JP2782988B2 - 空気清浄器 - Google Patents
空気清浄器Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】一般家庭における集塵や脱臭など
の要望は年々強くなり、たばこの煙や臭い除去、ペット
やトイレの臭い除去、ハウスダストの除去などについて
の要望が、建築物の密閉度の向上や、冷暖房機器の普及
に比例し高まってきている。
の要望は年々強くなり、たばこの煙や臭い除去、ペット
やトイレの臭い除去、ハウスダストの除去などについて
の要望が、建築物の密閉度の向上や、冷暖房機器の普及
に比例し高まってきている。
【０００２】本発明はこのような要請に基づく低圧損，
高効率の空気清浄器に関するものである。
高効率の空気清浄器に関するものである。
【０００３】
【従来の技術】一般に室内や車内で使用されている空気
清浄器は、比較的低濃度の粉塵や臭気を効率良く除去す
る必要であり、ＨＥＰＡフィルタ，静電フィルタ，電気
集塵などの集塵部と、活性炭充填層を組み合わせること
により、実用化されてきている。浄化効率を高めるため
には、ワンパスの効率を高めると共に、風量を高めて循
環を早くすることが重要である。
清浄器は、比較的低濃度の粉塵や臭気を効率良く除去す
る必要であり、ＨＥＰＡフィルタ，静電フィルタ，電気
集塵などの集塵部と、活性炭充填層を組み合わせること
により、実用化されてきている。浄化効率を高めるため
には、ワンパスの効率を高めると共に、風量を高めて循
環を早くすることが重要である。
【０００４】前記方式のなかで低圧損，高い効率でメイ
ンタナンスの簡単な空気清浄器として次のようなものが
ある。それはコロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉
塵を捕集するシ−ト状エレクトレットフィルタと、ハニ
カム状基材のセル内に破砕した活性炭等の吸着剤を入
れ、かつ前記ハニカム状基材の両面に不織布を貼り合わ
せてなる脱臭フィルタから成る空気清浄器である。
ンタナンスの簡単な空気清浄器として次のようなものが
ある。それはコロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉
塵を捕集するシ−ト状エレクトレットフィルタと、ハニ
カム状基材のセル内に破砕した活性炭等の吸着剤を入
れ、かつ前記ハニカム状基材の両面に不織布を貼り合わ
せてなる脱臭フィルタから成る空気清浄器である。
【０００５】上記脱臭フィルタの構成について図９〜１
１を参照しながら説明する。ハニカム状基材５１は、ア
ルミニウムの薄板やクラフト紙をフェノ−ル系樹脂等で
硬化したもので成る蜂の巣状のものである。そしてハニ
カム状基材５１のセル５５内に吸着剤５２を入れ、両面
に不織布５３をくもの巣状接着シ−ト５４で接合してい
る。
１を参照しながら説明する。ハニカム状基材５１は、ア
ルミニウムの薄板やクラフト紙をフェノ−ル系樹脂等で
硬化したもので成る蜂の巣状のものである。そしてハニ
カム状基材５１のセル５５内に吸着剤５２を入れ、両面
に不織布５３をくもの巣状接着シ−ト５４で接合してい
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この脱臭フィ
ルタを有する空気清浄器においては、フィルタ内部の吸
着剤５２として通常微粒子も含まれるので、不織布５３
の繊維目付量を多くしなければならず、圧損が高くな
り，効率が悪いという欠点があった。
ルタを有する空気清浄器においては、フィルタ内部の吸
着剤５２として通常微粒子も含まれるので、不織布５３
の繊維目付量を多くしなければならず、圧損が高くな
り，効率が悪いという欠点があった。
【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、第１
の目的は、低騒音・大風量の空気清浄器を実現するに当
たって、圧損を低くすることにあり、第２の目的は第１
の目的に加えて、安全性の高い安価な空気清浄器を提供
することにあり、第３の目的はさらに低圧損で低騒音の
空気清浄器を提供することである。
の目的は、低騒音・大風量の空気清浄器を実現するに当
たって、圧損を低くすることにあり、第２の目的は第１
の目的に加えて、安全性の高い安価な空気清浄器を提供
することにあり、第３の目的はさらに低圧損で低騒音の
