JP2787417B2 - 潤滑油組成物 - Google Patents

潤滑油組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動系潤滑油組成物に関
する。更に詳しくは、スラッジの分散性に優れた自動車
用の駆動系潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用駆動系潤滑油は摩耗もしくは摩
擦の低減効果およびスラッジ分散性の改善が要求されて
おり、この要求に対応する潤滑油としては、リン酸エス
テル、亜リン酸エステル及びこれらの化合物のアミン塩
から選ばれる有機リン化合物タイプの摩耗防止剤もしく
は摩擦低減剤およびコハク酸イミド、ベンジルアミンな
どの比較的低分子の分散剤が添加されたものが知られて
いる。有機リン化合物とこれらの分散剤が添加された潤
滑油は多くの特許等の文献に報告されている。例えば米
国特許4800029号には、溶剤精製した150ニュ
ートラル油に摩擦低減剤としてオレイルアミドホスフェ
ート、分散剤としてポリブテニルコハク酸イミドを配合
した自動変速機油(ATF)の例が挙げられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年、自動車の
小型化、高出力化に伴い、駆動系潤滑油の使用条件は一
層苛酷になり、摩耗もしくは摩擦に伴うスラッジがより
発生し易い状況となっているため、上記有機リン化合物
と比較的低分子の分散剤が添加された潤滑油では苛酷な
条件となるほど分散効果が不十分であり、この改善が求
められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
要求を満足させる分散性の優れた駆動系潤滑油を得るべ
く鋭意研究を行った結果本発明に到達した。即ち本発明
は、100℃の粘度が1〜50cStであり、粘度指数
が60以上の鉱油系基油を主要量とし、組成物の重量に
基づいて、下記有機燐化合物(A)を0.01〜5%、
下記共重合体(B)を1〜30%含むことを特徴とする
駆動系潤滑油組成物である。 有機燐化合物(A):金属原子を含有しない有機燐酸エ
ステル、有機亜燐酸エステルもしくはこれらのアミン
塩。 共重合体(B):炭素数1〜24のアルキル基を有する
(メタ)アクリレート単量体(a)92〜99重量%
と、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリ
レート単量体(b)1〜8重量%とを必須構成単位とす
る共重合体。
【0005】本発明において、該鉱油系基油の100℃
の粘度は通常1〜50cSt、好ましくは2〜30cS
tであり、粘度指数は通常60以上、好ましくは70以
上である。該基油の粘度が1cSt未満になると使用
中、温度上昇により著しく油分の蒸発がみられたり、潤
滑部分で高圧にさらされ油膜切れを生じ焼きつけを起こ
し易い。また50cStを越えると粘性抵抗が大きくな
り、エネルギーロスを起こす。基油の粘度指数が60未
満では満足な粘度−温度特性の潤滑油が得られない。
【0006】本発明において、該有機燐化合物(A)は
金属原子を含有しない有機燐酸エステル類、有機亜燐酸
エステル類もしくはこれらのアミン塩であり、その例と
しては下記化合物が挙げられる。 有機燐酸エステル類の例: 一般式 O=P(OR)a(OH)3-a (1) (式中、aは1〜3の整数;Rは各々炭素数4以上で飽
和もしくは不飽和のアルキル基、アリール基またはアル
キル置換アリール基である。)で示される化合物であ
り、モノアルキルホスフェート、ジアルキルホスフェー
ト、トリアルキルホスフェートまたはこれらに相当する
アリールエステルなどがある。
【0007】有機燐酸エステル類のアミン塩の例: 一般式 O=P(OR)b(OH)3-b・NHcR’3-c (2) (式中、bおよびcは各々1または2の整数;Rおよび
R’は各々炭素数4以上で飽和もしくは不飽和のアルキ
ル基、アリール基またはアルキル置換アリール基であ
り、RおよびR’は同一でも相異なったものでもよ
い。)で示される化合物であり、モノアルキルホスフェ
ート、モノアリールホスフェート、ジアルキルホスフェ
ート、ジアリールホスフェートなどと、モノアルキルア
ミンまたはジアルキルアミンとの塩である。
