JP2789141B2 - 歯車式変速機の潤滑装置 - Google Patents
歯車式変速機の潤滑装置Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H57/00—General details of gearing
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- F16H57/0447—Control of lubricant levels, e.g. lubricant level control dependent on temperature
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H57/0445—Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps ; Pressure control for supply of different gearbox casings or sections
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は自動車における歯車式
変速機の変速機箱内の潤滑油の循環に関し、油面バラン
ス改善により油温低下を図るものである。
変速機の変速機箱内の潤滑油の循環に関し、油面バラン
ス改善により油温低下を図るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の歯車式変速機の潤滑装置として
は、実公昭５７−３０５２６号公報に記載された考案が
あり、これは変速機箱底部の潤滑油を歯車群によつて掻
き上げるようにした潤滑装置において、掻き上げ油量が
比較的多い歯車列の近傍位置の変速機箱内壁に油受け口
を形成し、この油受け口に接続する油路の出口を油受け
口より低位で、かつ掻き上げ油量が比較的少ない歯車列
の近傍の変速機箱内壁に臨ませた構成となつている。
は、実公昭５７−３０５２６号公報に記載された考案が
あり、これは変速機箱底部の潤滑油を歯車群によつて掻
き上げるようにした潤滑装置において、掻き上げ油量が
比較的多い歯車列の近傍位置の変速機箱内壁に油受け口
を形成し、この油受け口に接続する油路の出口を油受け
口より低位で、かつ掻き上げ油量が比較的少ない歯車列
の近傍の変速機箱内壁に臨ませた構成となつている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成は登坂時又
は降坂時における油面の変動を補なうための構成であ
り、平坦な高速道路を高速で走行する場合の油温上昇の
問題は考慮されていない。特に上記構成であると、６段
若しくは７段の変速機で、６速用の歯車列又は６速若し
くは７速の歯車列が副室内にある複式の変速機において
は、副室の油温が高速走行時に上昇することを防止でき
ないという問題があつた。
は降坂時における油面の変動を補なうための構成であ
り、平坦な高速道路を高速で走行する場合の油温上昇の
問題は考慮されていない。特に上記構成であると、６段
若しくは７段の変速機で、６速用の歯車列又は６速若し
くは７速の歯車列が副室内にある複式の変速機において
は、副室の油温が高速走行時に上昇することを防止でき
ないという問題があつた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】ここにおいてこの発明
は、上述のような歯車式変速機の内壁に、歯車群によつ
て掻き上げられた潤滑油を変速機箱の前方から後方へま
た後方から前方へ循環させる循環路を形成した潤滑装置
において、前記変速機箱が隔壁によつて隔てられた主室
と副室とを備える複変速機箱であつて、主室の底壁に前
記歯車群のうち、カウンタシヤフト側の歯車径が小さい
歯車列が配設されている範囲を仕切る第１、第２の仕切
壁を立設し、前記主室及び副室の外端側の上部から下降
状に前記内壁に形成した循環路のうち、前者の下端を前
記隔壁とこの隔壁の側の仕切壁との間に開口させ、後者
の下端を前記両仕切板の間に開口させ、かつ前記劃壁の
下部に主室と副室とを連通させる絞り通路を設けてなる
歯車式変速機の潤滑装置を提案するものである。
は、上述のような歯車式変速機の内壁に、歯車群によつ
て掻き上げられた潤滑油を変速機箱の前方から後方へま
た後方から前方へ循環させる循環路を形成した潤滑装置
において、前記変速機箱が隔壁によつて隔てられた主室
と副室とを備える複変速機箱であつて、主室の底壁に前
記歯車群のうち、カウンタシヤフト側の歯車径が小さい
歯車列が配設されている範囲を仕切る第１、第２の仕切
壁を立設し、前記主室及び副室の外端側の上部から下降
状に前記内壁に形成した循環路のうち、前者の下端を前
記隔壁とこの隔壁の側の仕切壁との間に開口させ、後者
の下端を前記両仕切板の間に開口させ、かつ前記劃壁の
下部に主室と副室とを連通させる絞り通路を設けてなる
歯車式変速機の潤滑装置を提案するものである。
【０００５】
【作用】この発明の潤滑装置において、油温が最も高い
副室内の油を、最も油温が低い主室のカウタンタシヤフ
ト側の歯車径が小さい歯車列の中央部分の第１と第２の
仕切壁で仕切られた範囲に循環させて油温を下げ、この
油温の低下した油を、外壁と第１の仕切壁との間に送つ
て、大きな歯車でかき上げて循環路を経て第２の仕切壁
と隔壁の間に送り、隔壁に設けた絞り穴から副室へ送
り、かつ絞り穴径を適当に選定することにより副室へ余
