JP2782320B2 - 電動駆動装置 - Google Patents

電動駆動装置

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JP2782320B2
JP2782320B2 JP5348751A JP34875193A JP2782320B2 JP 2782320 B2 JP2782320 B2 JP 2782320B2 JP 5348751 A JP5348751 A JP 5348751A JP 34875193 A JP34875193 A JP 34875193A JP 2782320 B2 JP2782320 B2 JP 2782320B2
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和久 清水
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建物の出入口を
自動開閉する自動扉、車両のパワーウィンドウ装置、電
動サンルーフ及びパワーアンテナ装置等に用いて好適な
電動駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パワーウィンドウ装置は、窓ガラ
スをアップ・ダウンさせる電動駆動機構部とこの電動駆
動機構部のモータを駆動する電動駆動装置とから構成さ
れている。この種の電動駆動装置には窓ガラスを閉じる
際に異物を挟み込むと、これを検出して自動的に停止す
る機能を有しているものがある。また、電動駆動装置に
よる窓ガラスの位置検出は、エンコーダ等のモータの機
械運動に連動して変化する電気信号を発生する信号発生
器やモータより発生するブラシノイズによって得てい
る。この場合、窓ガラスの位置の起点(基準位置)は通
常全開位置にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電動駆動装置にあっては、エンコーダ等のモ
ータの機械運動に連動して変化する電気信号を発生する
信号発生器やモータより発生するブラシノイズによって
窓ガラスの位置情報を得ているが、窓ガラスのアップ操
作中に挟み込みを検知して例えば窓ガラスの中間位置等
でアップ・ダウンを繰り返した場合に、起点からの位置
情報に誤差が生じ、正確な位置を検出できなくなるとい
う問題点があった。
【0004】そこで本発明は、窓ガラスの位置情報をパ
ルスカウントにより行っている場合に、窓ガラスのアッ
プ操作中に挟み込みを検知してアップ・ダウンを連続し
て繰り返す現象が生じても位置情報誤差を補正すること
ができる電動駆動装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明による電動駆動装置は、移動部を駆動する電動
駆動手段と、前記電動駆動手段の機械運動に連動して変
化する電気信号を発生する信号発生手段と、前記信号発
生手段の出力により前記移動部の位置を検出する位置検
出手段と、前記移動部の移動を開始させるための指令を
出力する移動開始指令出力手段と、前記電動駆動手段に
加わる負荷を検出する負荷検出手段と、前記電動駆動手
段に加わる負荷と所定値とを比較し、該負荷が該所定値
を超えたときに過負荷検出する過負荷検出手段とを備え
た電動駆動装置において、前記負荷検出手段による過負
荷検出の回数を計数し、所定の計数値になったときにリ
セット信号を出力する挟み込み計数手段と、前記移動部
の移動開始位置又は移動停止位置以外の位置で前記過負
荷検出手段により過負荷が検出されたときに前記移動部
を移動開始位置側へ所定距離だけ戻すように前記電動駆
動手段を制御し、また、前記移動開始指令出力手段によ
り移動開始指定されている状態で、かつ前記移動部が移
動開始位置又は移動停止位置以外の位置にあって前記挟
み込み計数手段よりリセット信号が出力されたときに前
記移動部を移動開始位置まで戻すように前記電動駆動手
段を制御する正逆転制御手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明では、移動部の移動操作中に複数回連続
して過負荷検出を行ったときに、移動部を移動開始位置
に戻して位置情報をリセットする。したがって、移動開
始位置と移動停止位置との間で連続して複数回往復運動
を行った場合に生ずる位置の累積誤差を無くすことがで
き、正確な位置検出を行うことができる。具体的にパワ
ーウィンドウ装置の電動駆動装置においては、窓ガラス
のアップ操作中に複数回連続して挟み込みを検知してア
ップ・ダウンを連続して繰り返す現象が生じたときに、
窓ガラスを全開させて位置情報をリセットする。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係る電動駆動装置の一実施例を適用したパ
ワーウィンドウ装置の構成を示すブロック図である。こ
の図において、1はサイドドアの窓ガラス、2は窓ガラ
ス1をアップ・ダウンさせる電動駆動機構部であり、モ
ータ(DCモータ)3Aと、ウィンドウ・レギュレータ
3Bとから構成されている。ウィンドウ・レギュレータ
3Bはモータ3Aの回転運動を直線運動に変換し、その
力で窓ガラス1をアップ・ダウンさせる。4はサーミス
タ等の温度センサ、5は人間が窓ガラス1を手動または
自動でアップ・ダウンさせたいときに操作するスイッチ
であり、通常はドアの内側に配置されている。
【0008】6は正回転リレー、7は逆回転リレーであ
る。ここで、正回転リレー6の接点と逆回転リレー7の
接点とが図示のような状態に設定された場合、すなわ
ち、正回転リレー6の共通接点cが固定接点aに投入さ
れ、逆回転リレー7の共通接点cが固定接点bに投入さ
れた場合にはモータ3Aは正回転する。また、接点状態
が図示とは逆の場合、すなわち、正回転リレー6の共通
接点cが固定接点bに投入され、逆回転リレー7の共通
接点cが固定接点aに投入された場合にはモータ3Aは
逆回転する。8は正回転ドライバであり、正回転リレー
6を駆動する。9は逆回転ドライバであり、逆回転リレ
ー7を駆動する。10は出力回路であり、CPU11と
正回転ドライバ8および逆回転ドライバ9との間の信号
の授受を行う。CPU11は装置各部を制御すると共に
各種演算を行う。この場合、装置各部の制御の中には温
度補正のための制御も含まれる。
【0009】12はROMであり、CPU11を制御す
るためのプログラムが書き込まれている。13はRAM
であり、ワークエリアおよびデータ保存用として使用さ
れる。また、このRAM13には予め基準となる負荷比
較値が書き込まれている。14はバックアップ用のRA
M、15はタイマである。タイマ15はモータ起動直後
からの経過時間の計測等に使用される。このタイマ15
によりCPU11はモータ3Aの駆動開始直後の過渡期
間には過負荷検出を行わない。16は各種データを入力
するための入力回路であり、この入力回路16を介して
各種データがCPU11に取り込まれる。CPU11、
ROM12、RAM13、バックアップRAM14およ
びタイマ15と、出力回路10および入力回路16はバ
スライン17を介して接続される。
【0010】 18は温度検出回路であり、サーミスタ
等の温度センサ4を構成要素の一つとするブリッジ接続
された抵抗および増幅器等から構成される。19はバッ
テリBATの電圧を検出するバッテリ検出回路である。
20はモータ電流検出回路であり、抵抗Rsに流れるモ
ータ電流によってこの抵抗Rsの両端に発生する電圧を
検出することでモータ電流を検出する。21は微分回路
であり、モータ電流検出回路20の出力を微分し出力す
る。22はA/D変換器であり、温度検出回路18、
ッテリ電圧検出回路19および微分回路21の各出力を
デジタル変換し、入力回路16に供給する。23は電流
リップル検出回路であり、抵抗Rsの両端電圧を入力
し、この電圧から電流リップルを検出し、入力回路16
に供給する。24はイグニッションスイッチであり、バ
ッテリBATに直列に介挿されている。操作スイッチ5
の出力は入力回路16に供給される。
【0011】 上記正回転リレー6、逆回転リレー7、
正回転ドライバ8、逆回転ドライバ9、出力回路10、
CPU11、ROM12、RAM13、バックアップR