【0008】有機亜燐酸エステル類の例: 一般式 P(OR)a(OH)3-a (3) (式中、aは1〜3の整数;Rは各々炭素数4以上で飽
和もしくは不飽和のアルキル基、アリール基またはアル
キル置換アリール基である。)で示される化合物であ
り、モノアルキルホスファイト、ジアルキルホスファイ
ト、トリアルキルホスファイト、またはこれらに相当す
るアリールホスファイトなどがある。
【0009】有機亜燐酸エステル類のアミン塩の例: 一般式 P(OR)b(OH)3-b・NHcR’3-c (4) (式中、bおよびcは各々1または2の整数;Rおよび
R’は各々炭素数4以上で飽和もしくは不飽和のアルキ
ル基、アリール基またはアルキル置換アリール基であ
り、RおよびR’は同一でも相異なったものでもよ
い。)で示される化合物であり、モノアルキルホスファ
イト、モノアリールホスファイト、ジアルキルホスファ
イト、ジアリルアリールホスファイトなどと、モノアル
キルアミンまたはジアルキルアミンとの塩である。
【0010】上記一般式(1)〜(4)におけるR、
R’で各々示される基の具体例としては、ブチル、ヘキ
シル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル基、オレイル基などの炭素数
4〜30もしくはそれ以上、好ましくは4〜20の飽和
もしくは不飽和アルキル基;フェニルなどのアリール
基;並びに、トルイル基などのアルキル置換アリール基
が挙げられる。以上有機リン化合物として例示したもの
のうちで好ましいものは炭素数4〜18のアルキルホス
フェート、特に好ましいものは、モノオレイルフォスフ
ェートである。これらの有機リン化合物は通常、駆動系
潤滑油組成物100重量部中に約0.01〜5重量部含
有される。好ましくは0.1〜3重量部である。
【0011】本発明において単量体(a)のアルキル基
は直鎖のもの側鎖を有するものいずれでも良い。単量体
(a)の例としては、下記(a1)〜(a4)が挙げら
れる。 炭素数8〜20のアルキル基を有する(メタ)アクリレ
ート単量体(a1):オクチル(メタ)アクリレート、
デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリ
レート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシ
ル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリ
レート、オクタデシル(メタ)アクリレートなど。
【0012】炭素数1〜4のアルキル基を有する(メ
タ)アクリレート単量体(a2):メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレートなど。
【0013】炭素数5〜7のアルキル基を有する(メ
タ)アクリレート単量体(a3):ペンチル(メタ)ア
クリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル
(メタ)アクリレートなど。 炭素数21〜24のアルキル基を有する(メタ)アクリ
レート単量体(a4):ナフオール20+およびナフオ
ール22+(いずれもコンデアヘミー社製)等の高級ア
ルコールの(メタ)アクリレートなど。 (a1)〜(a4)は併用してもよく、これらのうち好
ましいものは、(a1)および(a1)と(a2)の併
用である。
【0014】本発明において、単量体(b)は下記一般
式(5)で示される化合物である。 (式中、R1およびR2は同一または異種の炭素数10以
下のアルキル基、R3は炭素数2〜10のアルキレン
基、R4は水素原子またはメチル基を示す。)
【0015】単量体(b)の具体例としては、N,N−
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノヘキシル(メタ)アクリレート、N,N
−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,
N−ジブチルアミノオクチル(メタ)アクリレートなど
が挙げられこれらは2種以上併用してもよい。
【0016】共重合体(B)を構成する単量体の重量割
合は、通常(a)単位が92〜97%、好ましくは94
〜98%であり、(b)単位が1〜8%、好ましくは2
〜6%である。また、この(a)単位が(a1)および
(a2)からなる場合の両者の好適な割合は、(a1)
単位は(B)の重量に基づき52〜99%、特に64〜
93%であり、(a2)単位は0〜40%、特に5〜3
0%である。
【0017】本発明において、スラッジ分散性を向上さ
せるため、共重合体(B)の構成単位としてさらにN−
ビニルピロリドン及び/またはモルフォリノアルキル
(メタ)アクリレート(c)を併用することが好まし
い。(c)単位の量は、(a)と(b)の合計重量に基
づいて通常0〜10%である。
【0018】共重合体(B)の構成単位として、必要に
応じて他の任意単量体(d)を用いることもできる。
(d)の例としては、ビニル芳香族化合物(例えば、ス
チレン、ビニルトルエン等)や不飽和ジカルボン酸のエ
ステル類(例えば、アルキル基の炭素数が20以下のも
ので、ジブチルマレエート、ジオクチルマレエート、ジ
ラウリルマレエート、ジヘキシルフマレート、ジヘキサ
デシルフマレート、ジオクタデシルフマレート等)、ビ
ニルエステル類(例えば、アルキル基の炭素数が5以下
のもので、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等)が挙げ
られる。(d)を用いる場合、これらの内では粘度指
数、増粘効果の点よりスチレンが好ましい。(d)の使
用量は(a)、(b)および(c)の合計重量に基づい
て、通常0〜30%、好ましくは0〜20%である。
【0019】共重合体(B)は通常の方法によって容易
に得ることができる。例えば(a)、(b)と、必要に
より(c)、(d)を鉱物油や溶剤中でラジカル重合す
ることにより得られる。この場合、重合触媒としてアゾ
系(例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバ
レロニトリル等)や過酸化物系(例えば、ベンゾイルパ
ーオキシド、クミルパーオキシド、ラウリルパーオキシ
ド等)を用いる。
【0020】共重合体(B)は油溶性高分子化合物であ
るので、分散剤としての機能の他に粘度指数向上剤とし
ての機能も有する。この機能を発揮するには(B)の分
子量に好ましい範囲がある。分子量が大きすぎると機械
的せん断力に抗しきれずポリマー鎖が切れ長期間、必要
な粘度を維持できず、粘度指数向上機能を発揮できな
い。また、分子量が小さすぎると多量に用いなければ必
要な粘度が得られない。通常、重量平均分子量が2万〜
20万、好ましくは3万〜15万の範囲である。なお、
本分子量はポリスチレンを検量線としてGPCによって
得られる値である。
【0021】本発明の駆動系潤滑油組成物は、潤滑油と
しての実用濃度を基準とし、且つ組成物の重量に基づき
有機リン化合物(A)を通常0.01〜5%、好ましく
は0.1〜3%、特に0.1〜2%含有し、共重合体
(B)を通常1〜30%、好ましくは2〜25%、特に
3〜20%含有する。上記濃度より高濃度の組成物を予
め調整し、これを希釈して実用濃度としてもよい。
【0022】本発明の潤滑油組成物は他の任意成分とし
て、例えば清浄剤(スルフォネート系、サリチレート
系、フェネート系、ナフテネート系のもの等)を0〜1
0重量%、分散剤(イソブテニルコハク酸イミド系、マ
ンニッヒ縮合物系等)を0〜10重量%、抗酸化剤(ジ
ンクジチオフォスフェート、アミン系、ヒンダードフェ
ノール系等)を0〜5重量%、油性剤(脂肪酸系、脂肪
酸エステル系等)を0〜3重量%、本発明記載以外の摩
擦摩耗調整剤(モリブデンジチオフォスフェート、モリ
ブデンカーバメイト等)を0〜10重量%、極圧剤(硫
黄リン系、クロル系等)を0〜10重量%、各々含んで
いても良い。
【0023】本発明の潤滑油組成物は自動車用の駆動系
潤滑油に用いられた場合優れた効果を発揮する。ここで
駆動系潤滑油とは、オートマチックトランスミッション
油(一般にトルコン油と呼ばれるもので、自動変速機用
の作動油のことである)やギヤ油のことである。
【0024】
【実施例】より本発明を詳細に説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。尚、実施例中の分子量は
重量平均分子量を表し、%は重量%を表す。 製造例1 攪はん機、温度計、コンデンサーを付けたガラス製の1
リッター反応器に、鉱物油を150g入れ、窒素にて反
応器中の空気を置換した後、70℃に温度を上げ少量の
窒素を流しつつ、メチルメタクリレート70g、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート18g、ラウリルメタク
リレート250g、オクタデシルメタクリレート23
g、アゾビスイソブチロニトリル1.7g、ラウリルメ
ルカプタン2.0gの混合物を同温度で2時間で滴下し
重合した。その後、重合を完結させるために温度を10
0℃まで上げさらに3時間重合し、分子量4万の共重合
体溶液を得た。
【0025】製造例2 単量体としてブチルメタクリレート70g、ジエチルア
ミノエチルアクリレート22g、デシルアクリレート9
6g、ラウリルメタクリレート150g、オクタデシル
メタクリレート23gを使用した以外は製造例1と同様
にして、分子量6.1万の共重合体溶液を得た。
【0026】製造例3 単量体としてメチルメタクリレート70g、ジブチルア
ミノエチルメタクリレート18g、スチレン30g、ラ
ウリルメタクリレート150g、ヘキサデシルメタクリ
レート85gを使用した以外は製造例1と同様にして、
分子量10万の共重合体溶液を得た。
【0027】製造例4 単量体としてメチルメタクリレート70g、ジメチルア
ミノプロピルメタクリレート15g、モルフォリノエチ
ルメタクリレート7g、ラウリルメタクリレート246
g、オクタデシルメタクリレート23gを使用した以外
は製造例1と同様にして、分子量9万の共重合体溶液を
得た。
【0028】製造例5 単量体としてメチルメタクリレート55g、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート15g、ビニルピロリドン1
8g、ラウリルメタクリレート250g、オクタデシル
メタクリレート23gを使用した以外は製造例1と同様
にして、分子量8.8万の共重合体溶液を得た。
【0029】比較製造例1 単量体としてメチルメタクリレート70g、モルフォリ
ノエチルメタクリレート18g、ラウリルメタクリレー
ト250g、オクタデシルメタクリレート23gを使用
した以外は製造例1と同様にして、分子量7.3万の共
重合体溶液を得た。
【0030】比較製造例2 単量体としてメチルメタクリレート70g、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート3g、ラウリルメタクリレー
ト261g、オクタデシルメタクリレート27gを使用
した以外は製造例1と同様にして、分子量10万の共重
合体溶液を得た。
【0031】比較製造例3 単量体としてメチルメタクリレート70g、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート42g、ラウリルメタクリレ
ート226g、オクタデシルメタクリレート23gを使
用した以外は製造例1と同様にして、分子量9.8万の
共重合体溶液を得た。
【0032】実施例1〜5、比較例1〜3 下記組成物を各々作成し、抗酸化性テスト(JIS K
2514)を96時間行った。その結果、表1の結果を
得た。表1中において、A法とはテスト後の油を遠心分
離して得たスラッジ量であり、B法とはテスト後の油に
スラッジの凝集剤を加えた後、遠心分離して得たスラッ
ジ量である。従って、A法とB法の差がスラッジ分散能
力を示すこととなる。また、A法、B法でのスラッジ量
は抗酸化性を示し、少ない方が性能良好なことを示す。 〔組成物〕 製造例1〜5の各共重合体溶液(実施例1〜5)、または比較製造例1〜3( 比較例1〜3)の各共重合体溶液 ;10% ジラウリルフォスフェートのオレイルアミン塩 ; 1% ポリブテニルコハク酸イミド ; 3% (エチルクーパー社製Hitec E638) 過塩基性Caスルフォネート ; 1% (エチルクーパー社製Hitec E611) ジアルキルジチオリン酸亜鉛 ; 0.3% (アモコ社製 Amoco 194) 2,6−ジ−tertブチル−p−クレゾール ; 0.2% (ルブリゾール社製 Lubrizol 817) 鉱物油(100ニュートラル油) ;84.5%
【0033】
【表1】
【0034】実施例6〜10、比較例4〜6 下記組成物を各々作成し、実施例1〜5と同様に抗酸化
性テストを行った。その結果を表2に示す。 〔組成物〕 製造例1〜5の各共重合体溶液(実施例6〜10)、または比較製造例1〜3 (比較例4〜6)の各共重合体溶液 ;18% ジオレイルフォスフェートのオクチルアミン塩 ; 1% 硫化ポリオレフィン(テキサコ社製 TLA369) ; 5% 過塩基性Caスルフォネート ; 1% (エチルクーパー社製Hitec E611) ジアルキルジチオリン酸亜鉛 ; 0.5% (アモコ社製 Amoco 198) 鉱物油(100ニュートラル油) ;74.5%
【0035】
【表2】
【0036】表1及び表2から判るように、本発明のも
のはA法、B法によるスラッジ量が少なく、またB法−
A法の差が大きくスラッジ分散能力にも優れていること
が判る。特に、顕著な点はA法によるスラッジ量が非常
に少ないことである。すなわち、本発明のものは非常に
分散性能がすぐれているため、凝集剤を加えない限りス
ラッジは油中に安定に存在し、A法では殆どスラッジが
捕集されない。これに対し、比較例1〜2のものはスラ
ッジ量が、やや多く本発明のものに比べ抗酸化性に劣る
ことが判る。更にB法−A法の差が小さくスラッジ分散
能力に劣っていることも判る。比較例3のものに付いて
は、スラッジの発生量が極端に大きく抗酸化性に問題が
あり、またスラッジ分散能力にも劣っていることが判
る。
【0037】
【発明の効果】本発明の潤滑油組成物は、オートマチッ
クトランスミッション油やギヤ油などの駆動系潤滑油に
用いられた場合、非常に優れたスラッジ分散性を示すと
ともに、スラッジの発生量も低減できるという効果を奏
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 137:04 137:10) C10N 20:02 30:04 40:04 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 169/04 C10M 149/04 C10M 149/10 C10M 137/02 C10M 137/04 C10M 137/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100℃の粘度が1〜50cStであ
    り、粘度指数が60以上の鉱油系基油を主要量とし、組
    成物の重量に基づいて、下記有機燐化合物(A)を0.
    01〜5%、下記共重合体(B)を1〜30%含むこと
    を特徴とする駆動系潤滑油組成物。 有機燐化合物(A):金属原子を含有しない有機燐酸エ
    ステル類、有機亜燐酸エステル類もしくはこれらのアミ
    ン塩。 共重合体(B):炭素数1〜24のアルキル基を有する
    (メタ)アクリレート単量体(a)単位92〜99重量
    %と、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アク
    リレート単量体(b)単位1〜8重量%とを必須構成単
    位とする共重合体。
  2. 【請求項2】 有機燐化合物(A)が下記一般式(1)
    〜(4)のいずれかで示される化合物である請求項1記
    載の組成物。 O=P(OR)a(OH)3-a (1) O=P(OR)b(OH)3-b・NHcR’3-c (2) P(OR)a(OH)3-a (3) P(OR)b(OH)3-b・NHcR’3-c (4) (但し式中、aは1〜3の整数;bおよびcは各々1ま
    たは2の整数;RおよびR’は各々炭素数4以上で飽和
    もしくは不飽和のアルキル基、アリール基またはアルキ
    ル置換アリール基であり、RおよびR’は同一でも相異
    なったものでもよい。)
  3. 【請求項3】 共重合体(B)中の(a)単位が炭素数
    8〜20のアルキル基を有する(メタ)アクリレート単
    量体(a1)単位および必要により炭素数1〜4のアル
    キル基を有する(メタ)アクリレート単量体(a2)単
    位からなり、(B)の重量に基づき、(a1)単位が5
    2〜99%、(a2)単位が0〜40%である請求項1
    または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 共重合体(B)が、さらにN−ビニルピ
    ロリドン及び/またはモルフォリノアルキル(メタ)ア
    クリレート(c)単位を(a)と(b)の合計重量に基
    づき0〜10%含有する共重合体である請求項1〜3の
    いずれか記載の組成物。
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