JP2781112B2 - ノズルの製造方法及び燃料噴射弁 - Google Patents

ノズルの製造方法及び燃料噴射弁

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JP2781112B2
JP2781112B2 JP30881292A JP30881292A JP2781112B2 JP 2781112 B2 JP2781112 B2 JP 2781112B2 JP 30881292 A JP30881292 A JP 30881292A JP 30881292 A JP30881292 A JP 30881292A JP 2781112 B2 JP2781112 B2 JP 2781112B2
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賢一 郡司
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体を噴出するノズルに
係わり、特に流量を計量するオリフィスを有するノズル
の製造方法及びこの方法で製造したノズルを備えた燃料
噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ノズルの製造におけるオリフィス
の加工方法として研削加工及び研磨による方法がある
が、加工機械の高精度要求及び砥石の摩耗管理の必要性
等により低生産性・高コストとなることに難があった。
【0003】そこでこれらの難点を解決すべく、打ち抜
き加工を用いた塑性加工による方法が提唱されており、
この方法でオリフィスを加工するノズルの製造方法の公
知技術例として以下のものがある。1.電磁バルブのノ
ズルの製造方法(特開平4−191575)この公知技
術は、パンチによりノズル素材をシート部の形状に成形
した後、ノズル素材底部をさらに別のパンチにより穿孔
することにより先の成形でノズル底部下面から押し出さ
れる微小な突出部分を除去し、これにより製造工程の合
理化を図るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公知
技術には以下の問題点が存在する。すなわち、ノズル素
材の上面すなわちオリフィス入口側から打ち抜き加工を
行うので出口側にはバリが発生しやすく、バリ取り作業
の工程が別途必要となりその分生産性が悪くなる。
【0005】本発明の第1の目的は、オリフィス出口側
でのバリの発生を防止しつつ生産性を向上させることが
できるノズルの製造方法及びこの方法で製造したノズル
を備えた燃料噴射弁を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、オリフィス出口側
でのバリの発生を防止し入口側を精度よく加工しつつ生
産性を向上させることができるノズルの製造方法及び
の方法で製造したノズルを備えた燃料噴射弁を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、流体を計量するオリフィスを有す
るノズルの製造方法において、ノズルブランクに前記オ
リフィスの出口側から打抜きパンチで打抜き加工を行い
該オリフィスを形成する。
【0008】
【0009】また上記第2の目的を達成するために、
発明は、流体を計量するオリフィスを有するノズルの製
造方法において、略円錐形の凹部を形成したノズルブラ
ンクに該凹部の反対側から打抜きパンチで打抜き加工を
行い前記オリフィスの出口部及びこれに続く貫通孔を形
成し、その後該凹部の側から成形パンチで加圧成形加工
を行い前記オリフィスの入口部に前記略円錐形の凹部に
続く滑らかな曲面を形成する。
【0010】上記第1の目的を達成するために、好まし
くは、前記ノズルの製造方法において、前記ノズルブラ
ンクを前記打抜きパンチの外径より打抜きクリアランス
分大きい内径の孔を有するダイで支持し、前記オリフィ
スの出口側から前記打抜きパンチを該ダイの孔に貫入さ
せる。
【0011】また好ましくは、前記クリアランスは前記