AM14、タイマ15、入力回路16、バスライン1
7、温度検出回路18、バッテリ電圧検出回路19、モ
ータ電流検出回路20、微分回路21、A/D変換器
、抵抗Rsおよび電流リップル検出回路23は電子制
御装置(ECU)を構成する。
【0012】図2はこの実施例のパワーウィンドウ装置
を構成する電子制御装置のコンピュータの各種機能をブ
ロック的に、他の入出力機器、各種回路を示すブロック
図と共に描いたものである。この図において、25はモ
ータ駆動部であり、正逆転制御部26より供給される正
逆転指令、停止指令に基づいてモータ3Aを正転、逆転
および停止させる。モータ駆動部25としては、例えば
4個のスイッチング素子を含むHブリッジ駆動法に従う
PWM(Pulse Width Modulation)パルスを用いたチョ
ッパ動作によってモータ3Aを駆動制御する。
【0013】正逆転制御部26は、操作スイッチ5の出
力(アップ信号、ダウン信号)に基づいてモータ3Aを
正転または逆転させる正逆転指令を生成し、上記モータ
駆動部25に供給する。この場合、操作スイッチ5より
アップ信号が出力されると、正転指令を生成し、ダウン
信号が出力されると逆転指令を生成する。また、正逆転
制御部26は窓ガラス1のアップ中に過負荷検出がされ
ると、モータ3Aを停止させるとともに、その直後から
窓ガラス1が数センチ下がるまで逆転させる指令を生成
し、モータ駆動部25に供給する。
【0014】 27はモータ負荷検出部であり、モータ
3Aに流れる電流を検出し、出力する。詳しくは内蔵す
る抵抗(図1に示す抵抗Rs)にモータ電流を流し、こ
れにより発生する抵抗Rsの両端間電圧をデジタル変換
して出力する。デジタル変換にはA/D変換器(図示
略)等が用いられる。モータ負荷検出部27の出力はモ
ータ負荷比較部28に供給される。モータ負荷比較部2
8は、窓ガラス1のアップ中にモータ負荷検出部27で
検出されたモータ負荷値と、後述する比較値学習部29
のメモリに書き込まれた負荷比較値とを比較し、その差
分値を出力する。出力された差分値は遅延処理部30と
過負荷検出部31に供給される。モータ負荷比較部28
は、モータ3がアップ動作中か否かを正逆転制御部2
6の出力に基づいて判断する。
【0015】32は電流リップル検出部であり、モータ
3Aが回転した際に同モータ3Aのブラシ(図示略)よ
り発生するノイズやリップルを検出して微分し、そして
コンパレータ(比較器)で比較してパルスに波形整形す
る。そして、リップルパルスの数および周期を計測し、
その結果を出力する。このリップルパルスの数および周
期の計測は割り込み処理にて行われる。33は位置検出
部であり、電流リップル検出部32より出力されるリッ
プルパルスを計数し、モータ3Aの回転に対する窓ガラ
ス1の位置を検出する。この場合、窓ガラス1の全開位
置を位置情報の起点(基準)としている。位置検出部3
3で検出された窓ガラス1の位置に対応する計数値は、
窓ガラス1の位置を示すアドレスデータとして比較値学
習部29に供給され、窓ガラス1の位置に対応した負荷
比較値が読み出される。
【0016】位置検出部33はリップルパルスを計数す
るに際し、同パルスの割れや欠けを波形整形した後に計
数する。位置検出部33における波形整形の方法として
は、窓ガラス1の移動中におけるモータ電流Imおよび
モータ電圧Vmと、モータ3Aの抵抗(予め計測してお
く)と、トルク定数とからモータ速度を演算により推定
し、実際のリップルパルスの周期がその値に対して半分
以下であれば、”割れ”と判断し、その値より大きけれ
ば、その値で割った数だけ”欠け”と判断し、計数値に
加える。なお、リップルパルスによる位置検出の他、エ
ンコーダ等の位置検出器を使用しても勿論構わない。
【0017】比較値学習部29は、経年変化等の負荷変
化対策のための負荷比較値を学習し、その結果を出力す
るものである。比較値学習部29には窓ガラス1の位置
に対応した負荷比較値を書き込むためのメモリ(図1に
示すRAM13)が設けられており、窓ガラス1の各位
置に対応して負荷比較値が書き込まれる。例えば、窓ガ