空気清浄器を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために本発明の空気清浄器は、コロナ放電による粉塵
のイオン化部と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクトレ
ットフィルタと、立体編み物に吸着剤を担持した脱臭フ
ィルタを有している。第２の目的を達成するために、粉
塵を捕集する折り込み形メルトブロ−ンエレクトレット
フィルタと、立体編み物に吸着剤を担持した脱臭フィル
タを有している。また、第３の目的を達成するために、
コロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉塵を捕集する
巻回式フィルム電極と、立体編み物に吸着剤を担持した
脱臭フィルタを有している。
るために本発明の空気清浄器は、コロナ放電による粉塵
のイオン化部と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクトレ
ットフィルタと、立体編み物に吸着剤を担持した脱臭フ
ィルタを有している。第２の目的を達成するために、粉
塵を捕集する折り込み形メルトブロ−ンエレクトレット
フィルタと、立体編み物に吸着剤を担持した脱臭フィル
タを有している。また、第３の目的を達成するために、
コロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉塵を捕集する
巻回式フィルム電極と、立体編み物に吸着剤を担持した
脱臭フィルタを有している。
【０００９】
【作用】本発明は上記の第１の構成により、イオン化部
と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクトレットフィルタ
と、立体編み物に吸着剤を担持した脱臭フィルタとを有
するため、多量の吸着剤が担持でき、圧損も小さい空気
清浄器とすることができる。
と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクトレットフィルタ
と、立体編み物に吸着剤を担持した脱臭フィルタとを有
するため、多量の吸着剤が担持でき、圧損も小さい空気
清浄器とすることができる。
【００１０】また、第２の構成により、折り込み形のメ
ルトブロ−ンエレクトレットフィルタと、立体編み物に
吸着剤を担持した脱臭フィルタとを有するので、コロナ
放電による粉塵のイオン化部がなくても低圧損で集塵効
率も高い。したがって、高電圧による危険を伴う恐れも
ない。
ルトブロ−ンエレクトレットフィルタと、立体編み物に
吸着剤を担持した脱臭フィルタとを有するので、コロナ
放電による粉塵のイオン化部がなくても低圧損で集塵効
率も高い。したがって、高電圧による危険を伴う恐れも
ない。
【００１１】さらに第３の構成により、イオン化部と、
粉塵を捕集する巻回式フィルム電極と、立体編み物に吸
着剤を担持した脱臭フィルタとを有するので、フィルタ
方式に比べて極めて低圧損であり、集塵効率が高く、低
騒音の空気清浄器を得ることができる。
粉塵を捕集する巻回式フィルム電極と、立体編み物に吸
着剤を担持した脱臭フィルタとを有するので、フィルタ
方式に比べて極めて低圧損であり、集塵効率が高く、低
騒音の空気清浄器を得ることができる。
【００１２】
【実施例】以下本発明の第１の実施例について図１、図
２を参照しながら説明する。図において、１は空気清浄
器の空気吸い込み口、２は空気吹き出し口、３はコント
ロ−ル部、４はフィルタをセットする治具で、エレクト
レットフィルタ８と脱臭フィルタＡを図のようにセット
する。５は空気中の大きい粉塵を除去するプレフィル
タ、６、７はコロナ放電により小さい粉塵をイオン化す
るための放電線とその対向電極であり、両者により粉塵
のイオン化部を構成している。また上記エレクトレット
フィルタ８は、粉塵を捕集するシート状をしている。９
はモ−タ、１０はファン部、１１は空気の流路を示す。
１２は空気清浄器のボディである。
２を参照しながら説明する。図において、１は空気清浄
器の空気吸い込み口、２は空気吹き出し口、３はコント
ロ−ル部、４はフィルタをセットする治具で、エレクト
レットフィルタ８と脱臭フィルタＡを図のようにセット
する。５は空気中の大きい粉塵を除去するプレフィル
タ、６、７はコロナ放電により小さい粉塵をイオン化す
るための放電線とその対向電極であり、両者により粉塵
のイオン化部を構成している。また上記エレクトレット
