JP2784371B2 - 偏心タイプのサポート付きインターコネクターの製造方法 - Google Patents
偏心タイプのサポート付きインターコネクターの製造方法Info
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- JP2784371B2 JP2784371B2 JP4102022A JP10202292A JP2784371B2 JP 2784371 B2 JP2784371 B2 JP 2784371B2 JP 4102022 A JP4102022 A JP 4102022A JP 10202292 A JP10202292 A JP 10202292A JP 2784371 B2 JP2784371 B2 JP 2784371B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏芯タイプのサポート
付きインターコネクターの製造方法に関するものであ
る。
付きインターコネクターの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の非偏芯タイプのサポート付きイン
ターコネクターを製造するには、(a)導電性と絶縁性
のエラストマーシートを交互多重に積層してなる積層ブ
ロックを積層方向に平行な2面でスライスして得られる
S型積層板の両表面を、未加硫のシリコーンゴム等から
なる未加硫の等厚のサポート材で挟持し、サポート材の
加硫とS型積層板の貼り合わせを金型内で同時に行う
か、(b)所定厚さのキャビティーを有する金型枠で、
所定の厚さの等厚のサポート材を2枚別途に加硫成形
し、この表面に接着剤を塗布した後、S型積層板の両表
面を挟持し、これら3者を別の金型内で貼り合わせてい
た。
ターコネクターを製造するには、(a)導電性と絶縁性
のエラストマーシートを交互多重に積層してなる積層ブ
ロックを積層方向に平行な2面でスライスして得られる
S型積層板の両表面を、未加硫のシリコーンゴム等から
なる未加硫の等厚のサポート材で挟持し、サポート材の
加硫とS型積層板の貼り合わせを金型内で同時に行う
か、(b)所定厚さのキャビティーを有する金型枠で、
所定の厚さの等厚のサポート材を2枚別途に加硫成形
し、この表面に接着剤を塗布した後、S型積層板の両表
面を挟持し、これら3者を別の金型内で貼り合わせてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年、厚さの相
異なるサポート材をもつ偏芯タイプのサポート付きイン
ターコネクター(以下、単にコネクターと称する)が使
用されるようになったが、上記のような従来の製造方法
(a)、(b)ではかかるコネクターを製造することは
非常に困難である。その理由は、(a)の方法では、サ
ポート材が未加硫のため、分出し後やS型積層板との貼
り合わせ作業の前後に未加硫のサポート材が変形し易
く、厚さムラを生じ、また密閉金型内での加硫に際して
は、圧力と熱によってサポート材が流れる結果、中央の
S型積層板を伸ばすため、成形後にスキュー(Ske
w:偏りの結果、導電性と絶縁性のエラストマーがねじ
れたまま固定されること。このようなコネクターを用い
て基板と液晶表示装置等を接続すると、相対向する接続
電極が正しく接続されず、隣接する電極と誤接続をひき
おこす。)を生じ、またS型積層板のうねりによる芯位
置の不良等の歪が発生するという不利があったからであ
る。また(b)の方法では、サポート材の厚さが変わる
と、その都度キャビティーの厚さの異なる金型を厚さに
対応して各々製作しなければならないばかりか、サポー
ト材が貼り合わせ時に偏伸びしやすく、スキュー、芯位
置の不良が発生するし、金型の取り替え、段取りに時間
を要し、作業効率が悪いために、コストアップを招くと
いう不利があったからである。
異なるサポート材をもつ偏芯タイプのサポート付きイン
ターコネクター(以下、単にコネクターと称する)が使
用されるようになったが、上記のような従来の製造方法
(a)、(b)ではかかるコネクターを製造することは