分の油が送りこまれないようにすることにより、変速機
全体の油温の上昇を防止するものである。
副室内の油を、最も油温が低い主室のカウタンタシヤフ
ト側の歯車径が小さい歯車列の中央部分の第１と第２の
仕切壁で仕切られた範囲に循環させて油温を下げ、この
油温の低下した油を、外壁と第１の仕切壁との間に送つ
て、大きな歯車でかき上げて循環路を経て第２の仕切壁
と隔壁の間に送り、隔壁に設けた絞り穴から副室へ送
り、かつ絞り穴径を適当に選定することにより副室へ余
分の油が送りこまれないようにすることにより、変速機
全体の油温の上昇を防止するものである。
【０００６】
【実施例】次にこの発明を図１ないし図４に示す実施例
にしたがつて詳細に説明する。先ず図２によつて、７段
の複変速機の歯車群の配列例を検討すると、上部のメイ
ンシヤフト１と下部のカウンタシヤフト２との間に、１
段ないし７段及びリバ−スの各歯車列３ないし１０が装
着されており、主室１１内の中央部の歯車列４，５，
６，１０のカウンタシヤフト２側の歯車は、歯車径が比
較的小さい。
にしたがつて詳細に説明する。先ず図２によつて、７段
の複変速機の歯車群の配列例を検討すると、上部のメイ
ンシヤフト１と下部のカウンタシヤフト２との間に、１
段ないし７段及びリバ−スの各歯車列３ないし１０が装
着されており、主室１１内の中央部の歯車列４，５，
６，１０のカウンタシヤフト２側の歯車は、歯車径が比
較的小さい。
【０００７】この発明では、これらカウンタシヤフト２
側の歯車径が比較的小さい範囲の歯車列４，５，６，１
０が配設されている範囲において、変速機箱１２の底壁
１３に、第１の仕切壁１４と第２の仕切壁１５を立設
し、かつ第１の仕切壁１４は第２の仕切壁１５より低く
形成される。そして第１の仕切壁１４と第２の仕切壁１
５で冷やされた油は、第１の仕切壁１４を越えて、クラ
ツチハウジング２２側に流れ循環する。なお歯車列８，
９が配設されている副室１６と主室１１との間の隔壁１
７の下部には、副室１６内に余分な油が流入しないよう
に絞り通路１８を設けるのである。これにより副室１６
内の余分な温度上昇を防止している。
側の歯車径が比較的小さい範囲の歯車列４，５，６，１
０が配設されている範囲において、変速機箱１２の底壁
１３に、第１の仕切壁１４と第２の仕切壁１５を立設
し、かつ第１の仕切壁１４は第２の仕切壁１５より低く
形成される。そして第１の仕切壁１４と第２の仕切壁１
５で冷やされた油は、第１の仕切壁１４を越えて、クラ
ツチハウジング２２側に流れ循環する。なお歯車列８，
９が配設されている副室１６と主室１１との間の隔壁１
７の下部には、副室１６内に余分な油が流入しないよう
に絞り通路１８を設けるのである。これにより副室１６
内の余分な温度上昇を防止している。
【０００８】上記歯車群が配設されている変速機箱１２
の内壁１９に、図１に示すように樋状の循環路２０，２
１を設けるのであつて、一方の循環路２０は、主室１１
の外端側（クラツチハウジング２２側）の上部から、前
記第２の仕切壁１５と隔壁１７との間に向けて、下降状
に形成し、他方の循環路２１は、副室１６の外端側の上
部から前記第１の仕切壁１４と第２の仕切壁１５によつ
て仕切られた範囲に向けて、下降状に形成するのであ
る。
の内壁１９に、図１に示すように樋状の循環路２０，２
１を設けるのであつて、一方の循環路２０は、主室１１
の外端側（クラツチハウジング２２側）の上部から、前
記第２の仕切壁１５と隔壁１７との間に向けて、下降状
に形成し、他方の循環路２１は、副室１６の外端側の上
部から前記第１の仕切壁１４と第２の仕切壁１５によつ
て仕切られた範囲に向けて、下降状に形成するのであ
る。
【０００９】変速機箱１２の内箱に、図３に示すように
一体的に鋳込まれる前記循環路２０，２１の下降端部に
おいては、必然的に交叉する部分が生ずるが、この部分
には、図４に示すように循環路２１に内方へ膨出する迂
回路２２を設け、循環路２０にはその端部に障壁２３を
設け、その下方に開口２４を設けて処理する。
一体的に鋳込まれる前記循環路２０，２１の下降端部に
おいては、必然的に交叉する部分が生ずるが、この部分
には、図４に示すように循環路２１に内方へ膨出する迂
回路２２を設け、循環路２０にはその端部に障壁２３を
設け、その下方に開口２４を設けて処理する。
【００１０】上述の構成において、主室１１の前側の歯
車が掻き上げた潤滑油の一部は、循環路２０を通つて第
２の仕切壁１５と隔壁１７との間に送られ、また副室１
６内の歯車が掻き上げた潤滑油は、循環路２１を通つ
て、第１の仕切壁１４と第２の仕切壁１５により仕切ら
れた油温の低い範囲に送られ、かようにして変速機箱１
２の内部で、潤滑油が前から後へ、後から前へと循環さ
せることで、変速機箱１２内の油面バランスを良好に
し、かつ油温の高い油を一旦油温の低い第１の仕切壁１
４と第２の仕切壁１５との間に溜めて、温度を下げてか
ら、第１の仕切壁１４と主室１１とクラツチハウジング
２２の隔壁１７との間に送り、ここでカウンタシヤフト
２のギヤ７により掻き上げるようにすることにより、潤
滑油全体の油温上昇を押さえることができる。
車が掻き上げた潤滑油の一部は、循環路２０を通つて第
２の仕切壁１５と隔壁１７との間に送られ、また副室１
６内の歯車が掻き上げた潤滑油は、循環路２１を通つ
て、第１の仕切壁１４と第２の仕切壁１５により仕切ら
れた油温の低い範囲に送られ、かようにして変速機箱１
２の内部で、潤滑油が前から後へ、後から前へと循環さ
せることで、変速機箱１２内の油面バランスを良好に
