JP2781484B2 - 乗客コンベアの監視制御装置 - Google Patents
乗客コンベアの監視制御装置Info
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- JP2781484B2 JP2781484B2 JP3332730A JP33273091A JP2781484B2 JP 2781484 B2 JP2781484 B2 JP 2781484B2 JP 3332730 A JP3332730 A JP 3332730A JP 33273091 A JP33273091 A JP 33273091A JP 2781484 B2 JP2781484 B2 JP 2781484B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、乗客コンベアの動作を
監視する乗客コンベアの監視制御装置に関する。
監視する乗客コンベアの監視制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の乗客コンベアの制御装置では、例
えば実開昭５７−１７８０７１号公報に開示されている
ように、乗客コンベアの安全運転上での異常を検出する
各種の安全装置のスイッチにそれぞれランプを接続し、
このランプを乗客コンベアが設置されている建屋の管理
室に配列して、安全装置が作動して乗客コンベアの運転
が停止した時に、どの安全装置が作動したかを対応する
ランプの点灯で表示させ管理人に報知するようにしてい
る。そこで、管理人は乗客コンベアが運転を停止した場
合、どのランプが点灯したかを確認して、専任の保守技
術者による対処が必要かどうかの判断をし、必要と判断
すると保守会社に電話連絡をして保守技術者の派遣を依
頼していた。一方、乗客コンベアの安全運転上での異常
を検出する各種の安全装置のスイッチにそれぞれランプ
を接続し、このランプを電話回線で当該建屋に接続され
る保守会社の監視センタに配置して、乗客コンベアの運
転状態を、監視センタで遠隔的に監視し、異常動作に対
して監視センタで直接対処することも行なわれている。
えば実開昭５７−１７８０７１号公報に開示されている
ように、乗客コンベアの安全運転上での異常を検出する
各種の安全装置のスイッチにそれぞれランプを接続し、
このランプを乗客コンベアが設置されている建屋の管理
室に配列して、安全装置が作動して乗客コンベアの運転
が停止した時に、どの安全装置が作動したかを対応する
ランプの点灯で表示させ管理人に報知するようにしてい
る。そこで、管理人は乗客コンベアが運転を停止した場
合、どのランプが点灯したかを確認して、専任の保守技
術者による対処が必要かどうかの判断をし、必要と判断
すると保守会社に電話連絡をして保守技術者の派遣を依
頼していた。一方、乗客コンベアの安全運転上での異常
を検出する各種の安全装置のスイッチにそれぞれランプ
を接続し、このランプを電話回線で当該建屋に接続され
る保守会社の監視センタに配置して、乗客コンベアの運
転状態を、監視センタで遠隔的に監視し、異常動作に対
して監視センタで直接対処することも行なわれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前述の管理室に各安全
装置の作動に対応して点灯するランプを配置し、管理人
の判断で保守会社へ保守技術者の派遣を依頼する方式で
は、判断が難しいことがあり、管理人自身で行なおうと
した復旧作業が滞って、保守会社への連絡が遅れ乗客コ
ンベアの運転停止時間が長くなり、乗客へのサービスが
低下することがある。一方、保守会社の監視センタに各
安全装置の作動に対応して点灯するランプを配置し、乗
客コンベアの全ての異常動作を監視センタで直接対処し
ようとすると、乗客の利用上の誤りや悪戯で安全装置が
作動した場合にも、保守技術者が現場に出動することに
なる。このような場合は、明らかに管理人が直接復旧作
業に当たった方が乗客コンベアの運転停止時間を短縮す
ることができる。
装置の作動に対応して点灯するランプを配置し、管理人
の判断で保守会社へ保守技術者の派遣を依頼する方式で
