JP2765358B2 - 光記録媒体の初期化方法 - Google Patents

光記録媒体の初期化方法

Info

Publication number
JP2765358B2
JP2765358B2 JP4104437A JP10443792A JP2765358B2 JP 2765358 B2 JP2765358 B2 JP 2765358B2 JP 4104437 A JP4104437 A JP 4104437A JP 10443792 A JP10443792 A JP 10443792A JP 2765358 B2 JP2765358 B2 JP 2765358B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
recording medium
rotating body
bit
bits
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4104437A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06282843A (ja
Inventor
則和 大嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP4104437A priority Critical patent/JP2765358B2/ja
Publication of JPH06282843A publication Critical patent/JPH06282843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2765358B2 publication Critical patent/JP2765358B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大容量なファイルとし
て用いられる光記録媒体に関わる。
【0002】
【従来の技術】大容量の書き換え可能な光記録媒体の高
記録密度化をはかるため、特願平3−318298号公
報において、図2(a)に示すような光ディスク10を
提案した。この光ディスク10にはA部の拡大図である
図2(a),(b)に示すように、形状記憶合金を用い
た細い変形層7の柱の上に円盤状の反射層8を持つきの
こ形状の可逆変形可能な孤立ビットを微細加工法で形成
し、このビットの可逆的な形状変化を利用して記録・消
去する方法を提案した。この光記録媒体に於いては、媒
体の初期化として加熱しながらビットの形状記憶合金部
分を折り曲げる必要がある。孤立ビットは微細であるた
め、従来は走査型トンネル顕微鏡(STM)の探針を用
い、ビットの場所を探した後、探針をビットに押しつけ
て微弱な力を印加しながら加熱する、という方法をとっ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たSTMにより個々のビットを探しながら初期化する方
法では、ビットに探針を接触させるので効率が悪く高密
度な記録媒体には不適なこと、STMの探針を破損しや
すいこと、などの欠点があった。この観点から、孤立ビ
ットを短時間で効率よく初期化できる方法が必要とされ
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、形状記憶合金
を用いビットの可逆的形状変化を利用した光記録媒体の
初期化方法において、加熱した円錐状の回転体を媒体に
接触させながら動かすことで、ビットを高温下で変形せ
しめ、光ディスク全面を短時間で初期化できるようにし
たものである。
【0005】
【作用】本発明者らの提案した光記録媒体のビットは、
形状記憶合金を用いた細い変形層の柱の上に平面状の反
射層を持つきのこ形状をしており、初期化にはビットを
加熱状態で変形させて高温の形状を固定するという特徴
がある。全てのビットについて常に同一条件での記録・
消去動作を実現させるためには、ビットが一定方向、同
一量だけ変形していることが必要である。最も単純な形
状としては、ビットが一定方向に折り曲げられ、傾いて
いることが考えられる。そこで、ビットが一定方向に折
り曲げた態を初期化とする。一定方向に多くのビットを
折り曲げる方法としては、ビット上に円筒状の物体(回
転体)を回転させながら通過させる方法がある。こうす
れば、ビットは回転体の進行方向に傾く。回転体が加熱
されていると、加熱しながらビットを変形させることが
できる。
【0006】ディスク全面を一括して初期化するために
は、回転加熱体が同一条件で全てのビット上を通過する
ことが必要である。全てのビットに対して常に一定温度
になるように回転体を加熱し、一定応力がかかるように
位置制御をおこない、一定速度になるようにディスク上
を回転させると、短時間でディスク全面の初期化が可能
になる。具体的には、円錐状に形成した回転体の中にヒ
ータを設け、ディスクの中心部と辺縁部に位置制御のた
めの支え台を形成すれば、上記の一定温度、一定応力、
一定速度で全てのビット上を通過させることができ、デ
ィスクの一括初期化が可能となる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例の光記録媒体の初期
化方法を説明するための初期化装置の一例の斜視図であ
る。
【0008】ディスク初期化部は、加熱可能な円錐形ド
ラム状の回転体1と、この回転体1を駆動する回転体駆
動用モータ2と、回転体1の位置を制御する位置制御支
持台3と、ディスクテーブル4と、回転体1の温度をコ
ントロールする回転体温度コントローラ5とから主に構
成される。回転体駆動用モータ2はギアを介して回転体
1と接続されており、回転方向をディスク垂直からディ
スク動径方向に変換している。
【0009】この初期化装置を用い、図2(a),
(b)に示したビット形状を持つ光ディスクを初期化し
た。ビットはガラス基板6に形成されたCu−Ni−A
l合金からなる変形層7とSiO2 膜からなる反射層8
からなり、微細加工技術を利用して約1.6μm間隔に
形成されている。この記録媒体は以下の方式で作製され
る。まず、ガラス基板1上に、変形層2としてCu−N
i−An合金をスパッタ法で作製する。変形層2の上に
反射層3としてSiO2 をスパッタ法で作製する。反射
層3の上に、ネガ型フォトレジスト膜をスピンコートで
塗布する。次に、形成された多層膜に直径0.4μmの
円形のパルス状レーザ光を照射して、フォトレジスト膜
を感光させる。これにCCl4 を用いた反応性イオンエ
ッチングを施し、フォトレジスト膜の未感光部分とその
下にあるSiO2 を削りとったのち、酸素アッシングで
レジスト膜を剥離する。この処理によって、円盤状のS
iO2の反射層8を形成することができる。更に、円盤
状反射膜を形成したディスクを王水につけると変形層7
がエッチングされ、SiO2 の反射膜8を上面とする円
錐状になる。
【0010】図2(b),(c)に示したように、記録
状態では反射層8が光の入射方向に対して垂直に向いて
いる場合であり、初期化状態あるいは消去状態は光の入
射方向に対して垂直からやや傾いた場合である。このた
め、初期化することにより成膜直後の状態より媒体の反
射光量が低下するのが本記録方法の特徴である。
【0011】回転体1を温度コントローラ5で400℃
まで加熱し、位置制御支持台3で回転体が0.5g重/
2 で光ディスク10に接するように調節した後、モー
タ2を25rpmで回転させ、光ディスク上を1回転さ
せた。この場合、回転体1を回すかわりに、光ディスク
10を回転させる方法を用いても良い。
【0012】初期化をおこなう前後で反射光量をモニタ
したところ、初期化前の反射光量1に対して初期化後の
反射光量として0.32が得られた。また、光ディスク
を切り出し、SEMで観察したところ、ビットが広い領
域で同一方向に傾いていることが確認された。従来のS
TMによる初期化では、1ビットにつき0.2sec要
していたため、ディスク1枚について約1×109 se
c必要であった。本実施例では光ディスク1枚を2.4
secで初期化を完了させることができるため、従来の
約1/100の時間で初期化ができるようになった。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、形状記憶
合金を用いた可逆変形層を有する孤立ビットの可逆的な
形状変化を利用して記録・消去する光ディスクを、加熱
した円錐状の回転体を媒体に接触させながら動かしてビ
ットを高温下で変形させ、光ディスク全面を初期化する
ことにより、従来の約100倍の速度で初期化を完了さ
せることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための初期化装置
の斜視図。
【図2】本発明の一実施例を説明するための光ディスク
及びビットの斜視図。
【符号の説明】
1 回転体 2 回転体駆動用モータ 3 位置制御支持台 4 ディスクテーブル 5 回転体温度コントローラ 6 基板 7 変形層 8 反射層 10 光ディスク

