JP3068877B2 - 光ディスク原盤のグルーブ作製方法 - Google Patents

光ディスク原盤のグルーブ作製方法

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JP3068877B2 JP3104724A JP10472491A JP3068877B2 JP 3068877 B2 JP3068877 B2 JP 3068877B2 JP 3104724 A JP3104724 A JP 3104724A JP 10472491 A JP10472491 A JP 10472491A JP 3068877 B2 JP3068877 B2 JP 3068877B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク原盤のグル
ーブ作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録ディスク等の光ディスクの原盤の
フォトレジスト膜にグルーブを形成する場合、角速度を
一定(CAV)にしてディスクを回転させながら、レー
ザ光を照射する。この際、全周にわたって同一幅のグル
ーブを形成するためには、内周と外周の線速度の差に応
じて照射するレーザパワーを変化させる方法がとられて
いる。
【0003】すなわち、ディスクの回転をCAVで行う
場合には、ディスク内周から外周へ向うに従って、回転
の線速度が増加するが、最内周の線速度Vin を基準にし
たレーザ光照射部における線速度Vとの比V/Vinに応じ
て、レーザパワーがPin(V/Vi n)(ただし、Pin は最内周
におけるレーザパワー)となるように、外周に向うに従
って徐々にレーザパワーを増加する方法がとられてい
る。
【0004】このようにレーザパワーを変化させること
により、ディスクの全周にわたり、レーザパワーを線速
度で除したカッティングレートP/V は同一となる。
【0005】例えば、CD信号記録用の光記録ディスクに
は、現像モニタ用のグルーブとデータエリアのトラッキ
ング用のグルーブが形成されているが、これらは表1に
示されるような条件にてカッティングされている。
【0006】
【表1】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】表1に示されるよう
に、カッティングレートP/V を等しく設定すれば、理論
的には、同一のグルーブが形成されるはずである。しか
し、本発明者らの実験では、実際には、内周側のデータ
エリアのグルーブ幅が0.40〜0.42μmであった
のに対し、現像用グルーブ幅は0.44〜0.46μm
となって、ディスクの外周へ向かう程、グルーブ幅が拡
がってしまうことが判明した。
【0008】本発明の目的は、光ディスク原盤のフォト
レジスト膜上にレーザ光を照射してグルーブをカッティ
ングする際に、ディスクの全周にわたって同一幅のグル
ーブを形成することのできる方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の
(1)〜(2)の本発明により達成される。
【0010】(1) 光ディスク原盤のフォトレジスト
膜上にレーザ光を照射してグルーブをカッティングする
際に、レーザパワーPと、光ディスク原盤の線速度Vの
比をカッティングレートP/Vとし、前記光ディスク原盤
の最外周におけるカッティングレートPO/VO と、最内周
におけるカッティングレートPi/Vi との関係を、Pi/Vi
=k(PO/VO)とし、前記kを、k=1−c×(Vo/Vi) とし
たとき、cが0.01≦c≦0.08の条件を満たすこ
とを特徴とする光ディスク原盤のグルーブ作製方法。
【0011】(2) 内周から外周にかけて、カッティ
ングレートを連続的に下げていく上記(1)に記載の光
ディスク原盤のグルーブ作製方法。
【0012】
【作用】光ディスク原盤に照射されるレーザビームの強
度I(x)は、理想的にはガウス分布をしており、xをレー
ザビーム中心からの距離としたとき下記式で表わされ
る。
【0013】I(x) =Iexp (−2x2 /W2
【0014】ここで、IO はレーザビームの最大強度で
あり、WはIO の1/e2のビーム半径である。したがっ
て、理想的にはレーザビームの幅Wは、強度IO を変化
させても一定である。そのため、従来は、ディスクの内
周と外周とで線速度が異なる場合は、その変化に応じ
て、カッティングレートが等しくなるようにレーザパワ
ーを設定している。しかし、実際には、ディスクの外周
側でレーザパワーを上げた場合は、レーザビームの分布
が変化し、このため、グルーブ幅が、ディスクの外周へ
向かうにつれて広くなっていると考えられる。
【0015】フォトレジスト膜上へのパターン形成のた
めに用いられるレーザ光は前記のガウシアンビームであ
り、ある特定のレベル以上のレーザビームが有効に作用
している。このレベルをガウシアンビームの半値幅以上
のものとすると、有効なビームパワーPeffは、δを半値
幅として、下記式で求められる。
【0016】
【数1】 この式に、前記のデータエリアおよび現像用のグルーブ
の幅の実測値を代入すると、内周および外周における実
効レーザパワーPiおよびPOは下記のとおりとなる。
【0017】
【数2】 表1からIO=3.57Iiであるから、
【0018】Po/Pi =1.15となり、ディスクの外周
は内周に比べて15%過照射となっている。
【0019】このため、ディスクの全周にわたって同一
のグルーブを形成するためには外周に照射されるレーザ
のカッティングレートを内周より13%程度は落とす必
要がある。
【0020】そこで本発明においては、レーザパワーP
と光ディスク原盤の線速度Vの比をカッティングレート
P/V としたとき、光ディスク原盤最外周におけるカッテ
ィングレートPO/VO を、最内周におけるカッティングレ
ートPi/Vi に対し、(Pi/Vi)=(PO/VO) ×[1−c×(Vo
/Vi) ]という関係で設定し、しかも係数cを0.01
≦c≦0.08とすることにより、外周のカッティング
レートを内周のカッティングレートより小さくなるよう
