JP2776181B2 - 積込装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は荷物の積み込みと荷降
を一括して行なう積込み，荷降し用シ−ト及び積込装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】工場や倉庫から出荷される製品等の荷物
をトラックの荷台に積み込む作業は、通常、人手による
手作業やフォ−クリフトで行なっている。この積込作業
にフォ−クリフトを利用しても、トラックの荷台に積み
上げた荷物をトラック内では運転手が手作業で積み上げ
る必要があり、いずれにしても手作業が多く、運転手や
作業者に重労働を強いるとともに、荷物の積込作業に長
時間を要していた。このため工場や倉庫内の物流を完全
に自動化しても、トラックに積み込むときに流れが止ま
ってしまい、荷物を一時保管するスペ−スが多く必要に
なり、かつトラックの待ち時間が長くなってしまう。

【０００３】このトラックの待ち時間を減らすために、
あらかじめ荷物をコンテナ内に積み込んでおき、コンテ
ナ毎一括してトラックに積み込んだり、木製のパレット
に荷物を積み上げておき、パレット毎トラックに積み込
むことが一般的に行なわれている。このようにコンテナ
やパレットを利用すると、トラックに荷物を積込むとき
や荷降するときに省力化できるが、荷物を降ろしたあと
の空きコンテナの輸送やパレットの回収に多くの費用が
かかってしまう。

【０００４】このようなことを解消するために、厚さが
薄く軽量の合成樹脂からなるシ−トパレットを使用し、
荷物を積み上げたシ−トパレットの端部のタブ板を特殊
な治具で挾み込んで少し持ち上げ、この隙間にフォ−ク
リフトのフォ−クを差し込んで持ち上げて荷物を積み込
んだり降ろしたり、あるいはトラックロ−ダを使用し、
コンベヤ方式で直接荷物をトラックの荷台に積み込んだ
りしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらシ−トパ
レットを使用した方法ではトラックで運搬した荷物を降
すときにも特殊な治具を有するフォ−クリフトが必要で
あり、このようなフォ−クリフトがないところでは荷降
しを手作業で行なわなければならなかった。また、トラ
ックロ−ダを使用した場合には、トラックに簡単に積み
込むことはできるが、荷降しは手作業によらなければな
らず、共に荷降作業に時間と労力が多くかかり、荷降作
業が容易でないという短所があつた。

【０００６】この発明はかかる短所を解決するためにな
されたものであり、荷物の積込と荷降を短時間で容易に
行なう行なうことができる積込み，荷降し用シ−ト及び
積込装置を得ることを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に係る積込装置
は、積込み，荷降し用のシートとシート送り板と駆動手
段と案内手段及び横送り手段とを有し、積込み，荷降し
用のシートは積込み，荷降し用の荷物を積み上げて移載
するものであり、柔軟性を有する材質からなり、トラッ
クの荷台又はコンテナの内寸法に応じて定められた幅と
長さを有し、表面の荷物積載面の摩擦係数が大きく、裏
面の摩擦係数が小さく、長手方向の一方の端部あるいは
両端部に引張部を有し、シート送り板はプラットホーム
のフリーローラ上を移動するものであり、幅がシートの
幅とほぼ同じであり、長さはシートの長さより長く形成
され、上面と下面にはそれぞれ長手方向に沿って凹んだ
複数の溝が設けられ、突出した上面にはそれぞれ回転自
在な球状ローラが複数個一定間隔を置いて設けられ、溝
に沿って複数の案内孔を有し、長手方向の両側面の上半
分にはラックが取り付けられ、下半分は案内面が形成さ
れ、駆動手段はシート送り板を移動するものであり、プ
ラットホームのフリーローラの両側端部に設けられ、シ
ート送り板のラックに係合し、案内手段はシート送り板
に移動方向を規制するものであり、プラットホームのフ
リーローラの両側端部に設けられ、シート送り板の案内
面に係合し、横送り手段は荷物を搭載したシートを横送
りさせるものであり、プラットホームのフリーローラ下
部に設けられ、先端部にはシート送り板と直交する方向
に回転する横送りローラが取り付けられ、横送りローラ
はリフターによりシート送り板の各案内孔に沿って昇降
することを特徴とする。

【０００８】

【０００９】

【００１０】また、上記シ−ト送り板の移動方向のプラ
ットホ−ムの先端部に積込口押え板を有する昇降自在な
シャッタを備えると良い。

【００１１】さらに、上記シ−ト上に積載した荷物を積
み込むトラックの積込位置に、シ−ト送り板の移動方向
と直交する方向に移動する軸芯調整手段と、シ−ト送り
板の移動方向に対する角度を調整する角度調整手段と高
さ調整手段とを有する旋回テ−ブルを設けたことを特徴
とする。

【００１２】

【作用】この発明においては、柔軟性を有する材質から
なり、トラックの荷台又はコンテナの内寸法に応じて定
められた幅と長さを有するシ−トの摩擦係数が大きい表
面の荷物積載面に荷物を積み上げた状態でシ−トを移動
してトラックの荷台又はコンテナ内に荷物を積み込む。
この積み込んだ荷物を降ろすときは、シ−トの端部にあ
る引張部を引っ張ってシ−トの摩擦係数が小さ裏面をト
ラックの荷台等に対して滑らせながらシ−トと共に荷物
をトラックの後方から引出す。

【００１３】このシ−トを使用して荷物をトラックの荷
台に積み込むときに、上面に回転自在な球状ロ−ラを複
数個有するシ−ト送り板に荷物を積み上げたシ−トを乗
せる。この荷物を積み上げたシ−トをシ−ト送り板に乗
せるときにプラットホ−ムのフリ−ロ−ラ下部に設けら
れた横送り手段を上昇し、先端部に設けた横送りロ−ラ
をシ−ト送り板の各案内孔から突出させ、横送りロ−ラ
で荷物を積み上げたシ−トをシ−ト送り板の横方向から
シ−ト送り板上に移動する。

【００１４】この荷物を積み上げたシ−トを乗せたシ−
ト送り板をプラットホ−ムのフリ−ロ−ラ上で移動して
トラックの荷台に送る。荷物を積み上げたシ−トを乗せ
た状態でシ−ト送り板をトラックの荷台に移動した後、
シ−ト送り板のみをトラックの荷台から引出して荷物を
積み上げたシ−トをトラックの荷台に移載する。このシ
−ト送り板のみを引出すときにシ−ト送り板の上面の複
数個の球状ロ−ラがシ−トに接触しているから、シ−ト
送り板を簡単に引出すことができる。

【００１５】また、シ−ト送り板を引出すときに、プラ
ットホ−ムの先端部に設けたシャッタを下降し、積込口
押え板でシ−ト上の荷物の後端部を押えることにより荷
崩れなしでシ−ト送り板のみを引出すことができる。

【００１６】さらに、荷物を積み上げたシ−トを乗せた
シ−ト送り板をプラットホ−ムからトラックに移動する
ときに、トラックを旋回テ−ブルに乗せ、シ−ト送り板
に対する高さと、シ−ト送り板の移動方向に対する軸心
と角度を調節し、トラックの荷台をシ−ト送り板の移動
位置に正確に位置決めする。

【００１７】このようにしてトラックの荷台に荷物を積
み上げたシ−トを移載した後、トラックで荷物を搬送す
る。所定の場所に搬送した後、荷台に荷物を積み上げた
状態でシ−トの端部に設けられた引張部でシ−トをトラ
ックから引出し、順次、荷降しする。このシ−トをトラ
ックから引出すときにシ−トの上面は摩擦係数が大きい
から荷物を乗せたままで引出すことができる。また、シ
−トの裏面は摩擦係数が小さいからトラックの荷台上を
簡単に滑らして引出すことができる。

【００１８】

【実施例】図１はこの発明の一実施例に係る積込み，荷
降し用のシ−トを示す斜視図である。図に示すように、
シ−ト１は積込み，荷降し用の荷物を積み上げて移載す
るものであり、例えば柔軟性を有する合成樹脂等からな
り、表面の荷物積載面は摩擦係数が大きく、裏面は摩擦
係数が小さくなるように形成され、トラックの荷台又は
コンテナの内寸法に応じて定められた幅Ｗと長さＬを有
する。このシ−ト１の長手方向の端部には金属製の引張
部２を複数個有する。

【００１９】このシ−ト１に積み上げた荷物をシ−ト１
毎に例えばトラックの荷台に移載するため積込装置に
は、図２の斜視図に示すシ−ト送り板３を有する。シ−
ト送り板３は幅Ｗ₁がシ−ト１の幅Ｗとほぼ同じであ
り、長さＬ₁はシ−ト１の長さＬより長くなっている。
シ−ト送り板３の上面と下面にはそれぞれ長手方向に沿
って凹んだ溝３１，３２が複数個設けて上面と下面の接
触面積を小さくして摩擦を少なくするとともに軽量化が
図られている。シ−ト送り板３の突出した上面３３には
それぞれ回転自在な球状ロ−ラ３４が複数個一定間隔を
置いて設けられ、溝３１，３２に沿って複数の案内孔３
５を有する。またシ−ト送り板３の長手方向の両側面の
上半分にはラック３６が取り付けられ、下半分は案内面
３７になっている。

【００２０】このシ−ト送り板３は、図３の断面図と図
４の平面図に示すように、プラットホ−ム４に固定され
た支持枠５とフリ−ロ−ラ６からなるコンベヤ７上に設
けられている。支持枠５の先端部には駆動モ−タ８が取
り付けられ、駆動モ−タ８の駆動軸に駆動歯車９が取り
付けられている。この駆動歯車９はシ−ト送り板３のラ
ック３６と噛み合っている。また支持枠５には複数の案
内ロ−ラ１０が一定間隔で設けられ、各案内ロ−ラ１０
がシ−ト送り板３の案内面３７に係合して、シ−ト送り
板３の移動方向を規制している。

【００２１】プラットホ−ム４のフリ−ロ−ラ６の下部
にはリフタ−１１が設けられ、リフタ−１１の上面には
先端にフリ−ロ−ラ６の回転方向と直交する方向に回転
する横送りロ−ラ１２を有する複数の横送り案内部１３
が設けられている。この横送り案内部１３はリフタ−１
１によりシ−ト送り板３の案内孔３５に沿って昇降す
る。

【００２２】プラットホ−ム４のコンベヤ７の先端部に
は、図４の平面図と図５の側面図に示すように、積込口
押え板１４を有する昇降自在なシャッタ１５が設けられ
ている。このシャッタ１５の前部のトラック１６の積込
位置に旋回テ−ブル１７が設けられている。、旋回テ−
ブル１７はシ−ト送り板３の移動方向と直交する方向に
移動する軸芯調整機構１７１と、シ−ト送り板３の移動
方向に対する角度を調整する角度調整機構１７２と高さ
調整機構１７３とを有する。

【００２３】次ぎに、上記のように構成したシ−ト１
と、シ−ト送り板３を有する積載装置により、工場又は
倉庫に積み上げた荷物２０をトラック１６に積載すると
きの動作を説明する。

【００２４】まず工場や倉庫では荷物２０を配送先毎に
区分してシ−ト１上に積み上げておく。この荷物２０を
トラック１６に積載するときは、所定の荷物２０をシ−
ト１毎に工場等に設置されたロ−ラコンベヤ等で移動し
てプラットホ−ム４のシ−ト送り板３の横方向からシ−
ト送り板３上に移載する。この荷物２０をシ−ト送り板
３上に移載するときに、図６に示すように、プラットホ
−ム４のフリ−ロ−ラ６の下部に設けられたリフタ−１
１で横送り案内部１３をシ−ト送り板３の案内孔３５に
沿って上昇させ、横送り案内部１３の先端の横送りロ−
ラ１２をシ−ト送り板３の上面より上に突出させる。こ
の横送りロ−ラ１２の回転を利用して荷物２０を積み上
げたシ−ト１をロ−ラコンベヤ等からシ−ト送り板３上
に移動する。荷物２０を積み上げたシ−ト１がシ−ト送
り板３上の所定の位置まで移動したらリフタ−１１を下
降して、図７の斜視図に示すように、荷物２０を積み上
げたシ−ト１をシ−ト送り板３上に移載する。

