JP2783773B2 - 残土のリサイクル方法 - Google Patents
残土のリサイクル方法Info
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
掘り出されたコンクリートガラや石を含む残土の全てを
再生できる残土のリサイクル方法に関する。
7に示すように、パワーショベル1で基礎穴2を掘る
と、コンクリートガラや石を含む多量の残土5が掘り出
される。この掘り出された残土5の約半分は、掘った基
礎穴2に埋め戻されるが、残りは、トラック3で搬送し
て海や山の埋め立て地(最終処分地)に捨てられること
になる。
コンクリートガラ等の他、7立方cm以上、例えば、1
5立方cm、30立方cm、50立方cm等のコンクリ
ートガラ等も含まれている。上記残土を埋め戻し土や宅
地・道路の盛り土として使用するときは、土砂のみでは
地盤の締まりが悪いことから、土砂に対して7立方cm
以下のコンクリートガラ等が20〜30%程度の割合で
混合されているのが好ましい。
されたままの残土には、土砂に7立方cm以下のコンク
リートガラ等がどの程度の割合で混合されているのかが
不明であるうえ、7立方cm以上のコンクリートガラ等
も含まれているから、そのままでは埋め戻し土や盛り土
として使用することができないので、土木工事現場にお
いて、パワーショベル等により、熟練者が残土を広げな
がら7立方cm以上のコンクリートガラ等を取り除いた
り、7立方cm以下のコンクリートガラ等の混合割合を
目視で確認するという作業が必要であった。
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」や所轄行政官庁
の条例等により、現状では15立方cm以上のコンクリ
ートガラ等を含む残土は「産業廃棄物」扱いとなるの
で、例えば大阪府では、府内には既に最終処分地が全く
無いことから、香川県や岡山県のような他県の最終処分
地に捨てるように義務づけられており、その費用はトラ
ック1台分(10トン)で約2万円も必要である。しか
も、他県の最終処分地も数年以内に無くなることは必定
である。
れたもので、コンクリートガラや石を含む残土の全てを
「産業廃棄物」扱いとならないように再生できる残土の
リサイクル方法を提供することを課題とするものであ
る。
に、本発明は、土木工事現場から離れた仮置き場におい
て、掘り出されたコンクリートガラや石を含む残土を、
土砂及び7立方cm程度の塊寸法以下の再生用コンクリ
ートガラ等と、7立方cm程度の塊寸法以上の廃棄用コ
ンクリートガラ等とにふるい分けると共に、ふるい分け
た廃棄用コンクリートガラ等を粉砕して再びふるい分け
ながら、土砂に20〜30%程度の比率で再生用コンク
リートガラ等を混合して、掘り出された全ての残土を埋
め戻し土や盛り土に再生することを特徴とする残土のリ
サイクル方法を提供するものである。
離れた仮置き場までトラック等で搬送した残土を、土砂
及び例えば7立方cm程度の塊寸法以下の再生用コンク
リートガラ等と、7立方cm程度の塊寸法以上の廃棄用
コンクリートガラ等とにふるい分ける。これにより、残
土から廃棄用コンクリートガラ等がふるい分けにより自
然に取り除かれる。
ガラ等を、例えば7立方cm以下の塊寸法に粉砕して、
再びふるい分ける。以下、廃棄用コンクリートガラ等
は、完全にふるい分けされなくなるまで、つまり、全て
が再生用コンクリートガラ等になるまで粉砕とふるい分
けを繰り返す。上記ふるい分けを目視しながら、土砂に
所定の比率(例えば20〜30%)で再生用コンクリー
トガラ等が混合されたかどうかを確認する。
は、地盤の締まりが良い埋め戻し土や盛り土として再生
され、有効にリサイクルできるようになる。また、再生
された残土は、「産業廃棄物」扱いとはならないから、
特定の最終処分地に捨てる必要がなくなり、近郊の海、
池、沼や山等の埋め立て地に捨てることができる。さら
に、再生された残土は、「産業廃棄物」扱いでは無く、
埋め戻し土や盛り土として「商品」扱いになるから(関
係行政官庁に確認済み)、日本国内での余剰分は、コン
クリートガラ等が含まれない残土が掘り出される郊外等
での建設ラッシュが続いている近隣諸国に販売すること
も可能となり、日本国内で処分することのみを目的とし
た海や山等の無益な埋め立てによる自然破壊も防止でき
るようになる。
を参照して詳細に説明する。図1は、第1実施形態の設
備であり、土木工事現場から掘り出されたコンクリート
ガラや石を含む残土5をトラック3で搬送し、土木工事
現場から離れた郊外の仮置き場6に搬入して、この仮置
き場6においてリサイクルする小規模な設備である。