フィルタ８は、粉塵を捕集するシート状をしている。９
はモ−タ、１０はファン部、１１は空気の流路を示す。
１２は空気清浄器のボディである。
【００１３】ここでエレクトレットフィルタ８は、厚さ
約１０μｍ，幅約３８μｍのエレクトレット化したポリ
プロピレン繊維の不織布で、目付量約１５０ｇ／ｍ2で
ある。寸法は横４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍである。
約１０μｍ，幅約３８μｍのエレクトレット化したポリ
プロピレン繊維の不織布で、目付量約１５０ｇ／ｍ2で
ある。寸法は横４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍである。
【００１４】脱臭フィルタＡは、図３〜図５に示すよう
に、基材として多角形網目状のセルからなる立体編み物
２１を有する。立体編み物２１は撚糸で編まれた表裏の
多角形の網２２，２３を平行に連結糸２４で繋いだもの
である。ここでは表裏の多角形の網２２，２３はポリエ
ステルの撚糸でなり、連結糸２４はナイロンの単糸を使
った。セルの寸法は一般的にｌ1 ，ｌ2 寸法で表示され
るが、このｌ1 ，ｌ2寸法とｃ寸法はフィルタの性能を
大きく作用する。つまり使用する活性炭等の吸着剤２５
の量と許される圧損とで最適な寸法を設定する。一般的
にｌ1 ，ｌ2 寸法は１．５ｍｍ〜１０ｍｍ、ｃ寸法は
１．５ｍｍ〜１０ｍｍが望ましい。ここでｌ1 を２．５
ｍｍ，ｌ2 を４．５ｍｍ，ｃを３．０ｍｍのものを３枚
使った。脱臭フィルタＡは、このような立体編み物２１
の網２２，２３及び連結糸２４に吸着剤２５を担持した
ものである。
に、基材として多角形網目状のセルからなる立体編み物
２１を有する。立体編み物２１は撚糸で編まれた表裏の
多角形の網２２，２３を平行に連結糸２４で繋いだもの
である。ここでは表裏の多角形の網２２，２３はポリエ
ステルの撚糸でなり、連結糸２４はナイロンの単糸を使
った。セルの寸法は一般的にｌ1 ，ｌ2 寸法で表示され
るが、このｌ1 ，ｌ2寸法とｃ寸法はフィルタの性能を
大きく作用する。つまり使用する活性炭等の吸着剤２５
の量と許される圧損とで最適な寸法を設定する。一般的
にｌ1 ，ｌ2 寸法は１．５ｍｍ〜１０ｍｍ、ｃ寸法は
１．５ｍｍ〜１０ｍｍが望ましい。ここでｌ1 を２．５
ｍｍ，ｌ2 を４．５ｍｍ，ｃを３．０ｍｍのものを３枚
使った。脱臭フィルタＡは、このような立体編み物２１
の網２２，２３及び連結糸２４に吸着剤２５を担持した
ものである。
【００１５】吸着剤２５としては、活性炭，ゼオライ
ト，シリカゲル，活性アルミナあるいはこれらに臭い有
効な薬品を添着したものなどのうち、１種あるいは２種
以上を選んで使う。吸着剤２５の粒子サイズは、２４ｍ
ｅｓｈ以下のものが望ましいが、ここでは１００ｍｅｓ
ｈ以下で比表面積約１１００ｍ2 ／ｇ（ＢＥＴ法）の椰
子殻活性炭を使用した。前記椰子殻活性炭 約８０重量
部に、ゴムラテックス及びカルボキシメチルセルロ−ス
（ＣＭＣ）等からなるバインダ−約２０重量部を混合し
たものを立体編み物２１に含浸した後、乾燥した。乾燥
後の活性炭の目付量は１枚当たり約６３９ｇ／ｍ2 であ
った。ここではさらに、このうちの１枚をりんご酸１４
重量部，硫酸第一鉄６重量部の溶液に浸漬し、乾燥し
た。このフィルタは約３８重量％のりんご酸＋硫酸第一
鉄が添着されている。その後、３枚のフィルタ全体にア
ニリンが約６．５重量％添着されるように、アニリンガ
スを吸着させた。
ト，シリカゲル，活性アルミナあるいはこれらに臭い有
効な薬品を添着したものなどのうち、１種あるいは２種
以上を選んで使う。吸着剤２５の粒子サイズは、２４ｍ
ｅｓｈ以下のものが望ましいが、ここでは１００ｍｅｓ
ｈ以下で比表面積約１１００ｍ2 ／ｇ（ＢＥＴ法）の椰
子殻活性炭を使用した。前記椰子殻活性炭 約８０重量
部に、ゴムラテックス及びカルボキシメチルセルロ−ス
（ＣＭＣ）等からなるバインダ−約２０重量部を混合し
たものを立体編み物２１に含浸した後、乾燥した。乾燥
後の活性炭の目付量は１枚当たり約６３９ｇ／ｍ2 であ
った。ここではさらに、このうちの１枚をりんご酸１４
重量部，硫酸第一鉄６重量部の溶液に浸漬し、乾燥し
た。このフィルタは約３８重量％のりんご酸＋硫酸第一
鉄が添着されている。その後、３枚のフィルタ全体にア
ニリンが約６．５重量％添着されるように、アニリンガ
スを吸着させた。