打抜きパンチの外径の5%〜10%の大きさである。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】上記第1の目的を達成するために、本発明
は、電磁石により作動する弁体と、前記弁体を収容しバ
ルブを構成する弁座と、前記弁座の下流側にオリフィス
を設けたノズルとを有し、前記電磁石の作用により前記
バルブを開閉させて燃料を前記オリフィスから噴射する
燃料噴射弁において、前記オリフィスは、前記オリフィ
スの出口部に、オリフィスの出口側から打抜き加工され
ることにより形成された微小だれを伴うエッジ部と、こ
のエッジ部に続くせん断円筒面とを有する。
【0023】上記第2の目的を達成するために、好まし
くは、前記オリフィスは、オリフィスの入口部にオリフ
ィスの入口側から加圧成形加工されることにより形成さ
れた滑らかな曲面を有し、前記弁座は前記オリフィスの
入口部の滑らかな曲面に続く略円錐形の面を有する。
【0024】
【0025】
【0026】
【作用】以上のように構成した本発明においては、オリ
フィスの出口側から打抜きパンチで打抜き加工を行い前
記オリフィスを形成することにより、オリフィス出口側
にバリ等の発生がなく良好な形状を得る。
【0027】
【0028】また、本発明においては、あらかじめ略円
錐形の凹部を形成したノズルブランクに対して打抜き加
工を行うことにより打抜き加工を円滑に行い生産性が
向上する。また、その後の加圧成形加工前記略円錐形
の凹部に続く滑らかな曲面を形成することにより、オリ
フィスの入口側を精度よく加工するとともに流体の流れ
を滑らかにし乱れの発生を抑える。
【0029】また、前記打抜きパンチを貫入させるダイ
は打抜きパンチの外径より打抜きクリアランス分大きい
内径の孔を有することより、オリフィス出口側のバリの
発生を効果的に防止する
【0030】また、本発明においては、オリフィスは、
前記オリフィスの出口部に打抜き加工により形成された
微小だれを伴うエッジ部とせん断円筒面とを有すること
より、オリフィスの流体計量部はバリのない良好な形状
のこれら2つの面で構成されかつ生産性が向上する。
【0031】また、前記オリフィスの入口部に加圧成形
加工されることにより形成された滑らかな曲面を有する
ことにより、流体の流れを滑らかにし乱れの発生を抑え
る。さらに、前記オリフィスの上流側に前記滑らかな曲
面に続く略円錐形の面を有することにより、流体をオリ
フィスへと滑らかに導く。また、前記滑らかな曲面から
前記せん断円筒面に続くテーパ面を有することにより、
先細状のオリフィスを有するノズルを得る。さらに、前
記滑らかな曲面から前記せん断円筒面に続く成形円筒面
を有することにより、ストレートオリフィスを有するノ
ズルを得る。
【0032】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図13により説明す
る。以下、第1〜第5の実施例は、本発明を燃料噴射弁
に使用するノズルを製造する場合に適用した場合であ
る。本発明の第1の実施例を図1〜図3により説明す
る。本実施例のノズルの製造方法を実施するにあたり、
まず、あらかじめ機械加工若しくは塑性加工等により加
工されたノズルブランク63を準備する。これを図2に
示す。
【0033】図2において、ノズルブランク63は断面
形状がほぼH型形状をしており、加工後に弁座となる略
円錐形(若しくは略載頭円錐形)の凹部64があらかじ
め中央部分に形成されている。凹部64は、加工後に弁
体が着座する弁座面となる略円錐形の面64aを有す
る。
【0034】次に、ノズルブランク63に対して中央部
にオリフィスを形成する加工を行う。この加工を実施す
るための加工装置を図3に示す。図において加工装置
は、上ダイセット本体1、上ダイセット本体1に取付け
られたパンチホルダ2、パンチホルダ2に固定されたパ
ンチ3、ストリッパ7、下ダイセット本体9、下ダイセ
ット本体9にボルト11により固定されたダイホルダ1
0、及びダイホルダ10の中心に設置されたダイ12を
有する。
【0035】パンチホルダ2にはパンチ3の他にサブガ
イドピン4が取り付けられており、ストリッパ7はスト
