JP2770355B2 - カラーブラウン管の製造方法 - Google Patents

カラーブラウン管の製造方法

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JP2770355B2
JP2770355B2 JP63297576A JP29757688A JP2770355B2 JP 2770355 B2 JP2770355 B2 JP 2770355B2 JP 63297576 A JP63297576 A JP 63297576A JP 29757688 A JP29757688 A JP 29757688A JP 2770355 B2 JP2770355 B2 JP 2770355B2
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Japan
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shadow mask
skirt portion
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blackening
manufacturing
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勇一 池津
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカラーブラウン管の製造方法に関し、特に色
選別機構であるシャドウマスクの製造工程を含むカラー
ブラウン管の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
カラーブラウン管の色選別機構であるシャドウマスク
は、第4図に示すように、電子ビーム通過孔部1aとその
外側の無孔部1bからなり所定の曲面形状をもったシャド
ウマスク主面1と、シャドウマスク主面1に対しほぼ直
角に折り曲げられたスカート部2で構成されている。
従来、シャドウマスク3の製造方法は、多くの場合、
電子ビーム通過孔を形成したリムド鋼やアルミキルド鋼
を材料とするシャドウマスク板をプレス成形し、これを
第5図に示すような黒化かご4に入れて洗浄し、その
後、黒化処理工程を通す。この黒化処理工程は、シャド
ウマスク3を500℃以上の高温空気または水蒸気中にさ
らし、表面にFe3O4を黒色酸膜を形成する工程で、カラ
ーブラウン管動作中にシャドウマスク3に衝突する電子
ビームの反射,散乱の低減および錆防止を目的として行
なわれる。
ところで、カラーブラウン管の画面のフラット化,高
精細度化,高輝度化にともない、シャドウマスクも曲面
のフラット化,電子ビーム通過孔の微細化,高密度化が
図られるようになった。そのためシャドウマスクに衝突
する電子ビームの絶対量が増え、これに起因するシャド
ウマスクの熱膨張によって、電子ビーム通過孔と蛍光体
との相対的位置関係が変化して、カラーブラウン管の色
純度が低下するという問題も顕著になってきた。
そこで、これに対処するため、シャドウマスク材料に
熱望長率の極めて小さいアンバ合金を使用することが検
討されている。一般に、アンバ合金は、高耐力であり塑
性変形しにくいため、プレス成形で所定のシャドウマス
ク形状が得られず、第6図に示すようなスプリングバッ
クが生じる。この場合、シャドウマスク主面1を所定の
形状に矯正するため、シャドウマスク3のスカート部2
に矢印で示すような内側に押し縮める力を加えることが
必要で、これを実現するために、第7図に示すように、
シャドウマスク3のスカート部2をこれを支持するフレ
ームの内側に入れ溶接,固定するようにしていた。
上記したシャドウマスク3のスカート部2をフレーム
7の内側に入れ溶接する工程は従来、前記したシャドウ
マスク3のプレス加工,洗浄,黒化処理工程の後で行な
われていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来のアンバ合金からなるシャドウマスクの
製造方法は、シャドウマスク板をプレス加工,洗浄後,
スプリングバックによって所定の形状が得られていない
まま黒化処理しているため、以下に列挙する問題点が生
じる。
(1)黒化処理により形成される黒化酸化膜によって、
シャドウマスク表面の硬度が増し、また、高温によって
材料の弾性も低下するので、スプリングバックによって
所定の形状が得られていないシャドウマスク主面を、前
述のように、スカート部に力を加えフレームの内側に溶
接,固定しても、シャドウマスクの主面を所定の形状に
矯正することが困難となる。
(2)スカート部に加えた力は、シャドウマスクの表面