【００１６】この様にして得られた脱臭フィルタＡは、
横４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍ×厚さ約９ｍｍで、吸着剤
２５の量は約３００ｇである。この脱臭フィルタＡの導
電率は約１５ＫΩ／３０cmであり、静電集塵時の電極を
兼ね、エレクトレットフィルタ８の帯電を強化してい
る。
横４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍ×厚さ約９ｍｍで、吸着剤
２５の量は約３００ｇである。この脱臭フィルタＡの導
電率は約１５ＫΩ／３０cmであり、静電集塵時の電極を
兼ね、エレクトレットフィルタ８の帯電を強化してい
る。
【００１７】上記構成において空気清浄器の動作を説明
すると、ファン部１０の回転により、空気吸い込み口１
より吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉
塵を除去される。続いて放電線６のコロナ放電により細
かい埃や、煙がプラスに帯電し、エレクトレットフィル
タ８に捕らえられる。その後臭いなどのガス成分は、脱
臭フィルタＡの吸着剤２５で吸着され、浄化された空気
が空気吹き出し口２より出ていく。
すると、ファン部１０の回転により、空気吸い込み口１
より吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉
塵を除去される。続いて放電線６のコロナ放電により細
かい埃や、煙がプラスに帯電し、エレクトレットフィル
タ８に捕らえられる。その後臭いなどのガス成分は、脱
臭フィルタＡの吸着剤２５で吸着され、浄化された空気
が空気吹き出し口２より出ていく。
【００１８】次に、本発明の第２の実施例について図
６、図７を参照しながら説明する。この実施例において
は粉塵をイオン化する放電線、対向電極はないが、粉塵
を捕集する折り込み形のメルトブロ−ンエレクトレット
フィルタ３１を用いている。メルトブロ−ンエレクトレ
ットフィルタ３１はメルトブロ−ン製法で作られた直径
が２〜３μｍと極細で、かつエレクトレット化されたポ
リプロピレン繊維の不織布であり、かつ図７に示すよう
に、高さ２５ｍｍ，ピッチ５．５ｍｍに折り込み形に加
工し、周囲を厚手の不織布の枠板３２で形決めしてあ
る。不織布の目付は約６０ｇ／ｍ2である。寸法は横４
５４ｍｍ×縦３０２ｍｍである。なお、脱臭フィルタＡ
および他の構成は第１の実施例と同じである。
６、図７を参照しながら説明する。この実施例において
は粉塵をイオン化する放電線、対向電極はないが、粉塵
を捕集する折り込み形のメルトブロ−ンエレクトレット
フィルタ３１を用いている。メルトブロ−ンエレクトレ
ットフィルタ３１はメルトブロ−ン製法で作られた直径
が２〜３μｍと極細で、かつエレクトレット化されたポ
リプロピレン繊維の不織布であり、かつ図７に示すよう
に、高さ２５ｍｍ，ピッチ５．５ｍｍに折り込み形に加
工し、周囲を厚手の不織布の枠板３２で形決めしてあ
る。不織布の目付は約６０ｇ／ｍ2である。寸法は横４
５４ｍｍ×縦３０２ｍｍである。なお、脱臭フィルタＡ
および他の構成は第１の実施例と同じである。
【００１９】上記構成において空気清浄器の動作を説明
すると、ファン部１０の回転により、空気吸い込み口１
より吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉
塵を除去される。続いて極細繊維のフィルタ効果と、エ
レクトレット効果により細かい埃や、煙がメルトブロ−
ンエレクトレットフィルタ３１に捕らえられる。その後
臭いなどのガス成分は、脱臭フィルタＡの吸着剤２５で
吸着され、浄化された空気が空気吹き出し口２より出て
いく。
すると、ファン部１０の回転により、空気吸い込み口１
より吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉
塵を除去される。続いて極細繊維のフィルタ効果と、エ
レクトレット効果により細かい埃や、煙がメルトブロ−
ンエレクトレットフィルタ３１に捕らえられる。その後
臭いなどのガス成分は、脱臭フィルタＡの吸着剤２５で
吸着され、浄化された空気が空気吹き出し口２より出て
いく。
【００２０】次に、本発明の第３の実施例について図８
を参照しながら説明する。本実施例の空気清浄器は、大
きく分けると三つの部分から成っている。まず一つは、
