、上下および左右方向に緊
密に重ね合わせていくことができる。
【0048】例えば、フーチング用型枠部材50の上端
面に形成された凹凸嵌合部53と布基礎用型枠部分51
の下端面に形成された凹凸嵌合部54とを略相補的な形
状にし、また布基礎用型枠部分51の上端面に形成され
た凹凸嵌合部を、フーチング用型枠部材50の上端面に
形成された凹凸嵌合部53の形状とすれば良い。
【0049】なお、基礎用型枠として、上記実施例で
は、図面にはフーチング付基礎を例示したが、勿論垂直
に立ち上がる基礎にも本発明を適用することができる。
また、凸部14に係止される横部材は全て鉄筋棒として
表したが、この横部材は、合成樹脂からなるものであっ
て良く、また上記セパレータ30のように平板状のもの
を使用することでき、形状は何ら限定されない。要は、
凸部14に他の形状の係止部を形成すれば良い。
【0050】本実施例によれば、少なくとも一方のコン
クリート型枠部材を発泡合成樹脂から形成し、しかもこ
のコンクリート型枠部材を建築物の外側に配置すれば、
外断熱を完成させることができる。また、発泡合成樹脂
からなる型枠部材に横部材を係止するための凸部が形成
されているので、型枠の組立を容易にすることができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、発明に係るコン
クリート壁用または基礎用型枠によれば、少なくとも、
建築物の外側に配置される型枠部材を発泡合成樹脂によ
り形成することができるので、外断熱が図られるととも
に、鉄筋あるいはセパレータの機能も具備することので
きる横部材を係止するための凸部が内面に形成されてい
るので、簡単な取付け作業で、横部材を取り付けること
ができる。また、断熱性能を有する建築物の壁あるいは
基礎の構築を行うことができ、さらには上下左右方向に
隙間なく幾段も延ばしていくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るコンクリート型
枠を壁用として用いた場合の分解斜視図である。
【図2】図は同実施例のコンクリート型枠を幅方向に並
べたときの正面図である。
【図3】図3は同実施例の断熱パネル部にコンクリート
を打設した状態の横断面図である。
【図4】図4は同実施例の断熱パネル部を縦方向に並べ
たときの斜視図である。
【図5】図5は同実施例の変形例を示す断面図である。
【図6】図6は本発明のコンリート型枠部材をフーチン
グ付基礎に適用した場合の断面図である。
【図7】図7は、本発明のコンクリート型枠部材を別体
からなるフーチング付基礎に適用した場合の断面図であ
る。
【図8】図8は、従来の型枠ブロックを示す斜視図であ
る。
【図9】図9は従来の型枠ブロックを使用して壁を構築
する時の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 コンク
リート型枠 12,40 断熱パ
ネル部 13,35,45,46,55,56,57 鉄筋棒
(横部材) 14 凸部 21 コンク
リート 30 セパレ
ータ 41,41 嵌合用
凹凸溝

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔離間して配置することにより、
    コンクリート壁の打設幅を規定する一組のコンクリート
    型枠部材のうち、少なくとも一方のコンクリート型枠部
    材を型内発泡成形により発泡合成樹脂から形成するとと
    もに、この一方のコンクリート型枠部材の内面に、横部
    材の一端を嵌着する複数の凸部を所定間隔おきに一体成
    形したことを特徴とするコンクリート壁用型枠。
  2. 【請求項2】 前記凸部に、前記横部材の一端を嵌着す
    るための係止部を形成したことを特徴とする請求項1に
    記載のコンクリート壁用型枠。
  3. 【請求項3】 前記一方のコンクリート型枠部材の上端
    面および下端面に互いに略相補的な形状の凹凸嵌合部を
    形成し、1つのコンクリート型枠部材の上部に他の1つ
    のコンクリート型枠部材を配置したときに、前記凹凸嵌
    合部の係合により上下のコンクリート型枠部材同士が移
    動不能に位置決めすることを特徴とする請求項1に記載
    のコンクリート壁用型枠。
  4. 【請求項4】 前記凹凸嵌合部を、前記コンクリート型
    枠部材の上端面および下端面に複数の凹凸をその長さ方
    向に2列に亘って形成したことを特徴とする請求項3に
    記載のコンクリート壁用型枠。
  5. 【請求項5】 前記一方のコンクリート型枠部材の左右
    両端面に、互いに相補的な形状の凹凸嵌合溝を形成し、
    1つのコンクリート型枠部材の側部に他の1つのコンク
    リート型枠部材を配置したときに、前記凹凸嵌合溝の係
    合により左右のコンクリート型枠部材同士が移動不能に
    位置決めされることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載のコンクリート壁用型枠。
  6. 【請求項6】 所定間隔離間して配置することにより、
    コンクリート基礎の打設幅を規定する一組のコンクリー
    ト型枠部材のうち、少なくとも一方のコンクリート型枠
    部材を型内発泡成形により発泡合成樹脂から形成すると
    ともに、この一方のコンクリート型枠部材の内面に、横
    部材の一端を嵌着する複数の凸部を所定間隔おきに一体
    成形したことを特徴とするコンクリート基礎用型枠。
  7. 【請求項7】 前記凸部に、前記横部材の一端を嵌着す
    るための係止部を形成したことを特徴とする請求項6に
    記載のコンクリート基礎用型枠。
  8. 【請求項8】 前記一方のコンクリート型枠部材を、互
    いに一体に形成したフーチング用型枠部分と布基礎用型
    枠部分とから構成し、前記布基礎用型枠部分の上端面に
    は、この上に嵌合される発泡合成樹脂からなる型枠部材
    の下端面に形成した凹凸嵌合部と略相補的な形状の凹凸
    嵌合部を形成したことを特徴とする請求項6に記載のコ
    ンクリート基礎用型枠。
  9. 【請求項9】 前記一方のコンクリート型枠部材を、各
    々別体で形成した布基礎用型枠部分とフーチング用型枠
    部分とから構成し、前記布基礎用型枠部分の上端面およ
    び下端面に、互いに略相補的な形状の凹凸嵌合部を形成
    するとともに前記フーチング用型枠部分の上端面に、前
    記布基礎用型枠部分の下端面に形成した凹凸嵌合部と略
    相補的な形状の凹凸嵌合部を形成したことを特徴する請
    求項6に記載のコンクリート基礎用型枠。
  10. 【請求項10】 前記コンクリート型枠部材は、略垂直
    な立ち上がり部を構築するための布基礎用型枠部分であ
    り、その上端面には、この上に嵌合される発泡合成樹脂
    からなる型枠部材の下端面に形成される凹凸嵌合部と略
    相補的な形状の凹凸嵌合部が形成されていることを特徴
    とする請求項6に記載のコンクリート基礎用型枠。
  11. 【請求項11】 前記凹凸嵌合部を、各型枠部分の長さ
    方向に2列に亘って形成したことを特徴とする請求項9
    または請求項10に記載のコンクリート基礎用型枠。
  12. 【請求項12】 前記一方のコンクリート型枠部材の左
    右両端面に、互いに相補的な形状の凹凸嵌合溝を形成
    し、1つのコンクリート型枠部材の側部に他の1つのコ
    ンクリート型枠部材を配置したときに、前記凹凸嵌合溝
    の係合により左右のコンクリート型枠部材同士が移動不
    能に位置決めされることを特徴とする請求項6ないし請
    求項11のいずれかに記載のコンクリート基礎用型枠。
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