JP2015031180A - 回転機械 - Google Patents

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真成 飯野
Masanari Iino
真成 飯野
中村 裕樹
Hiroki Nakamura
裕樹 中村
公彦 光田
Kimihiko Mitsuta
公彦 光田
康博 小山
Yasuhiro Koyama
康博 小山
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Abstract

【課題】本発明の回転機械は、負圧面で衝突する二次流れによる損失を低減することが可能な回転機械を提供することを目的とする。【解決手段】軸線Oを中心に径方向に延在して周方向に間隔をあけて複数が配置され、間に径方向に流体が流通する流路を画成する羽根19を備え、隣接する羽根19における周方向に対向する面のうち、羽根19によって画成される流路を流通する流体の負圧面19bから突出して径方向に延びる凸部19cが形成されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、回転機械に関する。
流体へエネルギを与える遠心ポンプ等のターボ機械は、ケーシングの内部にケーシングとの間で相対回転可能に設けられた羽根車を備えており、ケーシングの外部から取り込んだ流体を、羽根車を回転させて羽根車内の流路の径方向外側へ昇圧して吐出する。
流体へエネルギを与える際に、遠心ポンプに用いられる羽根車の流路内では、羽根車の遠心力やコリオリ力等の種々の影響を受けて主流の流れを阻害する二次流れが発生する。この二次流れは、損失を引き起こして、回転機械の性能を低下させてしまう要因の一つとなる。
二次流れを低減する方法として例えば特許文献1には、遠心圧縮機の羽根車内において流路を形成する羽根と側板との表面に、流体の流れ方向に沿って溝を形成する構造が開示されている。このように流路に溝を形成することで、流体の流れが溝に沿った方向に規制されるため、流路内の二次流れを抑制することができる。
特開平9−100797号公報
しかしながら、遠心ポンプ等のターボ機械である回転機械の羽根車においては、特許文献1に開示されたものとは異なる二次流れも発生している。具体的には、羽根車内の各流路において圧力面から負圧面側に向かう二次流れは、流路を形成する側板に沿って進み負圧面で側板に沿って流れる二つの二次流れが衝突しミキシングされる。この二次流れ同士の衝突によって主流の流れが阻害され損失が生じ、ターボ機械の性能低下の要因となっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、負圧面で衝突する二次流れによる損失を低減することが可能な回転機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の一態様に係る回転機械は、軸線を中心として径方向に延在し、周方向に間隔をあけて複数が配置されて間に径方向に流体が流通する流路を画成する羽根を備え、隣接する前記羽根における周方向に対向する一対の面のうち、前記流路を流通する流体の負圧面となる面から突出して前記径方向に延びる凸部が形成されていることを特徴とする。
このような回転機械よれば、流路内の流体によって生じて軸線方向に広がりながら径方向外側に向かう二つの二次流れを、羽根の負圧面から突出して径方向に延びる凸部によって圧力面に向かって戻るように流れの向きを変更して衝突させることができる。即ち、流路を流れる二つの二次流れを、負圧面から隣接する羽根の圧力面に向かう成分を持った状態で衝突させることができる。これにより、衝突時のミキシングによる衝撃を低減することができ、負圧面で衝突する二次流れによる損失を低減させることができる。
また、本発明の他の態様に係る回転機械は、前記凸部は、前記流体の流入側から流出側に向かって漸次突出高さが大きくなることを特徴とする。
このような回転機械よれば、凸部を流体の流入側から流出側に向かって漸次突出高さが大きくなるように形成することで、二次流れが発生しにくい流入側の突出高さを減らすことができる。即ち、流体の流入側から流出側に向かうにしたがって、徐々に突出高さが大きくなるように凸部を形成することで、二次流れの影響が大きい流出側では凸部を十分に作用させて二次流れを整流させることができる。一方、二次流れが発生しにくく二次流れの影響を受けづらい流入側では突出高さを小さくし、主流に影響を与えないようにすることができる。これにより、凸部によって流出側の二次流れを効率的に低減でき、負圧面で衝突する二次流れによる損失を効率的に低減することが可能となる。
さらに、本発明の他の態様に係る回転機械は、前記凸部は、前記負圧面の軸線方向の中央を含む領域に形成されていることを特徴とする。
このような回転機械によれば、凸部が負圧面の軸線方向の中央を含む領域に形成されていることで、軸線方向に広がりながら径方向外側に向かう二つの二次流れを凸部が配置されている負圧面の軸線方向の中央部分で衝突させることができる。そのため、流路を軸線方向に広がりながら径方向外側に向かう二つの二次流れを均等に衝突させることができる。これにより、より効果的に負圧面側で衝突する二次流れによる損失を低減し、ロバスト性を高めることが可能となる。
また、本発明の他の態様に係る回転機械は、隣接する前記羽根における周方向に対向する一対の面のうち、前記流路を流通する流体の圧力面となる面における前記凸部と対応する位置に、該圧力面から凹んで径方向に延びる凹部が形成されていることを特徴とする。
このような回転機械によれば、羽根の圧力面における凸部と対応する位置に凹部が形成されていることで、凸部が形成されることで増加する羽根の重量を、凹部によって減らすことができる。そのため、羽根自体の重量が増加することなく羽根の負圧面に凸部を形成することができる。これにより、重量増加によって羽根の組み立て性が損なわれることがないため、凸部を有する羽根を備えた回転機械を容易に製造することができる。
本発明の回転機械によれば、羽根の負圧面に凸部を設けることで、二次流れの衝突する位置を強制的に規制して、負圧面で衝突する二次流れによる損失を低減することが可能な回転機械を提供することを目的とする。
本発明の第一実施形態に係る遠心ポンプ全体断面図である。 本発明の第一実施形態に係る遠心ポンプを示す要部断面図である。 本発明の第一実施形態に係る羽根車の全体を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る羽根車の流路の断面を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る羽根車の全体を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る羽根車の流路の断面を示す図である。
以下、本発明に係る第一実施形態の回転機械について図1から図4を参照して説明する。
第一実施形態における回転機械はターボ機械である遠心ポンプ(回転機械)1であり、例えば給水ポンプが挙げられ、本実施形態では多段ポンプとなっている。そして、図1に示すように、この遠心ポンプ(回転機械)1は、外部ケーシング2と、外部ケーシング2の内部に配置されている内部ケーシング3(ケーシング)と、内部ケーシング3を貫通するように配置された軸線Oを中心に延在する回転軸4と、キーを介して回転軸4に一体に回転可能に固定された両吸込インペラ5及び複数の羽根車6(インペラ)とを主に備えている。
外部ケーシング2は、中空形状をなし、径方向内側に向かって流体Fを吸い込む吸込口8と、径方向外側に向かって流体Fを吐き出す吐出口9とが形成されている。
また、外部ケーシング2の一端部(図1の左端部)にはケーシングカバー11が装着されているとともに、外部ケーシング2の他端部にはケーシングカバー12が装着されている。そして、ケーシングカバー11、12がそれぞれ複数の締結ボルト13、14により固定されることで、外部ケーシング2、内部ケーシング3、及びケーシングカバー11、12が一体化されている。また、吸込口8には、不図示の復水回収ラインが連結され、吐出口9には不図示の給水ラインが接続されている。
内部ケーシング3は、外部ケーシング2の内部に配置されており、複数のリング部材10を回転軸4の軸線O方向に配列した構成をなしている。また、この内部ケーシング3には、吸込口8及び吐出口9にそれぞれ連通して、縮径及び拡径を繰り返す内部空間が設けられている。この内部空間には羽根車6が収容される。そして、羽根車6を収容した際に羽根車6同士の間となる位置に羽根車6を流通する流体Fを上流側から下流側に流通させるケーシング流路7が形成されており、吸込口8と吐出口9とは羽根車6及びケーシング流路7を介して連通している。
回転軸4は、内部ケーシング3に収容された羽根車6及び両吸込インペラ5が外嵌されて、これらと共に軸線Oを中心に回転する。またこの回転軸4は図示しない軸受によって外部ケーシング2及び内部ケーシング3に対して回転自在に支持されており、また図示しない原動機によって回転駆動される。
両吸込インペラ5は、外部ケーシング2の内部に収容されており、吸込口8から流体Fを吸込むように構成されている。
複数の羽根車6は、両吸込インペラ5よりも軸線O方向の下流側となる他方側(図1における紙面に向かって右側)で、内部ケーシング3における各々のリング部材10の内部に、回転軸4の軸線O方向に間隔を空けて収容されている。
また、各々の羽根車6は、図2及び図3に示すように、流出側に進むにつれて漸次拡径した略円盤状のディスク18と、ディスク18の表面から回転軸4の外部ケーシング2の一端部となる軸線Oの他方側に立ち上がるように、ディスク18に放射状に取り付けられて周方向に並んだ複数の羽根19(ブレード)とを有している。さらに、この羽根車6は、軸線O方向の一方側からこれら複数の羽根19を周方向に覆うように取り付けられたカバー20を有している。さらに、このカバー20と内部ケーシング3との間は、羽根車6と内部ケーシング3とが接触しないように間隙Sが画成されている。