非常に困難である。その理由は、(a)の方法では、サ
ポート材が未加硫のため、分出し後やS型積層板との貼
り合わせ作業の前後に未加硫のサポート材が変形し易
く、厚さムラを生じ、また密閉金型内での加硫に際して
は、圧力と熱によってサポート材が流れる結果、中央の
S型積層板を伸ばすため、成形後にスキュー(Ske
w:偏りの結果、導電性と絶縁性のエラストマーがねじ
れたまま固定されること。このようなコネクターを用い
て基板と液晶表示装置等を接続すると、相対向する接続
電極が正しく接続されず、隣接する電極と誤接続をひき
おこす。)を生じ、またS型積層板のうねりによる芯位
置の不良等の歪が発生するという不利があったからであ
る。また(b)の方法では、サポート材の厚さが変わる
と、その都度キャビティーの厚さの異なる金型を厚さに
対応して各々製作しなければならないばかりか、サポー
ト材が貼り合わせ時に偏伸びしやすく、スキュー、芯位
置の不良が発生するし、金型の取り替え、段取りに時間
を要し、作業効率が悪いために、コストアップを招くと
いう不利があったからである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の不利
を解決するインターコネクターの製造方法を提供するも
ので、これは、加硫成形した厚さの相異なるサポート材
を交互かつ長尺方向に互いに離間して長尺フィルムの表
面に配列し、各サポート材の表面に接着剤層を設け、該
フィルムのみを切断し、厚さの相異なる一組のサポート
材の前記接着剤層を向かい合わせ、ついでこの二つの接
着剤層の間に複数の導電性および絶縁性のエラストマー
を交互に積層してなるS型積層板の当該二種類のエラス
トマーを前記接着剤層の各々に当接して挟持し、厚さの
相異なるサポート材を有するコネクター原板とし、この
コネクター原板を減圧ボックス中で減圧脱泡した後、フ
ローティング金型により加熱してサポート材とS型積層
板を接着し、ついで該フィルムのみをサポート材から剥
離することを特徴とする偏芯タイプのサポート付きイン
ターコネクターの製造方法を要旨とするものである。
を解決するインターコネクターの製造方法を提供するも
ので、これは、加硫成形した厚さの相異なるサポート材
を交互かつ長尺方向に互いに離間して長尺フィルムの表
面に配列し、各サポート材の表面に接着剤層を設け、該
フィルムのみを切断し、厚さの相異なる一組のサポート
材の前記接着剤層を向かい合わせ、ついでこの二つの接
着剤層の間に複数の導電性および絶縁性のエラストマー
を交互に積層してなるS型積層板の当該二種類のエラス
トマーを前記接着剤層の各々に当接して挟持し、厚さの
相異なるサポート材を有するコネクター原板とし、この
コネクター原板を減圧ボックス中で減圧脱泡した後、フ
ローティング金型により加熱してサポート材とS型積層
板を接着し、ついで該フィルムのみをサポート材から剥
離することを特徴とする偏芯タイプのサポート付きイン
ターコネクターの製造方法を要旨とするものである。
【0005】つぎに本発明を図によって説明する。まず
長尺フィルム上にサポート材を設ける装置を説明する。
図2(a)は直油圧型締めプレス(下金型固定で、上金
型が昇降するいわゆる下降型プレス)の模式図であっ
て、可動板1の上部に固定された油圧シリンダー2によ
り昇降する中間板3を設け、この下に熱板4を固定し、
さらにその下に上金型5を取り付ける。中間板3の上部
には固定斜カム6を設ける。
長尺フィルム上にサポート材を設ける装置を説明する。
図2(a)は直油圧型締めプレス(下金型固定で、上金
型が昇降するいわゆる下降型プレス)の模式図であっ
て、可動板1の上部に固定された油圧シリンダー2によ
り昇降する中間板3を設け、この下に熱板4を固定し、
さらにその下に上金型5を取り付ける。中間板3の上部
には固定斜カム6を設ける。
【0006】一方可動板1の下部には固定斜カム6と同
こう配の可動斜カム7を取り付ける。固定および可動斜
カムは、一面が傾斜した1対の台形体を、外側が平行に
なるよう傾斜面同士を向かい合わせて圧接し、圧接面を
摺動することにより、総厚さを調節するものであるか