【００２５】一方、荷物２０を積み込むトラック１６を
プラットホ−ム４の前部に設けた旋回テ−ブル１７上に
移動し、軸芯調整機構１７１と角度調整機構１７２及び
高さ調整機構１７３によりトラック１６の荷台の位置を
シ−ト送り板３の位置と移動方向に対して調整して正確
に位置合わせをする。

【００２６】その後、駆動モ−タ８をシ−ト送り板３の
前進方向に回転し、駆動歯車９とシ−ト送り板３の両側
面に設けたラック３６でシ−ト送り板３を前進させる。
このシ−ト送り板３を前進させるときに、シ−ト送り板
３の両側面の案内面３７がプラットホ−ム４上の案内ロ
−ラ１０で案内されているから、常にトラック１６の荷
台の中心線に沿ってシ−ト送り板３を移動することがで
きる。

【００２７】このようにシ−ト送り板３を前進させて、
図８の斜視図に示すように、荷物２０を積み上げたシ−
ト１とシ−ト送り板３がトラック１６の所定の位置に達
したら駆動モ−タ８の回転を停止する。その後、図９の
斜視図に示すようにシャッタ１５を一定距離だけ下降し
てトラック１６の積込口を閉じ、積込口押え板１４を前
進してトラック１６内の荷物２０の後端部を押える。こ
の状態で駆動モ−タ８をシ−ト送り板３の後退方向に回
転し、トラック１６に入っているシ−ト送り板３を後退
する。このシ−ト送り板３を後退するときに、シ−ト送
り板３の上面には球状ロ−ラ３４が設けられ、シ−ト１
裏面の摩擦係数が小さいく、かつシ−ト１表面の摩擦係
数が大きいとともにシ−ト１上の荷物２０は積込口押え
板１４で押えているから、荷崩れなしにシ−ト送り板３
のみをトラック１６から引出すことができる。シ−ト送
り板３を後退するにしたがい、荷物２０を積み上げたシ
−ト１がトラック１６の荷台の前の方から順次トラック
１６の荷台に移行する。そしてシ−ト送り板３を完全に
後退すると、荷物２０をシ−ト１とともにトラック１６
の荷台に移載する。その後、積込口押え板１４を後退
し、シャッタ１５を上昇する。なお、シ−ト送り板３を
引出すときに、プラットホ−ム４のシ−ト送り板３の下
部から空気を噴出させると、より円滑にシ−ト送り板３
を引出すことができる。

【００２８】このようにして工場や倉庫に積み上げてあ
る荷物２０を手作業によらずに自動的にトラック１６に
積み込むことができる。また、荷物２０を積み上げたシ
−ト１はトラック１６の荷台の寸法に応じて定められた
幅と長さを有し、かつ厚さが薄いからトラック１６の荷
台全体に荷物２０を積み込むことができる。したがって
トラック１６の荷台を有効に活用することができ、配送
効率を高めることができる。

【００２９】上記のようにしてトラック１６に積み込ん
だ荷物２０を荷降しするときは、シ−ト１の端部に設け
た引張部２を例えばフォ−クリフト等の汎用的な荷役機
械に引っかけて引っ張り、荷物２０を積み上げた状態で
シ−ト１を順次トラック１６の積込口から引出す。この
ようにシ−ト１を順次引出すと荷物２０も同時に引出さ
れ、荷物２０を後方から順次荷降することができる。こ
のシ−ト１をトラック１６の荷台から引出すときに、シ
−ト１の上面は摩擦係数が大きいから荷物２０を乗せた
ままで引出すことができる。また、シ−ト１の裏面は摩
擦係数が小さいからトラック１６の荷台上を簡単に滑ら
して引出すことができる。

【００３０】また、トラック１６の荷台の後方から順次
荷物２０を降ろすことができるから、配送順に応じて工
場や倉庫で荷物１６をシ−ト１上に積み上げておくと、
各配送先における荷降作業を円滑に行なうことができ
る。

【００３１】全ての荷物２０を荷降した後、柔軟性を有
するシ−ト１を丸めて小さなサイズにして送り返す。こ
のようにシ−ト１を回収するとき小さなサイズにして送
り返すことができるから、木製のパレット等を使用した
場合と比べて回収費を大幅に低減することができる。

【００３２】なお、上記実施例では荷物２０を荷降する
ときにフォ−クリフト等を使用してシ−ト１の引張部２
を引出す場合について説明したが、図１０に示すよう
に、トラック１６の積込口の下部にモ−タ駆動のシ−ト
巻取装置１８を設けておき、荷降作業のときにシ−ト巻
取装置１８にシ−ト１の引張部２を引っかけてシ−ト１
を巻き取るようにしても良い。このようにシ−ト巻取装
置１８をトラック１６に設けると、フォ−クリフト等が
ない配送先でも簡単に荷降をすることができる。

【００３３】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、柔軟性
を有する材質からなり、トラックの荷台又はコンテナの
内寸法に応じて定められた幅と長さを有するシ−トの摩
擦係数が大きい表面の荷物積載面に荷物を積み上げた状
態でシ−トを移動してトラックの荷台又はコンテナ内に
荷物を積み込むから、手作業なしで荷物を積み込むこと
ができる。

【００３４】この積み込んだ荷物を降ろすときは、シ−
トの端部にある引張部を引っ張ってシ−トの摩擦係数が
小さ裏面をトラックの荷台等に対して滑らせながらシ−
トと共に荷物をトラックの後方から引出すことにより簡
単に荷降をすることができる。

【００３５】このシ−トを使用して荷物をトラックの荷
台等に積み込むときに、上面に回転自在な球状ロ−ラを
複数個有するシ−ト送り板に荷物を積み上げたシ−トを
乗せて移動するから、トラックの荷台等の大きさに応じ
た荷物を一括して積み込むことができる。

【００３６】また、荷物を積み上げたシ−トをシ−ト送
り板に乗せるときにプラットホ−ムのフリ−ロ−ラ下部
に設けられた横送り手段を上昇し、先端部に設けた横送
りロ−ラをシ−ト送り板の各案内孔から突出させ、横送
りロ−ラで荷物を積み上げたシ−トをシ−ト送り板の横
方向からシ−ト送り板上に移動することにより、荷物を
積み上げたシ−トを簡単かつ正確にシ−ト送り板上に搭
載することができる。

【００３７】この荷物を積み上げたシ−トを乗せた状態
でシ−ト送り板をトラックの荷台等に移動した後、シ−
ト送り板のみをトラックの荷台等から引出して荷物を積
み上げたシ−トをトラックの荷台に移載したときに、シ
−ト送り板の上面の複数個の球状ロ−ラがシ−トに接触
しているから、シ−ト送り板を簡単に引出すことができ
る。

【００３８】また、シ−ト送り板を引出すときに、プラ
ットホ−ムの先端部に設けたシャッタを下降し、積込口
押え板でシ−ト上の荷物の後端部を押えることにより荷
崩れなしでシ−ト送り板のみを引出すことができる。

【００３９】さらに、荷物を積み上げたシ−トを乗せた
シ−ト送り板をプラットホ−ムからトラックの荷台等に
移動するときに、トラック等を旋回テ−ブルに乗せ、シ
−ト送り板に対する高さと、シ−ト送り板の移動方向に
対する軸心と角度を調節し、トラックの荷台等をシ−ト
送り板の移動位置に正確に位置決めすることにより、荷
物をトラックの荷台等に安定して移載することができ
る。

【００４０】トラックの荷台等から荷降するときは、荷
物を積み上げた状態でシ−トの端部に設けられた引張部
を引出すことにより、荷物も同時に引出すことができ、
荷物を後方から順次荷降することができる

【００４１】このシ−トをトラックの荷台等から引出す
ときにシ−トの上面は摩擦係数が大きいから荷物を乗せ
たままで引出すことができる。また、シ−トの裏面は摩
擦係数が小さいからトラックの荷台上を簡単に滑らして
引出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例に係る積込み，荷降し用のシ
−トを示す斜視図である。

【図２】シ−ト送り板を示す斜視図である。

【図３】積込装置を示す断面図である。

【図４】積込装置を示す平面図である。

【図５】積込装置を示す側面図である。

【図６】シ−ト送り板に荷物を搭載するときの動作を示
す断面図である。

【図７】荷物の積込作業の第１工程を示す斜視図であ
る。

【図８】荷物の積込作業の第２工程を示す斜視図であ
る。

【図９】荷物の積込作業の第３工程を示す斜視図であ
る。

【図１０】荷降作業を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ シ−ト ２ 引張部 ３ シ−ト送り板 ３４ 球状ロ−ラ ３５ 案内孔 ３６ ラック ３７ 案内面 ４ プラットホ−ム ６ フリ−ロ−ラ ８ 駆動モ−タ ９ 駆動歯車 １０ 案内ロ−ラ １１ リフタ− １２ 横送りロ−ラ １３ 横送り案内部 １４ 積込口押え板 １５ シャッタ １６ トラック １７ 旋回テ−ブル ２０ 荷物

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65D 88/12 B65G 69/22

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 積込み，荷降し用のシートとシート送り
   板と駆動手段と案内手段及び横送り手段とを有し、 積込み，荷降し用のシートは積込み，荷降し用の荷物を
   積み上げて移載するものであり、柔軟性を有する材質か
   らなり、トラックの荷台又はコンテナの内寸法に応じて
   定められた幅と長さを有し、表面の荷物積載面の摩擦係
   数が大きく、裏面の摩擦係数が小さく、長手方向の一方
   の端部あるいは両端部に引張部を有し、 シート送り板はプラットホームのフリーローラ上を移動
   するものであり、幅がシートの幅とほぼ同じであり、長
   さはシートの長さより長く形成され、上面と下面にはそ
   れぞれ長手方向に沿って凹んだ複数の溝が設けられ、突
   出した上面にはそれぞれ回転自在な球状ローラが複数個
   一定間隔を置いて設けられ、溝に沿って複数の案内孔を
   有し、長手方向の両側面の上半分にはラックが取り付け
   られ、下半分は案内面が形成され、 駆動手段はシート送り板を移動するものであり、プラッ
   トホームのフリーローラの面側端部に設けられ、シート
   送り板のラックに係合し、 案内手段はシート送り板に移動方向を規制するものであ
   り、プラットホームのフリーローラの両側端部に設けら
   れ、シート送り板の案内面に係合し、 横送り手段は荷物を搭載したシートを横送りさせるもの
   であり、プラットホームのフリーローラ下部に設けら
   れ、先端部にはシート送り板と直交する方向に回転する
   複数の横送りローラが取り付けられ、横送りローラはリ
   フターによりシート送り板の各案内孔に沿って昇降する
   ことを特徴とする積込装置。
2. 【請求項２】 上記シート送り板の移動方向のプラット
   ホームの先端部に積込口押え板を有する昇降自在なシャ
   ッタを備えた請求項１記載の積込装置。
3. 【請求項３】 上記シート上に積載した荷物を積み込む
   トラックの積込位置に、シート送り板の移動方向と直交
   する方向に移動する軸芯調整手段と、シート送り板の移
   動方向に対する角度を調整する角度調整手段と高さ調整
   手段とを有する旋回テーブルを設けた請求項１又は２記
   載の積込装置。