JP2769515B2 - 排気浄化用触媒 - Google Patents

排気浄化用触媒

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の排気浄化用触媒、特に詳しくは空燃
比がリーン側となる酸素過剰雰囲気においてもNOxを高
率に浄化できる触媒に関するものである。
〔従来の技術〕
自動車の排気浄化用触媒として、一酸化炭素(CO)及
び炭化水素(HC)の酸化と、窒素酸化物(NOx)の還元
を同時に行う触媒が汎用されている。このような触媒は
基本的にはコージエライト等の耐火性担体にγ−アルミ
ナスラリーを塗布、焼成した後、Pd,Pt,Rh等の金属又は
その混合物を担持させたものである。又、その触媒活性
を高めるための提案が数多くなされており、例えば特開
昭61−11147号公報には、希土類酸化物で安定されたγ
−アルミナ粒子上に貴金属等を分散させるタイプの触媒
において、実質的に希土類酸化物を含まぬ粒子上にRhを
分散させた触媒が開示されている。
ところで前記のような触媒は、エンジンの設定空燃比
によって浄化特性が大きく左右され、希薄混合気つまり
空燃比が大きいリーン側では燃焼後も酸素(O2)の量が
多くなり、酸化作用が活発に、還元作用が不活発にな
る。この逆に、空燃比の小さいリッチ側では酸化作用が
不活発に、還元作用が活発になる。この酸化と還元のバ
ランスがとれる理論空燃比(A/F=14.6)付近で触媒は
最も有効に働く。
従って触媒を用いる排気浄化装置を取付けた自動車で
は、排気系の酸素濃度を検出して、混合気を理論空燃比
付近に保つようフィードバック制御が行なわれている。
一方、自動車においては低燃費化も要請されており、
そのためには通常走行時なるべく酸素過剰の混合気を燃
焼させればよいことが知られている。しかしそうすると
空燃比がリーン側の酸素過剰雰囲気となって、排気中の
有害成分のうちHC,COは酸化除去できても、NOxは触媒床
に吸着したO2によって活性金属との接触が妨げられるた
めに、還元除去することが困難となる。このため例えば
リーンバーンエンジンの排気系に用いる排気浄化用触媒
としては、Cuなどの遷移金属をゼオライトにイオン交換
担持した遷移金属/ゼオライト触媒が提案されている。
ゼオライトは周知のように一般式: xM2/n・Al2O3・ySiO2 で表わされる結晶性アルミノケイ酸で、M(n価の金
属),x,yの違いによって、結晶構造中のトンネル構造
(細孔径)が異なり、多くの種類のものが市販されてい
る。又、Si4+の一部をAl3+で置換しているため正電荷が
不足し、その不足を補うためNa+,K+等の陽イオンを結晶
内に保持する性質があるため、高い陽イオン交換能を持
っている。
特開昭60−125250号公報には、所定の粉末X線回析に
おける格子面間隔(d値)を持ち、そのSiO2/Al2O3モル
比が20〜100の結晶性アルミノケイ酸塩に銅イオンを含
有させた窒素酸化物接触分解触媒及びその使用方法が開
示されている。
又、本出願人は特願昭62−291258号において、遷移金
属でイオン交換されたゼオライトが耐火性担体上に担持
されていることを特徴とする排気浄化用触媒を提案し
た。
上記の遷移金属としては、Cu,Co,Cr,Ni,Fe,Mnが好ま
しく、特にCuが好ましい。
ゼオライトは別名分子篩いと言われているように分子
の大きさと並ぶ数Å単位の細孔を有している。そのため
HCが細孔に選択的に取り込まれる。細孔中にはイオン交
換により導入された遷移金属の活性サイトが存在するた
め、そこにHCが吸着しNOxと反応を起こす。このため、
リーン側においてもNOxを効率よく除去することができ
る。
しかしながら、ゼオライトには構造の異なる種々のも
のがあり、又、同一種類のゼオライト上にも種々の配位
点が存在する。それ故、ゼオライトにイオン交換担持さ
せる遷移金属として最も好ましいCuを選んだ場合におい
ても、ゼオライトの種類やその配位点によって、得られ
る排気浄化用触媒の性能が異なる。然して、従来のゼオ
ライト系排気浄化用触媒は活性点の性質について充分考