し、かつ油温の高い油を一旦油温の低い第１の仕切壁１
４と第２の仕切壁１５との間に溜めて、温度を下げてか
ら、第１の仕切壁１４と主室１１とクラツチハウジング
２２の隔壁１７との間に送り、ここでカウンタシヤフト
２のギヤ７により掻き上げるようにすることにより、潤
滑油全体の油温上昇を押さえることができる。
【００１１】
【発明の効果】この発明は主室と副室からなる歯車式変
速機において、油温の高い所と油温の低い所があるとこ
ろに着目して、上記の構成にしたことにより、歯車変速
機箱内の潤滑油を循環させ、オイルク−ラを用いること
なく、油温の上昇を防止したものである。
速機において、油温の高い所と油温の低い所があるとこ
ろに着目して、上記の構成にしたことにより、歯車変速
機箱内の潤滑油を循環させ、オイルク−ラを用いること
なく、油温の上昇を防止したものである。
【図１】この発明の装置の側断面図である。
【図２】変速機箱内の歯車群の配列状況を示す断面図で
ある。
ある。
【図３】図１のＡ矢視縮小図である。
【図４】図１のＢ矢視図である。
２ カウンタシヤフト １１ 主室 １２ 変速機構 １３ 底壁 １４，１５ 仕切壁 １６ 副室 １７ 隔壁 １８ 絞り通路 ２０，２１ 循環路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16H 57/04 F16H 57/02
Claims (2)
- 【請求項１】 歯車式変速機の内壁に、歯車群によつて
掻き上げられた潤滑油を変速機箱の前方から後方へまた
後方から前方へ循環させる循環路を形成した潤滑装置に
おいて、前記変速機箱が隔壁によつて隔てられた主室と
副室とを備える複変速機箱であつて、主室の底壁に前記
歯車群のうち、カウンタシヤフト側の歯車径が小さい歯
車列が配設されている範囲を仕切る第１の仕切壁と第２
の仕切壁を立設し、前記主室及び副室の外端側の上部か
ら下降状に前記内壁に形成した循環路のうち、前者の下
端を前記隔壁とこの隔壁の側の仕切壁との間に開口さ
せ、後者の下端を前記両仕切板の間に開口させ、かつ前
記隔壁の下部に主室と副室とを連通させる絞り通路を設
けてなる歯車式変速機の潤滑装置。 - 【請求項２】 前記第１の仕切壁は第２の仕切壁より低
く構成されていることを特徴とする請求項１記載の歯車
式変速機の潤滑装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3255874A JP2789141B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 歯車式変速機の潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3255874A JP2789141B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 歯車式変速機の潤滑装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0571616A JPH0571616A (ja) | 1993-03-23 |
| JP2789141B2 true JP2789141B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=17284771
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3255874A Expired - Fee Related JP2789141B2 (ja) | 1991-09-09 | 1991-09-09 | 歯車式変速機の潤滑装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2789141B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE4414164A1 (de) * | 1994-04-22 | 1995-10-26 | Zahnradfabrik Friedrichshafen | Getriebegehäuse |
| JP4771517B2 (ja) * | 2005-04-26 | 2011-09-14 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用動力伝達装置における潤滑装置 |
| JP2011064211A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Aisin Ai Co Ltd | 変速機 |
| JP6551219B2 (ja) * | 2015-12-24 | 2019-07-31 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | オイルレシーバおよびオイルレシーバの製造方法 |
| JP2017215018A (ja) * | 2016-06-02 | 2017-12-07 | 愛知機械工業株式会社 | 変速機 |
-
1991
- 1991-09-09 JP JP3255874A patent/JP2789141B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0571616A (ja) | 1993-03-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |