JP2785545B2

JP2785545B2 - 用紙収容装置の用紙サイズ検知装置

Info

Publication number: JP2785545B2
Application number: JP3261230A
Authority: JP
Inventors: 拓夫松村; 豊野上
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1990-10-10
Filing date: 1991-09-12
Publication date: 1998-08-13
Anticipated expiration: 2013-08-13
Also published as: JPH0664780A; US5110106A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の用紙収容装置を
給紙部に装着し、原稿のサイズや、縮倍率等の情報によ
り、任意の用紙サイズのものを選択して記録紙を作成す
る画像形成装置に関し、特に、各トレイ等の用紙収容装
置が、ユニバーサルトレイと呼ばれる形式のものである
場合に、その用紙収容装置に収容されている用紙サイズ
の属するグループを特定し、そのグループの中で、用紙
サイズを決定出来るようにする用紙収容装置の用紙サイ
ズ検知装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子複写機やレーザプリンター等の画像
形成装置においては、サイズの異なる複数種類の用紙
を、それぞれの用紙収容装置に収容して給紙部に装着
し、原稿のサイズや、縮倍率等の情報に応じて、任意の
用紙サイズのものを選択して記録部に送り、記録紙を作
成するようにしている。また、一般の電子複写機等の画
像形成装置においては、用紙収容装置から給紙される用
紙のサイズの情報に対応させて、用紙搬送路内の検知装
置等の作動時間の設定を行い、その基準時間にもとづい
て、用紙搬送装置の動作と、ジャム検知時間のタイミン
グ等の設定を行っている。さらに、前記用紙サイズの情
報にもとづいて、感光体に形成する画像のサイズを決定
する作用等を自動的に設定するような手段を用いてい
る。

【０００３】前記画像形成装置に用いられる用紙収容装
置としては、給紙カセットや用紙トレイ等が一般に用い
られており、それ等の用紙収容装置は、Ａ系列の用紙
と、Ｂ系列の用紙等のような定型サイズのものを、それ
ぞれ専用に収容出来るものとして構成されていることが
多い。前述したような特定のサイズの用紙を収容する給
紙カセット等においては、例えば、特開昭６２−２１８
３３３号公報等に示されるように、その給紙カセットに
収容される用紙のサイズの情報を、表示する手段を設け
ている。そして、前記給紙カセットを画像形成装置の給
紙部に装着した際に、前記用紙サイズ表示手段の情報を
読取らせ、画像形成装置の制御装置にその用紙の情報を
記憶させておくことにより、記録紙の作成に対応させる
ことが出来るようにする。

【０００４】前記従来例に示されるような給紙カセット
は、画像形成装置において使用される用紙の種類が比較
的少ない場合には、用紙の種類に応じて複数個用意する
のみで、十分に需要に対応出来るという特徴がある。し
かし、任意のサイズの用紙を使用可能な画像形成装置で
は、非常に多数の用紙収容装置を準備しておくことが要
求されることになり、その用紙収容装置の管理が面倒に
なる等の問題がある。そこで、前記特定サイズの用紙の
みを収容可能な用紙収容装置に代えて、任意のサイズの
用紙を収容可能に構成した、ユニバーサルトレイと呼ば
れる形式の給紙トレイが用いられる場合がある。前記ユ
ニバーサルトレイの場合には、例えば、特開昭６２−１
７５３３０号公報等に示されるように、トレイ内部に任
意のサイズの用紙を収容し、その用紙に対して用紙ガイ
ド等の位置決め部材を設け、前記用紙ガイドにより、用
紙を給紙位置に対応させるようにしている。

【０００５】また、前記トレイに収容されている用紙サ
イズの情報は、前記用紙ガイドの位置を検知したセンサ
等からの情報にもとづいて、画像形成装置の制御装置で
判断し、給紙部に収容されている用紙サイズの特定を行
うようにしている。したがって、前述したような用紙ト
レイを用いることにより、比較的小数の用紙トレイを準
備するだけで、多数の種類のサイズの用紙に対処させる
ことが出来る。また、比較的少数枚の用紙を収容可能な
用紙収容装置のみを使用する画像形成装置においても、
同一サイズの用紙を複数の用紙トレイに収容させて、多
数枚の記録紙を連続して作成すること等も容易に行うこ
とが出来る。

【０００６】しかしながら、前述したようなユニバーサ
ルトレイにおいても、用紙ガイドの位置を検知するため
のセンサの数が限られており、定型サイズの用紙の検知
は容易に行い得るものの、定形外の特殊なサイズの用紙
の検知は正確に行い得ないという問題がある。前述した
ような問題を解決するための手段として、例えば、特開
昭６３−１８５７３０号公報等に示されるように、用紙
ガイドの位置を無段階に検知出来る手段を用いることが
考えられる。前記従来例のものにおいては、用紙ガイド
の位置を可変抵抗器手段を介して、抵抗値として出力さ
せるようにしている。そして、前述したような構成の用
紙サイズ検知手段を、用紙トレイに対して設けることに
よって、任意のサイズの用紙を用紙収容装置に収容して
給紙することが出来、画像形成装置における用紙の需要
に対処させることが出来る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般の
画像形成装置においては、ＪＩＳで制定されたＡ３、Ａ
４、Ｂ３、Ｂ４サイズ等のように、定型サイズ（ミリサ
イズ）の用紙を用いる場合の他に、通称レターサイズ等
と呼ばれるような他の用紙サイズ系列（インチサイズ）
のものを用いる場合もある。一般に用いられている各種
の用紙と、それ等の用紙のサイズは、例えば、次の表１
に示される。

【０００８】

【表１】前記表１に示されるように、一般の画像形成装置におい
ては、非常に多種のサイズの用紙が用いられているもの
であるが、用紙のサイズは、ＪＩＳで制定されている
Ａ．Ｂ系列等の定型サイズと、インチサイズとの２種類
に大きく分けることが出来る。ところが、画像形成装置
の給紙部に対して、複数種類のユニバーサルトレイを装
着した場合に、それぞれのトレイから、用紙サイズの情
報が制御装置に向けて出力されても、制御装置におい
て、用紙サイズを正確に判断出来ないという問題が発生
する。すなわち、インチサイズの 5.5" × 8.5" の用紙
と、Ａ５サイズの用紙等のように、そのサイズが非常に
近似している場合には、その縦送りと横送りとのいずれ
の場合でも、判別が困難になるという問題が発生する。

【０００９】前記画像形成装置を使用する場合には、一
般のユーザーのようにＡ・Ｂ系列の用紙を主として用い
る場合と、貿易関係の会社のように、インチサイズの用
紙を多く用いる場合とがある。また、画像形成装置のユ
ーザー等によっては、定型用紙とインチ用紙のいずれか
のグループに属する用紙を混在させて、画像形成装置を
使用することはなく、いずれかのグループに属したサイ
ズの異なる用紙を、複数種類給紙部に装備していること
が多い。しかしながら、従来のユニバーサルトレイにお
いては、前述したように、各トレイに用紙サイズ検知手
段を設けた場合でも、定型サイズとインチサイズの用紙
とを正確に判別することが出来ない場合が多く発生し、
場合によっては、用紙サイズの判断を誤ることがある。

【００１０】また、一般の画像形成装置においては、前
述したように、用紙収容装置に収容されている用紙サイ
ズの情報にしたがって、用紙搬送装置の駆動時間の制御
と、画像担持体への画像の書込み長さの制御等を行って
いる。ところが、用紙サイズの情報が間違って検知され
た場合には、画像の書込み位置にズレを生じたり、用紙
搬送路内を正常に走行していても、ジャム信号が出力さ
れる等の問題が発生しやすい。しかし、前述したような
従来のトレイに設ける用紙サイズ検知手段によっては、
用紙サイズの情報が正確に検知されない場合があり、画
像形成装置の各装置が誤作動しやすいという問題があっ
た。

【００１１】

【発明の目的】本発明は、上記したような従来の用紙収
容装置の問題を解消するもので、画像形成装置の給紙部
に装着された複数の用紙収容装置から、制御装置に対し
て出力される用紙サイズの検知情報を、総合的に判断す
る手段を設けた装置を提供すること、および、前記用紙
が属する用紙のグループにおいて、各用紙収容装置に収
容された用紙の種類を決定して、給紙に関連する制御の
動作を行わせるようにする装置を提供することを目的と
している。

【００１２】

【課題を解決するための手段および作用】本発明は、画
像形成装置の給紙部に複数の用紙収容装置を装着し、各
々の用紙収容装置から記録部に向けて給紙可能に構成し
てなる装置に関する。本発明の各用紙収容装置には、そ
の内部に収容する用紙を押圧する用紙ガイドを設け、前
記用紙ガイドの位置の情報を出力する手段を設けてい
る。そして、前記各用紙収容装置での用紙ガイドの位置
の情報を、画像形成装置の制御装置に入力し、画像形成
装置の制御装置においては、全ての用紙収容装置からの
情報にもとづいて、各用紙収容装置に収容されている用
紙が属するグループを判別し、その用紙サイズのグルー
プの情報にしたがって、各用紙収容装置に収容されてい
る用紙サイズの判別を行うように構成している。

【００１３】また、本発明では、画像形成装置の制御装
置において、用紙の属するグループの特定を行うための
情報は、画像形成装置に使用される用紙のサイズの情報
を、予めグループ毎に設定しておき、その設定された情
報にもとづいて、全ての用紙収容装置からの用紙サイズ
の情報と比較することにより、用紙収容装置に収容され
ている用紙サイズの属するグループを設定し、その後
で、各用紙収容装置に収容されている用紙のサイズを決
定するような手段を用いている。そして、前述したよう
にして用紙サイズの判断を行うことにより、本発明の画
像形成装置においては、センサによる検知情報によって
は判別困難なサイズである場合に、他の用紙収容装置に
収容されている用紙サイズの検知情報から、その用紙の
属する用紙のグループを特定し、そのグループの中での
用紙サイズを決定することが可能になる。

【００１４】さらに、本発明では、用紙収容装置に収容
されている用紙のサイズの判断は、用紙収容装置内で、
用紙の位置を規制するための用紙ガイドに対して、位置
を検知する手段を設け、該位置検知手段の情報を用いる
ようにすることができる。また、前記用紙ガイドの位置
を検知するための手段としては、用紙ガイドの移動経路
に沿って配置する複数のスイッチ手段を用いることが出
来、それ等のスイッチ手段による検知情報を、画像形成
装置の制御装置に向けて出力する手段を用いることが出
来る。そして、前述したように構成する場合に、用紙収
容装置に設ける用紙ガイドの検知装置を、任意の構成を
有するもので構成することが可能であり、検知機構の構
成を簡素化することが出来る。

【００１５】本発明では、画像形成装置の用紙サイズ設
定用の制御装置に対して、画像形成装置本体の操作パネ
ルまたは外部装置を介して、用紙サイズのグループを設
定するための情報を入力するように構成することができ
る。また、あらかじめ用紙サイズのグループが判別され
ている用紙に対しては、操作パネルまたは外部装置か
ら、優先的に用紙サイズのグループの指定を行い得るよ
うに構成することが可能である。さらに、本発明におい
ては、前記用紙サイズの判断手段に加えて、全ての用紙
収容装置における用紙ガイドの位置の検討結果からだけ
では、識別不能な用紙サイズの情報があった場合には、
警告信号を出力させる手段を設けることが出来る。

【００１６】前述のように構成したことによって、用紙
収容装置内部に正確に用紙が位置決めされてなく、用紙
ガイドの位置が不正確に表示された場合には、オペレー
タに対して点検等の指令を出力して、用紙サイズの判断
に間違いが発生するのを防止することが出来る。また、
本発明の用紙サイズ検知装置においては、各用紙収容装
置に収容される用紙サイズを総合的に判断することが出
来るので、用紙収容装置に配置する検知手段の数を少な
くすることが可能になり、用紙収容装置の構成を簡素化
することが出来る。

【００１７】

【実施例】（用紙収容装置の構成）図示された例に従って、本発明
の用紙サイズ検知装置の構成を説明する。

【００１８】図１に示される本発明の実施例は、用紙収
容装置を給紙トレイで構成する場合を示しているもの
で、前記給紙トレイ１０の内部には、給紙方向Ｘに向け
て立て方向に用紙を配置し、その用紙に対応させて後端
部を位置決めする用紙ガイド２０と、用紙の巾方向に位
置決めを行う用紙ガイド２５とを配置する。また、前記
給紙トレイ１０のフレームには、給紙側の先端部の部分
を前板１１とし、用紙の側面の規制を行う部分を側板１
２としてそれぞれ設定する。そして、それ等の前板１１
と側板１２とに対して、用紙の給紙方向の先端面と側面
とを押圧し、他の側を用紙ガイド２０、２５により押圧
した状態で位置決めを行う。

【００１９】前記用紙ガイド２０、２５を案内するため
に、ガイドレール１５、１６を互いに直交するように配
置し、該ガイドレールに対して摺動子２１、２６を配置
し、それ等の摺動子２１、２６に用紙ガイド２０、２５
をそれぞれ設けている。また、前記摺動子には、カム部
材２２、２７をそれぞれ側方に突出させて設け、該カム
部材の移動経路に沿って、複数の検知手段ＳＡ１〜ＳＡ
４、および、ＳＢ１〜ＳＢ３を、各々所定の間隔で設け
ている。

【００２０】そして、前記給紙トレイに収容される用紙
に対して、用紙ガイドが押圧され、その位置決めが行な
われた際に、用紙ガイドが停止された位置にある検知手
段が作動され、前記検知手段から用紙サイズに関する信
号を出力する。なお、図１に示される例では、前記検知
手段としてマイクロスイッチを用いる場合を示している
が、該検知手段としては、任意の検知部材を用いること
が出来るものであり、被検知手段をカム部材で構成する
ことの他に、検知手段に対応する任意の被検知部材を用
紙ガイド、または、摺動子に対して設けることが出来
る。

【００２１】（用紙サイズ検知手段）図２に示されるグ
ラフは、前記表１に示された用紙の種類と、各用紙の縦
横のサイズをプロットしたものを示している。前記図２
に示されるように、定型サイズＡとインチサイズＢと
で、とで示すもののように、用紙のサイズの判別が
困難なものがある。そこで、前記各サイズの用紙に対す
る検知の作用を行うために、縦方向の検知手段ＳＡ１〜
ＳＡ４、および、横方向の検知手段ＳＢ１〜ＳＢ３を、
前記給紙トレイに対して配置する。なお、前記図２に示
される各検知手段は、図１のスイッチのそれぞれに対応
したもので示している。

【００２２】前述したように、各サイズの用紙に対する
検知情報を、その用紙の縦横方向についてそれぞれ検知
するために、各検知手段は、比較的広い範囲の用紙をカ
バー出来るように配置している。したがって、本発明の
検知手段によっては、１つの種類の用紙のサイズの情報
のみを、正確に出力することは出来ないことになる。前
述した問題を解決するために、本発明の画像形成装置に
おいては、図３のブロック図に示されるような制御装置
３０を設けている。前記図３に示される制御装置３０に
は、演算作用を行うためのＣＰＵ３１と、用紙サイズの
グループの情報等を記憶するメモリー３２、および、画
像形成装置の動作一般の制御の作用を行わせるための情
報を記憶する手段等を接続している。また、前記制御装
置３０のＣＰＵ３１には、出入力手段３３を介して、用
紙サイズ検知装置３５、外部入力装置３６、表示部３７
等を接続している。

【００２３】そして、用紙サイズ検知装置３５を介し
て、画像形成装置の給紙部に装着された複数の用紙トレ
イから、それぞれの用紙サイズの検知情報が入力され、
それ等の給紙トレイに設けた検知情報にもとづいて、装
着された多数種類の用紙が属するグループをＣＰＵ３１
が判断する。その後で、各給紙トレイに収容されている
用紙サイズを、前記用紙のグループの中から決定する。
また、外部入力装置３６は、あらかじめ用紙の属するグ
ループや、用紙サイズ等が分っているものについて、そ
の用紙サイズの情報を、セットボタン等を介して入力出
来るようにするものである。

【００２４】前述したようにして、各給紙トレイに収容
されている用紙のサイズが決定されると、その用紙サイ
ズの情報をメモリ３２に記憶させるとともに、表示部３
７に対して用紙サイズの表示が行われる。また、出力装
置３８は、用紙サイズの検知が行われ得ない状態の場合
に、警告信号等を出力する等の手段を用いて、給紙トレ
イの確認等の動作を行うことを、オペレータに対して指
令することが出来る。

【００２５】（用紙サイズの設定作用）前記図３に示さ
れるような制御装置において、複数の給紙トレイからの
用紙サイズの検知信号により、各給紙トレイに収容され
ている用紙サイズの設定を行うために、図４に示される
ようなフローチャートにしたがって、用紙の属するグル
ープの特定と、各給紙トレイに収容されている用紙のサ
イズを設定する作用を行う。なお、本発明の装置は、一
般に用いられている用紙を、前述したように、ミリサイ
ズとインチサイズとの２種類に分類して、その分類情報
をあらかじめメモリーに入力しておき、その情報にもと
づいて給紙トレイに収容されている用紙のサイズを設定
するようにしている。

【００２６】また、以下に説明するように、単一のグル
ープに属しないサイズの用紙が存在する場合には、他の
給紙トレイに収容されている用紙サイズの情報を基準に
してグループを特定し、前記グループでの用紙サイズの
情報にもとづいて、他の給紙トレイの用紙サイズの設定
を行うことが出来るようにしている。前記図４に示され
るフローチャートにおいて、ＣＰＵには多数の給紙トレ
イから、検知信号が入力される。そして、最初に、ステ
ップａ−１でｘ番目の給紙トレイの用紙サイズの情報を
取込み、、ステップａ−２で、入力された用紙サイズの
データが、密集領域に属するものか否かの判断する。

【００２７】そして、密集領域のサイズのものである場
合には、ステップａ−３からａ−１に移行し、次のｘ＋
１番目の給紙トレイについて、同様な判断の作用を行
い、グループを特定出来るものが見つかるまで、前記ス
テップａ−１、ａ−２の動作を繰返し、ステップａ−４
で、１つの給紙トレイに収容される用紙サイズが特定さ
れる。次いで、ステップａ−４で特定されたサイズの用
紙が、どのグループに属するかを判断（ステップａ−５
ないしａ−７）し、その画像形成装置に収容されている
複数種類の用紙が属するグループが決定される。そし
て、前記グループＡまたはＢにおける用紙サイズの情報
にしたがって、用紙サイズの決定されていない給紙トレ
イに関して、用紙サイズの情報を取込み、その情報に該
当する用紙サイズをメモリーから選び出し（ステップａ
−８、９）、全ての給紙トレイに収容されている用紙サ
イズをメモリーに記憶させる。

【００２８】なお、前記図４に示される例で、単独の情
報で用紙サイズの設定が容易に行い得るものに対して
は、図５のステップｂ−１およびｂ−２に示されるよう
に、給紙トレイに収容される用紙のグループの設定を容
易に行うことが出来る。また、前記グループの設定と同
時に、用紙サイズの設定も行なわれることになる、これ
に対して、用紙が密集領域またはにある場合には、
図６に示されるｃ−１ないしｃ−３の各ステップを踏ん
で、グループの選択が行なわれた後で、用紙サイズの設
定が行われる。したがって、本発明の用紙収容装置の用
紙サイズ検知装置においては、複数の給紙トレイに収容
されている用紙のうち、容易に判別可能な用紙サイズの
ものを選び出して、グループの設定を行い、そのグルー
プ内で、用紙サイズの設定を行うことが出来るので、判
別困難な密集領域のものについても、容易に用紙サイズ
の判断を行うことが出来る。

【００２９】（画像形成装置の実施例）前述したような
用紙サイズの判断手段を装備する画像形成装置として
は、例えば、図７に示されるような電子複写機を用いる
ことが出来る。前記図７に示される電子複写機１は、本
体２の内部に電子写真プロセス方式の画像形成装置を設
けており、自動原稿送り装置３にセットした後の画像を
走査して、コピーを作成する装置として構成される。ま
た、前記電子複写機のコントロールを行うために、デイ
スプレー５を設け、操作に必要とされる情報が前記ディ
スプレイ５に表示され、オペレータはそのディスプレイ
５に表示される事項にしたがって、コントロールパネル
６のキーを押し、電子複写機の動作のコントロールや、
その他の所定の事項の設定等を行うようにしている。

【００３０】なお、前記図７に示された電子複写機にお
いて、ディスプレイ５は図３の表示部３７に、コントロ
ールパネル６は外部入力装置３６に、それぞれ相当する
ものとして示される。さらに、前記電子複写機１の給紙
部には、複数の用紙収容装置７〜７ｂを配置しており、
さらに、本体の側部に大容量トレイ８を配置して、同一
サイズの用紙を大量に消費することに備えている。前述
したような複数の用紙収容装置を装備する電子複写機に
おいて、各用紙収容装置を、前記図１に示された給紙ト
レイと同様に、ユニバーサルトレイとして構成し、それ
ぞれのトレイに用紙サイズ検知手段を設ける。

【００３１】前記複数の給紙トレイに収容されたサイズ
の異なる用紙に対して、その用紙の属するグループの設
定と、用紙サイズの設定との作業を、前記図３に示され
たような制御装置を用い、図４のフローチャートにした
がって行うようにする。したがって、前記用紙サイズの
設定の動作を、電子複写機の動作の開始時に行うことに
より、その装置を用いて複写の作業を行う際に、正確な
用紙を用いてコピーの作成を行うことが出来る。なお、
前述したように本発明の用紙サイズ設定手段は、電子複
写機のみでなく、複数サイズの用紙を同時に装着する任
意の画像形成装置に対しても適用することが出来る。

【００３２】

【発明の効果】本発明の用紙収容装置の用紙サイズ検知
装置は、上記したような検知手段を用いるものであるか
ら、用紙収容装置に設ける用紙ガイドの検知装置を、任
意の構成を有するもので構成することが可能であり、検
知機構の構成を簡素化することが出来る。そして、給紙
トレイに収容されている用紙が、ミリサイズやインチサ
イズ等のように、グループの異なる用紙を使用可能な装
置において、給紙トレイに収容された用紙のサイズの判
定を自動的に行うことが出来る。

【００３３】また、本発明の用紙収容装置の用紙サイズ
検知装置においては、給紙トレイのセンサによる検知情
報によっては、判別困難なサイズの用紙がある場合に、
他の用紙収容装置に収容されている用紙サイズの検知情
報から、その用紙の属する用紙のグループを特定し、そ
のグループの中での用紙サイズを決定することが可能で
ある。さらに、本発明の用紙サイズ設定手段を装備する
ことにより、画像形成装置に対して、任意のサイズの用
紙を装着することが出来、画像形成装置の各部材を正確
に動作させて、良好なコピーを作成することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本発明の給紙トレイの構成を示す平面図で
ある。

【図２】は画像形成装置に使用可能な用紙の種類と、
給紙トレイに配置する検知手段の配置状態を示すグラフ
である。

【図３】本発明の制御装置の構成を示すブロック図で
ある。

【図４】本発明の制御装置における制御の動作の順序
を示すフローチャートである。

【図５】用紙サイズのグループの設定が容易な場合の
制御の順序を示すフローチャートである。

【図６】用紙サイズのグループの設定が容易に行い得
ない場合の制御の順序を示すフローチャートである。

【図７】本発明が適用される画像形成装置の１例を示
す説明図である。

【符号の説明】１電子複写機、５ディスプレイ、６コ
ントロールパネル、７〜７ｂ・１０給紙トレイ、
２０・２５用紙ガイド、３０制御装置、３１
ＣＰＵ、３２メモリ、３３出入力手段、
３５用紙サイズ検知装置、３６外部入力装置、
３７表示部。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】画像形成装置の給紙部に複数の用紙収容
装置を装着し、各々の用紙収容装置から記録部に向けて
給紙可能に構成してなる装置において、各用紙収容装置には、その内部に収容した用紙を押圧す
る用紙ガイドと、前記用紙ガイドの位置の情報を出力す
る手段を設け、前記各用紙収容装置での用紙ガイドの位
置の情報を、画像形成装置の制御装置に入力するととも
に、画像形成装置の制御装置においては、全ての用紙収容装
置からの情報にもとづいて、各用紙収容装置に収容され
ている用紙が属するグループを判別し、その用紙サイズ
のグループの情報にしたがって、各用紙収容装置に収容
されている用紙サイズの判別を行うことを特徴とする用
紙収容装置の用紙サイズ検知装置。