JP2782474B2 - 三位置開閉器を備えた負荷開閉設備 - Google Patents

三位置開閉器を備えた負荷開閉設備

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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、入力導体に接続され開閉位置「閉」、
「開」及び「接地」のための三位置開閉器と、開閉位置
「閉」で三位置開閉器と直列に接続され出力導体に接続
される真空遮断器とを備える金属容器密閉ガス絶縁負荷
開閉設備に関する。この種の負荷開閉設備の従来例はド
イツ連邦共和国特許出願公開第3421265号公報に記載さ
れ、他方ではドイツ連邦共和国特許出願公開第2930830
号及び同第3529617号公報に三位置開閉器の従来例が記
載されている。
この種の負荷開閉設備は正常な運転電流を開閉できる
ばかりでなく限られた時間だけ短絡電流を通しかつ遮断
することもできる。それゆえに短絡保護として中電圧回
路網で通常用いられる高圧大容量ヒューズが不要であ
る。しかしながら真空遮断器と三位置開閉器との直列接
続については、大きい過電流又は短絡電流の発生の際
に、この電流が遮断器により遮断される前に三位置開閉
器が開路されるおそれに対して安全対策を講じることが
必要である。このために負荷開閉設備はドイツ連邦共和
国特許出願公開第3421265号公報に基づき両開閉器具の
ための共通な操作装置を有し、この操作装置が強制的な
開閉順序を保証する。
この発明の課題は、真空遮断器と三位置開閉器との間
の高価な鎖錠装置を不要にし、それにより少なくとも安
全性は同じであって開閉設備の内部構造を著しく簡単化
することにある。
この課題はこの発明に基づき、三位置開閉器が短絡へ
の投入能力を有する断路兼接地開閉器として構成され、
三位置開閉器の接地接点が直接出力導体に結合されるこ
とにより解決される。SF6絶縁三位置開閉器は主として
断路及び接地（短絡投入可能）への機能を引き受け、真
空バルブは負荷電流及び短絡電流開閉の機能を引き受け
る。
開閉器具の選択された特殊配置により両開閉器具の間
の高価な機械的及び電気的鎖錠を省略できる。この長所
は真空バルブの開閉能力が短絡開閉に対してだけ必要と
なるということに基づいている。三位置開閉器の負荷開
閉能力及び短絡投入強度により、三位置開閉器は真空遮
断器のあらゆる位置に全く制約されずに操作することが
できる。真空バルブを備える遮断器を組み込むことは、
加えるに断路器に対して要求される1000開閉回数に比べ
て少なくとも10000回の高い開閉回数を許容するという
利点を有する。
金属密閉容器内に負荷開閉設備の構成要素を収容する
ために下記の配置が推奨される。すなわち下から始めて
上に向かって連続的に出力導体のためのブッシング、入
力母線、三位置開閉器及び真空遮断器が配置される。更
に真空遮断器の遮断ユニットとその操作器とを、三位置
開閉器の場合に知られているのと同様に金属密閉容器の
内と外に配置するのが有利であると判明している。従っ
て金属密閉容器の中には真空バルブを絶縁性支持装置と
共に、また金属密閉容器の外には操作ユニットを配置す
ることができ、操作ユニットは金属密閉容器の壁の中を
導かれる結合部品により真空バルブに結合され、また三
位置開閉器に対しては同様に金属密閉容器の外側に取り
付けられた独立の操作ユニットを設けることができる。
以上に説明した配置は、金属密閉容器内部の母線配置
を著しく変更すること無しに、真空バルブのために設け
られた空間が高圧大容量ヒューズリンクのためのヒュー
ズボックスを選択的に配置するためにも十分な寸法であ
るように変形できるので有利である。
次に図面に示した実施例により、この発明を詳細に説
明する。
第１図は、真空遮断器を備える負荷開閉設備の回路図
を示す。
第２図は、第１図に示す負荷開閉設備の器具配置を示
す。
第３図には、真空遮断器が高圧大容量ヒューズにより
置き替えられた場合の第２図による負荷開閉設備の一実
施例が示されている。
第１図に示す回路図では、開閉要素の配置は方形とし
て示された容器１内の空間的配置に相応する。最も低い