ら、可動斜カム7をサーボモーター8により水平方向に
移動することにより、可動板1と中間板3の間隔を微細
に設定することができる。
こう配の可動斜カム7を取り付ける。固定および可動斜
カムは、一面が傾斜した1対の台形体を、外側が平行に
なるよう傾斜面同士を向かい合わせて圧接し、圧接面を
摺動することにより、総厚さを調節するものであるか
ら、可動斜カム7をサーボモーター8により水平方向に
移動することにより、可動板1と中間板3の間隔を微細
に設定することができる。
【0007】上金型5には、図2(b)、(c)の模式
図に示すように、図示しない固定手段によりコア9と熱
板ガイドピン10を固定し、熱板4は、下金型を兼ねた
ベース板11に設けられた熱板ガイド部12に導かれて
下降し、未加硫のゴム13を上下の金型間で加硫成形す
る。サポート材の厚さの調節は上金型5の位置を調節す
ることによって行うが、この調節は、上記した中間板3
を可動斜カム7によって移動することにより行う。未加
硫のゴムの充填は、図2(b)、(c)に示すような上
下金型と熱板ガイド部12で密閉空間を形成する場合に
は、定量供給機等を用いて密閉空間と同容積となる量を
供給すればよく、コア9、熱板ガイドピン10、他方熱
板ガイド部12がなく上金型5、ベース板11のみの場
合は、オーバーフロー分をあらかじめ見込んだ分を余分
に充填する。
図に示すように、図示しない固定手段によりコア9と熱
板ガイドピン10を固定し、熱板4は、下金型を兼ねた
ベース板11に設けられた熱板ガイド部12に導かれて
下降し、未加硫のゴム13を上下の金型間で加硫成形す
る。サポート材の厚さの調節は上金型5の位置を調節す
ることによって行うが、この調節は、上記した中間板3
を可動斜カム7によって移動することにより行う。未加
硫のゴムの充填は、図2(b)、(c)に示すような上
下金型と熱板ガイド部12で密閉空間を形成する場合に
は、定量供給機等を用いて密閉空間と同容積となる量を
供給すればよく、コア9、熱板ガイドピン10、他方熱
板ガイド部12がなく上金型5、ベース板11のみの場
合は、オーバーフロー分をあらかじめ見込んだ分を余分
に充填する。
【0008】つぎに上記のような微細に厚さを調節し得
る成形装置によって、本発明のコネクターを製造する方
法を説明する。図1(a)に示すように、加硫成形した
シリコーンエラストマー等の厚いサポート材15および
薄いサポート材16を交互に長尺方向に互いに離間して
ポリエステル等の長尺フィルム14の表面に設けて、こ
の厚さの相異なる各サポート材の表面に接着剤層17を
スクリーン印刷などで設け、フィルム14のみを切断し
てフィルム14つきの厚いサポート材15、薄いサポー
ト材16上の各接着剤層17、17を対向させる。厚い
サポート材15に対する薄いサポート材16の厚さの比
は、例えば厚いサポート材15が1.5mmのときは薄
いサポート材16は0.5mmである。両サポート材の
厚さは0.05〜50mm、好ましくは0.3〜10.
0mmが適当である。サポート材の厚さが薄すぎると取
扱が困難となり易く、また厚すぎるとできあがったコネ
クターの使用時の圧縮荷重を大きくしなければならない
ので好ましくない。フィルム14は長尺としたので、サ
ポート材のキャリアーを兼ねることができるので、予め
サポート材を多量に生産しておくのに好都合である。
る成形装置によって、本発明のコネクターを製造する方
法を説明する。図1(a)に示すように、加硫成形した
シリコーンエラストマー等の厚いサポート材15および
薄いサポート材16を交互に長尺方向に互いに離間して
ポリエステル等の長尺フィルム14の表面に設けて、こ
の厚さの相異なる各サポート材の表面に接着剤層17を
スクリーン印刷などで設け、フィルム14のみを切断し
てフィルム14つきの厚いサポート材15、薄いサポー
ト材16上の各接着剤層17、17を対向させる。厚い
サポート材15に対する薄いサポート材16の厚さの比
は、例えば厚いサポート材15が1.5mmのときは薄
いサポート材16は0.5mmである。両サポート材の
厚さは0.05〜50mm、好ましくは0.3〜10.