で張力や圧縮力として残るため、シャドウマスクの形状
は不安定なものとなる。
(3)上記張力や圧縮力により、シャドウマスク表面に
形成された黒色酸化膜が破壊され、はがれ落ちる場合も
ある。
本発明の目的は、シャドウマスクの主面を所定の形状
に矯正でき、所定のシャドウマスクの形状が安定して得
られ、黒色酸化膜のはがれのない、高品質なカラーブラ
ウン管の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、電子ビーム通過孔を有するアンバ合金から
なるシャドウマスク板をプレス加工し、所定の曲面形状
のシャドウマスク主面及びこの主面に対してほぼ直角に
折り曲げたスカート部により構成したシャドウマスクに
成形する工程と、成形されたシャドウマスクを洗浄し黒
化処理する工程と、前記ジャドウマスクをフレームに溶
接し固定する工程とを含むカラーブラウン管の製造方法
において、前記黒化処理する工程は前記シャドウマスク
主面を上向きにすると共に前記スカート部の側方に前記
フレームに合致するようにスカート部の拡がりを規制す
る形状修正の仮フレーム的矯正治具を用いて行うことを
特徴とする。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の一実施例のシャドウマスクの製造方
法を示す工程図、第2図は黒化処理の前工程でシャドウ
マスクのスカート部の拡がりを規制する本発明の一実施
例を示す断面図、第3図は黒化処理前工程でシャドウマ
スクのスカート部の拡がりを規制する本発明の他の実施
例を示す断面図である。
第1図に示すように、洗浄工程までは従来の工程と同
一であるが、黒化処理工程の前で第2図に示すような仮
フレーム9でスペーサ8を介してシャドウマスクのスカ
ート部を規制し、スプリングバックによるシャドウマス
ク主面の形状を矯正したまま黒化処理を行う。一度に多
くのシャドウマスクを黒化処理するためには上記仮フレ
ーム9のかわりに第3図に示すように、従来のマスク黒
化かご4にスカート部の拡がりを規制するため、適当な
支柱10を追加したものを用いてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、アンバ合金からなるシ
ャドウマスク板をプレス加工,洗浄した後、スプリング
バックに起因するシャドウマスク主面の変形をスカート
部の拡がりを規制したまま黒化処理することにより、所
定のシャドウマスク形状を安定して得ることができ、高
品質なカラー画像を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のシャドウマスクの製造方法
を示す工程図、第2図は黒化処理の前工程でシャドウマ
スクのスカート部の拡がりを規制する本発明の一実施例
を示す断面図、第3図は黒化処理前工程でシャドウマス
クのスカード部の拡がりを規制する本発明の他の実施例
を示す断面図、第4図はシャドウマスクの構成を示す斜
視図、第5図は従来のシャドウマスクを配置した黒化か
ごの一例の断面図、第6図はシャドウマスクのスプリン
グバックを説明する断面図、第7図はシャドウマスクの
スカート部の拡がりを規制する方法を説明する断面図で
ある。 1……シャドウマスク主面、1a……電子ビーム通過孔
部、5……所定の形状のシャドウマスク、6……スプリ
ングバックしたシャドウマスク、7……フレーム、8…
…スペーサ、9……仮フレーム、10……支柱。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子ビーム通過孔を有するアンバ合金から
    なるシャドウマスク板をプレス加工し、所定の曲面形状
    のシャドウマスク主面およびこの主面に対してほぼ直角
    に折り曲げたスカート部により構成したシャドウマスク
    に成形する工程と、成形されたシャドウマスクを洗浄し
    黒化処理する工程と、前記ジャドウマスクをフレームに
    溶接し固定する工程とを含むカラーブラウン管の製造方
    法において、前記黒化処理する工程は前記シャドウマス
    ク主面を上向きにすると共に前記スカート部の側方に前
    記フレームに合致するようにスカート部の拡がりを規制
    する形状修正の仮フレーム的矯正治具を用いで行うこと
    を特徴とするカラーブラウン管の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01194233A (ja) * 1988-01-27 1989-08-04 Toshiba Corp シャドウマスクの黒化膜形成方法

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