慮することなくゼオライトに遷移金属をイオン交換担持
させたものであったので、触媒の性能を充分に引き出し
たものではなかった。
本出願人は前記問題点を解決するため特願昭63−9502
6号において、銅でイオン交換されたゼオライトが耐火
性担体上に担持されている排気浄化用触媒において、イ
オン交換点がゼオライトのスパーケージ表面に存在し、
銅イオンに対する酸素原子の配座が4配位正方型である
ことを特徴とする排気浄化用触媒を提案した。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前記のような各々のゼオライト触媒(リー
ンNOx触媒)は高温例えば650℃以上で長期間使用すると
ゼオライトが表面破壊を起すことが判った。このような
表面破壊は、まずゼオライト表面が層状に剥離し、次い
で更に針状の細片に分解してしまう。具体的には、例え
ば750℃で5時間空気中に放置したゼオライト触媒の大
きさ1.5μm程度の結晶を電子顕微鏡で観察すると、直
径約20nmの針状の剥離したゼオライト細片が認められ
た。それ故、従来のリーンNOx触媒は、長期間使用する
とNOx浄化率が低下し易く、又、NOx浄化率自体も更に一
層の向上が望まれていた。
本発明は前記従来技術における問題点を解決するため
のものである。すなわち、本発明の目的はNOx浄化率が
高く、又、耐久性に優れた排気浄化用触媒を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の排気浄化用触媒は、触媒成分がイオン交換及
び/又は担持されたゼオライトが耐火性担体上に担持さ
れている排気浄化用触媒において、ゼオライトは結晶軸
のC軸方向に沿って結晶を成長させたZSM−5であるこ
とを特徴とする。
第3図は本発明の触媒において使用するZSM−5の柱
状結晶の大きさを説明するための図である。図から明ら
かな如く、a軸及びb軸に比べてC軸が長い。又、下記
第1表にZSM−5の性状を示す。
ZSM−5はその他の本発明の触媒に適さないゼオライ
トと比較して、SiO2/Al2O3比が大きく酸強度が高い;酸
素10員環である;結晶水が非常に少なく疎水性で弱酸点
が少ない等の特徴を有する。
ZSM−5結晶は異方性があり、第4図(a)及び
(b)に示すように(010)面及び(100)面にはスパー
ケージ1が開口している。そして第5図(a)に示す結
晶骨格の構成単位が第5図(b)に示すように螺線状に
C軸方向に伸び、第4図(a)の(010)面ではすべて
同じ方向に回ったものが上下にずれて結合し、又、第4
図(b)の(100)面では回る方向が互いに逆のものが
交互に並んで結合してスパーケージ1を形成している。
ところが第6図(a)及び(b)に一点鎖線で示すよう
に、スパーケージ1の上下方向(C軸方向)に存在する
結合の数は各々6個で他の部分に比べて少ない。このた
め第6図(a)の(010)面ではa軸方向に、又第6図
(b)の(100)面ではb軸方向に引張力が加わると一
点鎖線に沿って簡単に結晶格子が破壊されることが予想
される。しかも、(100)面では不安定な酸素4員環2
があり、b軸方向への引張には結晶は最も弱いことが予
想される。
すなわち、前記の破壊を防ぐ対策として結晶をC軸方
向に長くして、C軸に沿った結合の数を増加すればa軸
及びb軸方向への引張に対して強くなると考えられる。
結晶軸のC軸方向に沿って結晶を成長させたZSM−5
は文献例えばZ.GABELICA etal.,“Zeolites Synthesi
s,structure,Technology and Application",P.55〜63
(1985)に記載された方法により製造してよい。この場
合、結晶軸のa軸、b軸及びc軸の各々の長さの比率は
本発明の目的を達成できる範囲内で適宜選択する。
本発明の触媒において使用するZSM−5の粒子形状は
針状又は柱状である。ZSM−5を触媒化するためには、
例えば浸漬法を用いてZSM−5粒子に触媒成分をイオン
交換及び/又は担持する。
触媒成分は遷移金属、例えばCu,CO,Cr,Ni,Fe,Mn等の
