JP2767047B2 - 脱臭制御方法 - Google Patents

脱臭制御方法

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JP2767047B2
JP2767047B2 JP63279580A JP27958088A JP2767047B2 JP 2767047 B2 JP2767047 B2 JP 2767047B2 JP 63279580 A JP63279580 A JP 63279580A JP 27958088 A JP27958088 A JP 27958088A JP 2767047 B2 JP2767047 B2 JP 2767047B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] この発明は、脱臭器の制御に関し、特に冷蔵庫や畜舎
等の脱臭制御に関する。
[従来技術] O3発生器等を用いた脱臭器により、冷蔵庫や畜舎等の
脱臭を行うことが知られている。この場合の脱臭器とし
ては、セラミック放電板等によりO3を発生し、臭気物質
をO3と反応させて除くものが用いられている。周知のよ
うにO3は毒性物質であり、過剰のO3はO3分解触媒で分解
され、脱臭器の外部には放出されない。即ちこの脱臭器
では、ファンで空気を吸引し、O3と反応させて脱臭した
後、過剰のO3を触媒で分解して排出するようにしてい
る。
脱臭器をガスセンサで制御する場合の問題は、臭気に
対するセンサの感度が小さく、周囲の温湿度の変動や、
センサの経時変化等の外来要因に、センサ出力が埋もれ
てしまうことにある。また臭気の発生が一般に長時間を
かけて緩慢に進行する現象であるため、臭気によるセン
サ出力の増加を鋭いピーク状のセンサ出力の変化として
とらえられないことも、検出を困難にする。ガスセンサ
を用いた空調制御の分野においては、ガスセンサ出力の
鋭い増加から空気の汚染を検出し、換気を行うものが知
られている(特公昭59−39,330号)。しかし脱臭制御の
場合、臭気の発生が緩慢なため、臭気の発生に対応した
センサ出力の鋭い増加等の信号は得られない。
[発明の課題] この発明の課題は、ガスセンサを用いた新たな臭気の
検出方法を得、脱臭の制御を容易にする点に有る。
[用語法] この明細書では、ガスセンサの出力は臭気の増加によ
り増加し、臭気の減少により低下するものとして示す。
しかしこれは信号処理上の相対的概念であり、単なる用
語法上の約束に過ぎない。例えばガスセンサの電気伝導
度が臭気により増加する場合、センサの抵抗値は臭気に
より減少する。この発明は、このような場合に電気伝導
度に変えて抵抗値を出力とすることを排除するものでは
ない。
[発明の構成] この発明の脱臭制御方法は、ガスセンサにより臭気を
検出して、脱臭器を制御するようにした方法において、
脱臭器の動作終了後のガスセンサ出力の増加の程度を検
出し、ガスセンサ出力の増加が大きい時に臭気濃度が低
いものとし、ガスセンサ出力の増加が小さい時に臭気濃
度が高いものとして、臭気の程度を求め、求めた臭気の
程度に応じて脱臭器を制御することを特徴とする。
発明者は、冷蔵庫や畜舎の脱臭制御に付いて、次の現
象を見いだした。O3発生器や紫外線発生器を用いた脱臭
器により、脱臭を行う。すると雰囲気に悪臭が有る場合
には、脱臭に伴うセンサ出力の低下は小さく、雰囲気に
悪臭のない場合には、脱臭器の動作によるセンサ出力の
低下は大きい。脱臭処理の終了後に、即ち一定の時間脱
臭器を動作させた後に、脱臭器を停止させセンサ出力の
増加の程度を監視する。すると悪臭が有る場合には、セ
ンサ出力の増加率は低く、悪臭がない場合にはセンサ出
力の増加率は高い。これらのことを整理すると、悪臭が
有る場合のセンサ出力の変化は、脱臭器の動作時や脱臭
器の動作終了後のいずれでも小さい通りいえる。一方悪
臭がない場合のセンサ出力の変化は、脱臭器の動作時や
脱臭器の動作終了後のいずれにおいても大きいといえ
る。
発明者はこの原因を次のように推定した。悪臭を感じ
ない場合でも、空気中には微量の硫化水素やアンモニア
等の悪臭物質、あるいはCOやメタン等の可燃性ガスが含
まれている。またこれ以外に、冷蔵庫のパッケイジ等か
らから発生したゴムや有機溶剤等の蒸気も含まれてい
る。ガスセンサはこれらのものにも感応する。ここで脱