0mmが適当である。サポート材の厚さが薄すぎると取
扱が困難となり易く、また厚すぎるとできあがったコネ
クターの使用時の圧縮荷重を大きくしなければならない
ので好ましくない。フィルム14は長尺としたので、サ
ポート材のキャリアーを兼ねることができるので、予め
サポート材を多量に生産しておくのに好都合である。
【0009】サポート材15、16の表面に設けた接着
剤層17、17には、サポート材15、16がシリコー
ンゴム等であるときには付加型シリコーン接着剤が適し
ているが、一般的には、縮合型の一液または二液型RT
V、シリコーン接着ワニス、アクリル系接着剤等を使用
する。接着剤の塗布にはロール塗り、スプレー、はけ塗
り等が挙げられるが、均一性あるいは精度の点からはス
クリーン印刷が適し、その厚さは20〜40μmとする
のがよい。
剤層17、17には、サポート材15、16がシリコー
ンゴム等であるときには付加型シリコーン接着剤が適し
ているが、一般的には、縮合型の一液または二液型RT
V、シリコーン接着ワニス、アクリル系接着剤等を使用
する。接着剤の塗布にはロール塗り、スプレー、はけ塗
り等が挙げられるが、均一性あるいは精度の点からはス
クリーン印刷が適し、その厚さは20〜40μmとする
のがよい。
【0010】つぎにフィルム14’を省略した図1
(b)に示すように、サポート材15(あるいは図示し
ないがサポート材16)を反転させ、これとその下に置
いたサポート材16(またはサポート材15)の前記接
着剤層17、17を相対向させ、この二つの接着剤層1
7、17の間に、導電性と絶縁性のエラストマーシート
を交互多重に積層してなる積層ブロックを積層方向に平
行な2面でスライスして得られるS型積層板18を、前
記2種類のエラストマーが各々の接着剤層17、17に
接するように挟持し、これら3者とフィルム14が積み
重なったコネクター原板19とする。しかしこれを直ち
に接着すると、貼り合わせ面に残留する気泡のために接
着不良となるので、図1(c)の概念図に示す減圧ボッ
クス20(排気手段を省略す)内で脱泡処理を行う。
(b)に示すように、サポート材15(あるいは図示し
ないがサポート材16)を反転させ、これとその下に置
いたサポート材16(またはサポート材15)の前記接
着剤層17、17を相対向させ、この二つの接着剤層1
7、17の間に、導電性と絶縁性のエラストマーシート
を交互多重に積層してなる積層ブロックを積層方向に平
行な2面でスライスして得られるS型積層板18を、前
記2種類のエラストマーが各々の接着剤層17、17に
接するように挟持し、これら3者とフィルム14が積み
重なったコネクター原板19とする。しかしこれを直ち
に接着すると、貼り合わせ面に残留する気泡のために接
着不良となるので、図1(c)の概念図に示す減圧ボッ
クス20(排気手段を省略す)内で脱泡処理を行う。
【0011】つぎに最終処理工程として、あらかじめ1
00〜110℃に加熱した熱板間で一組の相異なる厚さ
のサポート材15、16と、S型積層板18とを接着す
る。そのために図1(d)に示すようなフローテイング
金型21を使用する。これはコネクター原板19を下側
の熱板22とエアーシリンダー等のシリンダー23aの
ピストン23bに懸垂した上側の熱板23とからなるも
のである。フローティング金型21の下側の熱板22上
にコネクター原板19を載置し、上側の熱板23を加熱
する。このようにして完全に接着したフィルム付きのコ
ネクターを得る。この際、サポート材15、16にはそ
れぞれフィルム14、14’が密着しているので、サポ
ート材が予め加硫されているにもかかわらず、フィルム
14、14’がサポート材の偏伸びを防ぎ、したがって
スキューや芯位置の不良をひきおこすことがないという
利点をもたらす。ついでフィルム付きのコネクターのフ
ィルム14、14’のみを剥離して、本発明のインター
コネクターを得る。必要に応じてS型積層板18の積層