個所には出力導体又はケーブルのためのブッシングが設
けられている。母線装置３はブッシング２の上方に出力
導体に対し直角に延び、母線の個々の相導体は図の紙面
に対し相前後して設けられているので、第１図には一番
前の母線３だけが見える。
母線３の上方には三位置開閉器４が設けられ、三位置
開閉器４は回転可能な橋絡接触子５並びに相互に斜めに
向かい合った二対の固定接触子６、７及び８、10を有す
る。各相に対して図示の接触装置が設けられている。こ
れらの接触装置は同様に図の紙面に対して相前後して設
けられているので、一番前の接触装置だけが見える。
三位置開閉器４の上方の空間中には容器１の中に真空
遮断器11が設けられ、遮断器11ではここでも図の紙面に
対し相前後して配置された真空バルブ12のうちの一番前
の真空バルブだけが見える。遮断器11の操作装置は簡単
化のために第１図では省略されている。操作装置の配置
は第２図により説明する。
第１図では三位置開閉器４の可動橋絡接触子５が開位
置で示され、この位置では橋絡接触子５は固定接触子の
いずれとも接触していない。この位置を出発点として橋
絡接触子５が反時計方向に固定接触子８、10と相互に結
合されるまで回転させられると、真空遮断器11が母線装
置３と結合される。ブッシング２に接続されたケーブル
又は負荷の給電は、真空バルブ12が三位置開閉器４の操
作の際に既に投入されていたときか、又は第１図に示さ
れた位置を出発点として三位置開閉器４の操作に続いて
真空バルブ12が投入されたときに直ちに行われる。操作
の両方式が許容される。なぜならば、三位置開閉器４は
公知の短絡投入可能な構造に属するからである。このこ
とは三位置開閉器４が短絡の存在する場合にも投入を許
されることを意味する。万一短絡していれば、直ちに遮
断器11の保護装置が応答し短絡電流を遮断する。三位置
開閉器４が閉路されている場合に任意の時点で短絡又は
他の許容できない過負荷が生じたときには、遮断器11が
同じ保護作用を果たす。
出力側すなわちブッシング２に接続されたケーブル又
は負荷の接地は、固定接触子６、７が橋絡接触子５によ
り結合されるまで時計方向に三位置開閉器４を回転する
ことにより直接行われる。接地部の詳細は第１図には簡
単化のために省略されている。固定接触子６のそばの接
地記号により、存在する接地部を暗示しているにすぎな
い。図示のように切り換え操作によりブッシング２ばか
りでなく遮断器11の出力側端子も接地される。同時に遮
断器11は電源から切り離されるので、検査のために開閉
失敗の危険無しに開閉を行うことができる。
第１図に示す構成を備えた負荷開閉設備が第２図に斜
視図で示されている。その際一致する構成部品に対して
は第１図と同じ符号が付けられている。容器１は多重に
折り曲げられた外被版15を有し、外被板15は両側にフラ
ンジ16を備える。このようにすれば複数の同じ容器１を
つなぎ合わせることができる。末端の容器１が閉鎖蓋を
備える。この際隣接する容器の結合はパッキング材料を
中間に挟んでボルトにより行われるか、又は容器を全周
にわたる溶接継目により永久的に密に結合することもで
きる。
第２図に示すように、出力側ブッシング２は容器１の
前壁17に配置され、前壁17には三位置開閉器４及び真空
遮断器11の後述する操作要素も設けられている。三位置
開閉器４の図面で手前側の側面には固定接触子７、８の
外部端子が見える。簡単化のために端子に対しても同様
に符号７、８が記入されている。同様に固定接触子10の
端子部分も見えるが接地接触子６は隠れている。真空バ
ルブ12は全体を符号20で示された支持装置中に取り付け
られ、支持装置20は台座21及び支持がいし22を備える。
真空バルブ12の長手軸線が三位置開閉器４の長手軸線に
対し直角に配置されていることにより、三位置開閉器４
の接触子７、10と真空バルブ12の両端部に設けられた端
子との間の接続は短いレール片だけにより容易に製造可
能である。
容器１の前面17にはブッシング２の上方に三位置開閉
器４のための操作ユニット23が設けられている。操作ユ
ニット23の上方には外被板15のほぼ上縁にまで達するよ
うに、真空遮断器11のための別の操作装置24が配置され
ている。従って負荷開閉設備の図示のパネルのすべての
