JP2778266B2 - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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JP2778266B2
JP2778266B2 JP3407191A JP3407191A JP2778266B2 JP 2778266 B2 JP2778266 B2 JP 2778266B2 JP 3407191 A JP3407191 A JP 3407191A JP 3407191 A JP3407191 A JP 3407191A JP 2778266 B2 JP2778266 B2 JP 2778266B2
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浩章 乾
正美 福本
泉 山浦
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Electric Suction Cleaners (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空掃除機に使用する電
動送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、掃除機業界においては小型・高出
力化の傾向にあり、インペラも従来より小型で高性能な
ものが要求されるようになってきた。
【0003】以下、従来の電動送風機について説明す
る。図6において、インペラ1はモーターフレーム2の
上部に設置されたエアガイド3の上でモータ4のモータ
軸5と直結され、ケーシング6は、中央に吸気口10を
有しインペラ1を内包するようにモータフレーム2に取
付けられている。また、インペラ1はブレード7、前面
シュラウド8、後面シュラウド9よりなる。
【0004】以上のように構成される電動送風機につい
て、以下その動作について説明する。モータ4に取付け
られたインペラ1を高速回転させることにより、吸気口
10より導入された空気はインペラ1のブレード7間と
前後シュラウド8、9により構成される空気通路を通過
することにより風量と真空圧を得ることができる。そし
てインペラ1から出た空気はエアガイド3を通ることに
より、静圧から動圧に変換されモータ4内部を冷却しな
がら通過して行きモータ4の外に排気される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成では、インペラ1は30000rpmを越える高速回転をして
いるために、前面、後面シュラウド8、9とブレード7
間で構成される空気通路は乱流状態にあり、乱流境界層
の発達と共に実際に空気が流れる有効通路断面積は狭く
なる。特に電動送風機に使用するインペラ1の場合、元
々の通路断面積が小さいことから乱流境界層の存在が重
要となってくる。
【0006】また、インペラの高効率化の手段の一つと
して、前面シュラウド8は略円錐形を呈していたが、こ
の前面シュラウド8の一部を出口高さより低く設定して
凹型にする方法がある。これは空気通路が絞られること
により、流速が増大され渦流領域の減少によって効率ア
ップを計るものである。実験よりこの前面シュラウド8
の絞込量を増大させていくと(前面シュラウドと後面シ
ュラウドの間隔が狭くなる)、効率も上昇傾向にある。
【0007】しかしながら、さらに絞込んで行くと前面
シュラウド8に発生する乱流境界層と後面シュラウド9
に発生する乱流境界層に挟まれた有効空気通路が狭くな
り、その結果、空気が流れなくなることからシュラウド
の絞込みにも限界がある。
【0008】このように、従来はインペラ1の空気通路
を構成するブレード7と前面、後面シュラウド8、9の
内壁表面に発生する乱流境界層付近の空気の流れを改善
して乱流境界層厚さの減少させ、有効空気通路断面積を
拡大することが課題である。
【0009】また従来、インペラ1とケーシング6の間
は相互の壁面に発生する乱流境界層厚さの影響によりイ
ンペラの回転を妨げることのないように3〜4mm程度の
間隔を開けているが、吸気口10付近が負圧に成ってい
ることからインペラ1から出る排気流(正圧)の一部が
ケーシング6とインペラ1の隙間を通りインペラの吸気
口10に流れるいわゆる二次流れによって効率の低下を
引き起こしている。
【0010】そこで本発明の第一の目的は、乱流の整流
により渦流の抑制と有効空気通路断面積の拡大に伴う風
量アップで、高効率、低騒音な電動送風機を提供するこ
とである。
【0011】本発明の第二の目的は、インペラとケーシ
ングの間で起こる二次流れを抑制させることによって電
動送風機の効率アップを計ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この第一の目的を達成す
るために本発明の電動送風機は、ブレードの表面には吸
気口側端から吹出し口側端まで空気の流れと略同方向に
溝を設け、また前面、後面シュラウドの内壁表面にも空
気の流れと略同方向に溝を設けた構成としたものであ
る。
【0013】また第二の目的を達成するために本発明の
電動送風機は、前面シュラウドの外壁表面とケーシング
の内壁表面にはそれぞれモータ軸と同心円状に溝を設け
てなるものである。
【0014】
【作用】上記構成により、空気の流れと略同方向の溝に
よって、乱流や渦流れを整流し、乱流境界層の減少によ
る有効通路断面積の拡大をはかり、電動送風機の効率ア
ップと低騒音化がはかれるものである。
【0015】また、前面シュラウドの外壁表面とケーシ
ングの内壁表面に設けたモータ軸と同心円状の溝によ
り、両壁面に発生する乱流境界層厚さを薄くすることが
でき、結果としてケーシングとインペラとの隙間を小さ
くすることができる。さらに、この溝はモータ軸と同心
円上に配しているため、この前面シュラウドの外壁とケ
ーシングの内壁で囲まれる隙間の空気も溝に沿った流れ
を形成するため、インペラの二次流れによる漏れ損失を
抑制することができる。
【0016】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。図1〜図3において、21は複数枚のブレード
22とこれを挟着する前面シュラウド27と後面シュラ
ウド28を有する遠心形のインペラで、このインペラ2
2の下部に位置してエアガイド23が設けられている。
ケーシング24はインペラ22及びエアガイド23を内
包しモータ29のモータフレームに取り付けられてい
る。ケーシング24とエアガイド23で形成されたディ
フューザー25は外周に向かって拡大した通路を有する
ように配設され、このディフューザー25の終端に滑ら
かに独立に連通して戻り通路26が形成されている。そ
して戻り通路26より流れ込んだ気流は、モータ29内
部を冷却しながら排気孔30より排出されるものであ
る。
【0017】次に上記ブレード22の表面は、吸気口3
4側端から反対側の吹出し口側端まで空気の流れと略同
方向に断面がV字型の微細な溝31が配されている。ま
た、前面シュラウド27と後面シュラウド28の内壁表
面にも同様に空気の流れと略同方向に断面がV字型の微
細な溝32、33が配してある。34はケーシング24
の中央に設けた吸気口、35は前面シュラウド27と後
面シュラウド28およびブレード22によって囲まれた
空気通路である。
【0018】以上のように構成された電動送風機につい
ての作用を説明する。吸気口34より入った空気は、イ
ンペラ22が30000rpmを越える高速回転するために、空
気通路35内において激しい乱流状態にある。またブレ
ード22間における回転方向側と回転方向と逆側ではか
なりの圧力差があり渦流れも発生している。
【0019】しかしながら壁面付近の乱流や渦流はこの
微細な溝31、32、33の整流効果により整流され緩
衝されることから、乱流境界層36の抑制を促し有効空
気通路断面積の拡大につながる。またこの溝31、3
2、33の断面形状についてはV字型のほかにも台形
型、波型なども有効である。
【0020】以上のように本実施例により空気通路35
内壁に微細な溝31、32、33を空気の流れと略同方
向に設けることによって、電動送風機の効率アップと低
騒音化ができるものである。
【0021】(実施例2) 以下、本発明の第二の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。図4、図5において、41は複数枚のブレ
ード42とこれを挟着する前面シュラウド51と後面シ
ュラウド54を有する遠心形のインペラで、このインペ
ラ41の下部に位置してエアガイド43が設けられてい
る。ケーシング44はインペラ41及びエアガイド43
を内包しモータ47のモータフレームに取り付けられて
いる。ケーシング44とエアガイド43で形成されたデ
ィフューザー45は外周に向かって拡大した通路を有す
るように配設され、このディフューザー45の終端に滑
らかに独立に連通して戻り通路46が形成されている。
そして戻り通路46より流れ込んだ気流は、モータ47
内部を冷却しながら排気孔48より排出されるものであ
る。
【0022】上記ケーシング44の前面シュラウド51
と対面する内壁面にはモータ軸49と同心円上に断面が
V字型の微細な溝50が配してある。またインペラ41
の前面シュラウド51のケーシング44に対面する外壁
面にも同様に、モータ軸49と同心円上に断面がV字型
の微細な溝52が配してある。
【0023】以上のように構成された電動送風機につい