ディスク18は、軸線O方向の一方側(図2における紙面に向かって左側)を向く端面が小径とされ、他方側を向く端面が大径とされている。そして、ディスク18は、これら二つの端面が軸線O方向の一方側から他方側に向かうにしたがって漸次拡径する曲面18aによって接続されることで、軸線O方向視で略円盤状をなし、全体として略傘形状をなしている。
また、このディスク18の径方向内側には、ディスク18を軸線O方向に貫く貫通孔18bが形成されている。この貫通孔18bに回転軸4が挿入されて嵌合されることで、羽根車6が回転軸4に固定されて、一体として回転可能となっている。
羽根19は、軸線Oを中心としてディスク18における曲面18aから軸線O方向の一方側に立ち上がるように、軸線Oの周方向、即ち、回転方向Rに一定間隔をあけて複数配置されている。羽根19は、それぞれディスク18の径方向内側から外側に向かうにしたがって、回転方向Rの後方側に向かって湾曲するように形成されている。これら複数の羽根19は、隣接する羽根19同士における軸線Oの周方向に対向する一対の面のうち、回転方向Rの前方側を向く面が圧力面19a、回転方向Rの後方側を向く面が負圧面19bとなっている。また、隣接する羽根19の圧力面19aと負圧面19bとの間には、径方向に流体Fが流通する流路23が画成される。そして、羽根19は負圧面19bにディスク18の径方向内側から突出して軸線Oの径方向に延びる凸部19cを有している。
凸部19cは、流体Fの流入側である径方向内側から流出側である径方向外側に向かって、羽根19の負圧面19bの軸線O方向の中央を含む領域で漸次突出して形成されている。具体的には、凸部19cは、羽根19の軸線O方向の中央部分から対称に径方向に断面三角形状をなして、羽根19の径方向の中央部分から羽根19の先端側に向かうにしたがって徐々に突出高さが大きくなるように形成されている。
カバー20は、複数の羽根19を軸線O方向の一方側から覆うようにこれら羽根19と一体に設けられた部材であり、軸線O方向の一方側から他方側に向かうに従って漸次拡径する略傘形状をなしている。即ち、本実施形態では羽根車6は、カバー20を有するクローズドインペラとなっている。
そして、径方向内側から外側に向かって流体Fが流通する流路23は、隣接する二つの羽根19だけでなく、羽根19とともにディスク18及びカバー20によって羽根19の軸線O方向の端部が囲まれ、径方向に流体Fが流通するように画成された空間となっている。そして、流路23は、羽根19における軸線O方向の一方側、即ち、径方向内側を流体Fの流入側として流体Fを取り込み、径方向外側を流体Fの流出側として羽根19の先端側から流体Fを排出する。
ここで、各々の羽根車6の間を繋ぐように、流体Fが段階的に昇圧されるように上述したケーシング流路7は形成されている。そして、両吸込インペラ5の流出側が図示しない給水経路を介して軸線O方向の一方側の端部に設けられた最前段の羽根車6の流入側に接続され、各々の羽根車6の流出側は隣接する羽根車6の流入側にケーシング流路7を介して接続されている。また、軸線O方向の他方側の端部に設けられた最後段の羽根車6の流出側は吐出口9に接続されている。
そして、ケーシング流路7は、羽根車6の流路23へ流体Fを導入する吸込流路22と、流路23から流体Fが導入されるディフューザ流路24と、ディフューザ流路24から流体Fが導入されるリターン流路25とを有している。
吸込流路22は、径方向外方から径方向内方に向かって流体Fを流した後、流体Fの向きを羽根車6の直前で回転軸4の軸線O方向に変換させる流路である。
ディフューザ流路24は、径方向内方側が流路23に連通しており、羽根車6によって昇圧された流体Fを径方向外側に向かって流通させる。このディフューザ流路24には回転軸4の軸線Oを中心として周方向に等間隔に配置された複数のディフューザベーン16が設けられている。
リターン流路25は、一端側がディフューザ流路24に連通し、他端側が吸込流路22に連通するようになっている。このリターン流路25は、ディフューザ流路24を通って径方向外側に向かって流れてきた流体Fの向きを径方向内側に向くように反転させるコーナ部26と、径方向外方から径方向内方に向かって延出するストレート部27とを有している。
ストレート部27は、内部ケーシング3に一体的に取り付けられた隔壁部材の下流側側壁と、内部ケーシング3に一体的に取り付けられて径方向内方に延伸した延伸部の上流側側壁とで囲まれた流路である。また、ストレート部27には、回転軸4の軸線Oを中心として周方向に等間隔に配置された複数のリターンベーン17が設けられている。
次に、上記構成の遠心ポンプ(回転機械)1の作用について説明する。
上記のような第一実施形態の遠心ポンプ(回転機械)1では、各々の羽根車6へ流体Fの入口付近となる径方向内側の吸込流路22から流入した流体Fを、羽根車6内の流路23を介して羽根車6の径方向外側に配置されたディフューザ流路24に圧縮して送り出している。そして、この流路23内を流体Fが流通することで、径方向内側から外側に向かって昇圧して送り出される主流F1と、主流F1の流れを阻害する二次流れF2とが生じている。
ここで説明する二次流れF2は、図3及び図4に示すように、羽根19が軸線O回りに回転方向Rに向かって旋回することにより流路23内の流体Fが圧力面19aから押し出され、圧力面19aと交差する方向に向かって主流F1の流れを遮るように周方向に流れ、隣接する羽根19の負圧面19bで衝突している。具体的には、二次流れF2は、圧力面19aから流体Fが押し出されると、羽根19と共に流路23を画成するディスク18側の面及びカバー20側の面に沿うように軸線O方向に広がりながら、圧力面19aと交差する方向かつ径方向外側に向かうように流れる。この軸線O方向に広がりながら径方向外側に向かって流れる二つの二次流れF2が負圧面19bに到達すると、負圧面19bから突出している凸部19cによって二次流れF2が整流される。さらに、二次流れF2は、径方向に断面三角形状をなす負圧面19bの凸部19cによって流れの方向が凸部19cによって圧力面19aに向かって戻るように整流される。そして、凸部19cが配置されている中央部分で二次流れF2同士が巻き込まれるように衝突しミキシングされる。
上記のような遠心ポンプ(回転機械)1によれば、圧力面19aによって押し出された流路23内の流体Fによって生じて、羽根19と共に流路23を画成するディスク18側の面及びカバー20側の面の二つの面に沿って軸線方向に広がりながら径方向外側に向かう二つの二次流れF2を、羽根19の負圧面19bから突出して径方向に延びる凸部19cによって、圧力面19aに向かって戻るように流れの向きを変更させるよう整流させて凸部19cが配置されている部分で衝突させることができる。即ち、ディスク18側の面に沿って流れる二次流れF2と、カバー20側の面に沿って流れる二次流れF2との二つの二次流れF2を、負圧面19bから隣接する羽根19の圧力面19aに向かう成分を持った状態で衝突させることができる。これにより、衝突しミキシングされる際の衝撃を低減することができ、負圧面19bで衝突する二次流れF2による損失を低減させることができる。
また、負圧面19bから突出する凸部19cが形成されていることで、ディスク18側の面に沿って流れる二次流れF2とカバー20側の面に沿って流れる二次流れF2とが凸部19cが配置された部分で流れが整流されて衝突することとなる。そのため、二次流れF2同士が負圧面19bで衝突しミキシングされる位置は凸部19cを配置した位置とすることができ、任意の位置で二次流れF2同士を衝突させることができる。これにより、二次流れF2をコントロールした設計を容易に行うことができる。
さらに、凸部19cを流体Fの流入側である径方向内側から流出側である径方向外側に向かって漸次突出高さが大きくなるように形成することで、二次流れF2が発生しにくい流入側の突出高さを減らすことができる。即ち、流体Fの流入側である羽根19の径方向の中央部分から、流出側である羽根19の先端側に向かうにしたがって、徐々に突出高さが大きくなるように凸部19cを形成することで、二次流れF2の影響が大きい流出側では凸部19cを十分に作用させて二次流れF2を整流させることができる。一方、二次流れF2が発生しにくく二次流れF2の影響を受けづらい流入側では突出高さを小さくし、主流に影響を与えないようにすることができる。これにより、凸部19cによって流出側の二次流れF2を効率的に低減でき、負圧面19b側で衝突する二次流れF2による損失を効率的に低減することが可能となる。
また、凸部19cが、負圧面19bの軸線O方向の中央を含む領域に径方向の断面三角形状をなして形成されていることで、二次流れF2を凸部19cが配置されている負圧面19bの軸線O方向の中央部分で衝突させることができる。そのため、羽根19と共に流路23を画成するディスク18側の面及びカバー20側の面に沿うように軸線O方向に広がりながら径方向外側に向かう二つの二次流れF2を均等に衝突させることができる。これにより、より効果的に負圧面19b側で衝突する二次流れF2による損失を低減することが可能となる。
次に、図5及び図6を参照して第二実施形態の遠心ポンプ(回転機械)1について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を伏して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の遠心ポンプ(回転機械)1は、羽根19が凹部19dを有している点について第一実施形態と相違する。