小さな粉塵をイオン化するコロナ放電のための放電線４
１（陽極）と、その対向電極４２からなるイオン化部で
ある。次に、集塵電極４３とその対向電極４４、そして
それらを絶縁するフィルム４５、４６からなる巻回式フ
ィルム電極である。なお集塵電極４３と対向電極４４は
アルミ箔で、フィルム４５と４６はポリエチレンで作ら
れている。この集塵部である巻回式フィルム電極の寸法
は横４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍ×奥行き６０ｍｍとし
た。次に、脱臭部である脱臭フィルタＡがある。その構
成および他の構成は第１の実施例と同じである。
を参照しながら説明する。本実施例の空気清浄器は、大
きく分けると三つの部分から成っている。まず一つは、
小さな粉塵をイオン化するコロナ放電のための放電線４
１（陽極）と、その対向電極４２からなるイオン化部で
ある。次に、集塵電極４３とその対向電極４４、そして
それらを絶縁するフィルム４５、４６からなる巻回式フ
ィルム電極である。なお集塵電極４３と対向電極４４は
アルミ箔で、フィルム４５と４６はポリエチレンで作ら
れている。この集塵部である巻回式フィルム電極の寸法
は横４５４ｍｍ×縦３０２ｍｍ×奥行き６０ｍｍとし
た。次に、脱臭部である脱臭フィルタＡがある。その構
成および他の構成は第１の実施例と同じである。
【００２１】上記構成において空気清浄器の動作を説明
すると、ファン１０の回転により、空気吸い込み口１よ
り吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉塵
が除去される。続いて放電線４１のコロナ放電により細
かい埃や、煙がプラスに帯電し、集塵電極４３に捕らえ
られる。その後臭いなどのガス成分は、脱臭フィルタＡ
の吸着剤２５で吸着され、浄化された空気が空気吹き出
し口２より出ていく。
すると、ファン１０の回転により、空気吸い込み口１よ
り吸引された空気は、まずプレフィルタ５で大きい粉塵
が除去される。続いて放電線４１のコロナ放電により細
かい埃や、煙がプラスに帯電し、集塵電極４３に捕らえ
られる。その後臭いなどのガス成分は、脱臭フィルタＡ
の吸着剤２５で吸着され、浄化された空気が空気吹き出
し口２より出ていく。
【００２２】上記した第１、２、３の実施例の空気清浄
器と、従来の空気清浄器の特性を比較した。従来の空気
清浄器としては、集塵部は第１の実施例と同じくイオン
化部とエレクトレットフィルタからなり、脱臭フィルタ
としては図９〜図１１に示すフィルタからなるものであ
る。図１１の脱臭フィルタｃにおいては、クラフト紙の
セルの寸法ｌは１２ｍｍ、厚さｃ1 は７ｍｍ、また吸着
剤５２は６ｍｅｓｈ〜１２ｍｅｓｈ（約４ｍｍ〜２ｍ
ｍ）のアルデヒド用，アンモニア用，硫黄化合物系用及
び炭化水素用の４種の破砕炭３００ｇを用いた。また不
織布５３はポリエステル，アクリル，ＰＰ，ＰＥなどの
熱可塑性樹脂から成り、導伝処理を施した繊維状不織布
で、目付重量３０ｇ／ｍ2のものを使用した。くもの巣
状接着シ−ト５４は目付重量１６ｇ／ｍ2のナイロン製
を使い、フィルタの寸法は４５４ｍｍ×３０２ｍｍの大
きさにした。
器と、従来の空気清浄器の特性を比較した。従来の空気
清浄器としては、集塵部は第１の実施例と同じくイオン
化部とエレクトレットフィルタからなり、脱臭フィルタ
としては図９〜図１１に示すフィルタからなるものであ
る。図１１の脱臭フィルタｃにおいては、クラフト紙の
セルの寸法ｌは１２ｍｍ、厚さｃ1 は７ｍｍ、また吸着
剤５２は６ｍｅｓｈ〜１２ｍｅｓｈ（約４ｍｍ〜２ｍ
ｍ）のアルデヒド用，アンモニア用，硫黄化合物系用及
び炭化水素用の４種の破砕炭３００ｇを用いた。また不
織布５３はポリエステル，アクリル，ＰＰ，ＰＥなどの
熱可塑性樹脂から成り、導伝処理を施した繊維状不織布
で、目付重量３０ｇ／ｍ2のものを使用した。くもの巣
状接着シ−ト５４は目付重量１６ｇ／ｍ2のナイロン製
を使い、フィルタの寸法は４５４ｍｍ×３０２ｍｍの大
きさにした。
【００２３】１．脱臭性能 (1) １ｍ3 の密閉箱中でたばこ（セブンスタ−）を１本
自然燃焼させた後、実施例と比較例の空気清浄器をそれ
ぞれ運転し、箱中のガス濃度をＦＩＤ検出器付きガスク
ロマトグラフィで分析し、減衰曲線を求めた。その結
果、１００分の１に減衰する時間はいずれも１０分以内
であり、非常に早かった。
自然燃焼させた後、実施例と比較例の空気清浄器をそれ