ての作用を説明する。インペラ41が30000rpmを越える
高速回転するためにケーシング44の内壁面と前面シュ
ラウド51の外壁面には乱流境界層53が発達してお
り、この乱流境界層53の厚さを考慮して従来例ではケ
ーシング44と前面シュラウド51の間には3〜4mmの
隙間55が設けてある。
【0024】しかしながら本発明の実施例では、上記構
成による溝50、52の整流効果による乱流の抑制によ
り乱流境界層53を薄くすることができ、結果としてケ
ーシング44と前面シュラウド51との隙間55を小さ
くすることができる。
【0025】さらに、この溝50、52はモータ軸49
と同心円上に配しているため、前面シュラウド51の外
壁とケーシング44の内壁で囲まれる隙間55の空気も
溝50、52に沿った流れを形成するため、インペラ4
1の二次流れによる漏れ損失を抑制することができる。
【0026】以上のように本実施例の構成により、ケー
シング44と前面シュラウド51との隙間55を狭くす
ることができ、さらに前面シュラウド51の外壁とケー
シング44の内壁で囲まれる隙間55の空気も溝50、
52に沿った流れを形成するため、インペラ41の二次
流れによる漏れ損失を抑制することができ、電動送風機
の効率アップをはかることができるものである。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の電動送風機は、イ
ンペラのブレード間と前後シュラウドにより構成される
空気通路の内壁に空気の吸気口側から吹出し口側に向か
って空気の流れに沿って溝を設けることにより、空気通
路内壁付近の乱流を整流して渦流の抑制および乱流境界
層厚さの減少による風量アップと低騒音な電動送風機を
提供できるものである。
【0028】また、前面シュラウドの外壁とケーシング
の内壁にそれぞれモータ軸と同心円状に溝を設けること
により、ケーシングとインペラとの隙間を小さくするこ
とができる。さらに、この溝はモータ軸と同心円上に配
しているため、この前面シュラウドの外壁とケーシング
の内壁で囲まれる隙間の空気も溝に沿って流れるため、
インペラの排気流の二次流れによる損失を減少し、高効
率な電動送風機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における電動送風機を一
部断面にして示した正面図
【図2】同電動送風機のインペラの部分拡大斜視図
【図3】同電動送風機のインペラの部分拡大断面図
【図4】本発明の第二の実施例における電動送風機を一
部断面にして示した分解斜視図
【図5】同電動送風機の部分拡大断面図
【図6】従来の電動送風機の一部を断面にして示した正
面図
【符号の説明】
21、41 インペラ 22、42 ブレード 27、51 前面シュラウド 28 後面シュラウド 31、32、33、50、52 溝 49 モータ軸
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F04D 29/66 F04D 29/66 M (56)参考文献 特開 昭58−41298(JP,A) 特開 昭60−166793(JP,A) 特開 昭61−259096(JP,A) 特開 平2−64300(JP,A) 実開 昭63−160400(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 29/18 - 29/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、このモータのモータフレーム
    に取り付けられ、インペラ及びエアガイドを内包するケ
    ーシングとを備え、上記インペラは、前面、後面シュラ
    ウとの間に複数枚のブレードを有し、このブレードの表
    面には吸気口側端から吹出し口側端まで空気の流れと略
    同方向に溝を設け、また前面、後面シュラウドの内壁表
    面にも空気の流れと略同方向に溝を設けた電動送風機。
  2. 【請求項2】 モータと、このモータのモータフレーム
    に取り付けられ、インペラ及びエアガイドを内包するケ
    ーシングとを備え、上記インペラは、前面、後面シュラ
    ウとの間に複数枚のブレードを有し、前面シュラウドの
    外壁表面とケーシングの内壁表面にはそれぞれモータ軸
    と同心円状に溝を設けてなる電動送風機。
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JP6192008B2 (ja) * 2013-07-31 2017-09-06 三菱重工業株式会社 回転機械
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