ラス1が全閉の状態から全開の状態までを100段階に
分けたとすれば、100個の負荷比較値が各段階に対応
して書き込まれることになる。
【0018】比較値学習部29は、窓ガラス1をアップ
させたときのモータ負荷検出部27より出力されるモー
タ負荷値と、その時にメモリ(図1に示すRAM13)
より読み出した負荷比較値との差分値を遅延処理部30
より読み込み、そして、この差分値に重み付けを行った
後、現時点においてメモリに書き込まれている負荷比較
値に加えて新たな負荷比較値を作成し、同メモリに書き
込む。この場合、上記差分値に対する重み付けは通常1
/2にする。
【0019】比較値学習部29は負荷比較値の学習と共
に温度情報の学習も行う。また、比較値学習部29の上
記メモリには負荷比較値の格納領域が二つに分れて設定
されており、一方の領域には通常モードの負荷比較値が
格納され、他方の領域には急変モードの負荷比較値が格
納される。また、比較値学習部29は負荷比較値の更新
の際に使用する重み付け係数を温度情報に基づいて補正
する。このように、比較値学習部29は窓ガラス1をア
ップせる毎に温度情報を考慮して負荷比較値を更新す
る。なお、負荷比較値の初期値は工場出荷前の調整過程
で比較値学習部29のメモリに書き込まれる。比較値学
習部29は窓ガラス1を移動させる毎に現時点でメモリ
に書き込まれている負荷比較値を読み出し、モータ負荷
比較部28に供給する。
【0020】遅延処理部30は、モータ負荷比較部28
より出力される差分値を窓ガラス1の位置に対応させて
一時的に記憶し、遅延させて比較値学習部29に与え
る。このように差分値を一時的に記憶することで、異物
の挟み込みから実際に過負荷を検出するまでの間の誤っ
た差分値に基づく学習を比較値学習部29にさせなくて
済む。すなわち、過負荷を検出した場合は、挟み込んで
から検出するまでの間に記憶した誤った差分値を捨てる
ことができる。
【0021】ここで、差分値を一時的に記憶させる理由
をさらに説明する。挟み込んでから実際に過負荷検出す
るまでの遅れ時間を無視してすぐに学習させると、異常
な差分値を学習させてしまうことになる。最悪の場合に
は、一度挟み込みを行ったその直後に再び挟み込みを行
うと、近似的にその部分では2倍近い挟み込み力まで達
しなければ過負荷検出が行なわれない。なお、過負荷検
出の遅れを小さくするには過負荷検出の閾値を小さくす
れば良いが、これを小さくすると多少のノイズやモータ
3Aの負荷の変動でも誤動作してしまうので、これらの
現象が起こらないように閾値の値を小さくすることは難
しい。
【0022】過負荷検出部31は、モータ負荷比較部2
8より出力される差分値と予め設定された閾値(例えば
2A)との比較を行い、その差分値が閾値以上で、かつ
現在の窓ガラス1の位置が閉め切り位置でないときに過
負荷を検出し、その結果を出力する。ただし、モータ3
Aの駆動直後のある期間はモータ3Aの過渡現象により
誤検出することがあるので、この期間中は過負荷の検出
を行わない。34は挟み込み計数部であり、過負荷検出
された回数を計数するとともに過負荷検出部31の過負
荷検出結果をそのまま正逆転制御部26に与える。ま
た、挟み込み計数部34は操作スイッチ5がアップ側に
設定された状態で挟み込み検知(過負荷検出)を連続し
て例えば10回(以下10回とする)計数すると、その
結果を示す信号を正逆転制御部26に与える。
【0023】正逆転制御部26は、挟み込み計数部34
より過負荷検出が連続して10回行われたことを示す旨
の信号を受けると、窓ガラス1を全開にする指令をモー
タ駆動部25に供給して窓ガラス1の位置情報をリセッ
トさせる。これにより、窓ガラス1がその中間位置等で
アップ・ダウンを連続して繰り返した場合に生ずる位置
情報の誤差を無くすことができる。なお、上述したよう
に正逆転制御部26は挟み込み計数部34を介して過負
荷検出部31より過負荷を示す旨の信号を受け取ると、
モータ3Aを停止させる指令をモータ駆動部25に供給
し、次いで窓ガラス1が数センチ下がるまでモータ3A
を反転させる制御信号をモータ駆動部25に供給する。