は、判断が難しいことがあり、管理人自身で行なおうと
した復旧作業が滞って、保守会社への連絡が遅れ乗客コ
ンベアの運転停止時間が長くなり、乗客へのサービスが
低下することがある。一方、保守会社の監視センタに各
安全装置の作動に対応して点灯するランプを配置し、乗
客コンベアの全ての異常動作を監視センタで直接対処し
ようとすると、乗客の利用上の誤りや悪戯で安全装置が
作動した場合にも、保守技術者が現場に出動することに
なる。このような場合は、明らかに管理人が直接復旧作
業に当たった方が乗客コンベアの運転停止時間を短縮す
ることができる。
【０００４】本発明は、前述したような乗客コンベアの
運転監視の現状に鑑みてなされたものであり、その目的
は乗客コンベアの異常発生時の運転復旧が迅速且つ効率
的に行なわれる乗客コンベアの監視制御装置を提供する
ことにある。
運転監視の現状に鑑みてなされたものであり、その目的
は乗客コンベアの異常発生時の運転復旧が迅速且つ効率
的に行なわれる乗客コンベアの監視制御装置を提供する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、乗客コンベアの動作を監視し、安全運転
上での異常を検出すると異常信号を発する検出手段と、
前記乗客コンベアが設置された建屋に設けられ、前記検
出手段に接続されて前記異常信号に対する監視制御を行
なう監視制御装置と、この監視制御装置に電話回線を介
して接続され、複数の建屋の前記乗客コンベアの動作を
遠隔的に監視する監視センタとを具えた乗客コンベアの
監視制御装置において、前記監視制御装置に設けられ、
発生した異常信号が格納される記憶装置と、前記異常
が、乗客の安全確保上の異常か、前記乗客コンベアの故
障による異常かを識別する識別装置と、この識別装置で
の識別結果に基づき、前記監視センタと前記監視制御装
置に接続される報知装置とに対して、前記異常信号に基
づく発報信号の送信先を設定し、その送信先に前記発報
信号を送信する制御装置とを有した構成となっている。
に、本発明は、乗客コンベアの動作を監視し、安全運転
上での異常を検出すると異常信号を発する検出手段と、
前記乗客コンベアが設置された建屋に設けられ、前記検
出手段に接続されて前記異常信号に対する監視制御を行
なう監視制御装置と、この監視制御装置に電話回線を介
して接続され、複数の建屋の前記乗客コンベアの動作を
遠隔的に監視する監視センタとを具えた乗客コンベアの
監視制御装置において、前記監視制御装置に設けられ、
発生した異常信号が格納される記憶装置と、前記異常
が、乗客の安全確保上の異常か、前記乗客コンベアの故
障による異常かを識別する識別装置と、この識別装置で
の識別結果に基づき、前記監視センタと前記監視制御装
置に接続される報知装置とに対して、前記異常信号に基
づく発報信号の送信先を設定し、その送信先に前記発報
信号を送信する制御装置とを有した構成となっている。
【０００６】
【作用】このような構成なので、乗客コンベアの動作に
安全運転上での異常が発生すると、検出手段がこの異常
を検出して異常信号を発し、この異常信号は監視制御装
置に入力される。監視制御装置に入力された異常信号
は、記憶装置に格納されると共に、識別装置で当該異常
信号が、乗客の安全確保上の異常に基づいて発生したも
のか、乗客コンベアの故障によるものかが識別される。
次いで、この識別結果に基づいて、制御装置によって、
監視制御装置に電話回線を介して接続された監視センタ
と、監視制御装置に接続された報知装置とに対して、異
常信号に基づく発報信号の送信先が設定される。そし
て、設定された送信先に対して、制御装置から発報信号
が送信される。このために、乗客の安全確保上の異常
は、原則として当該建屋の管理人等によって迅速に復旧
され、保守技術者の処理が必要な異常は、直ちに監視セ
ンタに通報されて保守技術者によって速やかに復旧さ
れ、乗客コンベアの平常運転への復旧作業が効率的に行
なわれる。
安全運転上での異常が発生すると、検出手段がこの異常
を検出して異常信号を発し、この異常信号は監視制御装
置に入力される。監視制御装置に入力された異常信号
は、記憶装置に格納されると共に、識別装置で当該異常
信号が、乗客の安全確保上の異常に基づいて発生したも
のか、乗客コンベアの故障によるものかが識別される。
次いで、この識別結果に基づいて、制御装置によって、
監視制御装置に電話回線を介して接続された監視センタ
と、監視制御装置に接続された報知装置とに対して、異
常信号に基づく発報信号の送信先が設定される。そし
て、設定された送信先に対して、制御装置から発報信号
が送信される。このために、乗客の安全確保上の異常
は、原則として当該建屋の管理人等によって迅速に復旧
され、保守技術者の処理が必要な異常は、直ちに監視セ
ンタに通報されて保守技術者によって速やかに復旧さ
れ、乗客コンベアの平常運転への復旧作業が効率的に行
なわれる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１及び図２を参
照して説明する。ここで、図１は実施例の全体構成を示
す説明図、図２は実施例の要部の構成を示すブロック図
である。
照して説明する。ここで、図１は実施例の全体構成を示
す説明図、図２は実施例の要部の構成を示すブロック図
である。
【０００８】図１に示すように実施例では、建屋１に乗
客コンベア２、安全スイッチ３ａ，３ｂ，３ｃ、監視制
御装置６及び監視室８が設けてあり、監視室８には通報
装置９が配置してある。前記乗客コンベア２は上下階に
わたって配設してあり、上下階の乗降口間を走行する踏
板７が複数個無端状に連結された構成となっていて、上
部の乗降口位置に機械室５が設けてあり、この機械室５
には、前記踏板７を駆動走行させる駆動機４と前記監視
制御装置６が収容されている。また、前記機械室５内に
は、駆動機４の動力を伝達する図示せぬチェーンの切断
時に作動する前記安全スイッチ３ｂが配置してあり、上
部の乗降口と下部の乗降口の近傍に、それぞれ乗客が指
を引き込まれた時に作動する前記安全スイッチ３ａ，３
ｃが配置してある。そして、監視制御装置６が電話回線
１１を介して保守会社の監視センタ１２に、通信線１０
を介して報知装置９にそれぞれ接続してある。
客コンベア２、安全スイッチ３ａ，３ｂ，３ｃ、監視制
御装置６及び監視室８が設けてあり、監視室８には通報
装置９が配置してある。前記乗客コンベア２は上下階に
わたって配設してあり、上下階の乗降口間を走行する踏
板７が複数個無端状に連結された構成となっていて、上
部の乗降口位置に機械室５が設けてあり、この機械室５
には、前記踏板７を駆動走行させる駆動機４と前記監視
制御装置６が収容されている。また、前記機械室５内に
は、駆動機４の動力を伝達する図示せぬチェーンの切断
時に作動する前記安全スイッチ３ｂが配置してあり、上
部の乗降口と下部の乗降口の近傍に、それぞれ乗客が指
を引き込まれた時に作動する前記安全スイッチ３ａ，３
ｃが配置してある。そして、監視制御装置６が電話回線
１１を介して保守会社の監視センタ１２に、通信線１０
を介して報知装置９にそれぞれ接続してある。
【０００９】前記監視制御装置６は図２に示すように、
入力装置１３、識別装置１４、制御装置１５、通信装置
１６、出力装置１７、記憶装置２１を具備し、入力装置
１３が識別装置１４に接続してあり、識別装置１４が制
御装置１５に接続してあり、制御装置１５には、通信装
置１６、出力装置１７及び記憶装置２１が接続してあ
り、さらに制御装置１５が制御線１８，１９を介して識
別装置１４に接続してある。このような構成の監視制御
装置６の入力装置１３に対して、安全スイッチ３ａ，３
ｂ，３ｃが接続されていて、これらの安全スイッチとで
発明の検出手段を構成する故障検出装置３が接続してあ
り、通信装置１６が電話回線１１を介して監視センタ１
２に、出力装置１７が通信線１０を介して報知装置９に
接続してある。
入力装置１３、識別装置１４、制御装置１５、通信装置
１６、出力装置１７、記憶装置２１を具備し、入力装置
１３が識別装置１４に接続してあり、識別装置１４が制
御装置１５に接続してあり、制御装置１５には、通信装
置１６、出力装置１７及び記憶装置２１が接続してあ
り、さらに制御装置１５が制御線１８，１９を介して識
別装置１４に接続してある。このような構成の監視制御
装置６の入力装置１３に対して、安全スイッチ３ａ，３
ｂ，３ｃが接続されていて、これらの安全スイッチとで
発明の検出手段を構成する故障検出装置３が接続してあ
り、通信装置１６が電話回線１１を介して監視センタ１
２に、出力装置１７が通信線１０を介して報知装置９に
接続してある。
【００１０】ここで、故障検出装置３は、安全スイッチ
３ａ〜３ｃの作動で異常信号を出力する機能を有し、入
力装置１３は、この異常信号を受信して識別装置１４に
入力する機能を有し、識別装置１４は、入力した異常信
号が乗客の安全確保上の異常に基づくものか、或いは乗
客コンベアの故障に基づくものかの識別動作をして通報
信号を出力する機能を有している。即ち実施例では、識
別装置１４を構成するＡＮＤ回路の一方の入力端子に
は、制御線１８或いは制御線１９を介して制御信号が入
力されていて、制御線１８から制御信号が入力されてい
るＡＮＤ回路の他方の入力端子には、安全スイッチ３ａ
または安全スイッチ３ｃからの異常信号が入力されてい
る。また、制御線１９から制御信号が入力されているＡ
ＮＤ回路の他方の入力端子には、安全スイッチ３ｂから
の異常信号が入力されている。このため、識別装置１４
は、どのＡＮＤ回路の論理値が“１”であるかを確認し
て論理演算を行なって、異常データと通報先データとを
含む通報信号を出力する機能を有している。制御装置１
５は、識別装置１４から入力される通報信号に基づき、
監視センタ１２と報知装置９に対して発報先を設定し、
設定した発報先に発報信号を、監視センタ１２には通信
装置１６を介して送信し、報知装置９には出力装置１７
を介して入力する機能を有している。そして、記憶装置
２１は、制御装置１５に入力した通報信号を格納する機
能を有している。
３ａ〜３ｃの作動で異常信号を出力する機能を有し、入
力装置１３は、この異常信号を受信して識別装置１４に
入力する機能を有し、識別装置１４は、入力した異常信
号が乗客の安全確保上の異常に基づくものか、或いは乗
客コンベアの故障に基づくものかの識別動作をして通報
信号を出力する機能を有している。即ち実施例では、識
別装置１４を構成するＡＮＤ回路の一方の入力端子に
は、制御線１８或いは制御線１９を介して制御信号が入
力されていて、制御線１８から制御信号が入力されてい
るＡＮＤ回路の他方の入力端子には、安全スイッチ３ａ
または安全スイッチ３ｃからの異常信号が入力されてい
る。また、制御線１９から制御信号が入力されているＡ
ＮＤ回路の他方の入力端子には、安全スイッチ３ｂから
の異常信号が入力されている。このため、識別装置１４
は、どのＡＮＤ回路の論理値が“１”であるかを確認し
て論理演算を行なって、異常データと通報先データとを
含む通報信号を出力する機能を有している。制御装置１
５は、識別装置１４から入力される通報信号に基づき、
監視センタ１２と報知装置９に対して発報先を設定し、
設定した発報先に発報信号を、監視センタ１２には通信
装置１６を介して送信し、報知装置９には出力装置１７
を介して入力する機能を有している。そして、記憶装置
２１は、制御装置１５に入力した通報信号を格納する機
能を有している。
【００１１】次にこのような構成の実施例の動作を説明
する。
する。
【００１２】乗客コンベア２の駆動機４の動力を伝達す
る図示せぬチェーンの切断事故が発生すると、この切断
事故を安全スイッチ３ｂが検出して作動し、入力端子１
３から異常信号が識別装置１４に入力され、所定のＡＮ
Ｄ回路の他方の入力端子の信号の論理値が“１”とな
る。このＡＮＤ回路の一方の入力端子には、制御線１９
から制御信号が入力されていて、当該ＡＮＤ回路の出力
端子の信号の論理値は“１”になる。この場合、安全ス
イッチ３ａ，３ｃに接続しているＡＮＤ回路の他方の入
力端子の信号の論理値は“０”となっている。このよう
な論理値の設定状態の論理回路に対して、識別装置１４
で識別の演算が行なわれ、この演算によって安全スイッ
チ３ｂの作動は前記チェーンの切断という乗客コンベア
の故障に基づくことから、保守会社からの保守技術者の
派遣が必要であると判断される。この演算により、識別
装置１４は、チェーン切断事故の異常データと監視セン
タ１２を通報先とする通報先データとを含む通報信号を
作成し、この通報信号が、制御装置１５に入力される。
また、この通報信号中の必要なデータは、当該乗客コン
ベア２の履歴情報データとして記憶装置２１に格納され
る。
る図示せぬチェーンの切断事故が発生すると、この切断
事故を安全スイッチ３ｂが検出して作動し、入力端子１
３から異常信号が識別装置１４に入力され、所定のＡＮ
Ｄ回路の他方の入力端子の信号の論理値が“１”とな
る。このＡＮＤ回路の一方の入力端子には、制御線１９
から制御信号が入力されていて、当該ＡＮＤ回路の出力
端子の信号の論理値は“１”になる。この場合、安全ス
イッチ３ａ，３ｃに接続しているＡＮＤ回路の他方の入
力端子の信号の論理値は“０”となっている。このよう
な論理値の設定状態の論理回路に対して、識別装置１４
で識別の演算が行なわれ、この演算によって安全スイッ
チ３ｂの作動は前記チェーンの切断という乗客コンベア
の故障に基づくことから、保守会社からの保守技術者の
派遣が必要であると判断される。この演算により、識別
装置１４は、チェーン切断事故の異常データと監視セン
タ１２を通報先とする通報先データとを含む通報信号を
作成し、この通報信号が、制御装置１５に入力される。
また、この通報信号中の必要なデータは、当該乗客コン
ベア２の履歴情報データとして記憶装置２１に格納され
る。
【００１３】そこで、制御装置１５では入力される通報
信号を読み取って、通信装置１６に指令を発し、チェー
ン切断を示す発報信号が、通信装置１６から電話回線１
１を介して監視センタ１２に送信される。この発報信号
を受信した監視センタ１２の監視員は、発報信号を解析
することにより、チェーン切断事故を起こした乗客コン
ベア２の製品番号、建屋１の所在地及び名称、故障状態
などを確認把握し、専門の技術者に内容を連絡して早急
な対応処理を指示する。
信号を読み取って、通信装置１６に指令を発し、チェー
ン切断を示す発報信号が、通信装置１６から電話回線１
１を介して監視センタ１２に送信される。この発報信号
を受信した監視センタ１２の監視員は、発報信号を解析
することにより、チェーン切断事故を起こした乗客コン
ベア２の製品番号、建屋１の所在地及び名称、故障状態
などを確認把握し、専門の技術者に内容を連絡して早急
な対応処理を指示する。
【００１４】また、乗客が乗客コンベア２に対して正し
い乗り方をしなかったり、或いは子供の乗客の悪戯で安
全スイッチ３ａ（安全スイッチ３ｃの場合も全く同様）
が作動すると、入力装置１３から異常信号が識別装置１
４に入力され、所定のＡＮＤ回路の他方の入力端子の信
号の論理値が“１”となる。このＡＮＤ回路の一方の入
力端子には、制御線１８から制御信号が入力されてい
て、当該ＡＮＤ回路の出力端子の信号の論理値は“１”
になる。この場合、安全スイッチ３ｂ，３ｃに接続して
いるＡＮＤ回路の他方の入力端子の信号の論理値は
“０”となっている。このような論理値の設定状態の論
理回路に対して、識別装置１４で識別の演算が行なわ
れ、この演算によって安全スイッチ３ａの作動は乗客の
安全確保のためのものであることから、当該建屋の管理
人による復旧が可能と判断される。この演算により、識
別装置１４は、安全スイッチ３ａ作動の異常データと監
視室８の報知装置９を通報先とする通報先データとを含
む通報信号を作成し、この通報信号が、制御装置１５に
入力される。制御装置１５では入力される通報信号を読
み取って、出力装置１７に指令を発し、安全スイッチ３
ａの作動を示す発報信号が、出力装置１７から通信線１
０を介して監視室８の報知装置９に入力される。前記通
報信号中の必要なデータは、当該乗客コンベア２の履歴
情報データとして記憶装置２１に格納される。前記通報
信号を確認した当該建屋１の管理人は現場に出向き、乗
客の安全を確保し安全スイッチ３ａを復旧し、全ての安
全を確認した上で乗客コンベア２の運転を再開する。
い乗り方をしなかったり、或いは子供の乗客の悪戯で安
全スイッチ３ａ（安全スイッチ３ｃの場合も全く同様）
が作動すると、入力装置１３から異常信号が識別装置１
４に入力され、所定のＡＮＤ回路の他方の入力端子の信
号の論理値が“１”となる。このＡＮＤ回路の一方の入
力端子には、制御線１８から制御信号が入力されてい
て、当該ＡＮＤ回路の出力端子の信号の論理値は“１”
になる。この場合、安全スイッチ３ｂ，３ｃに接続して
いるＡＮＤ回路の他方の入力端子の信号の論理値は
“０”となっている。このような論理値の設定状態の論
理回路に対して、識別装置１４で識別の演算が行なわ
れ、この演算によって安全スイッチ３ａの作動は乗客の
安全確保のためのものであることから、当該建屋の管理
人による復旧が可能と判断される。この演算により、識
別装置１４は、安全スイッチ３ａ作動の異常データと監
視室８の報知装置９を通報先とする通報先データとを含
む通報信号を作成し、この通報信号が、制御装置１５に
入力される。制御装置１５では入力される通報信号を読
み取って、出力装置１７に指令を発し、安全スイッチ３
ａの作動を示す発報信号が、出力装置１７から通信線１
０を介して監視室８の報知装置９に入力される。前記通
報信号中の必要なデータは、当該乗客コンベア２の履歴
情報データとして記憶装置２１に格納される。前記通報
信号を確認した当該建屋１の管理人は現場に出向き、乗
客の安全を確保し安全スイッチ３ａを復旧し、全ての安
全を確認した上で乗客コンベア２の運転を再開する。
【００１５】この場合には、当該通報信号は、通信装置
１６にも入力され、電話回線１１を介して監視センタ１
２に対しても通報が行なわれる。そこで、監視センタ１
２の監視員は、発報信号を解析することにより、安全ス
イッチ３ａが作動した乗客コンベア２の製品番号、建屋
１の所在地及び名称、などを確認把握し、専門の保守技
術者に内容を連絡し、管理人による復旧が不可能な場合
に備えての待機の依頼をする。前述のようにして、管理
人が安全スイッチ３ａの復旧をし、乗客コンベア２が運
転を再開すると、制御装置１５は、記憶装置２１に記憶
された安全スイッチ３ａの作動情報の後の乗客コンベア
の再起動を検知して、安全スイッチ３ａの復旧と判断
し、通信装置１６に指令信号を入力して、通信装置１６
から電話回線１１を介して監視センタ１２に、復旧信号
が送信される。この復旧信号を受信した監視センタ１２
では、待機中の保守技術者に当該安全スイッチ３ａの復
旧の連絡をし、保守技術者の待機体制が解除される。ま
た、この復旧信号は、監視センタ１２の記憶装置に履歴
情報として格納される。監視センタ１２では、所定時間
を経過しても安全スイッチ３ａが復旧していない場合に
は、監視センタ１２から建屋１の監視室８に連絡を取
り、管理人に安全スイッチ３ａの復旧を指示し、復旧作
業が継続している場合には事情の説明を受けて、保守技
術者の派遣が必要と判断すると、直ちに待機中の保守技
術者を現場に派遣する。
１６にも入力され、電話回線１１を介して監視センタ１
２に対しても通報が行なわれる。そこで、監視センタ１
２の監視員は、発報信号を解析することにより、安全ス
イッチ３ａが作動した乗客コンベア２の製品番号、建屋
１の所在地及び名称、などを確認把握し、専門の保守技
術者に内容を連絡し、管理人による復旧が不可能な場合
に備えての待機の依頼をする。前述のようにして、管理
人が安全スイッチ３ａの復旧をし、乗客コンベア２が運
転を再開すると、制御装置１５は、記憶装置２１に記憶
された安全スイッチ３ａの作動情報の後の乗客コンベア
の再起動を検知して、安全スイッチ３ａの復旧と判断
し、通信装置１６に指令信号を入力して、通信装置１６
から電話回線１１を介して監視センタ１２に、復旧信号
が送信される。この復旧信号を受信した監視センタ１２
では、待機中の保守技術者に当該安全スイッチ３ａの復
旧の連絡をし、保守技術者の待機体制が解除される。ま
た、この復旧信号は、監視センタ１２の記憶装置に履歴
情報として格納される。監視センタ１２では、所定時間
を経過しても安全スイッチ３ａが復旧していない場合に
は、監視センタ１２から建屋１の監視室８に連絡を取
り、管理人に安全スイッチ３ａの復旧を指示し、復旧作
業が継続している場合には事情の説明を受けて、保守技
術者の派遣が必要と判断すると、直ちに待機中の保守技
術者を現場に派遣する。
【００１６】このようにして、実施例によると乗客コン
ベアに安全運行上の異常が発生すると、建屋の管理人が
復旧可能な異常は監視室８の報知装置９に通報され、当
該異常は管理人にょって迅速に復旧修理され、保守技術
者が処理する必要のある異常が発生すると、保守会社の
監視センタ１２に通報され保守技術者が速やかに現場に
出向いて、当該異常の復旧が行なわれるので、異常の復
旧が無駄なく効率的に行なわれる。また、当該乗客コン
ベアの異常発生の履歴データが、記憶装置２１に格納さ
れ、且つ監視センタ１２の記憶装置にも当該乗客コンベ
アの異常履歴と復旧のデータが格納されるので、後日、
保守員が故障個所の再点検を行なう際に記憶装置２１か
ら当該乗客コンベアの異常発生の履歴データを読み出し
て、乗客コンベアの詳細な点検を行なうことができる。
ベアに安全運行上の異常が発生すると、建屋の管理人が
復旧可能な異常は監視室８の報知装置９に通報され、当
該異常は管理人にょって迅速に復旧修理され、保守技術
者が処理する必要のある異常が発生すると、保守会社の
監視センタ１２に通報され保守技術者が速やかに現場に
出向いて、当該異常の復旧が行なわれるので、異常の復
旧が無駄なく効率的に行なわれる。また、当該乗客コン
ベアの異常発生の履歴データが、記憶装置２１に格納さ
れ、且つ監視センタ１２の記憶装置にも当該乗客コンベ
アの異常履歴と復旧のデータが格納されるので、後日、
保守員が故障個所の再点検を行なう際に記憶装置２１か
ら当該乗客コンベアの異常発生の履歴データを読み出し
て、乗客コンベアの詳細な点検を行なうことができる。
【００１７】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、乗客コンベアに発生した異常データが格納される記
憶装置と、異常が乗客の安全確保上の異常か、乗客コン
ベアの故障による異常かを識別する識別装置と、この識
別装置での識別結果に基づき、監視センタ及び監視制御
装置に接続された報知装置に対して異常の発報先を設定
し、設定した発報先に発報信号を送信する制御装置とを
設けたので、乗客の安全保持上の異常は、原則的に当該
建屋の管理人等によって復旧処理され、当該乗客コンベ
アの故障に係る異常は、監視センタに迅速に通報されて
保守技術者によって速やかに復旧処理され、迅速且つ効
率的に乗客コンベアの運転が正常な状態に復旧すると共
に、異常の履歴データが記憶装置に記憶されるから、そ
の後の保守点検作業時に記憶装置から履歴データを読み
出して乗客コンベアの詳細な点検を行なうことができ
る。
は、乗客コンベアに発生した異常データが格納される記
憶装置と、異常が乗客の安全確保上の異常か、乗客コン
ベアの故障による異常かを識別する識別装置と、この識
別装置での識別結果に基づき、監視センタ及び監視制御
装置に接続された報知装置に対して異常の発報先を設定
し、設定した発報先に発報信号を送信する制御装置とを
設けたので、乗客の安全保持上の異常は、原則的に当該
建屋の管理人等によって復旧処理され、当該乗客コンベ
アの故障に係る異常は、監視センタに迅速に通報されて
保守技術者によって速やかに復旧処理され、迅速且つ効
率的に乗客コンベアの運転が正常な状態に復旧すると共
に、異常の履歴データが記憶装置に記憶されるから、そ
の後の保守点検作業時に記憶装置から履歴データを読み
出して乗客コンベアの詳細な点検を行なうことができ
る。
【図１】本発明の一実施例の全体構成を示す説明図であ
る。
る。
【図２】本発明の一実施例の要部の構成を示すブロック
図である。
図である。
１ 建屋 ２ 乗客コンベア ３ 故障検出装置 ４ 駆動機 ５ 機械室 ６ 監視制御装置 ８ 監視室 ９ 報知装置 １１ 電話回線 １２ 監視センタ １４ 識別装置 １５ 制御装置 ２１ 記憶装置
Claims (1)
- 【請求項１】 乗客コンベアの動作を監視し、安全運転
上での異常を検出すると異常信号を発する検出手段と、
前記乗客コンベアが設置された建屋に設けられ、前記検
出手段に接続されて前記異常信号に対する監視制御を行
なう監視制御装置と、この監視制御装置に電話回線を介
して接続され、複数の建屋の前記乗客コンベアの動作を
遠隔的に監視する監視センタとを具えた乗客コンベアの
監視制御装置において、前記監視制御装置に設けられ、
発生した異常のデータが格納される記憶装置と、前記異
常が、乗客の安全確保上の異常か、前記乗客コンベアの
故障による異常かを識別する識別装置と、この識別装置
での識別結果に基づき、前記監視センタと前記監視制御
装置に接続される報知装置とに対して、前記異常信号に
基づく発報信号の送信先を設定し、その送信先に前記発
報信号を送信する制御装置とを有したことを特徴とする
乗客コンベアの監視制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3332730A JP2781484B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 乗客コンベアの監視制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3332730A JP2781484B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 乗客コンベアの監視制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05139681A JPH05139681A (ja) | 1993-06-08 |
| JP2781484B2 true JP2781484B2 (ja) | 1998-07-30 |
Family
ID=18258224
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3332730A Expired - Lifetime JP2781484B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 乗客コンベアの監視制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2781484B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012188262A (ja) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベアの保全情報収集装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100431571B1 (ko) * | 2001-08-23 | 2004-05-17 | 김동수 | 에스컬레이터의 이상 상황 감지시스템 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2614668B2 (ja) * | 1990-08-06 | 1997-05-28 | 株式会社日立ビルシステムサービス | 乗客コンベア監視装置 |
| JPH04354790A (ja) * | 1991-05-29 | 1992-12-09 | Hitachi Building Syst Eng & Service Co Ltd | 乗客コンベア監視装置 |
| JP3086009B2 (ja) * | 1991-06-05 | 2000-09-11 | 株式会社日立ビルシステム | 乗客コンベアの監視装置 |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP3332730A patent/JP2781484B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012188262A (ja) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベアの保全情報収集装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05139681A (ja) | 1993-06-08 |
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