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された形状記憶合金からな
    る円錐状の変形層とこの変形層上に形成された円盤状の
    反射層とからなるビットを有する光ディスクの、該変形
    層の形状変化を一つの情報に対応させる光記録媒体の初
    期化方法において、加熱可能なドラム状の回転体を前記
    光ディスク上で回転させ前記変形層の形状を変化させる
    ことを特徴とする光記録媒体の初期化方法。
JP4104437A 1992-04-23 1992-04-23 光記録媒体の初期化方法 Expired - Lifetime JP2765358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4104437A JP2765358B2 (ja) 1992-04-23 1992-04-23 光記録媒体の初期化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4104437A JP2765358B2 (ja) 1992-04-23 1992-04-23 光記録媒体の初期化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06282843A JPH06282843A (ja) 1994-10-07
JP2765358B2 true JP2765358B2 (ja) 1998-06-11

Family

ID=14380646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4104437A Expired - Lifetime JP2765358B2 (ja) 1992-04-23 1992-04-23 光記録媒体の初期化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2765358B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06282843A (ja) 1994-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7306743B2 (en) Recording medium, method of manufacturing recording medium and recording apparatus
JP3109866B2 (ja) 光学式情報記録担体用基板及びその製造方法
JPS6052485B2 (ja) 光学的な書込み/読出しの可能な情報キャリアとその製造方法
JP2003515232A (ja) 相変化記録媒体を初期化するシステムおよび方法
JP2765358B2 (ja) 光記録媒体の初期化方法
JPH10241160A (ja) 相変化記録媒体の初期化方法
JPH04366424A (ja) 光ディスク初期化方法
JPH11144336A (ja) 記録媒体の初期化方法
JP2003109247A (ja) 記録媒体、および記録媒体の書き込み読み出し方法
JPS6044731B2 (ja) 情報記録用担体の製造方法
JPH0245247B2 (ja)
JPH0734269B2 (ja) 光記録媒体
KR100371176B1 (ko) 고밀도 정보 저장 장치용 부상형 슬라이더 헤드 및 그제조방법
JP2001101698A (ja) 光情報記録再生システム
WO1984004824A1 (en) Optical recording structure involving in situ chemical reaction in the active structure
JPH05234176A (ja) 光記録媒体
JPH02278538A (ja) 相変化型記録媒体の結晶化方法
JPH07311984A (ja) 相変化光ディスク記録媒体の製造方法
JP3068877B2 (ja) 光ディスク原盤のグルーブ作製方法
JP2002298448A (ja) 原盤作製装置及び方法、並びにディスク作製装置及び方法
JP2001056948A (ja) 光ヘッド装置
KR100238081B1 (ko) 상변화 기록막의 결정화시간 측정방법
JPH03171429A (ja) 相変化型情報記録媒体の初期結晶化方法
JPH03288345A (ja) 光記録方式及び光記録媒体
JPH10106045A (ja) 光記録媒体とその製造方法および製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980303