リッパボルト5とスプリング6とを介しサブガイドピン
4をガイドとしてパンチ3を摺動させつつ上下動する。
またストリッパ7にはパンチガイド8が固定され、パン
チ3の芯出しとワークであるノズルブランク63のノッ
クアウトを行う。
【0036】この加工装置を用いて実施する加工手順を
以下に説明する。図3において、まず、加工装置のダイ
セット本体9上に配置されたダイ12の円錐状の切刃1
2aにノズルブランク63を凹部64を下にして載置し
て嵌合させ、切刃12aと凹部64の中心を一致させ芯
出しを行う。次に、図示しないメカプレス・油圧プレス
等で上ダイセット本体1を加圧し、パンチ3を押し下げ
て凹部64の反対側からノズルブランク63の中央を打
抜き加工する。このときの要部拡大図を図1に示す。図
1及び図3において、ノズルブランク63を打抜き加工
してオリフィス14を備えたノズル13を形成する。ま
た、抜きカス15はダイ12の切刃孔12bに落下す
る。
【0037】またこのとき、ノズル13において、オリ
フィス出口部に位置し打抜き特有の微小だれを伴うエッ
ジ部14cと、エッジ部14cに続くほぼ直線断面形状
を有するせん断円筒面14aと、せん断円筒面14aに
続く略円錐状の破断面14bとが発生する。
【0038】このときダイ12の切刃孔12bの径は、
所定の寸法、例えばパンチ3の切刃部3bに対し5〜1
0%くらいの打抜きクリアランス分大きくなっており、
せん断円筒面14aは、オリフィス長さ(せん断円筒面
14aの厚み+破断面14bの厚み)t1の1/2以上
の厚みを得ることができる。また、打ち抜き部にあらか
じめ加工硬化を与えておいて加工硬化係数(n値)を小
さくする(例えばブランク63を塑性加工する若しくは
凹部64を塑性加工で成形する)ことにより、だれをほ
ぼ完全になくすことができる。
【0039】本実施例によれば、オリフィス14の出口
側から打ち抜き加工を行ってノズル13にオリフィス1
4を形成するので、加工時にオリフィス14の出口側に
バリが発生せずせん断円筒面14aで燃料の最終計量部
を構成することができる。したがって、高精度のオリフ
ィス14を備えたノズル13を高い生産性をもって製造
することができる。
【0040】本発明の第2の実施例を図4〜図6により
説明する。
【0041】上記第1の実施例による方法で得たノズル
13において、さらにオリフィス14の計量精度を上げ
る場合は、流体の流れを滑らかにして乱れの発生を抑え
るためオリフィス14の入口側の形状のばらつきを抑え
加工精度を向上させる必要がある。本実施例はこのオリ
フィス14の計量精度の向上を目的として、オリフィス
14の入口付近の加圧成形加工を行うものである。以
下、この加工手順を説明する。第1の実施例と共通の部
品については共通の番号で示す。
【0042】打抜き加工を行う手順までは、図1〜図3
により説明した第1の実施例と同様である。すなわち、
ダイ12の上にノズルブランク63の凹部64を下にし
て載置し芯出しを行い、その後パンチ3を押し下げてノ
ズルブランク63の中央を打抜き加工し、オリフィスの
出口部とそれに続く貫通孔とを形成したノズル13を得
る。
【0043】打ち抜き加工を行った後、加圧成形加工を
行うにあたり、まず、先に打ち抜き加工で使用した加工
装置において、図4に示すように、ダイセット本体9上
のダイ12(図3参照)をダイ17に取り替えてオリフ
ィスの出口部と貫通孔とが形成されたノズル13を上下
を逆に弁座13aを上にしてダイ17に載置する。その
後、図示しない油圧プレス等で上ダイセット本体1を所
定の荷重でパンチ16を加圧し、同一形状を転写成形し
たノズル73を得る。この成形におけるオリフィス14
付近の詳細を図5に示す。
【0044】この加圧成形加工において、パンチ16の
頭部16aの突起根元部分の径にあたるd1は打抜き加
工の際使用した図1に示したダイ12の切刃孔12bの
径とほぼ同じ寸法であり、これにより図1の破断面14
bを打抜き加工における打ち抜き径D1(=オリフィス
14の内径)の維持に良好な5〜10゜程度の角度を有
するテーパ面14dに成形する(5゜以下でも問題はな
い)。したがって、図1の破断面14bをオリフィス長
さ(せん断円筒面14aの厚み+テーパ面14dの厚み
の合計)t2の1/2以上の厚みを有するテーパ面14
dに成形することができる。しかしこのときせん断円筒
面14aを約0.1mm以上残すことにより打抜き加工時
のオリフィスの精度を十分維持することができる。ま
た、パンチ16の頭部16aの突起根元部分に存在する
曲面16cはR=0.2mm程度の球面の一部であり、
オリフィス14の入口部に位置しテーパ面14d続く曲
面14eを転写成形する。さらにパンチ16の先端部1
6bの外径d2はオリフィス14の内径D1より10〜3
0μm小さく、加圧成形加工の際の良好なガイドとな
る。また、ダイ17の孔17aは潤滑油の逃げ穴として
の役割を果たし、オリフィス14の径より小さい方が望
ましいが大きくても精度上の問題はない。
【0045】上記の打ち抜き加工及び加圧成形加工によ
り得られるノズル73の全体構造図を図6に示す。図6
及び図5において、ノズル73は、先の打抜き加工によ
りオリフィス14の出口部に形成された微小だれを伴う
エッジ部14c及びせん断円筒面14aと、せん断円筒
面14aに続く先細状のテーパ面14dと、オリフィス
14の入口部に位置しテーパ面14dに続く滑らかな曲
面14eとにより構成されるオリフィス14と、オリフ
ィス14の上流側に位置し曲面14aに続く略円錐形の
弁座面13bとを有し、したがってすべてせん断面若し
くは成形面で構成されるので、バリの発生がなくオリフ
ィス14は高い精度を有する。
【0046】本実施例によれば、第1の実施例において
得られた効果に加え、打抜き加工の後ノズルの上下を逆
にして反対のオリフィス14の入口側からパンチ16で
ノズル13を転写成形するのでオリフィス入口側を高精
度に加工し、かつ高い生産性をもってノズル73のオリ
フィス14を加工できる。
【0047】本発明の第3の実施例を図7及び図8によ
り説明する。図7及び図8は、本実施例のノズルの製造
方法の手順を示す図である。第1及び第2の実施例と共
通の部品については共通の番号で示す。本実施例におい
ては、打抜き加工の手順は第1及び第2の実施例と同一
であり、加圧成形加工の手順において使用するパンチの
形状のみが異なるものである。すなわち、第1の実施例
において図1により説明した打ち抜き加工の手順を行っ
た後、図7及び図8において、オリフィス24を打抜き
加工により形成したノズルをダイ27に載置し、パンチ
18を加圧して転写成形したノズル83を得る。
【0048】パンチ18はオリフィス24の内径D2と
ほぼ同一の径を有するストレート部18bを有し、スト
レート部18bは、滑らかな曲面24eからオリフィス
24の出口部へ続く成形円筒面24fを加圧成形加工す
る。またストレート部18bはその先端に10゜前後の
角度のテーパ面を備えガイドの役割を果たすのぞき18
aを有している。なお、この場合打抜き加工の手順にお
ける打抜きクリアランスは5%以下が望ましい。
【0049】本実施例によれば、ストレートオリフィス
24が形成されたノズル83を得る。
【0050】本発明の第4の実施例を図9及び図10に
より説明する。図9及び図10は、本実施例のノズルの
製造方法の手順を示す図である。第1〜第3の実施例と
共通の部品については共通の番号で示す。本実施例は、
略球面状の弁座37を有するノズル93を加工する場合
である。打ち抜き加工の手順で用いるダイ28の切刃2
8aは略球面形状を有し、また加圧成形加工の手順で用
いるパンチ29は弁座37を転写成形する球面部分29
bを有する。その他の点は第1の実施例とほぼ同様であ
る。本実施例によれば、略球面状の弁座37を有するノ
ズル93が得られる。
【0051】以上、第1〜第4の実施例は、燃料噴射弁
に使用するノズルを製造する場合を例にとって説明した
が、本発明の用途はこれに限定されるものではなく、例
えば水を散布するのに用いる場合等の他の用途も含むノ
ズル一般の製造に適用できるものである。この場合、上
記実施例中オリフィスの入口部の滑らかな曲面に続く弁
座面に相当する面は、流体を滑らかに導くガイド面とな
る。
【0052】本発明の第5の実施例を図11及び図12
により説明する。図11及び図12は、本実施例のノズ
ルの製造方法の手順を示す図である。第1〜第4の実施
例と共通の部品については共通の番号で示す。本実施例
は、弁座を有しないプレートタイプのノズル100を加
工する場合である。打抜き加工の手順で準備するノズル
ブランクは凹部がなく平板状になること、加工に用いる
ダイ43は平坦な切刃となること、加圧成形加工の手順
で用いるパンチ44は弁座に対応する曲面がないこと、
またこのパンチ44はオリフィス41により全面をガイ
ドされるストレート部44aを有しストレート部44a
によりオリフィス41の出口側に成形円筒面41aが成
形されることが上記実施例と異なる。その他の点は前述
した実施例とほぼ同様である。本実施例によれば、弁座
を有しないノズル100が得られる。
【0053】本発明の第6の実施例を図13により説明
する。本実施例は、例えば自動車のエンジンに用いられ
る電磁式燃料噴射弁を上記第1〜第4の実施例の製造方
法により製造したノズルを利用して構成したものであ
る。図において、電磁式燃料噴射弁59は、磁気回路を
構成するヨーク50、コア51、及び電磁コイル52
と、可動弁53と、可動弁53に付勢力を与えるスプリ
ング54と、可動弁53のストロークエンドとなるスト
ッパ55と、燃料に旋回力を与え微粒化を促進するスワ
ラ56と、燃料を噴射するノズル57とを有する。ノズ
ル57は、上記第1〜第5の実施例のうちいずれかの方
法により製造したノズル13、73、83、93、若し
くは100である。上記構成において、電磁コイル52
の通電により可動弁53が上・下動し、ノズル57に設
けられたオリフィス58で燃料を計量し噴射を行う。
【0054】本実施例によれば、電磁式燃料噴射弁59
が高精度のオリフィス58を備えたノズル57を有する
ので高精度で燃料噴射量が計量され、例えばレーザ加工
でオリフィス58を加工した場合に比べて噴射量のばら
つきを約1/2に押えることができる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、オリフィスの出口側か
ら打抜きパンチで打ち抜き加工を行いオリフィスを形成
するので、オリフィス出口側にバリの発生を防止しつつ
生産性を向上させることができる。したがって製造工程
の合理化、製造設備の簡易化、製造コストの低減を図る
ことができる。
【0056】
【0057】また、本発明によれば、あらかじめ略円錐
形の凹部を形成したノズルブランクに対して打抜き加工
を行うので生産性を向上させることができ、その後の加
圧成形加工により滑らかな曲面を形成するので流体の流
れを滑らかにし乱れの発生を抑えることができる。ま
た、打抜きパンチ外径より打抜きクリアランス分大きい
内径の孔を有するダイに打抜きパンチを貫入させるの
で、オリフィス出口側のバリの発生を効果的に防止する
ことができる。
【0058】また、本発明の燃料噴射弁によれば、高精
度のオリフィスを備えたノズルを有するので、燃料噴射
弁の噴射量のばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるノズルの製造方法
の手順を示す図である。
【図2】ノズルブランクの断面図である。
【図3】ノズルの製造方法を実施する加工装置の全体構
造図である。
【図4】本発明の第2の実施例であるノズルの製造方法
の手順を示す図である。
【図5】成形されたノズル形状の詳細を示す断面図であ
る。
【図6】ノズルの全体構造図である。
【図7】本発明の第3の実施例であるノズルの製造方法
の手順を示す図である。
【図8】成形されたノズル形状の詳細を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施例であるノズルの製造方法
の手順を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施例であるノズルの製造方
法の手順を示す図である。
【図11】本発明の第5の実施例であるノズルの製造方
法の手順を示す図である。
【図12】本発明の第5の実施例であるノズルの製造方
法の手順を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施例である電磁式燃料噴射
弁の断面図である。
【符号の説明】
3 パンチ 3a パンチ切刃部 12 ダイ 12a 切り刃 12b 切り刃孔 13 ノズル 13a 弁座 13b 弁座面 14 オリフィス 14a せん断円筒面 14b 破断面 14c エッジ部 14d テーパ面 14e 曲面 16 パンチ 16a 頭部 16b 先端部 16c 曲面 17 ダイ 18 パンチ 18a のぞき 18b ストレート部 24 ストレートオリフィス 24e 曲面 24f 成形円筒面 28 ダイ 28a 切り刃 29 パンチ 29b 球面部分 33 ノズル 37 弁座 40 ノズル 41 オリフィス 41a 成形円筒面 42 パンチ 43 ダイ 44 パンチ 44a ストレート部 57 ノズル 58 オリフィス 59 電磁式燃料噴射弁 63 ノズルブランク 64 凹部 64a 略円錐形の面 73 ノズル 83 ノズル 93 ノズル 100 ノズル D1 オリフィスの内径 D2 オリフィスの内径 d2 パンチ先端部の外径
フロントページの続き 審査官 金澤 俊郎 (56)参考文献 特開 平4−191575(JP,A) 特開 昭60−19957(JP,A) 特開 昭64−26837(JP,A) 特開 平1−249959(JP,A) 特開 昭57−208250(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 61/18 F02M 61/16 F02M 51/06 B23P 15/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を計量するオリフィスを有するノズ
    ルの製造方法において、 ノズルブランクに前記オリフィスの出口側から打抜きパ
    ンチで打抜き加工を行い該オリフィスを形成することを
    特徴とするノズルの製造方法。
  2. 【請求項2】 流体を計量するオリフィスを有するノズ
    ルの製造方法において、 略円錐形の凹部を形成したノズルブランクに該凹部の反
    対側から打抜きパンチで打抜き加工を行い前記オリフィ
    スの出口部及びこれに続く貫通孔を形成し、その後該凹
    部の側から成形パンチで加圧成形加工を行い前記オリフ
    ィスの入口部に前記略円錐形の凹部に続く滑らかな曲面
    を形成することを特徴とするノズルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のノズルの製造方法
    において、前記ノズルブランクを前記打抜きパンチの外
    径より打抜きクリアランス分大きい内径の孔を有するダ
    イで支持し、前記オリフィスの出口側から前記打抜きパ
    ンチを該ダイの孔に貫入させることにより前記打抜き加
    工を行うことを特徴とするノズルの製造方法。
  4. 【請求項4】 電磁石により作動する弁体と、前記弁体
    を収容しバルブを構成する弁座と、前記弁座の下流側に
    オリフィスを設けたノズルとを有し、前記電磁石の作用
    により前記バルブを開閉させて燃料を前記オリフィスか
    ら噴射する燃料噴射弁において、 前記オリフィスは、前記オリフィスの出口部に、オリフ
    ィスの出口側から打抜き加工されることにより形成され
    た微小だれを伴うエッジ部と、このエッジ部に続くせん
    断円筒面とを有することを特徴とする燃料噴射弁。
  5. 【請求項5】 請求項記載の燃料噴射弁において、前
    記オリフィスは、オリフィスの入口部にオリフィスの入
    口側から加圧成形加工されることにより形成された滑ら
    かな曲面を有し、前記弁座は前記オリフィスの入口部の
    滑らかな曲面に続く略円錐形の面を有することを特徴と
    する燃料噴射弁。
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