JP2778523B2

JP2778523B2 - プリンタ装置および文書作成装置

Info

Publication number: JP2778523B2
Application number: JP7125449A
Authority: JP
Inventors: 浩二中村
Original assignee: Nippon Electric Co Ltd
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1995-05-24
Filing date: 1995-05-24
Publication date: 1998-07-23
Anticipated expiration: 2013-07-23
Also published as: JPH08310059A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ装置および文
書作成装置に係り、特に、プリンタ装置の展開部の展開
処理用の制御データをプリンタ装置に送信する文書作成
装置と、この文書作成装置から送信された制御データに
基づいて展開処理を行うプリンタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、プリンタ装置の制御データ（制御
プログラム）の更新にあたっては、当該プリンタ装置に
装着したＲＯＭカセットから新たな制御データを供給す
る方法があった。また、プリンタシステムの上位装置か
らオペレータが予め選択した所望の制御データをプリン
タ装置に転送（ダウンロード）する方法があった。プリ
ンタ装置の制御データの更新は、例えば、最新の制御デ
ータが開発された場合や、現行の制御データに何らかの
欠陥が発見され、それを改善する新たな制御データが開
発された場合等に行われる。

【０００３】この際、制御データ更新の対象となるプリ
ンタ装置は現にユーザにおいて使用されているものであ
り、その数は膨大である。一般的には、専門の作業者が
顧客先に出向いて更新作業を実施する場合と、一方で
は、更新用の制御データが記録された上記ＲＯＭカセッ
トやフロッピディスク等の媒体を顧客先に配布し、当該
顧客先のオペレータが手順書に従って更新作業を実施す
る場合がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、専門作業者による作業にあっては、対
象装置の全てについて更新作業を施すためには膨大な時
間及び労力と費用がかかるという不都合があった。一
方、顧客先のオペレータが更新を行う場合には、そのオ
ペレータが現にインストールされている制御データの版
番等を認識した上で、上位装置から不慣れな操作によっ
て更新作業を実行しなければならず、操作上の誤りによ
り制御データの更新を正しく行うことができないなどの
不都合があった。この場合、正常に印刷されない状態が
発生する。

【０００５】また、顧客先に配布する媒体として高価な
ＲＯＭカセットを用いると、膨大な費用がかかる不都合
があった。

【０００６】

【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、プリンタ装置の展開処理用の制御デー
タを必要な場合にのみ確実に更新することができ、かつ
新しい制御データの配布を安価で一括して行うことので
きるプリンタ装置および文書作成装置を提供すること
を、その目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、第
１の手段として、文書作成装置からの印刷データを所定
の制御データに基づいてイメージデータに展開する展開
部と、この展開部により展開されたイメージデータを印
刷出力する印刷部と、制御データを予め記憶した制御デ
ータ記憶部とを備えている。しかも、制御データ記憶部
に、当該プリンタ装置又はその展開部の種類を示す型番
情報を記憶した制御データ情報記憶部と、文書作成装置
から受信した制御データを記憶するダウンロード制御デ
ータ記憶部とを併設している。さらに、展開部が、制御
データ情報記憶部中の型番情報を文書作成装置に送信す
る型番通知機能と、当該型番情報に応じて文書作成装置
から送信される制御データをダウンロード制御データ記
憶部に格納する制御データ受信機能と、ダウンロード制
御データ記憶部に制御データが格納されている場合には
当該ダウンロード制御データ記憶部に格納されている制
御データを選択する第１の制御データ選択機能とを備え
た、という構成のプリンタ装置を採っている。

【０００８】ここで、展開部の型番情報とは、プリンタ
装置の種別を示す型番情報をいい、制御データの種類情
報とは、制御データの種別や版（バージョン）をいう。

【０００９】第２の手段として、第１の手段のダウンロ
ード制御データ記憶部が、不揮発性メモリである、とい
う構成を採っている。

【００１０】第３の手段として、第１の手段の構成に加
え、展開部が、外部指令に基づいて制御データを選択す
る第２の制御データ選択機能を備えた、という構成を採
っている。

【００１１】第４の手段として、文書又は図形からなる
データが入力されるデータ入力部と、このデータ入力部
からのデータを印刷データに変更してプリンタ装置に送
信するプリンタドライバとを備えている。このプリンタ
ドライバに、プリンタ装置の展開処理に用いる制御デー
タを複数種類記憶したダウンロードデータ記憶部を併設
し、さらに、プリンタドライバが、プリンタ装置又はそ
の展開部の種類を示す型番情報と制御データのバージョ
ンを示す種類情報とを受信する機能と、この型番情報と
種類情報とに基づいてダウンロードデータ記憶部中の制
御データを選択してプリンタ装置に送信する制御データ
送信機能とを備えた、という構成の文書作成装置を採っ
ている。これは、第１の手段であるプリンタ装置との組
み合わせで使用するのが望ましい。

【００１２】第５の手段として、第４の手段の構成に加
え、プリンタドライバが、プリンタ装置からの型番情報
に基づいてダウンロードデータ記憶部に格納された複数
の制御データから当該型番情報に対応する制御データを
選択する型番別制御データ選択機能を備えた、という構
成を採っている。

【００１３】第６の手段として、第５の手段の構成に加
え、プリンタドライバが、プリンタ装置からの種類情報
に基づいて当該種類情報に指定される制御データよりも
新しい制御データがダウンロードデータ記憶部中に格納
されている場合に、当該新しい制御データを選択する種
類別制御データ選択機能を備えた、という構成を採って
いる。

【００１４】本発明は、これら産業上の利用分野が同一
の各手段によって、上述した目的を達成しようとするも
のである。

【００１５】

【作用】第１の手段によるプリンタ装置は、通常の印刷
出力とは別に、展開処理用の制御データの更新処理を行
う。これは、まず、展開部が、型番通知機能により、制
御データ情報記憶部に格納されている展開部の型番情報
を第４の手段による文書作成装置に送信する。すると、
この文書作成装置から当該型番情報に応じた制御データ
が送信される。展開部は、制御データ受信機能により、
この文書作成装置から送信された制御データをダウンロ
ード制御データ記憶部に格納する。

【００１６】ダウンロード制御データ記憶部に文書作成
装置から受信した制御データが格納されているとき、展
開部は、第１の制御データ選択機能により、当該ダウン
ロード制御データ記憶部中の制御データを選択する。す
ると、展開部は、文書作成装置から印刷データが送信さ
れたとき、このダウンロード制御データ記憶部中の制御
データに基づいて当該印刷データをイメージデータに展
開する。このイメージデータは、印刷部により印刷出力
される。

【００１７】第２の手段では、ダウンロード制御データ
記憶部に制御データが格納され、しかる後に当該プリン
タ装置の電源がオフとなっても、このダウンロード制御
データ記憶部は不揮発性メモリであるため、文書作成装
置からダウンロードした制御データを保持する。

【００１８】第３の手段では、第６の手段による文書作
成装置から複数の制御データが送信された場合、例え
ば、エミュレーションを行うための制御データが送信さ
れ、ダウンロード制御データ記憶部に格納されている場
合、展開部は、第２の制御データ選択機能により、外部
指令に基づいて当該ダウンロード制御データ記憶部中の
複数の制御データのうちの一つを選択する。このため、
展開部は、エミュレートしたいプリンタ装置の型番やプ
リンタ記述言語名を外部指令として受け付けると、この
外部指令に応じた制御データに基づいて展開処理を行
う。

【００１９】第４の手段では、プリンタドライバは、第
１の手段によるプリンタ装置から型番情報を受信する
と、制御データ送信機能により、当該型番情報に基づい
て、ダウンロードデータ記憶部中の制御データを選択し
てプリンタ装置に送信する。このため、制御データの配
布は、複数種類のプリンタ装置に対する複数種類の制御
データを混在させた状態で行なうことができる。また、
プリンタドライバは、データ入力部から文書又は図形か
らなるデータを受信すると、当該データを印刷データに
変更してプリンタ装置に送信する。

【００２０】第６の手段では、第１の手段によるプリン
タ装置から型番情報および種類情報を受信すると、種類
別制御データ選択機能により、当該種類情報に基づいて
当該種類情報に指定される制御データよりも新しい制御
データがダウンロードデータ記憶部中に格納されている
場合に、当該新しい制御データを選択する。さらに、制
御データ送信機能により、種類別制御データ選択機能に
より選択された制御データをプリンタ装置に送信する。

【００２１】第５の手段では、第３の手段によるプリン
タ装置から型番情報および種類情報を受信すると、型番
別制御データ選択機能により、当該型番情報に基づいて
ダウンロードデータ記憶部に格納された複数の制御デー
タから当該型番情報に対応する複数の制御データを選択
する。さらに、制御データ送信機能により、種類別制御
データ選択機能により選択された制御データをプリンタ
装置に送信する。

【００２２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００２３】図１は本実施例によるプリンタ装置の構成
を示すブロック図である。プリンタ装置１は、文書作成
装置２からの印刷データを所定の制御データ（制御プロ
グラム）に基づいてイメージデータに展開する展開部１
４と、このイメージデータを印刷出力する印刷部（印刷
機構）１６と、制御データを予め記憶した制御データ記
憶部１２とを備えている。

【００２４】しかも、制御データ記憶部１２に、展開部
１４の型番情報と制御データの種類情報とを記憶した制
御データ情報記憶部１１Ａと、文書作成装置２から受信
した制御データを記憶するダウンロード制御データ記憶
部１１とを併設している。

【００２５】これを詳細に説明する。図２は展開部１４
の詳細構成を示す機能ブロック図である。展開部１４
は、制御データ情報記憶部１１Ａ中の型番情報および種
類情報とを文書作成装置に送信する型番通知機能１４Ａ
と、当該型番情報および種類情報に応じて文書作成装置
２から送信された制御データをダウンロード制御データ
記憶部１１に格納する制御データ受信機能１４Ｂと、ダ
ウンロード制御データ記憶部１１に制御データが格納さ
れている場合には当該制御データに基づいて印刷データ
の展開処理を行う第１の制御データ選択機能１４Ｃとを
備えている。

【００２６】ダウンロード制御データ記憶部１１は、本
実施例では、不揮発性メモリで構成している。

【００２７】図３は図１に示したプリンタ装置１に接続
されて用いられる文書作成装置２の構成を示すブロック
図である。文書作成装置２は、文書又は図形からなるデ
ータが入力されるデータ入力部２５と、このデータ入力
部２５からのデータを印刷データに変更してプリンタ装
置に送信するプリンタドライバ２２とを備えている。さ
らに、このプリンタドライバ２２に、プリンタ装置の展
開処理に用いる制御データを複数種類記憶したダウンロ
ードデータ記憶部２３を併設している。

【００２８】図４はプリンタドライバ２２の詳細構成を
示す機能ブロック図である。図４に示すように、プリン
タドライバ２２が、プリンタ装置１からの型番情報およ
び種類情報に基づいてダウンロードデータ記憶部２３中
の制御データを選択してプリンタ装置１に送信する制御
データ送信機能２２Ａを備えている。また、プリンタド
ライバ２２は、プリンタ装置１からの種類情報に基づい
て当該種類情報に指定される制御データよりも新しい制
御データがダウンロードデータ記憶部２３中に格納され
ている場合に、当該新しい制御データを選択する種類別
制御データ選択機能２２Ｂを備えている。

【００２９】図５は図１に示したプリンタ装置１および
文書作成装置２のハードウエア構成を示すブロック図で
ある。図５に示す例では、プリンタ装置１は、文書作成
装置と双方向通信を行う双方向対応インタフェース１３
を備えている。このインタフェース１３には、展開部１
４として機能するＣＰＵ１４が接続されている。ＣＰＵ
１４には、ＲＡＭ１７が併設されていて、このＲＡＭ１
７は、文書作成装置から送信された印刷データを一時的
に記憶する受信バッファと、イメージデータが描画され
る描画メモリと、所定の制御データを読み込む領域とを
備えている。

【００３０】図５に示す例では、ダウンロード制御デー
タ記憶部１１として、制御プログラム格納用メモリ１１
が装備されている。この制御プログラム格納用メモリ１
１は、書き換え可能な不揮発性メモリである。この不揮
発性メモリとしては、ＥＰＲＯＭやフラッシュメモリ等
の半導体メモリに限定されず、フロッピーディスク、ハ
ードディスク、光磁気ディスク等の記録媒体によっても
実現できる。

【００３１】また、プリンタ装置１の製造時に装備され
る制御データは、制御データ記憶部１２としてのＲＯＭ
に格納されている。このＲＯＭには、図２に示した展開
部１４の各種機能の実行手順が記載されたプログラム
と、装置の型番情報とが格納されている。ＣＰＵ１４
は、電源投入時にこのＲＯＭ１２からプログラムを読み
出して、当該プログラムに従って動作する。

【００３２】また、印刷部（印刷機構）１６の解像度に
併せて作成されたドットフォントを記憶したフォントメ
モリ１５がＣＰＵ１４に併設されている。ＣＰＵ１４
は、展開部１４として動作するときには、印刷データに
指定された文字コードに対応するドットフォントをこの
フォントメモリ１５から読み出して、描画メモリに蓄積
する。また、展開部１４の機能によっては、このフォン
トメモリ１５にアウトラインフォントを格納するように
しても良い。

【００３３】制御データ情報記憶部１１Ａとしては、ま
ず、製造時のオリジナルの制御データの種類情報と、型
番情報については、ＲＯＭ１２に記録されている。ま
た、文書作成装置２からダウンロードした制御データの
種類情報は、制御プルグラム格納用メモリに特定領域に
記録されている。このため、ＣＰＵ１４は、当該制御デ
ータ情報を文書作成装置２に送信するときには、各記憶
領域から各情報を読み出したのちに送信している。

【００３４】一方、文書作成装置２は、ここでは、コン
ピュータを用いている。データ入力部２５は、ワープロ
ソフトや表計算ソフト等のアプリケーションソフトであ
る。この文書作成装置２は、プリンタ装置１と双方向通
信を行う双方向対応インタフェース２４を備えている。
このインタフェース２４には、データ入力部２５やプリ
ンタドライバ２２として機能するＣＰＵ２２が接続され
ている。このＣＰＵ２２には、ＲＯＭやＲＡＭ、および
ハードディスクからなるメモリ２１が併設されていて
い、各種プログラムおよびデータを記憶する。

【００３５】また、ＣＰＵ２２には、入出力部としてＦ
Ｄドライブが接続されている。この図５に示す例では、
プリンタ装置２にダウンロードする制御データはＦＤ
（フロッピーディスク）で供給され、このＦＤは、ＦＤ
ドライブによりデータの再生が行われる。また、制御デ
ータの頒布媒体としては、ＦＤのみならず、他の記録媒
体や、電話回線を介したネットワークからアップロード
された制御データをダウンロードするようにしても良
い。

【００３６】次に、図５に示した構成での動作例を図６
を参照して説明する。図６はプリンタ装置１の更新処理
の一例を示すフローチャートである。まず、文書作成装
置２でダウンロードプログラムを起動する（ステップＳ
０１）。すると、プリンタドライバ２２は、複数のダウ
ンロード用制御データが入っているＦＤ２３を読み込
む。

【００３７】次いで、プリンタドライバ２２は、プリン
タ装置１に制御データ情報を要求する。すると、プリン
タ装置１では、展開部１４が、型番情報と、制御データ
の種類情報とを読み出して、インタフェース１３，２４
を介して文書作成装置２に送信する。すると、プリンタ
ドライバ２２は、当該制御データ情報を取得する（ステ
ップＳ０２）。

【００３８】プリンタドライバ２２は、まず、型番情報
に基づいて対応する制御データがＦＤに格納されている
か否かを確認する（ステップＳ０３）。対応する制御デ
ータがＦＤに格納されている場合、次に、種類番号に基
づいて制御データの新旧を比較する（ステップＳ０
４）。

【００３９】プリンタ装置１のＲＯＭ１２又は制御プロ
グラム格納用メモリ１１に格納されている制御データよ
りも、ＦＤ２３に格納されている制御データの方が新し
い場合には、プリンタドライバ２２は、当該ＦＤ２３に
格納されている制御データをプリンタ装置１に転送する
（ステップＳ０５）。このように、ステップＳ０３から
Ｓ０４で型番情報および種類情報の新旧比較を行うた
め、新しい制御プログラムが古い制御プログラムに書き
換えられるという不具合を避けることができ、しかも、
プリンタ装置１に適さない不要なデータをプリンタ装置
１に送信することもない。

【００４０】一方、プリンタ装置１は、文書作成装置か
ら送信されたデータを受信するとき、送信されたデータ
が印刷データかそれとも制御データなのかを判断する。
判断の手法としては、２バイトからなる判定用コードを
プリンタ装置１の基本制御コマンドとして最初からＲＯ
Ｍ１２に格納しておき、送信データが制御データである
場合に限り、データの先頭に判定用コードを付けること
で判断する。

【００４１】データの判定結果が印刷データの場合に
は、通常通りに印刷処理に移行し、印刷を行う。一方、
判定結果が制御データの場合は、印刷処理に移行せず、
制御プログラム格納用の不揮発性メモリを初期化し、制
御プログラムのダウンロード準備を行う。

【００４２】準備完了後、文書作成装置から送信される
ダウンロードデータを制御プログラム格納用メモリ１１
に順次書き込む。書き込み作業終了後、制御プログラム
格納用メモリ１１は新しい制御プログラムに書き換えら
れる。すると、プリンタ装置１の電源を再投入したと
き、ＣＰＵ１４は、新規にダウンロードした制御プログ
ラムに基づいて動作する。

【００４３】上述したように本実施例によると、プリン
タ装置内部の制御プログラム格納用メモリを新しい制御
データで書き換えることができ、また、双方向通信によ
って文書作成装置からプリンタ装置の情報を得ることに
よって、ユーザの誤った操作で装置既存の制御プログラ
ムが、古いデータで上書きされてしまう不都合も生じな
いため、プリンタ装置では、いつでも最新の制御データ
を保持することができる。また、文書作成装置側でプリ
ンタ装置の制御プログラムの新旧の判断ができるため、
データを送る前にダウンロードが必要か否かを判定する
ことができる。さらに、プリンタ装置（展開部）の型番
の比較が行えるため、他機種のダウンロードデータをＦ
Ｄなどの１つの記録媒体に納めて配布することができ、
このため、制御データのバージョンアップ時にコストを
抑えて一度に配布することができる。

【００４４】次に、プリンタ装置１がエミュレーション
用の制御データを通常の制御データとは別に更新する場
合の実施例を説明する。上述した第１実施例でエミュレ
ーションを行う場合には、各制御データが複数のエミュ
レーションのためのプログラム部分を備えた構成となる
が、この第２実施例では、１つのエミュレーションのた
めに１つの制御データを用いる構成としている。

【００４５】この実施例では、プリンタ装置１の展開部
１４が、外部指令に基づいて制御データを選択する第２
の制御データ選択機能１４Ｄを備えている。また、文書
作成装置２では、プリンタドライバ２２が、プリンタ装
置１からの型番情報に基づいてダウンロードデータ記憶
部２３に格納された複数の制御データから当該型番情報
に対応する制御データを選択する型番別制御データ選択
機能２２Ｃを備えている。

【００４６】この動作を説明する。文書作成装置２は、
プリンタ装置から型番情報および種類情報を受信する
と、当該型番情報に基づいてダウンロードデータ記憶部
に格納された複数の制御データから当該型番情報に対応
する複数の制御データを選択する。これは、当該型番で
指定されるプリンタ装置でエミュレートを行うための制
御データである。型番情報で制御データを特定するた
め、特定された制御コードは全て当該プリンタ装置１で
実行可能である。

【００４７】さらに、制御データ送信機能により、種類
別制御データ選択機能により選択された複数の制御デー
タをプリンタ装置１に送信する。すると、プリンタ装置
１では、ダウンロード制御データ記憶部１１に当該複数
の制御データを格納する。さらに、プリンタ装置１は、
このようにダウンロード制御データ記憶部１１に複数の
制御データが格納されている場合、展開部１４は、第２
の制御データ選択機能１４Ｄにより、外部指令に基づい
て当該ダウンロード制御データ記憶部１１中の複数の制
御データのうちの一つを選択する。このため、展開部１
４は、エミュレートしたいプリンタ装置の型番やプリン
タ記述言語名を外部指令として受け付けると、この外部
指令に応じた制御データに基づいて展開処理を行う。

【００４８】この第２実施例では、プリンタ装置の使用
を開始した後、文書作成装置のオペレーティングシステ
ムの更新や新しいアプリケーションソフトの導入に応じ
て、当該プリンタ装置でエミュレートを行うことが必要
になったときに、当該エミュレートを可能とする制御デ
ータをプリンタ装置に送信することができる。

【００４９】また、上述した第１または第２実施例で
は、複数のプリンタ装置が１つのネットワークに接続さ
れている場合に非常に有利な効果を奏する。これは、文
書作成装置は、各プリンタ装置から各プリンタ装置の型
番情報および制御データの種類情報を受信することとな
るため、各プリンタ装置に１つのＦＤから必要な制御デ
ータの更新を１度のプロセスで行うことができ、各プリ
ンタ装置の型番を調査したり、また、制御データの版を
調べる等の煩雑な調査が一切必要なくなる。

【００５０】さらに、プリンタドライバ２２は、プリン
タ装置の型番や制御データの種類に応じた印刷データを
生成するため、文書作成装置にオペレーティングシステ
ムや一部のアプリケーションソフトを導入する際には、
使用するプリンタ装置を特定する作業が必要となる。し
かし、本実施例では、プリンタ装置からの型番情報及び
制御データの種類情報を受信するため、当該制御データ
情報に基づいて使用するプリンタ装置の特定処理を自動
的に行うことができる。

【００５１】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、プリンタ装置が、型番情報およ
び種類情報を文書作成装置に通知し、文書作成装置が、
この型番情報および種類情報に対応した制御データをプ
リンタ装置に送信するため、必要な制御データのダウン
ロードのみを行うことができ、従って、不必要な制御デ
ータのダウンロードによる不具合の発生を有効に防止す
ることができ、さらに、型番情報に基づいて制御データ
のダウンロードを実行するため、多種のプリンタ装置用
の制御データが混在していても、自動的にプリンタ装置
に対応する制御データを選択することができ、従って、
新しい制御データの配布を安価に一括して行うことがで
きる。このように、プリンタ装置の展開処理用の制御デ
ータの更新を簡易に且つ確実に行うことができる従来に
ない優れたプリンタ装置および文書作成装置を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるプリンタ装置の構成を示すブロッ
ク図である。

【図２】図１に示した展開部の詳細構成を示す機能ブロ
ック図である。

【図３】本発明による文書作成装置の構成を示すブロッ
ク図である。

【図４】図３に示したプリンタドライバの詳細構成を示
すブロック図である。

【図５】図１に示したプリンタ装置と図３に示した文書
作成装置のハードウエア構成を示すブロック図である。

【図６】図５に示した構成での動作例を示すフローチャ
ートである。

【符号の説明】

１プリンタ装置１１ダウンロード制御データ記憶部（制御プログラム
格納用メモリ）１１Ａ制御データ情報記憶部１２制御データ記憶部（ＲＯＭ）１４展開部（ＣＰＵ）１６印刷部（印刷機構）２文書作成装置２２プリンタドライバ（ＣＰＵ）２３ダウンロードデータ記憶部（ＦＤ）２５データ入力部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B41J 5/30 G06F 3/12

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】文書作成装置からの印刷データを所定の
制御データに基づいてイメージデータに展開する展開部
と、この展開部により展開されたイメージデータを印刷
出力する印刷部と、前記制御データを予め記憶した制御
データ記憶部とを備えたプリンタ装置において、前記制御データ記憶部に、前記当該プリンタ装置又はそ
の前記展開部の種類を示す型番情報を記憶した制御デー
タ情報記憶部と、前記文書作成装置から受信した制御デ
ータを記憶するダウンロード制御データ記憶部とを併設
し、前記展開部が、前記制御データ情報記憶部中の前記型番
情報を前記文書作成装置に送信する型番通知機能と、当
該型番情報に応じて前記文書作成装置から送信される制
御データを前記ダウンロード制御データ記憶部に格納す
る制御データ受信機能と、前記ダウンロード制御データ
記憶部に制御データが格納されている場合には当該ダウ
ンロード制御データ記憶部に格納されている制御データ
を選択する第１の制御データ選択機能とを備えたことを
特徴とするプリンタ装置。
【請求項２】前記ダウンロード制御データ記憶部が、
不揮発性メモリであることを特徴とする請求項１記載の
プリンタ装置。
【請求項３】前記展開部が、外部指令に基づいて前記
制御データを選択する第２の制御データ選択機能を備え
たことを特徴とする請求項１記載のプリンタ装置。
【請求項４】文書又は図形からなるデータが入力され
るデータ入力部と、このデータ入力部からのデータを印
刷データに変更してプリンタ装置に送信するプリンタド
ライバとを備えた文書作成装置において、前記プリンタドライバに、前記プリンタ装置の展開処理
に用いる制御データを複数種類記憶したダウンロードデ
ータ記憶部を併設し、前記プリンタドライバが、前記プリンタ装置又はその展
開部の種類を示す型番情報と前記制御データのバージョ
ンを示す種類情報とを受信する機能と、この型番情報と
前記種類情報とに基づいて前記ダウンロードデータ記憶
部中の制御データを選択して前記プリンタ装置に送信す
る制御データ送信機能とを備えたことを特徴とする文書
作成装置。
【請求項５】前記プリンタドライバが、前記プリンタ
装置から送信される型番情報に基づいて前記ダウンロー
ドデータ記憶部に格納された複数の制御データから当該
型番情報に対応する制御データを選択する型番別制御デ
ータ選択機能を備えたことを特徴とする請求項４記載の
文書作成装置。
【請求項６】前記プリンタドライバが、前記プリンタ
装置から送信される種類情報に基づいて当該種類情報に
指定される制御データよりも新しい制御データが前記ダ
ウンロードデータ記憶部中に格納されている場合に、当
該新しい制御データを選択する種類別制御データ選択機
能を備えたことを特徴とする請求項５記載の文書作成装
置。