ぞれ運転し、箱中のガス濃度をＦＩＤ検出器付きガスク
ロマトグラフィで分析し、減衰曲線を求めた。その結
果、１００分の１に減衰する時間はいずれも１０分以内
であり、非常に早かった。
【００２４】(2) 又、たばこ喫煙者の居間でそれぞれの
空気清浄器を１年間使用した後に、(1) と同じ方法で１
０分間測定を行ったところ、全て８５％以上の除去率で
あり、まだ十分に脱臭能力があることが分かった。
空気清浄器を１年間使用した後に、(1) と同じ方法で１
０分間測定を行ったところ、全て８５％以上の除去率で
あり、まだ十分に脱臭能力があることが分かった。
【００２５】２．圧損，騒音，集塵性能 圧損の評価は集塵部と脱臭部を合わせたものを、風速８
０ｃｍ／ｓｅｃで測定した。騒音と塵埃捕集率は、それ
ぞれの空気清浄器について風量３ｍ3 ／ｍｉｎで測定し
た。
０ｃｍ／ｓｅｃで測定した。騒音と塵埃捕集率は、それ
ぞれの空気清浄器について風量３ｍ3 ／ｍｉｎで測定し
た。
【００２６】その結果は次のとおりである。
【００２７】
【表１】
【００２８】表１から明からなように、本発明の空気清
浄器はいずれも比較例の空気清浄器よりも圧損が低く、
低騒音である。特に、巻回式フィルム電極による集塵の
実施例３においてはその効果が著しい。また実施例２に
おいては高電圧のイオン化部がないので、安全性が高
く、さらに安価に空気清浄器を構成することができる。
浄器はいずれも比較例の空気清浄器よりも圧損が低く、
低騒音である。特に、巻回式フィルム電極による集塵の
実施例３においてはその効果が著しい。また実施例２に
おいては高電圧のイオン化部がないので、安全性が高
く、さらに安価に空気清浄器を構成することができる。
【００２９】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の空気清浄器によれば、コロナ放電による粉塵のイオ
ン化部と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクトレットフ
ィルタと、立体編み物に吸着剤を担持した脱臭フィルタ
とを有するもので、多量の吸着剤を担持でき、また圧損
も小さくすることができる。
明の空気清浄器によれば、コロナ放電による粉塵のイオ
ン化部と、粉塵を捕集するシ−ト状のエレクトレットフ
ィルタと、立体編み物に吸着剤を担持した脱臭フィルタ
とを有するもので、多量の吸着剤を担持でき、また圧損
も小さくすることができる。
【００３０】また、粉塵を捕集する折り込み形のメルト
ブロ−ンエレクトレットフィルタと、立体編み物に吸着
剤を担持した脱臭フィルタとを有するものであり、高電
圧のイオン化部がないので、安全性が高く、安価な構成
とすることができる。
ブロ−ンエレクトレットフィルタと、立体編み物に吸着
剤を担持した脱臭フィルタとを有するものであり、高電
圧のイオン化部がないので、安全性が高く、安価な構成
とすることができる。
【００３１】さらに、コロナ放電による粉塵のイオン化
部と、粉塵を捕集する巻回式フィルム電極と、立体編み
物に吸着剤を担持した脱臭フィルタとを有し、低圧損型
の集塵部を使用するので、全体の圧損を低くすることが
でき、集塵効率，脱臭性能にすぐれ、かつ低騒音で大風
量の空気清浄器が提供できる。
部と、粉塵を捕集する巻回式フィルム電極と、立体編み
物に吸着剤を担持した脱臭フィルタとを有し、低圧損型
の集塵部を使用するので、全体の圧損を低くすることが
でき、集塵効率，脱臭性能にすぐれ、かつ低騒音で大風
量の空気清浄器が提供できる。
【図１】本発明の第１の実施例における空気清浄器の主
要縦断面図
要縦断面図
【図２】本発明の第１の実施例における空気清浄器の斜
視図
視図
【図３】本発明の第１〜３の実施例における脱臭フィル
タの部分断面図
タの部分断面図
【図４】本発明の第１〜３の実施例における脱臭フィル
タの一部拡大平面図
タの一部拡大平面図
【図５】第１〜３の実施例における脱臭フィルタに用い
る立体編み物の一部拡大斜視図
る立体編み物の一部拡大斜視図
【図６】本発明の第２の実施例における空気清浄器の主
要縦断面図
要縦断面図
【図７】本発明の第２の実施例のメルトブロ−ンエレク
トレットフィルタの斜視図
トレットフィルタの斜視図
【図８】本発明の第３の実施例における空気清浄器の主
要構成図
要構成図
【図９】従来の脱臭フィルタの基本構成を示す断面図
【図１０】図９のＤ部における脱臭フィルタの一部拡大
断面図
断面図
