JP2765791B2 - 連続鋳造中の鋼種変更鋳造方法 - Google Patents

連続鋳造中の鋼種変更鋳造方法

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JP2765791B2 JP34962892A JP34962892A JP2765791B2 JP 2765791 B2 JP2765791 B2 JP 2765791B2 JP 34962892 A JP34962892 A JP 34962892A JP 34962892 A JP34962892 A JP 34962892A JP 2765791 B2 JP2765791 B2 JP 2765791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続鋳造中の異鋼種連々
鋳等における、前鍋と後鍋の成分の混合を最小限とする
鋼種変更鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の連続鋳造中の鋼種変更連続鋳造方
法は、前次取鍋連続鋳造の溶鋼が取鍋からタンデッシュ
に注入完了しタンデッシュからモールドに注入完了した
後、今次の連続鋳造溶鋼を収容した取鍋に交換しタンデ
ッシュ内溶鋼に注入開始する際に、鋳造を一旦停止す
る。そして、モールド内の前次取鍋連続鋳造溶鋼の最終
湯面に仕切り鉄板を浸漬凝固させ、その上に今次連続鋳
造溶鋼をタンデッシュから注入しながら鋳造速度を連続
的にまたは階段状に増速して今次の定常鋳造速度にする
と共にタンデッシュ内湯面レベルを定常設定レベルに復
帰させていた。
【0003】この従来方法においては、鋳造を停止する
ために前次取鍋と今次取鍋の成分の混合域が拡大される
傾向にあって、その中間成分の鋳片の処置に問題があっ
た。さらに仕切り鉄板を使用するにはその作業性に多大
の労力を要し、また連続鋳造を停止することにより生産
性に多大の影響を与えていた。またタンデッシュ内溶鋼
の残量をほぼ空の状態とするために、残溶鋼と溶滓とが
混合してその残溶滓の処置にも問題があり、このため従
来より鋼種変更連続鋳造方法には問題が多く、この解決
のための技術は未だなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題点を解決するものであり、前次取鍋注入完了後にタン
デッシュ内溶鋼をほぼ空にする程度に減少する必要がな
い。さらに残溶鋼および残溶滓の処置を簡略化し、かつ
鋳造を停止することに起因する段継ぎ鋳片の発生もな
い。また過冷却による継ぎ目の品質の劣化を防止して、
さらに継ぎ目に使用していた鉄板の浸漬作業を省略して
作業環境を改善可能なる連続鋳造中の鋼種変更連続鋳造
方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するためになされたもので、その要旨は、連続鋳造中の
前次取鍋からタンデッシュへの注入完了後、今次鋼種変
更して連続鋳造を継続するに際し、タンデッシュ内溶鋼
残量が所定量に減少するまでモールド湯面レベルを維持
して、鋳造速度を0.10〜0.60m/min 割合
段的もしくは連続的に0.13〜0.17m/min の速度
まで変化させると共に、タンデッシュ内湯面レベルを溶
滓が流出しない最少量に調整して、次いでモールド湯面
レベルと鋳造速度を保持しつつ、今次取鍋からタンデッ
シュへ定常湯面レベルまで最大注入速度で注入し、タン
デッシュ内の前次鋼種の溶鋼残量を今次溶鋼で希釈して
今次取鍋主成分の許容範囲となる量に達する時点で、鋳
造速度を0.10〜0.20m/min 割合で今次定常鋳
造速度まで増速して定常のタンデッシュ内湯面レベルに
復帰せしめると共に、モールド下側の二次冷却帯が前次
を二次冷却帯の注水比(l/kg-s/min)1.1以上の強
冷のみとし、かつ今次を該強冷、または二次冷却帯の注
水比(l/kg-s/min)0.9以下の徐冷とする組合せで
なされることを特徴とする連続鋳造中の鋼種変更鋳造方
法である。
【0006】すなわち、本発明は前次取鍋の残溶鋼を最
少量にするまで、鋳造速度を減速して今次取鍋の初期注
入時に最大注入速度で注入して、継ぎ目の量を最少とな
るように調整するものである。このため、本発明では継
ぎ目の中間成分である鋳片の発生を極力防止して、かつ
連続鋳造法を停止しないで継続して鋳造することによっ
て生産性を改善して、かつ継ぎ目材を浸漬挿着する作業
を省略する。以下に本発明の構成要件についてその限定
理由を説明する。鋳造速度を減速するのは、鋳造速度が
ある速度より遅い場合は凝固シェルが溶鋼メニスカス側
にモールドから離れて倒れる現象いわゆるシェル倒れ現
象が発生したり、鋳片ソリが凝固収縮量が大きくなって
モールドとシェル間に発生する。これらが発生すると冷
却はより不均一冷却となり、ついにはブレークアウトに
至り操業に支障となる。この原因は冷却水の減量調整に
遅れが存在して鋳片に過冷却が起こるためである。
【0007】この対策として、鋳造速度を所定の減速度
で減速することによって、未凝固位置をトップ側すなわ
ち内部方向に移動させることでシェル倒れの発生を抑え
ることが可能である。しかしある減速度以上でないとこ
の効果が得られない、また未凝固部の長さを短くするこ
とによって成分の混合域を最小限とすることが有利とな
る。本発明はこれらを勘案して0.10〜0.60m/mi
n を鋳造速度の減速度として限定した。最低鋳造速度に
ついては、0.13m/min 以下では凝固シェル表面に横
シワを発生せしめることと、注入ノズルの開閉具がスラ
イディングゲートの場合は滴下流となりこれがノズル内
に固着し溶鋼注入流をストップさせてしまう、これはタ
ンデッシュに設けた注入ノズルの限界の流量である。ま
た0.17m/min 以上ではノズルからモールドへの注入
流を上昇に向かう反転流の他に、下降流を発生させてし
まいモールド内での成分の混合域を最小限とすることが
難しくなるため、本発明では0.13〜0.17m/min
の範囲に限定した。次にタンデッシュ内湯面レベルを溶
滓を、流出させない最少量とした理由について説明す
る。
【0008】タンデッシュ底部形状によってヘッド高さ
および最少量に差異を生ずるが、鋳片の品質から溶滓を
巻き込むことは問題があり、このヘッド高さより高く残
溶鋼を残留させることは、成分の混合域を増大して中間
成分の鋳片量を増加するので好ましくない。このため残
溶鋼量は最小限として限定した。次に、取鍋からタンデ
ッシュに定常湯面レベルまでを最大注入速度で注入する
理由は、タンデッシュ内での攪拌力を増大して成分の希
釈を図るためである。すなわち、今次の溶鋼は前次取鍋
の終了後ただちに注入しても良く、その際タンデッシュ
へは最大速度で注入することによって出来るだけ速く希
釈し、かつタンデッシュ内に残っているものに対して攪
拌力を付与することが必要である。また、これは早期希
釈と今次取鍋の定常状態への復帰を早期にするためであ
る。しかし、前次取鍋と今次取鍋の成分がある程度接近
している同志を組み合わせる方が、成分差が大きいもの
より有利であることはもちろんである。
【0009】また、今次鋳造速度の変化割合を0.10
〜0.20m/min とする理由は、ある加速度以上で増速
する必要があり、0.10m/min 未満ではスライディン
グノズル詰まりが発生し、0.20m/min 以上では取鍋
主成分の混合を助長して中間成分の鋳片が増加すること
を避けるためである。さらに、図面に基づいて本発明に
ついて詳述する。図1は本発明の代表的パターンである
前次取鍋と今次取鍋での鋳造速度とタンデッシュ内溶鋼
量の説明図である。図1よりタンデッシュ内残溶鋼を1
2tとして、この時点より鋳造速度は低下して来る。こ
の図では減速度は階段状に行なっているが連続的であっ
てもよい。図1では徐々に速度を下げ0.15m/min に
なった時点で今次取鍋の注入を開始する。この時のタン
デッシュ内溶鋼量は約6tである。今次取鍋の注入開始
から速やかに溶鋼量20tに達している。この点から増
速を開始して階段状に鋳造速度を上げて最終的には今次
取鍋の定常速度まで達して後、定常状態の鋳造を継続す
ることになる。
【0010】さらに本発明者らは、モールドの冷却特に
モールド下の2次冷却帯の冷却能と鋳造条件との関係か
ら、成分の混合する中間成分鋳片の発生を規制できると
の知見を得た。このため本発明においては、前次取鍋お
よび今次取鍋ともに二次冷却帯の注水比を高くして強冷
却とするか、もしくは前次取鍋の二次冷却帯の注水比を
高くして強冷却とし、かつ今次取鍋の二次冷却帯の注水
比を低くして徐冷却とすることによって、さらに混合域
を減少することを可能とした。これは、モールド内に残
存した前次取鍋成分により今次取鍋の溶鋼成分が希釈す
るためである。従って、前冷取鍋の際の二次冷却帯を強
冷却にして、モールド下流側の凝固を促進することによ
り、未凝固分を少なくして今次取鍋注入溶鋼との混合
量、即ち、混合域を出来る限り少なくした。なお、注水
比とは、1分間に鋳造片1kg当たりの冷却水量をリット
ルで表示したものである。以下に本発明について一実施
例に基づき作用効果を詳述する。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を表1および表2に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】 以上の実施例からあきらかの如く、本発明によって成分
の中間材の発生を抑え、かつ生産性において従来より改
善できることはあきらかである。
【0014】
【発明の効果】本発明は鋼種変更時に鋳造速度を徐々に
減少するとともに、タンデッシュ内溶鋼を最少量とする
ことおよび、その後に鋳造速度を定常状態に出来るだけ
速く達することによって、継ぎ目鋳片品質の成分の安定
性を向上しかつ、鋼種変更の連々鋳作業の効率を高める
とともに作業環境の改善がはかることを可能とした工業
的意味は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鋳造速度とタンデッシュ内溶鋼残
量との関係を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 耕造 大阪府堺市築港八幡町1番地 新日本製 鐵株式会社堺製鐵所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/10 B22D 11/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造中の前次取鍋からタンデッシュ
    への注入完了後、今次鋼種変更して連続鋳造を継続する
    に際し、タンデッシュ内溶鋼残量が所定量に減少するま
    でモールド湯面レベルを維持して、鋳造速度を0.10
    〜0.60m/min 割合階段的もしくは連続的に0.
    13〜0.17m/min の速度まで変化させると共に、タ
    ンデッシュ内湯面レベルを溶滓が流出しない最少量に調
    整して、次いでモールド湯面レベルと鋳造速度を保持し
    つつ、今次取鍋からタンデッシュへ定常湯面レベルまで
    最大注入速度で注入し、タンデッシュ内の前次鋼種の溶
    鋼残量を今次溶鋼で希釈して今次取鍋主成分の許容範囲
    となる量に達する時点で、鋳造速度を0.10〜0.2
    0m/min 割合で今次定常鋳造速度まで増速して定常の
    タンデッシュ内湯面レベルに復帰せしめると共に、モー
    ルド下側の二次冷却帯が前次を二次冷却帯の注水比(l
    /kg-s/min)1.1以上の強冷のみとし、かつ今次を該
    強冷、または二次冷却帯の注水比(l/kg-s/min)0.
    9以下の徐冷とする組合せでなされることを特徴とする
    連続鋳造中の鋼種変更鋳造方法。
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