【0024】 ここで、図3は挟み込みを連続して検知
した場合の処理過程を示す概略図であり、この図に示す
ように、操作スイッチ5アップ側へ押した状態で、
挟み込みを検知すると、窓ガラス1が数10mmダ
ウンする。この〜の過程が連続して10回行われる
と、窓ガラス1を全開にして位置情報をリセットす
る。
【0025】 図2に戻り、36は温度検出部であり、
温度センサ4の出力をA/Dによりデジタル変換して出
力する。37はモード判定部であり、温度検出部36で
検出された温度データに基づいて通常のモードか急変モ
ードかを判断する。この場合、現在学習する際の温度と
前回学習したときの温度との差分値が所定値以上になっ
たときや、所定条件時での負荷比較値と窓ガラス1の動
作時におけるモータ負荷値との差分値が所定値以上にな
ったときにモータ負荷が急変したものと判断する。
【0026】38は温度補正部であり、モード判定部3
7における判定結果に基づいて比較値学習部29に対し
て負荷比較値の格納領域を通常モードと急変モードとで
異なるように制御する。また同様にモード判定部37に
おける判定結果に基づいて比較値学習部29に対して負
荷比較値の更新の際に使用する重み付け係数の補正を行
わせる。また同様にモード判定部37における判定結果
に基づいて過負荷検出部31に対して閾値の補正を行わ
せる。なお、これらの処置は単独でも良いし、組み合わ
せても良い。
【0027】上記窓ガラス1は移動部に対応する。ま
た、上記モータ3Aは電動駆動手段および信号発生手段
に対応する。また、上記電流リップル検出部32と位置
検出部33は位置検出手段100を構成する。操作スイ
ッチ5は移動開始指令出力手段に対応する。上記モータ
負荷検出部27は負荷検出手段に対応する。また、上記
モータ負荷比較部28と過負荷検出部31は過負荷検出
手段110を構成する。また、上記挟み込み計数部34
は挟み込み計数手段に対応する。また、上記正逆転制御
部26は正逆転制御手段に対応する。
【0028】次に動作について説明する。メイン処理 図4はこの実施例のメイン処理を示すフローチャートで
ある。電源の投入後、まず、ステップS10でRAM1
3、バックアップRAM14およびタイマ15等の初期
化を行う。次いで、ステップS11で操作スイッチ5の
出力の取り込みを行い、その出力にしたがってモータ3
Aの駆動を開始する。この場合、アップ操作が行われた
ものとし、窓ガラス1をアップする方向にモータ3Aが
動作を開始するものとする。
【0029】 CPU11は操作スイッチ5の出力の取
り込みを行った後、モータ3Aの駆動を開始するために
正回転ドライバ8および逆回転ドライバを動作させ、
モータ3Aを正回転させる方向に回路を切り替える。次
いで、ステップS12でCPU11は温度情報を入力
し、記憶する。次いで、ステップS13でモータ電圧V
mおよびモータ電流Imの取り込みを開始する。そして
ステップS14でリップルパルスをカウントする。この
リップルパルス数は窓ガラス1の位置に対応する。次い
で、ステップS15でリップルパルス数に基づいて窓ガ
ラス1が閉め切り位置か否かの判定を行なう。この判定
において、閉め切り位置であると判断するとステップS
11に戻り、閉め切り位置でないと判断すると、ステッ
プS16で窓ガラス1の位置を求める演算を行なう。
【0030】次いで、ステップS17でモータ駆動時間
のカウントを開始する。すなわち、モータ3Aの駆動開
始時からの時間をカウントする。そして、ステップS1
8で過渡期間か否かの判定を行ない、の判定において過
渡期間であると判断するとステップS12に戻り、過渡
期間でないと判断するとステップS19に進む。なお、
過渡期間ではリップルパルスのカウントは行なうが、挟
み込み検出は行なわない。ステップS19に進むと、モ
ード判定を行う。すなわち、温度検出回路18で検出さ
れた温度に基づいて通常のモードか急変モードかを判定
する。
【0031】次いで、ステップS20で温度が急変した
か否かの判定を行い、急変したと判断すると、ステップ
S21で温度補正処理を行う。これに対して温度が急変
しないと判断すると、ステップS22でモータ負荷の比
較を行なう。すなわち、予めRAM(比較値学習部29
のメモリに対応する)13に記憶されている負荷比較値
を読み出し、この負荷比較値と現時点でのモータ負荷値
とを比較し、その差分値を求める。この差分値を求めた
後、ステップS23で過負荷検出処理を行う。すなわ
ち、ステップS22で得られた差分値が予め設定した閾
値以上で、かつ窓ガラス1が閉め切り状態ではないかを
検出する。次いで、ステップS23の検出結果からステ
ップS24で挟み込みか否かの判定を行なう。すなわ
ち、差分値が予め設定した閾値以上で、かつ窓ガラス1
が閉め切り状態でないことが検出された場合に挟み込み
と判断する。
【0032】挟み込みでないと判断すると、ステップS
25で比較学習処理を開始する。すなわち、窓ガラス1
をアップさせたときのモータ負荷値とメモリに記憶され
た負荷比較値との差分値(前回分)を読み込み、この差
分値に所定の重み(通常は1/2)付けを行う。そし
て、現時点でRAM13に記憶している負荷比較値に加
えて新たな負荷比較値を作成し、RAM13に書き込
む。また、負荷比較値の学習と同時に温度データの学習
も行う。上記ステップS24で挟み込みと判断すると、
ステップS26で挟み込み回数を判定する。すなわち、
挟み込みが連続して10回起ったか否かの判定を行う。
この判定において、挟み込みが連続して10回起ったと
判断するとステップS27で直ちにモータ3Aを逆転さ
せ、窓ガラス1を全開にする。そして、窓ガラス1の全
開後、位置情報をリセットし、ステップS11に戻る。
これに対して挟み込みが連続して10回起こっていない
と判断すると、ステップS28でモータ正逆転制御を行
なう。すなわち、窓ガラス1の上昇中に過負荷が検出さ
れた場合には、このステップS28で直ちにモータ3A
の駆動を停止し、その直後から正回転ドライバ8および
逆回転ドライバ9を動作させ、窓ガラス1が数センチ下
がるまでモータ3Aを逆転させる。この処理の終了後、
ステップS11に戻る。
【0033】割り込み処理 図5は割り込み処理を示すフローチャートである。この
図において、ステップS40でリップルパルスの数およ
び周期をそれぞれ計数し、次いでステップS42で計数
したリップルパルスをメモリに書き込む。この割り込み
処理は所定周期毎に実行される。
【0034】温度補正処理 図6は温度補正処理を示すフローチャートである。ま
ず、ステップS50で、前回の負荷比較値の学習におけ
る温度との現在の温度との比較を行う。次いで、ステッ
プS52でチェック位置でのモータ負荷値の比較結果の
合計を算出する。次いで、ステップS54で温度絶対値
の分析を行なう。そして、ステップS56でモードの判
定を行なう。すなわち、上記ステップS50〜54にお
ける情報に基づいて前回学習したときの温度に対して現
在学習する際の温度が急変しているか否かの判定を行
う。そして、ステップS58で通常モードか急変モード
かの判定を行い、通常モードであると判断すると、ステ
ップS60でモータ負荷格納領域No.1(通常用)を
指定する。次いで、ステップS62でモータ負荷比較領
域No.1(通常用)を指定する。格納領域を指定した
後、ステップS64で過負荷検出の閾値を通常の値に設
定する。そして、ステップS66で急変モードの回数を
クリアした後、メイン処理に戻る。
【0035】一方、ステップS58の判定において急変
モードと判断した場合、ステップS68でモータ負荷格
納領域No.2(急変用)を指定する。次いで、ステッ
プS70で急変モードが1回目であるか否かの判定を行
い、1回目でなければステップS72に進み、モータ負
荷比較領域No.1(通常用)を指定する。そして、ス
テップS74で過負荷検出の閾値を補正する。すなわ
ち、温度の変化量に応じて閾値を補正する。この補正し
た閾値を急変値という。閾値を補正した後、ステップS
76で急変値を設定する。次いで、ステップS78で急
変モードの回数をクリアした後、メイン処理に戻る。上
記ステップS70で急変モードが1回目であると、ステ
ップS80へ進み、モータ負荷比較領域No.2(急変
用)を指定する。次いで、ステップS82で通常時の閾
値を設定し、その後、メイン処理に戻る。
【0036】なお、上記実施例では、モータ3Aより発
生する電流リップルに基づいて位置検出を行うようにし
たが、その他、エンコーダ等の位置検出器を使用して位
置検出を行うようにしても良い。また、上記実施例で
は、連続挟み込み回数を”10”としたが、この数に限
定されるものではない。また、上記実施例では、モータ
3Aに流れる電流よりモータ負荷を検出するようにした
が、モータ速度によりモータ負荷を検出するようにして
もよい。また、上記実施例では、パワーウィンドウ装置
に適用した場合であったが、その他、電動サンルーフ、
パワーアンテナ装置および住宅やマンションの窓開閉装
置等に適用できることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、移動部(実施例では窓
ガラス1)の移動操作中に複数回連続して過負荷検出を
行ったときに、移動部を移動開始位置(実施例では全開
位置)に戻して位置情報をリセットするようにしたの
で、移動開始位置と移動停止位置との間で連続して複数
回往復運動を行った場合(実施例では挟み込み検出を行
った場合)に生ずる位置の累積誤差を無くすことがで
き、正確な位置検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電動駆動装置を適用し
たパワーステリング装置のブロック図である。
【図2】同実施例の電動駆動装置を適用したパワーステ
リング装置を構成する電子制御装置のコンピュータの各
種機能をブロック的に、他の入出力機器、各種回路を示
すブロック図と共に描いた図である。
【図3】同実施例の電動駆動装置の特徴を説明するため
の図である。
【図4】同実施例の電動駆動装置のメイン処理のフロー
チャートである。
【図5】同実施例の電動駆動装置の割り込み処理のフロ
ーチャートである。
【図6】同実施例の電動駆動装置の温度補正処理のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 窓ガラス(移動部) 3A モータ(電動駆動手段、信号発生手段) 5 操作スイッチ(移動開始指令出力手段) 26 正逆転制御部(正逆転制御手段) 27 モータ負荷検出部(負荷検出手段) 28 モータ負荷比較部 31 過負荷検出部 32 電流リップル検出部 33 位置検出部 34 挟み込み計数部(挟み込み計数手段) 100 位置検出手段 110 過負荷検出手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動部を駆動する電動駆動手段と、 前記電動駆動手段の機械運動に連動して変化する電気信
    号を発生する信号発生手段と、前記 信号発生手段の出力により前記移動部の位置を検出
    する位置検出手段と、 前記移動部の移動を開始させるための指令を出力する移
    動開始指令出力手段と、 前記電動駆動手段に加わる負荷を検出する負荷検出手段
    と、 前記電動駆動手段に加わる負荷と所定値とを比較し、該
    負荷が該所定値を超えたときに過負荷検出する過負荷検
    出手段と、 を備えた電動駆動装置において、 前記負荷検出手段による過負荷検出の回数を計数し、所
    定の計数値になったときにリセット信号を出力する挟み
    込み計数手段と、 前記移動部の移動開始位置又は移動停止位置以外の位置
    で前記過負荷検出手段により過負荷が検出されたときに
    前記移動部を移動開始位置側へ所定距離だけ戻すように
    前記電動駆動手段を制御し、また、前記移動開始指令出
    力手段により移動開始指定されている状態で、かつ前記
    移動部が移動開始位置又は移動停止位置以外の位置にあ
    って前記挟み込み計数手段よりリセット信号が出力され
    たときに前記移動部を移動開始位置まで戻すように前記
    電動駆動手段を制御する正逆転制御手段と、 を設けたことを特徴とする電動駆動装置。
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