した二種類のエラストマーの界面に垂直な方向に平行に
細断すれば、図1(e)に示す棒状のコネクターを得
る。
00〜110℃に加熱した熱板間で一組の相異なる厚さ
のサポート材15、16と、S型積層板18とを接着す
る。そのために図1(d)に示すようなフローテイング
金型21を使用する。これはコネクター原板19を下側
の熱板22とエアーシリンダー等のシリンダー23aの
ピストン23bに懸垂した上側の熱板23とからなるも
のである。フローティング金型21の下側の熱板22上
にコネクター原板19を載置し、上側の熱板23を加熱
する。このようにして完全に接着したフィルム付きのコ
ネクターを得る。この際、サポート材15、16にはそ
れぞれフィルム14、14’が密着しているので、サポ
ート材が予め加硫されているにもかかわらず、フィルム
14、14’がサポート材の偏伸びを防ぎ、したがって
スキューや芯位置の不良をひきおこすことがないという
利点をもたらす。ついでフィルム付きのコネクターのフ
ィルム14、14’のみを剥離して、本発明のインター
コネクターを得る。必要に応じてS型積層板18の積層
した二種類のエラストマーの界面に垂直な方向に平行に
細断すれば、図1(e)に示す棒状のコネクターを得
る。
【0012】
【実施例】ゴムシートプレス成形機により、シリコーン
ゴムSS−20(信越化学工業(株)製、商品名)を、
温度150℃、時間1分30秒で長尺のポリエステルフ
ィルム14上に成形したところ、バリがなく、厚さムラ
が10μm以内の高平滑度である、縦、横300mm×
300mm、厚さ1.5mm及び0.5mmの加硫され
たサポート材15、16を互いに離間して交互に得るこ
とができた。なおこのゴムシートプレス成形機の作用を
図2(a)を用いてさらに詳しく説明する。 1) フィルム14上にシリコーンゴム原料SS−20
を、図示しない押出供給機で規定量(約150g)押し
出し、上金型5の真下に移動後、サーボモーター8によ
り可動斜カム7を、サポート材の厚さがゼロとなる最小
の位置(可動斜カム7が最も右に移動した位置)より、
1.5mm厚さのサポート材を得るように、左に15m
m移動した後、加硫成形した。 2) つぎにシリコーンゴム原料SS−20を規定量
(約50g)押出供給機で供給し、フィルム14を上金
型5の真下に移動後、厚さ0.5mmのサポート材を得
るように、サポート材の厚さがゼロの最小の位置より5
mm左に可動斜カム7を移動し、加硫成形した。 3) 熱板4は常に150℃を保つように温度調整す
る。
ゴムSS−20(信越化学工業(株)製、商品名)を、
温度150℃、時間1分30秒で長尺のポリエステルフ
ィルム14上に成形したところ、バリがなく、厚さムラ
が10μm以内の高平滑度である、縦、横300mm×
300mm、厚さ1.5mm及び0.5mmの加硫され
たサポート材15、16を互いに離間して交互に得るこ
とができた。なおこのゴムシートプレス成形機の作用を
図2(a)を用いてさらに詳しく説明する。 1) フィルム14上にシリコーンゴム原料SS−20
を、図示しない押出供給機で規定量(約150g)押し
出し、上金型5の真下に移動後、サーボモーター8によ
り可動斜カム7を、サポート材の厚さがゼロとなる最小
の位置(可動斜カム7が最も右に移動した位置)より、
1.5mm厚さのサポート材を得るように、左に15m
m移動した後、加硫成形した。 2) つぎにシリコーンゴム原料SS−20を規定量
(約50g)押出供給機で供給し、フィルム14を上金
型5の真下に移動後、厚さ0.5mmのサポート材を得
るように、サポート材の厚さがゼロの最小の位置より5
mm左に可動斜カム7を移動し、加硫成形した。 3) 熱板4は常に150℃を保つように温度調整す
る。
【0013】つぎに図1(a)、(b)、(c)、
(d)によってさらに説明する。まずサポート材15、
16の表面に、付加反応型RTVのKE1800TA.
TB(信越化学工業(株)製、商品名)、粘度900P
の接着剤を、メッシュ150#のスクリーンを用いた半
自動スクリーン印刷機、ミノマット600−W((株)
ミノグループ製、商品名)で連続的に20μmの一定厚
さに全面塗布して接着剤層17を設けた。
(d)によってさらに説明する。まずサポート材15、
16の表面に、付加反応型RTVのKE1800TA.
TB(信越化学工業(株)製、商品名)、粘度900P
の接着剤を、メッシュ150#のスクリーンを用いた半
自動スクリーン印刷機、ミノマット600−W((株)
ミノグループ製、商品名)で連続的に20μmの一定厚
さに全面塗布して接着剤層17を設けた。
【0014】つぎにサポート材15、16を支持するポ
リエステルフィルム14のみを切断し、フィルム14’
(図示せず)付きの厚いサポート材15、フィルム付き
(図示せず)の薄いサポート材16とし、サポート材1
5を反転装置で反転させて接着剤層17、17’を相対
向しておいた。つぎに薄いサポート材16の付加反応型
RTVの接着剤層17の側の面に、S型積層板(厚さ3
0μm、幅30cm、奥行30cmの導電性のエラスト
マーシートと同形状の絶縁性のエラストマーシートを、
交互に積み重ねてなる立方体から、積み重ね方向に平行
な面内で切断して得た厚さ1mmのもの)18を載置
し、S型積層板の厚さ方向に、さきに反転させておいた
サポート材15を接着剤層17、17’を介して貼り合
わせ、コネクター原板19とした。
リエステルフィルム14のみを切断し、フィルム14’
(図示せず)付きの厚いサポート材15、フィルム付き
(図示せず)の薄いサポート材16とし、サポート材1
5を反転装置で反転させて接着剤層17、17’を相対
向しておいた。つぎに薄いサポート材16の付加反応型
RTVの接着剤層17の側の面に、S型積層板(厚さ3
0μm、幅30cm、奥行30cmの導電性のエラスト
マーシートと同形状の絶縁性のエラストマーシートを、
交互に積み重ねてなる立方体から、積み重ね方向に平行
な面内で切断して得た厚さ1mmのもの)18を載置
し、S型積層板の厚さ方向に、さきに反転させておいた
サポート材15を接着剤層17、17’を介して貼り合
わせ、コネクター原板19とした。
【0015】このコネクター原板19を、密閉された減
圧ボックス20内で、S型積層板18との間の気泡を除
去するため、真空ポンプを使用し0.1Torr以下で
70秒間吸引を続けた。この場合減圧ボックス内でコネ
クター原板19に均一な荷重を加えるため、重量を調整
した荷重板により、その下に5mmの発泡スポンジシー
トを介在させて荷重をかけ、S型積層板とサポート材の
密着を図った。
圧ボックス20内で、S型積層板18との間の気泡を除
去するため、真空ポンプを使用し0.1Torr以下で
70秒間吸引を続けた。この場合減圧ボックス内でコネ
クター原板19に均一な荷重を加えるため、重量を調整
した荷重板により、その下に5mmの発泡スポンジシー
トを介在させて荷重をかけ、S型積層板とサポート材の
密着を図った。
【0016】ついで上記密着されたコネクター原板19
をテーブルを兼ねた下側の熱板22上に載せ、あらかじ
め加圧重量を設定し、かつ110℃に加熱した上側の熱
板23に押圧し、S型積層板と一組のサポート材とを接
着した。ついでポリエステルフィルム14のみを除去し
てインターコネクターを製造した。
をテーブルを兼ねた下側の熱板22上に載せ、あらかじ
め加圧重量を設定し、かつ110℃に加熱した上側の熱
板23に押圧し、S型積層板と一組のサポート材とを接
着した。ついでポリエステルフィルム14のみを除去し
てインターコネクターを製造した。
【0017】
【発明の効果】サポート材は、可動斜カムの移動で、1
μm単位で厚さを設定することが可能で、金型の仕上げ
状態、組み込みを考慮しても、厚さを10μm単位で設
定してプレスすることは容易である。またサポート材の
平滑度は±25μm以内となり、品質上安定した均一な
厚さのサポート材を製造できる。サポート材の厚さを変
えるには可動斜カムを所定量動かすだけでよく、金型の