にする。
【0021】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0022】本発明において用いる光ディスク原盤の基
板は、通常円板状のガラス板である。この円板状のガラ
ス板は、通常、例えばその外径350mmあるいは178
mm程度、厚さ6〜10mm程度とする。
【0023】この円板状ガラス板を研摩後、洗浄し、乾
燥する。洗浄後のガラス板の研磨面に、好ましくはプラ
イマー膜を塗設する。このプライマー膜面上にフォトレ
ジスト層を、スピンコート法によって設ける。この場
合、レジスト材料としては、ポジ型のものでもネガ型の
ものでもよいが、高感度でありながら現像時の剥離がな
く、しかも、耐ドライエッチング性に優れている等の利
点を持つ、OFPR−800やOFPR−2HOECH
ST社製AZ−1300、KODAK社製KMPR−8
0P、SHIPLAY社製AZ1300、AGFA社製
COPYLEXRP−50等を使用するが好ましい。こ
の場合フォトレジスト層は500〜5000A 、特に8
00〜3000A の膜厚に設層する。これは、目的とす
るピットやグルーブ深さと、転写率を考慮してのことで
ある。
【0024】このフォトレジスト層に、レーザビームの
収束光を照射して公知のCCFないしSSF等のフォー
マットに従い、グルーブやピットのパターンを露光す
る。用いるレーザ光源としては、アルゴンレーザやクリ
プトンレーザ、ヘリウム−カドミウムレーザ等が用いら
れる。
【0025】このレーザビーム照射時の光ディスク原盤
の回転は、一定角度(CAV)で行う。
【0026】そして、前記のように、グルーブカッティ
ングに際し、レーザパワーの増加とともに拡がるビーム
半径を考慮して、ディスク外周に向かうに従いカッティ
ングレートを下記の関係を満足するように、徐々に下げ
ていく。
【0027】Pi/Vi =PO/VO ×[1−c×(Vo/Vi) ]
【0028】0.01≦c≦0.08、より好ましくは
0.025≦c≦0.075
【0029】カッティングブレートP/V を外周に向けて
下げていくには、通常はPoを下げていけばよいが、この
他Voを上げても、Po.Voとも変化させてもよい。
【0030】このような条件でグルーブパターンを露光
したフォトレジスト層を現像処理することによって、デ
ータ・エリア内パターンや現像モニタパターンが形成さ
れる。
【0031】用いる現像液としてはSHIPLEY社製
マイクロポジット351/450、352/452、3
53/453、354/454、355/455デベロ
ッパー、HOECHST社製AZ、AZ312MIF、
AZ351、AZ400Kデベロッパー、東京応化社製
OFPR現像液等公知の有機アルカリ系のアルカリ水溶
液が好適である。また現像は、スプレー法の他、スピン
法や浸漬法によればよい。
【0032】このようにして得られたフォトレジスト膜
上のグルーブは、全周にわたって同一の幅が得られる。
なお、本発明の光ディスク原盤のグルーブ作製方法は、
光ディスク原盤をCAVで回転させる場合は勿論である
が、前記のように、同一ディスク上において、異なる線
速度で同じ幅のグルーブを形成する場合においても、適
用できる。
【0033】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき説明する。
【0034】ソーダライムガラスを用いた円板状基板に
対して、通常の研磨、スクラブ処理、ケミカルエッチン
グ、洗浄、乾燥工程を行った後に、プライマー膜を形成
した。このプライマー膜の上に、レジスト材料としてO
FPR−800(東京応化(株)の商品名)をスピンコ
ート法により塗布し、フォトレジスト膜を形成した。フ
ォトレジスト層の膜厚は1000A であった。
【0035】次に、このフォトレジスト膜上に、レーザ
カッティング装置により、アルゴンレーザのレーザビー
ムの収束光を照射して、グルーブを形成した。照射条件
と走査条件は表2のとおりである。
【0036】
【表2】
【0037】表2に示されるようにカッティングレート
は最内周で2.00mJ/mであるのに対し、最外周では
1.9mJ/mとなるように設定した。
【0038】このようにしてグルーブを露光したフォト
レジスト膜を現像処理して、露光部を除去した。現像は
スプレー法にて行い、現像液としては東京応化社製のO
FPR現像液を用いた。
【0039】光ディスク原盤に形成されたグルーブの幅
は表3のとおりであった。
【0040】
【表3】
【0041】表3から明らかなように、グルーブの幅は
ディスクの全周にわたって均一となっていることがわか
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の光ディスク原盤のグルーブ作製
方法は、レーザビーム照射の際に内周から外周へ向かう
に従って、所望の割合でカッティングパワーを徐々に下
げていくので光ディスク原盤の全周にわたって幅の等し
いグルーブを形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/26 G11B 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク原盤のフォトレジスト膜上に
    レーザ光を照射してグルーブをカッティングする際に、
    レーザパワーPと、光ディスク原盤の線速度Vの比をカ
    ッティングレートP/Vとし、前記光ディスク原盤の最外
    周におけるカッティングレートPO/VO と、最内周におけ
    るカッティングレートPi/Vi との関係を、Pi/Vi =k(PO
    /VO)とし、前記kを、k=1−c×(Vo/Vi) としたと
    き、cが0.01≦c≦0.08の条件を満たすことを
    特徴とする光ディスク原盤のグルーブ作製方法。
  2. 【請求項2】 内周から外周にかけて、カッティングレ
    ートを連続的に下げていく請求項1に記載の光ディスク
    原盤のグルーブ作製方法。
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