臭器を動作させると、これらのガスが除去され、センサ
の出力は著しく減少する。次いで脱臭器を停止させると
これらのガスの再発生によりセンサ出力は鋭く増加す
る。これとは逆に臭気が存在する場合、脱臭器を動作さ
せても臭気物質は完全には除かれない。臭気物質の濃度
は、脱臭器による除去速度と臭気物質の発生速度とのバ
ランスで定まる濃度まで低下するだけである。このため
センサ出力の低下の程度は小さい。次に脱臭器を停止さ
せると、悪臭がない場合に比べ悪臭が有る場合には、脱
臭による臭気物質濃度の低下率が低いため、その後の臭
気物質濃度の増加率も低い。このため脱臭器停止後のセ
ンサ出力の増加も緩慢になる。
この現象を逆用すると、脱臭器の動作終了後のセンサ
出力の増加の程度から、臭気の程度を検出することが可
能になる。ここで出力の増加が大きい場合臭気濃度は低
く、出力の増加が小さい場合臭気濃度は高いのである。
以下に冷蔵庫の脱臭制御を例に、実施例を説明する。
[実施例] 第1図に、装置の回路図を示す。図において、01は商
用電源、02はDC定電圧電源、03は庫内温度の検出用サー
ミスタ、04はその負荷抵抗、05は冷蔵庫の制御用のマイ
クロコンピュータである。また06は急速冷凍や庫内温度
の設定等の制御スイッチ群である。07は冷却用のコンプ
レッサーで、08はそのスイッチである。
2はガスセンサで、庫内の適宜の位置に設ける。ガス
センサ2には、例えばSnO2の抵抗値の変化を用いた臭気
検出用のガスセンサを用いる。4はガスセンサ2の負荷
抵抗である。負荷抵抗4の値は十分小さくし、ガスセン
サ2の電気伝導度に応じた出力が現れるようにし、負荷
抵抗4への電圧をガスセンサ出力とする。ガスセンサ2
の出力としては、これ以外にその抵抗値等の任意のもの
を用い得る。
6はマイクロコンピュータで、例えばA/Dコンバータ
8と、算術論理演算ユニット10、種々の変数を記憶させ
たRAM12、クロック発生回路14、タイマ16とからなる。1
8はO3や紫外線発生器を用いた脱臭器、20はそのスイッ
チである。
実施例で用いた変数の種類を、表1に示す。
実施例の動作を、第2図のフローチャートにより説明
する。第4図に示すように、生のガスセンサ出力Vはコ
ンプレッサー07のオン/オフにより10%程度変動する。
これは、コンプレッサー07の動作に伴う、庫内温度の変
動によるものである。そこで補償済みのガスセンサ出力
Vcを得るためのサブルーチンを設けて、温度補償後の出
力Vcにより信号処理を行う。このサブルーチンでは、A/
Dコンバータ8を用いて、サーミスタ03の出力を読み込
み、庫内温度Tを求める。庫内温度Tと標準温度との差
をΔTとし、この値により、例えば Vc=V−A・ΔT (Aはガスセンサの温度係数) として、Vcを得る。
Vcの算出には、これ以外にも種々のものが可能であ
る。センサ出力Vの変動は、コンプレッサー07の動作に
同期するから、マイックロコンピュータ05からコンプレ
ッサー07の動作に関する信号を得、コンプレッサー07の
動作に同期してセンサ出力Vcをサンプリングするように
すれば良い。またコンプレッサー07の動作周期(通常20
分程度)以上の時間にわたってセンサ出力をサンプリン
グし、これを平均化してVcとすれば良い。勿論臭気の検
出感度に十分な余裕がある場合、コンプレッサー07の動
作によるノイズの除去を省略しても良い。
第2図に戻り、装置の動作は、脱臭器18による脱臭処
理とそれに続く臭気の検出サブルーチンG、このサブル
ーチンで定めた閾値Vstdを用いた臭気の発生の監視、の
2つの処理からなっている。サブルーチンGでは、脱臭
器18を10分〜2時間程度の時間t1の間動作させ、脱臭処
理を行う。次いで脱臭器18の停止時付近のセンサ出力Vc
をV0として記憶する。脱臭器18の停止から20分〜2時間
程度の時間t2の間、センサ出力Vcの増加を監視し、臭気
の程度を求める。
脱臭器18を1時間動作させた場合を例に、停止後のセ
ンサ出力の増加率を示す。先ず臭気に対するセンサ2の
感度は低い。例えば空の冷蔵庫を基準とする、大量の新
鮮な食品を入れて僅かな臭いが有る場合のセンサ出力Vc
の比は、(空の冷蔵庫での出力を基準とする比)、2〜
3程度である。冷蔵庫が数年程度の間連続して使用され
ることを考えるとこの比は十分ではなく、センサの経時