即ち、図5及び図6に示すよう、第二実施形態では、羽根19の圧力面19aにおける凸部19cと対応する位置に、径方向に延びる凹部19dが形成されている。
凹部19dは、隣接する羽根19同士における軸線Oの周方向に対向する一対の面のうち、羽根19の凸部19cが形成されている負圧面19bと対向する裏面であり、流路23を流通する流体Fの圧力面19aに形成されている。そして、凹部19dは、圧力面19aの凸部19cと対応する位置に形成されている。凹部19dは、凸部19cと対になるような形状をなしている。具体的には、凹部19dは、羽根19の軸線O方向の中央部分から対称に径方向に断面三角形状をなして、羽根19の径方向の中央部分から羽根19の先端側に向かうにしたがって徐々に凹み量が大きくなるように圧力面19aから窪んで形成されている。
上記のような第二実施形態の遠心ポンプ(回転機械)1によれば、羽根19の圧力面19aにおける凸部19cと対応する位置に凹部19dが形成されていることで、負圧面19bに凸部19cが形成されることで増加する羽根19の重量を、圧力面19aの凹部19dによって減らすことができる。そのため、羽根19自体の重量が増加することなく羽根19の負圧面19bに凸部19cを形成することができる。これにより、重量増加によって羽根19や羽根車6等の組み立て性が損なわれることがないため、凸部19cを有する羽根19を備えた回転機械を容易に製造することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
なお、本実施形態では、回転機械をターボ機械である遠心ポンプ(回転機械)1として羽根車6に使用される羽根19について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、水車の羽根19やガスタービンのインペラ等に用いても良い。さらに、遠心ポンプ(回転機械)1であっても、羽根車6の羽根19に限定されるものではなく、例えば、ディフューザベーン16に凸部19cを設けることで、ディフューザ流路24の二次流れF2を低減させる効果を奏し、またリターンベーン17に凸部19cを設けることで、リターン流路25の二次流れF2を低減させる効果を奏する。
また、凸部19cの形状は、本実施形態の形状に限定されるものではなく、例えば、断面矩形状に突出する形状や、羽根19の流出側のみで突出する形状としても良い。
さらに、凸部19cは、羽根19の負圧面19bの軸線O方向の中央を含む領域に形成されることに限定されるものではなく、羽根19の負圧面19bの軸方向の任意の位置に配置してもよい。例えば、回転機械の規模や用途によって、二次流れF2の二つの流れが羽根19において合流する位置が軸線O方向のお中央付近からずらすように設計されている場合では、あえて凸部19cを羽根19の負圧面19aの中央からずらして形成してもよい。このように凸部19cを配置することで、使用される回転機械に応じて、二つの二次流れF2が負圧面19bで衝突する際の損失を効率的に低減させることができる。
O…軸線 F…流体 R…回転方向 F1…主流 F2…二次流れ 1…遠心ポンプ(回転機械) 2…外部ケーシング 3…内部ケーシング 4…回転軸 5…両吸込インペラ 6…羽根車 18…ディスク 18a…曲面 18b…貫通孔 19…羽根 19a…圧力面 19b…負圧面 19c…凸部 20…カバー 23…流路 S…間隙 7…ケーシング流路 8…吸込口 9…吐出口 10…リング部材 11,12…ケーシングカバー 13,14…締結ボルト 16…ディフューザベーン 17…リターンベーン 22…吸込流路 24…ディフューザ流路 25…リターン流路 26…コーナ部 27…ストレート部 凹部…19d

Claims (4)

  1. 軸線を中心として径方向に延在し、周方向に間隔をあけて複数が配置されて間に径方向に流体が流通する流路を画成する羽根を備え、
    隣接する前記羽根における周方向に対向する一対の面のうち、前記流路を流通する流体の負圧面となる面から突出して前記径方向に延びる凸部が形成されていることを特徴とする回転機械。
  2. 前記凸部は、前記流体の流入側から流出側に向かって漸次突出高さが大きくなることを特徴とする請求項1に記載の回転機械。
  3. 前記凸部は、前記負圧面の軸線方向の中央を含む領域に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機械。
  4. 隣接する前記羽根における周方向に対向する一対の面のうち、前記流路を流通する流体の圧力面となる面における前記凸部と対応する位置に、該圧力面から凹んで径方向に延びる凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回転機械。
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