S1で、仮置き場6の第1置き位置6Aに仮置きする。
この仮置き場6には、バケットを、市販の網(格子)バ
ケット7Aにアタッチメントしたパワーショベル8と、
市販のクラッシャー(蟹状の爪…小割機又は小割圧砕機
とも呼ばれる。)9をアタッチメントしたパワーショベ
ル10とが備えられている。
に示すように、バケット本体7aの底面に格子状のふる
い穴(例えば、7×10cm角)7b,…,7bを縦横
にあけたもので、この網バケット7Aをふるい分け機と
して利用する。上記クラッシャー9は、図4(B)に詳
細に示すように、一対の蟹状の爪9a,9bを油圧力で
開閉するもので、その破砕力は50〜250トンも有
り、このクラッシャー9を粉砕機として利用する。
照)で、仮置きされた残土5をパワーショベル8の網バ
ケット7Aですくい上げ、必要に応じて振動させると、
土砂及び所定の塊寸法(例えば0〜7立方cm)以下の
再生用コンクリートガラや石11がふるい穴7bを通過
し、第2置き位置6Bに落下して仮置きされると共に、
所定の塊寸法(例えば7立方cm)以上の廃棄用コンク
リートガラ等12が網バケット7A内に残って、残土5
が土砂及び再生用コンクリートガラ等11と、廃棄用コ
ンクリートガラ等12とに自然にふるい分けられる。
ケット7A内に残った廃棄用コンクリートガラ等12を
第3置き位置6Cに仮置きし、仮置きされた廃棄用コン
クリートガラ等12をパワーショベル10のクラッシャ
ー9により、再生用コンクリートガラ等11の塊寸法と
なるように粉砕する。
用コンクリートガラ等12をパワーショベル8の網バケ
ット7Aですくい上げると、すくい上げた廃棄用コンク
リートガラ等12の内、再生用コンクリートガラ等11
の塊寸法に粉砕されたものがふるい穴7bを通過し、第
2置き位置6Bで、先に仮置きされた土砂及び再生用コ
ンクリートガラ等11の上に落下して仮置きされるよう
になる。
り返して、廃棄用コンクリートガラ等12が網バケット
7Aで完全にふるい分けされなくなるまで、つまり、全
ての廃棄用コンクリートガラ等12が再生用コンクリー
トガラ等11になるまで、粉砕とふるい分けを繰り返
す。上記ふるい分けを目視しながら、ステップS5で、
土砂に所定の比率(例えば20〜30%)で再生用コン
クリートガラ等11が混合されたかどうかを確認する。
なお、パワーショベル8の網バケット7A内に残った廃
棄用コンクリートガラ等12は、少量であれば、網バケ
ット7A内にクラッシャー9を突っ込んで粉砕するよう
にしても良い。
及び再生用コンクリートガラ等11は、残土5を搬入し
てきたトラック3、あるいは別のトラック3で搬送して
土木工事現場に搬入し、埋め戻し土や盛り土として使用
する。
の締まりが良い埋め戻し土や盛り土として再生されて、
有効にリサイクルできるようになる。第1実施形態の設
備では、既存の網バケット7Aのパワーショベル8やク
ラッシャー9のパワーショベル10等をそのまま使用で
きるから、設備コストがほとんどかからないので、コス
ト安であり、小規模な残土5のリサイクル設備として最
適である。
り、仮置き場6において、網バケット7Aのパワーショ
ベル8や第1,第3置き位置6A,6Cを不要にしたも
のである。
溝6Dを掘設して、深溝6Dの途中にホッパー14を設
置し、このホッパー14の上部に、網バケット7Aの代
わりとなるふるい分け用網板7Bを置く。そして、トラ
ック3で搬入した残土5は、ステップS2で、ホッパー
14の上部に投入すると、土砂及び再生用コンクリート
ガラ等11がふるい分け用網板7Bのふるい穴7bを通
過し、ホッパー14の底部に落下して溜められる。
上に残った廃棄用コンクリートガラ等12をパワーショ
ベル10のクラッシャー9により、再生用コンクリート
ガラ等11の塊寸法となるように粉砕する。この粉砕に
より、再生用コンクリートガラ等11の塊寸法に粉砕さ
れたものがふるい穴7bを通過し、ホッパー14内で、
先に溜められた土砂及び再生用コンクリートガラ等11
の上に落下して溜められるようになる。以下、クラッシ
ャー9により、全ての廃棄用コンクリートガラ等12が
再生用コンクリートガラ等11になるまで粉砕を続け
る。
用コンクリートガラ等11は、ホッパー14の覗き窓等
から目視して、ステップS5で、所定の比率で混合され
たことを確認しながらホッパー14の切り出し口14a
から切り出して、ステップS6で、深溝6Dの底に停め
たトラック3に直接積み込むようにする。
のパワーショベル8が不要であり、残土5を網バケット
7Aですくい上げたり、廃棄用コンクリートガラ等12
を仮置きしたり、粉砕した廃棄用コンクリートガラ等1
2を再び網バケット7Aですくい上げる等の工程が不要
であると共に、第1,第3置き位置6A,6Cも不要で
あって、狭い仮置き場6に最適である。
り、第2実施形態の設備と比較して、深溝6Dの掘設を
不要にしたものである。即ち、仮置き場6の傾斜面(法
面)15を利用して、傾斜面15の途中にホッパー14
を設置し、このホッパー14の上部にふるい分け用網板
7Bを置く。そして、トラック3で搬入した残土5は、
ステップS2で、傾斜面15の上段15aから傾斜面1
5を利用してホッパー14の上部に投入すると、土砂及
び再生用コンクリートガラ等11がふるい分け用網板7
Bのふるい穴7bを通過し、ホッパー14の底部に落下
して溜められる。
上に残った廃棄用コンクリートガラ等12を、傾斜面1
5の中段15bのパワーショベル10のクラッシャー9
により、再生用コンクリートガラ等11の塊寸法となる
ように粉砕する。この粉砕により、再生用コンクリート
ガラ等11の塊寸法に粉砕されたものがふるい穴7bを
通過し、ホッパー14内で、先に溜められた土砂及び再
生用コンクリートガラ等11の上に落下して溜められる
ようになる。以下、クラッシャー9により、全ての廃棄
用コンクリートガラ等12が再生用コンクリートガラ等
11になるまで粉砕を続ける。
用コンクリートガラ等11は、ホッパー14の覗き窓等
から目視して、ステップS5で、所定の比率で混合され
たことを確認しながらホッパー14の切り出し口14a
から切り出して、ステップS6で、傾斜面15の下段1
5cに停めたトラック3に直接積み込むようにする。
用することにより深溝6Dを掘設する作業が不要であ
り、設備コストがより安価になる。
実施形態のように、残土5をトラック3で郊外等の仮置
き場6に搬出入する等しないで、パワーショベル1で基
礎穴2を掘った土木工事現場16においてリサイクルす
る小規模な設備である。
土5は、第1実施形態と同様に、ステップS1で、土木
工事現場16の第1置き位置16Aに仮置きし、ステッ
プS2で、パワーショベル8の網バケット7Aで土砂及
び再生用コンクリートガラ等11と、廃棄用コンクリー
トガラ等12とにふるい分けて、土砂及び再生用コンク
リートガラ等12を第2置き位置16Bに仮置きし、ス
テップS3で、廃棄用コンクリートガラ等12を第3置
き位置16Cに仮置きし、パワーショベル10のクラッ
シャー9により再生用コンクリートガラ等11の塊寸法
となるように粉砕する。
ベル8の網バケット7Aでふるい分けて、以下、ステッ
プS3とステップS4とを繰り返して、全ての廃棄用コ
ンクリートガラ等12が再生用コンクリートガラ等11
になるまで、粉砕とふるい分けを繰り返す。
砂及び再生用コンクリートガラ等11の約半分は、埋め
戻し土としてパワーショベル1で基礎穴2に埋め戻す一
方、残りの土砂及び再生用コンクリートガラ等11は、
トラック3で搬送して別の土木工事現場に搬入し、埋め
戻し土や盛り土として使用する。あるいは、郊外等の仮
置き場に仮置きし、需要に応じて埋め戻し土や盛り土と
して使用する。
工事現場から掘り出された残土5をトラック3で搬送し
て、リサイクル専用の施設17に搬入し、この施設17
において大量にリサイクルする大規模な設備である。
8とロータリー式粉砕機19とが設置され、ふるい分け
機18は、ホッパー20と、このホッパー20の上部に
傾斜させて置かれたふるい分け用網板21とで構成され
ている。
プS1で、第1コンベア22により搬送し、ステップS
2で、ホッパー20の上部に投入すると、土砂及び再生
用コンクリートガラ等11がふるい分け用網板21のふ
るい穴21bを通過し、ホッパー20の底部に落下して
溜められる。ふるい分け用網板21の上に残った廃棄用
コンクリートガラ等12は、ふるい分け用網板21の傾
斜で転動されて、粉砕機19に自然に投入される。
コンクリートガラ等12が再生用コンクリートガラ等1
1の塊寸法となるように粉砕され、ステップS4で、粉
砕された廃棄用コンクリートガラ等12を第2コンベア
23によりホッパー20の上部に投入すると、再生用コ
ンクリートガラ等11の塊寸法に粉砕されたものがふる
い分け用網板21のふるい穴21bを通過し、ホッパー
20内で、先に溜められた土砂及び再生用コンクリート
ガラ等11の上に落下して溜められるようになる。以
下、ステップS3とステップS4とを繰り返して、粉砕
とふるい分けを繰り返す。
用コンクリートガラ等11は、ホッパー20の覗き窓等
から目視して、ステップS5で、所定の比率で混合され
たことを確認しながらホッパー20の切り出し口20a
から切り出して、ステップS6で、第3コンベア24に
よりトラック3に直接積み込んだり、仮置き場に仮置き
する。
リサイクル工程を全自動で効率的に行うことができる。
明の残土のリサイクル方法は、土木工事現場から離れた
仮置き場までトラック等で搬送した残土中の廃棄用コン
クリートガラ等を所定の塊寸法以下に粉砕しながら、土
砂に所定の比率で再生用コンクリートガラ等を混合し
て、埋め戻し土や盛り土に再生するものであるから、掘
り出された全ての残土は、地盤の締まりが良い埋め戻し
土や盛り土として再生され、有効にリサイクルできるよ
うになる。
ステム図である。
ステム図、(B)は第3実施形態のリサイクル設備のシ
ステム図である。
である。
ッシャーの斜視図である。
である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 土木工事現場から離れた仮置き場におい
て、掘り出されたコンクリートガラや石を含む残土を、
土砂及び7立方cm程度の塊寸法以下の再生用コンクリ
ートガラ等と、7立方cm程度の塊寸法以上の廃棄用コ
ンクリートガラ等とにふるい分けると共に、ふるい分け
た廃棄用コンクリートガラ等を粉砕して再びふるい分け
ながら、土砂に20〜30%程度の比率で再生用コンク
リートガラ等を混合して、掘り出された全ての残土を埋
め戻し土や盛り土に再生することを特徴とする残土のリ
サイクル方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7248519A JP2783773B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 残土のリサイクル方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7248519A JP2783773B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 残土のリサイクル方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0966244A JPH0966244A (ja) | 1997-03-11 |
JP2783773B2 true JP2783773B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=17179401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7248519A Expired - Fee Related JP2783773B2 (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 残土のリサイクル方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2783773B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0990739A4 (en) | 1998-03-18 | 2002-11-05 | Hitachi Construction Machinery | AUTOMATICALLY CONTROLLED EXCAVATOR AND STONE CRUSHING DEVICE THAT IS EQUIPPED WITH IT |
JP4247063B2 (ja) * | 2003-07-10 | 2009-04-02 | 積水ハウス株式会社 | 宅地造成工法 |
JP2007014881A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Kajima Corp | コンクリート塊の再資源化法 |
JP6589182B2 (ja) * | 2017-10-31 | 2019-10-16 | タストン・エアポート株式会社 | 廃棄物処理方法 |
RU2703780C1 (ru) * | 2018-09-06 | 2019-10-22 | Игорь Михайлович Рулев | Способ утилизации бытовых и других биологических отходов |
CN111549846B (zh) * | 2020-04-30 | 2021-09-24 | 深圳市工勘岩土集团有限公司 | 一种基坑土方运输及破碎处理的施工方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-09-01 JP JP7248519A patent/JP2783773B2/ja not_active Expired - Fee Related
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