変化や周囲の温湿度の変動等の外来要因にこの比は埋も
れてしまう。従ってセンサ出力の絶対値以外の、検出信
号が必要である。脱臭器18を1時間動作させると、大量
の新鮮な食品を収容した場合、センサ出力Vcは1/2程度
に減少する。また脱臭器18の停止後1時間経過すると、
脱臭器停止時に対するセンサ出力の比は1.5程度に増加
する。これに対して空の冷蔵庫の場合、1時間の脱臭で
センサ出力は1/6程度に低下し、停止後1時間経過する
と出力は3倍程度に増加する。更に大量の古い食品を収
容し強い臭いが有る場合、1時間の脱臭ではセンサ出力
は30%程度しか減少せず、また脱臭器の停止後1時間で
は20%程度しか出力は増加しない。なおここでは脱臭器
の動作開始前や動作終了時のセンサ出力を基準に、出力
の変化を示した。
これらのことから、脱臭器18の停止後のセンサ出力の
増加率Xから、臭気の程度を検出し得ることが分かる。
即ちXが大きい程臭気は低く、Xが小さいほど臭気は高
いのである。また脱臭後のセンサ出力の増加率Xを用い
ることの他の利点は、センサ出力の経時変動や周囲の温
湿度変動等の外来要因の影響が小さいことに有る。即ち
センサの出力がこれらの影響によりシフトしても、セン
サ出力の増加率自体は直接これらのものの影響を受けな
い。なおここで増加率Xを用いたのは、脱臭器18の停止
時の出力V0で規格化するためである。VmとV0との比に変
えて、VmとV0との差等を用いても良い。この比Xによ
り、臭気の程度を求める。
臭気の検出後の処理としては、例えば次回の脱臭まで
の待ち時間をXの値により定めるようにすれば良い。し
かしこれでは待ち時間の間に突発的に臭気が発生した場
合に対応できない。そこでセンサ出力Vmに適当な許容幅
を加える形で、次回の脱臭の開始閾値を定める。実施例
では閾値Vstdを Vstd=Vm+B・X とした。ここにBは正の定数で、臭気が低い時程許容幅
B・Xを大きくとることに相当する。勿論許容幅の定め
かたは任意である。Vstdの決定は、Xの増加関数として
許容幅を定めるものであれば良い。
実施例の動作を、第3図に示す。図の実線は標準的な
臭いの有る状態を示し、破線は無臭の状態を示す。また
脱臭器18の動作は、実線の有臭の場合に付いて示した。
臭いがある場合には、脱臭器18の動作による出力の変化
は小さく、臭いがない場合には大きい。そこで図のXの
値から臭気の程度を検出し、これを基に閾値Vstdを定
め、センサ出力がVstdに達した時点で次回の脱臭を行
う。
なお実施例では、脱臭器18の動作毎に臭気の程度を検
出した。しかし臭気の検出は1日に1回程度にとどめ、
その間は求めた臭気の程度に応じたデユーテイ比で脱臭
器18を機械的に動作させるようにしても良い。
[発明の効果] この発明では、脱臭器の動作終了後のガスセンサ出力
の増加の程度から臭気の程度を検出し、脱臭の制御を行
う。即ち、出力の増加が大きい場合を臭気濃度が低いも
のとし、出力の増加が小さい場合を臭気濃度が高いもの
とする。この検出方法では、臭気の程度に応じた高い出
力が得られると共に、周囲の温湿度の変動や、センサの
経時変動等によらない信頼性の高い信号が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の回路図、第2図はその動作フローチャ
ート、第3図、第4図は実施例の動作特性図である。 図において、03……サーミスタ、07……コンプレッサ
ー、2……ガスセンサ、6……マイクロコンピュータ、
18……脱臭器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61L 9/015 F25D 23/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスセンサにより臭気を検出して、脱臭器
    を制御するようにした方法において、 脱臭器の動作終了後のガスセンサ出力の増加の程度を検
    出し、ガスセンサ出力の増加が大きい時に臭気濃度が低
    いものとし、ガスセンサ出力の増加が小さい時に臭気濃
    度が高いものとして、臭気の程度を求め、求めた臭気の
    程度に応じて脱臭器を制御することを特徴とする、脱臭
    制御方法。
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