交換が不要となり、0.3〜10.0mmまでの厚さで
連続かあるいは段階的に容易にプレス成形できるので、
少量多品種の製造が容易となり、コネクターの製造コス
トダウンができる。またサポート材への接着剤の塗布、
S型積層板の供給、S型積層板との貼り合わせ、減圧ボ
ックス内における減圧脱泡、金型による熱成形の工程を
一連の装置でフィルム付きのまま行うので、サポート
材、S型積層板の偏伸びによるスキュー不良、接着の際
に残る気泡あるいは接着不良がなく、優れたコネクター
を得ることができる。
μm単位で厚さを設定することが可能で、金型の仕上げ
状態、組み込みを考慮しても、厚さを10μm単位で設
定してプレスすることは容易である。またサポート材の
平滑度は±25μm以内となり、品質上安定した均一な
厚さのサポート材を製造できる。サポート材の厚さを変
えるには可動斜カムを所定量動かすだけでよく、金型の
交換が不要となり、0.3〜10.0mmまでの厚さで
連続かあるいは段階的に容易にプレス成形できるので、
少量多品種の製造が容易となり、コネクターの製造コス
トダウンができる。またサポート材への接着剤の塗布、
S型積層板の供給、S型積層板との貼り合わせ、減圧ボ
ックス内における減圧脱泡、金型による熱成形の工程を
一連の装置でフィルム付きのまま行うので、サポート
材、S型積層板の偏伸びによるスキュー不良、接着の際
に残る気泡あるいは接着不良がなく、優れたコネクター
を得ることができる。
【図1】(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は本
発明のインターコネクターの製造方法の工程説明図であ
り、(a)は、長尺フィルムの上にサポート材と接着剤
層が載置された状態をさし、(b)は、サポート材を反
転させ、接着剤層を対向させている状態をさし、(c)
は、減圧ボックス中で脱泡されている状態をさし、
(d)は、フローテイング金型で接着している状態をさ
し、(e)は、発明の棒状コネクターを指している。
発明のインターコネクターの製造方法の工程説明図であ
り、(a)は、長尺フィルムの上にサポート材と接着剤
層が載置された状態をさし、(b)は、サポート材を反
転させ、接着剤層を対向させている状態をさし、(c)
は、減圧ボックス中で脱泡されている状態をさし、
(d)は、フローテイング金型で接着している状態をさ
し、(e)は、発明の棒状コネクターを指している。
【図2】(a)は本発明で使用する成形を示す機械の側
面模式図、(b)、(c)は動作を説明する模式図であ
り、(b)は機械の動作開始前、(c)は動作終了後の
状態を示している。
面模式図、(b)、(c)は動作を説明する模式図であ
り、(b)は機械の動作開始前、(c)は動作終了後の
状態を示している。
1 可動板 14 長
尺フィルム 2 油圧シリンダー 15 厚
いサポート材 3 中間板 16 薄
いサポート材 4 熱板 17 接
着剤層 5 上金型 18 S
型積層板 6 固定斜カム 19 コ
ネクター原板 7 可動斜カム 20 真
空ボックス 8 サーボモーター 21 フ
ローティング金型 9 コア 22 下
側の熱板 10 熱板ガイドピン 23 上
側の熱板 11 ベース板(下金型) 23a シ
リンダー 12 熱板ガイド部 23b ピ
ストン 13 未加硫のゴム
尺フィルム 2 油圧シリンダー 15 厚
いサポート材 3 中間板 16 薄
いサポート材 4 熱板 17 接
着剤層 5 上金型 18 S
型積層板 6 固定斜カム 19 コ
ネクター原板 7 可動斜カム 20 真
空ボックス 8 サーボモーター 21 フ
ローティング金型 9 コア 22 下
側の熱板 10 熱板ガイドピン 23 上
側の熱板 11 ベース板(下金型) 23a シ
リンダー 12 熱板ガイド部 23b ピ
ストン 13 未加硫のゴム
Claims (2)
- 【請求項1】加硫成形した厚さの相異なるサポート材を
交互かつ長尺方向に互いに離間して長尺フィルムの表面
に配列し、各サポート材の表面に接着剤層を設け、該フ
ィルムのみを切断し、厚さの相異なる一組のサポート材
の前記接着剤層を向かい合わせ、ついでこの二つの接着
剤層の間に複数の導電性および絶縁性のエラストマーを
交互に積層してなるS型積層板の当該二種類のエラスト
マーを前記接着剤層の各々に当接して挟持し、厚さの相
異なるサポート材を有するコネクター原板とし、このコ
ネクター原板を減圧ボックス中で減圧脱泡した後、フロ
ーティング金型により加熱してサポート材とS型積層板
を接着し、ついで該フィルムのみをサポート材から剥離
することを特徴とする偏芯タイプのサポート付きインタ
ーコネクターの製造方法。 - 【請求項2】 前記サポート材を、長尺フィルムの表面
にフローティング金型の上金型のコアによって圧縮して
作製し、かつその厚さは、固定斜カムと可動斜カムより
なる斜カムの可動斜カムの移動によるコアのストローク
の変化量によって定める請求項1に記載の偏芯タイプの
サポート付きインターコネクターの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102022A JP2784371B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 偏心タイプのサポート付きインターコネクターの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102022A JP2784371B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 偏心タイプのサポート付きインターコネクターの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645041A JPH0645041A (ja) | 1994-02-18 |
JP2784371B2 true JP2784371B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=14316129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4102022A Expired - Fee Related JP2784371B2 (ja) | 1992-03-27 | 1992-03-27 | 偏心タイプのサポート付きインターコネクターの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2784371B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63231888A (ja) * | 1987-03-18 | 1988-09-27 | キヤノン株式会社 | 電気回路部材 |
JPH0615429Y2 (ja) * | 1988-07-27 | 1994-04-20 | 信越ポリマー株式会社 | 接着性熱融着形コネクタ |
JPH02129383A (ja) * | 1988-11-08 | 1990-05-17 | Dai Ichi High Frequency Co Ltd | 皮膜形成法 |
JPH02195671A (ja) * | 1989-01-23 | 1990-08-02 | Stanley Electric Co Ltd | コネクタ及びその製造方法 |
JPH03116939A (ja) * | 1989-09-29 | 1991-05-17 | Toshiba Corp | 半導体素子の樹脂封止方法 |
JPH03151215A (ja) * | 1989-11-09 | 1991-06-27 | Sanai:Kk | 試作用真空樹脂成形機 |
-
1992
- 1992-03-27 JP JP4102022A patent/JP2784371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0645041A (ja) | 1994-02-18 |
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