卑金属又は例えばPt,Rh,Ir,Pd等の貴金属であってよ
い。これらは単独又は組合せて使用することができ、更
に他の助触媒成分を添加してもよい。
触媒成分としてはCuが好ましく、又、調製条件を適切
に選ぶことにより、イオン交換をZSM−5のスパーケー
ジ表面に存在せしめ、且つ銅イオンに対する酸素原子の
配座を4配位正方型とするとNOx浄化性能の点で好まし
い。
耐火性担体はセラミック担体又はメタル担体であって
よい。又、担体の種類はモノリス型又はペレット型を使
用できるがモノリス型が好ましい。耐火性担体の寸法や
形状は適宜選択する。
耐火性担体へのZSM−5の担持量及びZSM−5への触媒
成分のイオン交換量及び/又は担持量は所望の性能が得
られるように決定する。
〔作 用〕
ZSM−5を結晶をC軸方向に沿って成長させることに
より、スパーケージのC軸方向に存在する結合の数を増
加させ、ZSM−5の結晶のa軸及びb軸方向への引張強
さを向上させる。
〔実施例〕
以下の実施例及び比較例において本発明を更に詳細に
説明する。なお、本発明は下記実施例に限定されるもの
ではない。
公知方法により、シリカ/アルミナ比が約50でC軸方
向長さが約2μmと約10μmのZSM−5の結晶(a軸及
びb軸方向長さは共に約2μm)を各々製造し(結晶化
度約90%)、それらを空気中で950℃で5時間加熱した
後、結晶化度を測定した。結果を第1図に示す。C軸方
向長さが約2μmのZSM−5の結晶では結晶が破壊さ
れ、結晶化度が約60%であるのに対して、C軸方向長さ
が約10μmのZSM−5の結晶では結晶化度が約90%では
ほとんど不変である。
又、前記のC軸方向長さが約2μmと約10μmの2種
の銅をイオン交換法により担持したZSM−5を、コージ
ェライト製モノリス担体(0.7,直径101mm,高さ87mm,
400セル/インチ)に約100g/塗布した。これを容器に
収納し、エンジンの排気系に連設して所定条件下で耐久
試験を行った。第2図にその結果を示す。第2図から明
らかな如く、C軸方向長さが約10μmのZSM−5を使用
した本発明の排気浄化用触媒は比較例の排気浄化用触媒
に比べて初期活性が高く、耐久性が大巾に向上した。
〔発明の効果〕
上述の如く、本発明の排気浄化用触媒は結晶軸のC軸
方向に沿って結晶を成長させたZSM−5を使用するた
め、スパーケージのC軸方向に存在する結合の数が増加
し、ZSM−5の結晶のa軸及びb軸方向への引張強さが
向上する。このため、高温で長時間使用した場合でも従
来のようなゼオライトの表面破壊が起らず、耐久性が向
上した。又、ZSM−5の結晶が針状又は柱状で長いた
め、耐火性担体に担持した場合、各結晶粒子同士があま
り密着せず、結晶の接点が従来に比べて相対的に少なく
なるので通気性が向上し且つ有効表面積が増大し、触媒
活性も向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図はZSM−5のC軸方向長さと、加熱後の結晶度と
の関係を示す図、 第2図は本発明及び比較例の排気浄化用触媒の耐久試験
結果を示す図、 第3図は本発明の触媒において使用するZSM−5の柱状
結晶の大きさを説明するための図、 第4図(a)及び(b)はZSM−5結晶の骨格構造を示
す図。 第5図(a)及び(b)はZSM−5結晶骨格の構成単位
を示す図、 第6図(a)及び(b)はZSM−5結晶骨格の構造破壊
の進行し易い部分を示す図である。 図中、 1……スパーケージ、2……酸素4員環
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 29/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒成分がイオン交換及び/又は担持され
    たゼオライトが耐火性担体上に担持されている排気浄化
    用触媒において、ゼオライトは結晶軸のC軸方向に沿っ
    て結晶を成長させたZSM−5であることを特徴とする排
    気浄化用触媒。
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