【図１１】従来の脱臭フィルタにおけるハニカム状基材
の一部拡大斜視図
の一部拡大斜視図
６，４１ 放電線 ７，４２ 対向電極 ８ エレクトレットフィルタ ２１ 立体編み物 ２５ 吸着剤 ３１ メルトブロ−ンエレクトレットフィルタ ４３ 集塵電極 Ａ 脱臭フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−258319（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−315307（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−92217（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭49−67856（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭51−7638（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B03C 3/00 - 3/88 B01D 39/00 - 39/20 B01D 53/02 - 53/12
Claims (3)
- 【請求項１】コロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉
塵を捕集するシ−ト状のエレクトレットフィルタと、立
体編み物に吸着剤を担持した脱臭フィルタとを有する空
気清浄器。 - 【請求項２】粉塵を捕集する折り込み形のメルトブロ−
ンエレクトレットフィルタと、立体編み物に吸着剤を担
持した脱臭フィルタとを有する空気清浄器。 - 【請求項３】コロナ放電による粉塵のイオン化部と、粉
塵を捕集する巻回式フィルム電極と、立体編み物に吸着
剤を担持した脱臭フィルタとを有する空気清浄器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16673491A JP2782988B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 空気清浄器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16673491A JP2782988B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 空気清浄器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH057797A JPH057797A (ja) | 1993-01-19 |
| JP2782988B2 true JP2782988B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=15836763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16673491A Expired - Fee Related JP2782988B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 空気清浄器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2782988B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997028902A1 (fr) * | 1996-02-09 | 1997-08-14 | Atten Corporation | Epuratrice d'air par effet electrostatique |
| JP4585722B2 (ja) * | 2001-09-18 | 2010-11-24 | 株式会社オーディオテクニカ | コンデンサマイクロホン |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP16673491A patent/JP2782988B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH057797A (ja) | 1993-01-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |