JP2774079B2 - 直流アーク炉の炉底電極耐火煉瓦 - Google Patents

直流アーク炉の炉底電極耐火煉瓦

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JP2774079B2
JP2774079B2 JP7082571A JP8257195A JP2774079B2 JP 2774079 B2 JP2774079 B2 JP 2774079B2 JP 7082571 A JP7082571 A JP 7082571A JP 8257195 A JP8257195 A JP 8257195A JP 2774079 B2 JP2774079 B2 JP 2774079B2
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操 草加
邦夫 湊
宮本国昭
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融金属精錬用の直流
アーク炉の炉底電極耐火煉瓦に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、溶融金属精錬用の直流アーク炉
は、陽極である炉底電極と炉の上方に陰極である1本の
電極が設けられ、操業に際しては炉にスクラップと副原
料を投入し、陰極と陽極間で放電する電気エネルギを熱
エネルギとしてスクラップに与え、これを溶解させるよ
うにしている。このような従来の直流アーク炉の陽極ブ
ロックについて図4に基づいて説明する。図4は直流ア
ーク炉の陽極ブロック断面図で、図示するように被覆材
11及び定形耐火煉瓦12で保護された鋼材からなる陽
極ピン1が基板2を通してピン取付板3に固定され、陽
極ピン1と定形耐火煉瓦12との間には耐火物7が充填
されている。陽極ピン取付板3にはスパイラル状に陽極
ピンが取付け配置され、冷却空気用風箱4を通して送風
される冷却空気による冷却効果を高めるようにしてい
る。なお、5は電源ケーブル支持金具、6は電源ケーブ
ルである。また陽極ブロック周囲は鋼製枠体8が設けら
れ、基板2、陽極ピン取付板3と一体をなして電極交換
の際、カセット式に容易に取付け、取外しが可能になっ
ており、その外側にある耐火煉瓦9は炉底耐火材10と
の境界を形成している。
【0003】このような直流アーク炉の炉底電極耐火物
として、定形耐火物煉瓦を本出願人は既に提案している
(特開平4−288475号公報参照)。この既提案に
ついて概略説明すると、図5(a)は炉底部を示す図、
図5(b)は炉底部に用いられている定形耐火煉瓦断面
図、図5(c)は定形耐火煉瓦縦断面図で、陽極ピン1
の配列は格子状配置とし、図5(b)、(c)に示すよ
うな断面矩形のカーボン含有定形耐火煉瓦12を陽極ブ
ロックの充填材として使用し、煉瓦の周囲の対向する面
に溝13、14を形成した成形品とし、この定形耐火煉
瓦を陽極ピンに耐火物7を介して密着施工することによ
り周囲の溝同士で陽極ピン挿通用の孔を形成し、図5
(a)に示すように陽極ピンを格子状配列とする。この
ように、カーボン含有の定形耐火物煉瓦を施工して各煉
瓦の溝によって陽極ピンの挿通孔を構成するため、スラ
グ浸潤が抑制されるとともに損傷が軽減化されて長寿命
化を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造のものでは、使用(精錬)回数が700ch(チャー
ジ)くらいになると、炉底部が図4の破線Aで示すよう
に浸食、損耗される。そして、残寸が200mm以下に
なると、煉瓦相互の保持力が小さくなり、溶鋼による煉
瓦の浮力や溶鋼流による衝撃によって、マグネシア・カ
ーボン質の定形耐火煉瓦が上方に抜け出て重大な漏鋼事
故を起こす危険性がある。本発明は上記課題を解決する
ためのもので、炉底電極耐火煉瓦の浮上りを防止できる
直流アーク炉の炉底電極耐火煉瓦を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用温度で金
属板が焼結、あるいは融着する特性に着目し、長尺の電
極煉瓦の背面部に金属板を一体的に装着し、使用時の加
熱により該鉄板同士が融着し、一体化することによって
浮上りを完全に防止することに成功したものである。本
発明の直流アーク炉の炉底電極耐火煉瓦は、マグネシア
カーボン煉瓦の背面部の面に、該マグネシアカーボン煉
瓦の全長の10%〜30%に渡って表面が母材と面一と
なるように金属板を装着したことを特徴とする。また、
本発明は、装着する金属板の形状が平板状、L字状、コ
の字状、又は口の字状であることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、電極煉瓦の背面相当部に鉄板を一体
に装着するようにしたので、煉瓦同士が密接して湯漏れ
防止し,鉄板同士が強固に融着するので、煉瓦の浮上り
を完全に防止することが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例を図面を参照して説明
する。本発明に適用できるマグネシアカーボン煉瓦は、
特に限定はなく、従来のものすべて可能であり、図4に
示したような直流アーク炉の炉底電極耐火煉瓦として使
用するものである。図1は本発明の電極耐火煉瓦構造の
一実施例を示す図で、図1(a)は正面図、図1(b)
は側面図である。20は本実施例の長尺の断面正方形の
電極耐火煉瓦で、一対の対向する面に陽極ピンの挿通孔
を構成するための半円形の溝21,22が形成されてい
る。23は煉瓦20の背面部に一体的に装着された金属
板で、ステンレス板、鋼板など厚さ0.5〜3.5mm
(図のtが厚みを表している)のものからなっている。
本実施例では、断面コの字状とした金属板に溝22と同
形状の窪みを形成し、溝22が形成された面を残して3
面に装着している。もちろん、4面を覆うように装着し
てもよく、あるいは1〜2面等、必要に応じて適宜選択
して装着する。
【0008】金属板23の幅Wは、装着する煉瓦の全長
Lの10%〜30%が好ましい。10%未満では操業中
の加熱により金属板同士が一体に融着しても溶鋼の浮力
や耐火物の膨張応力などに起因する浮上りを防止する効
果が不十分である。一方、30%以上では融着した金属
板が早期に露出するため、電極用マグネシアカーボン煉
瓦の損傷を早める原因になることがあり、また、コスト
アップとなる。
【0009】装着方法としては、成形時に一体成型した
り、嵌め込んだり、プレート状のものをモルタルで貼着
するなどしてもよいが、必ず煉瓦の側面(施工した時、
接触する面)に段差が生じないように、母材と金属板の
面とは面一にすることが重要である。なぜならば、母材
よりも金属板の面が高いと、金属板同士は接触するが、
その上方の煉瓦側面に隙間ができて、スラグの浸潤が多
くなり、寿命が低下し、母材よりも金属板面が低いと金
属板同士が融着しにくくなるからである。このように金
属板23を煉瓦背面部に装着することにより、使用温度
での加熱により金属板23同士が融着して一体化するこ
とによって煉瓦の浮き上がりを防止することができる。
【0010】図2は本発明の電極耐火煉瓦構造の他の実
施例を示す図で、図2(a)は正面図、図2(b)は側
面図である。本実施例の断面正方形の電極耐火煉瓦30
には、一面にのみ陽極ピンの挿通孔を構成するための半
円形の溝31が形成されており、この溝を形成した面と
その両側面に、図1の場合と同じ形状の金属板を同じ様
に装着する。このようにすることにより、図1の場合と
同様に煉瓦の浮き上がりを防止することができる。
【0011】図3は本発明の他の実施例を示す図であ
る。本実施例は溝が形成されていない電極耐火煉瓦40
に対して、断面コの字状にした金属板41を装着した例
であり、同様に煉瓦の浮き上がりを防止することができ
る。
【0012】なお、上記各実施例では、断面正方形の煉
瓦について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、いかなる形状のものでもよく、金属板をあら
かじめ所要の寸法に切断し、製造する電極用マグネシア
カーボン煉瓦の形状に合わせて平板状、L字状、コの字
状、口の字状等に成形しておけばよく、例えば断面多角
形場合には、への字状に曲げておけばよい。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、成型時、
電極煉瓦の背面相当部に金属板、例えば鉄板を一体に装
着するようにしたので、煉瓦同士が密接して湯漏れ防止
にもなるし、また、鉄板同士が強固に融着するので、煉
瓦の浮上りを完全に防止することができる。その結果、
電極れんがが短く(約100mm)なるまで使用できる
ので、鋼製造重量(トン)に対する炉材原単価を低減す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の示す図である。
【図2】 本発明の他の実施例を示す図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す図である。
【図4】 直流アーク炉の陽極ブロックを示す図であ
る。
【図5】 直流アーク炉に用いる定形耐火物煉瓦を示す
図である。
【符号の説明】
1…陽極ピン、20,30,40…電極耐火煉瓦、2
1,22,31,…溝、23,32,41…金属板。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F27D 11/08 F27D 1/00 - 1/08 F27B 3/08 - 3/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流アーク炉の炉底電極に使用される
    グネシアカーボン煉瓦の背面部の面に、該マグネシアカ
    ーボン煉瓦の全長の10%〜30%に渡って表面が母材
    と面一となるように平板状、L字状、コの字状、口の字
    状等の金属板を装着し、隣接する煉瓦の金属板同士が接
    触するようにしたことを特徴とする直流アーク炉の炉底
    電極耐火煉瓦。
JP7082571A 1995-04-07 1995-04-07 直流アーク炉の炉底電極耐火煉瓦 Expired - Fee Related JP2774079B2 (ja)

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