JP2780900B2 - 三層生麺類の製造方法 - Google Patents

三層生麺類の製造方法

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JP2780900B2 JP5004954A JP495493A JP2780900B2 JP 2780900 B2 JP2780900 B2 JP 2780900B2 JP 5004954 A JP5004954 A JP 5004954A JP 495493 A JP495493 A JP 495493A JP 2780900 B2 JP2780900 B2 JP 2780900B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長期保存性を有し、か
つ優れた味覚、食感を有するウェット状態の三層生麺
類、特に中華めんを除くうどん、そば、スパゲティー等
のめん類の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】消費者
の食生活における近年の簡便化志向及び本格志向の中
で、麺類についても、例えば、熱湯を注ぐだけで調理で
きかつ即時喫食でき、しかも、長期保存性を有する生麺
類の開発が望まれている。 また、近年、このような流
れを反映して、4〜5ケ月以上もの長期保存性を付与し
た生麺類が商品化され人気を得ている。
【0003】生麺類は、生めん、茹でめん、蒸しめんな
どの総称であり、冷凍めんもこの部類に入れられてい
る。 生麺類は水分含量が高いため、冷凍麺以外は常温
での保存性が悪い。
【0004】これら生麺類に、保存性を付与する方法と
しては、プロピレングリコールやエタノール等の静菌剤
添加法、レトルト殺菌法、pH調整(酸性にpHを調整
する)と加熱殺菌とを併用する方法などがある。 しか
し、静菌剤添加法は添加物使用の点で消費者に与えるイ
メージが好ましくなく、 120℃、4分間、あるいはこれ
と同等以上の効力を有する方法で加熱する、いわゆるレ
トルト殺菌は、麺が『レトルト焼』を起こすことがある
だけでなく、食感も生の麺類とはかけ離れたものになる
ので好ましくない。 これらのことから、うどん、そば
等の生麺類においては、後者の併用方法を使用する場合
が多い。
【0005】しかしながら、pH調整(酸性にpHを調
整する)と加熱殺菌との併用方法で保存性を付与する方
法においても、麺は殺菌工程以降、麺線内の水分勾配を
失ってしまうため、「腰」「粘弾性」の面で特に劣り、
生めん本来の食感には遠く及ばないものしか得られなか
った。
【0006】そこで、本発明者らは、めんにアルカリ剤
とアルギン酸を添加して、これを酸処理した後、包装密
封、加熱するという方法によって、めんに「腰」や「粘
弾性」を与え、しかも、長期保存可能な生めん類の製造
方法を特許出願した(特願平3−174129号)。 しかし
ながら、この方法によって、めんの「腰」と「粘弾性」
については充分な効果が得られるものの、生めん本来の
めんの「滑らかさ」と「しなやかさ」の点においては、
充分でなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本願発明者らは、
めんを三層構造とし、前記アルギン酸による技術をその
内層のみに用いることで、めん全体としては、「腰」と
「粘弾性」を有しており、しかも「滑らかさ」と「しな
やかさ」も併存する長期保存可能な生中華めん類の製造
方法を特許出願した(特願平3−251856号)。 そし
て、この技術を中華めん以外のめん類に応用したとこ
ろ、中華めん以外のめんであっても、内層にアルギン酸
とアルカリ剤を添加すれば、前記出願(特願平3−2518
56号)と同様の効果、すなわち、めんに「腰」と「粘弾
性」ならびに「滑らかさ」と「しなやかさ」を与えるこ
とができることを知見し、本発明を完成したものであ
る。
【0008】すなわち、本発明の方法は、中華めんを除
くうどん、そば、スパゲティー等のめん類の製造方法で
あって、 (1) 小麦粉もしくは小麦粉と穀粉を主成分とする原料粉
に、必要に応じて澱粉、食塩等を加えて、水とを混練し
て外層用の麺生地を調製し、 (2) 小麦粉もしくは小麦粉と穀粉を主成分とする原料
粉、アルギン酸及び/又はアルギン酸塩、アルカリ剤、
必要に応じて澱粉、食塩等を加えて水とを混練し、中性
乃至弱アルカリ性のpHを呈する内層用麺生地を調製
し、 (3) 前記、内層用生地と外層用生地をロール圧延等の常
法により各々麺帯とし、これらを更に複合圧延すること
により、外層/内層/外層からなる麺帯とし、常法によ
り麺線とした後、α化処理を施し、 (4) 次いで、前記α化処理を施した麺線を酸液処理し
て、麺線pHを酸性域に調整し、次いで (5) 前記pH調整した麺線を包装密封した後、加熱殺菌
処理する、工程からなる三層生麺類の製造方法である。
【0009】また、本発明の第2の方法として、前記工
程中、麺線のα化処理を酸液浸漬工程において同時に実
施する工程を有する三層生麺類の製造方法である。
【0010】さらに、内層及び/又は外層用の麺生地、
あるいは、麺帯を各々、常圧下で調製する以外に、減圧
下で調製する手段を講じることによって、より品質の良
好な三層生麺類を製造する製造方法である。
【0011】本発明における麺生地原料粉としては、め
ん類製造に際して通常使用される小麦粉、澱粉等が使用
でき、澱粉では小麦澱粉、米澱粉等の穀類澱粉、とうも
ろこし澱粉、いも類澱粉、豆類澱粉等及びこれらの加工
澱粉類を用いることができ、さらに、そば粉等の穀粉類
も用いることができる。
【0012】本発明におけるアルカリ剤とは、通常、一
般的に使用可能な公知の食品用アルカリ剤であって、よ
り具体的には、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム、リン酸ナ
トリウム、リン酸カリウム、ポリリン酸塩、縮合リン酸
塩等の1種又は2種以上の混合物などを用いることがで
きる。 但し、カルシウム塩を含むアルカリ剤は、本発
明においては好ましくない。 これは、カルシウムがア
ルギン酸と反応してゲル化し、混練しづらくなるためで
ある。 従って、このような反応を起こさないカルシウ
ム塩や当該反応を起こさない条件下では使用可能であ
る。
【0013】アルカリ剤の添加量は、そのアルカリ剤の
種類に応じ適宜加減されるが、本発明においては、麺に
「腰」と「粘弾性」を付与できるpHとして、麺生地の
pHが中性乃至アルカリ性、好ましくは約 6.5〜 9.0に
なるように添加量を設定する。 pHが約 6.5以下で
は、麺に「腰」や「粘弾性」を付与できないので好まし
くなく、また、pHが 9.0以上になると、後工程の酸液
処理において、麺線pHの酸性域への移行が不十分とな
る危険性があり、その結果長期間の保存性付与が十分実
現できなくなり、また、目的とする麺質の発現が困難と
なるので好ましくない。
【0014】本発明におけるアルギン酸塩としては、ア
ルギン酸のアルカリ金属塩(例えば、アルギン酸ナトリ
ウム、アルギン酸カリウム等)、マグネシウム塩、アン
モニウム塩などを用いることができ、これらアルギン酸
塩及びアルギン酸は、適宜市販の製品を使用できる。
その添加方法は、粉体のままでも、また、予め水溶液と
して添加してもよく、適宜選択できる。
【0015】アルギン酸及び/又はアルギン酸塩の添加
量は、内層用麺生地における他の製麺原料との関係、例
えば、アルカリ剤の添加量とそれに基づく麺生地のp
H、また酸液処理の程度、製品の麺質(腰の強さ等)を
勘案して適宜決定されるが、原料粉1kgに対して通常
約 0.5g(約0.05%以上)以上が好ましく、アルギン酸
成分が約0.05%よりも少ないと、製品の『腰』の軟弱化
を防止する効果が発揮されにくく、また、一方過剰に添
加すると麺質の腰が強くなりすぎ、食感及び食味が悪く
なって、生めんとしてのテクスチャーが損なわれる。
【0016】外層及び内層の麺生地の調製は、従来公知
の装置によって各々常圧下または減圧下に実施され、後
者では例えば減圧ミキサー等を使用することができる。
【0017】また、外層及び内層の麺帯は、各々常法に
よりロール圧延等によって製造し、または、減圧下でエ
クストルーダー等による押し出し麺帯の形成等により製
造できる。 このとき例えば、公知の麺帯製造装置(特
願昭59−254855号)等も使用できる。
【0018】減圧下で麺生地及び/又は麺帯を製造する
と、脱気が促進され、緻密な生地や麺帯を得ることがで
き、製品のなめらかさ、透明感、ほぐれ等の点におい
て、より一層の好結果を得ることができる。
【0019】内外層麺帯の複合圧延及び麺線切出しは、
常法により実施できる。
【0020】本発明において、麺線のα化処理は、煮熱
・蒸煮等、従来公知の方法及び装置を使用して実施で
き、また、麺線の酸液処理は、当該α化処理の後に別途
pH調整した酸液にて麺線を処理する方法(本発明の第
1方法)、当該α化処理と同時に同一工程で行う方法
(本発明の第2方法)のいずれかを選択できる。 前者
方法においては、麺線の酸液中への浸漬、酸液の麺線へ
の塗布・噴霧等にて実施でき、後者方法においては、煮
熱用水に酸を添加した酸性溶液を用いての煮熱、蒸煮工
程中で麺線への酸液の散布又は噴霧等にて実施できる。
【0021】酸液処理に使用する酸としては、酢酸、乳
酸、クエン酸、リンゴ酸、醸造酢等食品に使用できるも
のを適宜選択して用いることができる。 酸液処理の条
件は、使用する酸の種類、麺線のpH、麺線のアルカリ
度、付与すべき長期保存性の程度、製品としての生中華
めん類の麺質等を考慮して適宜設定できるが、酸液処理
した後の麺線のpHが酸性になることが必須である。
【0022】本発明においては、当該酸液処理によっ
て、麺線内層に含有されるアルギン酸及び/又はアルギ
ン酸塩が不溶化したアルギン酸となって、内層全般に三
次元的な網目組織を形成し、麺線の『腰』、『粘弾性』
を保持又は強化しているものと推定され、また、麺線は
これにより同時に酸性域に調整されるため、比較的低温
での加熱殺菌を行うことにより、長期保存性を付与する
ことができる。 従って、本発明における酸液処理は、
従来の二律背反であった問題点を一挙に解決できるもの
である。
【0023】前記工程を経てpH調整された麺線は、公
知方法によって所定量目毎に包装密封され、次いでこれ
を加熱殺菌処理する。 加熱条件は、通常、酸処理によ
る麺のpHや酸度によって異なるが、蒸気殺菌庫温度85
℃で30分以上、95℃で20分以上、 110℃で10分以上が必
要とされ、この他適宜、殺菌に必要な条件を設定でき
る。
【0024】本発明によって製造された生めん類は、従
来のごとき袋入りの包装生麺などとして商品化される
他、ポリスチレン等の容器に調味料、具材と共に収納
し、いわゆるカップ入り生めん類等の商品形態をとるこ
とができる。
【0025】また、本発明は、生めんよりも水分活性を
下げた、いわゆる半生状態のめんについても適用でき
る。
【0026】本発明は、『アルギン酸は、水に不溶であ
るが、ナトリウム、カリウム、およびアンモニウムと化
合すると各々のアルギン酸塩となって水に溶解し、粘稠
な水溶液を生じる。 そして、これに酸を加えれば、再
びアルギン酸となって析出する』というアルギン酸の性
質を利用するものである。 すなわち、アルギン酸及び
/又はアルギン酸塩を原料に配合し、アルカリ剤を加え
る等で中性乃至弱アルカリ性の麺生地を圧延して内層用
の麺帯とし、さらに、小麦粉又は小麦粉とその他穀粉と
澱粉等を主成分とした外層用の麺生地を圧延した麺帯を
複合圧延することにより、外層/内層/外層からなる麺
帯とし、次いでこれを麺線とし、これを、α化処理、酸
液処理する。
【0027】すなわち、三層麺の内層に、アルギン酸及
び/又はアルギン酸塩配合の麺帯を挟着複合しているの
で、これらを複合圧延後、麺線としてα化、酸液処理を
施すと、麺の内層部に不溶性のアルギン酸の網目組織が
形成されると推定され、麺に『腰』と『粘弾性』が付与
され、しかも、酸液処理によって長期保存性も付与され
るのである。 一方、麺の外層においては、アルギン酸
が添加されていないために、それ自体は『腰』や『粘弾
性』は発現しえないものの、その性質としての『滑らか
さ』や『粘り』は付与することができるので、これを外
層に用いることにより、麺全体としては生めん本来の
『滑らかさ』、『粘り』、『腰』、『粘弾性』を具備し
た、好ましい食感の生めん類を得ることができるのであ
る。
【0028】さらに、内層に不溶性のアルギン酸の網目
組織が形成されるため、麺線内部での水分移行によって
麺線外層部と中心部との水分勾配がなくなっても、麺線
の軟弱化は起こらず、品質劣化防止に効果を奏するので
ある。
【0029】以上の効果は、内層用の麺生地及び/又は
外層用の麺生地、あるいは、内層用の麺帯及び/又は外
層用の麺帯を減圧下で調製する手段を講じることによっ
てより一層大きくなる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
なお、これらは本願発明の1実施例を示すものであり、
これらに限定されるものではない。
【0031】(A)うどんへの適用実施例1(常圧下調製・α化後酸液処理したもの) 本発明の三層生麺類を下記工程に従って製造した。
【0032】 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水と
し、小麦粉(中力粉)0.8kg 、タピオカでんぷん 0.2kg
の粉体混合物に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15
分間混練し外層用の麺生地を調製した。
【0033】 炭酸ナトリウム 2.5g、アルギン酸
5.0gを水に溶かし 360mlの練水とし、小麦粉(中力
粉)1.0kg に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分
間混練し、内層用の麺生地を調製した(生地pH 7.
6)。
【0034】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、2.6mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#10の切刃を通して麺線とした。
【0035】 前記麺線を12分30秒間茹で(茹液:50
%乳酸 0.1 g/l添加)た後、水道水にて1分、10℃の冷
却水にて1分間冷却した。
【0036】 上記工程で調製した麺線を、50%乳
酸23 g/l添加した17℃の溶液中に1分間浸漬後、液切り
し、前記麺線に白絞油を麺線1kg当たり15g添加した。
【0037】 上記工程で調製した麺線 220gをパ
ウチに封入密封した。
【0038】 前記包装麺を、97℃の熱水中で35分間
殺菌処理した後、流水中で冷却し、本発明の三層生麺類
の生うどんを得た(麺線pH 4.0)。
【0039】実施例2(減圧下調製(内層)・α化後酸
液処理したもの) 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水とし、小麦粉
(中力粉)0.8kg 、タピオカでんぷん 0.2kgの粉体混合
物に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分間混練し
外層用の麺生地を調製した。
【0040】 炭酸ナトリウム 2.5g、アルギン酸
5.0gを水に溶かし 370mlの練水とし、小麦粉(中力
粉) 1.0kgに前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分
間混練し、740mmHg の減圧下〔絶対圧では、760-740=20
mmHgに相当、以下同様〕で押し出し、内層用の麺生地を
調製した(生地pH 7.6)。
【0041】 前記、内層用麺帯と外層用麺生地をロ
ール圧延等により麺帯とし、これらをさらに複合圧延
し、 2.6mmの麺帯厚の外層/内層/外層からなる麺帯と
した後、#10の切刃を通して麺線とし、以下、前記実施
例1の製法に準じて、本発明の三層生麺類の生うどんを
得た(麺線pH 4.1)。
【0042】実施例3(減圧下調製(内外層)・α化後
酸液処理したもの) 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水とし、小麦粉
(中力粉)0.8kg 、タピオカでんぷん0.2kg の粉体混合
物に前記練水を加えて、減圧ミキサー(740mmHg)にて15
分間混練し、外層用の麺生地を調製した。
【0043】 炭酸ナトリウム 2.5g、アルギン酸
5.0gを水に溶かし 370mlの練水とし、小麦粉(中力
粉)1.0kg に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分
間混練後、740mmHg の減圧下で押し出し、内層用の麺帯
を調製した(生地pH 7.6)。
【0044】 前記、内層用麺帯と外層用麺生地をロ
ール圧延等により麺帯とし、これらをさらに複合圧延
し、2.6mm の麺帯厚の外層/内層/外層からなる麺帯と
した後、#10の切刃を通して麺線とし、以下、前記実施
例1の製法に準じて、本発明の三層生麺類の生うどんを
得た(麺線pH 4.0)。
【0045】実施例4(減圧下調製(内層)・α化・酸
液処理を同時にしたもの) 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水とし、小麦粉
(中力粉)0.8kg 、タピオカでんぷん 0.2kgの粉体混合
物に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分間混練し
外層用の麺生地を調製した。
【0046】 炭酸ナトリウム 2.5g、アルギン酸
5.0gを水に溶かし 370mlの練水とし、小麦粉(中力
粉)1.0kg に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分
間混練し、740mmHg の減圧下で押し出し、内層用の麺生
地を調製した(生地pH 7.6)。
【0047】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、2.6mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#10の切刃を通して麺線とした。
【0048】 前記麺線を15分間茹で(茹液:50%乳
酸2g/l 添加)た後、水道水にて1分、10℃の冷却水に
て1分間冷却した後、液切りし、麺線に白絞油を添加
し、パウチに封入し、次いで殺菌を行って、本発明の三
層生麺類の生うどんを得た(麺線pH 4.2)。
【0049】比較例1 従来法のアルギン酸単層麺 アルギン酸単層麺(うどん)を下記工程に従って試作し
た。
【0050】 炭酸ナトリウム 2.5g、アルギン酸
5.0gを水に溶解して練水 360mlを調製した。 次に、
小麦粉(中力粉)1.0kg に前記練水を加えて、常圧ミキ
サーにて15分間混練し、麺生地を調整する(生地pH
7.6)。
【0051】 前記麺生地を圧延ロールに通して、2.
6mm の麺帯とした後、#10の切刃を通して麺線とし、以
下前記実施例1の製法に準じてアルギン酸単層麺を得た
(麺線pH 4.2)。
【0052】比較例2 従来法の三層麺(外層澱粉添
加) 従来の三層麺(うどん)を下記工程に従って試作した。
【0053】 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水と
し、小麦粉(中力粉)0.8kg 、タピオカでんぷん0.2kg
の粉体混合物に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15
分間混練し外層用の麺生地を調製した。
【0054】 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水と
し、小麦粉(中力粉)1.0kg に前記練水を加えて、常圧
ミキサーにて15分間混練し内層用の麺生地を調製した。
【0055】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、2.6mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#10の切刃を通して麺線とし、以
下、前記実施例1の製法に準じて三層麺(うどん)を得
た(麺線pH 4.2)。
【0056】比較例3 従来法の三層麺(内層卵白粉末
添加) 従来の三層麺(うどん)を下記工程に従って試作した。
【0057】 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水と
し、小麦粉(中力粉)1.0kg に前記練水を加えて、常圧
ミキサーにて15分間混練し外層用の麺生地を調製した。
【0058】 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水と
し、小麦粉(中力粉)1.0kg 、卵白粉末0.06kgの粉体混
合物に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分間混練
し内層用の麺生地を調製した。
【0059】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、2.6mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#10の切刃を通して麺線とし、以
下、前記実施例1の製法に準じて三層麺(うどん)を得
た(麺線pH 4.0)。
【0060】比較例4 従来法の三層麺(外層澱粉添
加、内層減圧下調製) 従来の三層麺(うどん)を下記工程に従って試作した。
【0061】 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水と
し、小麦粉(中力粉)0.8kg 、タピオカ澱粉 0.2kgの粉
体混合物に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分間
混練し外層用の麺生地を調製した。
【0062】 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水と
し、小麦粉(中力粉)1.0kg に前記練水を加えて、常圧
ミキサーにて15分間混練後、740mmHg の減圧下で押出
し、内層用の麺生地を調製した。
【0063】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、2.6mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#10の切刃を通して麺線とし、以
下、前記実施例1の製法に準じて三層麺(うどん)を得
た(麺線pH 4.1)。
【0064】比較例5 従来法の三層麺(内層減圧下調
製、α化と酸処理同時) 従来の三層麺(うどん)を下記工程に従って試作した。
【0065】 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水と
し、小麦粉(中力粉)0.8kg 、タピオカ澱粉0.2kg の粉
体混合物に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分間
混練し外層用の麺生地を調製した。
【0066】 食塩30gを水に溶かし 360mlの練水と
し、小麦粉(中力粉)1.0kg に前記練水を加えて、常圧
ミキサーにて15分間混練後、 740mmHgの減圧下で押出
し、内層用の麺生地を調製した。
【0067】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、2.6mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#10の切刃を通して麺線とし、以
下、前記実施例4の製法に準じて三層麺(うどん)を得
た(麺線pH 4.0)。
【0068】上記、各実施例において試作した生麺と比
較例で示した従来法で作った麺の官能比較評価につい
て、表1に結果を示す。 なお、評価は、パウチから麺
を取り出し、発泡スチロール製の容器内で熱湯を 400cc
注加し、フタをして、2分待って復元させた麺を5段階
評価することにより行った。
【0069】
【表1】
【0070】上記の各試験項目の判定基準は以下のとお
りである。
【0071】(1) 滑らかさ、腰、粘着性、湯のびの判定
基準 充分に訓練された試食パネラー10人で試食を行い、それ
ぞれ、5(良好)・4(やや良好)・3(普通)・2
(やや不良)・1(不良)の5段階で評価し、その平均
点で以下のとおり判定した。
【0072】 良 好 … 4.6〜 5.0 ポイント やや良好 … 3.6〜 4.5 ポイント 普 通 … 2.6〜 3.5 ポイント やや不良 … 1.6〜 2.5 ポイント 不 良 … 1.0〜 1.5 ポイント (2) ほぐれの判定基準 湯もどし時の麺線のほぐれの状態をいい、下記基準によ
る。
【0073】良 好 … はしを1〜2回入れれば、
麺線が十分にほぐれる。
【0074】やや良好 … はしを1〜2回入れれば、
麺線がほぼほぐれる。
【0075】普 通 … はしを3回以上入れればほ
ぐれて支障がない。
【0076】やや不良 … はしを3回以上入れても麺
線が完全にほぐれない。
【0077】不 良 … はしを3回以上入れても麺
線が団子状で全くほぐれない。
【0078】上記各実施例の比較結果によれば、本発明
品は、滑らかさにおいて従来法のアルギン酸単層麺には
ない品質特性を有し、且つ、腰・粘着性・湯のび・ほぐ
れの点においても、従来の三層麺を酸液処理したものに
は見られない優れた品質特性を示している。
【0079】(B)そばへの適用実施例5(減圧下調製(内外層)・α化後酸液処理した
もの) 本発明の三層生麺類である生そばを下記工程に従って製
造した。
【0080】 小麦粉(強力粉)0.7kg 、そば粉 0.3
kgの粉体混合物に 300mlの練水を加えて、 700mmHgの減
圧下で15分間混練し、外層用の麺生地を調製した。
【0081】 炭酸ナトリウム 2.5g、アルギン酸
5.0gを水に溶かし 300mlの練水とし、小麦粉(強力
粉)0.7kg 、そば粉 0.3kgの粉体混合物に前記練水を加
えて、常圧ミキサーにて15分間混練し、 740mmHgの減圧
下で押し出し、内層用の麺生地を調製した(生地pH
6.9)。
【0082】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、1.2mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#20の切刃(角)を通して麺線とし
た。
【0083】 前記麺線を、蒸し機にて2分間蒸した
後、1分20秒間茹で(茹液:50%乳酸0.1g/l添加)た
後、水道水にて30秒間冷却した。
【0084】 上記工程で調製した麺線を、50%乳
酸35g/l 添加した17℃の溶液中に1分間浸漬後、液切り
し、前記麺線に白絞油を麺線1kg当たり15g添加し、
上記工程で調製した麺線 180gをパウチに封入密封
した。
【0085】 前記包装麺を、97℃の熱水中で35分間
殺菌処理した後、流水中で冷却し、本発明の三層生麺類
である生そばを得た(麺線pH 4.1)。
【0086】実施例6(外層澱粉添加) 本発明の三層生麺類である生そばを下記工程に従って製
造した。
【0087】 小麦粉(強力粉)0.7kg 、そば粉 0.2
kg、澱粉 0.1kgの粉体混合物に 315mlの練水を加えて、
700mmHgの減圧下で15分間混練し、、外層用の麺生地を
調製した。
【0088】 炭酸ナトリウム 2.5g、アルギン酸
5.0gを水に溶かし 300mlの練水とし、小麦粉(強力
粉)0.6kg 、そば粉 0.4kgの粉体混合物に前記練水を加
えて、常圧ミキサーにて15分間混練し、 740mmHgの減圧
下で押し出し、内層用の麺生地を調製した(生地pH
6.7)。
【0089】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、1.2mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#20の切刃(角)を通して麺線とし
た後、以下前記実施例5の製法に準じて、本発明の三層
生麺類である生そばを得た(麺線pH 4.1)。
【0090】比較例6 従来法のアルギン酸単層麺 アルギン酸単層麺(そば)を下記工程に従って試作し
た。
【0091】 炭酸ナトリウム 2.5g、アルギン酸
5.0gを水に溶解して練水 300mlを調製した。 次に、
小麦粉(強力粉)0.7kg 、そば粉 0.3kgの粉体混合物に
前記練水を加えて、常圧ミキサーにて15分間混練し、麺
生地を調整する(生地pH 6.9)。
【0092】 前記麺生地を圧延ロールに通して 1.2
mmの麺帯とした後、#20の切刃(角)を通して麺線と
し、以下前記実施例5の製法に準じてアルギン酸単層麺
(そば)を得た(麺線pH 4.0)。
【0093】比較例7 従来法の三層麺(内層卵白粉末
添加) 従来の三層麺(そば)を下記工程に従って試作した。
【0094】 小麦粉(強力粉)0.7kg 、そば粉 0.3
kgの粉体混合物に 300mlの練水を加えて、常圧ミキサー
にて15分間混練し外層用の麺生地を調製した。
【0095】 小麦粉(強力粉)0.68kg、そば粉0.32
kg、卵白粉末0.06kgの粉体混合物に、300mlの練水を加
えて、常圧ミキサーにて15分間混練し内層用の麺生地を
調製した。
【0096】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、1.2mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#20の切刃(角)を通して麺線と
し、以下、前記実施例5の製法に準じて三層麺を得た
(麺線pH 4.0)。
【0097】比較例8 従来法のアルギン酸無添加単層
アルギン酸無添加単層麺(そば)を下記工程に従って
試作した。
【0098】 小麦粉(強力粉)0.7kg 、そば粉 0.3
kgの粉体混合物に 300mlの練水を加えて、常圧ミキサー
にて15分間混練し、麺生地を調整する(生地pH 6.
9)。
【0099】 前記麺生地を圧延ロールに通して 1.2
mmの麺帯とした後、#20の切刃(角)を通して麺線と
し、以下前記実施例5の製法に準じてアルギン酸無添加
単層麺(そば)を得た(麺線pH 3.9)。
【0100】上記、各実施例において試作した生麺と比
較例で示した従来法で作った麺の官能比較評価につい
て、表2に結果を示す。 なお、評価は、(A)のうど
んの場合と同様に、パウチから麺を取り出し、発泡スチ
ロール製の容器内で熱湯を 400cc注加し、フタをして、
1分待って復元させた麺を5段階評価することにより行
った。
【0101】
【表2】
【0102】上記の各試験項目の判定基準も、(A)の
うどんの場合と同様の基準を採用した。
【0103】上記、各実施例の比較結果によれば、本発
明品は、滑らかさにおいて従来法のアルギン酸単層麺に
はない品質特性を有し、且つ、腰・粘着性・湯のび・ほ
ぐれの点においても、従来の三層麺を酸液処理したもの
には見られない優れた品質特性を示している。
【0104】(C)スパゲッティへの適用実施例7(減圧下調製(内外層)・α化後酸液処理した
もの) 本発明の三層生麺類である生スパゲッティを下記
工程に従って製造した。
【0105】 デュラムセモリナ 4.0kg、馬鈴薯澱粉
1.0kgの粉体混合物に1700mlの練水を加えて、常圧ミキ
サーにて5分間混練し、 740mmHgの減圧下で押し出し、
外層用の麺生地を調製した。
【0106】 炭酸カリウム12.5g、アルギン酸25g
を水1500mlに溶かして練水とし、デュラムセモリナ5.0k
g に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて1分間混練
し、 740mmHgの減圧下で押し出し、内層用の麺生地を調
製した(生地pH 7.4)。
【0107】 前記、内層用生地と外層用生地をロー
ル圧延等により麺帯とし、これらを圧延ロールにてさら
に複合圧延し、1.4mm の麺帯厚の外層/内層/外層から
なる麺帯とした後、#18の切刃(丸)を通して麺線とし
た。
【0108】 前記麺線を蒸し機にて、1分30秒間蒸
煮した後、風冷してカットし、水冷し、1分20秒間茹で
(茹液:pH5〜5.5)た後、15℃、30秒間水冷却した
後、水切りした。
【0109】 上記工程で調製した麺線を、15℃の
酸液(30l当たり、50%乳酸 900g、食塩 300g)に30
秒間浸漬後、液切りし、前記麺線になたね白絞油を 2.5
g添加し、 上記工程で調製した麺線 180gをパウチに封入密
封した。
【0110】 前記包装麺を、97℃の熱水中で35分間
殺菌処理した後、流水中で冷却し、本発明の三層生麺類
である生スパゲッティを得た。
【0111】比較例9 従来法のアルギン酸単層麺 アルギン酸単層麺(スパゲッティ)を下記工程に従って
試作した。
【0112】 炭酸カリウム12.5g、アルギン酸25g
を水1500mlに溶かして練水とし、デュラムセモリナ5.0k
g に前記練水を加えて、常圧ミキサーにて1分間混練
し、 740mmHgの減圧下で押し出し、内層用の麺生地を調
製した(生地pH 7.4)。
【0113】 前記麺生地を圧延ロールに通して、1.
4mm の麺帯とした後、#18の切刃(丸)を通して麺線と
し、以下前記実施例7の製法に準じてアルギン酸単層麺
(スパゲッティ)を得た(麺線pH 4.0)。
【0114】上記、実施例において試作した生麺と比較
例で示した従来法で作った麺の官能比較評価について、
表3に結果を示す。 なお、評価は、(A)のうどんの
場合と同様に、パウチから麺を取り出し、発泡スチロー
ル製の容器内で熱湯を 400cc注加し、フタをして、2分
待って湯切りし復元させた麺を5段階評価することによ
り行った。
【0115】
【表3】
【0116】上記の各試験項目の判定基準も、(A)の
うどんの場合と同様の基準を採用した。
【0117】上記、各実施例の比較結果によれば、本発
明品は、『滑らかさ』において従来法のアルギン酸単層
麺にはない品質特性を有し、且つ、腰・粘着性・湯のび
・透明感・ほぐれの点においても優れた品質特性を有す
る三層麺が得られた。
【0118】
【発明の効果】本発明方法を用いることによって、pH
調整(酸性にpHを調整する)と加熱殺菌で長期保存性
を付与し、しかも、当該酸性処理によっても、生めんが
本来有する独特の『粘り(粘着性)』、『腰』と『歯ご
たえ』を保持しつつ、しかも、なめらかで透明感があ
り、湯のびしにくい生めん類を製造することができるの
である。
【0119】すなわち、本発明においては、三層麺の内
層に、アルギン酸及び/又はアルギン酸塩配合の麺帯を
挟着複合しているので、これらを複合圧延後、麺線とし
てα化、酸液処理を施すと、麺の内層部に不溶性のアル
ギン酸の網目組織が形成されるものと推定され、麺の
『腰』と『粘弾性』は維持され、しかも、酸液処理によ
って長期保存性をも併せて付与させることができるので
ある。
【0120】一方、麺の外層においては、アルギン酸が
添加されていないために、それ自体は『腰』や『粘弾
性』は発現しえないものの、その性質としての『滑らか
さ』や『粘り』は付与することができるので、これを外
層に用いることにより、麺全体としては生めん本来の
『滑らかさ』、『粘り』、『腰』、『粘弾性』を具備し
た、好ましい食感の生めん類を得ることができるのであ
る。
【0121】また、この構造によって、麺線外層部と中
心部との水分勾配がなくなっても、これによる麺線の軟
弱化を防止でき、品質劣化防止に効果を奏する。
【0122】なお、外層及び/又は内層の麺生地あるい
は麺帯を減圧下で調製すると、麺生地の脱気を行うこと
ができ、これにより、なめらかさ、透明感、ほぐれ等の
点において、品質がより一層向上した生めん類を製造す
ることができるのである。
【0123】本発明は、従来の三層麺とアルギン酸添加
麺のそれぞれの欠点を解消するとともに、アルギン酸添
加麺と三層麺の特性を有機的に結合させ実現させること
によって初めて可能にしたものである。
【0124】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤松 伸行 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目1番1 号 日清食品株式会社内 (72)発明者 田渕 満幸 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目1番1 号 日清食品株式会社内 (72)発明者 平田 俊成 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目1番1 号 日清食品株式会社内 (72)発明者 宮崎 佳文 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目1番1 号 日清食品株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−91845(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/16 - 1/162

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中華めんを除くうどん、そば、スパゲテ
    ィー等のめん類の製造方法であって、下記の工程、すな
    わち、 (1) 小麦粉もしくは小麦粉と穀粉を主成分とする原料粉
    に、必要に応じて澱粉、食塩等を加えて、水とを混練し
    て外層用の麺生地を調製し、 (2) 小麦粉もしくは小麦粉と穀粉を主成分とする原料
    粉、アルギン酸及び/又はアルギン酸塩、アルカリ剤、
    必要に応じて澱粉、食塩等を加えて水とを混練し、中性
    乃至弱アルカリ性のpHを呈する内層用の麺生地を調製
    し、 (3) 前記、内層用生地と外層用生地をロール圧延等の常
    法により各々麺帯とし、これらを更に複合圧延すること
    により、外層/内層/外層からなる麺帯とし、常法によ
    り麺線とした後、α化処理を施し、 (4) 次いで、前記α化処理を施した麺線を酸液処理し
    て、麺線pHを酸性域に調整し、次いで、 (5) 前記pH調整した麺線を包装密封した後、加熱殺菌
    処理する、 工程を含むことを特徴とする三層生麺類の製造方法。
  2. 【請求項2】 中華めんを除くうどん、そば、スパゲテ
    ィー等のめん類の製造方法であって、下記の工程、すな
    わち、 (1) 小麦粉もしくは小麦粉と穀粉を主成分とする原料粉
    に、必要に応じて澱粉、食塩等を加えて、水とを混練し
    て外層用の麺生地を調製し、 (2) 小麦粉もしくは小麦粉と穀粉を主成分とする原料
    粉、アルギン酸及び/又はアルギン酸塩、アルカリ剤、
    必要に応じて澱粉、食塩等を加えて水とを混練し、中性
    乃至弱アルカリ性のpHを呈する内層用の麺生地を調製
    し、 (3) 前記、内層用生地と外層用生地をロール圧延等の常
    法により各々麺帯とし、これらを更に複合圧延すること
    により、外層/内層/外層からなる麺帯とし、常法によ
    り麺線として、 (4) 前記麺線をα化処理と同時に酸液処理して、麺線p
    Hを酸性域に調整し、次いで、 (5) 前記pH調整した麺線を包装密封した後、加熱殺菌
    処理する、 工程を含むことを特徴とする三層生麺類の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記、内層用の麺生地の調製において、
    アルカリ剤を内層用麺生地のpHが 6.5〜 9.0になるよ
    うに添加する請求項1もしくは請求項2に記載の三層生
    麺類の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記、麺線を酸液処理する工程におい
    て、酸液処理後の麺線のpHが6以下である請求項1か
    ら請求項3のいずれかに記載の三層生麺類の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記、内層用の麺生地及び/又は外層用
    の麺生地を、常圧又は減圧下で調製することを特徴とす
    る請求項1から請求項4のいずれかに記載の三層生麺類
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記、内層用の麺帯及び/又は外層用の
    麺帯を、常圧又は減圧下で調製する請求項1から請求項
    5のいずれかに記載の三層生麺類の製造方法。
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