操作要素がパネルユニットの正面から手が届くようにな
っている。
第２図に示す容器１の三位置開閉器４の上方に残って
いる空間は、選択的に真空遮断器11の代わりに高圧大容
量ヒューズリンクのためのヒューズボックスを組み込む
こともできるように寸法を選択されている。第３図はこ
の装置を示す。この実施例では三つのヒューズボックス
25が配置され、ヒューズボックスの長手軸線が三位置開
閉器４の長手軸線に平行に延びる。各ヒューズボックス
25は導体レール27の接続のためのブッシング26を有し、
導体レール27により第２図の真空バルブ12と同様に、ヒ
ューズボックス25中に収容された高圧大容量ヒューズリ
ンクを三位置開閉器４の端子７、10に結合することがで
きる。高圧大容量ヒューズリンクは特に図示されていな
い。ヒューズリンクは通常の標準化された形式に相応す
る。ヒューズボックス25が容器１中に収容されているこ
とにより、ヒューズボックスの外側にはすなわち端子ブ
ッシング26の範囲には、容器１の充填に用いられる絶縁
ガス特にSF6の高い絶縁能力が働く。これに対しヒュー
ズボックス25の内部空間は大気に結合されているので、
ヒューズリンクを容器１内のガス雰囲気とは無関係に交
換することができる。
第３図は更に複数の容器１を複数パネルの負荷開閉設
備となるようにつなぎ合わせることができることを示
す。その際一致する寸法に基づき、第２図に示す構成及
び第３図に示す構成を備えるパネルを選択的に組み合わ
せることができる。それにより実際に生じる開閉責務に
十分に適合させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−230424（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−89009（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−39319（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H02B 13/00 - 13/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】入力導体（母線３）に接続され開閉位置
    「閉」、「開」及び「接地」のための三位置開閉器４
    と、開閉位置「閉」で三位置開閉器４と直列に接続され
    出力導体（２）に接続される真空遮断器（11）とを備え
    る金属容器密閉ガス絶縁負荷開閉設備において、三位置
    開閉器（４）が短絡への投入能力を備えた断路兼接地開
    閉器として構成され、三位置開閉器（４）の接地接点が
    直接出力導体（２）に結合されることを特徴とする金属
    容器密閉ガス絶縁負荷開閉設備。
  2. 【請求項２】金属密閉容器（１）の内部に次の構成要
    素、すなわち出力導体のためのブッシング（２）、入力
    母線（３）、三位置開閉器（４）及び真空遮断器（11）
    が下から始めて上に向かって連続的に配置されているこ
    とを特徴とする請求の範囲１記載の負荷開閉設備。
  3. 【請求項３】金属密閉容器（１）の内部に絶縁性支持装
    置（22）を備えた遮断器（11）の真空バルブ（12）が配
    置され、金属密閉容器（１）の外部には操作ユニット
    （24）が配置され、この操作ユニットが金属密閉容器
    （１）の壁（15）中を気密に導かれる結合部品により真
    空バルブ（12）と結合され、三位置開閉器（４）に対し
    て同様に金属密閉容器（１）の外部に取り付けられた独
    立の操作ユニット（23）が設けられていることを特徴と
    する請求の範囲１又は２記載の負荷開閉設備。
  4. 【請求項４】真空バルブ（12）のために設けられた空間
    が、高圧大容量ヒューズリンクのためのヒューズボック
    ス（25）を選択的に配置するためにも十分な寸法を持っ
    ていることを特徴とする請求の範囲３記載の負荷開閉設
    備。
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